JP3830734B2 - 車両の燃料タンク構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はタンク本体の構造を簡単にし、タンク本体を容易に製造するのに好適な車両の燃料タンク構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の燃料タンク構造としては、例えば、実公平5−34265号公報「燃料ポンプ構造」に記載されたものが知られている。
上記技術には、同公報の第1図に、上部に上部給油口3を設け、この上部給油口3にキャップ4を取付け、内部に燃料ポンプ7を配置した燃料タンク1が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記技術では、燃料タンク1に、キャップ4を取付けるための上部給油口3の他に燃料ポンプ7を固定するためのブラケット6、燃料パイプ10やガス抜きパイプ16を固定するための支持板17、また、この他に燃料2の残量を計測する残量計ユニット等のタンク備品を取付けるための取付け部を成形しなければならず、燃料タンク1の構造が複雑になり、製造時の加工工程が増加し、組立が難しくなって、製造コストが増大する。
【0004】
また、燃料タンクを樹脂でブロー成形する場合には、上記した給油口3やブラケット6は、燃料タンクを成形する前に金型内に予め組込んでおいてインサート成形するため、給油口3及びブラケット6の位置決め等で組込作業が煩雑になるとともにインサート成形部分の肉厚が大きくなり、所定の容量を得るために燃料タンクの外形が大きくなるという不都合がある。
【0005】
そこで、本発明の目的は、タンク本体の構造を簡単にし、タンク本体を樹脂製とした場合に、インサート成形を行わずに済み、容量確保が容易に行え、更に、組立を効率的に行うことができる車両の燃料タンク構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、燃料タンクの給油口となるフィラーを備えるとともに燃料ポンプや残量計ユニット等のタンク備品を一体的に組込んだ給油口部を、燃料タンクのタンク本体とは別体とし、この様な給油口部を前記タンク本体に脱着自在に取付けたことを特徴とする。
【0007】
フィラーを備える給油口部に燃料ポンプや残量計ユニット等のタンク備品を一体的に組込んで燃料タンクのタンク本体とは別体とし、タンク本体に給油口部を着脱自在に取付ける。
【0008】
この結果、タンク本体にタンク備品を取付けるための取付け部を形成する必要がないため、タンク本体の構造を簡単にすることができ、タンク本体を樹脂製とした場合には、インサート成形が不要となり、単純なブロー成形を行うことができ、タンク本体を容易に製造することができる。
従って、燃料タンクの製造コストを低減することができる。
【0009】
また、インサート成形が不要なため、タンク本体を薄肉にすることができ、燃料タンクの容量を容易に確保することができる。
更に、タンク備品の取付箇所が給油口部1ヶ箇所のみに集中するため、組立を効率的に行うことができる。
【0010】
請求項2は、給油口部に、燃料ポンプ、この燃料ポンプの吐出側に配置した燃料フィルタを収納する燃料フィルタハウジング、タンク本体に給油口部を脱着自在に取付けるためのタンク取付部をこの順に備え、燃料ポンプのポンプ軸を支持する一対のポンプ軸支持部の一方と燃料フィルタハウジングの一端部とを一体的に連結したことを特徴とする。
【0011】
ポンプ軸支持部と燃料フィルタハウジングとを小組みして一体的に連結し、この後、小組みしたポンプ軸支持部及び燃料フィルタハウジングで給油口部を組立てる。
このようにポンプ軸支持部の一方と燃料フィルタハウジングの一端部とを一体的に連結したことで、給油口部の組立を容易に行なうことができる。
【0012】
また、燃料ポンプと燃料フィルタハウジングとを接続するホース等の配管を別に設けずにポンプ軸支持部及び燃料フィルタハウジングの一部に一体的に燃料通路を形成することができ、部品数を減らすことができ、配管を組付ける組付工数を減らすことができる。
更に、ポンプ軸支持部と燃料フィルタハウジングとの距離を小さくすることができ、スペースを有効に利用することができて、給油口部を小型でコンパクトに構成することができる。
【0013】
請求項3は、給油口部に、エンジン側に供給する燃料の圧力を調整するプレッシャレギュレータを設け、このプレッシャレギュレータの端部と燃料フィルタハウジングの他端部とを一体的に連結したことを特徴とする。
【0014】
小組みしたポンプ軸支持部及び燃料フィルタハウジングとプレッシャレギュレータとを更に小組みして一体的に連結し、この後、小組みしたポンプ軸支持部、燃料フィルタハウジング及びプレッシャレギュレータで給油口部を組立てる。
【0015】
このようにポンプ軸支持部に小組みした燃料フィルタハウジングの他端部とプレッシャレギュレータの端部を一体的に連結したことで、給油口部の組立を更に容易に行うことができる。
【0016】
また、燃料ポンプ、燃料フィルタハウジング、プレッシャレギュレータをそれぞれ接続するホース等の配管を別に設けずにポンプ軸支持部、燃料フィルタハウジング及びプレッシャレギュレータの一部に燃料通路を一体的に形成することができ、部品数を減らすことができて、配管を組付ける組付工数を減らすことができる。
更に、ポンプ軸支持部、燃料フィルタハウジング、プレッシャレギュレータの各距離を小さくすることができ、スペースを有効に利用することができ、給油口部を小型でコンパクトに構成することができる。
【0017】
請求項4は、プレッシャレギュレータに燃料をタンク外へ吐出させるための吐出路の一部を一体成形したことを特徴とする。
吐出路をプレッシャレギュレータと別に設けるのに比べて、部品数を減らし、プレッシャレギュレータの製造コスト及び組付コストを低減することができる。
【0018】
請求項5は、タンク取付部を筒状とし、このタンク取付部の一方の開口側に燃料タンクの注油口となるフィラーを取付け、他方の開口側の一部を延長して延長部を形成し、この延長部に燃料ポンプを取付けたことを特徴とする。
タンク取付部を筒状としてフィラーを取付けやすくし、筒の内部にタンク備品を収納したり、燃料の通路を形成したりする。
また、延長部を形成することで、燃料ポンプや他のタンク備品を組付やすくする。
【0019】
請求項6は、給油口部に注油口となるフィラーを設け、このフィラーにフィラー側筒部を設け、このフィラー側筒部の開口端に受け部を形成し、ブロー成形したタンク本体の開口側にタンク側筒部を設け、このタンク側筒部に受け部に着脱自在に結合させる凸部を設けたことを特徴とする。
タンク本体のタンク側筒部にフィラーのフィラー側筒部を嵌合し、タンク側筒部の凸部にフィラー側筒部の受け部を掛けることにより、タンク本体にフィラーを容易に結合する。
【0020】
請求項7は、給油口部に筒状ホルダを取付け、この筒状ホルダ内にタンク備品を組込み、給油口部に組込んだ残量計ユニットに、燃料の残量を検知するためにアームを介して上下動自在としたフロートを備え、このフロートの上下動範囲内の最上位置又は最下位置を筒状ホルダの外周面を延長した仮想延長筒内に設けたことを特徴とする。
【0021】
フロートの上下動範囲内の最上位置又は最下位置を筒状ホルダの外周面を延長した仮想延長筒内に設けたことにより、フロートを上下動範囲内の最上位置又は最下位置にし、フロートを筒状ホルダの長手方向に略直線的に配置して、タンク本体内に給油口部を挿入し取付ける。
従って、タンク本体内に給油口部を挿入するときにフロートが邪魔にならず、燃料タンクの組立をスムーズに行なうことができ、燃料タンクの生産性を向上させることができる。
【0022】
請求項8は、給油口部に、給油時にタンク本体内へ燃料を導くとともに、給油口部入口とタンク備品とを結ぶ仮想線の延びる方向に対して傾けた方向に燃料の流れを指向させるガイドパイプを設けることで、タンク備品を避けるように燃料を流すようにしたことを特徴とする。
【0023】
ガイドパイプを設けることで、タンク本体内へ燃料を導くとともに、タンク備品を避けるように燃料を流し、燃料の流れをスムーズにして燃料の泡立ちを防止する。
【0024】
請求項9は、給油口部に筒状ホルダを取付け、この筒状ホルダ内にタンク備品を組込み、給油口部入口とタンク備品との間の筒状ホルダ内面にガイドパイプの出口を臨ませ、この出口に隣接した筒状ホルダ側面部に貫通穴を開けたことを特徴とする。
【0025】
筒状ホルダにタンク備品を組込んだ燃料タンクでは、筒状ホルダ側面部に貫通穴を開け、この貫通穴にガイドパイプの出口を臨ませて、燃料をガイドパイプの出口から筒状ホルダの貫通孔を介してタンク本体内へ燃料をスムーズに流し、燃料の泡立ちを防止する。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る燃料タンク構造を適用した自動二輪車の側面図であり、車両としての自動二輪車10は、車体フレーム12の前部のダウンチューブ13に取り付けたヘッドパイプ14と、このヘッドパイプ14に回転可能に支持した上部のハンドル15及び下部のフロントフォーク16と、このフロントフォーク16の下端に回転可能に支持した前輪17と、この前輪17の上部を覆うフロントフェンダ18と、フロントフォーク16の上部及びヘッドパイプ14を覆うフロントカバー19と、車体フレーム12に取付けた本発明の第1の実施の形態の燃料タンク21と、この燃料タンク21の上方に取り付けたフロアステップ22とからなる。
【0027】
