JP3791403B2 - 鉛フリーハンダ対応無洗浄用フラックスおよびこれを含有するハンダ組成物 - Google Patents

鉛フリーハンダ対応無洗浄用フラックスおよびこれを含有するハンダ組成物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハンダ付け用フラックス、特に鉛フリーハンダに使用可能な無洗浄用フラックス、およびこれを含有するハンダ組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ハンダ付け用フラックスの多くはロジンやロジン変性樹脂に有機酸、ハロゲン化塩からなる活性剤を添加したものである。しかし、これらはハンダ付け作業終了後残渣としてプリント回路板上に残り、この残渣が基材の腐食、マイグレーション等の原因になることが多かった。また、残渣の残ったプリント回路板を樹脂(シリコーンゲル、エポキシ樹脂など)で封止する場合、残渣が原因で封止樹脂の硬化阻害を起こし、基板との接着性、絶縁性にも影響を及ぼすことがある。そこで、残渣を除去するため、はんだ付け作業後は代替フロンや有機溶剤での洗浄を行っている。しかし、フロンやVOCなどの環境問題により洗浄剤が規制されているのが現状である。
【0003】
フラックスの残渣を洗浄無しでも、腐食、マイグレーションを起こさず、封止樹脂の硬化阻害を起こさないフラックスの1つにエポキシ系フラックスがある。エポキシ系フラックスは、主成分としてのエポキシ樹脂、活性剤であるカルボン酸やアミン、チクソ剤などから成る。エポキシ系フラックスを使用したクリームハンダを用いプリント基板部品実装した場合、リフローハンダ付け時にカルボン酸による導体表面の活性化と同時にエポキシ樹脂とカルボン酸が硬化反応を起こし、ハンダが溶融し部品が接着した頃に硬化反応が終了するように設計されている。リフロー後エポキシ樹脂硬化物がフラックス残渣として残る。このエポキシ樹脂硬化物は、一般的に使われているロジン系フラックスの残渣と比べ、部品ハンダ付け後、無洗浄で樹脂封止してもプリント回路板と封止樹脂の接着性を妨げることなく、絶縁的にも優れている(特開2000−216300号公報)。
しかし、以下の様な問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のエポキシ系フラックスは鉛系ハンダに使用されるものである。すなわち、従来のエポキシ系フラックスにおけるエポキシ樹脂と活性剤であるカルボン酸との重合によるフラックス硬化反応開始温度は、鉛系ハンダの融点(例えば63Sn37Pbハンダの融点183℃)よりやや低めの150℃前後であり、鉛系ハンダが溶融し部品が接着した頃に硬化反応が終了する。
【0005】
しかし、このような従来のエポキシ系フラックスを、鉛系ハンダよりも融点が高い鉛フリーハンダ(ハンダ中に鉛成分を含有しないハンダ)に使用した場合、例えば融点が220℃前後のSn−Ag系ハンダに使用した場合、ハンダが溶融する前に活性剤であるカルボン酸の多くがエポキシ樹脂との硬化反応に消費されてしまうために活性力が維持できず、さらに、フラックスの流動性が悪くなるためハンダの濡れ性などが悪くなる現象が起こる。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するものであり、鉛系ハンダよりも融点が高い鉛フリーハンダ(例えば、融点190〜240℃の鉛フリーハンダ)を用いてハンダ付けを行った場合でも、フラックスの活性力が維持され、ハンダ濡れ性が良く、フラックス残渣無洗浄であっても封止樹脂の硬化阻害を起こさない、鉛フリーハンダに使用可能なハンダ付け用フラックスと、該ハンダ付け用フラックスおよび鉛フリーハンダを含有する鉛フリーハンダ組成物とを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第一の態様において、エポキシ樹脂および有機カルボン酸を含有するハンダ付け用フラックスであって、前記エポキシ樹脂と前記有機カルボン酸が前記エポキシ樹脂のエポキシ基1.0当量に対して前記有機カルボン酸のカルボキシル基0.8〜2.0当量であるように配合され、前記エポキシ樹脂および前記有機カルボン酸とが合計でフラックス全量に対して70質量%以上含有されていることを特徴とするハンダ付け用フラックスを提供する。
【0008】
上記本発明のハンダ付け用フラックスにおいて、前記エポキシ樹脂と前記有機カルボン酸は、前記エポキシ樹脂のエポキシ基1.0当量に対して前記有機カルボン酸のカルボキシル基0.8〜1.1当量であるように配合されてもよい。
