JPH0213319Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0213319Y2
JPH0213319Y2 JP7671082U JP7671082U JPH0213319Y2 JP H0213319 Y2 JPH0213319 Y2 JP H0213319Y2 JP 7671082 U JP7671082 U JP 7671082U JP 7671082 U JP7671082 U JP 7671082U JP H0213319 Y2 JPH0213319 Y2 JP H0213319Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
container
sealing
synthetic resin
cap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP7671082U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58180152U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP7671082U priority Critical patent/JPS58180152U/ja
Publication of JPS58180152U publication Critical patent/JPS58180152U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0213319Y2 publication Critical patent/JPH0213319Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、優れた密封性、防湿性、剥離性等を
具備する容器口部密封用インナーシール材に関す
るものであり、キヤツプと共にリシール層が容器
口部から取り外されて容器口部がシール層のみで
封緘された状態となつたときには、該シール層を
通して容器内部の封入物を視認することが出来、
しかも容器口部への接着を高周波誘導加熱で行う
ことが出来る等の作用、効果を有する容器口部密
封用インナーシール材を提供するものである。
一般に、インスタントコーヒー粉末や食用クリ
ーム粉末等を内填させてある容器の容器口部に
は、内填物を湿気から保護する目的でインナーシ
ール材が取り付けられている。従来のこの種のイ
ンナーシール材は、第1図において符号1で例示
されるように、板紙2を、グラシン紙4とアルミ
ニウム箔等の金属箔5とをポリオレフイン系樹脂
の押し出しコート層3を介して積層させた積層シ
ート6に、ワツクスによる接着剤層7を使用して
接着させた多層積層シートが利用されており、容
器からキヤツプを取り外したときには、第2図に
示されるように、前記多層積層シートにおけるワ
ツクスによる接着剤層7の中間で引きちぎられ、
キヤツプ8の内側には板紙2を主体とするリシー
ル層9が残り、容器口部11には積層シート6を
主体とするシール層10がそのまま残り、容器内
部に内填されている内填物を湿気から防止する機
能を果している。なお、第1図、2図において、
符号12で表示される部分は金属箔5の表面に設
けられている印刷用アンカーコート層であり、符
号13で表示される部分は、該アンカーコート層
12面にプリントされている印刷模様部分であ
る。
前述の構成から或る従来の容器口部密封用イン
ナーシール材1においては、該インナーシール材
1を容器口部11に接着させる際には、インナー
シール材1を磁界内を通過させる高周波誘導加熱
によるアルミニウム箔5の発熱を利用する熱接着
法が利用出来るので、容器口部11への接着が容
易であるというメリツトを有しているものの、ア
ルミニウム箔等の金属箔5がシール層10に具備
せしめられているため、インナーシール材1が装
填されている容器は、店頭で顧客が前記容器から
キヤツプ8を取り外した場合にも、容器口部11
に金属箔5を具備するシール層10が残り、容器
内の封入物を視認することが出来なく、例えば化
粧クリーム用容器のごとく、容器からキヤツプを
取り外しただけで顧客が内填物を視認することが
出来なければならない物品を充填させる容器には
利用することが出来なかつた。
また、前記構成から成る従来のインナーシール
材1が装填されている容器は、容器内の内填物の
使用に際しては、消費者の手でキヤツプ8が取り
外された後で、容器口部11からシール層10が
取り除かれるので、容器口部11に再びキヤツプ
8を冠着すると、容器口部11には板紙2を主体
とするリシール層9のみが残ることとなり、以降
の防湿機能が十分ではなくなるという欠点を有し
ていた。
更に、前記構成のインナーシール材1において
は、かかる構成のインナーシール材1をワンタツ
チ式のキヤツプを有する容器に適用した場合に
は、キヤツプ内面に残るべきリシール層9と容器
口部に残るべきシール層10との間の剥離強度
が、開栓に要するキヤツプの回転角度によつて加