また、自動二輪車10は、リアフレーム23の下方に配置したエンジン24及びトランスミッション25からなるパワーユニット26と、このトランスミッション25からの駆動力を得る後輪27と、この後輪27上部を覆うリアフェンダ28と、後輪27から受ける振動を吸収する緩衝器31と、リアフレーム23を覆うフレームボディカバー32と、このフレームボディカバー32の上方に配置したシート33を備える。なお、34はエアクリーナ、35はヘルメット収納ボックス、36はヘルメット、37はミラー、38はヘッドライト、41はアンダーカバーである。
【0028】
図2は本発明に係る燃料タンク構造の第1の実施の形態を示す側面図である。なお、この第1の実施の形態については、図2〜図7で説明する。
燃料タンク21は、樹脂製のタンク本体51と、このタンク本体51に取付けた給油口部52とからなる。
【0029】
図3は本発明に係る燃料タンク構造を示す平面図(第1の実施の形態)であり、燃料タンク21のタンク本体51は、ブロー成形により製造したものであり、従来のような給油口、残量計ユニット、燃料パイプ、ガス抜きパイプ等のタンク備品の取付部を一切形成せず、簡単な構造とした容器である。
給油口部52は、フィラー53と、このフィラー53の口を塞ぐフィラーキャップ54とを備える。
【0030】
図4は図3の4−4線断面図(第1の実施の形態)であり、給油口部52は、タンク本体51にほぼ全体を挿入したタンク備品組立体55を備え、このタンク備品組立体55をタンク本体51にクランプ部材56・・・(・・・は複数個を示す。以下同様。図中では1個のみ示す。)で固定したものである。
【0031】
タンク本体51は、タンク備品組立体55を挿入する開口部51aと、この開口部51aの縁部に形成したフランジ部51bとを備える。
タンク備品組立体55は、燃料ポンプ57と、この燃料ポンプ57を保持するポンプホルダ58と、このポンプホルダ58に取付けた残量計ユニット61とからなる。
クランプ部材56は、板ばねを円弧状に成形し、一端部56aを鈎状に曲げ、他端部56bを丸めた形状の部材である。
【0032】
図5は本発明に係る燃料タンク構造の要部の構成と組立要領を説明する斜視図(第1の実施の形態)であり、給油口部52は、フィラー53の開口部63の縁部にクランプ部材56・・・(図4参照)を掛けるための円弧状の突起64・・・を備える。
【0033】
燃料ポンプ57は、脈圧駆動式のポンプであり、エンジンの負圧側の脈圧源に導管66及び連結チューブ67を介して連結した脈圧導入部68と、この脈圧導入部68に伝わった脈圧によりダイアフラム(不図示)を振動させることで燃料を逆止弁(不図示)を介して吸込む吸込口71及びこの吸込口71から吸込んだ燃料をキャブレタ(不図示)へ送る吐出口72とを備える。なお、73は燃料の吸込管、74は燃料の吐出管、75は吐出口72と吐出管74とを連結する連結チューブである。
導管66及び吐出管74は、フィラー53に取付けたものである。
【0034】
ポンプホルダ58は、円筒部76と、この円筒部76から延ばしたポンプ支持部77と、このポンプ支持部77の端部に設けた残量計ユニット支持部78とからなる。
【0035】
円筒部76は、タンク本体51(図4参照)の開口部51a(図4参照)に挿入するタンク本体側挿入部81と、給油口部52の開口部63に挿入する給油口部側挿入部82と、これらのタンク本体側挿入部81、給油口部側挿入部82の間に設けたフランジ部83と、このフランジ部83の内周部に設けた入力側コネクタ84と、外周部に設けた出力側コネクタ85(図4参照)とからなる。なお、86はタンク本体側挿入部81に装着したOリング、87は給油口部側挿入部82に装着したOリングである。
入力側コネクタ84と出力側コネクタ85とは、図4に示すように、連結端子85aで電気的に導通させたものである。
【0036】
図5において、ポンプ支持部77は、筒体を半分にした形状の部分であり、上縁部に燃料ポンプ57を引掛けて固定するための爪部88,88を備える。
残量計ユニット支持部78は、略U字形断面の部分であり、残量計ユニット61の上部を掛ける突出部89と、残量計ユニット61の下部(詳しくは、後述する溝部94a)に掛ける爪部91とを備える。なお、92は残量計ユニット61の後述するレバー95の端部を逃げる切欠部である。
【0037】
残量計ユニット61は、残量計本体94と、この残量計本体94にスイング自在に取付けたレバー95と、このレバー95の先端に取付けたフロート96と、燃料残量信号を外部に取り出すためのワイヤリングハーネス97とからなり、ワイヤリングハーネス97の端部に取付けたコネクタ97aを入力側コネクタ84(図4参照)に接続し、出力側コネクタ85側を図示せぬコントロールユニットに配線することで、残量計本体94に内蔵した可変抵抗の抵抗値をレバー95を介してフロート96の位置によって変化させ、燃料の残量を燃料残量信号としてワイヤリングハーネス97を介してコントロールユニットに送るものであり、コントロールユニットは、燃料残量信号に基づいて燃料残量表示部で燃料の残量を表示する。なお、94aは残量計本体94の側面下部に設けた溝部である。
【0038】
以上の図4で説明したように、ポンプホルダ58に入力側コネクタ84及び出力側コネクタ85を一体に設けたことで、ワイヤリングハーネス97等の導線を通すための穴をタンク本体51やフィラー53に開けずに済み、これにより、燃料タンク21の密封のための構造を簡単にすることができる。
【0039】
以上に述べた燃料タンク21の組立要領を次に説明する。
図5において、まず、ポンプホルダ58の残量計ユニット支持部78内に残量計ユニット61を挿入し、残量計本体94の上部に突出部89を掛け、残量計本体94の溝部94aに爪部91を掛けて、ポンプホルダ58に残量計ユニット61を取付ける。
【0040】
次に、残量計ユニット61のワイヤリングハーネス97をポンプ支持部77の底部に這わせ、コネクタ97aを入力側コネクタに接続する。
この後、ポンプホルダ58のタンク本体側挿入部81にOリング86を装着し、給油口部側挿入部82にOリング87を装着する。
そして、導管66に連結チューブ67を差し込み、吐出管74に連結チューブ75を差し込んで、ポンプホルダ58の給油口部側挿入部82にフィラー53の開口部63を嵌合させる。
【0041】
次に、連結チューブ67に燃料ポンプ57の脈圧導入部68を取付け、連結チューブ75に燃料ポンプ57の吐出口72を取付け、吸込口71に吸込管73を取付ける。
この後、ポンプホルダ58のポンプ支持部77に上方から燃料ポンプ57を押し込み、燃料ポンプ57に爪部88,88を掛けてポンプホルダ58に燃料ポンプ57を取付ける。
これで、給油口部52の組立が完了する。
【0042】
このように、ポンプホルダ58に燃料ポンプ57や残量計ユニット61をボルト、ナットを使用せずに爪部88,88、突出部89及び爪部91で引掛けて簡単に取付けることができる構造としたので、組立性をより向上させることができ、生産性を高めることができる。
【0043】
図6は本発明に係る燃料タンク構造の組立要領を説明する側面図(第1の実施の形態)である。
図5で組立た給油口部52のタンク備品組立体55をタンク本体51の開口部51aに挿入する。
この時、残量計ユニット61のフロート96は、挿入の邪魔にならないようにポンプホルダ58の長手方向に略直線的に配置するように移動させておく。
【0044】
図7は本発明に係る燃料タンク構造の組立要領を説明する要部拡大断面図(第1の実施の形態)である。
図6で説明した内容に引き続き、まず、クランプ部材56の一端部56aを給油口部52の突起64に掛け、次にクランプ部材56の他端部56bをタンク本体51のフランジ部51bに掛けて、タンク本体51に給油口部52を固定する。
これで、燃料タンク21の組立が完了する。
【0045】
以上の図7に示したように、タンク本体51にフランジ部51bを設け、ポンプホルダ58の円筒部76にフランジ部83を設け、給油口部52のフィラー53に突起64・・・を設け、フランジ部51bと突起64・・・との間にフランジ部83を介在させ、フランジ部51bと突起64・・・とにクランプ部材56・・・を掛ける構造としたので、タンク本体51への給油口部52の固定を容易に且つスピーディーに行うことができ、生産性を高めることができる。
【0046】
また、図4に示したように、タンク備品組立体55を一体的に組込んだ給油口部52をタンク本体51にクランプ部材56で脱着自在に取付けたことで、燃料ポンプ57や残量計ユニット61のメンテナンスのための取外し、取付けを容易に行うことができる。
【0047】
図8は本発明に係る燃料タンク構造の第2の実施の形態を示す断面図であり、第1の実施の形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明を省略する。燃料タンク100は、樹脂製のタンク本体101と、このタンク本体101に取付けた給油口部102とからなり、給油口部102は、タンク本体101にほぼ全体を挿入したタンク備品組立体103を備え、給油口部102をタンク本体101にクランプ部材56・・・(図中では1個のみ示す。)で固定したものである。
【0048】
タンク本体101は、ブロー成形により製造したものであり、従来のような給油口、残量計ユニット、燃料パイプ、ガス抜きパイプ等のタンク備品の取付部を一切形成せず、簡単な構造とした容器でああり、タンク備品組立体103を挿入する開口部101aと、この開口部101aの縁部に形成したフランジ部101bとを備える。
【0049】
