JP2007239585A - 燃料ポンプモジュール - Google Patents

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英二 宮崎
Takeshi Enomoto
剛 榎本
Daisuke Ito
大介 伊藤
Toshio Sugiura
敏夫 杉浦
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Abstract

【課題】 部品を共通化することにより、コストを低減することのできる燃料ポンプモジュールを提供する。
【解決手段】 燃料ポンプモジュール5は、燃料ポンプ6、ケーシング部材7、セットプレート8、サクションフィルタ10、センダゲージ12を備える。相互に装着されるケーシング部材7とセットプレート8のいずれか一方の部品に対して、仕様の異なる複数種の他方の部品を選択的に装着可能に構成する。相互に装着されるケーシング部材7とサクションフィルタ10のいずれか一方の部品に対して、仕様の異なる複数種の他方の部品を選択的に装着可能に構成する。相互に装着されるケーシング部材7とセンダゲージ12のいずれか一方の部品に対して、仕様の異なる複数種の他方の部品を選択的に装着可能に構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主に二輪車、四輪車等の車両の燃料タンクに装備される燃料ポンプモジュールに関する。
燃料ポンプモジュール(燃料供給装置、燃料供給ユニット等とも呼ばれている。)としては、例えば特許文献1等に記載されたものがある。特許文献1に記載されたものは、燃料タンク内に配置される燃料ポンプと、燃料濾過用のストレーナと、前記燃料ポンプから吐出される燃料の圧力を調整するプレッシャレギュレータと、前記燃料タンクに形成された開口孔に嵌合する蓋体とを機能部品として備えている。
特開2003−49729
燃料ポンプモジュールにおいては、一般的に、車種により異なる機種毎に要求される仕様に応じて各部品が特化されていたため、部品の共通化が困難でコストアップを余儀なくされるという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、部品を共通化することにより、コストを低減することのできる燃料ポンプモジュールを提供することにある。
前記課題は、特許請求の範囲の欄に記載された構成を要旨とする燃料ポンプモジュールにより解決することができる。
すなわち、請求項1に記載された燃料ポンプモジュールによると、相互に装着される2部品のいずれか一方の部品に対して、仕様の異なる複数種の他方の部品を選択的に装着することができる。このため、例えば、複数の機種に対して一方の部品を1種類とし、他方の部品を機種毎の複数種とすればよい。したがって、一方の部品を共通化し、これによりコストを低減することができる。このように、一方の部品を共通化することによりコストを低減することができる燃料ポンプモジュールは、四輪車用に比べて、低コストが要求される二輪車用の燃料ポンプモジュールとして有益といえる。
また、請求項2に記載された燃料ポンプモジュールによると、一方の部品と他方の部品をスナップフィット手段を介して容易に装着することができる。
また、請求項3に記載された燃料ポンプモジュールによると、燃料ポンプ又は該燃料ポンプに付属するポンプ付属部材からなるポンプ側部材と、燃料タンクに形成された開口孔を閉鎖する蓋部材とのいずれか一方の部材(部品)に対して、仕様の異なる複数種の他方の部材(部品)を選択的に装着することができる。
また、請求項4に記載された燃料ポンプモジュールによると、燃料ポンプ又は該燃料ポンプに付属するポンプ付属部材からなるポンプ側部材と、燃料ポンプに吸入される燃料をろ過するフィルタ部材とのいずれか一方の部材(部品)に対して、仕様の異なる複数種の他方の部材(部品)を選択的に装着することができる。
また、請求項5に記載された燃料ポンプモジュールによると、燃料ポンプ又は該燃料ポンプに付属するポンプ付属部材からなるポンプ側部材と、燃料タンク内の燃料の残量を検出する燃料残量検出装置とのいずれか一方の部材(部品)に対して、仕様の異なる複数種の他方の部材(部品)を選択的に装着することができる。
また、請求項6に記載された燃料ポンプモジュールによると、ポンプ側部材のポンプ付属部材がポンプ保持部材であるため、ポンプ保持部材と他部品(蓋部材、又は、フィルタ部材、又は、燃料残量検出装置が相当する。)とを装着可能に構成すればよく、他部品に対する特別な装着構造を燃料ポンプ自体に設けなくてよい。
本発明の燃料ポンプモジュールによれば、部品を共通化することにより、コストを低減することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例を参照して説明する。
本発明の一実施例を図面にしたがって説明する。本実施例では、自動二輪車、原付自転車等の二輪車に用いられる燃料ポンプモジュールを例示する。図1は燃料ポンプモジュールを示す正面図、図2は同じく正断面図、図3は同じく構成部品を示す分解図である。また、本実施例の燃料ポンプモジュールは、例えば、二輪車(図示しない。)の車体フレーム上のシートの前方近くに搭載される燃料タンクに設置される。なお、図1に示すように、燃料タンク1の上板部2には、燃料ポンプモジュール5を設置するための、例えば丸孔形状の開口孔3が形成されている。