えられる強度に比較して大きすぎるので、キヤツ
プの開栓の際には、インナーシール材1の接着剤
層7での剥離が生じず、リシール層9がシール層
10に一体となつたまゝ容器口部に残つてしまう
欠点があつた。特にこの欠点を除去すべく、ワツ
クスによる接着剤層7での剥離強度を弱いものに
して該層での剥離性を大きくすると、容器口部1
1にインナーシール材1を装填させる前に、リシ
ール層9とシール層10との間で一部剥離が生じ
たり、更には両層が分離してしまつたり、皺が発
生する等の不備が生じていた。
本考案は実用新案登録請求の範囲の構成とする
ことにより、上述のごとき欠点を伴うことなく、
防湿性、密封性、剥離性等に優れた性質を有し、
しかもキヤツプと共にリシール層が取り外され、
シール層のみで容器口部が封緘された状態となつ
たときには、該シール層を通して容器内部の封入
物を視認することが出来しかも容器口部への接着
を高周波誘導加熱で行うことの出来る容器口部密
封用インナーシール材を提供し得たものである。
以下、本考案の容器口部密封用インナーシール
材の構成を図面に基づいて説明する。
第3図は、本考案の容器口部密封用インナーシ
ール材の1例を示す部分断面図であり、容器口部
密封用インナーシール材31は、板紙、乳栓ボー
ル、または合成樹脂製発泡材よりなる弾性材層3
2と、ポリオレフイン系合成樹脂層に対して親和
性を有さない合成樹脂による離形性層33を裏面
に具備する金属箔34とが、弾性材層32と金属
箔34との間に介在されている接着剤層35で接
着積層された多層積層構成のリシール層36と、
ポリオレフイン系樹脂の押出コート層37及び3
8が、印刷模様Mを有する透明な合成樹脂製延伸
フイルム39の上、下両面にそれぞれ積層されて
いる多層積層構成のシール層40とが、前記リシ
ール層36における離形性層と33とシール層4
0との間に、互に間隔を存して形成されている部
分接着剤層41,41,…で部分接着された多層
構成から成るものである。前記構成のインナーシ
ール材31のシール層36における離形性層33
は、前述の通り、ポリオレフイン系合成樹脂層に
対して親和性を示さない合成樹脂で構成されてい
るが、部分接着剤層41,41,…は、前記離形
性層33を構成する合成樹脂の性質とは反対に、
ポリオレフイン系合成樹脂層に対して親和性を有
する合成樹脂で構成されていることが必要であ
る。尚、図示実施例において符号42で示される
部分は、金属箔34の裏面に離形性層33を形成
する際のアンダーコート層であるが、必要に応じ
て形成される層で、必ずしも必要とされるもので
はない。
また、図示実施例におけるインナーシール材3
1においては、該インナーシール材31における
シール層40を、ポリオレフイン系合成樹脂の押
出コート層37及び38と、例えばポリオレフイ
ンやポリエチレンテレフタレート等の透明性を有
する合成樹脂製延伸フイルム39との多層積層構
成にしてあるが、シール層40は、リシール層3
6に接する側と容器口部に接する側とが共にポリ
オレフイン系合成樹脂層で構成されており、しか
もシール層40自体が容器内部の封入物を視認し
得る程度の透明性を具備するものであれば十分で
あるので、シール層40はポリオレフイン系合成
樹脂層の単層で構成され得ることも勿論である。
以上の通りの構成から成る本考案の容器口部密
封用インナーシール材31において、リシール層
36における弾性材層32は、容器口部を密封す
るのに十分なクツシヨン性とキヤツプ内部にリシ
ール層36が支持されるのに必要な剛性とをリシ
ール層36に付与せしめるものであり、アルミニ
ウム箔に代表される金属箔層34はリシール層3
6に防湿機能を付与する作用を果すものである。
また離形性層33は、リシール層36とシール
層40との間の接着強度を、部分接着剤層41と
相俟つて調節する作用を果すもので、シール層4
0におけるポリオレフイン系合成樹脂層に対して
親和性を有さない、すなわち離形性を示す合成樹
脂、例えばニトロセルロース系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ塩化ビニル
系樹脂、ゴム系樹脂、またはこれらのものの任意
の混合物、あるいは前記各樹脂の中にシリコーン
を添加させた混合樹脂等を利用して形成すること
が出来る。
部分接着剤層41,41,…は、容器口部密封
用インナーシール材31におけるシール層40と
リシール層36とが容易に剥離する程度の接着強
度を、シール層40とリシール層36との間に付
与せしめるもので、シール層40におけるポリオ
レフイン系合成樹脂層に対して親和性を有し、し
かも熱接着性能をも有する合成樹脂、例えばポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、酢酸
ビニル−エチレン共重合体、あるいはこれらの中
の任意の混合樹脂等を利用して形成することが出
来る。この部分接着剤層41,41,…によつて
得られるシール層40とリシール層36との間の
接着強度を、例えば取り外しに要するキヤツプの
回転角度の小さいワンタツチ式キヤツプ形式のよ
