JP2006335394A - 吸湿包装材からなる包装袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】 内容物全体に均一に優れた吸湿性能を発揮し、内容物を極めて高い乾燥状態に維持しうるクリスピー感を有する冷菓用包装袋を提供する。
【解決手段】 本発明の包装袋は、包装袋を構成する包装材のほぼ全体が、水蒸気バリア層とその内面側に絶乾性吸湿剤を含む吸湿層を有する吸湿包装材で構成されているクリスピー感を有する冷菓用包装袋である。クリスピー感を有する冷菓とは、表面がモナカ、ウエハウス、クッキーなどのクリスピーな食感を呈する素材で被覆されている冷菓を意味している。このようなクリスピー感を有する冷菓は、いずれも湿気に極めて弱いが、本発明の包装袋によれば、良好なパリパリ感やさくさく感を維持することができる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、吸湿包装材で構成された包装袋に関し、より詳細には吸湿性能が極めて優れたクリスピー感を有する冷菓用包装袋に関する。
従来、冷菓は、使用されている素材や食べ方に応じて、プラスチック製の容器や袋、紙製の容器などに入れて販売されている。近年、モナカやクッキーなどの素材に用いた冷菓は、ぱりぱり感、さくさく感などの食感を向上する目的で、包装袋内に吸湿剤を内包する小袋やシートを投入して提供されている。しかしこの方法では、吸湿剤の小袋やシートを投入し忘れたり、小袋が破損して吸湿剤が商品に混入してしまうなどの危険性があった。また、吸湿シートは、一般に内容物の片側表面に接触して利用される薄層体であるが、該シートが接触しない側の表面や端部が湿りやすいため、良好な食感が得られる冷菓を提供できなかった。
一方、吸湿剤を容器本体を構成する樹脂層中に混入した吸湿性容器が提案されている。実開平5−95871号公報には、オーバーコート層、アルミ箔、吸湿剤入りヒートシール層がこの順に積層された吸湿性包装材料、及び該吸湿性包装材料を台紙としたブリスターパックが開示されている。この容器によれば、上記のように吸湿剤の小袋を別投入する必要がないが、内容物に対する吸湿性能に限界があった。
実開平5−95871号公報
本発明の目的は、内容物全体に均一に優れた吸湿性能を発揮し、内容物を極めて高い乾燥状態に維持しうるクリスピー感を有する冷菓用包装袋を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、ほぼ全体を吸湿包装材で構成した包装体によれば、吸湿性能にむらがなく内容物の表面全体を均一な乾燥状態とすることができることを見いだし、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、包装袋を構成する包装材のほぼ全体が、水蒸気バリア層とその内面側に絶乾性吸湿剤を含む吸湿層を有する吸湿包装材で構成されているクリスピー感を有する冷菓用包装袋を提供する。
本発明の包装袋によれば、吸湿包装材が内容物の表面全体を均一に被覆するため、内容物に対する吸湿性能に偏りがなく均一に乾燥でき、さらに絶乾性吸湿剤により、内容物を極めて良好な乾燥状態に維持することができる。このため、クリスピーな食感を楽しむ冷菓の包装袋として用いることにより、冷菓表面に乾燥状態のむらが生じにくく、保管時や輸送中にも均一に乾燥した状態を保つことができるため、さくさく感やパリパリ感といった良好な食感を維持することができる。