図3に示すように、燃料ポンプモジュール5は、燃料ポンプ6と、ケーシング部材7と、セットプレート8と、プレッシャレギュレータ9と、サクションフィルタ10と、センダゲージ12とをモジュール化したものである。以下、説明の都合上、セットプレート8、プレッシャレギュレータ9、燃料ポンプ6、ケーシング部材7、サクションフィルタ10、センダゲージ12の順に説明することにする。また、図1に示すように、ケーシング部材7とセットプレート8とは、第1のスナップフィット手段14及び第2のスナップフィット手段15を介して装着される。また、ケーシング部材7とサクションフィルタ10とは、第3のスナップフィット手段17を介して装着される。また、ケーシング部材7とセンダゲージ12とは、第4のスナップフィット手段18を介して装着される。なお、各スナップフィット手段14,15,17,18については逐次説明する。
まず、セットプレート8から説明する。図12はセットプレートを示す下面図、図13は図12のXIII−XIII線矢視断面図である。なお、セットプレート8は、本明細書でいう「蓋部材」、「部品」に相当するものである。
図13に示すように、セットプレート8は、その主体をなすプレート本体20と、そのプレート本体20上に結合されたフィードパイプ21とを備えている。プレート本体20は、例えばポリアセタール樹脂(POM)、ナイロン樹脂等の樹脂材料によって成形された樹脂成形品からなる。また、プレート本体20は、ほぼ円板状のプレート状部22を主体として形成されている。プレート状部22の下面には、環状のリブ部23が突出されている(図12参照。)。プレート状部22は、前記燃料タンク1の開口孔3(図1参照。)内にリブ部23をほぼ密に嵌合した状態で、その開口孔3を閉鎖可能に形成されている。また、図13に示すように、プレート状部22には、そのプレート状部22に所定の角度(例えば、90°)をもって交差する内管部25と外管部26が内外二重筒状に一体形成されている。
前記フィードパイプ21は、例えばポリアセタール樹脂(POM)、ナイロン樹脂等の樹脂材料によって成形された樹脂成形品からなる。フィードパイプ21は、例えばエルボ状に形成されている。フィードパイプ21の基部側端面(下端面)は、前記プレート本体20の外管部26の上端面に結合手段を介して突き合わせ状に結合されている。これにより、外管部26とフィードパイプ21が連通されている。プレート本体20に対するフィードパイプ21の結合手段としては、振動溶着、熱板溶着、レーザ溶着等の樹脂の溶着手段、接着剤による接着手段等を用いることができる。また、フィードパイプ21の先端部すなわち吐出端部21aを所望の方向に指向させた状態で、プレート本体20にフィードパイプ21を結合することにより、フィードパイプ21の向きを多彩化し、燃料タンク1に対する燃料ポンプモジュール5の搭載の自由度を向上することができる。
図13に示すように、前記内管部25の上端面は閉鎖部30により閉鎖されている。また、前記プレート状部22の下面側において、該プレート状部22には、前記外管部26に二股状に連通する吐出口接続管部31、及び、外管部26を貫通する状態で内管部25に二股状に連通する排出管部32が一体形成されている。吐出口接続管部31及び排出管部32は、それぞれ斜め下方に向けて延びており、その先端面が開口されている。
前記プレート状部22には、その上下面に貫通するターミナル35を備えたコネクタ部34が一体形成されている(図13参照。)。コネクタ部34には、その上面側から、図示しない電子制御ユニット(ECU)からなる制御手段に電気的につながる外部コネクタが差込みによって接続可能となっている。また、図示はしないが、コネクタ部34には、下面側から、燃料ポンプ6に電気的につながるリード線のコネクタ部が差込みによって接続可能となっているとともに、センダゲージ12に電気的につながるリード線103(図1参照。)のコネクタ部が差込みによって接続可能となっている。
図12に示すように、前記プレート本体20の外管部26の下端部の外周面上には、例えば、楔状をなす一対の第1の係合突起36が周方向にほぼ等間隔で突出されている(図12参照。)。第1の係合突起36は、下方に向かって先細り状をなしている(図4及び図5参照。)。第1の係合突起36を有する外管部26は、後述するケーシング部材7の第1の係合孔61を有する嵌合壁部60と協働して、第1のスナップフィット手段14を構成するものである。なお、図4は第1のスナップフィット手段を示す断面図、図5は同じく分解斜視図である。
また、図12に示すように、前記プレート状部22の下面には、一対の半円筒部38が一体形成されている。半円筒部38は、一対で円筒状をなすもので、前記吐出口接続管部31を間にして両側に離隔した状態で配置されている。半円筒部38の下端部の外周面上には、例えば、楔状をなす第2の係合突起39が突出されている(図3参照。)。第2の係合突起39は、下方に向かって先細り状をなしている。なお、第2の係合突起39を有する半円筒部38は、後述するケーシング部材7の第2の係合孔64を有する外嵌筒部63と協働して、第2のスナップフィット手段15を構成するものである。なお、図6は第2のスナップフィット手段を示す断面図、図7は同じく分解斜視図である。
次に、プレッシャレギュレータ9を説明する。なお、プレッシャレギュレータ9は、周知の構成のものであるからその詳しい説明を省略する。また、図5には、第1のスナップフィット手段14とともにプレッシャレギュレータ9がよく表わされている。
