JPH0323429B2 - - Google Patents

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JPH0323429B2
JPH0323429B2 JP56160339A JP16033981A JPH0323429B2 JP H0323429 B2 JPH0323429 B2 JP H0323429B2 JP 56160339 A JP56160339 A JP 56160339A JP 16033981 A JP16033981 A JP 16033981A JP H0323429 B2 JPH0323429 B2 JP H0323429B2
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JP
Japan
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layer
sealing
resin
container
mouth
Prior art date
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JP56160339A
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English (en)
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JPS5864955A (ja
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Masaki Baba
Pure Jeraaru
Merushe Aran
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP56160339A priority Critical patent/JPS5864955A/ja
Publication of JPS5864955A publication Critical patent/JPS5864955A/ja
Publication of JPH0323429B2 publication Critical patent/JPH0323429B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、密封性、防湿性、剥離性等において
優れた作用を奏し、しかも、その製造が容易な容
器口部密封用インナーシール材に関するものであ
る。
【従来の技術】
コーヒー粉末等が内填されている密閉容器の容
器口部には、容器内の内填物を湿気から保護する
ためのインナーシール材が取り付けられている。 従来のインナーシール材は、例えば、第1図に
おいて符号1で表示されるインナーシール材のよ
うに、リシール層をなす板紙2と、Al箔等の金
属箔5と該金属箔5の裏面にポリオレフイン系樹
脂の押し出しコート層3を介して積層されている
グラシン紙4とによるシール層とが、ワツクスや
ポリオレフイン系樹脂による接着剤層6によつて
接着されている多層構成の積層シートが利用され
ている。 インナーシール材1が取り付けられている容器
のキヤツプ7が、回動されて取り外されると、第
2図に示されるように、インナーシール材を構成
している積層シート中の接着剤層6が層内で破壊
され、キヤツプ7の内側には、接着剤層6の1部
が付着した状態の板紙2からなるリシール層8が
残り、金属箔5を主体とするシール層9が容器口
部10に残り、内填物の取り出しのためにシール
層9が除去された後においても、リシール層8に
よるパツキングの作用が果たされるようになつて
いる。 なお、第1図〜第2図に示されるインナーシー
ル材1において、符号11で表示される部分は、
金属箔5の表面に形成されている印刷用のアンカ
ーコート層であり、また、符号12で表示される
部分は、アンカーコート層11面にプリントされ
ている印刷模様部分である。
【発明が解決しようとする課題】
前述のインナーシール材1が装填されている容
器は、消費者によつてキヤツプ7が取り外された
後に、容器口部10からシール層9が取り除か
れ、内填物が取り出される。 したがつて、容器口部10にキヤツプ7が再度
冠着されたときには、容器口部10の防湿機能
は、板紙2を主体とするリシール層8によつて果
たされることとなり、その作用が不十分になる。 また、前述のインナーシール材1は、リシール
層とシール層との間の接着強度が高いため、この
インナーシール材がワンタツチ式のキヤツプによ
る容器に対して装填された場合には、開栓に要す
るキヤツプの回転角度によつて加えられる強度が
