JPH0716627Y2 - 容器口部密封用インナーシール材 - Google Patents

容器口部密封用インナーシール材

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JPH0716627Y2
JPH0716627Y2 JP1988037414U JP3741488U JPH0716627Y2 JP H0716627 Y2 JPH0716627 Y2 JP H0716627Y2 JP 1988037414 U JP1988037414 U JP 1988037414U JP 3741488 U JP3741488 U JP 3741488U JP H0716627 Y2 JPH0716627 Y2 JP H0716627Y2
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layer
sealing
container
container mouth
seal
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輝 岩井
愼一 品治
正史 高橋
恭一 下村
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、例えば、コーヒー粉末,クリーム粉末,味
塩,化学調味料等が充填されている容器の口部、主とし
てガラス壜の口部を密封するためのインナーシール材に
関する。
[従来の技術] 例えば、コーヒー粉末やクリーム粉末等が充填されてい
るガラス壜等の容器の口部には、内填物を湿気から保護
する目的で口部密封用のインナーシール材が取り付けら
れている。
インナーシール材は、リシール層と、シール層と、前記
リシール層の裏面とシール層の表面との間に存在してい
る剥離性樹脂層との積層構成とされており、剥離性樹脂
層はリシール層の裏面またはシール層の表面に対して離
形性を有する樹脂によって形成されている。
このインナーシール材は、シール層の裏面が可食性の接
着剤によって容器口部に接着されており、容器からキャ
ップを取り除く操作によって前記リシール層の裏面と剥
離性樹脂層との界面、あるいは、前記シール層の表面と
離形性樹脂層との界面で分離する。
例えば、第5図〜第6図に例示されるように、板紙によ
る表面層51とポリオレフィン系樹脂による裏面層52とを
ワックス層53を介して積層してなるリシール層54と、グ
ラシン紙55とアルミニュウム箔56とをポリオレフィン系
樹脂層57を介して積層したシール層58とを、リシール層
54における裏面層たるポリオレフィン系樹脂層52に対し
て離形性を有する樹脂、例えば、塩素化ポリプロピレ
ン,硝化綿,アクリル系樹脂等によって形成されている
剥離性樹脂層59によって積層した容器口部密封用インナ
ーシール材50の場合には、該インナーシール材における
グラシン紙55面が容器内の内填物側となるようにしてガ
ラス壜等の容器の口部6に可食性の接着剤で接着されて
おり、容器61内填物が湿気から保護されている。
この容器口部密封用インナーシール材50は、内填物の使
用に際して容器61からキャップ62を取り外したときに、
リシール層54と剥離性樹脂層59との界面で剥離し、キャ
ップ62の内側には板紙を主体とするリシール層54が残
り、他方のアルミニュウム箔56を主体とするシール層58
は剥離性樹脂層59とともに容器口部61に残る。
[考案が解決しようとする課題] 前述の構成からなる従来のインナーシール材が容器口部
に接着されている容器61においては、消費者の手でキャ
ップ62が取り外された後で、容器口部60に接着されてい
るシール層58と剥離性樹脂層59とからなる積層シートが
取り除かれ、容器内の内填物を取り出すための開口部が
形成される。
そして、容器内に残った内填物は、キャップ62とキャッ
プ62の内側に装着されたままになっているリシール層54
との防湿作用によって湿気から保護される。
しかして、インナーシール材が容器口部に接着されてい
る容器の場合には、消費者の手で容器61からキャップ62
が取り外されると、キャップ62の内周面には、リシール
層54における板紙51の白色面が視認されるだけで、意匠
的な美麗さに欠けるという欠点を有している。
これに対して、本考案は、インナーシール材が容器口部
に接着されている容器において、消費者の手で容器から
キャップが取り外されると、キャップ内周面に、美麗な
印刷模様を有するリシール層が現出されるもので、しか
も、リシール層における印刷模様層を、内填物の取り扱
い説明や商品説明にすることによって、リシール層を消
費者に対して情報を与えるスペースともなし得るもので
あり、更に、リシール層には、該リシール層中に存在す
る合成樹脂延伸フィルム層に起因する良好なクッション
と防湿特性が奏されるため、リシール層は板紙を主体と
するものでありながら、防湿特性においても優れた機能
を有する容器口部密封用インナーシール材を提供する。
[課題を解決するための手段] 本考案の容器口部密封用インナーシール材は、板紙を主
体とするリシール層の裏面と、防湿特性を有するシール
層の表面とが、前記リシール層の裏面またはシール層の
