JP2001088839A - ラベル付き容器及びその製造方法 - Google Patents

ラベル付き容器及びその製造方法

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JP2001088839A
JP2001088839A JP26547599A JP26547599A JP2001088839A JP 2001088839 A JP2001088839 A JP 2001088839A JP 26547599 A JP26547599 A JP 26547599A JP 26547599 A JP26547599 A JP 26547599A JP 2001088839 A JP2001088839 A JP 2001088839A
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container
shrink label
label
outer peripheral
adhesive
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JP26547599A
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Hirobumi Yagi
博文 矢木
Hiroyuki Imai
宏之 今井
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Fuji Seal Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】効率よく製造することができ、しかも、シュリ
ンクラベルの装着状態を綺麗に仕上げることができるラ
ベル付き容器及びその製造方法を提供する。 【解決手段】容器本体10の胴部11のストレート部1
1aに溶融状態のホットメルト接着剤を塗布ヘッド等に
よって塗布することにより、厚さが10〜40μmの帯
状の接着層30を断続的に形成する。このようにして、
接着層30が形成された容器本体10に、その底部12
側から筒状のシュリンクラベル20を嵌挿した後、これ
を所定温度に加熱すると、ストレート部11aの外周面
に形成された接着層30が活性化して、シュリンクラベ
ル20の上端部が接着層30を介してストレート部11
aの外周面に貼着されると共に、シュリンクラベル20
が熱収縮して容器本体10のテーパ部11bに形成され
た複数の縦リブ11cの先端面に密着した状態で装着さ
れ、ラベル付き容器1が出来上がる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、胴部に筒状のシ
ュリンクラベルが装着されたラベル付き容器及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カップ麺等の即席食品やホット飲料等に
使用される容器としては、図9(a)、(b)に示すよ
うに、熱可塑性プラスチック等によって形成されたカッ
プ状または丼状の容器本体50の胴部51に、断熱層を
有するシュリンクラベル60を装着したラベル付き容器
があり、前記シュリンクラベル60は、胴部51の上端
ストレート部51aの外周面に形成された接着層70
(同図(a)参照)を介して容器本体50に貼着されて
いる。
【0003】以上のように構成されたラベル付き容器
は、予め形成された容器本体50及び筒状のシュリンク
ラベル60を用いて、以下のようにして製造される。ま
ず、容器本体50の上端ストレート部51aに溶融状態
のホットメルト接着剤を塗布することにより、上端スト
レート部51aの外周面に帯状の接着層70を形成す
る。
【0004】そして、上端ストレート部51aに帯状の
接着層70が形成された容器本体50に、小径の底部側
から筒状のシュリンクラベル60を嵌挿した後、シュリ
ンクラベル60が嵌挿された容器本体50を加熱する
と、上端ストレート部51aの外周面に形成された接着
層70が活性化して、シュリンクラベル60の上端部が
上端ストレート部51aの外周面に貼着されると共に、
シュリンクラベル60が熱収縮して容器本体50の胴部
外周面に密着した状態に装着され、上述したラベル付き
容器が出来上がる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、容器本体50の胴部外周面にホットメルト接着剤