上記本発明のハンダ付け用フラックスにおいて、前記エポキシ樹脂および前記有機カルボン酸とが合計で前記フラックス全量に対して80質量%以上含有されてもよい。
【0009】
上記本発明のハンダ付け用フラックスにおいて、前記フラックス全量に対して30質量%以下のアルコールがさらに含有されてもよい。
【0010】
上記本発明のハンダ付け用フラックスにおいて、前記フラックス全量に対して20質量%以下のアルコールがさらに含有されてもよい。
【0011】
上記本発明のハンダ付け用フラックスにおいて、前記エポキシ樹脂は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、およびこれらの混合物からなる群から選択することができる。
【0012】
上記本発明のハンダ付け用フラックスにおいて、前記ビスフェノールA型エポキシ樹脂は、エポキシ当量160g/eq〜250g/eqのビスフェノールA型エポキシ樹脂であることができる。
【0013】
上記本発明のハンダ付け用フラックスにおいて、有機カルボン酸は、飽和脂肪族系ジカルボン酸、不飽和脂肪族系ジカルボン酸、環状脂肪族系ジカルボン酸、アミノ基含有カルボン酸、水酸基含有カルボン酸、複素環系ジカルボン酸、およびこれらの混合物の群から選択することができる。
【0014】
上記本発明のハンダ付け用フラックスにおいて、前記有機カルボン酸は、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、ドデカン二酸、イタコン酸、メサコン酸、シクロブタンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキセンジカルボン酸、シクロペンタンテトラカルボン酸、ジメチルグルタル酸、メチルアジピン酸、グルタミン酸、エチレンジアミン四酢酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、ピラジンジカルボン酸、フェニレン二酢酸、カテコール二酢酸、ハイドロキノン二酢酸、チオプロピオン酸、チオジブチル酸、ジチオグリコール酸、およびこれらの混合物からなる群から選択することができる。
【0015】
上記本発明のハンダ付け用フラックスにおいて、前記有機カルボン酸は、シクロヘキセンジカルボン酸、ジメチルグルタル酸、グルタミン酸、フタル酸、およびこれらの混合物からなる群から選択することができる。
【0016】
上記本発明のハンダ付け用フラックスにおいて、前記アルコールは、多価アルコール、モノアルコール、およびこれらの混合物からなる群から選択することができる。
【0017】
上記本発明のハンダ付け用フラックスにおいて、前記多価アルコールは、エチレングリコール、ジエチレングコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、オクテングリコール、ポリエチレングリコール、プロパンジオール、グリセリン、およびこれらの混合物からなる群から選択することができる。
【0018】
上記本発明のハンダ付け用フラックスにおいて、前記モノアルコールは、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール、イソブチルアルコール、アミルアルコール、イソアミルアルコール、オクタノール、アリルアルコール、シクロヘキサノール、およびこれらの混合物からなる群から選択することができる。
【0019】
上記本発明のハンダ付け用フラックスにおいて、前記エポキシ樹脂と前記有機カルボン酸の重合によるフラックス硬化反応の発熱ピーク頂点温度は180〜250℃であることができる。
【0020】
上記本発明のハンダ付け用フラックスにおいて、前記エポキシ樹脂と前記有機カルボン酸の重合によるフラックス硬化反応の反応開始温度は180〜230℃であることができる。
【0021】
本発明の第二の態様において、上記のハンダ付け用フラックスと、融点が190℃〜240℃の鉛フリーハンダとを含有することを特徴とするハンダ組成物を提供する。
【0022】
上記本発明のハンダ組成物において、前記鉛フリーハンダが融点190〜240℃のSn含有鉛フリーハンダであることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
