JP3823575B2 - 精米施設 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、投入穀粒を精白する精米施設に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の建家式の精米施設においては、通常、投入した穀粒をまず石抜装置に投入し、投入穀粒中に混入する石等を石抜装置の揺動選別板で分離選別すると共に、揺動選別板の下方に配置してある送風ファンの風が選別板に多数設けてある通風孔を通過することによって穀粒中の埃を取り、次いで、昇降機で揚穀して精米機に供給する(例えば、特公平6−16858号公報)。
【0003】
その際、上記のような通風孔を有する選別板と送風ファンとからなる石抜装置のみを設ける精米施設においては、藁等の長尺物を除去することができないという欠点がある。そこで、精米昇降機の排出口側に網等を設けて玄米のみを通過させて藁等を除去して精米装置に藁等が混入しないようにする技術が開示されている(例えば、特開平6−296885号公報や特開平2−307538号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
建家式の精米施設内の精米装置等の装置各部は、精米作業後のメンテナンスを考慮すると装置各部の設置面より低いところにあるのが望ましい。しかしながら、前記公報のように網を穀粒のみが落下して通過するタイプの異物除去装置においては、揚穀装置の排出口のように建家の設置面からある程度高いところに位置する場所に設置する必要があるので、精米作業後のメンテナンスが大変し難いものとなっていた。
【0005】
本発明は、精米装置に藁等の長尺物が混入することを防止することを目的とすると共に、精米施設内の穀粒搬送経路沿いに効率良く異物除去装置を設置可能にすることで、異物除去装置の設置位置を装置各部の設置面からより低い位置に設置可能にして、精米作業後のおける異物除去装置のメンテナンスの負担を軽くすることを目的とする。
【0006】
また、石抜装置と異物除去装置との配置位置を工夫することにより、より狭い設置面積に石抜装置、異物除去装置、揚穀装置を設置可能にすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる従来技術の課題を達成するために次のような技術手段を講ずる。すなわち、請求項1においては、建屋内を仕切壁1により操作室(A)と機械室(B)とに分け、機械室(B)側には、投入した穀粒中の石等を比重選別する石抜装置(7)と、石抜装置(7)で比重選別された穀粒中より、藁等の長尺物を分離選別すると共にさらに穀粒に搬送作用を及ぼす異物除去装置(8)と、異物除去装置(8)で分離選別及び搬送された穀粒を揚穀する揚穀装置(9)と、揚穀装置(9)で揚穀された穀粒を精白する精米装置(11)とを有するものであって、
石抜装置(7)は多数の孔を設ける揺動選別板(7a)を傾斜して設けると共に、揺動選別板(7a)の下方に送風ファン(7b)を配置する構成とし、
異物除去装置(8)は穀粒が通過できる多数の孔(40c)を形成する選別板(40)の選別始端側を穀粒移送方向(ロ)に揺動すると共に選別板(40)の選別終端側を平面視で円運動(イ)をする構成とし、
石抜装置(7)の揺動選別板(7a)の揺下側には穀粒排出口(7d)を設け、石抜装置(7)の穀粒排出口(7d)の下方には異物除去装置(8)の選別始端側に穀粒を供給する供給ホッパ(46)を設け、石抜装置(7)の穀粒排出口(7d)から異物除去装置(8)の供給ホッパ(46)へ穀粒が落下供給する構成とし、
異物除去装置(8)の穀粒排出口(44)から揚穀装置(9)の穀粒供給口(9a)へ穀粒が落下供給する構成とし、
石抜装置(7)より異物除去装置(8)を経て揚穀装置(9)の穀粒供給口(9a)までの穀粒経路が平面視「く」の字型になるよう石抜装置(7)の穀粒排出口(7d)を異物除去装置(8)の選別板(40)の受け板部(40a)側の横一側上方に臨ませたことを特徴とする精米施設とする。
【0008】
【0009】
【発明の作用】