給油口部102は、フィラー53と、このフィラー53の口を塞ぐフィラーキャップ54と、燃料の吐出路を中継するためにフィラー53に取付けた吐出路中継部104とを備える。104aは燃料をエンジンの各気筒に取付けた燃料噴射弁へ送る燃料チューブである。
【0050】
タンク備品組立体103は、燃料ポンプ105と、この燃料ポンプ105をタンク本体101に固定するためのポンプホルダ106と、燃料ポンプ105及び吐出路中継部104のそれぞれの間に介在させた燃料フィルタ107とからなる。なお、108は燃料ポンプ105に取付けた燃料吸込口である。
【0051】
燃料ポンプ105は、電動式のポンプであり、燃料吸込口108から吸込んだ燃料を燃料フィルタ107へ送る吐出口109と、外部からの電力を受けるワイヤリングハーネス111とを備える。なお111aはワイヤリングハーネス111の端部に取付けたコネクタである。
【0052】
ポンプホルダ106は、円筒部112と、この円筒部112から延ばしたポンプ支持部113とからなる。
円筒部112は、タンク本体101の開口部101aに挿入するタンク本体側挿入部114と、給油口部102の開口部63に挿入する給油口部側挿入部115と、これらのタンク本体側挿入部114、給油口部側挿入部115の間に設けたフランジ部116と、下部に設けたコネクタ部117とからなる。
【0053】
コネクタ部117は、円筒部112の外周面側に設けた入力側コネクタ118と、円筒部112の内周面側に設けた出力側コネクタ121とからなり、入力側コネクタ118と出力側コネクタ121とを連結端子117aで電気的に導通させたものである。
【0054】
燃料フィルタ107は、燃料ポンプ105の吐出口109に上流側連結チューブ122で連結した入口管123と、吐出路中継部104に下流側連結チューブ124で連結した出口管125とを備える。
【0055】
このように、本発明の燃料タンク100は、燃料ポンプ105や燃料フィルタ107等のタンク備品を一体的に組込んだ給油口部102を、タンク本体101とは別体とし、この様な給油口部102をタンク本体101に脱着自在に取付けたことを特徴とする。
【0056】
図9は本発明に係る燃料タンク構造の第3の実施の形態を示す断面図であり、第3の実施の形態については、図9〜図11で説明する。なお、第1・第2の実施の形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明を省略する。
燃料タンク130は、樹脂製のタンク本体131と、このタンク本体131に取付けた給油口部132とからなり、給油口部132に、タンク本体131にほぼ全体を挿入したタンク備品組立体133を備え、給油口部132をタンク本体131に結合したものである。
【0057】
タンク本体131は、ブロー成形により製造した構造の簡単な容器であり、タンク備品組立体133を挿入する開口部131aと、この開口部131aの外周面に形成した結合部131bとを備える。
【0058】
給油口部132は、フィラー134と、このフィラー134の口を塞ぐフィラーキャップ54と、燃料の吐出路を中継するためにフィラー134に取付けた吐出路中継部135と、エンジン側から燃料タンク130へ燃料を戻すためにフィラー134に取付けた燃料戻り管136とを備える。
【0059】
タンク備品組立体133は、燃料ポンプ105と、この燃料ポンプ105をタンク本体131に固定するためのポンプホルダ137と、このポンプホルダ137及び吐出路中継部135のそれぞれの間に介在させた燃料フィルタ138とからなる。
【0060】
ポンプホルダ137は、円筒部141と、この円筒部141から延ばしたポンプ支持部142とからなる。
円筒部141は、タンク本体131の開口部131aに挿入するタンク本体側挿入部143と、給油口部132の開口部132aに挿入する給油口部側挿入部144と、これらのタンク本体側挿入部143、給油口部側挿入部144の間に設けたフランジ部145と、下部に設けたコネクタ部146とからなる。
【0061】
コネクタ部146は、円筒部141の外周面側に設けた入力側コネクタ147と、円筒部141の内周面側に設けた出力側コネクタ148とからなり、入力側コネクタ147と出力側コネクタ148とを連結端子146aで電気的に導通させたものである。
【0062】
燃料フィルタ138は、燃料ポンプ105の吐出口109に上流側連結チューブ122で連結した入口管151と、給油口部132の吐出路中継部135に下流側連結チューブ124で連結した出口管152とを備える。
【0063】
図10は本発明に係る燃料タンク構造の要部を説明する斜視図(第3の実施の形態)である。
タンク本体131の結合部131bは、L字形の鈎状溝131c・・・を備え、給油口部132のフィラー134は、タンク本体131のそれぞれの鈎状溝131c・・・に結合させるための爪部134a・・・を備える。なお、134bはタンク本体131に給油口部132を組付ける場合、タンク備品組立体133の入力側コネクタ147との干渉を避けるためにフィラー134に設けた切欠きである。
【0064】
以上に述べた燃料タンク130の組立要領を次に説明する。
図11(a)〜(c)は本発明に係る燃料タンクの組立要領を説明する平面図(第3の実施の形態)である。
(a)において、まず、組立が完了したタンク備品組立体133に給油口部132のフィラー134(図9参照)を嵌合させる。この時、図9に示した吐出路中継部135に下流側連結チューブ124を連結する。
【0065】
(b)において、タンク本体131の鈎状溝131c・・・に給油口部132の爪部134a・・・をそれぞれ挿入する。そして、爪部134a・・・が鈎状溝131c・・・の側壁131dに当たるまで給油口部132を回転させる。
これで、(c)に示すように、タンク本体131へ給油口部132が結合し、燃料タンク130の組立が完了する。
【0066】
このように、本発明の燃料タンク130は、燃料ポンプ105や燃料フィルタ138等のタンク備品を一体的に組込んだ給油口部132を、タンク本体131とは別体とし、この様な給油口部132をタンク本体131に脱着自在に取付けたことを特徴とする。
【0067】
以上の図9〜図11で説明したように、タンク本体131にL字形の鈎状溝131c・・・を設け、給油口部132にタンク本体131の鈎状溝131c・・・に結合させる爪部134a・・・を設けたので、鈎状溝131c・・・に爪部134a・・・を挿入し回転させることで容易にタンク本体131と給油口部132とを結合することができ、燃料タンク130を簡単に組立ることができる。
従って、燃料タンク130の製造コストを低減することができるとともに、燃料タンク130の生産性を向上させることができる。
【0068】
図12は本発明に係る燃料タンク構造の第4の実施の形態を示す断面図であり、第1〜第3の実施の形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明を省略する。
燃料タンク160は、鋼板製のタンク本体161と、このタンク本体161に取付けた給油口部102と、タンク本体161にほぼ全体を挿入したタンク備品組立体103と、クランプ部材56・・・(図中では1個のみ示す。)とからなる。
【0069】
タンク本体161は、従来のような給油口、残量計ユニット、燃料パイプ、ガス抜きパイプ等のタンク備品の取付部を一切形成せず、簡単な構造とした容器であり、上部タンク半体162と、この上部タンク半体162の下部に取付けた下部タンク半体163と、これらの上部タンク半体162及び下部タンク半体163の両方に取付けた筒状部164とからなる。
【0070】
上部タンク半体162及び下部タンク半体163は、それぞれフランジ162a、フランジ163aを備え、これらのフランジ162a、フランジ163a同士を溶接等で取付けるものである。
【0071】
筒状部164は、タンク備品組立体103を挿入する開口部164aと、この開口部164aの縁部に形成したフランジ部164bとを備える。
フランジ部164bは、タンク本体161にタンク備品組立体103及び給油口部102を固定する場合に、給油口部102の突起64と共にクランプ部材56を掛けるものである。
【0072】
このように、燃料ポンプ105や燃料フィルタ107等のタンク備品を一体的に組込んだ給油口部102を、タンク本体161とは別体とし、この様な給油口部102をタンク本体161に脱着自在に取付けたことを特徴とする。
【0073】
図13は本発明に係る燃料タンク構造の第5の実施の形態を示す断面図であり、第1〜第4の実施の形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明を省略する。
燃料タンク170は、図示せぬタンク本体と、このタンク本体に脱着自在に取付けた給油口部171とからなり、給油口部171は、フィラー172と、このフィラー172の口を塞ぐフィラーキャップ54と、タンク本体にほぼ全体を挿入したタンク備品組立体173とを備える。
【0074】
フィラー172は、燃料タンク170の外部へ燃料を吐出するための吐出口175と、エンジンの吸気管内の圧力変動(脈動)に応答して一定の差の燃圧にする為の連通管176とを備え、開口側にフィラー筒部177及び開口端から突出させた複数の爪部134aを設けたものである。
上記したタンク本体は、開口側にタンク側筒部を設け、このタンク側筒部に、爪部134aに着脱自在に結合させる結合部(例えば、図10に示した結合部131b)を設けたものである。
【0075】
