JPH04279315A - ラベル付き容器の製造方法 - Google Patents

ラベル付き容器の製造方法

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JPH04279315A
JPH04279315A JP4354091A JP4354091A JPH04279315A JP H04279315 A JPH04279315 A JP H04279315A JP 4354091 A JP4354091 A JP 4354091A JP 4354091 A JP4354091 A JP 4354091A JP H04279315 A JPH04279315 A JP H04279315A
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JP
Japan
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label
container
heat
sheet
laminated material
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JP4354091A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Watada
綿田 哲雄
Masayuki Kageyama
影山 公志
Yasutoshi Murata
村田 泰敏
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリプロピレン等のプ
ラスチックシートを主体とする積層材料をシート成形し
て容器を製造するにあたり、容器の成形と同時にラベル
を一体に取り付ける、ラベル付き容器の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、プラスチックシートを成形し
て得られるカップ状容器やトレー状容器の表面に、商品
の内容物等を表示したり意匠を施す手段として、成形に
用いる積層材料に予め印刷を施したり、成形後の容器に
シルクスクリーン印刷等を施すことが行われている。し
かし、積層材料への印刷による方法は、成形時のシート
の伸びにより印刷が歪むため、美麗な表現が困難であり
、また、成形後の容器への印刷は、立体物への印刷とな
るため印刷自体が困難であり、平坦部分等の限られた面
への印刷が施されていたにすぎない。他の方法としては
、紙製のラベルを巻き付けたり、接着剤によりラベルを
取り付けることが行われている。これらは、美麗な印刷
ができ、好ましいが、依然として平面ないしは二次曲面
への取り付けが可能であるばかりで、三次曲面への絵付
けは不可能である。
【0003】また、予め金型内にラベルを挿入しておき
、射出成形ないしはシート成形する技術もあるが、ラベ
ルは平坦であり、上記と同様に三次曲面への絵付けは不
可能である。
【0004】これに対し、延伸プラスチックフィルムを
主体とする熱収縮性フィルムに印刷を施し、チューブ状
に形成した、いわゆるシュリンクラベルを容器に被せて
加熱し、容器に取り付ける方法が、ボトル容器を中心に
行われている。この方法は、容器の形状にラベルが収縮
し、絵柄に多少の歪みはあるものの、三次曲面への絵付
けが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記シ
ュリンクラベルの容器への固定は、基本的にはシュリン
クラベルの収縮力によるため、例えば円筒状容器に取り
付けた場合は、ラベルがその周りを回転してしまう。こ
れを防止するには、シュリンクラベルの内面(容器に接
する側)に、予め熱接着層を形成しておくことで解決で
きるが、シュリンクラベルが収縮時に容器に接しながら
収縮するため、熱接着層が容器と擦れ、ラベル縁部付近
の容器表面に熱接着層が付着し、容器が汚れ、外観的に
好ましくなかった。
【0006】また、上記シュリンクラベルを、シート成
形により得られる、カップ状ないしはトレー状の、一方
のみに開いた(テーパーを有する)容器に適用する場合
は、ラベルをシュリンクさせても容器からラベルが取れ
てしまうため、上述した熱接着層を設け、容器とラベル
を接着する必要が生じる。従って、上述した容器の汚れ
は依然として生じてしまうのである。さらに、上記シュ
リンクラベルの収縮工程は、シート成形容器に適用する
場合は、容器に内容物を充填した後でなければ行うこと
ができない。これは、シート成形容器がその製造方法に
由来して熱変形しやすく、内容物を充填しない容器に施
すと、ラベルの収縮に必要な熱で容器も変形してしまう
からである。従って、ラベルの取り付けに失敗した場合
は、容器のみならず内容物まで不良品となってしまい、
