JP3767216B2 - 精米施設 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、建屋内に精米装置等を備える精米施設に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、穀粒を投入する穀粒投入タンクや、料金を投入したり精白度等を設定する操作盤等を備える操作室側と、穀粒を搬送する昇降機や、精米装置等を備える機械室とに区切る建屋式の精米施設は知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような精米施設においては、精白作業途中で精米装置の過負荷等で精米装置がブレーカやサーマルリレー等の保護装置が落ちて精米施設が停止したり、あるいは、精白作業の途中で穀粒投入タンクに穀粒が残留した状態で料金がなくなるといった理由で、精白作業の継続ができない場合が生じる。このような場合に穀粒投入タンク、及び穀粒搬送経路中には未精白の穀粒が残留するので、作業者はこれら残留穀粒を取り出す必要がある。
【0004】
しかしながら、穀粒投入タンクより残留穀粒を取り出すには、作業者が穀粒タンク内に手を入れて掻き出す必要があり、作業者にとって煩わしいし、また、穀粒投入タンクの下部にあるロータリバルブやラセン等があり危険である。また、穀粒搬送経路に残留する穀粒は、操作室側と仕切り壁で区切られた機械室内にあるため、操作室側からそれを取り出すことはできない。
【0005】
本発明は、諸事情で精白作業を中断するにあたって、穀粒投入タンク、及び穀粒搬送経路に残留する穀粒を簡単に、そしてより多くの未精白穀粒を作業者に還元できることを目的とする。また、前記のように精米装置が過負荷保護装置が作動して精米施設が停止しても穀粒を操作室側に還元できることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、次のような技術的手段を講じる。すなわち、建屋内を仕切壁1により操作室Aと機械室Bとに仕切り、前記操作室A側には穀粒を投入する原料投入タンク5と精白度を設定する操作盤3と白米タンク4とを備え、機械室B側には前記原料投入タンク5に投入した穀粒を揚穀する石抜装置用昇降機6と該石抜装置用昇降機6で揚穀された穀粒から石を抜く石抜装置7とわら屑などの異物を除去する異物除去装置8と前記石抜装置7及び前記異物除去装置8で石やわら屑を除去された穀粒を揚穀する精米装置用昇降機9と該精米装置用昇降機9で揚穀された穀粒を精米処理する精米装置11とを設け、
前記石抜装置用昇降機6の排出口6bには前記石抜装置7に穀粒を供給する石抜通路6cと前記操作室A側に設ける穀粒返却口75に穀粒を還元する還元通路70とを接続し、前記石抜通路6bと前記還元通路70との接続部には前記還元切替弁72を設け、前記操作室A側には精米作業停止時に押すと前記石抜装置用昇降機9が駆動すると共に前記還元通路70側を開放するよう前記還元切替弁72が切替動作をする穀粒返却用ボタン71を設け、
前記精米装置11と前記石抜装置7とを同一の電源で駆動する構成とし、前記石抜装置用昇降機6と前記還元切替弁72との電源を前記精米装置11と前記石抜装置7の電源と別異の電源で駆動する構成としたことを特徴とする精米施設とする。
【0007】
【0008】
【0009】
【発明の作用効果】
作業者が、持参した袋等に入れた穀粒を原料投入タンク5に投入すると、穀粒は石抜装置用昇降機6で揚穀され、石抜装置7及び異物除去装置8に供給されて石及びわら屑がそれぞれ除去され、精米装置用昇降機9で揚穀されて精米装置11に供給される。そして、精米装置11で穀粒は精米処理され、操作室Aの白米タンク4に排出される。
精米作業中に精米装置11が過負荷等で停止した場合に、穀粒返却ボタン71を押すと、還元切替弁72が作動し、原料投入タンク5内の穀粒は石抜装置用昇降機6から還元通路70を通過して穀粒返却口75に返却される。