タンク備品組立体173は、残量計ユニット178と、吸込み口181と、この吸込み口181に接続した燃料ポンプ182と、この燃料ポンプ182の吐出側に設けたチェックバルブ183と、このチェックバルブ183の下流側に配置した燃料フィルタ184と、この燃料フィルタ184の吐出側に連通する連通路185を備えるとともに、エンジン側に供給する燃料の圧力を調整するプレッシャレギュレータ186と、上記した残量計ユニット178、吸込み口181、燃料ポンプ182、チェックバルブ183、燃料フィルタ184、プレッシャレギュレータ186を保持するためのタンク備品ホルダ187とからなる。なお、188は残量計ユニット178及び燃料ポンプ182の電源を外部から得たり、残量計ユニット178の燃料残量信号を出力するための出力端子である。
【0076】
残量計ユニット178は、燃料の残量を検知するためにユニット本体178aにアーム191を介して上下動自在に取付けたフロート192を備える。
燃料ポンプ182は、インペラ194を備えたポンプ部195と、このポンプ部195を駆動するモータ部196とからなり、この燃料ポンプ182のポンプケース198は、端部198aをチェックバルブ183を構成するバルブケース183aに加締めることで、燃料ポンプ182にチェックバルブ183を一体的に連結するものである。なお、199はモータ軸を兼ねるポンプ軸、199a,199bはポンプ軸199を支持する一対のポンプ軸支持部である。
【0077】
燃料フィルタ184は、筒状ケース202に収納したものであり、この筒状ケース202の一方の開口端に燃料フィルタ184及びプレッシャレギュレータ186を取付け、他方の開口端をチェックバルブ183に取付けることでチェックバルブ183に燃料フィルタ184及びプレッシャレギュレータ186を一体的に連結する。
【0078】
即ち、筒状ケース202は、燃料フィルタ184のフィルタベース203に設けたフランジ203aとプレッシャレギュレータ186に設けたフランジ186aとを一方の開口端で共に加締めて固定し、他方の開口端でチェックバルブ183のバルブケース183aに設けたフランジ183bを加締めて固定するものであり、また、燃料フィルタ184のハウジングを兼ねるものである。なお、205はフィルタベース203内に設けた燃料通路である。
【0079】
プレッシャレギュレータ186は、連通路185をジョイント206を介して吐出口175に連結するとともに、レギュレータバルブ186bをフィラー172の連通管176に連結したものである。
【0080】
タンク備品ホルダ187は、円筒部208と、この円筒部208から延ばしたタンク備品支持部211とからなる。
円筒部208は、タンク本体の開口部に挿入するタンク本体側挿入部213と、フィラー172のフィラー側筒部177に挿入するフィラー側挿入部214と、これらのタンク本体側挿入部213、フィラー側挿入部214の間に設けたフランジ部215と、下部に設けたコネクタ部216とからなる。なお、217,217はタンク本体側挿入部213、フィラー側挿入部214の外周部にそれぞれに装着したOリングである。
【0081】
タンク備品支持部211は、燃料ポンプ182及び筒状ケース202のそれぞれの下部及び両側部を支持する断面U字形状の部材である。
コネクタ部216は、円筒部208の内面に設けた入力側コネクタ216aと、円筒部208の外面に設けた出力側コネクタ216bとからなり、入力側コネクタ216aと出力側コネクタ216bとは、連結端子216cで電気的に導通させたものである。
【0082】
図14は本発明に係る燃料タンク構造の残量計ユニットの説明図(第5の実施の形態)であり、(a)は平面図、(b)は(a)のb−b線断面図である。
(a)において、残量計ユニット178は、ユニット本体178aに平面視L字形のアーム191をスイング自在に取付け、アーム191の先端にフロート192を取付けたものである。なお、191aはアーム191のスイング軸となるスイング軸部である。
【0083】
(b)において、残量計ユニット178は、タンク備品ホルダ187(図13参照)におけるタンク備品支持部211の前端部側面に残量計取付部218を設け、この残量計取付部218に残量計ユニット178を脱着自在に取付けたものである。
【0084】
図15は本発明に係る燃料タンク構造の組立要領を説明する作用図(前半)(第5の実施の形態)である。
まず、残量計ユニット178と、小組みしたタンク備品である吸込み口181、燃料ポンプ182、チェックバルブ183、燃料フィルタ184及びプレッシャレギュレータ186をタンク備品ホルダ187に取付ける。
即ち、上記の小組みしたタンク備品のプレッシャレギュレータ186側をタンク備品ホルダ187の円筒部208内に挿入し、燃料ポンプ182及び筒状ケース202をタンク備品支持部211に固定する。
【0085】
この場合の固定は、タンク備品ホルダ187の断面U字形としたタンク備品支持部211に、このタンク備品支持部211の両側面内寸法よりも外径が僅かに大きな燃料ポンプ182及び筒状ケース202を押し込んで行う。
【0086】
また、タンク備品の出力端子188をタンク備品ホルダ187の入力側コネクタ216aに接続し、残量計ユニット178をタンク備品ホルダ187の残量計取付部218に取付ける。
【0087】
図16は本発明に係る燃料タンク構造の組立要領を説明する作用図(後半)(第5の実施の形態)である。
図15で組立てたタンク備品組立体173(図13参照)におけるプレッシャレギュレータ186の連通路185にジョイント206を介して吐出口175を連結し、タンク備品組立体173のレギュレータバルブ186bにフィラー172の連通管176を連結し、タンク備品ホルダ187のフィラー側挿入部213にフィラー側筒部177を嵌合させる。
これで、給油口部171の組立が完了する。
【0088】
以上の図13で説明したように、本発明は、給油口部171に、燃料ポンプ182、この燃料ポンプ182の吐出側に配置した燃料フィルタ184を収納する筒状ケース202、タンク本体に給油口部171を脱着自在に取付けるための円筒部208をこの順に備え、燃料ポンプ182のポンプ軸199を支持する一対のポンプ軸支持部199a,199bの一方と筒状ケース202の一端部とをバルブケース183aを介して一体的に連結したことを特徴とする。
【0089】
このようにポンプ軸支持部199a,199bの一方と筒状ケース202の一端部とを一体的に連結したことで、給油口部171の組立を容易に行うことができる。
また、燃料ポンプ182と筒状ケース202とを接続するホース等の配管を別に設けずにポンプ軸支持部199bから筒状ケース202の間に一体的に燃料通路を形成することができ、部品数を減らすことができて、配管を組付ける組付工数や組立コストを減らすことができる。
【0090】
更に、ポンプ軸支持部199bと筒状ケース202との距離を小さくすることができ、スペースを有効に利用することができて、給油口部171を小型でコンパクトに構成することができる。
【0091】
本発明は、また、給油口部171に、エンジン側に供給する燃料の圧力を調整するプレッシャレギュレータ186を設け、このプレッシャレギュレータ186の端部と筒状ケース202の他端部とを一体的に連結したことを特徴とする。
【0092】
上記構成により、ポンプ軸支持部199b側に小組みした筒状ケース202の他端部とプレッシャレギュレータ186の端部を一体的に連結したことで、給油口部171の組立を更に容易に行うことができる。
【0093】
また、燃料ポンプ182、筒状ケース202、プレッシャレギュレータ186をそれぞれ接続するホース等の配管を別に設けずにポンプ軸支持部199b側、筒状ケース202及びプレッシャレギュレータ186の一部に連通路185及び燃料通路205を一体的に形成することができ、部品数を減らすことができて、配管を組付ける組付工数を減らすことができる。
【0094】
更に、ポンプ軸支持部199b、筒状ケース202、プレッシャレギュレータ186の各距離を小さくすることができ、スペースを有効に利用することができ、給油口部171を小型でコンパクトに構成することができる。
【0095】
また更に、燃料ポンプ182、チェックバルブケース183a、筒状ケース202及びプレッシャレギュレータ186を略直線上に配置することが可能になり、給油口部171を挿入するタンク本体の開口部を小さくすることができ、開口部をシールするシール部材を小型にすることができる。
従って、シール部材の材料費を低減することができるとともに、開口部のシール性を向上させることができる。
【0096】
本発明は、更に、プレッシャレギュレータ186に燃料をタンク本体外へ吐出させるための連通路185を一体成形したことを特徴とする。
連通路185をプレッシャレギュレータ186と別に設けるのに比べて、部品数を減らし、プレッシャレギュレータ186の製造コスト及び組付コストを低減することができる。
【0097】
本発明は、更にまた、タンク取付部としての円筒部208を設け、この円筒部208の一方の開口側に燃料タンク170の注油口となるフィラー172を取付け、他方の開口側の一部を延長してタンク備品支持部211を形成し、このタンク備品支持部211に燃料ポンプ182を取付けたことを特徴とする。
タンク取付部を筒状としてフィラー172を取付けやすくすることができ、筒の内部にタンク備品を収納したり、燃料の通路を形成したりすることができる。また、タンク備品支持部211を形成することで、燃料ポンプ182や他のタンク備品を容易に組付けることができる。
【0098】
本発明は、また更に、給油口部171に設けたフィラー172にフィラー側筒部177を設け、このフィラー側筒部177の開口端に爪部134aを形成し、ブロー成形したタンク本体の開口側にタンク側筒部を設け、このタンク側筒部に爪部134aに着脱自在に結合させる結合部を設けたことを特徴とする。