精米施設内に投入した穀粒は石抜装置に供給され、送風ファンと揺動選別板の作用により穀粒中の石等を比重選別された後、石抜装置の穀粒排出口より異物除去装置の供給ホッパに落下供給される。そして、異物除去装置の選別板の選別始端側に供給された穀粒と藁屑等の長尺物は、選別板の選別始端側が穀粒搬送方向への揺動と選別終端側の円運動により穀粒は選別板面全体に広がりながら選別板の孔を通過することで長尺物と分離され搬送される。そして、分離選別された後、異物除去装置の排出口より揚穀装置の穀粒供給口に落下供給される。このとき、石抜装置より揚穀装置に至るまで穀粒は「く」の字形の穀粒経路に沿って選別搬送される。なお、揚穀装置の穀粒供給口に供給された穀粒は揚穀され精米装置にて精白作用を受ける。また、藁屑は異物除去装置の機外に排出され所定の場所で貯留される。
【0010】
【0011】
【0012】
【発明の効果】
本発明のように、精米施設内に異物除去装置を設けることで精米装置に藁等の長尺物が精米装置に混入することを防止することができる。また、異物除去装置が穀粒に搬送作用をなすと共に、石抜装置の穀粒排出口と異物除去装置の穀粒供給口、及び異物除去装置の穀粒排出口と揚穀装置の穀粒供給口とはそれぞれ落下供給する関係に有るので、異物除去装置が精米施設内における穀粒の搬送経路を兼ねると共に、異物除去装置を低い位置に設置することが可能になる。従って、精米作業後、異物除去装置のメンテナンスをする負担を軽くすることができる。
【0013】
また、多数の孔からなる選別板を有すると共に、該選別板を選別始端側は穀粒移送方向前後に揺動し、選別終端側は円運動するよう構成することで、選別能率を低下させることなく、選別板全面を使用して穀粒と藁屑等とを分離することができる。従って、その分コンパクトな選別板を使用できるので、異物除去装置自体をコンパクトにすることができる。
【0014】
さらに、前記石抜装置の穀粒排出口を選別板始端側の横一側上方に臨ませることで、石抜装置より揚穀装置までの穀粒経路を平面視「く」の字型に形成することが可能になるので、穀粒経路が直線上に伸びることがなく、石抜装置、異物除去装置、揚穀装置をよりコンパクトな設置面積の中に集中して設置することが可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は、精米施設の平面から見た建家内の内部構成を示したもので、内部は仕切壁1により操作室Aと機械室Bとに分けられている。この操作室A側には穀粒袋置き台2、操作盤3、白米タンク4等を設けると共に、原料投入タンク5の投入口を臨ませ、機械室B側には、石抜装置用昇降機6、石抜装置7、異物除去装置8、精米装置用昇降機9、糠処理部10、精米装置11、開閉扉12等を設けている。
【0016】
図2は実施例における精米施設の作業工程を示した図で、原料投入タンク5の下部には原料投入タンク5に投入した穀粒を繰り出す手段であるロ−タリバルブ13を設けている。そして、ロ−タリバルブ13の繰り出し側を石抜装置用昇降機6のホッパ部6aに連通し、石抜装置用昇降機6の排出口6bは石抜装置7の投入口側に臨ませる。
【0017】
石抜装置7は、図3に示すように、傾斜して配置している揺動選別板7a、さらにその下方には送風ファン7bを配置しており、送風ファン7bからの送風が揺動選別板7aに多数設けられている孔(図示せず)を通過する周知の構成で、石抜装置用の駆動モ−タ7cから動力が伝達され、前記揺動選別板7aや送風ファン7bが駆動するよう構成されている。そして、揺動選別板7aの揺下側には穀粒排出口7dを設け、揺上側には石排出シュ−トの開口部7eを臨ませ、石抜装置7の下部には選別した石を貯留する石貯留室7fを内蔵している。そして、穀粒排出口7dは、わら屑などの異物を除去する異物除去装置8の供給部Cに臨ませる。その際、石抜装置7の穀粒排出口7dは異物除去装置の供給部Cの横一側上方に設けている。そして、異物除去装置8の穀粒排出筒44より搬送ホ−ス8cの一端を接続し、他端側を精米装置用昇降機9のホッパ部9aに臨ませ、平面視で石抜装置7より異物除去装置8を経て精米装置用昇降機9に至る穀粒経路を「く」の字形になるよう形成している。そして、精米装置用昇降機9の排出口9bは玄米タンク14に臨むよう構成し、その下方には精米装置11を配置している。
【0018】
さて、精米装置11は、図4に示すように、精白金網11aに精白ロ−ル11b、送穀ラセン11cを内装し、駆動軸11dで回転駆動する周知の形態である。そして、駆動軸11dの内部には空間を形成し、糠送風ファン11eからの風を通すよう構成している。
【0019】