本発明における吸湿包装材は、水蒸気バリア層とその内面側に吸湿層を有している。前記水蒸気バリア層は、包装袋内外の水蒸気の移動を遮断するため、包装袋全体に設けられている。すなわち、水蒸気バリア層は、背貼りシール部などのように突出してバリア性が不要と思われる部分を除き、吸湿包装材のみならず包装袋を構成する全ての包装材に設けられている。水蒸気バリア層は、水蒸気バリア性を有する材料からなる層であればよく、例えば、アルミ箔等の金属箔;アルミニウム、シリカ、アルミナ等の蒸着層;アルミニウム、シリカ、アルミナ等を適当なフィルムに蒸着した蒸着フィルム層;ポリ塩化ビニリデンコーティング層;高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、環状オレフィン系重合体などのオレフィン系フィルム又はシートなどを用いることができる。なかでも、水蒸気バリア層として、アルミ箔等の金属箔、蒸着層、酸化ケイ素の蒸着フィルム、二軸延伸ポリプロピレンフィルム、ポリ塩化ビニリデンコーティングフィルムなどが好ましく、特にアルミ箔等の金属箔、蒸着層が好ましい。水蒸気バリア層は、単層又は複数の層であってもよい。
水蒸気バリア層の厚みは、包装材の利用形態(包装袋の形態)、水蒸気バリア層の構成材料の種類に応じて適宜選択され、例えば0.01〜300μm程度である。より詳細には、水蒸気バリア層が蒸着層で構成される場合の厚みは0.01〜0.2μm、コーティング層では3〜30μm、フィルムやシート(金属箔、蒸着フィルム、複層の場合を含む)では5〜300μm程度である。
前記吸湿層は、絶乾性吸湿剤と熱可塑性樹脂とで構成できる。絶乾性吸湿剤とは、23℃の条件で湿度3%以下、好ましくは1%以下にする能力を有する吸湿剤を意味している。より詳細には、絶乾性吸湿剤は、例えば、23℃の条件で湿度90%以上の密閉系を湿度3%以下にすることができる吸湿剤である。このような絶乾性吸湿剤としては、例えば、ゼオライト、塩化カルシウム、みょうばん石、活性アルミナ、活性炭、粘度鉱物、炭酸カルシウム、シリカゲル等を用いることができる。これらの吸湿剤は、単独で又は複数の種類を組み合わせて用いられる。
なかでも、吸湿性能の点で、ゼオライト、塩化カルシウム等が好ましい。また、相対湿度が低い条件下(例えば25℃15%RH以下)で高い吸湿性能が求められる場合には、ゼオライト、活性炭、シリカゲル、活性アルミナなどを用いることができる。一方、包装材の吸湿層を構成する観点からは、吸湿前後に膨潤等の容積変化が生じにくい吸湿剤が好ましい。特に、低温雰囲気下(例えば0℃以下)で十分な吸湿性を発揮でき、且つ吸着力が強く速やかに吸湿でき、吸湿容積が大きい(吸湿限界が低い)こと、さらに吸湿前後の体積変化が少ない点でゼオライトを含む吸湿剤が好適である。
ゼオライトは、多数の微細孔を有する多孔質体であって、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を含む含水アルミノケイ酸塩、これらのイオン交換体等の組成からなり、天然ゼオライト、合成ゼオライトは共に広く用いられている。合成ゼオライトは、一般に、A型、X型、Y型、ZSM−5型等に分類され、目的に応じて適宜選択して利用されている。本発明では、安定した吸湿性が得られる合成ゼオライトを用いることが多く、なかでも、A型ゼオライトは吸湿性能に優れる点で好ましく、特に3Aゼオライトは、有効直径0.3nm以下の水分子を選択的に且つ強力に吸着しうるため好ましく用いられる。また、細孔径が例えば1nm以下、特に0.3nm以下である多孔質体は、本発明の吸湿剤として好ましく用いられる。
吸湿剤の粒径(二次粒子径を含む)は、特に限定されないが、例えばゼオライトでは10μm以下(例えば1〜10μm)程度である。吸湿剤の使用量は、吸湿層を構成する熱可塑性樹脂100重量部に対して、例えば1〜50重量部、好ましくは10〜40重量部程度である。吸湿剤の使用量が50重量部を超えると、樹脂中の分散性が低下しやすく、吸湿層の厚みが増して取扱性が低下し、且つ経済性に劣り、1重量部未満であると、十分な吸湿性や保水性が得られにくい。吸湿剤がゼオライトである場合には、熱可塑性樹脂100重量部に対して例えば30〜40重量部程度で用いられる。