タンク本体のタンク側筒部にフィラー172のフィラー側筒部177を嵌合し、タンク側筒部の結合部にフィラー側筒部177の爪部134aを掛けることにより、タンク本体にフィラー172を容易に結合することができる。
【0099】
図17は本発明に係る燃料タンク構造の第6の実施の形態を示す断面図であり、第1〜第5の実施の形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明を省略する。
、燃料タンク220は、図示せぬタンク本体と、このタンク本体に脱着自在に取付けた給油口部221とからなり、給油口部221は、フィラー222と、このフィラー222の口を塞ぐフィラーキャップ54と、タンク本体にほぼ全体を挿入するタンク備品組立体223とを備える。
フィラー222は、燃料タンク220の外部へ燃料を吐出するための吐出口175を備え、開口側にフィラー側筒部177を設けたものである。
【0100】
タンク備品組立体223は、吸込み口181と、この吸込み口181に接続した燃料ポンプ182と、この燃料ポンプ182の吐出側に設けたチェックバルブ183及びこのチェックバルブ183を収納するチェックバルブケース224と、このチェックバルブケース224に一体成形したハウジング部225内に配置した燃料フィルタ226と、この燃料フィルタ226の吐出側に連通する連通路185及びエンジン側に供給する燃料の圧力を調整するプレッシャレギュレータバルブ227を備えるフィラー連結部228とからなる。
【0101】
燃料ポンプ182は、外側をポンプケース198で覆ったものであり、このポンプケース198は、端部198aにチェックバルブケース224を取付けることで、燃料ポンプ182にチェックバルブケース224を一体的に連結するものである。
【0102】
チェックバルブケース224は、ハウジング部225側の端部にフィラー連結部228を取付けることでチェックバルブケース224にハウジング部225を介してフィラー連結部228を一体的に連結するものである。
【0103】
即ち、チェックバルブケース224は、一端部にフランジ224aを設け、他端部にフランジ224bを設けたものであり、フィラー連結部228は、端部にフランジ228aを設けたものであり、チェックバルブケース224のフランジ224aをポンプケース198で加締めることで燃料ポンプ182とチェックバルブケース224を一体化し、チェックバルブケース224のフランジ224bとフィラー連結部228のフランジ228aとを環状の連結金具231で加締めることでチェックバルブケース224とフィラー連結部228とを一体化する。
【0104】
従って、燃料タンク220は、燃料ポンプ182、チェックバルブケース224及びフィラー連結部228を備えたタンク備品組立体223の全体を一体化したものである。
【0105】
フィラー連結部228は、タンク本体の開口部に挿入するタンク本体側挿入部233と、フィラー222のフィラー側筒部177に挿入するフィラー側挿入部234と、これらのタンク本体側挿入部233、フィラー側挿入部234の間に設けたフランジ部235と、下部に設けたコネクタ部236とからなる。なお、237,238は燃料ポンプ182にコネクタ部236から電力を供給するためにそれぞれチェックバルブケース224とフィラー連結部228とに埋め込んだバスバー、239,239は、タンク本体側挿入部233、フィラー側挿入部234の外周部にそれぞれに装着したOリングである。
【0106】
以上の図17で説明したように、本発明は、給油口部221に、燃料ポンプ182、この燃料ポンプ182の吐出側に配置した燃料フィルタ226を収納するハウジング部225、タンク本体に給油口部221を脱着自在に取付けるためのフィラー連結部228をこの順に備え、燃料ポンプ182のポンプ軸199を支持する一対のポンプ軸支持部199a,199bの一方とハウジング部225の一端部とを一体的に連結したことを特徴とする。
【0107】
このようにポンプ軸支持部199a,199bの一方とハウジング部225の一端部とをチェックバルブケース224を介して一体的に連結したことで、給油口部221の組立を容易に行なうことができる。
また、燃料ポンプ182とハウジング部225とを接続するホース等の配管を別に設けずにポンプ軸支持部199bからハウジング部225までの間に一体的に燃料通路を形成することができ、部品数を減らすことができて、配管を組付ける組付工数を減らすことができる。
更に、ポンプ軸支持部199bとハウジング部225との距離を小さくすることができ、スペースを有効に利用することができて、給油口部221を小型でコンパクトに構成することができる。
【0108】
図18は本発明に係る燃料タンク構造の第7の実施の形態を示す断面図であり、第1〜第6の実施の形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明を省略する。
燃料タンク250は、樹脂製のタンク本体251と、このタンク本体251に脱着自在に取付けた給油口部252とからなり、給油口部252は、フィラー253と、このフィラー253の口を塞ぐフィラーキャップ54と、タンク本体251にほぼ全体を挿入したタンク備品組立体255とを備える。
【0109】
タンク本体251は、タンク備品組立体255を挿入するタンク側筒部256を備え、このタンク側筒部256に開口部257を設けるとともに、タンク側筒部256の外面にフィラー253側に結合する凸部258を設けたものである。
【0110】
フィラー253は、タンク本体251側に取付けるためのフィラー側筒部253aを設け、このフィラー側筒部253aの開口端に、タンク側筒部256の外面に設けた凸部258を引掛ける複数の受け部253bを形成し、また、タンク本体251内へ燃料を注入するための注入通孔261と、タンク本体251内の燃料をエンジン側へ取り出すための取出通孔262とを備え、取出通孔262の出口に、エンジン側へ燃料を供給する燃料配管(不図示)を接続するための配管挿入孔263を設けたものである。なお、264は配管挿入孔263の開口部を囲うように延ばした壁部である。
【0111】
タンク備品組立体255は、残量計ユニット178と、燃料の吸込み口181と、この吸込み口181に接続した燃料ポンプ182と、この燃料ポンプ182の吐出側に設けたチェックバルブ265と、このチェックバルブ265の下流側に配置した燃料フィルタ(不図示)に連通するとともにフィラー253の取出通孔262に接続した連通管266と、上記した残量計ユニット178、吸込み口181、燃料ポンプ182、チェックバルブ265、燃料フィルタ及び連通管266を支持するタンク備品ホルダ267とからなる。
【0112】
ここで、268は燃料ポンプ182をタンク備品ホルダ267に取付けるためのポンプホルダ、271はタンク備品組立体255の端部を支持するためにポンプホルダ268に取付けたクッションラバー、273,273は残量計ユニット178及び燃料ポンプ182の電源を外部から得たり、残量計ユニット178の燃料残量信号を出力するためのコネクタ、274,274はタンク備品ホルダ267の最大径(即ち、タンク本体251の開口部257の内径にほぼ等しい。)となる端部の外周面を延長した仮想延長筒を示す延長線である。
【0113】
ここで、説明の都合上、残量計ユニット178のアームを191A,191Bとし、フロートを192A及び192Bとし、上下動範囲内の最下位置にあるアーム191A及びフロート192Aを実線で示し、最上位置にあるアーム191B及びフロート192Bを想像線で示す。
この実施の形態では、最下位置としたアーム191A及びフロート192Aを上記したタンク備品ホルダ267の仮想延長筒を示す延長線274,274内に設けたことを特徴とする。
【0114】
燃料タンク250を組立る場合は、図6で説明したのと同じ要領で、給油口部252を図のように正立させ、残量計ユニット178のアーム191A及びフロート192Aを重力で自然に最下位置になるようにして、タンク本体251の開口部257に給油口部252を挿入する。
【0115】
この時、残量計ユニット178のアーム191A及びフロート192Aを、タンク備品ホルダ267の長手方向に略直線的に配置することになり、また、タンク備品ホルダ267の仮想延長筒を示す延長線274,274の間に設けてあるため、アーム191A及びフロート192Aがタンク本体251の開口部257への挿入の邪魔にならず引掛かることもなくスムーズに挿入することができる。クッションラバー271は、延長線274の外側に突出しているが、可撓性があるため簡単に押し縮めることができ、タンク本体251の開口部257へ給油口部252を挿入するときに、邪魔になることはない。
【0116】
以上の図18で説明したように、本発明は、給油口部252に注油口となるフィラー253を設け、このフィラー253にフィラー側筒部253aを設け、このフィラー側筒部253aの開口端に受け部253bを形成し、ブロー成形したタンク本体251の開口側にタンク側筒部256を設け、このタンク側筒部256に、受け部253bに着脱自在に結合させる凸部258を設けたことを特徴とする。
【0117】
タンク本体251のタンク側筒部256にフィラー253のフィラー側筒部253aを嵌合し、タンク側筒部256の凸部258にフィラー側筒部253aの受け部253bを掛けることにより、タンク本体251にフィラー253を、例えば、図10に示したタンク本体131にフィラー134を結合するように、容易に結合することができる。
