JP2005075411A - 電子レンジ用食品袋 - Google Patents
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Abstract
【目的】 本発明は、食品を包装したまま、電子レンジにて加熱し、極めておいしく加熱調理すること。
【構成】 通気性の無いシート状の外装材1と、該外装材1の下面の樹脂皮膜2と、該樹脂皮膜2の下面に通気性を有し、且つヒートシール可能な内装材3とが積層されていること。前記樹脂皮膜2と内装材3との重合箇所において、独立面状熱接着部4と通路部5とが形成された袋主要部Aと、該袋主要部Aと同等大きさの袋対向部6と、折り畳み側部7,7とからなること。前記袋主要部Aのコ字状周囲の全体又は一部と前記袋対向部6又は前記折り畳み側部7とが接合されていること。前記袋対向部6の周囲一部と前記折り畳み側部7とが接合され、前記通路部5端の一部が外気に連通するように形成されていること。
【選択図】 図1
【構成】 通気性の無いシート状の外装材1と、該外装材1の下面の樹脂皮膜2と、該樹脂皮膜2の下面に通気性を有し、且つヒートシール可能な内装材3とが積層されていること。前記樹脂皮膜2と内装材3との重合箇所において、独立面状熱接着部4と通路部5とが形成された袋主要部Aと、該袋主要部Aと同等大きさの袋対向部6と、折り畳み側部7,7とからなること。前記袋主要部Aのコ字状周囲の全体又は一部と前記袋対向部6又は前記折り畳み側部7とが接合されていること。前記袋対向部6の周囲一部と前記折り畳み側部7とが接合され、前記通路部5端の一部が外気に連通するように形成されていること。
【選択図】 図1
Description
本発明は、食品を包装したまま、電子レンジにて加熱し、極めておいしく加熱調理ができる電子レンジ用食品袋に関する。
従来より、電子レンジ用食品袋は存在している。この食品袋内に、食品を密閉させた状態で、電子レンジにて加熱した場合には、加熱した内部膨張気圧によって食品袋が破裂破損するという重大な欠陥がある。このため、従来公知の電子レンジ用食品袋に小さな字で書かれた注意書があり、袋の端を鋏で切ったり、袋の一部に穴を空ける必要があった。しかし、面倒をかけて、食品入りの前記食品袋の端を鋏で切って、電子レンジにて加熱調理したとしても、良好な加熱調理ができない欠点があった。
具体的には、例えば、食品がカレーパンであるとすると、鋏で袋の端を切った場合には、電子レンジで加熱開始した早期に、カレーパンの生地の水分が袋内から外に飛んでしまい、表面がカチカチになってしまう、且つうま味を出せないという重大な欠点がある。その袋の端をどのように切るか、開口面積を如何にするかは、食品との重大な関係があり、水分が多い場合には、内部気圧の膨張が激しく、袋爆発の危険性もあった。
特開2002−262784号公報
特許文献1では、電子レンジにより加熱しても、内圧で破裂破損することがないように脱気することができるとう電子レンジ調理用食品収納体であるが、その脱気が適正に行なわれないこともあり、十分とは言えない。このため、本発明が解決しようとする課題(技術的課題又は目的等)は、食品を包装したまま、電子レンジにて加熱し、極めておいしく加熱調理ができる電子レンジ加熱用食品袋を実現することである。
そこで、発明者は上記課題を解決すべく鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、通気性の無いシート状の外装材と、該外装材の下面の樹脂皮膜と、該樹脂皮膜の下面に通気性を有し、且つヒートシール可能な内装材とが積層され、前記樹脂皮膜と内装材との重合箇所において、複数の独立面状熱接着部と通路部とが形成された袋主要部と、該袋主要部と同等大きさの袋対向部とからなり、前記袋主要部及び袋対向部のコ字状周囲の全体又は一部が接合され、前記通路部端の一部が外気に連通するように形成されてなる電子レンジ用食品袋としたことにより、前記課題を解決した。また、前述の構成において、前記袋主要部及び袋対向部のコ字状周囲の全体又は一部が断続的等の点状熱接着されてなる電子レンジ用食品袋としたことにより、前記課題を解決した。
また、通気性の無いシート状の外装材と、該外装材の下面の樹脂皮膜と、該樹脂皮膜の下面に通気性を有し、且つヒートシール可能な内装材とが積層され、前記樹脂皮膜と内装材との重合箇所において、複数の独立面状熱接着部と通路部とが形成された袋主要部と、該袋主要部と同等大きさの袋対向部と、両折り畳み側部とからなり、前記袋主要部のコ字状周囲の全体又は一部と前記袋対向部又は前記折り畳み側部とが接合され、前記袋対向部の周囲一部と前記折り畳み側部とが接合され、前記通路部端の一部が外気に連通するように形成されてなる電子レンジ用食品袋としたことにより、前記課題を解決した。さらに、前述の構成において、前記袋主要部のコ字状周囲の全体又は一部と前記袋対向部又は前記折り畳み側部とが断続的等の点状熱接着されてなる電子レンジ用食品袋としたことにより、前記課題を解決したものである。
請求項1の発明においては、比較的薄い食品を包装したまま、電子レンジにて加熱し、極めておいしく加熱調理ができる最大の利点がある。また、請求項2の発明では、請求項1と同様の効果を奏する。また、請求項3の発明では、比較的厚みのある食品を包装したまま、電子レンジにて加熱し、極めておいしく加熱調理ができる最大の利点がある。また、請求項4の発明では、請求項3と同様の効果を奏する。