小さすぎるため、接着剤層6の破壊が十分ではな
く、リシール層8がシール層9と一体になつたま
まで容器口部10に残るような不都合が発生する
ことがある。 なお、リシール層8とシール層9とが一体にな
つたまま容器口部10に残る欠点を解消するため
に、接着剤層6を接着力の弱い接着剤で形成する
ようにすると、キヤツプの裏側内周面の所定の位
置にインナーシール材を装填する前に、インナー
シール材におけるリシール層とシール層との間が
1部分離したり、あるいは、これらの両層が完全
に分離してしまつたり、さらには、皺が発生した
りする。 これに対して、本発明は、防湿性及び密封性に
対して優れた作用を奏し、リシール層とシール層
との間の接着・分離が好適であり、しかも、その
製造が容易な容器口部密封用インナーシール材を
提供する。
【課題を解決するための手段】
本発明の容器口部密封用インナーシール材の構
成を、第3図及び第4図を参照して説明する。 第3図において、本第1の発明の容器口部密封
用インナーシール材31は、ポリオレフイン系樹
脂の発泡シート層32と、該発泡シート層32の
裏面に積層されているポリオレフインまたはエチ
レン−酢酸ビニル共重合体の樹脂コート層33に
よる裏面層とからなるリシール層34と、符号3
9で表示されるシール層とが、シール層39の表
面層をなす離型性層35面に形成されている部分
接着剤層40によつて接着された多層構成からな
る。 シール層39は、リシール層34の裏面層をな
すポリオレフインまたはエチレン−酢酸ビニル共
重合体による樹脂コート層33に対して親和性の
ない透明な樹脂による離型性層からなる表面層3
5と、金属箔からなる中間層38と、該中間層3
8に対してポリオレフイン系樹脂の押し出しコー
ト層36を介して積層されているグラシン紙37
からなる裏面層との積層構成をなしており、該シ
ール層39における表面層35となつている離型
性層面に形成されている部分接着剤層40は、前
述のリシール層34における樹脂コート層33に
対して親和性を有する樹脂により、該離型性層3
5面の5〜15%の面積範囲内に形成されている。 なお、インナーシール材31においては、金属
箔38の表面に印刷用アンカーコート層41と印
刷模様部分42とが形成されているが、これらの
構成は必ずしも必要なものではない。 第4図において、本第2の発明の容器口部密封
用インナーシール材51は、ポリオレフイン系樹
脂の発泡シート層52と、該発泡シート層52の
表面に、ワツクスまたはポリオレフイン系樹脂よ
りなる接着剤層53を介して積層されている板紙
54と、前記発泡シート層52の裏面に積層され
ているポリオレフインまたはエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体の樹脂コート層55による裏面層とか
らなるリシール層56と、符号61で表示される
シール層とが、該シール層61の表面層をなす離
型性層57面に形成されている部分接着剤層62
によつて接着された多層構成からなる。 シール層61は、リシール層56における裏面
層をなすポリオレフインまたはエチレン−酢酸ビ
ニル共重合による樹脂コート層55に対して親和
性のない透明な樹脂による離型性層からなる表面
層57と、金属箔からなる中間層60と、該中間
層60に対してポリオレフイン系樹脂の押し出し
コート層58を介して積層されているグラシン紙
59からなる裏面層との積層構成をなしており、
該シール層61における表面層57たる離型性層
面に形成されている部分接着剤層62は、前記リ
シール層56における樹脂コート層55に対して
親和性を有する樹脂により、該離型性層57面の
5〜15%の面積範囲内に形成されている。 なお、インナーシール材51においては、金属
箔60の表面に印刷用アンカーコート層63と印
刷模様部分64とが形成されているが、これらの
構成は必ずしも必要なものではない。 前述の通りの構成からなる本第1〜第2の発明
の容器口部密封用インナーシール材において、金
属箔38,60は、シール層に防湿性を具備させ
るものであり、グラシン紙37,59は、金属箔
38,60によつては得られない耐引き裂き強度
や耐突き刺し強度等の物理的強度をもたらし、か
つ、インナーシール材を容器口部に接着させる際
の水溶性接着剤の乗りを良好にし、しかも、容器
口部に接着されたインナーシール材の接着剤層中
の水分の蒸発を可能にさせる作用を果たす。 金属箔38,60とグラシン紙37,59との
間のポリオレフイン系樹脂の押し出しコート層3
6,58は、金属箔とグラシン紙とを接着させる
接着剤層である。 離型性層35,57は、シール層39,61の
表面に離型性能を付与するためのものであり、リ
シール層の裏面層をなすポリオレフインまたはエ