図5に示すように、プレッシャレギュレータ9は、ダイアフラム(図示しない。)を挟持する上下一対をなすハウジング41,42を備え、その両ハウジング41,42の接合部の外周部にフランジ部43が形成されている。また、上側のハウジング41の上端面には、余剰燃料を排出する燃料戻し管44が同一軸線上に突出されている。上側のハウジング41の上端面には、燃料戻し管44を取り巻くように燃料導入口45が形成されている。なお、燃料戻し管44は、段付管状に形成されており、その小径管部にはO(オー)リング47が外嵌状に装着されている。また、上側のハウジング41には、スペーサリング48、Oリング49が外嵌状に装着されている。
次に、燃料ポンプ6を説明する。なお、燃料ポンプ6は、周知の構成のものであるからその詳しい説明を省略する。
図3に示すように、燃料ポンプ6は、例えば、ウエスコ式の電動ポンプであって、ほぼ円柱状に形成されている。燃料ポンプ6の下端面には、燃料タンク1内の燃料を吸入する燃料吸入口51が突出されている。また、燃料ポンプ6の上端面には、吸入した燃料を吐出する燃料吐出口52が突出されている。また、燃料ポンプ6の上端面には、コネクタ部53が設けられている。コネクタ部53には、前記セットプレート8のコネクタ部34につながるリード線(図示しない。)のコネクタ部が差込みによって接続可能となっている。燃料ポンプ6は、コネクタ部53を通じて通電されることにより駆動され、内蔵の回転体(例えば、インペラ)を回転させることにより、燃料タンク1内の燃料を燃料吸入口51を通じて吸入しかつ昇圧して燃料吐出口52から吐出する。また、燃料ポンプ6の下端面にはフィルタ抜止用ピン54が突出されている。
次に、ケーシング部材7を説明する。なお、ケーシング部材7は、本明細書でいう「ポンプ保持部材」、「ポンプ付属部材」、「ポンプ側部材」、「部品」に相当するものである。
図3に示すように、ケーシング部材7は、前記燃料ポンプ6を内嵌可能なほぼ円筒状のポンプ保持筒部56を主体として形成されている。ポンプ保持筒部56の上端部には、前記セットプレート8の外管部26の下端面に面する受板部57が一体形成されている。受板部57には、前記プレッシャレギュレータ9の下側のハウジング42を嵌合可能な嵌合孔58が形成されている(図5参照。)。嵌合孔58の孔縁部は、プレッシャレギュレータ9のフランジ部43を抜け止め可能に形成されている(図4参照。)。ケーシング部材7は、例えばポリアセタール樹脂(POM)、ナイロン樹脂等の樹脂材料によって成形された樹脂成形品からなる。
図3に示すように、前記ポンプ保持筒部56の受板部57の外周部上には、一対の嵌合壁部60が点対称状に一体形成されている。一対の嵌合壁部60は、前記セットプレート8の外管部26を内嵌可能に形成されている(図4参照。)。嵌合壁部60には、外管部26に嵌合した際に、その嵌合壁部60の弾性変形いわゆる拡径方向のたわみ変形(図4中、二点鎖線60参照。)を利用して前記両第1の係合突起36に係合可能な第1の係合孔61が形成されている。なお、第1の係合突起36を有する外管部26と第1の係合孔61を有する嵌合壁部60とは、本明細書でいう「スナップフィット手段」に相当する「第1のスナップフィット手段14」を構成している。
図7に示すように、前記ポンプ保持筒部56の上端部には、ほぼC字筒状の外嵌筒部63が一体形成されている。外嵌筒部63は、前記セットプレート8の両半円筒部38に跨るようにして外嵌可能に形成されている(図6参照。)。外嵌筒部63には、両半円筒部38に嵌合した際に、その外嵌筒部63の両端部の弾性変形いわゆる拡径方向のたわみ変形(図6中、二点鎖線63参照。)を利用して前記両第2の係合突起39に係合可能な第2の係合孔64が形成されている。なお、第2の係合突起39を有する半円筒部38と第2の係合孔64を有する外嵌筒部63とは、本明細書でいう「スナップフィット手段」に相当する「第2のスナップフィット手段15」を構成している。
図3に示すように、前記ポンプ保持筒部56の下端部の外周面上には、例えば、楔状をなす3個(図3では2個を示す。)の第3の係合突起66が周方向にほぼ等間隔で突出されている。第3の係合突起66は、ポンプ保持筒部56の軸方向下方に向かって先細り状をなしている。また、ポンプ保持筒部56の下端部には、隣り合う第3の係合突起66の間においてポンプ保持筒部56の軸方向下方を開放する切欠溝67が形成されている。なお、第3の係合突起66を有するポンプ保持筒部56は、後述するサクションフィルタ10のポンプ接続部材78の第3の係合孔91を有する連結壁部90と協働して、第3のスナップフィット手段17を構成するものである。なお、図8は第3のスナップフィット手段を示す断面図、図9は同じく分解斜視図である。
図3に示すように、前記ポンプ保持筒部56の側面部には、後述するセンダゲージ12を取付ける平坦なゲージ取付面71を有するゲージ取付部70が一体形成されている。ゲージ取付部70のゲージ取付面71上には、例えば、直線状の係合凸部72が一体形成されている。係合凸部72の下端部における突出端部には、両側方に張り出す一対の係止片72aが突出されている。また、ゲージ取付部70のゲージ取付面71上には、例えば、上端部の隅角部に位置する係止凸部73と係止突起74とが相互に所定間隔を隔てて一体形成されている。なお、係合凸部72及び係止凸部73並びに係止突起74を有するゲージ取付部70は、後述するセンダゲージ12のゲージ本体95の係止部99を有する嵌合凹部100及び弾性係止片101と協働して、第4のスナップフィット手段18を構成するものである。なお、図10は第3のスナップフィット手段を示す断面図、図11は同じく分解斜視図である。
