JP5513271B2 - 車両の燃料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車等の鞍乗り型車両に好適な燃料供給装置に関する。
従来、上記燃料供給装置において、エタノールのようなダストが細かい燃料では、燃料フィルタの交換サイクルを長くするために、目の粗い一次フィルタの下流側に、目の細かい二次フィルタをさらに設けることがある(例えば、特許文献1参照。)これは、燃料ポンプ(92)よりも燃料通路の下流側に配置された二次フィルタ(143)を、燃料ポンプ(92)よりも燃料通路の上流側に配置された一次フィルタ(141)よりも細かい目に設定し、この二次フィルタをケース(143A)で覆ってブラケット(146)を介して自動二輪車のセンターフレーム(23)に沿って取り付けている。
特開2008−248753号公報
ところで、上記従来の構成は、ケースで覆った二次フィルタを、ブラケットを介して自動二輪車のセンターフレームに沿って取り付けるものであり、燃料タンクを車体に組み付ける際にホースを介して二次フィルタが動いてしまうため、前記組み付けがし難いという課題がある。また、前記組み付け時にホースに所定の撓みを設定することが必要な場合もあるため、この点を含めた燃料タンクの組み付け性の向上が要望されている。
そこで本発明は、車両の燃料供給装置において、タンク外部に設けた燃料フィルタを含めて燃料タンクの車体への組み付け性を向上させることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、燃料タンク(20)と、この燃料タンク(20)内の燃料をインジェクタ(34)に供給する燃料ポンプ(22)と、燃料フィルタ(41)と、を備えた車両(1)の燃料供給装置(29)において、前記燃料ポンプ(22)は、前記燃料タンク(20)の底部(24)からタンク内部に配置され、前記燃料フィルタ(41)は、タンク外部に設けられ前記燃料ポンプ(22)の底部(22b)に固定されて該底部(22b)から延びるブラケット(51)に取り付けられることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、燃料タンク(20)と、この燃料タンク(20)内の燃料をインジェクタ(34)に供給する燃料ポンプ(22)と、燃料フィルタ(41)と、を備えた車両(1)の燃料供給装置(29)において、前記燃料ポンプ(22)は、前記燃料タンク(20)の底部(24)からタンク内部に配置され、前記燃料フィルタ(41)は、前記燃料ポンプ(22)の底部(22b)から延びるブラケット(51)に取り付けられ、前記ブラケット(51)は、車両下方後方に向かって延び、このブラケット(51)の先端部(t1)は、前記燃料フィルタ(41)より下方に位置することを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記燃料ポンプ(22)の底部(22b)を前記燃料タンク(20)の底部(24)に固定するセットプレート(28)を備え、前記セットプレート(28)は、前記燃料ポンプ(22)の底部(22b)外周を囲む円環状をなし、このセットプレート(28)から前記ブラケット(51)が延び、前記燃料ポンプ(22)の底部(22b)と前記ブラケット(51)の先端側に支持した前記燃料フィルタ(41)との間に、これらに渡る燃料配管(46a,47a)が設けられることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記燃料フィルタ(41)はケース(55)に覆われ、このケース(55)に前記ブラケット(51)が取り付けられることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記燃料ポンプ(22)は、前記燃料タンク(20)の車両前後方向中央より後方に設けられることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記燃料フィルタ(41)は、車両側面視で車体フレーム(10)と重なることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記燃料タンク(20)の下方に内燃機関(30)のシリンダヘッド(32b)が配置され、このシリンダヘッド(32b)の後方に前記インジェクタ(34)が配置され、このインジェクタ(34)よりも後方かつ上方に前記燃料フィルタ(41)が配置されることを特徴とする。