本発明は、精白作業途中で精米装置11が過負荷防止装置の作動により停止しても、原料投入タンク内の残留未精白穀粒を還元する際には、石抜装置用昇降機6及び還元切替弁72は精米装置11と別異の電源で駆動する構成のため、精米装置11と独立して駆動させることで、原料投入タンク5内の残留穀粒を還元することができる。
【0010】
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は、精米施設の平面から見た建家内の内部構成を示したもので、内部は仕切壁1により操作室Aと機械室Bとに分けている。この操作室A側には穀粒袋置き台2、操作盤3、白米タンク4等を設けると共に、原料投入タンク5の投入口を臨ませ、機械室B側には、石抜装置用昇降機6、石抜装置7、異物除去装置8、精米装置用昇降機9、糠処理部10、精米装置11等を設けている。
【0013】
図2は実施例における精米施設の作業工程を示した図で、原料投入タンク5の下部には、原料投入タンク5に投入した穀粒の有無を検出する穀粒検出センサ5a及び、原料投入タンク5に投入した穀粒を繰り出す手段であるロ−タリバルブ13を設け、ロ−タリバルブ13の繰り出し側を石抜装置用昇降機6のホッパ部6aに連通している。そして、石抜装置用昇降機6の排出口6bには還元通路70と石抜通路6cそれぞれの一端が接続しており、石抜通路6cの他端側は石抜装置7の投入口側に臨ませる。
【0014】
石抜装置7は、図3に示すように、傾斜して配置している揺動選別板7a、さらにその下方には送風ファン7bを配置しており、送風ファン7bからの送風が揺動選別板7aに多数設けている孔(図示せず)を通過する周知の構成で、石抜装置用の駆動モ−タ7cから動力が伝達され、前記揺動選別板7aや送風ファン7bが駆動するよう構成している。そして、揺動選別板7aの揺下側には穀粒排出口7dを設け、揺上側には石排出シュ−トの開口部7eを臨ませ、石抜装置7の下部には選別した石を貯留する石貯留室7fを内蔵している。そして、穀粒排出口7dは、わら屑などの異物を除去する異物除去装置8の供給部Cに臨ませる。その際、石抜装置7の穀粒排出口7dは異物除去装置8の供給部Cの横一側上方に設けている。そして、異物除去装置8の穀粒排出筒44より搬送ホ−ス8cの一端を接続し、他端側を精米装置用昇降機9のホッパ部9aに臨ませ、平面視で石抜装置7より異物除去装置8を経て精米装置用昇降機9に至る穀粒経路を「く」の字形になるよう形成している。そして、精米装置用昇降機9の排出口9bは玄米タンク14に臨むよう構成し、その下方には精米装置11を配置している。
【0015】
さて、精米装置11は、図4に示すように、精白金網11aに精白ロ−ル11b、送穀ラセン11cを内装し、駆動軸11dで回転駆動する周知の形態である。そして、駆動軸11dの内部には空間を形成し、糠送風ファン11eからの風を通すよう構成している。
【0016】
さらに、精米装置11の穀粒排出口側11fには、圧迫板11gを配置しており、白米を取り出す白米タンク4に臨ませている。白米タンク4の下端部には白米取り出しシャッタ4aを設け、さらにその下方には踏板4bを設け、白米取り出しシャッタ4aと踏板4bとをロッド4cで連結している。そして、踏板4bの回動と白米取り出しシャッタ4aの開閉とは連動するよう構成している。
【0017】
なお、精米装置11の下方には精米作業で発生する糠を貯留する糠貯留ホッパ11hを配置し、糠貯留ホッパ11hの下端部より糠搬送ファン11k、糠搬送経路15を介して糠処理部10のサイクロン10aに連通する構成としている。糠処理部10は、サイクロン10a、サイクロン10aより落下した糠を水平移送する糠ラセン10b、糠ラセン10bを内装する糠移送樋10c、糠移送樋より10c排出される糠袋10d・10dから構成する。
【0018】