その損害はきわめて大きい。
【0007】そこで本発明は、シート成形により得られ
る容器の三次曲面にラベルを取り付けることができ、し
かも上述した容器の汚れもない、ラベル付き容器の製造
方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、プラ
スチックシートを主体とする積層材料をシート成形して
容器を製造するにあたり、容器のラベル取り付け部位に
対応するシート成形用金型の形状に対してほぼ相似形で
、かつ、98〜100%の大きさに一次収縮させた熱収
縮性ラベルを、前記金型内にセットし、次いで前記積層
材料をシート成形することにより、容器とラベルを一体
化することを特徴とする、ラベル付き容器の製造方法で
ある。また、熱収縮性ラベルあるいは容器の他方に接す
る側の表面には、熱接着層を形成することができる。
【0009】
【作用】上記した本発明の方法によれば、熱収縮性ラベ
ルを予め容器の形状に一次収縮させることにより、シー
ト成形用金型内へのセットが可能となる。そして、ここ
にシート成形により積層材料を容器状に成形すると、容
器の表面は未だ軟化状態であり、熱収縮性ラベルが容器
外表面に埋没して固着される。さらに、容器または熱収
縮性ラベルに熱接着層を形成すれば、容器の熱により該
熱接着層が接着力を発現し、両者がより強固に固着され
る。また、熱収縮性ラベルは未だ収縮力を残しており、
容器の熱によりラベルが容器全体を締めつける状態とな
り、十分に固着される。
【0010】このシート成形時には、積層材料は熱収縮
性ラベルの収縮方向に伸ばされ、両者の相対的な移動方
向が一致するので、前記した容器とラベルの間の擦れが
生じることがない。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照し詳細
に説明する。
【0012】図1は本発明により得られるラベル付き容
器9の一実施例を示す断面図、図2(a) 、図2(b
) は本発明の容器の製造過程を示す説明断面図、図3
(a) 、図3(b) は熱収縮ラベルを一次収縮させ
る方法の説明図である。
【0013】本発明で使用される積層材料1は、プラス
チックフィルムないしはシートを主体とし、シート成形
が可能なものであって、一般的にはポリプロピレン、ポ
リスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリエステル、ポ
リカーボネート、ポリ塩化ビニル等の賦形性を有する樹
脂を主体とし、必要に応じて他の樹脂層、成形可能な金
属箔ないしは金属薄膜層、成形可能な合成樹脂製不織布
等が積層される。
【0014】他の樹脂層としては、例えばガスバリヤー
性を付与するための、エチレン−ビニルアルコール共重
合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル等の
ガスバリヤー性樹脂、耐衝撃性を付与するためのポリア
ミド、ポリエステル系樹脂等の柔軟性樹脂、内容物の香
気成分の吸着ないしは透過を防ぐためのポリエステル系
樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体等があげら
れる。これらの樹脂は、延伸された、または無延伸のフ
ィルムないしはシートとして使用することができる。こ
れら他の樹脂層、前述の金属箔ないしは薄膜層等は、ド
ライラミネート等の接着剤を用いる方法、あるいは熱溶
融した接着性樹脂を用いた積層方法や、樹脂にあっては
、溶剤に溶解して賦形性を有する樹脂等の上にコーティ
ングする方法、熱により溶融して押し出してコーティン
グする方法、さらには賦形性を有する樹脂等との共押し
出しによる積層方法も可能である。
【0015】以下に、本発明で使用できる積層材料1の
構成例を示す。 ・PP(1425μm)//CPP(30μm)/PV
DC(25μm)/PET(20μm) ・PP(700μm)/EVOH(50μm)/PP(
700μm)//CPP(30μm)/PET(20μ
m) ・PP(700μm)/EVOH(100μm)/PP
(700μm)ここで、 PP:ポリプロピレン CPP:押し出し(無延伸)ポリプロピレンPVDC:
ポリ塩化ビニリデン PET:ポリエチレンテレフタレートまたは非吸着性ポ
リエステル系樹脂 EVOH:エチレン−ビニルアルコール共重合体を示す
。また、//で示した部分は、熱接着による積層界面を
示し、/で示した部分はドライラミネートまたは共押し
出しによる積層の界面を示す。
【0016】次に、本発明で用いる熱収縮性ラベル2は
、従来公知の熱収縮性ラベルを使用することができる。 熱収縮性ラベル2の基材としては、延伸プラスチックフ
ィルムが一般的であり、これに所望の印刷層を形成し、
チューブ状に形成したものである。