チレン−酢酸ビニル共重合の樹脂コート層33,
55に対して親和性を有さない、すなわち、離型
性を示す樹脂、例えば、ニトロセルロース系樹
脂、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹脂、ゴム系
樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、さらには、これらの
混合物、または、前述の樹脂の単体または混合物
にシリコーン等を添加した混合樹脂による透明離
型性樹脂層として形成される。 特に、シリコーン等を添加した混合樹脂による
離型性層の場合には、樹脂層中のシリコーンによ
つて離型性能が高められるため、リシール層とシ
ール層との間の剥離がきわめて容易になる。 部分接着剤層40,62は、容器口部に係合さ
れているキヤツプの取り外しに要するキヤツプの
回転角度が小さいワンタツチ式キヤツプのような
場合にも、キヤツプの取り外し操作によつて、シ
ール層とリシール層とが容易に分離する程度の接
着強度を、リシール層とシール層との間に具備さ
せるものであつて、リシール層における裏面層を
なす樹脂コート層33,55に対して親和性を有
し、しかも、熱接着性能をも有する樹脂、例え
ば、塩素化ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、あるいは、これらの混合樹脂等によ
つて形成される。 リシール層における発泡シート層32,52
は、リシール層に対して、容器口部を密閉するの
に必要な十分なクツシヨン性と、キヤツプの裏側
内周面にリシール層が支持されるに必要な剛性と
をもたらす。 また、リシール層における裏面層、すなわち、
ポリオレフインまたはエチレン−酢酸ビニル共重
合体の樹脂コート層33,55は、リシール層に
おける防湿性能と、シール層への接着性能とをも
たらす。 本第2の発明の容器口部密封用インナーシール
材における板紙54は、発泡シート層52によつ
て得られるクツシヨン性と剛性とをさらに高める
作用を果たす。 前述の構成による本第1の発明の容器口部密封
用インナーシール材は、例えば、 グラシン紙と金属箔とを、両者の間に押し出し
ポリオレフイン系樹脂層を介装させつつ積層し、
得られた積層シートの金属箔側に、後工程におい
てポリオレフイン系樹脂の発泡シートをシール層
と貼り合わせる際に利用するポリオレフインまた
はエチレン−酢酸ビニル共重合体の押し出し樹脂
層に対して親和性を示さない透明な樹脂を塗布
し、離型性層を形成することからなる第1工程
と、 得られた積層シートの離型性層面に、後工程に
おいてポリオレフイン系樹脂の発泡シートをシー
ル層と貼り合わせる際に利用するポリオレフイン
またはエチレン−酢酸ビニル共重合体よりなる押
し出し樹脂層に対して親和性を示す樹脂を、離型
性層面の5〜15%の面積範囲内に、例えば、スポ
ツト状に塗布し、第3図にて、シール層39にお
ける離型性層35面に部分接着剤層40を形成
し、シール層に対応する積層シートを得る第2工
程と、 前述の部分接着剤層40の形成面に、別製のポ
リオレフイン系樹脂の発泡シートを、ポリオレフ
インまたはエチレン−酢酸ビニル共重合体よりな
る押し出し樹脂層を介装させつつ接着する第3工
程とによつて容易に得られる。 なお、前述の第1工程においては、金属箔の表
面に印刷用アンカーコート層を介してプリント模
様部分が形成されている金属箔を利用し、この金
属箔の裏面にグラシン紙を積層するか、あるい
は、グラシン紙と金属箔とを含む積層シートの金
属箔面側に離型性層を形成する前に、金属箔に印
刷用アンカーコート層を介してプリント模様部分
を形成する工程を付加することもできる。 また、前述の構成による本第2の発明の容器口
部密封用インナーシール材は、例えば、グラシン
紙と金属箔とを、両者の間に押し出しポリオレフ
イン系樹脂層を介装させつつ積層し、得られた積
層シートの金属箔側に、リシール層の裏面層をな
すポリオレフインまたはエチレン−酢酸ビニル共
重合体の押し出し樹脂層に対して親和性を示さな
い透明な樹脂を塗布し、離型性層を形成すること
からなる第1工程と、 得られた積層シートの離型性層面に、リシール
層の裏面層をなすポリオレフインまたはエチレン
−酢酸ビニル共重合体よりなる押し出し樹脂層に
対して親和性を示す樹脂を、離型性層面の5〜15
%の面積範囲内に、例えば、スポツト状に塗布
し、部分接着剤層を形成することによつて、第4
図にて、シール層61における離型性層57面に
部分接着剤層62を形成し、シール層に対応する
積層シートを得る第2工程と、 前述の部分接着剤層62の形成面に、板紙がワ
ツクスまたはポリオレフイン系樹脂よりなる接着