請求項1,2に記載した発明によれば、燃料フィルタを燃料ポンプの底部に取り付けることで、燃料タンク、燃料ポンプ及び燃料フィルタを一体的に小組みしておくことができ、かつ燃料配管(ホース)の撓みが必要な場合もこれを事前に設定できるため、燃料タンクの車体への組み付け性を向上できる。
また、燃料フィルタをブラケットを介して燃料ポンプの底部に取り付けることで、燃料フィルタと燃料ポンプとの距離をブラケットによって調整でき、燃料フィルタと燃料ポンプとの間に渡る燃料配管の撓みの設定自由度も向上できる。
また、請求項2に記載した発明によれば、車両下方後方へ延びるブラケットの先端部が燃料フィルタより下方に位置することで、燃料タンクを小組みした後にこれを平坦面上に置いても、平坦面にはブラケットの先端部が接して燃料フィルタは接しないようにできる。
請求項3に記載した発明によれば、燃料配管の長さを稼ぐと共にこの燃料配管に湾曲部等を事前に設定することが容易になる。
請求項4に記載した発明によれば、燃料フィルタをケースで覆って外乱の影響を抑制できると共に、ケースにブラケットを取り付けることでブラケットを取り付けるために燃料フィルタの形状や大きさ等を変更することを不要にできる。
請求項5に記載した発明によれば、燃料タンクがシートの前方(車体前部)に配置される車両において、燃料ポンプを車体中心に近付けてマスの集中に寄与できる。
請求項6に記載した発明によれば、燃料タンクを車体に組み付けた後の燃料フィルタへの外乱の影響をさらに抑制できる。
請求項7に記載した発明によれば、燃料フィルタからインジェクタまでの距離を稼いでこれらの間に渡る燃料配管の屈曲等を十分に設定できる。


本発明の実施形態における自動二輪車の左側面図である。 図1の要部拡大図である。 上記自動二輪車の燃料タンク小組体の左側面図である。 上記燃料タンク小組体の要部の下面図である。 上記燃料タンク小組体の後面図である。 (a)は上記燃料タンク小組体のセットプレート及びブラケットの左側面図、(b)は前記セットプレート及びブラケットの下面図である。 (a)は上記燃料タンク小組体の燃料フィルタの軸線に沿う断面図、(b)は(a)のA矢視図である。 (a)は上記燃料フィルタのフィルタカバーの軸線に沿う断面図、(b)は(a)のB矢視図である。 上記自動二輪車の燃料供給装置の概略を示す構成図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UPが示されている。
図1に示す自動二輪車(鞍乗り型車両)1において、その車体フレーム10は複数種の鋼材を溶接等により一体に結合してなり、前輪懸架系2を操向可能に支持するヘッドパイプ11と、このヘッドパイプ11から後方に延びた後に屈曲して後方斜め下方に延びるメインフレーム12と、このメインフレーム12の下方にてヘッドパイプ11から後方斜め下方に延びるダウンチューブ13と、メインフレーム12の後部に連結されて後輪懸架系5のリヤスイングアーム7を上下揺動可能に支持するピボットプレート14と、メインフレーム12の上部から後方へ延びる左右一対のシートフレーム15と、ピボットプレート14から後上がりに後方へ延びて左右シートフレーム15の後部を支持する左右一対のサポートフレーム16とを有する。
なお、図中符号3は前輪、符号4は前輪懸架系2の操向ハンドル、符号6は後輪、符号8は後輪懸架系5のリヤクッション、符号30は自動二輪車1の原動機として車体フレーム10に支持されるエンジン(内燃機関)、符号19はシートフレーム15上に支持される乗員着座用のシート、符号20はシート19前方で車体フレーム10に支持される燃料タンクをそれぞれ示す。
エンジン30は、クランクシャフト(不図示)の回転中心軸線(クランク軸線)を左右方向に沿わせた空冷単気筒エンジンであり、そのクランクケース31の前部上端からシリンダ32を略垂直に(詳細にはやや前傾させて)上方に突出させる。