【0118】
図19(a),(b)は本発明に係る燃料タンク構造の第7の実施の形態の変形例の説明図であり、(a)は構成説明図、(b)は作用図である。なお、第1〜第7の実施の形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
(a)において、燃料タンク276の給油口部277(給油口部252と残量計ユニットのみ異なる。)に設けた残量計ユニット278は、燃料の残量を検知するためにユニット本体278aにスイング自在に取付けたアーム及びフロートの上下動範囲内の最上位置をタンク備品ホルダ267の仮想延長筒を示す延長線274,274の間に設けたものである。
【0119】
ここで、説明の都合上、残量計ユニット278のアームを191C,191D、フロートを192C,192Dとし、上下動範囲内の最下位置にあるアーム191C及びフロート192Cを実線で示し、最上位置にあるアーム191D及びフロート192Dを想像線で示す。
【0120】
(b)において、燃料タンク276を組立る場合は、給油口部277を図のように倒立(図19(a)で説明した給油口部277を長手軸に対して180°回転させた状態)させ、残量計ユニット278のアーム及びフロートを重力で自然に正立時の最上位置(この場合は最下位置になる)になるようにして、即ち、アーム191D、フロート192Dの位置にして、タンク本体251の開口部257に給油口部277を挿入する。
【0121】
この時、残量計ユニット278のアーム191D及びフロート192Dは、タンク備品ホルダ267の長手方向に略直線的に配置することになり、また、タンク備品ホルダ267の仮想延長筒を示す延長線274,274の間に設けてあるため、アーム191D及びフロート192Dをタンク本体251の開口部257への挿入の邪魔にならずに引掛かることもなくスムーズに挿入することができる。
【0122】
以上の図18で説明したように、本発明は、給油口部252にタンク備品ホルダ267を取付け、このタンク備品ホルダ267内にタンク備品を組込み、給油口部252に組込んだ残量計ユニット178に、燃料の残量を検知するためにアーム191Aを介して上下動自在としたフロート192Aを備え、このフロート192Aの位置、即ち上下動範囲内の最下位置をタンク備品ホルダ267の外周面を延長した仮想延長筒内、即ち仮想延長筒を示す延長線274,274内に設けたことを特徴とする。
【0123】
フロート192Aの位置、即ち上下動範囲内の最下位置をタンク備品ホルダ267の外周面を延長した仮想延長筒内に設けたことにより、フロート192Aをタンク備品ホルダ267の長手方向に略直線的に配置して、タンク本体251内に給油口部252を挿入し取付ける。
【0124】
従って、タンク本体251内に給油口部252を挿入するときにフロート192Aが邪魔にならず、燃料タンク250の組立をスムーズに行なうことができ、燃料タンク250の生産性を向上させることができる。
【0125】
また、図19(a),(b)で説明したように、本発明は、給油口部277にタンク備品ホルダ267を取付け、このタンク備品ホルダ267内にタンク備品を組込み、給油口部277に組込んだ残量計ユニット278に、燃料の残量を検知するためにアーム191Dを介して上下動自在としたフロート192Dを備え、このフロート192Dの位置、即ち上下動範囲内の最上位置をタンク備品ホルダ267の外周面を延長した仮想延長筒内、即ち仮想延長筒を示す延長線274,274内に設けたことを特徴とする。
【0126】
フロート192Dの位置、即ち上下動範囲内の最上位置をタンク備品ホルダ267の外周面を延長した仮想延長筒内に設けたことにより、フロート191Dをタンク備品ホルダ267の長手方向に略直線的に配置して、タンク本体251内に給油口部277を挿入し取付ける。
従って、タンク本体251内に給油口部277を挿入するときにフロート192Dが邪魔にならず、燃料タンク276の組立をスムーズに行なうことができ、燃料タンク276の生産性を向上させることができる。
【0127】
図20は本発明に係る燃料タンク構造の第8の実施の形態を示す要部断面図であり、第1〜第7の実施の形態及び第7の実施の形態の変形例と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
燃料タンク280は、樹脂製のタンク本体281と、このタンク本体281に脱着自在に取付けた給油口部282とからなり、給油口部282は、フィラー283と、このフィラー283の口を塞ぐフィラーキャップ54と、タンク本体281にほぼ全体を挿入したタンク備品組立体284とを備える。
【0128】
フィラー283は、タンク本体281側に連結するフィラー本体286と、このフィラー本体286にフィラーキャップ54を取付けるための筒体287と、この筒体287の内側に取付けた漏斗288とからなる。
【0129】
ここで、291は燃料フィルタ292の出口側に一体成形したリリーフバルブであり、燃料タンク280から取出通路293,294を介して外部へ吐出する燃料の圧力が所定値を越えた時に開き、過度に燃料の圧力が上昇するのを防止するものである。
このように、燃料フィルタ292にリリーフバルブ291を一体成形したことで、部品数及び組立工数を減らすことができ、燃料タンク280の製造コストを低減することができる。
【0130】
リリーフバルブ291の軸線295は、燃料フィルタの軸線296と平行である。従って、燃料フィルタ292にリリーフバルブ291を一体成形する場合に、成形型の型抜きを容易に行うことができる。
【0131】
図では、リリーフバルブ291の出口291aを漏斗288の外面に臨ませたことを示す。
このように、漏斗288の外面にリリーフバルブ291の出口291aを臨ませたことで、出口291aから噴出する燃料が漏斗288の外面に当たって燃料の流速を小さくなり、燃料が泡立つのを防止することができる。
【0132】
図21は本発明に係る燃料タンク構造の第9の実施の形態を示す要部断面図であり、第1〜第8の実施の形態及び第7の実施の形態の変形例と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
燃料タンク300は、樹脂製のタンク本体281と、このタンク本体281に脱着自在に取付けた給油口部301とからなり、給油口部301は、フィラー302と、このフィラー302の口を塞ぐフィラーキャップ54と、タンク本体281にほぼ全体を挿入したタンク備品組立体303とを備える。なお、305はタンク備品組立体303を構成するとともにタンク備品を支持するタンク備品ホルダである。
【0133】
フィラー302は、フィラー本体286と、筒体287と、この筒体287の内側に取付けた漏斗306とからなり、筒体287と漏斗306との間に空気を通すための複数の空気通路307を設けたものである。
漏斗306は、タンク備品ホルダ305の壁面に開けた貫通孔(不図示)に出口306aを臨ませるとともに、タンク本体281の内面に向けたものである。
【0134】
このように、タンク備品ホルダ305の貫通孔に漏斗306の出口306aを臨ませることで、外部からフィラー302に注入した燃料は、漏斗306の出口306aからタンク備品ホルダ305の貫通孔を介してタンク本体281内に流れ込み、タンク本体281の内面に沿ってスムーズに流れるため、タンク本体281内では燃料の泡立ちを少なくすることができる。
【0135】
また、フィラー302に空気通路307を設けたことで、フィラー302の入口から燃料を注入するときに、燃料及び燃料に混入した空気は、漏斗306内からタンク本体281内へ流れ出るが、混入していた空気は、漏斗306内の燃料及び混入空気の流れを妨げることなしに、漏斗306の外面の周囲を上昇し、空気通路307からフィラー302の入口側を通って外部へ排出されるため、給油時の吹き返しを防止することができる。
【0136】
図22は本発明に係る燃料タンク構造の第10の実施の形態を示す要部平面図(一部断面図)であり、第1〜第9の実施の形態及び第7の実施の形態の変形例と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
燃料タンク310は、タンク本体281と、このタンク本体281に脱着自在に取付けた給油口部311とからなり、給油口部311は、フィラー312と、このフィラー312の口を塞ぐフィラーキャップ54と、タンク備品組立体を構成するとともにタンク備品313を支持する筒状ホルダとしてのタンク備品ホルダ314とを備える。
フィラー312は、タンク本体281内に燃料を導くガイドパイプ315を設けたものである。
【0137】
ガイドパイプ315は、出口315aに近い壁面315bを角度θ1で末広がりに成形したものであり、このような末広がりの形状にすることで、フィラー312の入口から注入した燃料は、ガイドパイプ315の出口315aで流速が低下し、燃料の泡立ちを抑えることができる。
このような末広がり形状は、ガイドパイプ315の出口315aとタンク本体281の内面との間でも角度θ2として形成することができる。
【0138】
また、ガイドパイプ315は、フィラー312の入口とタンク備品313とを結ぶ仮想線316(この仮想線316はほぼタンク備品ホルダ314の軸線に等しい)の延びる方向に対して角度θ3だけ傾けた直線317の延びる方向に出口315aを設け、この出口315aを、タンク備品ホルダ314の側面部を貫通する貫通穴314aに臨ませたものである。
【0139】