剤層を介して表面に積層されているポリオレフイ
ン系樹脂の発泡シートの裏面を、両者の間に、ポ
リオレフインまたはエチレン−酢酸ビニル共重合
体よりなる押し出し樹脂層を介装させつつ接着す
る第3工程とによつて、容易に得られる。 なお、前述の第1工程においては、金属箔の表
面に印刷用アンカーコート層を介してプリント模
様部分が形成されている金属箔を利用し、この金
属箔の裏面にグラシン紙を積層するか、あるい
は、グラシン紙と金属箔とを含む積層シートの金
属箔面側に離型性層を形成する前に、金属箔に印
刷用アンカーコート層を介してプリント模様部分
を形成する工程を付加することもできる。 さらに、本第2の発明の容器口部密封用インナ
ーシール材は、グラシン紙と金属箔とを、両者の
間に押し出しポリオレフイン系樹脂層を介装させ
つつ積層し、得られた積層シートの金属箔側に、
リシール層の裏面層をなすポリオレフインまたは
エチレン−酢酸ビニル共重合体の押し出し樹脂層
に対して親和性を示さない透明な樹脂を塗布し、
離型性層を形成することからなる第1工程と、 得られた積層シートの離型性層面に、リシール
層の裏面層をなすポリオレフインまたはエチレン
−酢酸ビニル共重合体の押し出し樹脂層に対して
親和性を示す樹脂を、離型性層面の5〜15%の面
積範囲内に、例えば、スポツト状に塗布し、部分
接着剤層を形成することによつて、第4図にて、
シール層61における離型性層57面に部分接着
剤層62を形成し、シール層に対応する積層シー
トを得る第2工程と、 前述の部分接着剤層62の形成面に、ポリオレ
フイン系樹脂の発泡シートを、両者の間に、ポリ
オレフインまたはエチレン−酢酸ビニル共重合体
の押し出し樹脂層を介装させつつ積層し、第4図
において、シール層61と、発泡シート層52と
が、符号55で表示される樹脂コート層を介して
積層された積層シートを得る第3工程と、 得られた積層シートにおけるポリオレフイン系
樹脂の発泡シート52面に、ワツクスまたはポリ
オレフイン系樹脂を塗布して接着剤層を形成し、
該接着剤層を利用して板紙を積層する第4工程と
によつても、容易に得られる。 なお、前述の第1工程においては、金属箔の表
面に印刷用アンカーコート層を介してプリント模
様部分が形成されている金属箔を利用し、この金
属箔の裏面にグラシン紙を積層するか、あるい
は、グラシン紙と金属箔とを含む積層シートの金
属箔面側に離型性層を形成する前に、金属箔に印
刷用アンカーコート層を介してプリント模様部分
を形成する工程を付加することもできる。
【作用】
本各発明の容器口部密封用インナーシール材
は、キヤツプの裏側内周面に対して嵌合された状
態で、コーヒー粉末等の内填物が充填されている
容器の口部に対して係合され、例えば、ポバール
等の接着剤で容器口部に貼着され、容器口部に対
する密封作用を果たす。 内填物の取り出しに際して、容器口部に嵌合さ
れたキヤツプを取り去るためにキヤツプを回動さ
せると、インナーシール材は、部分接着剤層が付
着されているシール層と、リシール層とに分離
し、シール層は容器口部に接着されたまま残り、
リシール層はキヤツプ裏側内周面に装填された状
態でキヤツプと共に容器口部から分離する。 かかる作用を第5図をもつて説明する。 第5図は、容器口部70に接着剤で貼着されて
いるインナーシール材31を有する容器、すなわ
ち、第3図に示されている積層構成のインナーシ
ール材31が容器口部70に接着剤で貼着されて
いる容器から、キヤツプ71を取り外した場合を
示すもので、インナーシール材31は、シール層
の表面層をなす離型性層35とリシール層の表面
層をなす樹脂コート層33とが、部分接着剤層4
0によつて接着された積層構成とされている。 シール層の表面層をなす離型性層35とリシー
ル層の樹脂コート層33とは、離型性層35の5
〜15%の面積に形成されている部分接着剤層40
によつて接着されているので、この両者間の界面
は、簡単には分離しないまでも容易に剥離する2
g/30mm程度の接着強度に形成される。 したがつて、容器口部70に係合されているス
クリユー式キヤツプ、ツイスト式キヤツプ、ワン
タツチ式キヤツプ等のキヤツプ71を回動させて
容器口部70から取り去ると、インナーシール剤
31は、部分接着剤層40が付着しているシール
層39と、ポリオレフイン系樹脂の発泡シート層
32と裏面層をなす樹脂コート層33とからなる
シール層34とに分離する。 内填物の取り出しのためにシール層39が容器
口部から剥された後には、キヤツプが容器口部に
再度嵌合されることによつて、リシール層34に
より内填物の密封作用が奏される。
【実施例】
以下、本発明の容器口部密封用インナーシール
材の具体的な構成を製造実施例をもつて説明す