シリンダ32は、クランクケース31側から順にシリンダ本体32a、シリンダヘッド32b及びヘッドカバー32cを有する(図2参照)。シリンダ本体32a内にはピストン(不図示)が往復動可能に嵌装され、このピストンの往復動がクランクケース31前部内の前記クランクシャフトの回転動に変換される。クランクシャフトの回転動力は、クランクケース31後部内のクラッチ及びトランスミッション(何れも不図示)を介してクランクケース31後部左側に出力された後、チェーン式伝動機構9を介して後輪6に伝達される。
シリンダヘッド32bの後側(吸気側)にはスロットルボディ33の下流側が接続され、シリンダヘッド32bの前側には排気管35の上流側が接続される。なお、図中符号33aはスロットルボディ33の上流側が接続されるエアクリーナボックスを、符号35aは排気管35の下流側が接続されるサイレンサをそれぞれ示す。
図2,3を参照し、エンジン30用の燃料を貯留する燃料タンク20は、その底部24に燃料ポンプ22が取り付けられる。燃料ポンプ22よりも燃料通路の上流側には、燃料ポンプ22が吸引する燃料をろ過する燃料フィルタ41が設けられる。なお、図3中符号22cは燃料タンク20内の燃料残量を検出するフロートを示す。
燃料タンク20、燃料ポンプ22及び燃料フィルタ41は、スロットルボディ33に設けたインジェクタ(燃料噴射弁)34等と共に自動二輪車1の燃料供給装置29を構成する。以下、単に上流側及び下流側という場合は、燃料タンク20からインジェクタ34に至る燃料通路に関するものとする。
燃料タンク20は、その前部の下壁部23がメインフレーム12を左右に跨ぐように鞍形に形成される一方、後部の下壁部(底部)24は略水平な平坦状をなすように形成される。
燃料タンク20は、燃料タンク20の外観を形成する外分割体21aと内側部を形成する内分割体21bとに分割構成される。各分割体21a,21bはそれぞれ鋼板プレス成形品とされ、これらがそれぞれの外縁部に沿う接合フランジ21cを介して一体に溶接結合される。
図3を参照し、燃料タンク20の前部上端には上面視円形の給油口25が形成され、この給油口25の下方に給油口装置25aが設けられる。給油口装置25aからは、燃料タンク20内の下端近傍に向けてドレンパイプ25cが延びる。
図4を併せて参照し、燃料タンク20の底部24には、下面視円形のポンプ用開口26が形成され、このポンプ用開口26及びこれを囲むように、底部24に円環状のポンプ支持ブラケット27が溶接固定される。このポンプ支持ブラケット27により、燃料ポンプ22が燃料タンク20内に臨んだ状態でその底部24に取り付けられる。
燃料ポンプ22は、上下方向に沿う円筒状の外観をなし、その下部外周に設けられたフランジ部22aが、ポンプ支持ブラケット27に下方から重なるように当接する。ポンプ支持ブラケット27からは、その周方向で等間隔をなす四本のスタッドボルト27aが下方に向けて突設される。各スタッドボルト27aは、フランジ部22aがポンプ支持ブラケット27に当接した状態で、フランジ部22a及びこれに下方から重なるように当接するセットプレート28を貫通し、この状態で各スタッドボルト27aにナット27bを螺着し締め込むことで、ポンプ支持ブラケット27及びセットプレート28間にフランジ22aが挟持され、燃料ポンプ22が燃料タンク20の底部24に締結固定される。
図3,4,5を参照し、燃料ポンプ22の車体(燃料タンク20)への取り付け状態において、燃料ポンプ22は、その中心軸線C1が車体(燃料タンク20)の左右中心面CL上(車両左右方向中央)に位置するように配置されると共に、燃料タンク20の後半部分(車両前後方向中央よりも後方)に位置するように配置される。
燃料ポンプ22の底部(下端部)22bは、フランジ部22aよりも下方(燃料タンク20の外方)に所定量突出する。この底部22bには、燃料ポンプ22の駆動源に対する電力供給配線接続用のカプラ45、前記燃料を燃料ポンプ22とは別体の燃料フィルタ41へ送給可能とする第一ノズル46、燃料フィルタ41でろ過後の燃料を燃料ポンプ22の昇圧室へ返送可能とする第二ノズル47、及び燃料ポンプ22で昇圧したろ過後の燃料をインジェクタ34へ送給可能とする第三ノズル48が、下面視で略放射状をなすように配設される。なお、フランジ部22aも底部22bの一部をなすものとする。