次に、サクションフィルタ10を説明する。図14はサクションフィルタを示す正断面図、図15は図14のXV−XV線矢視断面図である。なお、サクションフィルタ10は、本明細書でいう「フィルタ部材」、「部品」に相当するものである。
図15に示すように、サクションフィルタ10は、フィルタ材76と支持部材77とポンプ接続部材78とを備えている。フィルタ材76は、例えば、樹脂製のメッシュスクリーン、不織布等の濾材により偏平な袋状に形成されている。また、支持部材77は、樹脂製で、フィルタ材76を膨らんだ状態に保持することによりフィルタ材76の内部容積を確保する骨格部80と、フィルタ材76の内外を連通する導出管部81とを有している。導出管部81はエルボ状に形成されており、その導出管部81の外端部が上方に向けて開口されている。
前記ポンプ接続部材78は、樹脂製で、連通管部83と、連通管部83の下部外周面にフランジ状に張り出す連結板部84と、連通管部83の上端外周面にフランジ状に張り出す受止板部85とを有している。連通管部83の下端部は前記支持部材77の導出管部81の外端部内に内嵌されており、その連通管部83の上端部は前記燃料ポンプ6の燃料吸入口51に外嵌可能に形成されている。また、連結板部84は、連通管部83の下端部を支持部材77の導出管部81の外端部内に内嵌した状態で、前記支持部材77の導出管部81の上端面に連結部材87を介して重合状に結合されている。また、受止板部85は、燃料ポンプ6の燃料吸入口51に連通管部83の上端部を外嵌した状態で、前記燃料ポンプ6の下端面に重合可能に形成されている(図2参照。)。受止板部85には、燃料ポンプ6のフィルタ抜止用ピン54を嵌合可能すなわち挿入可能なピン挿入孔88が形成されている。
図9に示すように、前記受止板部85の外周部上には、ほぼ等間隔で並ぶ3個の連結壁部90が一体形成されている。連結壁部90は、前記ケーシング部材7のポンプ保持筒部56の下端部に外嵌可能に形成されている(図2参照。)。連結壁部90には、ケーシング部材7のポンプ保持筒部56に外嵌した際に、その連結壁部90の弾性変形いわゆる拡径方向のたわみ変形(図8中、二点鎖線90参照。)を利用して前記第3の係合突起66にそれぞれ係合可能な第3の係合孔91が形成されている。なお、第3の係合突起66を有するポンプ保持筒部56と第3の係合孔91を有する連結壁部90とは、本明細書でいう「スナップフィット手段」に相当する「第3のスナップフィット手段17」を構成している。
また、図9に示すように、前記受止板部85の外周部上には、隣り合う連結壁部90の相互間に位置する3個の保持壁部93が一体形成されている。保持壁部93は、前記ケーシング部材7のポンプ保持筒部56の切欠溝67内に嵌合可能で、かつ、前記燃料ポンプ6の下端部に外嵌可能に形成されている(図8参照。)。
次に、センダゲージ12を説明する。センダゲージ12は、燃料タンク1(図1参照。)内の燃料の残量すなわち液面を電気抵抗値から検知する液面計として機能する。なお、センダゲージ12は、本明細書でいう「燃料残量検出装置」、「部品」に相当するものである。
図3に示すように、センダゲージ12は、ボックス状に形成されかつ抵抗基板(図示しない。)を備えたゲージ本体95と、そのゲージ本体95に対して回動可能に設けられた揺動アーム96と、その揺動アーム96の自由端部に取付けられかつ燃料タンク1内の液面に浮遊可能なフロート97とを備えている。
図11に示すように、前記ゲージ本体95は、前記ケーシング部材7のゲージ取付部70のゲージ取付面71に対面する装着面98を備えている。なお、具体的には、装着面98上には、例えば横長四角形状の適数個(図11では、上下左右の計4個を示す。)の突起部98aが分散的にかつ微小な突出量をもって突出されている。装着面98上の突起部98aをゲージ取付面71に面接触させる構成として、相互間の接触面積を減らすことにより、低コスト化を図るとともに、耐摩耗性の向上を図っている。例えば、ゲージ取付面71に装着面98を全面的に面接触させる構成とした場合、両接触面を高い平面度が要求されることにより高コスト化を余儀なくされるだけでなく、接触部が広範囲となって摩耗しやすくなることが予想されるが、前に述べたように、装着面98上の突起部98aをゲージ取付面71に面接触させ、相互間の接触面積を減らすことにより、突起部98aの精度を確保するだけでよいため、低コスト化を図るとともに耐摩耗性の向上を図ることができる。なお、突起部98aの形状は横長四角形状に限定されるものではなく、適宜変更することができる。また、突起部98aはゲージ取付面71に面接触するものに限らず、点接触するものでもよい。
また、装着面98には、前記ケーシング部材7のゲージ取付部70の係合凸部72に嵌合可能な嵌合凹部100が形成されている。しかして、嵌合凹部100は、ゲージ取付部70の係合凸部72に係合した状態(図10中、二点鎖線72参照。)で、ゲージ取付部70に対してゲージ本体95が相対的に下方へ所定量移動されることにより、それ以上の移動が制限されるように形成されかつ係合凸部72の係止片72aの抜け止めをなす係止部99を有している。