る。 実施例 1 30.5g/m2のグラシン紙の片面にグラビア印刷
法によつて印刷を付し、この印刷面と、厚さ10μ
のAl箔とを、ポリエチレン樹脂による押し出し
樹脂層と介して貼り合わせ、積層シートを得た。 得られた積層シートのAl箔面に、塩化ビニ
ル・酢酸ビニル共重合体による印刷用アンカーコ
ート層を形成し、続いて、該印刷用アンカーコー
ト層面に、ゴム系グラビアインキによるグラビア
印刷にて、絵柄模様の印刷を付し、この印刷面
に、ポリアミド系樹脂とニトロセルロース系樹脂
とシリコーン樹脂とを樹脂成分とするコーテイン
グ剤を塗布して離型性層を形成し、シール層を得
た。 さらに、離型性層面に対して、塩素化ポリプロ
ピレンとエチレン−酢酸ビニル共重合体とを樹脂
成分とするコーテイング剤によるグラビア印刷法
にて、点径1mmのスポツト群を、離型性層面の全
面積の10%相当を占めるように均一に塗布し、部
分接着剤層を形成した。 得られた部分接着剤層面に、厚さ1mmの発泡
(5倍発泡)ポリエチレンシートを、エチレン−
酢酸ビニル共重合体の押し出し樹脂層を介して貼
着した後に、直径7.5cmの円板状に打ち抜き加工
し、本発明の1実施例品たる容器口部密封用イン
ナーシール材Aを得た。 実施例 2 実施例1におけるインナーシール材Aの発泡ポ
リエチレンシート面に、さらに、ワツクスを介し
て板紙を貼着し、本発明の別の実施例品たる容器
口部密封用インナーシール材Bを得た。 実施例 3 実施例1の容器口部密封用インナーシール材の
製造において、厚さ1mmの発泡(5倍発泡)ポリ
エチレンシートの代わりに、厚さ0.75mmの発泡
(5倍発泡)ポリエチレンシートを利用し、本発
明の別の実施例品たる容器口部密封用インナーシ
ール材Cを得た。 実施例 4 実施例2の容器口部密封用インナーシール材の
製造において、厚さ1mmの発泡(5倍発泡)ポリ
エチレンシートの代わりに、厚さ0.75mmの発泡
(5倍発泡)ポリエチレンシートを利用し、本発
明の別の実施例品たる容器口部密封用インナーシ
ール材Dを得た。 実施例 5 実施例1の容器口部密封用インナーシール材の
製造において、厚さ1mmの発泡(5倍発泡)ポリ
エチレンシートの代わりに、厚さ0.7mmの発泡
(2.5倍発泡)ポリエチレンシートを利用し、本発
明の別の実施例品たる容器口部密封用インナーシ
ール材Eを得た。 実施例 6 実施例2の容器口部密封用インナーシール材の
製造において、厚さ1mmの発泡(5倍発泡)ポリ
エチレンシートの代わりに、厚さ0.7mmの発泡
(2.5倍発泡)ポリエチレンシートを利用し、本発
明の別の実施例品たる容器口部密封用インナーシ
ール材Fを得た。 実施例 7 実施例1の容器口部密封用インナーシール材の
製造において、厚さ1mmの発泡(5倍発泡)ポリ
エチレンシートの代わりに、厚さ1mmの発泡(10
倍発泡)ポリエチレンシートを利用し、本発明の
別の実施例品たる容器口部密封用インナーシール
材Gを得た。 実施例 8 実施例2の容器口部密封用インナーシール材の
製造において、厚さ1mmの発泡(5倍発泡)ポリ
エチレンシートの代わりに、厚さ1mmの発泡(10
倍発泡)ポリエチレンシートを利用し、本発明の
別の実施例品たる容器口部密封用インナーシール
材Hを得た。 以上の方法によつて得られた8種類の容器口部
密封用インナーシール材A〜Hを、同一種類のも
のについて各20個宛、各インナーシール材のグラ
シン紙側が壜口部側を向くようにして、ワンタツ
チ式キヤツプの裏側内周面に係合した後、キヤツ
プをガラス壜口部に嵌合させながら、インナーシ
ール材のグラシン紙面を壜口部に対してポバール
水溶液で接着した。 次いで、インナーシール材のシール層とリシー
ル層との間の剥離状態を、キヤツプをワンタツチ
式で取り外す操作によつてテストした結果、いず
れのインナーシール材の場合も、シール層はガラ
ス壜の口部に残り、リシール層はワンタツチ式キ
ヤツプの裏側内周面に係合したままシール層から
完全に分離した。
【発明の効果】
本各発明の容器口部密封用インナーシール材
は、該インナーシール材におけるシール層とリシ
ール層との間の接着強度が強すぎることもなく、
また、弱すぎることもないため、インナーシール
材をキヤツプの裏側内周面に装填させる前に、シ
ール層とリシール層との間が分離してしまうよう
なことがなく、また、キヤツプを容器口部から取
り外す際の回転角度の小さいワンタツチ式キヤツ
プの場合でも、キヤツプを容器口部から取り外す
際の回動によつて、シール層とリシール層との間
が、予定された位置ですつきりと分離する。 したがつて、本各発明の容器口部密封用インナ
ーシール材は、取り扱い性が確実であり、しか