表面に対して離形性を有する樹脂による剥離性樹脂層を
介して積層されている積層体からなるものであり、前記
リシール層中に、印刷模様が付されている合成樹脂延伸
フィルム層が、該リシール層における板紙に対する裏面
側に位置するようにして、すなわち、板紙とシール層と
の中間に位置するようにして積層されている。
前述の構成からなる本考案の容器口部密封用インナーシ
ール材は、シール層における裏面が、容器口部に対して
の接着特性を有する接着剤によって接着され、容器から
キャップを取り外すことによって、リシール層と剥離性
樹脂層との界面、または、シール層と剥離性樹脂層との
界面で分離し、シール層が壜口部に残り、リシール層は
キャップの内側に装着されたままの状態でキャップ内周
面に残る。
本考案の容器口部密封用インナーシール材におけるシー
ル層および剥離性樹脂層のそれぞれには、従来の容器口
部密封用インナーシール材におけるシール層および剥離
性樹脂層等と同一の構成を利用し得る。
すなわち、前記シール層における防湿特性は、例えば、
アルミニュウム箔等の金属箔,エチレン−ビニルアルコ
ール共重合体樹脂層,塩化ビニリデン樹脂層,エチレン
テレフタレート樹脂層等によって付与される。
また、リシール層は、パッキング作用を奏する板紙を主
体として形成されており、剥離性樹脂層は、例えば、グ
ラビアコート法等を利用して、塩素化ポリプロピレン,
硝化綿,アクリル系樹脂等による厚さ0.5〜5μ程度の
樹脂層として形成される。
本考案の容器口部密封用インナーシール材におけるリシ
ール層中の印刷模様が付されている合成樹脂延伸フィル
ム層は、例えば、厚さ5〜40μ程度の樹脂フィルムにグ
ラビア印刷等による印刷を付して得られる。印刷模様が
付されている合成樹脂延伸フィルム層としては、例え
ば、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエチレンテレ
フタレート,ナイロン等の延伸フィルムが利用され、剥
離性樹脂層の押し出し形成時に、該剥離性樹脂層面に対
して直接積層されたり、あるいは、剥離性樹脂層に対し
て、ポリエチレン,ポリプロピレン,EVA,サーリン,EAA
等の押し出し樹脂層を利用して積層される。
さらにまた、本考案のインナーシール材においては、印
刷模様が付されている延伸フィルム層や金属箔を前記イ
ンナーシール材におけるシール層中に利用することによ
って、インナーシール材が接着されている容器からキャ
ップ取り外した場合に、キャップ内周面に残るリシール
層と容器口部に接着されたままとなるシール層との両者
に印刷模様層を有するインナーシール材とすることもで
きる。
[実施例] 以下本考案の容器口部密封用インナーシール材の具体的
な構成を、製造実施例に基づいて説明する。
実施例1 第1図〜第2図において、坪量30.5g/m2のグラシン紙1
と厚さ10μのアルミニュウム箔2とを、両者の間に厚さ
20μのポリエチレンの押し出し樹脂層3を介装させなが
ら積層し、更に、前記アルミニュウム箔2面に印刷模様
層m1,m1を形成することによって、シール層4に相当す
る積層シートを得た。
次いで、該積層シートにおけるアルミニュウム箔2面
に、硝化綿による厚さ2μの剥離性樹脂層5を形成し
た。
さらに、厚さ25μの延伸ポリエチレンフィルム6にアン
カーコート層7を介してグラビア印刷模様層m2,m2を形
成した後、該フィルムにおける前記グラビア印刷模様層
m2,m2面と、前述の剥離性樹脂層5を有するシール層4
に相当する積層シートにおける剥離性樹脂層5面とを、
両者の間に、厚さ20μのポリエチレンの押し出し樹脂層
8を介装させながら積層した。
しかる後に、得られた積層体の延伸ポリエチレンフィル
ム6面に、更に、厚さ1mmの板紙9をワックス層10を使
用して積層することにより、本考案の容器口部密封用イ
ンナーシール材に相当する積層構成を有する積層シート
11を得た。
引き続いて、積層シート11を裁断工程に付した後、直径
7.51cmの円板状に打ち抜き加工し、本考案の1実施例品
たる容器口部密封用インナーシール材12を得た。
実施例2 第3図〜第4図において、坪量30.5g/m2のグラシン紙31
と暑さ10μのアルミニュウム箔32とを、両者の間に暑さ
20μのポリエチレンの押し出し樹脂層33を介装させなが
ら積層し、更に、前記アルミニュウム箔32面に印刷模様
層m3,m3を形成することによって、シール層34に相当す
る積層シートを得た。
次いで、この積層シートにおける前記アルミニュウム箔
32面にアクリル系樹脂による厚さ2μの剥離性樹脂層35
を形成した。
さらに、厚さ12μの延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム36に、アンカーコート層を介して、グラビア印刷
模様層m4,m4を形成し、更に、該グラビア印刷模様層m4,
m4面を厚さ20μのポリエチレン樹脂の押し出しコート層
43で被覆した。
続いて、このフィルムにおける前記ポリエチレン樹脂の
押し出しコート層43面と、前述の剥離性樹脂層35を有す
るシール層34に相当する積層シートにおける剥離性樹脂
層35面とを、両者の間に、厚さ20μのポリエチレンの押