また、図11に示すように、ゲージ本体95の一側部(前記ケーシング部材7のゲージ取付部70の係止凸部73及び係止突起74に対応する側部)には、立上り状をなす弾性係止片101が一体形成されている。弾性係止片101は、ゲージ本体95側に向けて弾性変形いわゆるたわみ変形(図10中、二点鎖線101照。)可能に形成されている。弾性係止片101の自由端部である上端部には抜止部102が形成されている。ゲージ本体95の嵌合凹部100を前記ケーシング部材7のゲージ取付部70の係合凸部72に嵌合した際には、弾性係止片101がゲージ取付部70における係止凸部73と係止突起74との間に対して抜止部102が上方へ突出する状態(図10中、二点鎖線102参照。)におかれる。そして、ゲージ取付部70に対してゲージ本体95が相対的に下方へ所定量移動されるときは、抜止部102が弾性係止片101のたわみ変形を利用して係止凸部73と係止突起74との間を下方へ通過する。そして、係合凸部72の係止片72aが係止部99に係合して抜け止めされたときには、弾性係止片101の弾性復元にともない、抜止部102が係止突起74の下側に潜り込むことにより、ゲージ取付部70に対するゲージ本体95の上方へ移動が制限されることによりゲージ本体95の抜け止めがなされる。なお、係合凸部72及び係止凸部73並びに係止突起74を有するゲージ取付部70と、係止部99を有する嵌合凹部100及び弾性係止片101を有するゲージ本体95とは、本明細書でいう「スナップフィット手段」に相当する「第4のスナップフィット手段18」を構成している。
また、前記ゲージ本体95からは、その本体内に内蔵された検出素子に電気的につながるリード線103が引き出されている(図1参照。)。リード線103の自由端部に設けられたコネクタ部(図示しない。)は、前記セットプレート8のコネクタ部34にその下面側から差込みによって接続可能となっている。
次に、前記したセットプレート8、プレッシャレギュレータ9、燃料ポンプ6、ケーシング部材7、サクションフィルタ10、センダゲージ12の組付手順の一例について説明する。
まず、セットプレート8にプレッシャレギュレータ9を組付ける。すなわち、プレッシャレギュレータ9の上側のハウジング41を、セットプレート8の外管部26の下端部内にスペーサリング48及びOリング49を介してシール状態で嵌合する(図4参照。)。このとき、プレッシャレギュレータ9のフランジ部43を、外管部26の下端面に当接させる。また、プレッシャレギュレータ9の燃料戻し管44を、セットプレート8の内管部25の下端部内にOリング47を介してシール状態で嵌合する。これにより、外管部26内(内管部25内を除く。)に燃料導入口45が連通される。プレッシャレギュレータ9は、前記フィードパイプ21から吐出する燃料の圧力すなわち外管部26内の燃料圧力が所定値を超えるときに、余剰燃料を燃料戻し管44から内管部25内へ排出することにより、外管路内の燃料の圧力を所定圧に制御する。
次に、ケーシング部材7の受板部57の嵌合孔58をプレッシャレギュレータ9の下側のハウジング42に嵌合する。これにより、ケーシング部材7の受板部57の嵌合孔58の孔縁部により、プレッシャレギュレータ9のフランジ部43が抜け止めされる(図4参照。)。また、セットプレート8の外管部26にケーシング部材7の両嵌合壁部60を嵌合する。このとき、外管部26の各第1の係合突起36に両嵌合壁部60の各第1の係合孔61がその嵌合壁部60のたわみ変形(図4中、二点鎖線60参照。)を利用して係合することによって、セットプレート8にケーシング部材7が第1のスナップフィット手段14を介して装着される。
また、セットプレート8の半円筒部38にケーシング部材7の外嵌筒部63を嵌合する(図6参照。)。このとき、半円筒部38の各第2の係合突起39に外嵌筒部63の各第2の係合孔64がその外嵌筒部63のたわみ変形(図6中、二点鎖線63参照。)を利用して係合することによって、セットプレート8にケーシング部材7が第2のスナップフィット手段15を介して装着される。
次に、サクションフィルタ10のポンプ接続部材78の受止板部85の連通管部83が燃料ポンプ6の燃料吸入口51に外嵌される。これにともない、サクションフィルタ10のポンプ接続部材78のピン挿入孔88に燃料ポンプ6のフィルタ抜止用ピン54が挿入され、ポンプ接続部材78の受止板部85が燃料ポンプ6の下端面に重合される(図2参照。)。なお、必要に応じて、フィルタ抜止用ピン54に対して、例えば金属製板ばね材で形成されたO形スナップリング、E形スナップリング等の抜止部材(図示しない。)をそのばね性を利用して装着することにより、燃料ポンプ6に対するサクションフィルタ10(詳しくは、ポンプ接続部材78)の抜け止めを確実化することができる。
また、サクションフィルタ10のポンプ接続部材78の連通管部83が燃料ポンプ6の燃料吸入口51に外嵌されるにともない、ポンプ接続部材78の各保持壁部93が燃料ポンプ6の下端部に外嵌される(図8参照。)。