燃料ポンプ22の車体への取り付け状態において、カプラ45は下面視で左方を指向し、第一ノズル46は下面視で斜め左後方を指向し、第二ノズル47は下面視で斜め右前方を指向し、第三ノズル48は斜め右後方を指向する。第一ノズル46にはその延長方向から第一ホース46aが接続され、第二ノズル47にはその延長方向から第二ホース47aが接続され、第三ノズル48にはその直交方向(斜め右前方)から第三ホース48aが接続される。
第一ホース46aは、第一ノズル46から斜め左後方へ略水平に延びた後に後下がりに屈曲し、底部22bの左後方に配置された燃料フィルタ41の導入ノズル42に至る。第一ノズル46、第一ホース46a及び導入ノズル42は、下面視で略直線状に連なるように配設される。
第二ホース47aは、燃料フィルタ41の導出ノズル43から斜め右前方へ前上がりに延びた後に右方へ屈曲し、下面視で後述するブラケット51の基端側を横断するように右方へ延びる。その後、第二ホース47aは、下面視でセットプレート28の右側を通過するように前方へ湾曲して延び、さらに斜め左後方に屈曲して第二ノズル47に至る。以下、第二ホース47aにおける前記右方に屈曲してブラケット51を横断した後に第二ノズル47に至るまでの部位を湾曲部47bということがある。
第二ホース47aは、下面視でフック状(J字状)に湾曲しつつ燃料ポンプ22と燃料フィルタ41との間に渡るように設けられる。このように第二ホース47aを湾曲させることで、第二ノズル47、第二ホース47a及び導出ノズル43を直線状に連なるように配置した場合と比べて、第二ノズル47の長さが増してその内部容量を増加させる。
図2を参照し、燃料ポンプ22の底部22bの斜め下前方かつ右方にはスロットルボディ33が配置され、このスロットルボディ33の上部に装着されたインジェクタ34に、第三ホース48a先端のL字状のコネクタ48bが斜め上前方から接続される。
図3,4を併せて参照し、第三ホース48aの基端側(第三ノズル48側)は第二ホース47aの中間部の直上に位置し、これらが下面視で互いに重なるように湾曲しつつ前方へ延びる。その後、第三ホース48aは前下がりに湾曲し、スロットルボディ33に設置したインジェクタ34に対してコネクタ48bを斜め上前方から接続する。
インジェクタ34からスロットルボディ33内に噴射された燃料は、スロットルボディ33内を流れる空気と共にシリンダ32の燃焼室内に供給される。以下、各ホース46a,47a,48aを総称して燃料配管49ということがある。燃料配管49はゴム等の可撓性を有する素材からなる。これにより、燃料噴射量が比較的多いエタノール燃料を用いる際の脈動を抑え易くされる。
図9を参照し、第一ノズル46の基端は燃料タンク20内に開口する。第二ノズル47は燃料ポンプ22のポンプ本体22dに接続され、該ポンプ本体22dの駆動により第一ノズル46の基端から吸引した燃料が燃料フィルタ41でろ過される。ポンプ本体22dで吸入、吐出された燃料は、プレッシャレギュレータ22eを介してインジェクタ34に供給される。
図3,4,6を参照し、セットプレート28は、軸線C1と直交する平板状の鋼板からなり、中央開口28aを有する円板状(円環状)に形成される。セットプレート28の中央開口28aからは、燃料ポンプ22の底部22bが下方に突出する。セットプレート28には、ポンプ支持ブラケット27の各スタッドボルト27aに対応する四つのボルト挿通孔28bが形成される。
なお、セットプレート28の中央開口28aには、前記カプラ45及び各ノズル46,47,48に対応する切り欠き28c,28d,28eが設けられる。セットプレート28の外周部において、各ボルト挿通孔28b及び第二ノズル47用の切り欠き28eの外周側に位置する部位は、それぞれ外周側に突出するように設けられる。第一及び第三ノズル46,48用の切り欠き28dの外周側には、前記ブラケット51の溶接長を確保するための支持板部28fが外周側に突設される。
燃料ポンプ22における前記円筒状の外観を形成するケース内には、前記ポンプ本体22d及びその駆動源(不図示)が収容される。
一方、燃料フィルタ41は、燃料ポンプ22と別体をなしてその下流側に設けられる。