【0017】延伸プラスチックフィルムとしては、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリス
チレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の樹脂
からなる、一軸ないしは二軸延伸されたフィルムないし
はシートが使用でき、さらに、必要に応じて、熱収縮性
を損なわない範囲で、他の樹脂層や金属蒸着層等を設け
てもよい。なお、これらのフィルム等として発泡ポリプ
ロピレンや発泡ポリスチレン等の発泡シートを使用すれ
ば、ラベル2に断熱性、耐衝撃性等を付与することがで
きる。
【0018】熱収縮性ラベル2の収縮率は延伸フィルム
の延伸倍率により制御されるが、本発明においては、収
縮率が98〜99%程度のものが、好適に使用できる。
【0019】以下に、本発明で使用できる熱収縮性ラベ
ル2の構成例を示す。 ・O−PS(25 μm)/発泡PS(170μm)・
O−PET(20μm)/発泡PS(300μm)・O
−PS(20 μm)/発泡PP(300μm)・O−
PET(20μm)/発泡PP(300μm)ここで、 O−PS:延伸ポリスチレン 発泡PS:発泡ポリスチレン O−PET:延伸ポリエチレンテレフタレート発泡PP
:発泡ポリプロピレン を示す。また、/で示した部分はドライラミネートによ
る積層の界面を示す。
【0020】上記した積層材料1、熱収縮性ラベル2の
、他方に接する側には、熱接着層21を設けることがで
きる。熱接着層21は、両者を固着するものであり、容
器9、ラベル2のいずれか一方に設ければよいが、両者
に設けてもよい。
【0021】熱接着層21としては、積層材料1のシー
ト成形時の熱により接着性が発現できるものであればよ
く、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン
樹脂や、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー
樹脂、塩素化ポリオレフィン等の変性樹脂、低融点ポリ
エステル樹脂、マレイン酸変性ポリオレフィン等の、従
来公知の接着性樹脂を使用することができる。熱接着層
21の形成方法は任意であり、上記樹脂からなるフィル
ムを常法により積層するか、あるいは溶剤に溶解して積
層材料1やラベル2に塗布して設けてもよい。なお、ラ
ベル2に塗布形成する熱接着層21としては、東洋モー
トン(株)製、AD−H34(エチレン−酢酸ビニル共
重合体系樹脂)、SF−2060(塩化ビニリデン系樹
脂)、AD−37R345J(エチレン−酢酸ビニル共
重合体系樹脂)等のポリプロピレン用接着ニス等が使用
できる。
【0022】なお、積層材料1やラベル2の他方に接す
る側の材料が上記熱接着性を有する場合は、新たに熱接
着層21を設ける必要はない。一般にシート成形による
容器の外層はポリプロピレンが樹脂であり、このポリプ
ロピレン樹脂層は熱接着層21として作用し得る。
【0023】本発明においては、前記熱収縮性ラベル2
を容器のラベル取り付け部位に対応するシート成形用金
型3の形状に対してほぼ相似形で、かつ、98〜100
%の大きさに一次収縮させる。100%越える大きさと
することは、ラベル2の金型3内への装着が不可能であ
り、98%よりも小さくすると、金型3とラベル2の間
の隙間が大きくなり、また、積層材料1自体の収縮率よ
りも小さい大きさとなるため、得られる容器が設計寸法
通りに仕上がらなくなってしまう。
【0024】なお、ラベル2は、図1の実施例のように
、容器のほぼ全体に渡って設けることもでき、図2のよ
うに、容器胴部の一部に設けることもできる。
【0025】熱収縮性ラベル2を金型3形状に一次収縮
させるには、例えば図3(a) 、図3(b) に示す
ように、目的とする形状、すなわち容器のラベル取り付
け部位に対応するシート成形用金型3の寸法の100〜
98%の大きさで、かつ、相似形の外形を有するプラグ
4を準備しておき、ここにチューブ状に形成した熱収縮
性ラベル2をセットし(図3(a) )、例えば150
〜200℃の熱風を、5〜30秒吹き付け、ラベル2を
プラグ4の形状に収縮させることにより、行われる(図
3(b) )。また、プラグ4を50〜120℃程度に
加熱しておくことによっても、同様の一次収縮を行わせ
ることができる。
【0026】プラグ4の材質は、木、金属、プラスチッ
ク、シリコン樹脂、ガラス繊維入りプラスチック(シン
タティックフォーム)等、任意であるが、熱収縮性ラベ
ル2の内面に前記した熱接着層21を設けた場合には、
プラグ4の材質をフッ素樹脂とするか、プラグ4の表面
に、フッ素樹脂加工等の非接着加工を施すことにより、
実質的に熱接着層21が接着しないようにしておくこと
が必要である。