さらに、精米装置11の穀粒排出口側11fには、圧迫板11gを配置しており、白米を取り出す白米タンク4に臨ませている。なお、精米装置11の下方には精米作業で発生する糠を貯留する糠貯留ホッパ11hを配置し、糠貯留ホッパ11hの下端部より糠搬送ファン11k、糠搬送経路15を介して糠処理部10のサイクロン10aに連通する構成にしている。
【0020】
糠処理部10は、サイクロン10a、サイクロン10aより落下した糠を水平移送する糠ラセン10b、糠ラセン10bを内装する糠移送樋10c、糠移送樋より10c排出される糠袋10d・10dから構成される。なお19は切替弁で、糠処理部10側と操作室A側それぞれに搬送できるよう搬送経路を切替られるようになっており、精米作業で発生した糠は客室用サイクロン16、糠落下筒17を経て操作室A側の取出部18に搬送される。
【0021】
次に、前記操作盤3の盤面には、図5に示すように、コインメック20、もち選択ボタン21、白度選択ボタン22・22・22(本実施例では上白・標準・8分の3段階に選択できる)、料金表23等を配設している。そして、この操作盤3の内部には各部駆動モ−タの駆動制御を行うシ−ケンスによる制御部24を備えている。
【0022】
図6に示すように、前記制御部24にはコインセンサ25からの検出情報、白度選択ボタン22・22・22からの白度選択情報、もち選択ボタン21による選択情報等が入力される。一方、ロ−タリバルブ駆動モ−タ26への制御信号、石抜装置用・精米装置用昇降機駆動モ−タ27、石抜装置駆動モ−タ7cへの制御信号、精米装置駆動モ−タ28、白度調節モ−タ29、糠ラセン駆動モ−タ30、異物除去装置のモ−タ31等が出力される。
【0023】
次に発明の要部である異物除去装置8について図8から図11に基づいて説明する。異物除去装置8の機体の内部は石抜装置7の穀粒排出口7dから排出される穀粒を受ける供給部Cと、穀粒と藁等の異物とを選別分離する選別板40と選別された穀粒を搬送する流穀板41等とからなる選別部Dと、選別部Dを支持する支持体42と、選別部Dと支持体42とを円運動させる駆動部Eと、選別部Dの選別終端側に設けている穀粒落下筒43と、穀粒排出筒44と異物排出筒45とからなる排出部Fとから構成されている。
【0024】
まず、供給部Cの説明をすると、46は石抜装置7の穀粒排出口7dより排出された穀粒を貯留する供給ホッパで、供給ホッパ46の下端には穀粒供給口46aを開口し、そして供給ホッパ46の側面にはオ−バ−フロ−孔47を形成する。次に選別部Dの構成を説明すると、前記供給ホッパ46の下方には選別板40を選別終端側に向かって斜め下方に配設している。その際、選別板40の選別搬送方向zは石抜装置7の揺動選別板7aの選別搬送方向yとは略直交するよう配設している。図10は選別板40の表面を示す図で、選別始端側は受け板部40aで、受け板部40aの略中央部分の領域40bに前記供給ホッパ46の穀粒供給口からの穀粒が供給されるよう構成し、前記領域近傍には供給した穀粒を選別板面全体に穀粒を拡散させるための拡散板40dを設けている。受け板部40a部分からは選別搬送方向zに向かって、穀粒が通過できる程度の孔40cを多数設けた多孔面40fを延設しており、さらに選別板40の選別終端側は搬送板40eを形成している。また、下方には流穀板41を選別板40と同様斜め下方に向かって傾斜させて設け、流穀板41と選別板40との側面を同じ選別板枠48で一体に形成する。なお、流穀板41の終端側より穀粒落下筒44を下方に向かって配設し、そして穀粒落下筒44には仕切板49を固着し、さらにその下方には穀粒排出筒44及び異物排出筒45をそれぞれ配設している。
【0025】
次に、支持体42について説明すると、支持体42は選別部Dの下部を覆うようにして配置しており、左右それぞれ2本ずつのねじ50・50で選別部Dと連結している。このねじ50・50は選別部Dの傾斜角度を調節するためのもので、長孔51・51に沿ってねじ50・50を上下摺動可能に形成することで支持体42に対する選別部Dの相対傾斜角度を調節可能にしている。
【0026】
また、支持体42の一端側の左右側面より突出した支持板52には、一方を異物除去装置8の機体に係着しているスプリング53をそれぞれ張架する。そして、機体からの支持部材54には選別搬送方向zに回転自在な車輪55に軸着し、車輪55上には支持体42が載置するよう構成する。また、支持体42の下面より下方に突設する軸56の先端部を、機体に設けた長孔57に挿通する。