燃料フィルタ41が燃料ポンプ22と別体であれば、メンテナンスが容易で燃料流量を良好に維持でき、かつフィルタ容量を大きくして燃料脈動を減衰し易くできる。
図3,4,7を参照し、燃料フィルタ41は、燃料ポンプ22の底部22bの中心近傍から左後方へ後下がりに延びる中心軸線C2を有する円筒状の外観をなし、燃料ポンプ22の底部22bの左後方に離間して配置される。燃料フィルタ41は、前記円筒形状の外観を形成する樹脂製のケース41a内に、不織布等からなる円筒状のフィルタ本体41bを略同軸に収容する。燃料フィルタ41内に導入された燃料は、フィルタ本体41bをその外周側から内周側へ通過してろ過される。
ケース41aは、有底円筒状のケース本体41cと、ケース本体41cの開放部を閉塞する蓋体41dとを有する。ケース本体41cの外周部の一部には、ケース本体41cの開放側ほど外周側に突出するように隆起する隆起部41eが形成される。この隆起部41eの開放側端を閉塞するように、蓋体41dの外周部の一部にも蓋側隆起部41fが形成される。蓋側隆起部41fには、前記導入ノズル42が軸線C2と平行に斜め右前方へ突設され、蓋体41dの中央部には、前記導出ノズル43が軸線C2と平行に斜め右前方へ突設される。
図2,4を参照し、燃料フィルタ41の車体への取り付け状態において、燃料フィルタ41は左右シートフレーム15の前半部間に配置される。換言すれば、燃料フィルタ41は、車両側面視で少なくとも一部が左右シートフレーム15と重なるように配置される。左右シートフレーム15の前半部及び燃料フィルタ41は、エアクリーナボックス33a等と共に車体サイドカバー36により外側方から覆われる。
図7,8を参照し、燃料フィルタ41のケース本体41cの外周部及び底部の外周側は、ゴム等の弾性体からなるフィルタカバー55に覆われる。フィルタカバー55は、ケース本体41cの外周部に密接するカバー外周部55aと、底部の外周側に密接するカバー底部55bとを一体に有する。このフィルタカバー55内に燃料フィルタ41(ケース本体41c)が密着状態で収容、保持される。なお、図8中符号55cはケース本体41cの隆起部41eに対応するカバー隆起部を示す。
図3,4を併せて参照し、燃料フィルタ41の車体への取り付け状態において、各隆起部41e,41f及び第一ノズル46は、軸線C2の斜め上左方に位置する。この取り付け状態において、フィルタカバー55における軸線C2の下方に位置する部位には、前記ブラケット51の先端側の支持片53を挿通する被保持部55dが形成される。
図6を併せて参照し、ブラケット51は、セットプレート28から後方に延びて燃料フィルタ41を支持するもので、小径棒状の鋼材からなる支持棒52と、平面視長方形状の鋼板からなる前記支持片53とを有する。
支持棒52は、セットプレート28からやや右方に傾きつつ後方へ延びる上段部52aと、上段部52aの後端から下方へ延びる垂下部52bと、垂下部52bの下端から左方かつ下方に傾きつつ後方へ延びる下段部52cとを一体に有する。支持棒52の長手方向一端側(基端側、上段部52a)は、セットプレート28の支持板部28fに下方から当接した状態で溶接固定される。支持棒52の長手方向他端側(先端側、下段部52c)には、支持片53が上方から当接した状態で溶接固定される。
ブラケット51は、支持片53をフィルタカバー55の被保持部55dに挿通することで、支持片53上に燃料フィルタ41をフィルタカバー55の一部(弾性体)を介して支持する。この状態で、燃料フィルタ41がブラケット51及びフィルタカバー55を介して燃料タンク20ひいては車体に取り付けられる。
図3,5を参照し、燃料フィルタ41の車体への取り付け状態において、支持棒52の後下端t1は、燃料タンク20、燃料配管49及び燃料フィルタ41を主とする燃料タンク小組体59の後部の下端位置となり、鞍形の燃料タンク20前部の左右下端t2は、燃料タンク小組体59の前部の下端位置となる。これら各下端t1,t2による三点支持により、燃料タンク小組体59が平坦面F上に安定して載置可能となり、かつ燃料フィルタ41の接地も防止される。