うなキヤツプの取り外し操作においても、シール
層40とリシール層36とが容易に剥離する程度
のものとするためには、両層間の界面の5〜15%
程度の面積範囲内に前記部分接着剤層41,4
1,…が形成されるようにすれば良い。
以上の構成から成る本考案のインナーシール材
は、インスタントコーヒーやクリーム粉末等の内
填物が内填されている容器口部に、前記インナー
シール材におけるポリオレフイン系合成樹脂層側
が接するようにして載置され、磁界内を通過させ
る高周波誘導加熱法を利用し、容器口部に熱接着
で貼り合され、容器口部を密封するものである。
このインナーシール材の上、外方において容器口
部に冠着されているキヤツプを、容器口部から取
り外すと、インナーシール材31は、一般的に
は、部分接着剤層41,41,…を裏面に有する
リシール層36と残部のシール層40とに分離
し、前者はキヤツプ内面に内填された状態でキヤ
ツプと共に取り外され、後者は取り外されたキヤ
ツプから離れて容器口部に残り、容器内の内填物
を密封する作用を果すものである。
次に、本考案の容器口部密封用インナーシール
材の機構を第4図に基いて説明する。
第4図は第3図に例示した構成と同一構成のイ
ンナーシール材31が容器口部に貼り合わされて
いる容器からキヤツプを取り外した場合に、イン
ナーシール材31が分離する状態を示したもので
ある。
インナーシール材31はシール材31中のシー
ル層40とリシール層36とが、両層の間に、互
に間隔を存して部分的に形成されている部分接着
剤層41により、通常、約20〜50g/30mm程度の
極く弱小の接着強度で接着、積層された構成とさ
れているので、シール層40におけるポリオレフ
イン系合成樹脂層とリシール層36における離形
性層33との間は、簡単には分離しないまでも、
剥離が容易に行われ得る構成とされている。した
がつて、インナーシール材の上、外方に冠着され
ているスクリユー式キヤツプ、ツイストキヤツ
プ、ワンタツチ式キヤツプ等のキヤツプを回転さ
せ、該キヤツプを容器口部から取り去ると、イン
ナーシール材31は、接着剤層41を有するリシ
ール層36とシール層40との両層に分離する。
従つて、その後は、シール層40が容器口部を密
封し、リシール層36はキヤツプの内面に装填さ
れた状態で容器口部から分離する。
次いで、消費者の手によつてシール層40が剥
がされ、容器内の内填物の1部が消費された後で
は、キヤツプの内面に装填されているリシール層
36が容器内の内填物を密封する作用を果すもの
である。
本考案の容器口部密封用インナーシール材は、
叙上の通りの構成から成るものであり、インナー
シール材におけるシール層とリシール層との間
は、強すぎることもなく、また弱すぎることもな
い接着強度を以つて接着された構成とされている
ので、インナーシール材をキヤツプ内部に装填さ
せる工程中に両層が分離してしまうようなことが
なく、また、キヤツプを取り外す際に要するキヤ
ツプの回転角度の小さいワンタツチ式キヤツプに
適用しても、該キヤツプの取り外し操作でシール
層とリシール層との間が十分に剥離するので、キ
ヤツプを容器口部から取り外した後までリシール
層がシール層と一体となつたまゝ容器口部に残る
ようなことがなく、インナーシール材としての本
来の機能を果し、かつ取り扱い性が容易である等
の作用、効果を奏する。
また、本考案のインナーシール材は、リシール
層中に弾性材層と金属箔とを具備しているので、
リシール層には前記弾性材層により十分なクツシ
ヨン性と剛性とが付与せしめられており、また該
層における金属箔によつて十分な防湿性が具備せ
しめられている。したがつて、消費者の手でシー
ル層が取り外された後でも、リキヤツプ後には、
依然として優れた密封作用と防湿作用とが果され
るという作用、効果が奏される。
さらに、本考案のインナーシール材は、容器口
部に冠着されているキヤツプを取り外した後、容
器口部に残るシール層が透明性を有しているの
で、顧客が店頭で商品を購入する前に容器口部の
内填物を視認することが出来るという作用、効果
も奏する。
また、本考案のインナーシール材は、リシール
層における防湿性能を金属箔によつて具備せしめ
ているので、このインナーシール材を容器口部に
接着する際の接着手段として、高周波誘導加熱を
適用し、前記金属箔層の発熱を利用する熱接着方
法を使用することが出来るので、極めて衛生的
に、且つ容易にインナーシール材を容器口部に接
着することが出来るという作用、効果をも奏す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のインナーシール材の構成を示す
部分断面図、第2図は第1図に示されるインナー
シール材を容器口部に適用し、しかる後にキヤツ
プを取り外した状態を示す部分断面図、第3図は
本考案のインナーシール材の構成の1例を示す部
分断面図、第4図は第3図に示される構成のイン
ナーシール材が容器口部に適用されている容器か
らキヤツプを取り外したときのインナーシール材
の分離の状態を説明する部分断面図である。 31……インナーシール材、32……弾性材