からなる接着層70を形成した後、その容器本体50の
胴部51に筒状のシュリンクラベル60を嵌挿する場
合、形成された接着層70が冷却されることでその粘着
性が消失した後でなければ、筒状のシュリンクラベル6
0をスムースに胴部51に嵌挿することができない。
【0006】従って、上端ストレート部51aの外周面
に形成された接着層70の厚みが大きくなると、ホット
メルト接着剤の粘着性が消失するまでにある程度の冷却
時間が必要となるので、接着層70を形成した後、直ち
にシュリンクラベル60を嵌挿することができず、効率
よくラベル付き容器を製造することができないといった
問題がある。
【0007】また、容器本体50の胴部51に嵌挿され
る、収縮前のシュリンクラベル60の内径は、通常、容
器本体50の胴部51の外径に比べてそれほど大きく設
定されるわけではないので、容器本体50の胴部外周面
に形成される接着層70の厚みが大きくなると、その接
着層70にシュリンクラベル60が引っかかってスムー
スに嵌挿することができないといった問題もある。特
に、高速で筒状のシュリンクラベル60を容器本体50
の胴部51に嵌挿する場合、その影響が顕著になる。
【0008】さらに、容器本体50の胴部外周面に形成
される接着層70の厚みが大きくなると、シュリンクラ
ベル60が熱収縮することにより容器本体50の胴部外
周面に密着した際、その接着層70の存在する部分と存
在しない部分との間に段差や皺等の歪みが発生し、シュ
リンクラベル60の装着状態が悪くなるといった問題が
ある。
【0009】そこで、この発明の課題は、効率よく製造
することができ、しかも、シュリンクラベルの装着状態
を綺麗に仕上げることができるラベル付き容器及びその
製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記の課題
を解決するため、請求項1に記載の発明は、容器本体の
胴部に筒状のシュリンクラベルが装着されたラベル付き
容器であって、前記シュリンクラベルが、前記容器本体
の胴部外周面に形成された、感熱接着剤からなる厚さが
10〜40μmの接着層を介して、前記容器本体に貼着
されていることを特徴とするラベル付き容器を提供する
ものである。
【0011】以上のように構成されたラベル付き容器
は、前記容器本体の胴部外周面に、溶融状態の感熱接着
剤を塗布することで、厚みが10〜40μmの接着層を
形成する工程と、前記胴部外周面に前記接着層が形成さ
れた前記容器本体の前記胴部に筒状の前記シュリンクラ
ベルを嵌挿する工程と、前記胴部に前記シュリンクラベ
ルが嵌挿された前記容器本体を加熱することによって、
前記シュリンクラベルを熱収縮させると共に前記接着層
を活性化させる工程とを備えた請求項3に記載の製造方
法によって製造することができる。
【0012】以上のような製造方法では、溶融状態の感
熱接着剤を塗布することで容器本体の胴部外周面に形成
される接着層が10〜40μmと薄いので、溶融状態の
感熱接着剤が容器本体の胴部外周面に塗布されると略同
時に冷却され、その粘着性が即座に消失する。従って、
接着層の形成後直ちに筒状のシュリンクラベルを嵌挿す
ることが可能となり、従来法に比べて効率よくラベル付
き容器を製造することができる。なお、形成する接着層
の厚みを10〜40μmに設定したのは、接着層の厚み
が40μmを越えると冷却効率が低下するからであり、
10μmより薄くなると十分な接着強度を確保すること
ができないからである。
【0013】また、容器本体の胴部外周面に形成される
接着層が10〜40μmと薄いので、シュリンクラベル
を嵌挿する際に、シュリンクラベルが接着層に引っかか
りにくく、シュリンクラベルを高速で容器本体の胴部に
嵌挿することが可能となる。
【0014】また、このようにして製造されたラベル付
き容器は、シュリンクラベルを容器本体の胴部外周面に
貼着している接着層が10〜40μmと薄いので、接着
層の存在する部分と存在しない部分との間に段差や皺等
の歪みが発生しにくく、シュリンクラベルの装着状態が
綺麗に仕上がるといった効果がある。
【0015】また、上記の課題を解決するため、請求項
2に記載の発明は、容器本体の胴部に筒状のシュリンク
ラベルが装着されたラベル付き容器であって、前記シュ
リンクラベルが、太さが10〜200μmの繊維状の感
熱接着剤が規則的にまたは不規則に交絡した状態で前記
容器本体の胴部外周面に付着することで形成された接着