【0027】この一次収縮は、例えば150〜200℃
の熱雰囲気を持つオーブンで、連続的に行うこともでき
る。上述したプラグ4を複数並べ、ここに前述したラベ
ル2を被着し、オーブン内を移送することにより、一次
収縮したラベル2を連続的に得ることができる。
【0028】上述のようにして得られた、所定形状に形
成されたラベル2を、シート成形用の金型3内にセット
する。
【0029】次に、前記積層材料1を、常法に従い、シ
ート成形する。シート成形は、真空成形、圧空成形、圧
空真空成形、プラグアシスト成形、引き込み成形等、従
来公知の成形法が適用可能である。
【0030】図2に示した装置は、プラグアシスト成形
法の装置であり、排気孔31を有するシート成形用金型
3と、その上に配置される積層材料支持手段(図示せず
)と、上型32と、積層材料1を直接押して伸ばすため
のプラグ33と、成形用エア吹き込み孔34とからなっ
ている。積層材料1は、図示しないヒーター等の加熱手
段により成形可能な状態まで加熱され、金型3上に移送
される。
【0031】なお、シート成形においては、一般にラベ
ル2をセットした金型3から空気を排出する必要があり
、この場合は排気孔31とラベル2の位置関係に注意す
る必要がある。
【0032】また、積層材料1は、少なくともセットし
たラベル2が容器に埋没するか、あるいは前述のように
形成した熱接着層21が接着性を発現するよう、十分に
加熱されることが必要である。
【0033】積層材料1の加熱条件は、積層材料1の成
形に適性な条件と、ラベル2の固着に必要な、例えば熱
接着層21の接着性発現温度との兼ね合いから、最適な
条件を決定することが必要である。例えば積層材料1と
してポリプロピレンを主体とするものを用いた場合には
、積層材料1を140〜180℃に加熱することにより
、上記ラベル2の埋没が実現できる。また、熱接着層2
1として塩素化ポリプロピレンを適用した場合は、積層
材料1を120〜180℃に加熱することにより、塩素
化ポリプロピレンが溶融して接着性を発現する。
【0034】積層材料1は、加熱により軟化し、例えば
空気圧、真空圧等の所定の手段により次第に伸ばされ、
金型3の形状に成形される(図2(b) )。そして、
ラベル2が積層材料1に接触し、固着される。このとき
、ラベル2は積層材料1の熱により収縮しようとするが
、積層材料1には前記した空気圧等の成形する力がかか
っているので、ラベル2の収縮により容器が変形するこ
とはない。
【0035】また、ラベル2は、積層材料1に接した部
分から収縮していくが、その収縮方向は積層材料1が伸
ばされる方向、すなわち図示の場合は上方から下方に向
かうので、両者の移動方向が一致し、ラベル2と積層材
料1が擦れるようなことがなく、成形される容器9が汚
れることがない。
【0036】上述のようにして成形と同時にラベル2が
固着された容器9は、必要時間冷却されて取り出される
【0037】<実施例>口径90mmφ、高さ50mm
、内容積200ccの、概略図1に示す形状の巻締め用
フランジを有する容器に、容器成形と同時に容器胴部の
ほぼ全体にラベルを取り付けることを目的とし、下記材
料を準備し、成形を行った。
【0038】容器を構成する積層材料として、ポリプロ
ピレン(700μm)/エチレン−ビニルアルコール共
重合体(50μm)/ポリプロピレン(700μm)構
成の共押し出しフィルムと、無延伸ポリプロピレンフィ
ルム(30μm)/ポリエチレンテレフタレートフィル
ム(20μm)のドライラミネートによる積層シートと
を、ポリプロピレンと無延伸ポリプロピレンフィルムを
対向せさて熱接着により積層し、作成した。
【0039】また、熱収縮性ラベルとして、延伸ポリス
チレンフィルム(25μm)/発泡ポリスチレンフィル
ム(170μm)のドライラミネートによる積層シート
に、熱接着層として、東洋モートン(株)製のポリプロ
ピレン用接着ニス:AD−H34(エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体系樹脂)を、発泡ポリスチレンフィルム表面
に3.0g/m2 の量を塗布、乾燥して形成し、これ
を筒状にシールして断裁し、大きさ90mmφ、高さ5
5mmの熱収縮性ラベルを得た。
【0040】この熱収縮性ラベルを、シート成形(プラ
グアシスト成形)用金型の99%の大きさで、かつ、相
似形の、シンタティックフォーム製のプラグに装着し、
150℃の熱風を10秒間当ててラベルを一次収縮させ
た。
【0041】次いで、一次収縮したラベルを、プラグア
シスト成形用金型内にセットするとともに、前述の積層
材料を180℃に加熱し、成形用プラグの降下および成
形用エアの吹き込みにより、プラグアシスト成形を行っ
た。冷却後成形された容器を取り出して検査したところ
