JP2648756B2 - プルタブ式開口部付き蓋材の製造法 - Google Patents
プルタブ式開口部付き蓋材の製造法Info
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- JP2648756B2 JP2648756B2 JP25013888A JP25013888A JP2648756B2 JP 2648756 B2 JP2648756 B2 JP 2648756B2 JP 25013888 A JP25013888 A JP 25013888A JP 25013888 A JP25013888 A JP 25013888A JP 2648756 B2 JP2648756 B2 JP 2648756B2
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- tab
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- polyolefin
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はプルタブ式開口部付きの蓋材の製造法、更に
詳細には各種容器の手指による易開封性蓋材として用い
られるプルタブ式開口部付き蓋材の製造法に関する。
詳細には各種容器の手指による易開封性蓋材として用い
られるプルタブ式開口部付き蓋材の製造法に関する。
従来、プルタブ式開口付き蓋材は、第3図に示す如
く、開口部を有する母材1の内面に予めポリオレフィン
系樹脂2を積層した後、当該開口部をプルタブ材3にて
外側よりヒートシールして製造せられていた。
く、開口部を有する母材1の内面に予めポリオレフィン
系樹脂2を積層した後、当該開口部をプルタブ材3にて
外側よりヒートシールして製造せられていた。
然しながら、斯かる従来法によるときは、プルタブ材
3のヒートシールの際、熱と圧力で母材1内面のポリオ
レフィン系樹脂2、特に母材1開口縁部の下部エッジ部
の樹脂層が薄くなる結果、斯かる蓋材を用いた容器は、
落下変形、振動等の衝撃により該樹脂層にクラックが生
じ、液漏れが生じ易い問題点があった。
3のヒートシールの際、熱と圧力で母材1内面のポリオ
レフィン系樹脂2、特に母材1開口縁部の下部エッジ部
の樹脂層が薄くなる結果、斯かる蓋材を用いた容器は、
落下変形、振動等の衝撃により該樹脂層にクラックが生
じ、液漏れが生じ易い問題点があった。
そこで、本発明者は斯かる問題点を解決すべく種々研
究を重ねた結果、単にポリオレフィン系樹脂層を厚くし
ただけでは衝撃による液漏れの発生はある程度防止し得
るものの、プルタブの引剥開封時にポリオレフィン系樹
脂膜が残存してしまい、易開封性蓋材として実用上支障
を来たすが、プルタブ材のヒートシールの後、再度ポリ
オレフィン系樹脂を積層すれば、極めて優れた液漏れ防
止効果が得られると共に、プルタブの引剥開封時に於て
も当該樹脂膜が全く残存しないことを見い出し、本発明
を完成した。
究を重ねた結果、単にポリオレフィン系樹脂層を厚くし
ただけでは衝撃による液漏れの発生はある程度防止し得
るものの、プルタブの引剥開封時にポリオレフィン系樹
脂膜が残存してしまい、易開封性蓋材として実用上支障
を来たすが、プルタブ材のヒートシールの後、再度ポリ
オレフィン系樹脂を積層すれば、極めて優れた液漏れ防
止効果が得られると共に、プルタブの引剥開封時に於て
も当該樹脂膜が全く残存しないことを見い出し、本発明
を完成した。
すなわち、本発明は開口部を有する母材の内面に予め
ポリオレフィン系樹脂を積層した後、当該開口部をプル
タブ材にて外側よりヒートシールし、次いで前記ポリオ
レフィン系樹脂表面に更にポリオレフィン系樹脂を積層
せしめることを特徴とするプルタブ式開口部付き蓋材の
製造法である。
ポリオレフィン系樹脂を積層した後、当該開口部をプル
タブ材にて外側よりヒートシールし、次いで前記ポリオ
レフィン系樹脂表面に更にポリオレフィン系樹脂を積層
せしめることを特徴とするプルタブ式開口部付き蓋材の
製造法である。
本発明に於て、母材の材質としてはその如何を問わな
いが、プルタブの剥離性及び取り扱い性の点で、金属箔