なお19は糠切替弁で、糠処理部10側と操作室A側それぞれに搬送できるよう搬送経路を切替られるようになっており、精米作業で発生した糠を客室用サイクロン16、糠落下筒(図示せず)を経て操作室A側の取出部18に搬送する。次に異物除去装置8について図8から図11に基づいて説明する。異物除去装置8の機体の内部は石抜装置7の穀粒排出口7dから排出される穀粒を受ける供給部Cと、穀粒と藁等の異物とを選別分離する選別板40と選別された穀粒を搬送する流穀板41等とからなる選別部Dと、選別部Dを支持する支持体42と、選別部Dと支持体42とを円運動させる駆動部Eと、選別部Dの選別終端側に設けている穀粒落下筒43と、穀粒排出筒44と異物排出筒45とからなる排出部Fとから構成されている。
【0019】
まず、供給部Cの説明をすると、46は石抜装置7の穀粒排出口7dより排出された穀粒を貯留する供給ホッパで、供給ホッパ46の下端には穀粒供給口46aを開口し、そして供給ホッパ46の側面にはオ−バ−フロ−孔47を形成する。次に選別部Dの構成を説明すると、前記供給ホッパ46の下方には選別板40を選別終端側に向かって斜め下方に配設している。その際、選別板40の選別搬送方向zは石抜装置7の揺動選別板7aの選別搬送方向yとは略直交するよう配設している。図10は選別板40の表面を示す図で、選別始端側は受け板部40aで、受け板部40aの略中央部分の領域40bに前記供給ホッパ46の穀粒供給口からの穀粒が供給されるよう構成し、前記領域近傍には供給した穀粒を選別板面全体に穀粒を拡散させるための拡散板40dを設けている。受け板部40a部分からは選別搬送方向zに向かって、穀粒が通過できる程度の孔40cを多数設けた多孔面40fを延設しており、さらに選別板40の選別終端側は搬送板40eを形成している。また、下方には流穀板41を選別板40と同様斜め下方に向かって傾斜させて設け、流穀板41と選別板40との側面を同じ選別板枠48で一体に形成する。なお、流穀板41の終端側より穀粒落下筒44を下方に向かって配設し、そして穀粒落下筒44には仕切板49を固着し、さらにその下方には穀粒排出筒44及び異物排出筒45をそれぞれ配設している。
【0020】
次に、支持体42について説明すると、支持体42は選別部Dの下部を覆うようにして配置しており、左右それぞれ2本ずつのねじ50・50で選別部Dと連結している。このねじ50・50は選別部Dの傾斜角度を調節するためのもので、長孔51・51に沿ってねじ50・50を上下摺動可能に形成することで支持体42に対する選別部Dの相対傾斜角度を調節可能にしている。
【0021】
また、支持体42の一端側の左右側面より突出した支持板52には、一方を異物除去装置8の機体に係着しているスプリング53をそれぞれ張架する。そして、機体からの支持部材54には選別搬送方向zに回転自在な車輪55に軸着し、車輪55上には支持体42が載置するよう構成する。また、支持体42の下面より下方に突設する軸56の先端部を、機体に設けた長孔57に挿通する。
【0022】
次に、駆動部Eの説明をすると、31はモ−タでモ−タ軸31aの先端部をボス部59が嵌合すると共に、ボス部59には縦軸心位置がモ−タ軸31aと異なる回転軸60を嵌合している。そして、回転軸60は上方の支持体42の底部を貫通し、支持体42を挟んで上下双方からベアリング61・61が回転軸を嵌合するよう構成している。なお、回転軸60が支持体42を貫通する位置は、選別板40の多孔面40fの下方に位置している。
【0023】
次に、異物除去装置8の動作について説明すると、モ−タ31が駆動を開始し、モ−タ軸31aが回転すると、それに伴い回転軸60がそれ自体回転しながら、モ−タ軸31aを中心にその回りを回転する。すると、支持体42及び選別板40と流穀板41の選別終端側が円運動(イ)をする。一方、選別始端側は前記軸56が長孔57に沿うことで選別搬送方向zに前後運動(ロ)する。その際、前記スプリング53は選別部Dが上下方向に揺動して選別板40上の穀粒が跳ねて選別板枠48より飛散するのを防止すると共に、異物除去装置8自体の振動を防止している。また、前記車輪55は選別部Dを下方から支持すると共に、選別部Dにおける選別始端側の前後運動(ロ)に連動している。