、ラベルは容器に十分に接着されていた。また、容器の
変形は見られなかった。
【0042】比較のため、上記実施例と同じ積層材料を
用いて、まず容器を成形した後、熱収縮性ラベルを被せ
、200℃の熱風トンネルに5秒間通してラベルを収縮
させたところ、容器が変形して使用不可能になってしま
った。また、同様に成形した容器に水を充填して金属蓋
により巻締め、密封した後、熱収縮性ラベルを被せ、2
00℃の熱風トンネルに5秒間通してラベルを収縮させ
たところ、容器の変形は見られなかったものの、ラベル
が容器と擦れ、容器の上端部に、接着ニスの汚れが付着
してしまった。
【0043】次に、取り付けたラベルの断熱性を確認す
るため、以下の実験を行った。上記実施例で作成した容
器に、コーンスープを200g充填し、金属蓋で巻締め
、これを、出力500Wの電子レンジにて1分45秒加
熱した。この容器を取り出した直後の内容物温度と、手
で持って「熱い」と感じるまでの時間を測定した。また
、取り出してから2分後に、同様に手で持って「熱い」
と感じるまでの時間を測定した。
【0044】次に、ラベルを下記の構成のものに変えて
前述同様にラベル付き容器を作成し、上記と同様に内容
物温度と「熱い」と感じるまでの時間を測定した。
【0045】ラベル構成 ・O−PET(20μm)/発泡PS(300μm)/
PP用接着ニス(2.0g/m2 ) ・O−PET(20μm)/発泡PP(300μm)こ
こで、 O−PET:延伸ポリエチレンテレフタレートPP:ポ
リプロピレン 発泡PS:発泡ポリスチレン 発泡PP:発泡ポリプロピレン を示す。
【0046】また、ラベルを取り付けないものについて
も同様の実験を行った。結果を表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】上記の結果から、ラベルの材質として発泡
シートを使用したものは、断熱性に優れ、容器ごと電子
レンジで加熱するような用途に用いると、効果的なこと
がわかる。
【0049】
【発明の効果】以上述べた本発明によれば、予め所定形
状、大きさに熱収縮性ラベルを一次収縮させておくこと
により、シート成形用金型内にラベルをセットしておく
ことができ、ここに積層材料をシート成形することによ
り、容器の成形と同時にラベルの取り付けが、きわめて
簡単にできる。そして、この方法によれば、容器の三次
曲面に美麗な意匠を付与することができる。
【0050】また、本発明によれば、シート成形時、積
層材料が熱収縮性ラベルの収縮方向に伸ばされ、積層材
料と熱収縮性ラベルの相対的な移動方向が一致するので
、従来のような成形した容器へのシュリンクラベルの取
り付けのときの問題であった、容器とラベルの擦れによ
る汚れが発生しない。
【0051】さらに、従来とは異なり、内容物を充填す
る前にラベルが取り付けられるので、ラベル取り付けに
失敗しても、内容物を無駄にしてしまうこともない。
【0052】またさらに、ラベルに発泡シートを使用す
れば、容器に断熱性を付与することができ、容器をその
まま電子レンジ等で加熱するような用途に用いた場合に
、加熱後の容器を手で持って食することができ、使用に
便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により得られるラベル付き容器の一実施
例を示す断面図である。
【図2】図1の容器の製造過程を示す説明断面図である
【図3】熱収縮ラベルを一次収縮させる方法を示す説明
図である。
【符号の説明】
1………積層材料 2………熱収縮性ラベル 21……熱接着層 3………シート成形用金型 31……排気孔 4………ラベル一次収縮用プラグ 9………ラベル付き容器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックシートを主体とする積層材料
    をシート成形して容器を製造するにあたり、容器のラベ
    ル取り付け部位に対応するシート成形用金型の形状に対
    してほぼ相似形で、かつ、98〜100%の大きさに一
    次収縮させた熱収縮性ラベルを、前記金型内にセットし
    、次いで前記積層材料をシート成形することにより、容
    器とラベルを一体化することを特徴とする、ラベル付き
    容器の製造方法。
  2. 【請求項2】熱収縮性ラベルの容器に接する側、あるい
    は容器の熱収縮性ラベルに接する側の少なくとも一方に
    、熱接着層が形成されていることを特徴とする、請求項
    1記載のラベル付き容器の製造方法。
JP4354091A 1991-03-08 1991-03-08 ラベル付き容器の製造方法 Pending JPH04279315A (ja)

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