部を介して、前記容器本体に貼着されていることを特徴
とするラベル付き容器を提供するものである。
【0016】以上のように構成されたラベル付き容器
は、前記容器本体の胴部外周面に、太さ(繊維径)が1
0〜200μmの繊維状の感熱接着剤を吹き付けて付着
させることによって接着部を形成する工程と、前記胴部
外周面に前記接着部が形成された前記容器本体の前記胴
部に筒状のシュリンクラベルを嵌挿する工程と、前記胴
部に前記シュリンクラベルが嵌挿された前記容器本体を
加熱することによって、前記シュリンクラベルを熱収縮
させると共に、前記胴部外周面に形成された前記接着部
を活性化させる工程とを備えた請求項4に記載のラベル
付き容器の製造方法によって製造することができる。な
お、吹き付ける繊維状の感熱接着剤の太さ(繊維径)を
10〜200μmに設定したのは、繊維状の感熱接着剤
の太さが200μmを越えると冷却効率が低下するから
であり、10μmより細くなると十分な接着強度を確保
することができないからである。
【0017】以上のような製造方法では、太さが10〜
200μmといった細い繊維状の感熱接着剤を容器本体
の胴部外周面に吹き付けて付着させることにより接着部
を形成するようにしたため、ノズル等の吹付ヘッドから
吹き付けられた繊維状の感熱接着剤が容器本体の胴部外
周面に到達するまでの間に空気によって冷却され、しか
も、繊維状の感熱接着剤は表面積が大きく冷却効率が高
いので、塗布ヘッドを容器本体の胴部外周面に接触させ
ながら感熱接着剤を塗布しなければならない上述した製
造方法の場合に比べてさらに短時間で冷却され、粘着性
が消失する。従って、接着部の形成後直ちに筒状のシュ
リンクラベルを嵌挿することが可能となり、従来法に比
べてさらに効率よくラベル付き容器を製造することがで
きる。
【0018】また、容器本体の胴部外周面に形成される
接着部が、10〜200μmといった細い繊維状の感熱
接着剤によって形成されているので、シュリンクラベル
を嵌挿する際に、シュリンクラベルが接着部に引っかか
りにくく、シュリンクラベルを高速で容器本体の胴部に
嵌挿することが可能となる。
【0019】また、このようにして製造されたラベル付
き容器は、シュリンクラベルを容器本体の胴部外周面に
貼着している接着部が、太さが10〜200μmといっ
た細い繊維状の感熱接着剤が規則的にまたは不規則に交
絡した状態で容器本体の胴部外周面に付着することによ
って形成されており、接着部の全領域がシュリンクラベ
ルに完全に接着されているわけではないので、シュリン
クラベルが熱収縮する際に接着部分に生じる歪みが吸収
されやすく、装着されたシュリンクラベルが皺のない綺
麗な状態に仕上がるといった効果がある。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態について図面を
参照して説明する。図1に示すように、このラベル付き
容器1は、例えば、ポリプロピレン等の熱可塑性プラス
チックを射出成形することによって形成されたカップ状
の容器本体10の胴部11にシュリンクラベル20を装
着したものであり、熱湯を注いだ場合でも胴部11が極
端に熱くならないように断熱性が付与された構造になっ
ている。
【0021】前記容器本体10は、図1及び図3に示す
ように、上端開口部と同径のストレート部11a及びこ
のストレート部11aに連設された、下端開口部が上端
開口部より小径に形成されたテーパ部11bからなる筒
状の胴部11と、この胴部11の下端開口部を閉塞する
底部12とから構成されており、前記胴部11は、テー
パ部11bに、その外周面から外方に張り出す多数の縦
リブ11cが一定間隔で形成されていると共に、ストレ
ート部11aの上端縁から径方向外側に張り出すフラン
ジ部11dを備えている。
【0022】前記シュリンクラベル20は、図4(a)
に示すように、熱収縮性を有するシート状のラベル本体
21の両端縁を相互に重ね合わせて接着剤等によって接
合したり、ラベル本体21の両端縁を相互に突き合わ
せ、その突き合せ部に熱収縮性を有する所定幅のテープ
22を接着剤や熱融着によって貼着することにより円筒
状に形成したものであり、前記ラベル本体21及びテー
プ22には、周方向に熱収縮するような熱収縮性を付与
してある。
【0023】前記ラベル本体21は、同図(b)に示す
ように、熱収縮性フィルムによって形成された透明のラ
ベル基材21aと、このラベル基材21aの内面に形成
された、商品名、商標、成分、各種デザイン等を表示す