上記の通り、本発明ハンダ付け用フラックスは、エポキシ樹脂と有機カルボン酸を含有し、エポキシ樹脂と有機カルボン酸がエポキシ樹脂のエポキシ基1.0当量に対して有機カルボン酸のカルボキシル基0.8〜2.0当量であるように配合され、エポキシ樹脂と有機カルボン酸とが合計でフラックス全量に対して70質量%以上含有する。エポキシ樹脂と有機カルボン酸とは温度上昇に伴い重合反応してフラックス硬化をもらたすが、本発明フラックスを用いれば、エポキシ樹脂と有機カルボン酸との重合によるフラックス硬化反応の発熱ピーク頂点温度は180〜250℃、好ましくは180〜230℃であるため、あるいはエポキシ樹脂と有機カルボン酸との重合によるフラックス硬化反応の反応開始温度は180〜230℃であるため、高融点(約190〜240℃)の鉛フリーハンダに用いても、該ハンダが溶融する前に活性剤である下記有機カルボン酸の多くがエポキシ樹脂との重合反応によるフラックス硬化反応に消費されるのを防止でき、これによりカルボン酸の活性力が維持され、良好なハンダ濡れ性が得られ、結果として良好なハンダ付けが達成される。本発明フラックスとして、エポキシ樹脂と有機カルボン酸との重合反応の発熱ピーク頂点温度が180〜250℃であればエポキシ樹脂と有機カルボン酸との重合によるフラックス硬化反応の反応開始温度が180℃未満であっても用いることができるが、保存安定性の観点等から、130℃以上で重合反応が開始するものが好ましい。また、後述の通り、本発明フラックス中に含有されるエポキシ樹脂および/または有機カルボン酸は複数のエポキシ樹脂の混合物および/または複数の有機カルボン酸の混合物として用いてもよいが、このように混合物として用いる場合には、該混合物中の各々のエポキシ樹脂および有機カルボン酸が上記の重合によるフラックス硬化反応発熱ピーク頂点温度または反応開始温度を有していればよく、あるいは上記の重合によるフラックス硬化反応発熱ピーク頂点温度または反応開始温度を有するエポキシ樹脂および/または有機カルボン酸を混合物の主要な成分として用いてもよい。なお、上記の重合によるフラックス硬化反応の反応開始温度や発熱ピーク頂点温度は、示差走査熱量分析(DSC)等により測定することができる(実施例参照)。
【0024】
本発明ハンダ付け用フラックスにおいて、エポキシ樹脂と有機カルボン酸の配合をエポキシ樹脂のエポキシ基1.0当量に対して有機カルボン酸のカルボキシル基0.8〜2.0当量になるように配合したのは、有機カルボン酸のカルボキシル基が0.8当量より少ない場合には、カルボン酸の活性力が低くなり、ハンダ濡れ性が悪くなるからであり、有機カルボン酸のカルボキシル基が2.0当量より多い場合には、過剰の固体カルボン酸がフラックスの流動性などを悪くし、それによりハンダ濡れ性などが悪くなるからである。ハンダ濡れ性、保存安定性、フラックス硬化物の絶縁性の向上等の観点から、エポキシ樹脂と有機カルボン酸は、好ましくは、エポキシ樹脂のエポキシ基1.0当量に対して有機カルボン酸のカルボキシル基0.8〜1.1当量であるように配合し、より好ましくは、エポキシ樹脂のエポキシ基1.0当量に対して有機カルボン酸のカルボキシル基1.0当量であるように配合する。フラックス全量に対してエポキシ樹脂および有機カルボン酸が合計で70質量%以上含有されているのは、合計で70質量%より少ない場合には、カルボン酸の活性力が低下し、ハンダ濡れ性が悪くなるからである。好ましくは、エポキシ樹脂および有機カルボン酸とが合計でフラックス全量に対して80質量%以上含有され、より好ましくは80〜90質量%含有される。
【0025】
本発明フラックスにおいて主剤として含有されるエポキシ樹脂は、室温において液状であって、フラックスの調製において有機カルボン酸の溶媒として働き、また、上記の通り、有機カルボン酸と重合してフラックス硬化物を付与する成分であり、さらにエポキシ樹脂硬化物は絶縁性に優れる。エポキシ樹脂および有機カルボン酸はこのフラックス硬化反応により消費されるため、フラックス残渣として残る量が少なくなり、フラックス無洗浄で使用できる。さらに、フラックス残渣として残ったエポキシ樹脂は封止樹脂(シリコーンゲルやエポキシ樹脂等)と強固に結合し、硬化したエポキシ樹脂がハンダ付け箇所を覆ってその接合部を補強する。
【0026】
上記本発明フラックスに含有されるエポキシ樹脂は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、およびこれらの混合物が好ましい。より好ましくは、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、脂環式ジグリシジルエステル型エポキシ樹脂である。上記ビスフェノールA型エポキシ樹脂は、エポキシ当量が約160〜250g/eqのビスフェノールA型エポキシ樹脂であることが好ましい。
【0027】