熱可塑性樹脂としては、特に限定されず広い範囲の熱可塑性樹脂を使用できる。代表的な熱可塑性樹脂として、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリブテン−1、エチレン−ブテン−1共重合体、プロピレン−ブテン−1共重合体、エチレン−プロピレン−ブテン−1共重合体、ポリメチルペンテン−1、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−(メタ)アクリレート共重合体、アイオノマーなどのオレフィン系樹脂などの押出し可能な樹脂が挙げられる。これらの熱可塑性樹脂は単独で又は2種以上混合して用いてもよい。
上記の熱可塑性樹脂のなかでも、吸湿機能を担保するため、ある程度の透湿性を有する樹脂(透湿性樹脂)が好ましい。このような透湿性樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン−プロピレン共重合体、ポリブテン−1、エチレン−ブテン−1共重合体、エチレン−プロピレン−ブテン−1共重合体、ポリメチルペンテン−1、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、アイオノマーなどのオレフィン系樹脂などが例示できる。なかでも、LDPE、LLDPE、EVA等が好ましく用いられる。なかでも、Tmが90〜165℃程度の熱可塑性樹脂は、押出しラミネートの加工適性に優れる点で好ましい。
吸湿層の厚みは、包装容器の形態、吸湿層の構成材料の種類に応じて適宜選択され、例えば5〜200μm程度、好ましくは10〜50μm程度である。
吸湿包装材は、包装袋としたときの吸湿層の内面側に一又は複数の層を有していてもよい。吸湿層の内面側に層を設けた場合には、内容物が吸湿層に直に接触するのを防ぐことができ、また、融点(Tm)が比較的低い熱可塑性樹脂はヒートシール性を有するためシーラントとして利用することも可能である。このような層としては、吸湿層の吸湿機能を担保できる透湿層であれば特に限定されず、例えば上記の透湿性樹脂を用いることができる。透湿層は、また、水蒸気バリア層と吸湿層との密着性を補う目的でこれらの層間に設けることもできる。前記透湿層としては、例えば上記に例示の透湿性樹脂で形成される層、連通性を有する発泡体などの透湿性を有する形状からなる層などが挙げられる。これらの最内層はヒートシール性を有する樹脂で構成されていることが好ましい。
吸湿包装材は、さらに他の層を有していてもよい。他の層としては、例えば、包装袋としたときの吸湿層の外側に酸素バリア層、印刷層、表基材、オーバーコート層などを、各層の間にアンカーコート層、プライマーコート層、接着剤層、接着性樹脂層などを設けることができる。吸湿包装材の総厚みは、特に限定されず、利用形態(包装袋の形態)に応じて適宜選択できる。
吸湿包装材の代表的な層構成としては、外側から内側の順に、
水蒸気バリア層/吸湿層、
水蒸気バリア層/吸湿層/透湿層、
表基材/水蒸気バリア層/吸湿層、
表基材/水蒸気バリア層/吸湿層/透湿層、
表基材/印刷層/水蒸気バリア層/吸湿層、
表基材/印刷層/水蒸気バリア層/吸湿層/透湿層
からなる層構成などが挙げられる。
本発明における吸湿包装材は、少なくとも水蒸気バリア層及び吸湿層を、(共)押出しやラミネートなどの慣用の積層法を用いて積層することにより製造できる。なお、これらの積層体を形成する際に、吸湿フィルムを製膜した後にドライラミネート等により水蒸気バリア層等を積層して吸湿層を設ける場合、製膜後の吸湿フィルムを次工程に供するまでの間、輸送時、ラミネート加工時等の製造工程中に防湿管理が必要となる。また、吸湿層を構成する絶乾性吸着剤が、ドライラミネート時に用いる溶剤に含まれる水分を吸水し、包装袋としたときの吸湿性能を低下させるおそれがある。これに対し、吸湿層を押出し(特に接着性樹脂層やヒートシール層となる透湿層等との共押出し)により積層する方法によれば、フィルム製膜後の管理が行いやすく、製造中及び製造後の防湿効果の低減を防ぐことができるため好ましい。