る表示印刷層21bとから構成されており、表示印刷層
21bは、グラビア印刷によって形成されている。な
お、表示印刷層21bの形成方法としては、上述したグ
ラビア印刷が望ましいが、それ以外に、フレキソ印刷、
オフセット印刷、スクリーン印刷、凸版輸転印刷等によ
って形成することも可能である。
【0024】前記ラベル基材21aは、スチレンブタジ
エン共重合体等のポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテ
レフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニ
ル、ポリプロピレン等からなる厚さ20〜80μmの公
知の熱収縮性フィルムによって形成されており、その熱
収縮率は、例えば、周方向に、80℃で20〜60%、
100℃で30〜80%程度である。なお、この熱収縮
率は温水中に10秒間浸漬して測定した値である。
【0025】以上のように構成された容器本体10及び
シュリンクラベル20を用いて、上述したラベル付き容
器1を製造する方法について、図5を参照しながら説明
する。まず、同図(a)に示すように、容器本体10の
胴部11のストレート部11aに、感熱接着剤として溶
融状態のホットメルト接着剤を塗布ヘッド等によって塗
布することにより、ストレート部11aの外周面に、厚
さが10〜40μmの帯状の接着層30を断続的に形成
する。
【0026】このようにして、ストレート部11aの外
周面に形成される接着層30は、厚みが10〜40μm
と薄いため、溶融状態のホットメルト接着剤を塗布する
と、直ちに冷却されてその粘着性が消失し、筒状のシュ
リンクラベル20を嵌挿することができる状態となる。
従って、従来法のように、接着層を形成した後、その接
着層の粘着性が消失するまで、ある程度の時間放置して
おく必要がなく、接着層30の形成工程から即座にシュ
リンクラベル20の嵌挿工程に移行することができる。
【0027】次に、同図(b)に示すように、ストレー
ト部11aの外周面に接着層30が形成された容器本体
10に、その底部12側から上述した筒状のシュリンク
ラベル20を嵌挿する。このとき、ストレート部11a
の外周面に形成された接着層30の厚みが10〜40μ
mと薄いので、シュリンクラベル20の内径が容器本体
10のストレート部11aの外径に比べてそれほど大き
く設定されていなくても、シュリンクラベル20が接着
層30に引っかかることなくスムースに嵌挿することが
できる。
【0028】そして、同図(c)に示すように、シュリ
ンクラベル20が嵌挿された容器本体10を所定温度に
加熱すると、ストレート部11aの外周面に形成された
接着層30が活性化するので、シュリンクラベル20の
上端部が接着層30を介してストレート部11aの外周
面に貼着されると共に、シュリンクラベル20が熱収縮
して容器本体10のテーパ部11bに形成された複数の
縦リブ11cの先端面に密着した状態で装着され、上述
したラベル付き容器1が出来上がる。なお、シュリンク
ラベル20が嵌挿された容器本体10を加熱する場合
は、先ずストレート部11aを加熱し、その後胴部11
及び底部12を加熱することが望ましい。
【0029】このようにして製造されたラベル付き容器
1は、図2に示すように、テーパ部11bに形成された
多数の縦リブ11cをシュリンクラベル20が覆うよう
に装着されることで、テーパ部11bの外周面とシュリ
ンクラベル20との間に空気層が形成され、容器内に熱
湯を注いだ場合でも、その熱が空気層によって遮断され
るので、胴部11のテーパ部11bを手で持つことがで
きる。
【0030】また、このラベル付き容器1は、装着され
たシュリンクラベル20が10〜40μmといった薄い
接着層30を介して胴部11のストレート部11aに貼
着されているので、図2に示すように、接着層30の存
在する部分と存在しない部分との間に段差や皺等の歪み
が発生しにくく、シュリンクラベル20が容器本体10
の胴部11に綺麗に装着される。
【0031】図6及び図7は他の実施形態を示してい
る。上述した実施形態では、容器本体10のストレート
部11aの外周面にホットメルト接着剤を塗布すること
で帯状の接着層30を形成したが、図6に示すように、
ストレート部11aの周囲に配設した吹付ヘッド40に
よって、太さ(径)が10〜200μm程度の繊維状の
ホットメルト接着剤を、ストレート部11aの外周面に