【0024】
次に、前記操作盤3の盤面には、図5に示すように、コインメック20、もち選択ボタン21、白度選択ボタン22・22・22(本実施例では上白・標準・8分の3段階に選択できる)、料金表23、穀粒返却ボタン71等を配設している。そして、この操作盤3の内部には各部駆動モ−タの駆動制御を行うシ−ケンスによる制御部24を備えている。
【0025】
図6のブロック図に示すように、前記制御部24にはコインセンサ25からの検出情報、白度選択ボタン22・22・22からの白度選択情報、もち選択ボタン21による選択情報等が入力される。一方、ロ−タリバルブ駆動モ−タ26への制御信号、石抜装置用・精米装置用昇降機駆動モ−タ27、石抜装置駆動モ−タ7cへの制御信号、精米装置駆動モ−タ28、白度調節モ−タ29、糠ラセン駆動モ−タ30、異物除去装置のモ−タ31、還元切替弁駆動モータ76等が出力される。
【0026】
71は後述する穀粒返却ボタンで、穀粒返却ボタンからの入力情報は制御部を介さないで還元切替弁駆動モータ76、ロータリバルブ駆動モータ26、石抜装置用昇降機・精米装置用昇降機駆動モータ27に直接入力できるようになっている。図7は、精米施設の配線図で、本実施例の精米施設においては異系統の電源74a・74bを使用しており、電源74aは200Vを、電源74bは100Vを使用している。そして、電源74a・74bよりそれぞれ装置各部に配線を接続しているが、100V電源74bからは操作盤3における各種ボタン、制御部24及び、精米装置11まで穀粒を搬送する石抜装置・精米装置用昇降機27、還元切替弁駆動モータ72等を接続しており、200V電源74aからは精米装置11等を接続している。なお、R1〜R8は、装置各部のON・OFFを入切するリレーを示しており、制御部24からの開閉指令によりそれぞれ作動し、装置各部の運転停止を操作する。なお、ここで異系統の電源とは2つの異なる系統の電源を指し、2つの電源とも200Vと同一電圧を使用してもよい。
【0027】
次に、発明の要部である還元通路70の構成と穀粒搬送経路より還元通路70に穀粒の流れを切替る切替手段の作動方法について説明する。図13は図1のP−P゛断面図であるが、前述にも記載してあるとおり、石抜施設用昇降機6の排出口6bには2つの通路を接続している。6cは石抜通路で、石抜装置用昇降機6の排出口6bと石抜装置7との間を連通している。また、70は還元通路で、石抜装置用昇降機6の排出口6bと操作室A側に備えている穀粒返却口75との間を仕切壁1を貫通して連通している。そして、2つの通路が接続されている部分には、還元切替弁72が設けてあり(図14参照)、還元切替弁駆動モータ76で切替ることにより、石抜通路6c側か還元通路70側のいずれかを開放するよう構成している。
【0028】
なお、穀粒返却口75は、その先端が操作室側に開口されている構成で、図5に示すとおり白米タンク4の下端部にある白米取り出しシャッタ4aと略同一の高さに設けられている。ところで、原料投入タンク5内の穀粒を穀粒返却口75に還元する際には、穀粒返却ボタン71を押すと、還元切替弁駆動モータ76に動作指令が出され、還元切替弁70は石抜通路6c側を遮蔽して還元通路側70を開放する。そして、ロータリバルブ13、石抜装置用昇降機6にも動作指令が出されてそれぞれ作動し、穀粒が石抜装置用昇降機6の排出口6bまで搬送され、還元通路70を経て穀粒返却口75に還元され操作室A側に排出される。
【0029】