このように、本発明は、給油口部311に、給油時にタンク本体281内へ燃料を導くとともに、給油口部311入口とタンク備品313とを結ぶ仮想線316の延びる方向に対して傾けた方向に燃料の流れを指向させるガイドパイプ315を設けることで、タンク備品313を避けるように燃料を流すようにしたことを特徴とする。
【0140】
ガイドパイプ315を設けることで、給油時にタンク本体281内へ燃料を導くとともに、タンク備品313を避けるように燃料を流すことができ、燃料の流れをスムーズにして燃料の泡立ちを防止することができる。
【0141】
本発明はまた、給油口部311にタンク備品ホルダ314を取付け、このタンク備品ホルダ314内にタンク備品313を組込み、給油口部入311口とタンク備品313との間のタンク備品ホルダ314内面にガイドパイプ315の出口315aを臨ませ、この出口315aに隣接したタンク備品ホルダ314側面部に貫通穴314aを開けたことを特徴とする。
【0142】
タンク備品ホルダ314にタンク備品313を組込んだ燃料タンクでは、タンク備品ホルダ314側面部に開けた貫通穴314aにガイドパイプ315の出口315aを臨ませることで、給油時の燃料をガイドパイプ315の出口315aからタンク備品ホルダ314の貫通孔314aを介してタンク本体281内へ燃料をスムーズに流すことができ、燃料の泡立ちを防止することができる。
また、タンク備品313側へ燃料が流れないので、タンク備品313で燃料の流れを遮ることもなく、このことからも燃料の泡立ち防止に貢献する。
【0143】
以上に述べた樹脂製のタンク本体51,101,131,251,281の製造装置及び製造方法の1例を図23〜図25で説明する。(説明は、タンク本体51で代表させる。)
図23は本発明に係る燃料タンク構造のタンク本体の製造装置を説明する説明図であり、タンク本体の元になる予備成形物(パリソン)を成形する射出成形装置を示す。
射出成形装置330は、射出成形用金型331と、この射出成形用金型331に加熱溶融した熱可塑性樹脂を射出し充填する射出成形機332とからなる。
【0144】
射出成形用金型331は、第1キャビティ金型334、第2キャビティ金型335及びコア金型336からなり、これらの第1キャビティ金型334、第2キャビティ金型335及びコア金型336でパリソンを成形するためのキャビティ337を形成する。なお、341は射出成形機接続部、342はランナ、343はゲートである。
【0145】
射出成形機332は、樹脂材料を加熱溶融する可塑化機構、溶融樹脂を射出する射出機構、金型を保持して開閉、締付けを行う型締機構、各機構を駆動する駆動機構、各機構の作動を制御する制御部を備える。
【0146】
図24(a),(b)は本発明に係る燃料タンク構造のタンク本体の製造方法を説明する作用図(前半)である。
(a)において、射出成形機332からランナ342、ゲート343を介してキャビティ337内に加熱溶融した樹脂を射出し充填する。
【0147】
キャビティ337内の樹脂が固化した後、(b)において、各金型334,335,336を開き、カップ状に成形したパリソン345を取り出す。
パリソン345は、成形するタンク本体の各部の大きさに応じて肉厚を変化させたものである。
【0148】
即ち、パリソン345の径に対して成形品の径を大きくする(ブローレシオ(パリソン345の径と成形品の径との比)を大きくする)部分は、パリソン345の肉厚を大きくする。
【0149】
図25(a),(b)は本発明に係る燃料タンク構造のタンク本体の製造方法を説明する作用図(後半)である。
(a)において、射出成形したパリソン345を口元部346でブロー成形用金型347に取付ける。348はキャビティである。
【0150】
次に、キャビティ348に臨むパリソン345の胴部351及び底部352を図示せぬ加熱器で加熱して軟化させ、図示せぬブロー成形機から高圧のエアをブロー成形用金型347内のパリソン345に吹込む。
(b)において、パリソン345((a)参照)は膨らみ、キャビティ348の内面に密着する。金型347を冷却すれば、固化してタンク本体51ができあがる。
この後、ブロー成形用金型347を開き、タンク本体51を取り出す。
【0151】
図26(a)〜(c)は燃料タンク構造の比較例を示す説明図であり、樹脂製燃料タンクの給油口部のインサート成形要領を示すものである。
(a)において、金属製のフランジ付きフィラー401を準備する。なお、402は円筒部、403はフランジ部である。
初めに、フランジ部403の上面、下面及び筒部402の外周面に樹脂をコーティングして樹脂皮膜404を形成する。
【0152】
(b)において、樹脂皮膜404でコーティングしたフィラー401をブロー成形用金型CAのキャビティ内に配置し、樹脂をブロー成形して、タンク本体405を作製する。なお、CPは筒部402の下部開口を塞ぐキャップである。
【0153】
(c)において、フランジ部403下方の樹脂皮膜404がタンク本体405と一体になり、燃料タンク406が完成する。なお、407はフィラーキャップである。
【0154】
このように、金属製のフィラー401を燃料タンク406に一体成形するインサート成形の場合には、フィラー401に樹脂皮膜404をコーティングする必要がある。
【0155】
また、フィラー401を金型CA内に位置決めするために、金型CAに筒部402を嵌合させる穴を形成したり、筒部402の開口を塞ぐキャップCPを用意しなければならず、燃料タンク406、特にタンク本体405の製造工程が複雑になり、製造コストが増大するとともに生産性の低下を招く。
【0156】
更に、フィラー401に樹脂皮膜404をコーティングすることで、筒部402位置及びフランジ部403位置に対応するタンク本体405の肉厚が大きくなり、インサート成形を複数箇所で行った場合には、燃料タンク406の容量を確保するのが難しくなる。
【0157】
これに対して、本発明の燃料タンク構造、例えば、第1の実施の形態の燃料タンク21は、図4に示したように、燃料ポンプ57や残量計ユニット61等のタンク備品をタンク備品組立体55として一体的に組込んだ給油口部52を、燃料タンク21のタンク本体51とは別体とし、この様な給油口部52を前記タンク本体51に脱着自在に取付けたので、タンク本体51にタンク備品を取付けるための取付け部を形成する必要がないため、タンク本体51の構造を簡単にすることができ、タンク本体51を樹脂製とした場合には、インサート成形が不要となり、単純なブロー成形を行うことができ、タンク本体51を容易に製造することができる。
従って、燃料タンク21の製造コストを低減することができる。
【0158】
また、インサート成形が不要なため、タンク本体51を薄肉にすることができ、燃料タンク21の容量を容易に確保することができる。
更に、タンク備品の取付箇所が給油口部52に集中するため、組立を効率的に行うことができる。
従って、燃料タンク21の生産性を向上させることができる。
【0159】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1の車両の燃料タンク構造は、燃料タンクの給油口となるフィラーを備えるとともに燃料ポンプや残量計ユニット等のタンク備品を一体的に組込んだ給油口部を、燃料タンクのタンク本体とは別体とし、この様な給油口部を前記タンク本体に脱着自在に取付けたので、タンク本体にタンク備品を取付けるための取付け部を形成する必要がないため、タンク本体の構造を簡単にすることができ、タンク本体を樹脂製とした場合には、インサート成形が不要となり、単純なブロー成形を行うことができ、タンク本体を容易に製造することができる。
従って、燃料タンクの製造コストを低減することができる。
【0160】
また、インサート成形が不要なため、タンク本体を薄肉にすることができ、燃料タンクの容量を容易に確保することができる。
更に、タンク備品の取付箇所が給油口部に集中するため、組立を効率的に行うことができる。
【0161】
請求項2の車両の燃料タンク構造は、給油口部に、燃料ポンプ、この燃料ポンプの吐出側に配置した燃料フィルタを収納する燃料フィルタハウジング、タンク本体に給油口部を脱着自在に取付けるためのタンク取付部をこの順に備え、燃料ポンプのポンプ軸を支持する一対のポンプ軸支持部の一方と燃料フィルタハウジングの一端部とを一体的に連結したので、給油口部の組立を容易に行なうことができる。従って、燃料タンクの生産性を向上させることができる。
【0162】
また、燃料ポンプと燃料フィルタハウジングとを接続するホース等の配管を別に設けずにポンプ軸支軸及び燃料フィルタハウジングの一部に一体的に燃料通路を形成することができ、部品数を減らすことができ、配管を組付ける組付工数を減らすことができる。
【0163】
更に、ポンプ軸支持部と燃料フィルタハウジングとの距離を小さくすることができ、スペースを有効に利用することができて、給油口部を小型でコンパクトに構成することができる。
【0164】
請求項3の車両の燃料タンク構造は、給油口部に、エンジン側に供給する燃料の圧力を調整するプレッシャレギュレータを設け、このプレッシャレギュレータの端部と燃料フィルタハウジングの他端部とを一体的に連結したので、給油口部の組立を容易に行なうことができる。従って、燃料タンクの生産性を向上させることができる。
【0165】
また、燃料ポンプ、燃料フィルタハウジング、プレッシャレギュレータをそれぞれ接続するホース等の配管を別に設けずにポンプ軸支持部、燃料フィルタハウジング及びプレッシャレギュレータの一部に燃料通路を一体的に形成することができ、部品数を減らすことができて、配管を組付ける組付工数を減らすことができる。
【0166】