吹き付けることで、図7(a)に示すように、細い繊維
状のホットメルト接着剤が螺旋状に交絡した状態でスト
レート部11aの外周面に付着してなる接着部30a
や、同図(b)に示すように、細い繊維状のホットメル
ト接着剤が不規則に交絡した状態でストレート部11a
の外周面に付着してなる接着部30bを形成することも
可能である。なお、このようにして繊維状のホットメル
ト接着剤を吹き付ける場合、使用するホットメルト接着
剤の粘度は、5000〜15000cps程度に設定し
ておくことが望ましい。また、ホットメルト接着剤は、
低密度ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体等の
オレフィン系樹脂に粘着付与剤やゴム成分等を加えたも
ので、塗布後70〜100℃程度で接着性を生じるもの
が好ましい。
【0032】このように、細い繊維状のホットメルト接
着剤を吹き付けることによって、容器本体10のストレ
ート部11aの外周面に接着部30a、30bを形成す
る場合は、吹付ヘッド40から吐出した繊維状のホット
メルト接着剤が容器本体10のストレート部11aの外
周面に到達するまでの間に空気によって冷却され、しか
も、繊維状のホットメルト接着剤は表面積が大きく冷却
効率が高いので、上述した実施形態のように、塗布ヘッ
ド等をストレート部11aの外周面に接触させながらホ
ットメルト接着剤を面状に塗布する場合に比べて、さら
に短時間で冷却され、粘着性が消失する。従って、従来
法のように、接着層を形成した後、その接着層の粘着性
が消失するまで、ある程度の時間放置しておく必要がな
く、接着部30a、30bの形成工程から即座にシュリ
ンクラベル20の嵌挿工程に移行することができるの
で、短時間で効率よくラベル付き容器1を製造すること
ができる。
【0033】また、ストレート部11aの外周面に形成
される接着部30a、30bが、10〜200μmとい
った細い繊維状のホットメルト接着剤によって形成され
ているので、筒状のシュリンクラベル20を嵌挿する際
に、シュリンクラベル20が接着部30a、30bに引
っかかりにくく、シュリンクラベル20を高速で容器本
体10の胴部11に嵌挿することが可能となる。
【0034】また、このラベル付き容器は、シュリンク
ラベル20を容器本体10の胴部外周面に貼着している
接着部30a、30bが、図7(a)、(b)に示すよ
うに、細い繊維状のホットメルト接着剤が螺旋状にまた
は不規則に交絡した状態で容器本体10のストレート部
11aに付着することによって形成されており、接着部
30a、30bの全領域がシュリンクラベル20に完全
に接着されるわけではないので、シュリンクラベル20
が熱収縮する際に接着部分に生じる歪みが吸収されやす
く、装着されたシュリンクラベル20が皺のない綺麗な
状態に仕上がる。
【0035】なお、上述した各実施形態では、ストレー
ト部11a及び縦リブ11cを有するカップ状の容器本
体10にシュリンクラベル20を装着する場合について
説明したが、本発明のラベル付き容器は、こういった形
状の容器本体に限定されるものではなく、図8(a)に
示すような縦リブのない容器本体10a、同図(b)に
示すようなストレート部のない容器本体10b、同図
(c)に示すような縦リブ及びストレート部のない容器
本体10c、さらには、丼状のもの等、種々の形状のも
のに適用することができる。
【0036】また、容器本体10の成形方法について
も、上述した射出成形の他に、プラスチック製シートを
真空成形や圧空成形するシート成形法も適用することが
でき、この場合は、ポリプロピレンやポリスチレン等の
単層シートだけでなく、例えば、エチレンビニルアルコ
ール共重合体等のガスバリア性樹脂層を積層した複層シ
ートや断熱性を有する発泡樹脂製のシートを用いること
ができる。
【0037】また、接着層30(接着部30a、30
b)は、熱収縮に伴うシュリンクラベル20の上端縁の
位置ずれを考慮すると、できるだけ容器本体10の上端
部に形成することが望ましいが、必ずしも上端部に形成
しなければならないというものではなく、容器本体10
の胴部11の中央部分に形成してもよい。また、図8
(a)に示すように、胴部11の上端部及び下部の上下
2箇所にそれぞれ接着層30(接着部30a、30b)
を形成することもできる。
【0038】また、上述した実施形態では、帯状の接着
層30または接着部30a、30bを断続的に形成して