以下、本発明の主要な構成部材について図面に基づいて説明すると、図1乃至図3に示すように、1は通気性の無いシート状の外装材である。具体的には、薄用紙,コートを含む一般普通紙,PEフィルム(Polyethylene films for packaging:包装用ポリエチレンフィルム),OPPフィルム(Oriented polypropylene films for packaging:包装用延伸ポリプロピレンフィルム),CPPフィルム(Cast polypropylene films for packaging:包装用無延伸ポリプロピレンフィルム),ONフィルム(Biaxially oriented nylon films for packaging:包装用ナイロンフィルム),PETフィルム(Biaxially oriented polyethylene terephthalate films for packaging:包装用延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム),その他複合フィルム,アルミ箔,複合アルミ箔等で構成され、厚さには制限されない。
2は樹脂皮膜であって、ラミネート工程で使われる樹脂フィルムである。具体的には、ポリオレフィン樹脂,ホットメルト樹脂等である。該樹脂皮膜2は、前記外装材1に予めラミネート加工されている。前記樹脂皮膜2の厚さは約数十μmである。
また、3は通気性を有し、且つヒートシール(熱接着)可能な内装材である。具体的には、滅菌紙,滅菌タイプ不織布,その他滅菌タイプ複合紙等である。前記樹脂皮膜2付き外装材1の樹脂皮膜2に前記内装材3が重合され、熱ロール等にて、該重合箇所において、独立面状熱接着部4と通路部5とが形成されている。
前記独立面状熱接着部4と通路部5とが形成された構造について具体的に説明する。図1乃至図3に示すように、該通路部5は交叉状に形成され、この交叉した部分に、方形状,三角状,円形状等の独立面状熱接着部4が設けられている。したがって、該独立面状熱接着部4は、熱接着されていることから、隣接する独立面状熱接着部4,4とは何ら連通しない構成となっている。この場合でも、特に、前記通路部5の両端は前記外装材1の外形の端まで達するように設けられている。さらに、前記独立面状熱接着部4が広い幅で、前記通路部5が狭い幅で何れも直線状に形成されることもある。この場合でも、前記通路部5の両端は前記外装材1の外形の端まで達するように設けられる。前記独立面状熱接着部4,4,…と通路部5とを備えた樹脂皮膜2付き外装材1の樹脂皮膜2を総称して、袋主要部Aとなっている。
さらに、該袋主要部材Aにおいて前記独立面状熱接着部4と通路部5とが形成される製造法について説明する。図6(A)及び(B)に示すように、円筒周表面に、前記通路部5に相当する部位に、溝部20が交叉状に形成された加熱ロールBが、図5(A)及び(B)に示すように、内装材3側から被押圧ロールCに押圧され、該内装材3側に面した前記樹脂皮膜2が溶解しつつ前記内装材3に熱接着されて製造される。
次に、本発明の電子レンジ用食品袋の第1実施形態としては、図1に示すように、袋主要部Aと、該袋主要部Aと同等大きさの袋対向部6と、折り畳み側部7,7とで構成されている。前記袋対向部6は、袋内に入れる食品(パン,饅頭等)が見えるように、透明又は半透明状の合成樹脂フィルム製としたり、或いは、通気性の無い単なる用紙とすることもある。さらに、前記折り畳み側部7は、通気性の無い単なる用紙としたり、或いは前記袋主要部Aと同材質の構成とすることもある。特に、該袋主要部Aの周囲(開放側を除いてコ字状3箇所)と前記袋対向部6又は前記折り畳み側部7とは、断続的等の点状熱接着8され、前記通路部5の端が外側に開放するように構成されている。前記折り畳み側部7と前記袋対向部6とは線状熱接着9されている。
第2実施形態としては、図3(A)に示すように、第1実施形態における前記折り畳み側部7を不要とした構成である。主に、扁平状の食品を入れるときに使用されるものであって、袋主要部Aと、該袋主要部Aと同等大きさの袋対向部6とから構成されている。この場合にも、袋主要部Aの周囲(開放側を除いてコ字状3箇所の全部)又はその一部と前記袋対向部6とが断続的等の点状熱接着8され、前記通路部5の端が外側に開放するように構成されている。また、第3実施形態としては、図3(B)に示すように、表裏の両面を前記袋主要部A,Aにて構成する場合もある。この場合の点状熱接着8は第2実施形態と略同様である。特に、湿気が多い食品を入れた場合に好適である。
本発明における電子レンジ用食品袋内に、例えば、冷えたカレーパンなる食品を入れ、該食品挿入後において、パン工場等で、開放側を連続的な熱接着した状態としている場合を想定する。このような場合であっても、カレーパン(食品)入りの本発明の電子レンジ用食品袋を、そのまま電子レンジ本体内に入れて、スタートすることができる。つまり、本発明の電子レンジ用食品袋において、加熱されたカレーパン表面から水分が抜けつつ、本発明の袋内に蒸気が充満するが、該蒸気の大部分は通気性を有する内装材3に浸入し、この浸入した水分は、通路部5に入り、該通路部5の端の一部から電子レンジ用食品袋の外側に流出することとなる〔図4(C)参照〕。