なお、精米作業がなされている際には、穀粒返却ボタン71を押しても作動しないよう構成しており、精白作業途中にもかかわらず作業者の誤操作で未精白米が還元しないようにしている。次に、精米施設の作業工程について図2、図12に基づいて説明する。作業者は操作室A側に立って、穀粒量に見合う運転時間を確保できるだけのコインをコインメック20の投入口に投入する。そして、穀粒袋に穀粒を入れている場合には袋置き台2に袋を置いてから、原料となる穀粒を原料投入タンク5の投入口に投入する。次に、白度選択ボタン22・22・22のいずれかを選択し精白度を設定すると、白度調節モ−タ29が作動し圧迫板11gの位置を設定する。これらの設定準備が完了し、かつ穀粒検出センサ5aが穀粒有りを検出すると、制御部24は投入コインの枚数を読み込み、運転時間を算出し、当該算出時間にわたり精米施設の装置各部は運転を開始する。
【0030】
原料投入タンク5に投入された穀粒はロ−タリバルブ13で石抜装置用昇降機6に供給され、石抜装置用昇降機6で揚穀され、石抜装置7に落下投入される。石抜装置7に落下投入された穀粒は揺動選別板7aの揺上側に穀粒が供給される。そしてその間、揺動選別板7aの揺動作用と送風ファン7bからの送風により、穀粒中の小石や異物等が揺上側に選別搬送され、石排出シュ−ト7eを経て石貯留室7fに貯留される。一方、穀粒は揺動選別板7aの揺下側に流下し、穀粒排出口7dより異物除去装置8の供給ホッパ46に落下供給される。
【0031】
異物除去装置8の供給ホッパ46に供給された穀粒は、供給ホッパ46の供給口より選別板40の受け板部40aにおける領域に供給される。そして、前述のように選別始端側における前後運動(ロ)で多孔面40fに穀粒を搬送すると共に、V字状に形成する拡散板40dは受け板部40aに供給される穀粒を左右に分岐するが、該穀粒は選別板面下手側の円運動(イ)の作用により穀粒は選別板40の略全体に拡散され、穀粒は孔40cより流穀板41に落ち込み、そのまま、穀粒落下筒44まで流下する。穀粒排出筒44より落下して搬送ホ−ス8cを経て精米装置用昇降機9のホッパ部9aに供給され、次いで、精米装置用昇降機で揚穀され、玄米タンク14に落下供給される。
【0032】
一方、孔40cを通過できない藁屑等は選別板40の多孔面40f、及び搬送板40eを傾斜下方に向けて搬送され、仕切板49によって穀粒排出筒44に混入することなく、異物排出筒45より異物貯留室(図示せず)に排出される。玄米タンク14に供給された穀粒は精米装置11に供給され、前記精白ロ−ル11bと精白金網11aとの間で設定した精白度になるように精白作用される。そして、精白された白米は穀粒排出口を経て白米タンク4に一旦貯留され、作業者が白米タンクの下方に穀粒袋を広げて踏板4cを踏むと、開閉シャッタが開作動され、精白米は穀粒袋の中に回収される。
【0033】
なお、精白作用の際発生する糠等は糠貯留ホッパ11hに排出され、糠搬送ファン11kの吸引・送風作用によって、糠搬送経路15を経て糠処理部10に空気搬送され、サイクロン10a、糠ラセン10bを経て糠袋10d・10dに回収される。あるいは、切替弁19で切替られるとサイクロン16を経て操作室A側の取出部18で取り出される。
【0034】
投入金額で設定された時間が経過すると、精米施設内の各部装置はそれぞれ停止する。ところで、精米装置11が過負荷、又は精米施設のその他の装置各部が故障等で精米施設が稼動しなくなったとき、あるいは、料金分の所定時間が経過して精米装置11始め装置各部が停止した後にまだ原料投入タンク5、及び石抜装置用昇降機6内に少量の穀粒が残留する際等、作業者がこれ以上精白作業をしないで原料穀粒の返却を希望する際には、穀粒返却ボタン71を押すと、還元切替弁駆動モータ76が駆動し、還元切替弁72が石抜通路6c側を閉鎖して、還元通路70側を開放状態にする。そして、所定時間ロータリバルブ13、石抜装置用昇降機6が駆動し、原料投入タンク5に残留する穀粒は石抜装置用昇降機6、還元通路70を経て穀粒返却口75に還元される。その際、作業者は穀粒返却口75より排出される穀粒を、持参した穀粒袋等に入れるようにする。
【0035】