いるが、接着層30または接着部30a、30bは容器
本体10の胴部外周面の全周にわたって連続的に形成し
てもよい。
【0039】また、上述した各実施形態では、容器本体
10の胴部外周面に縦リブ11cを設けることによって
断熱性を付与しているが、容器本体10側に縦リブ11
cを設ける代わりに、従来例のように、シュリンクラベ
ル20側に断熱層(例えば、発泡ポリエチレンシート
等)を積層することによって断熱性を付与することも可
能である。ただし、本発明のラベル付き容器は、断熱性
を有しているものに限定されるものではないことはいう
までもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるラベル付き容器の一実施形態
を示す斜視図である。
【図2】同上のラベル付き容器を示す部分拡大断面図で
ある。
【図3】同上のラベル付き容器の構成要素である容器本
体を示す断面図である。
【図4】(a)は同上のラベル付き容器の構成要素であ
るシュリンクラベルを示す斜視図、(b)は同上のシュ
リンクラベルを示す断面図である。
【図5】(a)〜(c)は同上のラベル付き容器の製造
方法を示す工程図である。
【図6】他の実施形態であるラベル付き容器の製造過程
を示す概略図である。
【図7】(a)、(b)は、同上のラベル付き容器の接
着部を示す部分平面図である。
【図8】他の実施形態に使用される容器本体及び接着層
または接着部の形成状態を示す図である。
【図9】(a)は従来のラベル付き容器を示す斜視図、
(b)は同上のラベル付き容器を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ラベル付き容器 10 容器本体 11 胴部 12 底部 20 シュリンクラベル 30 接着層 30a、30b 接着部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体の胴部に筒状のシュリンクラベ
    ルが装着されたラベル付き容器であって、 前記シュリンクラベルが、前記容器本体の胴部外周面に
    形成された、感熱接着剤からなる厚さが10〜40μm
    の接着層を介して、前記容器本体に貼着されていること
    を特徴とするラベル付き容器。
  2. 【請求項2】 容器本体の胴部に筒状のシュリンクラベ
    ルが装着されたラベル付き容器であって、 前記シュリンクラベルが、太さが10〜200μmの繊
    維状の感熱接着剤が規則的にまたは不規則に交絡した状
    態で前記容器本体の胴部外周面に付着することで形成さ
    れた接着部を介して、前記容器本体に貼着されているこ
    とを特徴とするラベル付き容器。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のラベル付き容器の製造
    方法であって、 前記容器本体の胴部外周面に、溶融状態の感熱接着剤を
    塗布することで、厚みが10〜40μmの接着層を形成
    する工程と、 前記胴部外周面に前記接着層が形成された前記容器本体
    の前記胴部に筒状の前記シュリンクラベルを嵌挿する工
    程と、 前記胴部に前記シュリンクラベルが嵌挿された前記容器
    本体を加熱することによって、前記シュリンクラベルを
    熱収縮させると共に前記接着層を活性化させる工程とを
    備えたラベル付き容器の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のラベル付き容器の製造
    方法であって、 前記容器本体の胴部外周面に、太さが10〜200μm
    の繊維状の感熱接着剤を吹き付けて付着させることによ
    って接着部を形成する工程と、 前記胴部外周面に前記接着部が形成された前記容器本体
    の前記胴部に筒状のシュリンクラベルを嵌挿する工程
    と、 前記胴部に前記シュリンクラベルが嵌挿された前記容器
    本体を加熱することによって、前記シュリンクラベルを
    熱収縮させると共に、前記胴部外周面に形成された前記
    接着部を活性化させる工程とを備えたラベル付き容器の
    製造方法。
JP26547599A 1999-09-20 1999-09-20 ラベル付き容器及びその製造方法 Pending JP2001088839A (ja)

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