次に、ケーシング部材7のポンプ保持筒部56内に燃料ポンプ6を嵌入する。そして、燃料ポンプ6の燃料吐出口52を、Oリング105を介してセットプレート8の吐出口接続管部31内にシール状態で嵌合する(図2参照。)。これにともない、ケーシング部材7のポンプ保持筒部56にサクションフィルタ10のポンプ接続部材78の連結壁部90を嵌合する(図8参照。)。このとき、ポンプ保持筒部56の各第3の係合突起66にポンプ接続部材78の連結壁部90の各第3の係合孔91がその連結壁部90のたわみ変形(図8中、二点鎖線90参照。)を利用して係合することによって、ケーシング部材7にサクションフィルタ10が第3のスナップフィット手段17を介して装着される。また、ケーシング部材7のポンプ保持筒部56の各切欠溝67に、サクションフィルタ10のポンプ接続部材78の各保持壁部93が嵌合される。なお、セットプレート8のコネクタ部34と燃料ポンプ6のコネクタ部53には、図示しないリード線の両コネクタ部が差込みによって接続される。
また、ケーシング部材7のゲージ取付部70にセンダゲージ12のゲージ本体95を重合状に配置する。このとき、装着面98上に形成された適数個(例えば、4個)の突起部98aをゲージ取付面71に接触すなわち当接させる。この状態から、ゲージ取付部70に対してゲージ本体95を相対的に下方へ移動させることにより、ゲージ取付部70の係合凸部72にゲージ本体95の嵌合凹部100を抜け止め状態に係合するとともに、ゲージ取付部70の係止突起74にゲージ本体95の弾性係止片101の抜止片102がその弾性係止片101のたわみ変形(図10中、二点鎖線101参照。)を利用して抜け止め状態に係合することによって、ケーシング部材7にセンダゲージ12(詳しくは、ゲージ本体95)が第4のスナップフィット手段18を介して装着される。なお、ゲージ本体95のリード線103(図1参照。)のコネクタ部(図示しない。)は、セットプレート8のコネクタ部34に下面側から差込みによって接続される。
上記のように、セットプレート8、プレッシャレギュレータ9、燃料ポンプ6、ケーシング部材7、サクションフィルタ10、センダゲージ12を組付けることにより、燃料ポンプモジュール5が構成される。燃料ポンプモジュール5は、次に述べるようにして燃料タンク1に搭載される。
すなわち、燃料タンク1内に、開口孔3を通じて、サクションフィルタ10からケーシング部材7、センダゲージ12等を挿入する。そして、セットプレート8のプレート状部22のリブ部23を燃料タンク1の開口孔3(図1参照。)に嵌合し、そのプレート状部22により該開口孔3を閉鎖する。プレート状部22の外周部は、燃料タンク1の開口孔3(図1参照。)の孔縁部上に、例えばゴム状弾性体からなるガスケットあるいはシール部材(図示しない。)を介して配置され、かつ固定手段(図示しない。)を介して密閉状態に固定される。燃料タンク1に対するセットプレート8の固定手段としては、ねじ止めによる締着手段を用いることができる。また、燃料タンク1に対するセットプレート8の固定手段としては、ねじ止めによる締着手段に代えて、振動溶着、熱板溶着、レーザ溶着等の樹脂の溶着手段、接着剤による接着手段等を適宜用いることができる。この場合、ガスケットあるいはシール部材を省略することができる。また、セットプレート8のプレート状部22及び/又は燃料タンク1が、樹脂より剛性の高い材料、例えば鉄板等の金属製の場合は、ねじ止めによる締着手段を用いて、燃料タンク1にガスケットあるいはシール部材(図示しない。)を介してプレート状部22を固定する。また、図示しないが、フィードパイプ21の吐出端部21aには、エンジン(内燃機関)におけるインジェクタを備えたデリバリパイプに連通する燃料供給管が接続される。また、セットプレート8のコネクタ部34には、図示しない外部コネクタが上面側から差込みによって接続される。
前記燃料タンク1に搭載された燃料ポンプモジュール5(図2参照。)において、エンジン(内燃機関)の運転にともない、燃料ポンプ6が駆動される。これにより、燃料タンク1内の燃料が、サクションフィルタ10のフィルタ材76を通じてろ過された後、支持部材77の導出管部81からポンプ接続部材78の連通管部83を通じて燃料吸入口51に吸入される。燃料吸入口51内に吸入された燃料は、燃料ポンプ6内で昇圧された後、燃料吐出口52から吐出される。その燃料吐出口52から吐出された燃料は、セットプレート8の吐出口接続管部31から外管部26(内管部25内を除く。)、フィードパイプ21を通じて燃料供給管(図示しない。)へと送られる。フィードパイプ21から送り出される燃料の圧力は、プレッシャレギュレータ9によって所定圧になるように調整される。プレッシャレギュレータ9の燃料戻し管44から排出される余剰燃料は、内管部25から排出管部32を通じて燃料タンク1内へ排出される。
また、センダゲージ12(図1参照。)により燃料タンク1内の燃料の残量が検出される。すなわち、センダゲージ12のフロート97は、燃料タンク1内の燃料の残量すなわち液面に浮遊し、揺動アーム96を回動させる。揺動アーム96の回動を検出したゲージ本体95が検出信号を出力する。その検出信号は、リード線103からセットプレート8のコネクタ部34のターミナル35、外部コネクタを通じて、電子制御ユニット(ECU)からなる制御手段に出力される。制御手段は、ゲージ本体95からの検出信号に基づいて燃料タンク1内の燃料残量を算出し、ウォーニングインジケータ、ウォーニングランプ等の表示手段(図示しない。)を作動させる。