層、33……離形性層、34……金属箔、35…
…接着剤層、36……リシール層、37,38…
…ポリオレフイン系合成樹脂層、40……シール
層、41……部分接着剤層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 板紙、乳栓ボール、または合成樹脂製発泡材よ
    りなる弾性材層と、裏面に、ポリオレフイン系合
    成樹脂層に対して親和性を有さない合成樹脂で形
    成されている離形性層を具備する金属箔とが、両
    者の間に介在されている接着剤層で接着された積
    層構成からなるリシール層と、ポリオレフイン系
    合成樹脂層からなるシール層とが、前記リシール
    層における離形性層と前記シール層との間に、ポ
    リオレフイン系合成樹脂に対して親和性を有する
    合成樹脂により互に間隔を置いて形成されている
    部分接着剤層で部分接着されていることを特徴と
    する容器口部密封用インナーシール材。
JP7671082U 1982-05-25 1982-05-25 容器口部密封用インナ−シ−ル材 Granted JPS58180152U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7671082U JPS58180152U (ja) 1982-05-25 1982-05-25 容器口部密封用インナ−シ−ル材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7671082U JPS58180152U (ja) 1982-05-25 1982-05-25 容器口部密封用インナ−シ−ル材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58180152U JPS58180152U (ja) 1983-12-01
JPH0213319Y2 true JPH0213319Y2 (ja) 1990-04-12

Family

ID=30086010

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7671082U Granted JPS58180152U (ja) 1982-05-25 1982-05-25 容器口部密封用インナ−シ−ル材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58180152U (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60193052U (ja) * 1984-06-01 1985-12-21 大日本印刷株式会社 容器口部密封用インナ−シ−ル材
JPH072451Y2 (ja) * 1989-12-12 1995-01-25 大日本印刷株式会社 容器口部密封用インナーシール材

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58180152U (ja) 1983-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4934544A (en) Z-tab innerseal for a container and method of application
CA2882540C (en) Tamper evident tabbed sealing member having a foamed polymer layer
US5226281A (en) Z-tab innerseal for a container and method of application
EP0915027A1 (en) Container closure system with inner seal in cap
JPH09323759A (ja) カプセルで密閉されたリムを有する容器開蓋用装置
TW200405880A (en) Container closure
JPS62251363A (ja) 簡易ピ−ル容器
JPH0213319Y2 (ja)
JP3654966B2 (ja) ふた材
JPH0567508B2 (ja)
JPH0314476A (ja) 食品包装用易開封容器
JP3768548B2 (ja) カップ容器
JPS6132759Y2 (ja)
JPH0414380Y2 (ja)
JPH0211331Y2 (ja)
JPH02166066A (ja) 易開封性容器
JP2002255223A (ja) 容器の口端シール用パッキング
JPH0417557Y2 (ja)
JPH072452Y2 (ja) 容器口部密封用インナーシール材
JPS5820539Y2 (ja) 蓋材
JPH0267125A (ja) 密封容器の製造方法
JP3397504B2 (ja) シール蓋付き容器
JPH072451Y2 (ja) 容器口部密封用インナーシール材
JPH0716627Y2 (ja) 容器口部密封用インナーシール材
JPH0323429B2 (ja)