しかも、燃料ポンプ22とは別体の燃料フィルタ41を燃料タンク小組体59の一部として一体的に取り扱うことが可能となり、かつ燃料配管49(第二ホース47a)に所定の撓みを設定する場合にもこれを予め設定することが可能となるため、燃料タンク20の車体への組み付け性が大幅に向上する。
以上説明したように、上記実施形態における車両の燃料供給装置29は、燃料タンク20と、この燃料タンク20内の燃料をインジェクタ34に供給する燃料ポンプ22と、燃料フィルタ41と、を備えたものにおいて、前記燃料ポンプ22は、前記燃料タンク20の底部24からタンク内部に配置され、前記燃料フィルタ41は、前記燃料ポンプ22の底部22bに取り付けられるものである。
この構成によれば、燃料フィルタ41を燃料ポンプ22の底部22bに取り付けることで、燃料タンク20、燃料ポンプ22及び燃料フィルタ41を一体的に小組みしておくことができ、燃料タンク20の組み付け性を向上できる。
また、上記燃料供給装置29は、前記燃料フィルタ41は、前記燃料ポンプ22の底部22bからポンプ外方かつタンク外方へ延びるブラケット51に取り付けられるものである。
この構成によれば、燃料フィルタ41をブラケット51を介して燃料ポンプ22の底部22bに取り付けることで、燃料フィルタ41と燃料ポンプ22との距離をブラケット51によって調整でき、燃料フィルタ41と燃料ポンプ22との間に渡る第二ホース47aの撓みの設定自由度も向上できる。
また、上記燃料供給装置29は、前記ブラケット51は、車両下方後方に向かって延び、このブラケット51の先端部(後下端t1)は、前記燃料フィルタ41より下方に位置するものである。
この構成によれば、車両下方後方へ延びるブラケット51の先端部が燃料フィルタ41より下方に位置することで、燃料タンク20を小組みした後にこれを平坦面F上に置いても、平坦面Fにはブラケット51の先端部が接して燃料フィルタ41は接しないようにできるため、燃料タンク小組体59を平坦面F上に載置した際の燃料フィルタ41への外乱を抑制できる。
また、上記燃料供給装置29は、前記燃料ポンプ22の底部22bを前記燃料タンク20の底部24に固定するセットプレート28を備え、前記セットプレート28は、前記燃料ポンプ22の底部22b外周を囲む円環状をなし、このセットプレート28から前記ブラケット51が延び、前記燃料ポンプ22の底部22bと前記ブラケット51の先端側に支持した前記燃料フィルタ41との間に、これらに渡る第一及び第二ホース46a,47aが設けられるものである。
この構成によれば、第一及び第二ホース46a,47aの長さを稼ぐと共に第二ホース47aに湾曲部47b等を事前に設定することが容易になる。
また、上記燃料供給装置29は、前記燃料フィルタ41はフィルタカバー55に覆われ、このフィルタカバー55に前記ブラケット51が取り付けられることを特徴とする。
この構成によれば、燃料フィルタ41をフィルタカバー55で覆って外乱の影響を抑制できると共に、フィルタカバー55にブラケット51を取り付けることでブラケット51を取り付けるために燃料フィルタ41の形状や大きさ等を変更することを不要にできる。
また、上記燃料供給装置29は、前記燃料ポンプ22は、前記燃料タンク20の車両前後方向中央より後方に設けられるものである。
この構成によれば、燃料タンク20がシート19の前方(車体前部)に配置される車両において、燃料ポンプ22を車体中心に近付けてマスの集中に寄与できる。
また、上記燃料供給装置29は、前記燃料フィルタ41は、車両側面視で車体フレーム10と重なるものである。
この構成によれば、燃料タンク20を車体に組み付けた後の燃料フィルタ41への外乱の影響をさらに抑制できる。
また、上記燃料供給装置29は、前記燃料タンク20の下方に内燃機関のシリンダヘッド32bが配置され、このシリンダヘッド32bの後方に前記インジェクタ34が配置され、このインジェクタ34よりも後方かつ上方に前記燃料フィルタ41が配置されるものである。