【0027】
次に、駆動部Eの説明をすると、31はモ−タでモ−タ軸31aの先端部をボス部59が嵌合すると共に、ボス部59には縦軸心位置がモ−タ軸31aと異なる回転軸60を嵌合している。そして、回転軸60は上方の支持体42の底部を貫通し、支持体42を挟んで上下双方からベアリング61・61が回転軸を嵌合するよう構成している。なお、回転軸60が支持体42を貫通する位置は、選別板40の多孔面40fの下方に位置している。
【0028】
次に、異物除去装置8の動作について説明すると、モ−タ31が駆動を開始し、モ−タ軸31aが回転すると、それに伴い回転軸60がそれ自体回転しながら、モ−タ軸31aを中心にその回りを回転する。すると、支持体42及び選別板40と流穀板41の選別終端側が円運動(イ)をする。一方、選別始端側は前記軸56が長孔57に沿うことで選別搬送方向zに前後運動(ロ)する。その際、前記スプリング53は選別部Dが上下方向に揺動して選別板40上の穀粒が跳ねて選別板枠48より飛散するのを防止すると共に、異物除去装置8自体の振動を防止している。また、前記車輪55は選別部Dを下方から支持すると共に、選別部Dにおける選別始端側の前後運動(ロ)に連動している。
【0029】
次に、精米施設の作業工程について図2、図7に基づいて説明する。作業者は操作室A側に立って、穀粒袋に穀粒を入れている場合には袋置き台2に袋を置いてから、原料となる穀粒を原料投入タンク5の投入口に投入する(ステッフ゜1)。そして、穀粒量に見合う運転時間を確保できるだけのコインをコインメックの投入口に投入する(ステッフ゜2)。次に、白度選択ボタン22・22・22のいずれかを選択し精白度を設定すると(ステッフ゜3)、白度調節モ−タ29が作動し圧迫板11gの位置を設定する。これらの設定準備が完了すると、制御部24は投入コインの枚数を読み込み、運転時間を算出し、当該算出時間にわたり精米施設の装置各部は運転を開始する(ステッフ゜4)。
【0030】
原料投入タンク5に投入された穀粒はロ−タリバルブ13で石抜装置用昇降機6に供給され、石抜装置用昇降機6で揚穀され、石抜装置7に落下投入される。石抜装置7に落下投入された穀粒は揺動選別板7aの揺上側に穀粒が供給される。そしてその間、揺動選別板7aの揺動作用と送風ファン7bからの送風により、穀粒中の小石や異物等が揺上側に選別搬送され、石排出シュ−ト7eを経て石貯留室7fに貯留される。一方、穀粒は揺動選別板7aの揺下側に流下し、穀粒排出口7dより異物除去装置8の供給ホッパ46に落下供給される。
【0031】
異物除去装置8の供給ホッパ46に供給された穀粒は、供給ホッパ46の供給口より選別板40の受け板部40aにおける領域に供給される。そして、前述のように選別始端側における前後運動(ロ)で多孔面40fに穀粒を搬送すると共に、V字状に形成する拡散板40dは受け板部40aに供給される穀粒を左右に分岐するが、該穀粒は選別板面下手側の円運動(イ)の作用により穀粒は選別板40の略全体に拡散され、穀粒は孔40cより流穀板41に落ち込み、そのまま、穀粒落下筒44まで流下する。穀粒排出筒44より落下して搬送ホ−ス8cを経て精米装置用昇降機9のホッパ部9aに供給され、次いで、精米装置用昇降機で揚穀され、玄米タンク14に落下供給される。
【0032】
一方、孔40cを通過できない藁屑等は選別板40の多孔面40f、及び搬送板40eを傾斜下方に向けて搬送され、仕切板49によって穀粒排出筒44に混入することなく、異物排出筒45より異物貯留室(図示せず)に排出される。玄米タンク14に供給された穀粒は精米装置11に供給され、前記精白ロ−ル11bと精白金網11aとの間で設定した精白度になるように精白作用される(ステッフ゜5)。そして、精白された白米は穀粒排出口を経て白米タンク4に搬送され、適宜操作室A内にて回収される。
【0033】
なお、精白作用の際発生する糠等は糠貯留ホッパ11hに排出され、糠搬送ファン11kの吸引・送風作用によって、糠搬送経路15を経て糠処理部10に空気搬送され、サイクロン10a、糠ラセン10bを経て糠袋10d・10dに回収される。あるいは、切替弁19で切替られるとサイクロン16を経て操作室A側の取出部18で取り出される。
【0034】