上記した燃料ポンプモジュール5において、ケーシング部材7とセットプレート8とは、いずれか一方の部材に対して、仕様の異なる複数種の他方の部材を選択的に装着することができるようにしてある。詳しくは、ケーシング部材7とセットプレート8とを装着するための第1のスナップフィット手段14及び第2のスナップフィット手段15を共通化しておけば、ケーシング部材7に対してフィードパイプ21の向き、高さ等の仕様の異なる複数種のセットプレート8を選択的に装着したり、あるいは、セットプレート8に対して燃料ポンプ6の仕様の異なる複数種のケーシング部材7を選択的に装着したりすることができる。すなわち、ケーシング部材7に対して複数種のセットプレート8を選択的に装着することができる場合は、複数の機種に対してケーシング部材7を1種類とし、セットプレート8を機種毎の複数種とすればよい。したがって、ケーシング部材7を共通化することにより、コストを低減することができる。また、セットプレート8に対して複数種のケーシング部材7を選択的に装着することができる場合は、複数の機種に対してセットプレート8を1種類とし、ケーシング部材7を機種毎の複数種とすればよい。したがって、セットプレート8を共通化することにより、コストを低減することができる。
また、ケーシング部材7とサクションフィルタ10とは、いずれか一方の部材に対して、仕様の異なる複数種の他方の部材を選択的に装着することができるようにしてある。
詳しくは、ケーシング部材7とサクションフィルタ10とを装着するための第3のスナップフィット手段17を共通化しておけば、ケーシング部材7に対してフィルタ材76の向き、高さ等の仕様の異なる複数種のサクションフィルタ10を選択的に装着したり、あるいは、サクションフィルタ10に対して燃料ポンプ6の仕様の異なる複数種のケーシング部材7を選択的に装着したりすることができる。すなわち、ケーシング部材7に対して複数種のサクションフィルタ10を選択的に装着することができる場合は、複数の機種に対してケーシング部材7を1種類とし、サクションフィルタ10を機種毎の複数種とすればよい。したがって、ケーシング部材7を共通化することにより、コストを低減することができる。また、サクションフィルタ10に対して複数種のケーシング部材7を選択的に装着することができる場合は、複数の機種に対してサクションフィルタ10を1種類とし、ケーシング部材7を機種毎の複数種とすればよい。したがって、サクションフィルタ10を共通化することにより、コストを低減することができる。
また、ケーシング部材7とセンダゲージ12(詳しくは、ゲージ本体95)とは、いずれか一方の部材に対して、仕様の異なる複数種の他方の部材を選択的に装着することができるようにしてある。詳しくは、ケーシング部材7とゲージ本体95とを装着するための第4のスナップフィット手段18を共通化しておけば、ケーシング部材7に対してフロート97の向き、揺動アーム96の長さ等の仕様の異なる複数種のゲージ本体95を選択的に装着したり、あるいは、ゲージ本体95に対して燃料ポンプ6の仕様の異なる複数種のケーシング部材7を選択的に装着したりすることができる。すなわち、ケーシング部材7に対して複数種のゲージ本体95を選択的に装着することができる場合は、複数の機種に対してケーシング部材7を1種類とし、ゲージ本体95を機種毎の複数種とすればよい。したがって、ケーシング部材7を共通化することにより、コストを低減することができる。また、ゲージ本体95に対して複数種のケーシング部材7を選択的に装着することができる場合は、複数の機種に対してゲージ本体95を1種類とし、ケーシング部材7を機種毎の複数種とすればよい。したがって、ゲージ本体95を共通化することにより、コストを低減することができる。
また、上記した燃料ポンプモジュール5によると、相互に装着し合う2部材(ケーシング部材7とセットプレート8、ケーシング部材7とサクションフィルタ10、ケーシング部材7とセンダゲージ12(詳しくは、ゲージ本体95))のいずれか一方の部材に対して、仕様の異なる複数種の他方の部材を選択的に装着することができる。このため、相互に装着し合う2部材のうち少なくとも一方の部材として、コンパクト化された部材を採用することにより、燃料ポンプモジュール5の省スペース化を図ることができる。このように、省スペース化を図ることができる燃料ポンプモジュールは、四輪車用に比べて、設置スペースに制約の多い二輪車用の燃料ポンプモジュールとして有益といえる。
また、上記した燃料ポンプモジュール5によると、ケーシング部材7とセットプレート8とを、第1のスナップフィット手段14及び第2のスナップフィット手段15を介して容易に装着することができる。なお、ケーシング部材7とセットプレート8を装着する装着手段としては、両スナップフィット手段14,15に限らず、振動溶着、熱板溶着、レーザ溶着等の樹脂の溶着手段、接着剤による接着手段、ねじ止めによる締着手段、クリップによるクリップ止め手段等を用いることができる。
また、ケーシング部材7とサクションフィルタ10を、第3のスナップフィット手段17を介して容易に装着することができる。なお、ケーシング部材7とサクションフィルタ10を装着する装着手段としては、第3のスナップフィット手段17に限らず、振動溶着、熱板溶着、レーザ溶着等の樹脂の溶着手段、接着剤による接着手段、ねじ止めによる締着手段、クリップによるクリップ止め手段等を用いることができる。
また、ケーシング部材7とセンダゲージ12(詳しくは、ゲージ本体95)を、第4のスナップフィット手段18を介して容易に装着することができる。なお、ケーシング部材7とセンダゲージ12を装着する装着手段としては、第4のスナップフィット手段18に限らず、振動溶着、熱板溶着、レーザ溶着等の樹脂の溶着手段、接着剤による接着手段、ねじ止めによる締着手段、クリップによるクリップ止め手段等を用いることができる。