この構成によれば、燃料フィルタ41からインジェクタ34までの距離を稼いでこれらの間に渡る第二ホース47aの屈曲等を十分に設定できる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、第二ホース47a以外にも第一及び第三ホース46a,48aに湾曲部を設けるようにしてもよい。また、第二ホース47aが直接インジェクタ34に至る構成であってもよい。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、自動二輪車に限らず三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両にも適用できることはもちろん、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
10 車体フレーム
20 燃料タンク
22 燃料ポンプ
22b 底部
24 底部
28 セットプレート
29 燃料供給装置
30 エンジン(内燃機関)
32b シリンダヘッド
34 インジェクタ
41 燃料フィルタ
46a 第一ホース(燃料配管)
47a 第二ホース(燃料配管)
51 ブラケット
55 フィルタカバー(ケース)
t1 後下端(先端部)

Claims (7)

  1. 燃料タンク(20)と、この燃料タンク(20)内の燃料をインジェクタ(34)に供給する燃料ポンプ(22)と、燃料フィルタ(41)と、を備えた車両(1)の燃料供給装置(29)において、
    前記燃料ポンプ(22)は、前記燃料タンク(20)の底部(24)からタンク内部に配置され、
    前記燃料フィルタ(41)は、タンク外部に設けられ前記燃料ポンプ(22)の底部(22b)に固定されて該底部(22b)から延びるブラケット(51)に取り付けられることを特徴とする車両の燃料供給装置。
  2. 燃料タンク(20)と、この燃料タンク(20)内の燃料をインジェクタ(34)に供給する燃料ポンプ(22)と、燃料フィルタ(41)と、を備えた車両(1)の燃料供給装置(29)において、
    前記燃料ポンプ(22)は、前記燃料タンク(20)の底部(24)からタンク内部に配置され、
    前記燃料フィルタ(41)は、前記燃料ポンプ(22)の底部(22b)から延びるブラケット(51)に取り付けられ、
    前記ブラケット(51)は、車両下方後方に向かって延び、このブラケット(51)の先端部(t1)は、前記燃料フィルタ(41)より下方に位置することを特徴とする車両の燃料供給装置。
  3. 前記燃料ポンプ(22)の底部(22b)を前記燃料タンク(20)の底部(24)に固定するセットプレート(28)を備え、
    前記セットプレート(28)は、前記燃料ポンプ(22)の底部(22b)外周を囲む円環状をなし、このセットプレート(28)から前記ブラケット(51)が延び、
    前記燃料ポンプ(22)の底部(22b)と前記ブラケット(51)の先端側に支持した前記燃料フィルタ(41)との間に、これらに渡る燃料配管(46a,47a)が設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の燃料供給装置。
  4. 前記燃料フィルタ(41)はケース(55)に覆われ、このケース(55)に前記ブラケット(51)が取り付けられることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の車両の燃料供給装置。
  5. 前記燃料ポンプ(22)は、前記燃料タンク(20)の車両前後方向中央より後方に設けられることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の車両の燃料供給装置。
  6. 前記燃料フィルタ(41)は、車両側面視で車体フレーム(10)と重なることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の車両の燃料供給装置。
  7. 前記燃料タンク(20)の下方に内燃機関(30)のシリンダヘッド(32b)が配置され、このシリンダヘッド(32b)の後方に前記インジェクタ(34)が配置され、このインジェクタ(34)よりも後方かつ上方に前記燃料フィルタ(41)が配置されることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の車両の燃料供給装置。
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