本実施例により、投入料金がなくなって、原料投入タンク5内に少量残留する穀粒を、切替手段を作動させることで操作室側に還元することができる。そして、その際には石抜装置用昇降機6内の穀粒をも同時に取り出すことができるので、より多くの穀粒を作業者に還元できると共に、次の作業者の穀粒と混合することを防止できる。
【0036】
なお、本実施例では、石抜装置用昇降機6の排出口6bに還元通路70を連通させているが、精米装置用昇降機9の排出口9bに連通させれば、石抜装置用昇降機6、石抜装置、及び精米装置用昇降機9に至る穀粒搬送経路中の残留穀粒も還元することができることはいうまでもない。また、精米装置11が過負荷で電源74aのサーマルリレー等の保護装置が作動した際にも、ロータリバルブ13、還元切替弁駆動モータ、石抜装置用昇降機6は、異系統の100V電源74bと接続しており、独立して駆動させることが可能であり、残留穀粒を還元することができる。
【0037】
また、還元通路70を経た穀粒が操作室A側に還元される穀粒返却口75を、白米タンク4の下端部と略同一の高さに設置することで、作業者は白米を穀粒袋に取り出す感覚で、還元米を袋に搬入することができる。さらに、精白作業中に、作業者が誤って穀粒返却ボタン71を押しても、還元切替弁駆動モータ76は作動せず、還元切替弁が石抜通路6c側を遮蔽して未精白穀粒が還元通路70に流入することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 平面から見た精米施設内の装置各部を示した図
【図2】 精米施設の作業工程図
【図3】 石抜装置の断面図
【図4】 精米装置の断面図
【図5】 操作盤図
【図6】 ブロック図
【図7】 配線図
【図8】 側面から見た異物除去装置
【図9】 平面から見た異物除去装置
【図10】 正面から見た異物除去装置
【図11】 異物除去装置の選別板
【図12】 フローチャート
【図13】 側面(P−P〃)から見た精米施設の断面図
【図14】 発明の要部を示す図
【符号の説明】
1…仕切り壁、3…操作盤、4…白米タンク、4a…白米取り出しシャッタ、5…原料投入タンク、6…石抜装置用昇降機、6c…石抜通路、9…精米装置用昇降機、70…還元通路、71…穀粒返却ボタン、72…還元切替弁、74a…電源(200V)、74b…電源(100V)、75…穀粒返却口、76…還元切替弁駆動モータ、A…操作室、B…機械室、R1〜R8…リレー

Claims (1)

  1. 建屋内を仕切壁1により操作室Aと機械室Bとに仕切り、前記操作室A側には穀粒を投入する原料投入タンク5と精白度を設定する操作盤3と白米タンク4とを備え、機械室B側には前記原料投入タンク5に投入した穀粒を揚穀する石抜装置用昇降機6と該石抜装置用昇降機6で揚穀された穀粒から石を抜く石抜装置7とわら屑などの異物を除去する異物除去装置8と前記石抜装置7及び前記異物除去装置8で石やわら屑を除去された穀粒を揚穀する精米装置用昇降機9と該精米装置用昇降機9で揚穀された穀粒を精米処理する精米装置11とを設け、
    前記石抜装置用昇降機6の排出口6bには前記石抜装置7に穀粒を供給する石抜通路6cと前記操作室A側に設ける穀粒返却口75に穀粒を還元する還元通路70とを接続し、前記石抜通路6bと前記還元通路70との接続部には前記還元切替弁72を設け、前記操作室A側には精米作業停止時に押すと前記石抜装置用昇降機9が駆動すると共に前記還元通路70側を開放するよう前記還元切替弁72が切替動作をする穀粒返却用ボタン71を設け、
    前記精米装置11と前記石抜装置7とを同一の電源で駆動する構成とし、前記石抜装置用昇降機6と前記還元切替弁72との電源を前記精米装置11と前記石抜装置7の電源と別異の電源で駆動する構成としたことを特徴とする精米施設。
JP35313298A 1998-12-11 1998-12-11 精米施設 Expired - Fee Related JP3767216B2 (ja)

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