また、燃料ポンプ6に付属するポンプ付属部材がケーシング部材7であるため、ケーシング部材7と他部品(セットプレート8、サクションフィルタ10、センダゲージ12(詳しくは、ゲージ本体95)が相当する。)とを装着可能に構成すればよく、その他部品に対する特別な装着構造を燃料ポンプ6自体に設けなくてよい。したがって、燃料ポンプ6の構成の煩雑化を回避することができる。
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、燃料ポンプモジュール5は,二輪車用に限定されるものではなく、四輪車用、その他の用途のエンジンに適用することができる。また、燃料ポンプモジュール5は、少なくとも相互に装着される2部品を備えたものであればよい。このため、例えば、プレッシャレギュレータ9、サクションフィルタ10、センダゲージ12の有無は限定されない。また、前記実施例では、ケーシング部材7にセットプレート8、サクションフィルタ10、センダゲージ12(詳しくは、ゲージ本体95)を装着したが、その装着の組合わせは適宜変更することができる。例えば、セットプレート8にサクションフィルタ10を装着したり、セットプレート8にセンダゲージ12を装着したりすることができる。また、燃料ポンプ6自体を、「ポンプ側部材」とする場合は、燃料ポンプ6自体に他部品(例えば、セットプレート8、サクションフィルタ10、センダゲージ12(詳しくは、ゲージ本体95)、ケーシング部材7等)とを装着可能に構成すればよい。また、スナップフィット手段は、2部品を弾性変形を利用して装着可能な構成であればよく、係合構造、組数等は限定されるものではない。例えば、各スナップフィット手段における係合突起と係合孔とを逆配置とする、すなわち前記実施例において係合突起を設けた部材に係合孔を設け、係合孔を設けた部材に係合突起を設けることができる。また、係合孔は、係合突起と係合可能であれば、係合溝、係合凹部等に代えることができる。また、各スナップフィット手段による係合個所を増減することができる。また、セットプレート8は、燃料タンク1の上板部に限らず、側板部、あるいは、底板部に取り付けることもできる。また、ケーシング部材7、セットプレート8、ポンプ接続部材78等は、前記実施例では、樹脂製としたが、金属製とすることもできる。
本発明の一実施例にかかる燃料ポンプモジュールを示す正面図である。 燃料ポンプモジュールを示す正断面図である。 燃料ポンプモジュールの構成部品を示す分解図である。 第1のスナップフィット手段を示す断面図である。 第1のスナップフィット手段を示す分解斜視図である。 第2のスナップフィット手段を示す断面図である。 第2のスナップフィット手段を示す分解斜視図である。 第3のスナップフィット手段を示す断面図である。 第3のスナップフィット手段を示す分解斜視図である。 第3のスナップフィット手段を示す断面図である。 第4のスナップフィット手段を示す分解斜視図である。 セットプレートを示す下面図である。 図12のXIII−XIII線矢視断面図である。 サクションフィルタを示す正断面図である。 図14のXV−XV線矢視断面図である。
符号の説明
1 燃料タンク
3 開口孔
5 燃料ポンプモジュール
6 燃料ポンプ
7 ケーシング部材(ポンプ保持部材、ポンプ付属部材、ポンプ側部材、部品)
8 セットプレート(蓋部材、部品)
10 サクションフィルタ(フィルタ部材、部品)
12 センダゲージ(燃料残量検出装置、部品)
14 第1のスナップフィット手段(スナップフィット手段)
15 第2のスナップフィット手段(スナップフィット手段)
17 第3のスナップフィット手段(スナップフィット手段)
18 第4のスナップフィット手段(スナップフィット手段)

Claims (6)

  1. 複数の部品を備える燃料ポンプモジュールであって、
    相互に装着される2部品のいずれか一方の部品に対して、仕様の異なる複数種の他方の部品を選択的に装着可能に構成したことを特徴とする燃料ポンプモジュール。
  2. 請求項1に記載の燃料ポンプモジュールであって、
    前記一方の部品と前記他方の部品をスナップフィット手段を介して装着可能としたことを特徴とする燃料ポンプモジュール。
  3. 請求項1又は2に記載の燃料ポンプモジュールであって、
    前記2部品は、燃料ポンプ又は該燃料ポンプに付属するポンプ付属部材からなるポンプ側部材と、燃料タンクに形成された開口孔を閉鎖する蓋部材であることを特徴とする燃料ポンプモジュール。
  4. 請求項1又は2に記載の燃料ポンプモジュールであって、
    前記2部品は、燃料ポンプ又は該燃料ポンプに付属するポンプ付属部材からなるポンプ側部材と、前記燃料ポンプに吸入される燃料をろ過するフィルタ部材であることを特徴とする燃料ポンプモジュール。
  5. 請求項1又は2に記載の燃料ポンプモジュールであって、
    前記2部品は、燃料ポンプ又は該燃料ポンプに付属するポンプ付属部材からなるポンプ側部材と、前記燃料タンク内の燃料の残量を検出する燃料残量検出装置であることを特徴とする燃料ポンプモジュール。
  6. 請求項3〜5のいずれか1つに記載の燃料ポンプモジュールであって、
    前記ポンプ側部材のポンプ付属部材が、前記燃料ポンプを保持するポンプ保持部材であることを特徴とする燃料ポンプモジュール。
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