本発明フラックスに含有される有機カルボン酸は、金属酸化物の除去等としての活性剤として働くほか、上記エポキシ樹脂と硬化反応にも用いられる。本発明フラックスには、該有機カルボン酸以外の活性剤(アミン、ハロゲン系活性剤、酸無水物など)を用いる必要はなく、有機カルボン酸以外の活性剤を使用しなくても、ハンダ濡れ性に優れる。また、該有機カルボン酸は上記エポキシ樹脂と十分に重合反応してフラックス硬化物を形成し、リフロー後のフラックス硬化物の絶縁性は良好である。また、該有機カルボン酸は、上記エポキシ樹脂との硬化反応、あるいは封止樹脂との反応で消費されるため、フラックス無洗浄で使用可能となる。
【0028】
本発明フラックスに含有される上記有機カルボン酸は、2官能以上の有機カルボン酸を用いることができ、例えば、飽和脂肪族系ジカルボン酸、不飽和脂肪族系ジカルボン酸、環状脂肪族系ジカルボン酸、芳香族系ジカルボン酸、アミノ基含有カルボン酸、水酸基含有カルボン酸、複素環系ジカルボン酸、またはこれらの混合物などが使用できる。さらに具体的には、飽和脂肪族系ジカルボン酸であるコハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、ドデカン二酸、不飽和脂肪族系ジカルボン酸であるイタコン酸、メサコン酸、環状脂肪族系カルボン酸であるシクロブタンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキセンジカルボン酸、シクロペンタンテトラカルボン酸、側鎖のある飽和脂肪族系ジカルボン酸であるジメチルグルタル酸、メチルアジピン酸、アミノ基含有カルボン酸であるグルタミン酸、エチレンジアミン四酢酸、水酸基含有カルボン酸であるクエン酸、リンゴ酸、酒石酸、複素環系ジカルボン酸であるピラジンジカルボン酸を用いることができ、その他、フェニレン二酢酸、カテコール二酢酸、ハイドロキノン二酢酸、チオプロピオン酸、チオジブチル酸、ジチオグリコール酸、またはこれらの混合物などが使用できる。ハンダ濡れ性、保存安定性、フラックス硬化物の絶縁性の向上、さらに塗工性や印刷性等のフラックスの諸特性を良くする観点から、有機カルボン酸は、シクロヘキセンジカルボン酸、ジメチルグルタル酸、グルタミン酸、フタル酸、イタコン酸、およびこれらの混合物からなる群から選択することが好ましい。
【0029】
本発明のハンダ付け用フラックスは、フラックス全量に対して30質量%以下のアルコールをさらに含むことができる。アルコール含量がフラックス全量に対して30質量%より多い場合には、封止樹脂、特にシリコーンゲルの硬化阻害を引き起こす。特にフラックス硬化物の絶縁性の向上等の観点から、フラックス全量に対して20質量%以下のアルコールが含有されていることが好ましく、より好ましくは、フラックス全量に対して10〜20質量%のアルコールが含有される。
【0030】
本発明ハンダ付け用フラックスに含有される上記アルコール成分は、溶剤として用いられ、有機カルボン酸を溶解し、フラックスの粘度を低下させる成分である。さらに、上記エポキシ樹脂は該アルコールとも反応し、したがって該アルコールは残渣として残らない。ただし、本発明フラックス中に該アルコールが含まれない場合も鉛フリーハンダ対応可能なフラックスとして使用することができる。
【0031】
本発明ハンダ付け用フラックスに含有されるアルコールには、モノアルコール、多価アルコール、およびこれらの混合物を用いることができる。モノアルコールには、例えばメチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール、イソブチルアルコール、アミルアルコール、イソアミルアルコール、オクタノール、アリルアルコール、シクロヘキサノール、およびこれらの混合物が挙げられる。多価アルコールには、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、オクテングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、プロパンジオール、およびこれらの混合物が挙げられる。好ましくは多価アルコールであり、より好ましくは多価アルコールとモノアルコールとの混合物である。多価アルコールおよびモノアルコールの混合物では、リフロー後のフラックス硬化物の絶縁性が良くなる。モノアルコールと多価アルコールとの混合物は、好ましくは、アミルアルコール、オクタノール、およびこれらの混合物から選択されるモノアルコールと、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、プロパンジオール、およびこれらの混合物から選択される多価アルコールとの混合物である。