更に、ポンプ軸支持部、燃料フィルタハウジング、プレッシャレギュレータの各距離を小さくすることができ、スペースを有効に利用することができ、給油口部を小型でコンパクトに構成することができる。
【0167】
請求項4の車両の燃料タンク構造は、プレッシャレギュレータに燃料をタンク外へ吐出させるための吐出路の一部を一体成形したので、吐出路をプレッシャレギュレータと別に設けるのに比べて、部品数を減らすことができ、プレッシャレギュレータの製造コスト及び組付コストを低減することができる。
【0168】
請求項5の車両の燃料タンク構造は、タンク取付部を筒状とし、このタンク取付部の一方の開口側にフィラーを取付け、他方の開口側の一部を延長して延長部を形成し、この延長部に燃料ポンプを取付けたので、筒状としたタンク取付部にフィラーを取付けやすくすることができ、筒の内部にタンク備品を収納したり、燃料の通路を形成したりすることができる。
また、延長部を形成することで、この延長部に燃料ポンプや他のタンク備品を容易に組付けることができる。
【0169】
請求項6の車両の燃料タンク構造は、フィラーにフィラー側筒部を設け、このフィラー側筒部の開口端に受け部を形成し、ブロー成形したタンク本体の開口側にタンク側筒部を設け、このタンク側筒部に受け部に着脱自在に結合させる凸部を設けたので、タンク本体のタンク側筒部にフィラーのフィラー側筒部を嵌合し、タンク側筒部の凸部にフィラー側筒部の受け部を掛けることにより、タンク本体にフィラーを容易に結合することができる。従って、組立性を向上させることができ、組立時間、組立コストを低減することができる。
【0170】
請求項7の車両の燃料タンク構造は、給油口部に筒状ホルダを取付け、この筒状ホルダ内にタンク備品を組込み、給油口部に組込んだ残量計ユニットに、燃料の残量を検知するためにアームを介して上下動自在としたフロートを備え、このフロートの上下動範囲内の最上位置又は最下位置を筒状ホルダの外周面を延長した仮想延長筒内に設けたので、フロートを上下動範囲内の最上位置又は最下位置にし、フロートを筒状ホルダの長手方向に略直線的に配置することにより、タンク本体内に給油口部を挿入するときにフロートが邪魔にならず、燃料タンクの組立をスムーズに行なうことができ、燃料タンクの生産性を向上させることができる。
【0171】
請求項8の車両の燃料タンク構造は、給油口部に、給油時にタンク本体内へ燃料を導くとともに、給油口部入口とタンク備品とを結ぶ仮想線の延びる方向に対して傾けた方向に燃料の流れを指向させるガイドパイプを設けることで、タンク備品を避けるように燃料を流すようにしたので、ガイドパイプでタンク本体内へ燃料を導くとともに、タンク備品を避けるように燃料を流すことができ、燃料の流れをスムーズにして燃料の泡立ちを防止することができる。
【0172】
請求項9の車両の燃料タンク構造は、給油口部に筒状ホルダを取付け、この筒状ホルダ内にタンク備品を組込み、給油口部入口とタンク備品との間の筒状ホルダ内面にガイドパイプの出口を臨ませ、この出口に隣接した筒状ホルダ側面部に貫通穴を開けたので、燃料をガイドパイプの出口から筒状ホルダの貫通孔を介してタンク本体内へ燃料をスムーズに流すことができ、燃料の泡立ちを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃料タンク構造を適用した自動二輪車の側面図
【図2】本発明に係る燃料タンク構造の第1の実施の形態を示す側面図
【図3】本発明に係る燃料タンク構造を示す平面図(第1の実施の形態)
【図4】図3の4−4線断面図(第1の実施の形態)
【図5】本発明に係る燃料タンク構造の要部の構成と組立要領を説明する斜視図(第1の実施の形態)
【図6】本発明に係る燃料タンク構造の組立要領を説明する側面図(第1の実施の形態)
【図7】本発明に係る燃料タンク構造の組立要領を説明する要部拡大断面図(第1の実施の形態)
【図8】本発明に係る燃料タンク構造の第2の実施の形態を示す断面図
【図9】本発明に係る燃料タンク構造の第3の実施の形態を示す断面図
【図10】本発明に係る燃料タンク構造の要部を説明する斜視図(第3の実施の形態)
【図11】本発明に係る燃料タンクの組立要領を説明する平面図(第3の実施の形態)
【図12】本発明に係る燃料タンク構造の第4の実施の形態を示す断面図
【図13】本発明に係る燃料タンク構造の第5の実施の形態を示す断面図
【図14】本発明に係る燃料タンク構造の残量計ユニットの説明図(第5の実施の形態)
【図15】本発明に係る燃料タンク構造の組立要領を説明する作用図(前半)(第5の実施の形態)
【図16】本発明に係る燃料タンク構造の組立要領を説明する作用図(後半)(第5の実施の形態)
【図17】本発明に係る燃料タンク構造の第6の実施の形態を示す断面図
【図18】本発明に係る燃料タンク構造の第7の実施の形態を示す断面図
【図19】本発明に係る燃料タンク構造の第7の実施の形態の変形例の説明図
【図20】本発明に係る燃料タンク構造の第8の実施の形態を示す要部断面図
【図21】本発明に係る燃料タンク構造の第9の実施の形態を示す要部断面図
【図22】本発明に係る燃料タンク構造の第10の実施の形態を示す要部平面図(一部断面図)
【図23】本発明に係る燃料タンク構造のタンク本体の製造装置を説明する説明図
【図24】本発明に係る燃料タンク構造のタンク本体の製造方法を説明する作用図(前半)
【図25】本発明に係る燃料タンク構造のタンク本体の製造方法を説明する作用図(後半)
【図26】燃料タンク構造の比較例を示す説明図
【符号の説明】
10…車両(自動二輪車)、21,100,130,160,170,220,250,276…燃料タンク、51,101,131,161,281…タンク本体、51a,101a,131a…開口部、52,102,132,171,221,252,277,311…給油口部、53,172,222…フィラー、57,105…燃料ポンプ、61…残量計ユニット、107,138…燃料フィルタ、177…フィラー側筒部、178,278…残量計ユニット、182…燃料ポンプ、184,226…燃料フィルタ、185…吐出路(連通路)、186,227…プレッシャレギュレータ、191…アーム、192…フロート、199…ポンプ軸、202,225…燃料フィルタハウジング(筒状ケース、ハウジング部)、208,228…タンク取付部(円筒部、フィラー連結部)、211…延長部(タンク備品支持部)、267,314…筒状ホルダ(タンク備品ホルダ)、274…仮想延長筒を示す延長線、313…タンク備品、314a…筒状ホルダの貫通穴、315…ガイドパイプ、315a…ガイドパイプの出口、316…仮想線。
Claims (9)
- 燃料タンクの給油口となるフィラーを備えるとともに燃料ポンプや残量計ユニット等のタンク備品を一体的に組込んだ給油口部を、燃料タンクのタンク本体とは別体とし、この様な給油口部を前記タンク本体に脱着自在に取付けたことを特徴とする車両の燃料タンク構造。
- 前記給油口部に、前記燃料ポンプ、この燃料ポンプの吐出側に配置した燃料フィルタを収納する燃料フィルタハウジング、前記タンク本体に給油口部を脱着自在に取付けるためのタンク取付部をこの順に備え、燃料ポンプのポンプ軸を支持する一対のポンプ軸支持部の一方と前記燃料フィルタハウジングの一端部とを一体的に連結したことを特徴とする請求項1記載の車両の燃料タンク構造。
- 前記給油口部に、エンジン側に供給する燃料の圧力を調整するプレッシャレギュレータを設け、このプレッシャレギュレータの端部と前記燃料フィルタハウジングの他端部とを一体的に連結したことを特徴とする請求項2記載の車両の燃料タンク構造。
- 前記プレッシャレギュレータに燃料をタンク外へ吐出させるための吐出路の一部を一体成形したことを特徴とする請求項3記載の車両の燃料タンク構造。
- 前記タンク取付部を筒状とし、このタンク取付部の一方の開口側に燃料タンクの注油口となるフィラーを取付け、他方の開口側の一部を延長して延長部を形成し、この延長部に前記燃料ポンプを取付けたことを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか1項記載の車両の燃料タンク構造。
- 前記給油口部に注油口となるフィラーを設け、このフィラーにフィラー側筒部を設け、このフィラー側筒部の開口端に受け部を形成し、ブロー成形した前記タンク本体の開口側にタンク側筒部を設け、このタンク側筒部に、前記受け部に着脱自在に結合させる凸部を設けたことを特徴とする請求項1記載の車両の燃料タンク構造。
- 前記給油口部に筒状ホルダを取付け、この筒状ホルダ内に前記タンク備品を組込み、前記給油口部に組込んだ残量計ユニットに、燃料の残量を検知するためにアームを介して上下動自在としたフロートを備え、このフロートの上下動範囲内の最上位置又は最下位置を前記筒状ホルダの外周面を延長した仮想延長筒内に設けたことを特徴とする請求項1記載の車両の燃料タンク構造。
- 前記給油口部に、給油時に前記タンク本体内へ燃料を導くとともに、給油口部入口と前記タンク備品とを結ぶ仮想線の延びる方向に対して傾けた方向に燃料の流れを指向させるガイドパイプを設けることで、タンク備品を避けるように燃料を流すようにしたことを特徴とする請求項1記載の車両の燃料タンク構造。
- 前記給油口部に筒状ホルダを取付け、この筒状ホルダ内に前記タンク備品を組込み、給油口部入口とタンク備品との間の筒状ホルダ内面に前記ガイドパイプの出口を臨ませ、この出口に隣接した筒状ホルダ側面部に貫通穴を開けたことを特徴とする請求項8記載の車両の燃料タンク構造。
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