本発明の包装袋は、該包装袋を構成する包装材のほぼ全体が上記の吸湿包装材で構成されている。包装袋に吸湿性を付与する場合には、吸湿包装材を構成する吸湿層における吸湿剤の配合量も重要であるが、吸湿能力の観点からは、包装袋を構成する閉鎖系における吸湿剤の絶対量が極めて重要である。本発明の包装袋は、包装袋を構成する包装材の内表面積に対する吸湿包装材の比率が例えば80%以上、好ましくは90%以上であり、特に全面(100%)であることが好ましい。このため、内容物全体にむらなく均一に吸湿性能を発揮することができ、絶乾性吸湿剤により内容物全体を極めて高い乾燥状態に保持することができる。
本発明の包装袋は、吸湿包装材のみで構成されることが好ましいが、他の包装材(内表面積20%未満)と組み合わせて構成されていてもよい。他の包装材としては、吸湿性能を確保するため、少なくとも水蒸気バリア層を有する包装材であればよい。このような包装袋によれば、吸湿剤の小袋やシートの利用時に起こりやすい投入ミスや破損による危険性などを回避でき、過剰包装をすることなく包装袋の構成を簡略化、軽量化することができる。
本発明の包装袋は、フィルムやシートを加工した各種形態の包装袋(例えば、周縁部にシール層を有する包装袋など)の形態で用いられる。シール層を有する包装袋としては、例えば、2枚の包装フィルムを合わせて四方をシールした包装形態(四方シール形態)、背貼りシールを有するピロー包装形態(三方シール形態)、底部又は側部にガゼット部を有するパウチ類(スタンディングパウチ類など)などが挙げられる。なお、本発明においては、吸湿効率の向上の点で、包装袋と内容物とが密着していることが好ましい。上記形態を有する包装袋は、公知乃至慣用の方法を利用して製造することができる。上記四方シール形態を有する包装袋は、例えば、上記構成からなる吸湿包装材を、該吸湿包装材の水蒸気バリア層側が外面側、吸湿層側が内面側となるように2枚を合わせて配置し、三方をシールして物品を投入後、残る一辺をシールすることにより密封して作製することができる。なお、必要に応じて、密封する前に、包装袋内を吸引したり窒素置換したりすることができる。
本発明の包装袋に封入する内容物(被包装物)は、クリスピー感を有する冷菓である。クリスピー感を有する冷菓とは、氷やアイスクリームなどの表面がクリスピー感を有する素材で被覆された冷菓を意味している。クリスピー感を有する素材としては、例えば、モナカ、ウエハウス、クッキーなどのクリスピーな食感(パリパリ感、さくさく感)を呈する素材等が挙げられる。これらのクリスピー感を有する素材は、いずれも湿気に極めて弱く、水分によりクリスピー感が失われやすいという特徴を有している。
本発明の包装袋によれば、このようなクリスピー感を有する素材を高度に乾燥した状態に維持してすることができるため、パリパリ感やさくさく感といったクリスピーな食感を提供することができる。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
実施例1
厚み12μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)の片面に、アルミを蒸着することにより厚み500Åのアルミ蒸着層を積層してPET層/蒸着層フィルムを得た。PET層/蒸着層フィルムの蒸着層側表面に、ゼオライト(3A型:商品名「モレキュラーシーブ」、ユニオン昭和(株)製)を30重量%含む低密度ポリエチレン(LDPE:商品名「スミカセン」、東ソー(株)製)からなる吸湿性樹脂組成物と、LDPE(前記に同じ)とを共押出しすることにより、厚み30μmの吸湿層と厚み15μmの透湿層からなる積層フィルムを得、該積層フィルムの透湿層側にLDPE(前記に同じ)を厚みが20μmとなるように押出すことにより、PET層/蒸着層/透湿層/吸湿層/ヒートシール層(層み[μm]12/0.05/15/30/20)からなる吸湿包装材を形成した。
