JPS5811694Y2 - 密閉蓋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、カップ状容器本体に被せられる密閉蓋に関す
るもので、密閉蓋を構成する蓋本体の一部に設けられて
いる飲み日用開口部をさらに他のシート部材で密封して
おいて、そのシート部材を引き剥すのみで開口部を開口
し直ち□中味であるジュース等を飲むことができるよう
にしてなる新規な密閉蓋を提供しようとするものである
。

一般に、上記のような密閉蓋において、蓋本体の飲み日
用開口部に密着しているシート部材は、中味を充填した
容器を店頭に陳列或はそれを搬送ないし保存している場
合には、密着して中味を充分に保護し、他方、中味を飲
むときには、簡単に引剥して開封することができること
が望ましい。

本考案者は、上記のような要望について種々検討の結果
、密閉蓋の蓋本体とシート部材との密着面のいずれか一
方をエチレン−アクリル酸共重合体樹脂の層、他方をポ
リプロピレン樹脂の層で構成したところ、蓋本体とシー
ト部材とは充分に密着し得ると共に易開封性を有するこ
とを見出して本考案を完成したものである。

以下図面を用いて本考案の好ｌしい実施例につき詳細な
説明を行なう。

第１図、第２図において、１０はカップ状の容器本体で
あシ、１２は密閉蓋である。

容器本体１０及び密閉蓋１２ばともに紙を主体としてな
るものである。

密閉蓋１２は内方に飲み日用開口部１４を有する蓋本体
１６と、開口部１４を密閉するシート部材１８とからな
シ、共に紙を主材としで形成されている。

而して、本考案においては蓋本体１６とシート部材１８
は保存時は容器内の密閉性を充分保つ反面、開封に際し
てはシート部材１８を容易に蓋本体１６から引き剥しう
るよう、第３図示の如き工夫された層構造を有している
。

すなわち、第３図に示すように蓋本体１６とシート部材
１８との密着面ａのいずれか一方をエチレン−アクリル
酸共重合体樹脂の層２０で他方をポリプロピレン樹脂の
層２４で構成するものである。

而して、本考案において、上記の如き層構造を形成する
方法としては、上記のような樹脂のフィルムないしシー
トを蓋本体とシート部材とに積層するか、或は、上記の
ような樹脂を含む組成物を蓋本体とシート部材とにコー
ティングして、それぞれ蓋本体とシート部材とに上記の
樹脂の層を形成し、しかる後該蓋本体とシート部材とを
それぞれに形成した樹脂の層を熱融着させること等によ
って行うことができる。

尚、本考案において、上記の樹脂の層は、少なくとも蓋
本体とシート部材との密着面の範囲内に形成されていれ
ば充分である。

次に、本考案に訃いて、蓋本体およびシート部材として
は、紙を主体としたもので、各種の紙に樹脂のフィルム
ないしシート、アルミニウム箔等をラミネートし浸透性
のない表面を有するものを使用することができる。

次に又、本考案において蓋本体とカップ状容器本体の開
口縁との密着は、図示しないが例えば蓋本体の下面に熱
溶着する合成樹脂層（例えばポリエチレ７樹脂層）を設
け、これと容器本体の内面に被覆された合成樹脂層とを
熱溶着させることによって行うことができる。

上記のような本考案にかかる密閉蓋は、上記のように蓋
本体とシート部材とが共に紙を主体として構成され、か
つそれらの接合部は、特定の樹脂の層を組合わせて構成
しているので開封に際して、樹脂の層間で容易に剥離し
、蓋本体およびシート部材の各層内部構成を破壊しない
ものである。

従って、本考案によれば、容器を軽量であシ、安価であ
るものになしうるのはもちろん開封操作を容易にしうる
と共に、開封後も開口周辺部の平滑性を確保することに
よシ開ロ部への口ざわシを良好にしうるのである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案に係る密閉蓋の一例を示し、第１図はその平
面図、第２図は正面図、第３図は第１図における■−■
線断面図である。 １２・・・密閉蓋、１４・・・開口部、１６・・・蓋本
体、１８・・・シート部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 飲み日用開口部を有する蓋本体と該開口部を密閉するシ
   ート部材とからなる密閉蓋において上記の密閉蓋の蓋本
   体とシート部材の密着面のいずれか一方をエチレン−ア
   クリル酸共重合体樹脂の層、他方をポリプロピレン樹脂
   の層で構成したことを特徴とする密閉蓋。