も、インナーシール材としての本来の機能が良好
に奏される。 また、本各発明の容器口部密封用インナーシー
ル材は、リシール層中にポリオレフイン系樹脂の
発泡シート層が存在しているので、リシール層に
十分なクツシヨン性と剛性とが兼備されており、
また、ポリオレフイン系樹脂の発泡シート層の裏
面に形成されている樹脂コート層からなる裏面層
によつて、リシール層に十分な防湿性が果たされ
るので、内填物の取り出しのためにシール層が容
器口部から取り外された後でも、キヤツプを再度
嵌合させることにより、密封作用と防湿作用とが
リシール層によつて果たされる。 本第2の発明の容器口部密封用インナーシール
材は、リシール層におけるクツシヨン性と剛性と
が、板紙とポリオレフイン系樹脂の発泡シート層
との両者によつて果たされるので、リシール層に
よる密封作用がさらに優れたものになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の容器口部密封用インナーシー
ル材の部分断面図、第2図は、第1図に示される
インナーシール材が利用されている容器からキヤ
ツプを取り外した状態を説明する部分断面図、第
3図は、本第1の発明の容器口部密封用インナー
シール材の1実施例品の部分断面図、第4図は、
本第2の発明の容器口部密封用インナーシール材
の1実施例品の部分断面図、第5図は、第3図に
示される容器口部密封用インナーシール材が利用
されている容器からキヤツプを取り外した状態を
説明する部分切断端面図である。 31,51……容器口部密封用インナーシール
材、32,52……ポリオレフイン系樹脂の発泡
シート層、33,55……ポリオレフインまたは
エチレン−酢酸ビニル共重合体の押し出しコート
層、53……ワツクスまたはポリオレフイン系樹
脂よりなる接着剤層、54……板紙、34,56
……リシール層、35,57……離型性層、3
6,58……ポリオレフイン系樹脂の押し出しコ
ート層、37,59……グラシン紙、38,60
……金属箔、39,61……シール層、40,6
2……部分接着剤層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 リシール層の裏面層とシール層の表面層と
    が、リシール層の裏面層とシール層の表面層との
    間に形成されている部分接着剤層によつて積層さ
    れている容器口部密封用インナーシール材におい
    て、 リシール層が、ポリオレフイン系樹脂の発泡シ
    ート層と該発泡シート層の裏面に積層されている
    ポリオレフインまたはエチレン−酢酸ビニル共重
    合体の樹脂コート層による裏面層とからなり、 シール層が、前記リシール層における樹脂コー
    ト層に対して親和性のない透明な樹脂による離型
    性層からなる表面層と、金属箔からなる中間層
    と、該中間層に対してポリオレフイン系樹脂の押
    し出しコート層を介して積層されているグラシン
    紙からなる裏面層とからなり、 かつ、部分接着剤層が、シール層の表面層をな
    す離型性層面に、前記リシール層における樹脂コ
    ート層に対して親和性を有する樹脂により、該離
    型性層面の5〜15%の面積範囲内に形成されてい
    ることを特徴とする 容器口部密封用インナーシール材。 2 リシール層の裏面層とシール層の表面層と
    が、リシール層の裏面層とシール層の表面層との
    間に形成されている部分接着剤層によつて積層さ
    れている容器口部密封用インナーシール材におい
    て、 リシール層が、ポリオレフイン系樹脂の発泡シ
    ート層と、該発泡シート層の表面にワツクスまた
    はポリオレフイン系樹脂よりなる接着剤層を介し
    て積層されている板紙と、前記発泡シート層の裏
    面に積層されているポリオレフインまたはエチレ
    ン−酢酸ビニル共重合体の樹脂コート層による裏
    面層とからなり、 シール層が、前記リシール層における樹脂コー
    ト層に対して親和性のない透明な樹脂による離型
    性層からなる表面層と、金属箔からなる中間層
    と、該中間層に対してポリオレフイン系樹脂の押
    し出しコート層を介して積層されているグラシン
    紙からなる裏面層とからなり、 かつ、部分接着剤層が、シール層の表面層をな
    す離型性層面に、前記リシール層における樹脂コ
    ート層に対して親和性を有する樹脂により、該離
    型性層面の5〜15%の面積範囲内に形成されてい
    ることを特徴とする 容器口部密封用インナーシール材。
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