このように前記通路部5の端から水蒸気又は水分が外部に流出することで食品、例えば、カレーパンの焼きたてのうま味を引き出すことができるという最大の効果を奏するものである。本発明の袋の中で、加熱された食品から出た水分及び水蒸気がある所定時間溜まり、且つ余分となった水分及び水蒸気は通路部5を介して外部に流出するために、食品から水分が過剰に飛んでしまうという最大の欠点を解消できるものである。勿論、本発明では、従来公知の電子レンジ用食品袋のように、端を鋏で切るか、或いは該食品袋の表面の適宜の箇所に、小さい穴を複数空けて対応するような手間も一切不要であるという効果をも兼ね備えたものである。
さらに、高齢者又は子供は、特に、鋏で端を切ったり、穴を空けることは、面倒であったり、或いは、従来公知の電子レンジ用食品袋に小さな字で書かれた注意書きを読めないこともある。このような場合に、例えば、チーズを多く使用したピザとかパンを従来公知の電子レンジ用食品袋に入れて、そのまま電子レンジに入れて加熱スタートした場合には、電子レンジ内で爆発状態となり、電子レンジ本体内部を汚染するのみならず、故障するようなことにもなり、極めて危険な状態を発することとなる。
A…袋主要部
1…外装材
2…樹脂皮膜
3…内装材
4…独立面状熱接着部
5…通路部
6…袋対向部
7…折り畳み側部
8…点状熱接着
9…線状熱接着
1…外装材
2…樹脂皮膜
3…内装材
4…独立面状熱接着部
5…通路部
6…袋対向部
7…折り畳み側部
8…点状熱接着
9…線状熱接着
Claims (4)
- 通気性の無いシート状の外装材と、該外装材の下面の樹脂皮膜と、該樹脂皮膜の下面に通気性を有し、且つヒートシール可能な内装材とが積層され、前記樹脂皮膜と内装材との重合箇所において、複数の独立面状熱接着部と通路部とが形成された袋主要部と、該袋主要部と同等大きさの袋対向部とからなり、前記袋主要部及び袋対向部のコ字状周囲の全体又は一部が接合され、前記通路部端の一部が外気に連通するように形成されてなることを特徴とする電子レンジ用食品袋。
- 請求項1において、前記袋主要部及び袋対向部のコ字状周囲の全体又は一部が断続的等の点状熱接着されてなることを特徴とする電子レンジ用食品袋。
- 通気性の無いシート状の外装材と、該外装材の下面の樹脂皮膜と、該樹脂皮膜の下面に通気性を有し、且つヒートシール可能な内装材とが積層され、前記樹脂皮膜と内装材との重合箇所において、複数の独立面状熱接着部と通路部とが形成された袋主要部と、該袋主要部と同等大きさの袋対向部と、両折り畳み側部とからなり、前記袋主要部のコ字状周囲の全体又は一部と前記袋対向部又は前記折り畳み側部とが接合され、前記袋対向部の周囲一部と前記折り畳み側部とが接合され、前記通路部端の一部が外気に連通するように形成されてなることを特徴とする電子レンジ用食品袋。
- 請求項3において、前記袋主要部のコ字状周囲の全体又は一部と前記袋対向部又は前記折り畳み側部とが断続的等の点状熱接着されてなることを特徴とする電子レンジ用食品袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003307875A JP2005075411A (ja) | 2003-08-29 | 2003-08-29 | 電子レンジ用食品袋 |
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JP2003307875A JP2005075411A (ja) | 2003-08-29 | 2003-08-29 | 電子レンジ用食品袋 |
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Family Applications (1)
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JP2003307875A Pending JP2005075411A (ja) | 2003-08-29 | 2003-08-29 | 電子レンジ用食品袋 |
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Cited By (4)
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---|---|---|---|---|
JP2010001038A (ja) * | 2008-06-19 | 2010-01-07 | Daiwa Gravure Co Ltd | 収納袋 |
EP2431292A1 (de) * | 2010-09-21 | 2012-03-21 | Karl Kimmlinger | Beutel |
JP2013091530A (ja) * | 2013-02-21 | 2013-05-16 | Daiwa Gravure Co Ltd | 収納袋 |
JP2017024789A (ja) * | 2015-07-28 | 2017-02-02 | 凸版印刷株式会社 | 包装袋 |
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2003
- 2003-08-29 JP JP2003307875A patent/JP2005075411A/ja active Pending
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