この吸湿包装材2枚を互いに吸湿層が内側となるように重ね、長方形の包装材の三方をシールすることにより密封して一方向が開放された包装袋を製造した。得られた包装袋の開放口から、アイスクリームを芯とし、外層がチョコレートコーティングされ、最外層がモナカで被覆されている冷菓(縦6cm×横12cm×厚み2cm)を挿入し、開放口をヒートシールにより密封することによりサンプルを作成した。
実施例2
実施例1において、吸湿性樹脂組成物を構成する熱可塑性樹脂として、LDPEの代わりにエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA:商品名「キノプラスEMB−7A3104」、住化カラー社製)を用いた点以外は実施例1と同様の操作を行って、PET層/蒸着層/透湿層/吸湿層/ヒートシール層からなる積層シートを形成した。
この吸湿包装材を用いて実施例1と同様の操作によりサンプルを作成した。
比較例1
厚み12μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)の片面に、アルミを蒸着することにより厚み500Åのアルミ蒸着層を積層してPET層/蒸着層フィルムを得た。PET層/蒸着層フィルムの蒸着層側表面に、低密度ポリエチレン(実施例1と同様)を厚み15μmとなるように押出して積層フィルムを得、該積層フィルムの透湿層側にLDPE(前記に同じ)を、厚み50μmとなるように厚み30μm及び厚み20μmの2回に分割して押出すことにより、PET層/蒸着層/透湿層/ヒートシール層(層み[μm]12/0.05/15/50)からなる包装材を形成した。
この包装材2枚を互いにヒートシール層が内側となるように重ね、実施例1と同様の操作によりサンプルを作成した。
比較例2
比較例1で得た包装材2枚を互いにヒートシール層が内側となるように重ね、長方形の包装材の三方をシールすることにより密封して三方シール形態を有する包装袋を製造した。アイスクリームの表面がチョコレートコーティングされ、さらに最外層がモナカで被覆された略長方形状の冷菓(縦6cm×横12cm×厚み2cm)の片面中央付近に、乾燥シート(縦4cm×横7cm×厚み0.1cm:商品名「IDシート」、松尾薬品産業(株)製)を接触させ、包装袋の開放口から挿入し、ヒートシールにより密封することによりサンプルを作成した。
(評価試験)
実施例及び比較例で得たサンプルを常温で5分間放置した後、−10℃で保持し、3日ごとに常温に5分間放置することを3回繰り返し、サンプル作成から10日経過後に開封し、冷菓の乾燥状態について5人の評価者A〜Eにより官能試験を行った。比較例1の冷菓の乾燥状態を基準として下記の3段階で評価し、その合計点数を比較した。その結果を表1に示す。表1中、実施例及び比較例1の冷菓はどの部分でもほぼ同じ評価であったのに対し、比較例2は乾燥シートの接触面と非接触面で評価が大きく違ったため、比較例2aに比較例2の冷菓のうち乾燥シートの接触面側の乾燥状態の評価、比較例2bに同非接触面側の乾燥状態の評価結果を示している。
評価基準:
1点 湿っており、さくさく感、パリパリ感が失われている
2点 少し湿っているが、さくさく感、パリパリ感はある
3点 かなり乾燥しており、良好なさくさく感、パリパリ感が維持されている
Figure 2006335394

Claims (1)

  1. 包装袋を構成する包装材のほぼ全体が、水蒸気バリア層とその内面側に絶乾性吸湿剤を含む吸湿層を有する吸湿包装材で構成されているクリスピー感を有する冷菓用包装袋。
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