JPS6346382Y2 - - Google Patents

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JPS6346382Y2
JPS6346382Y2 JP2243582U JP2243582U JPS6346382Y2 JP S6346382 Y2 JPS6346382 Y2 JP S6346382Y2 JP 2243582 U JP2243582 U JP 2243582U JP 2243582 U JP2243582 U JP 2243582U JP S6346382 Y2 JPS6346382 Y2 JP S6346382Y2
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JP
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container
ring
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shaped molded
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JP2243582U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は容器の中蓋に関する。
従来、化粧品、薬品等に対して容器本体内の内
容物を充填後、内容物の上にポリエチレンなどの
保護フイルムをおいたのち、キヤツプをする方法
がとられている。しかしながら内容物の完全密封
包装がなされていないので、保存中に内容物中の
水分が蒸発し、内容物の重量が減少したり、或い
は変質することがある。又、一度開封後内容物に
さわる等の行為が行われても第三者にはわからな
い欠点がある。
この欠点を解消するために、例えば、特公昭50
−32540号公報に記憶されているような、キヤツ
プを開封した時に、キヤツプ内に残るシール層
と、容器口に残るシール層の2層の構成からなる
インナーシールが提供された。このインナーシー
ルはキヤツプを外しただけでは、容器口部に残る
シール層が容器口部に残り、開封経歴の有無が分
るという利点を有するものであつた。
しかしながら、このインナーシールは、インナ
ーシールに設けられた熱可塑性樹脂よりなる接着
剤によつて、容器口部に接着される構成であるの
で、容器の材質によつては十分な接着力が得られ
ずに、キヤツプを外した時にインナーシールと容
器が離脱して容器の開封経歴の有無がわからなく
なるという問題があつた。
本考案者は叙上の欠点を解消すべく研究の結
果、熱可塑性樹脂よりなる、容器本体口部に密嵌
し得る形状のリング状成形体とその上に配置さ
れ、リング状成形体に接着一体化された蓋板とか
らなり、その蓋板は容器本体口部側に残る積層フ
イルムとその上に剥離可能に積層されたキヤツプ
側に残る積層ボードとからなる中蓋によれば、内
容物の完全密封包装が可能となり、且つ、開封の
有無が明確となり、所期の目的を達成し得ること
を見い出し、かかる知見にもとづいて本考案を完
成したものである。
即ち、本考案の要旨は熱可塑性樹脂よりなる、
容器本体口部に密嵌し得る形状のリング状成形体
とその上に配置され、リング状成形体に接着一体
化された蓋板とからなり、その蓋板は容器本体口
部側に残る積層フイルムとその上に剥離可能に積
層されたキヤツプ側に残る積層ボードとからなる
ことを特徴とする容器の中蓋である。
以下、本考案につき、図面を参照しながら詳細
に説明する。
第1図は本考案の容器の中蓋の実施態様を示
す。
本考案の容器の中蓋20はポリプロピレン、ポ
リスチレンなどの熱可塑性樹脂よりなる、容器本
体口部に密嵌し得る形状のリング状成形体1とそ
の上に配置され、リング状成形体1に接着一体化
された蓋板14とからなる。その蓋板14は容器
本体口部側に残る積層フイルム12とその上に剥
離可能に積層されたキヤツプ側に残る積層ボード
13とからなる。
蓋板14は厚さ15〜50μのアルミニウム箔3の
片面にポリエチレン、アイオノマーなどの厚さ20
〜70μの押出しコート層或いはポリウレタン系接
着剤などの接着剤層4を介してポリエステル、延
伸ポリプロピレンなどの厚さ12〜30μのプラスチ
ツクフイルム5を積層し、次にアルミニウム箔3
のもう一方の面にポリエチレン、エチレン酢酸ビ
ニル共重合体系樹脂、塩化ビニル樹脂系樹脂など
の熱可塑性樹脂を15〜30μの厚さに押出しコート
もしくはホツトメルトコートして熱可塑性樹脂層
2を形成し、次に前記プラスチツクフイルム5の
面にポリエチレンに対する親和性の弱いニトロセ
ルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル系
樹脂、ゴム系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウ
レタン系樹脂、又はポリ塩化ビニル系樹脂などの
樹脂単体もしくはそれらの混合物又は前記樹脂単