特にアルミニウム箔若しくはアルミニウム箔ラミネート
材が好ましい。
いが、プルタブの剥離性及び取り扱い性の点で、金属箔
特にアルミニウム箔若しくはアルミニウム箔ラミネート
材が好ましい。
斯かる母材の内面に積層されるポリオレフィン系樹脂
としては例えばポリエチレン、ポリプロピレン又はこれ
らの変成物が挙げられる。このポリオレフィン系樹脂層
の厚さとしては20〜70μ、特に50μ前後が易開封性の点
で良い結果を与える。また、このポリオレフィン系樹脂
の積層法としてはエクストルード方式、ドライラミネー
ト方式等が挙げられる。
としては例えばポリエチレン、ポリプロピレン又はこれ
らの変成物が挙げられる。このポリオレフィン系樹脂層
の厚さとしては20〜70μ、特に50μ前後が易開封性の点
で良い結果を与える。また、このポリオレフィン系樹脂
の積層法としてはエクストルード方式、ドライラミネー
ト方式等が挙げられる。
当該ポリオレフィン系樹脂の母材内面への積層後、母
材に形設された開口部をプルタブ材にて外側よりヒート
シールするが、ここにヒートシールは熱接着性樹脂(接
着剤)を介して常法に従って行なわれる。尚、プルタブ
材の材質としては、母材と同様金属箔特にアルミニウム
箔を用いるのが好ましい。
材に形設された開口部をプルタブ材にて外側よりヒート
シールするが、ここにヒートシールは熱接着性樹脂(接
着剤)を介して常法に従って行なわれる。尚、プルタブ
材の材質としては、母材と同様金属箔特にアルミニウム
箔を用いるのが好ましい。
次いで、前記母材内面に積層したポリオレフィン系樹
脂表面に、更にポリオレフィン系樹脂が積層せられる
が、ここにポリオレフィン系樹脂の種類及び積層法は、
前述した母材内面への積層ポリオレフィン系樹脂と同様
な種類及び積層法が用いられる。また、この最表層ポリ
オレフィン系樹脂層の厚さとしては10〜50μ、特に20μ
前後が強度の点及び開封時に於ける当該樹脂膜の残存防
止性の点で有利である。
脂表面に、更にポリオレフィン系樹脂が積層せられる
が、ここにポリオレフィン系樹脂の種類及び積層法は、
前述した母材内面への積層ポリオレフィン系樹脂と同様
な種類及び積層法が用いられる。また、この最表層ポリ
オレフィン系樹脂層の厚さとしては10〜50μ、特に20μ
前後が強度の点及び開封時に於ける当該樹脂膜の残存防
止性の点で有利である。
〔作用及び効果) 斯くして得られたプルタブ式開口部付き蓋材は、プル
タブのヒートシールの際薄化する第1の樹脂層の表面に
第2の樹脂層が形成せられているため、該蓋材を容器に
用いれば耐衝撃性に優れた容器を得ることができ、従来
の如き内容物の液漏れはこれを防止することができる。
タブのヒートシールの際薄化する第1の樹脂層の表面に
第2の樹脂層が形成せられているため、該蓋材を容器に
用いれば耐衝撃性に優れた容器を得ることができ、従来
の如き内容物の液漏れはこれを防止することができる。
しかも、本発明によって得られた蓋材は、プルタブ引
剥開封時に於てもポリオレフィン系樹脂膜が残存するこ
ともなく、極めて優れた易開封性を保持するものであ
る。
剥開封時に於てもポリオレフィン系樹脂膜が残存するこ
ともなく、極めて優れた易開封性を保持するものであ
る。
以下実施例を挙げて本発明を更に説明する。
実施例1 第1図に示す如く、開口部11を有するアルミニウム箔
製母材1の内面に予めポリエチレン樹脂2をエクストル
ーダーにより積層(50μ)した後、当該開口部11をアル
ミニウム箔製プルタブ材3にて外側、すなわちポリエチ
レン樹脂2層とは相対面側より熱接着性樹脂4を介して
ヒートシールし、次いで前記ポリエチレン樹脂2層表面
に、更にポリエチレン樹脂5をエクストルーダーにより
積層(20μ)せしめてプルタブ式開口部付き蓋材を得
た。
製母材1の内面に予めポリエチレン樹脂2をエクストル
ーダーにより積層(50μ)した後、当該開口部11をアル
ミニウム箔製プルタブ材3にて外側、すなわちポリエチ
レン樹脂2層とは相対面側より熱接着性樹脂4を介して
ヒートシールし、次いで前記ポリエチレン樹脂2層表面
に、更にポリエチレン樹脂5をエクストルーダーにより
積層(20μ)せしめてプルタブ式開口部付き蓋材を得