し出し樹脂層38を介装させながら積層した。
しかる後に、得られた積層体の延伸ポリエチレンフィル
ム36面に、更に、厚さ1mmの板紙39をワックス層40を使
用して積層することによって、本考案の容器口部密封用
インナーシール材に相当する積層構成を有する積層シー
ト41を得た。
引き続いて、前記得られた積層シート41を裁断工程に付
した後、直径7.51cmの円板状に打ち抜き加工し、本考案
の1実施例品たる容器口部密封用インナーシール材42を
得た。
なお、第4図中の符号46は、前記容器口部密封用インナ
ーシール材42におけるリシール層である。
[考案の作用,効果] 本考案の容器口部密封用インナーシール材は、板紙を主
体とするリシール層の裏面と、防湿特性を有するシール
層の表面とが、前記リシール層の裏面またはシール層の
表面に対して離形性を有する樹脂による剥離性樹脂層を
介して積層されている積層体からなるものであって、前
記リシール層中に、印刷模様が付されている合成樹脂延
伸フィルム層が、該リシール層における板紙に対して裏
面側に位置するようにして積層されている。
かかる構成による本考案の容器口部密封用インナーシー
ル材12は、該インナーシール材12のシール層4の裏面が
可食性の接着剤でガラス壜等の容器口部13に接着されて
いる容器14において、内填物の消費に際して購買者の手
でキャップ15が取り外されると、第2図に示されるよう
に、リシール層16とシール層4とが分離し、リシール層
16はキャップ15内周面に装着されたままキャップ15とと
もに分離し、シール層4は容器口部13に接着された状態
で残る。
しかして、前記インナーシール材12が容器口部13に接着
されている容器14においては、消費者が内填物の取り出
しに際してキャップ15を取り外すと、キャップ内周面の
リシール層16に、美麗な印刷模様層m2,m2を視認するこ
とができ、しかも、リシール層16には、前記印刷模様層
m2,m2を有する合成樹脂延伸フィルム層6に起因する優
れた防湿特性が付与されるため、リシール層16は板紙9
を主体とするものでありながら、内填物に対する極めて
良好な防湿作用が奏される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の容器口部密封用インナーシール材の
1実施例品と同一の積層構成の積層シートの模型断面
図、第2図は、前記第1図に示される積層シートによる
インナーシール材が接着されている容器からキャップを
取り外した状態を示す模型断面図、第3図は、本考案の
容器口部密封用インナーシール材の別の実施例品と同一
積層構成の積層シートの模型断面図、第4図は、前記第
3図に示される積層シートによるインナーシール材が接
着されている容器からキャップを取り外した状態を示す
模型断面図、第5図は、従来のインナーシール材を示す
模型断面図、第6図は、前記第5図に示されるインナー
シール材が接着されている容器からキャップを取り外し
た状態を示す模型断面図である。 4:シール層、5:剥離性樹脂層、6:印刷模様層m2,m2を有
する合成樹脂延伸フィルム層、9:板紙、12:容器口部密
封用インナーシール材、16:リシール層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭59−176524(JP,U) 実公 昭28−6195(JP,Y1) 実公 昭58−11723(JP,Y2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】板紙を主体とするリシール層の裏面と、防
    湿特性を有するシール層の表面とが、前記リシール層の
    裏面またはシール層の表面に対して離形性を有する樹脂
    による剥離性樹脂層を介して積層されている積層体から
    なる容器口部密封用インナーシール材において、前記リ
    シール層中に、印刷模様が付されている合成樹脂延伸フ
    ィルム層が、該リシール層における板紙に対して裏面側
    に位置するようにして積層されていることを特徴とする
    容器口部密封用インナーシール材。
JP1988037414U 1988-03-22 1988-03-22 容器口部密封用インナーシール材 Expired - Lifetime JPH0716627Y2 (ja)

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JPS5811723U (ja) * 1981-07-15 1983-01-25 株式会社日立製作所 エレクトロクロミツク表示素子用対向電極
JPS5836685U (ja) * 1981-09-03 1983-03-10 日立化成工業株式会社 保温形タンク用配管取付座
JPS59176524U (ja) * 1983-05-12 1984-11-26 東洋アルミニウム株式会社 容器の蓋材

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JPH01141253U (ja) 1989-09-27

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