投入金額で設定された時間が経過すると(ステッフ゜6)、精米施設内の各部装置はそれぞれ停止する(ステッフ゜7)。本実施例のように精米施設内に異物除去装置8を設けることで精米装置11に藁等の長尺物が精米装置11に混入することを防止することができる。また、異物除去装置8が穀粒に搬送作用をなすと共に、石抜装置7の穀粒排出口7dと異物除去装置8の穀粒供給部C、及び異物除去装置8の穀粒排出部Fと精米装置用昇降機9のホッパ部9aとはそれぞれ落下供給する関係に有るので、異物除去装置8が精米施設内における穀粒の搬送経路を兼ねると共に、異物除去装置8を低い位置に設置することが可能になる。従って、精米作業後、異物除去装置8のメンテナンスをする負担を軽くすることができる。
【0035】
また、多数の孔40cからなる選別板40を有すると共に、該選別板40を選別始端側は穀粒移送方向前後に揺動し、選別終端側は円運動するよう構成することで、選別能率を低下させることなく、選別板40全面を使用して穀粒と藁屑等とを分離することができる。従って、その分コンパクトな選別板40を使用できるので、異物除去装置8自体をコンパクトにすることができる。
【0036】
さらに、前記石抜装置7の穀粒排出口7eを異物除去装置8の選別板40の受け板部40a側の横一側上方に臨ませることで、石抜装置7より精米装置用昇降機9のホッパ部9aまでの穀粒経路を平面視「く」の字型に形成することが可能になるので穀粒経路が直線上に伸びることがなく、石抜装置7、異物除去装置8、精米装置用昇降機9をよりコンパクトな設置面積の中に集中して設置することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 平面から見た精米施設内の装置各部を示した図
【図2】 精米施設の作業工程図
【図3】 石抜装置の断面図
【図4】 精米装置の断面図
【図5】 操作盤図
【図6】 ブロック図
【図7】 フロ−チャ−ト
【図8】 側面から見た発明の要部の内部を示す図
【図9】 平面から見た発明の要部の内部を示す図
【図10】 正面から見た発明の要部の内部を示す図
【図11】 選別板の平面図
【符号の説明】
7…石抜装置、7a…揺動選別板、7d…穀粒排出口、8…異物除去装置、46…供給ホッパ、31…モ−タ、31a…モ−タ軸、40…選別板、40a…受け板部、40c…孔、40d…拡散板、40e…搬送板、40f…多孔面、41…流穀板、42…支持体、43…穀粒落下筒、44…穀粒排出筒、45…異物排出筒、47…オ−バ−フロ−口、48…選別板枠、53…スプリング、55…車輪、59…ボス部、60…回転軸、C…供給部、D…選別部、E…駆動部、F…排出部 y…選別搬送方向、z…選別搬送方向、(イ)…円運動、(ロ)…前後運動
Claims (1)
- 建屋内を仕切壁1により操作室(A)と機械室(B)とに分け、機械室(B)側には、投入した穀粒中の石等を比重選別する石抜装置(7)と、石抜装置(7)で比重選別された穀粒中より、藁等の長尺物を分離選別すると共にさらに穀粒に搬送作用を及ぼす異物除去装置(8)と、異物除去装置(8)で分離選別及び搬送された穀粒を揚穀する揚穀装置(9)と、揚穀装置(9)で揚穀された穀粒を精白する精米装置(11)とを有するものであって、
石抜装置(7)は多数の孔を設ける揺動選別板(7a)を傾斜して設けると共に、揺動選別板(7a)の下方に送風ファン(7b)を配置する構成とし、
異物除去装置(8)は穀粒が通過できる多数の孔(40c)を形成する選別板(40)の選別始端側を穀粒移送方向(ロ)に揺動すると共に選別板(40)の選別終端側を平面視で円運動(イ)をする構成とし、
石抜装置(7)の揺動選別板(7a)の揺下側には穀粒排出口(7d)を設け、石抜装置(7)の穀粒排出口(7d)の下方には異物除去装置(8)の選別始端側に穀粒を供給する供給ホッパ(46)を設け、石抜装置(7)の穀粒排出口(7d)から異物除去装置(8)の供給ホッパ(46)へ穀粒が落下供給する構成とし、
異物除去装置(8)の穀粒排出口(44)から揚穀装置(9)の穀粒供給口(9a)へ穀粒が落下供給する構成とし、
石抜装置(7)より異物除去装置(8)を経て揚穀装置(9)の穀粒供給口(9a)までの穀粒経路が平面視「く」の字型になるよう石抜装置(7)の穀粒排出口(7d)を異物除去装置(8)の選別板(40)の受け板部(40a)側の横一側上方に臨ませたことを特徴とする精米施設。
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