JP2590315Y2 - 食品用包装材料 - Google Patents

食品用包装材料

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JP2590315Y2
JP2590315Y2 JP1992071993U JP7199392U JP2590315Y2 JP 2590315 Y2 JP2590315 Y2 JP 2590315Y2 JP 1992071993 U JP1992071993 U JP 1992071993U JP 7199392 U JP7199392 U JP 7199392U JP 2590315 Y2 JP2590315 Y2 JP 2590315Y2
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JP
Japan
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transparent film
dew condensation
sheet
food
nonwoven fabric
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JPH0635164U (ja
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稔高 麦林
智矢 井上
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、弁当、パン、ハンバー
ガー、天ぷら、おにぎり、電子レンジ加熱用食品等の食
品の結露防止用包装材料に関する。
【0002】
【従来の技術】温かいご飯やハンバーガー等を水蒸気不
透過性の包装材で包装すると、これらの食品の発する水
蒸気が包装材の内表面で結露し、結露水がご飯やハンバ
ーガー等の表面に付着し食味を著しく損なう。このよう
な包装材内表面での結露を防止するために透湿性のある
微多孔質フイルムや不織布等を使用することが提案され
ており、例えば、実開平3−108671号公報、特開
平3−289455号公報などには不透水性の不織布と
吸収性不織布を組み合わせた食品の包装材が提案されて
いる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】結露防止性のある不織
布や微多孔質フイルムなどで食品を包装すれば、包装材
の内表面で結露することがなく、食品の食味を損なうこ
とはないが、このようなシートは通常不透明であり、外
部から包装された食品を見ることはできない。内部の食
品を視認できない状態では消費者の購買意欲をそぐた
め、このような結露防止シートの用途が限定されてい
た。本考案は、結露防止効果が高く、かつ、透明フイル
ム部分から内部の食品が視認でき、消費者が安心して購
入することのできる食品の包装材を提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、疎水性繊維ま
たは撥水性を有する繊維からなるメルトブローン不織布
を含む結露防止性シートと透明フィルムとがそれぞれの
端部で接合されていることを特徴とする食品用包装材料
であり、また疎水性繊維または撥水性を有する繊維から
なるメルトブローン不織布を含む結露防止性シートが透
明フィルムの一部に重ね合わされた食品用包装材料であ
って、該結露防止性シートはその周辺部のみで透明フィ
ルムと接合され、該シートと透明フィルムとの間に空間
が形成されていることを特徴とする食品用包装材料であ
る。
【0005】本考案において使用されるメルトブローン
不織布を含む結露防止性シートは、少なくとも食品に接
する表面は疎水性繊維かあるいは撥水性を有している繊
維で構成されていなければならない。不織布表面が親水
性であると、食品からの蒸気量が多く不織布の保水限度
を越えた場合には、結露した水分が食品表面に逆流して
食味を損なうことがある。不織布は単一のものであって
もよく、また、吸水性の高い他の不織布やシート、吸水
性樹脂などと積層したものであってもよい。また、天ぷ
ら等の油ものの場合には耐油性を付与したシート、例え
ば耐油紙を用いることもできる。
【0006】本考案で結露防止性シートと組み合わせて
用いる透明フイルムは、セロハンなどのセルロースフイ
ルムやポリエステル、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニリ
デンなどの合成樹脂フイルムの単層あるいは積層体な
ど、食品の包装用フイルムとして使用できるものであれ
ば材質は特に限定されない。
【0007】結露防止性シートと透明フイルムは、通
常、接着剤を用いてあるいは熱接着や超音波接着等によ
り接合するが、食品に対する安全性および製造の容易さ
の点から熱接着法や超音波接着法が有利である。また、
結露防止性シートにフイルムを押し出しラミネートする
方法により一体化することもできる。接合の形態は、透
明フイルムのご飯に接する部分に結露防止性シートを重
ね合わせて接着した状態のものでもよく、あるいは、お
かず部分の形状に合わせた透明フイルムとご飯部分の形
状に合わせた結露防止性シートを隣接させ端部を重ね合
わせて接着したものであってもよい。また、生産性の点
から単に帯状の結露防止性シートを透明フイルムに重ね
合わせて、あるいは帯状の結露防止性シートと帯状の透
明フイルムの端部を重ね合わせて接合してストライプ状
にしたものでもよい。透明フイルムの所要部分に結露防
止性シートを重ね合わせて接着したものは、プラスチッ
ク容器にヒートシールして気密保持したり、気密性のあ
る袋に加工して用いる場合に有利である。透明フイルム
の一部に結露防止性シートを重ねて接合する場合は、全
面を接着せず周辺部のみで接着するとシートとフイルム
の間に保水性空間ができるため好ましい。
【0008】本考案の包装材料は、長尺のシートをロー
ル巻きした状態で供給し使用時に所要長さに切断して用
いたり、あらかじめ所要の大きさに裁断した状態で供給
したり、あるいは袋状やおにぎりなどを包装しやすい形
状に加工して供給することができる。
【0009】
【実施例】以下に、本考案を図面に従ってさらに詳しく
説明する。図1は、本考案の弁当用の包装材料の模式図