体もしくはそれらの混合物にシリコーン樹脂を添
加した組成物よりなる透明離型樹脂層6を形成
し、次に透明離型樹脂層6面にワツクスをスポツ
トコートして離型性スポツトコート層7を形成
し、更にその上に厚さ15〜30μのポリエチレン押
出しコート層8を介して厚さ0.5〜3mmの発泡ポ
リエチレンシートもしくは厚さ12〜30μのポリエ
ステル、ナイロン、延伸ポリプロピレンなどのプ
ラスチツクシートもしくはフイルム9を積層し、
更にその上にワツクス層(塗布量5〜40g/m2
10を介してポリプロピレン、ポリエチレン、ポ
リスチレンなどのプラスチツクシート11を積層
してなるもので、熱可塑性樹脂層2、アルミニウ
ム箔3、接着剤層4、プラスチツクフイルム5、
透明離型樹脂層6、及び離型性スポツトコート層
7により積層フイルム12が構成され、ポリエチ
レンコート層8、プラスチツクシートもしくはフ
イルム層9、ワツクス層10、及びプラスチツク
シート11により積層ボード13が構成されてい
る。
而して本考案において、熱可塑性樹脂層2は複
数の層で構成しても良く、例えば、アルミニウム
箔の下面にポリエチレンを押出しコートし、次い
でポリエチレン面にエチレン酢酸ビニル共重合体
系樹脂をホツトメルトコートして構成しても良
い。
次に本考案において、離型性スポツトコート層
7は安定した剥離強度を得るために設けるもので
透明離型樹脂層単独で充分に安定した剥離強度が
得られる場合には必要としない。
次に蓋板14のリング状成形体1への接着は、
例えばリング状成形体に蓋板をその熱可塑性樹脂
層面をリング状成形体に向けて圧着し、蓋板中の
アルミニウム箔を高周波誘導加熱し、その熱によ
り蓋板の熱可塑性樹脂層面をリング状成形体に熱
接着させることにより行なうことができる。
以上のように構成された中蓋は第2図示の如
く、内容物15が充填された容器本体16の口部
に冠着され、しかる後キヤツプ17をすることに
より内容物を完全密封包装することができる。
第3図はキヤツプ17をはずした状態を示す。
キヤツプ17をはずす過程で蓋板14は積層フイ
ルム12と積層ボード13とに分離せしめられ、
積層フイルム12は容器本体口部側に残り、積層
ボード13はキヤツプ側に残る。
キヤツプ17をはずしてもリング状成形体1と
積層フイルム12とにより完全密封された状態が
保たれる。
又、キヤツプ17をとると蓋板14は積層フイ
ルム12と積層ボード13に分離せしめられるこ
とによつて容器が開封されたかどうかを明確に判
別することができる。
尚、本考案に係る容器の中蓋は、第5図或いは
第7図示の如く、凹部18もしくは凸部19を設
け、第6図或いは第8図示の如く、容器本体16
と合体後は容器本体16の一部に係止され、容易
に離脱することのないように構成しても良い。
又、上記の本考案の実施態様においては蓋板の
構成材料の1つにアルミニウム箔が用いられてい
るが、このアルミニウム箔の代りにポリ塩化ビニ
リデンコートポリエステルシートなどのガスバリ
ア性の高いプラスチツクシートを用いても良い。
その場合においては積層フイルムは透明なものと
なり、キヤツプをとつたとき中味を観察し得る。
次に本考案の実施例をあげる。
実施例 1 厚さ35μのアルミニウム箔の片面に30μ厚のポ
リエチレン押出しコート層を介して、厚さ12μの
ポリエステルフイルムを積層し、次に前記アルミ
ニウム箔のもう一方の面に15μ厚のポリエチレン
押出しコート層を介してエチレン−酢酸ビニル共
重合体系樹脂を押出しコートして20μ厚の熱可塑
性樹脂層を形成し、次に前記積層したポリエステ
ルフイルム面にポリアミド系樹脂をグラビアコー
トして透明型離樹脂層を形成し、更に透明離型樹
脂層面に20μ厚のポリエチレン押出しコート層を
介して厚さ0.75m/mの3倍発泡の発泡ポリエチ
レンシートを積層し、更に発泡ポリエチレンシー
ト上にワツクス層(塗布量20g/m2)を介して厚
さ1m/mのポリプロピレンシートを積層して蓋
板を形成した。
一方、ポリスチレンを射出成形して容器本体口
部に密嵌し得る形状のリング状成形体を形成し
た。
次に前記の如くして得たリング状成形体に蓋板
をその熱可塑性樹脂層面をリング状成形体に向け
て圧着し、蓋体中のアルミニウム箔を高周波誘導
加熱し、その熱により蓋板の熱可塑性樹脂層面を
リング状成形体に熱接着させて本考案の中蓋を得
た。
この中蓋を内容物を充填した容器本体の口部に
冠着し、しかるのちキヤツプをすることにより内
容物を完全密封包装することができた。
又、キヤツプをはずしたのちは蓋板は積層フイ
ルムと積層ボードとに分離せしめられ、積層ボー
ドはキヤツプ側に残り、積層フイルムは容器本体
口部側に残り、リング状成形体と積層フイルムと
により完全密封状態は保持された。
実施例 2 厚さ30μのアルミニウム箔の片面にポリウレタ
ン系接着剤層を介して厚さ25μのポリエステルフ
イルムを積層し、次に前記アルミニウム箔のもう
一方の面に塩化ビニル系樹脂を塗布量15g/m2
コートして熱可塑性樹脂層を形成し、次に前記積