た。
比較例1 実施例1に於て、母材1内面にポリエチレン樹脂2を
積層せしめない以外は実施例1と同様にしてプルタブ式
開口部付き蓋材を得た。
積層せしめない以外は実施例1と同様にしてプルタブ式
開口部付き蓋材を得た。
比較例2 実施例1に於て、プルタブ材3のヒートシール後、ポ
リエチレン樹脂5を積層しない以外は実施例1と同様に
してプルタブ式開口部付き蓋材を得た。
リエチレン樹脂5を積層しない以外は実施例1と同様に
してプルタブ式開口部付き蓋材を得た。
比較例3 開口部を有しない母材1内面にポリエチレン樹脂2を
実施例1と同様にして積層した後、開口部を形設し、次
いでプルタブ材3をヒートシールしてプルタブ式開口部
付き蓋材を得た。
実施例1と同様にして積層した後、開口部を形設し、次
いでプルタブ材3をヒートシールしてプルタブ式開口部
付き蓋材を得た。
試験例 実施例1及び比較例1〜3で得られた蓋材を、各々紙
/アルミニウムラミネート材よりなる胴材に取り付け、
水700mlを充填せしめた容器を得、それぞれ60cmの高さ
から落下せしめた後の液漏れ発生率を試験した結果は次
表の如くであった。また、プルタブ材の引剥開封時の残
存樹脂膜についての試験結果を併せて同表に記す。
/アルミニウムラミネート材よりなる胴材に取り付け、
水700mlを充填せしめた容器を得、それぞれ60cmの高さ
から落下せしめた後の液漏れ発生率を試験した結果は次
表の如くであった。また、プルタブ材の引剥開封時の残
存樹脂膜についての試験結果を併せて同表に記す。
第1図は本発明の工程を示す概略説明図、第2図は本発
明よって得られた蓋材のプルタブ材を若干引剥した状態
を示す断面説明図、第3図は従来法によって得られた蓋
材のプルタブ材を若干引剥した状態を示す断面説明図で
ある。
明よって得られた蓋材のプルタブ材を若干引剥した状態
を示す断面説明図、第3図は従来法によって得られた蓋
材のプルタブ材を若干引剥した状態を示す断面説明図で
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】開口部を有する母材の内面に予めポリオレ
フィン系樹脂を積層した後、当該開口部をプルタブ材に
て外側よりヒートシールし、次いで前記ポリオレフィン
系樹脂表面に更にポリオレフィン系樹脂を積層せしめる
ことを特徴とするプルタブ式開口部付き蓋材の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25013888A JP2648756B2 (ja) | 1988-10-04 | 1988-10-04 | プルタブ式開口部付き蓋材の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25013888A JP2648756B2 (ja) | 1988-10-04 | 1988-10-04 | プルタブ式開口部付き蓋材の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0298547A JPH0298547A (ja) | 1990-04-10 |
JP2648756B2 true JP2648756B2 (ja) | 1997-09-03 |
Family
ID=17203389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25013888A Expired - Lifetime JP2648756B2 (ja) | 1988-10-04 | 1988-10-04 | プルタブ式開口部付き蓋材の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2648756B2 (ja) |
-
1988
- 1988-10-04 JP JP25013888A patent/JP2648756B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0298547A (ja) | 1990-04-10 |
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