であり、(a)は平面図、(b)は断面図である。1は
弁当の形に合わせた透明フイルム、2は弁当の覆いとし
て用いたときにご飯の位置を覆うように透明フイルムに
接合されたポリプロピレンのメルトブローン不織布から
なる結露防止性シートである。該結露防止性シートは周
囲3で熱融着により透明フイルムに接合されており、透
明フイルムとの間に空間4が形成されている。この空間
の存在により、結露防止性シートを構成するメルトブロ
ーン不織布が疎水性で薄い不織布であるにもかかわら
ず、電子レンジで加熱したときご飯より生ずる水蒸気は
透明フイルムとメルトブローン不織布の間で結露し、ご
飯の表面を濡らしたりふやけさせるようなことはない。
一方、おかず部分は透明フイルムのみに覆われているた
め、店頭に展示したとき弁当の中身の視認性がよく、消
費者の購買意欲を高めるものである。なお、メルトブロ
ーン不織布からなる結露防止性シートは透明フイルムの
周囲まで伸びている必要はなく、ご飯とおかずの配置に
より適宜形状の異なったものとすることができる。
【0010】図2は、本考案の弁当用の包装材料の他の
実施態様の模式図であり、(a)は平面図、(b)は断
面図である。1は弁当の覆いとして用いたときにおかず
を覆う形に合わせた透明フイルム、2はご飯を覆うよう
に透明フイルムに接合されたポリプロピレンのメルトブ
ローン不織布の間に親水化ポリエステル不織布を挟み、
エンボス接着させた結露防止性シートである。透明フイ
ルムと結露防止性シートとは端部を重ね合わせて超音波
接着されている。結露防止性シートは両面がポリプロピ
レンのメルトブローン不織布であるため、表裏を区別す
る必要がなく、取り扱いが容易である。
【0011】図3は、本考案にかかる食品包装用のガゼ
ット袋にハンバーガーを包装した状態の断面模式図であ
る。ガゼット袋は、天および地が透明フイルム1とメル
トブローン不織布からなる結露防止性シート2の積層体
からなり、マチの部分が透明フイルム1単独でなるた
め、ガゼット袋の側面から内部のハンバーガー5の状態
の確認が容易である。特に、コンビニエンスストアなど
であらかじめハンバーガーを調製しておき陳列棚で展示
販売する場合には密封性が高くかつ視認性に優れるため
好ましく用いられる。そのまま電子レンジで加熱して
も、内部で発生した水蒸気は主として天および地の結露
防止性シートの内面で結露し、パンの表面を濡らして食
味を損なうようなことはない。このような袋は、あらか
じめ透明フイルムにテープ状に裁断した結露防止性シー
トをストライプ状に接合し長尺のロール巻きとしたシー
ト材料を製袋機によりガゼット袋に加工することにより
製造することができる。
【0012】図4は、本考案にかかるおにぎり用の包装
材料の断面模式図であり、従来公知のおにぎり用の包装
材料のおにぎりを包んだときおにぎりに接する部分に結
露防止性シート2を装着したものである。海苔は水蒸気
を透過しない透明フイルム1によりおにぎりと結露防止
性シートから隔離されている。したがって、そのまま電
子レンジで温めてもおにぎりから生ずる水蒸気は結露防
止性シートに吸収され、結露した水滴がおにぎりの表面
を濡らしたり海苔を湿らせることがない。
【0013】
【考案の効果】本考案の包装材料は、結露防止性シート
と透明フイルムとがそれぞれの端部で接合されるか、該
シートと透明フィルムとの間に空間が形成されるように
接合されており、温かいときあるいは電子レンジなどで
温めたとき多量の水蒸気をだすご飯などの部分を不透明
な結露防止性シートで覆い、おかず部分を透明フイルム
で覆う構造としたため、ご飯は結露した水滴でふやける
ことがなく、長時間にわたってさっくりした食味を維持
することができる。一方、消費者の購買意欲をそそるお
かず部分は透明フイルムに覆われ、内部の食品が視認で
き、消費者が安心して購入することができる。また、食
品が冷えた後電子レンジにより温める場合、そのまま温
めても食味を損なうことなく温めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の弁当用の包装材料の模式図であり、
(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図2】本考案の弁当用の包装材料の他の態様の模式図
であり、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図3】本考案の包装袋にハンバーガーを包装した状態
の断面模式図である。
【図4】本考案のおにぎり用の包装材料の断面模式図で
ある。
【記号の説明】
1 透明フイルム 2 結露防止性シート 3 接合部 4 透明フイルムと結露防止性シートの間の空間 5 ハンバーガー 6 おにぎり 7 海苔

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 疎水性繊維または撥水性を有する繊維か
    らなるメルトブローン不織布を含む結露防止性シート
    透明フィルムとがそれぞれの端部で接合されていること
    を特徴とする食品用包装材料。
  2. 【請求項2】 疎水性繊維または撥水性を有する繊維か
    らなるメルトブローン不織布を含む結露防止性シートが
    透明フィルムの一部に重ね合わされた食品用包装材料で
    あって、該結露防止性シートはその周辺部のみで透明フ
    ィルムと接合され、該シートと透明フィルムとの間に空
    間が形成されていることを特徴とする食品用包装材料。
JP1992071993U 1992-10-15 1992-10-15 食品用包装材料 Expired - Lifetime JP2590315Y2 (ja)

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JPH0635164U JPH0635164U (ja) 1994-05-10
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JP6371804B2 (ja) * 2015-12-24 2018-08-08 山下 幸男 冷凍保存・加熱用食料品

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