層したポリエステルフイルム面にポリアミド系樹
脂をグラビアコートして透明離型樹脂層を形成
し、次に透明離型樹脂層面にワツクスを面積比
1/100の2mmφの水玉模様にスポツトコートし
てワツクススポツトコート層を形成し、更にワツ
クススポツトコート層を設けた透明離型樹脂層上
に30μ厚のポリエチレン押出しコート層を介して
厚さ25μのポリエステルシートを積層し、更にポ
リエステルシート上にワツクス層(塗布量20g/
m2)を介して厚さ1.2m/mのポリスチレンシー
トを積層して蓋板を形成した。
一方、ポリスチレンを射出成形して容器本体口
部に密嵌し得る形状のリング状成形体を形成し
た。
次に前記の如くして得たリング状成形体に蓋板
をその熱可塑性樹脂層面をリング状成形体に向け
て圧着し、蓋板中のアルミニウム箔を高周波誘導
加熱し、その熱により蓋板の熱可塑性樹脂層面を
リング状成形体に熱接着させて、本考案の中蓋を
得た。
この中蓋を内容物を充填した容器本体の口部に
冠着し、しかるのちキヤツプをすることにより内
容物を完全密封包装することができた。
又、キヤツプをはずしたのちは蓋板は積層フイ
ルムと積層ボードとに分離せしめられ、積層ボー
ドはキヤツプ側に残り、積層フイルムは容器本体
口部側に残り、リング状成形体と積層フイルムと
により完全密封状態は保持された。
以上、詳記した通り、本考案の中蓋は熱可塑性
樹脂よりなるリング状形成体によつて容器口部に
密嵌されるものなので、容器と蓋板が確実に固定
され、キヤツプを外した時に蓋板が容器から離脱
することはない。又、キヤツプをとつた後におい
ても、容器は完全密封状態が保たれ、且つ開封の
有無を判別し得るという利点をも有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の容器の中蓋の断面図、第2図
は前記中蓋を用いて容器本体口部を密封し、更に
キヤツプをかぶせた状態の断面図、第3図はキヤ
ツプをはずした状態の断面図、第4図は更に中蓋
をとつた状態の断面図、第5図は本考案の容器の
中蓋の別の実施態様の断面図、第6図は第5図示
の中蓋を用いて容器本体口部を密封し、更にキヤ
ツプをかぶせた状態の断面図、第7図は本考案の
容器の中蓋の更に別の実施態様の断面図、第8図
は第7図示の中蓋を用いて容器本体口部を密封
し、更にキヤツプをかぶせた状態の断面図であ
る。 1……リング状成形体、14……蓋板、12…
…積層フイルム、13……積層ボード、3……ア
ルミニウム箔、4……接着剤層、5……プラスチ
ツクフイルム、2……熱可塑性樹脂層、6……透
明離型樹脂層、7……離型性スポツトコート層、
8……ポリエチレンコート層、9……プラスチツ
クシートもしくはフイルム、10……ワツクス
層、11……プラスチツクシート、20……中
蓋。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 熱可塑性樹脂よりなる、容器本体口部に密嵌し
    得る形状のリング状成形体とその上に配置され、
    リング状成形体に接着一体化された蓋板とからな
    り、その蓋板は容器本体口部側に残る積層フイル
    ムとその上に剥離可能に積層されたキヤツプ側に
    残る積層ボードとからなることを特徴とする容器
    の中蓋。
JP2243582U 1982-02-19 1982-02-19 容器の中蓋 Granted JPS58125157U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2243582U JPS58125157U (ja) 1982-02-19 1982-02-19 容器の中蓋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2243582U JPS58125157U (ja) 1982-02-19 1982-02-19 容器の中蓋

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58125157U JPS58125157U (ja) 1983-08-25
JPS6346382Y2 true JPS6346382Y2 (ja) 1988-12-01

Family

ID=30034515

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2243582U Granted JPS58125157U (ja) 1982-02-19 1982-02-19 容器の中蓋

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JP (1) JPS58125157U (ja)

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JPS58125157U (ja) 1983-08-25

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