【0032】
さらに、本発明は、上記フラックスと、該フラックス対応可能な鉛フリーハンダとを含有するハンダ組成物に関する。このような鉛フリーハンダとして、好ましくは融点が約190〜240℃の鉛フリーハンダを用いることができ、より好ましくは融点が210〜230℃の鉛フリーハンダを用いることができる。好ましい実施態様として、融点が約190〜240℃の鉛フリーのSn含有ハンダを用いる。該Sn含有鉛フリーハンダには、Snハンダ、Sn−Ag系ハンダ、Sn−Cu系ハンダ、Sn−Zn系ハンダ、Sn−Sb系ハンダ(融点:約190〜240℃)などが含まれる。より好ましくはSn−Ag系ハンダである。該Sn−Ag系ハンダには、Sn−Ag、Sn−Ag−Cu、Sn−Ag−Bi、Sn−Ag−Cu−Bi、Sn−Ag−Cu−In、Sn−Ag−Cu−S、およびSn−Ag−Cu−Ni−Geなどが含まれる。より好ましくは、Sn−Ag−Cu系ハンダである。本発明ハンダ組成物中に含有される上述のフラックスと鉛フリーハンダとの組み合わせについては、ハンダ濡れ特性等のハンダ付けにおける緒特性が良好である好適な組み合わせを適宜選択できるが、硬化反応の発熱ピークの頂点温度がハンダ融点以下であるフラックスを用いることが好ましく、さらに発熱ピーク頂点温度がハンダ融点から約10℃高いフラックスも使用することができる。該ハンダ組成物は、クリーム状、ペースト状等のいずれの状態であってもよい。該ハンダ組成物中のハンダは、組成物全量に対して約85〜95質量%含まれていることが好ましい。
【0033】
また、必要に応じて、上記フラックスおよびハンダ組成物に、チクソ剤、キレート化剤、脱泡剤、界面活性剤、および酸化防止剤などを添加してもよい。該成分のフラックス含有量として、フラックス全量に対して5質量%以下のチクソ剤、5質量%以下のキレート剤、1質量%以下の脱泡剤、2質量%以下の界面活性剤、3質量%以下の酸化防止剤を含有することが好ましい。
【0034】
本発明ハンダ付け用フラックスは、鉛フリーハンダを用いる電子部品のリフローハンダ付け工程において無洗浄で使用できる。例えば、電子部品のリフローハンダ付け工程では、鉛フリーハンダが溶融する以前にまず本発明のエポキシ系フラックスに含まれるエポキシ樹脂と有機カルボン酸との重合によるフラックス硬化反応が始まり、その活性剤である有機カルボン酸がハンダ接合面を清浄にする。本発明フラックスは重合によるフラックス硬化反応開始温度が約180〜230℃であるか、あるいは反応開始温度が約180℃以下であっても発熱ピーク頂点温度が約180〜250℃、好ましくは約180〜230℃であるため、鉛フリーハンダ(融点約190〜240℃)が溶融する前に多くの有機カルボン酸が硬化反応に消費されることが防止され、したがって活性力は維持され、さらにハンダの濡れ性もよくなる。続いて加熱温度の上昇により鉛フリーハンダが溶融して電子部品とプリント基板の導体パターンとの間がハンダ付けされる。この間にもフラックス硬化反応が進み、ハンダ付けの終了とほぼ同じくらいに、あるいはハンダ付け後の加熱(封止樹脂の硬化など)により反応が終了し、硬化したエポキシ樹脂がハンダ付け箇所を覆ってその接合部を補強するようになる。
【0035】
次いで、プリント基板を無洗浄のまま、その周域を本発明のフラックス成分と反応しうる官能基を持つエポキシ樹脂やウレタン樹脂などの封止樹脂で封止すると、フラックス残渣に含まれている残留カルボン酸と封止樹脂とが反応し、この硬化反応によりカルボン酸がほとんど消費されてその腐食性が低減するとともに、エポキシ系フラックスの主成分であるエポキシ樹脂と封止樹脂とが強固に結合し合う。また、シリコーンゲル(特に付加反応型)で封止する場合、フラックスが通常のロジン系フラックスの場合、シリコーンゲルが硬化阻害を起こすが、本発明のフラックスではフラックス残渣無洗浄でもシリコーンゲルの硬化阻害を起こすことは無い。したがって、鉛系ハンダよりも高融点の鉛フリーハンダであっても、本発明のエポキシ系フラックスを用いれば、ハンダ濡れ性が良く、ハンダ付け後にフラックス残渣無洗浄であっても絶縁信頼性が良く、封止樹脂の硬化阻害を起こさない。
【0036】
【実施例】
次に、下記の非限定的な実施例、参考例および比較例により本発明をより詳細に説明する。
【0037】
なお、下記の実施例、参考例および比較例において、以下の測定または評価を行った。
【0038】
フラックス反応温度は、示差走査熱量分析(DSC;理学電機製、DSC8230D)を用いて、昇温速度20℃/分、試料量約10mg、空気中で測定を行い、硬化反応の発熱ピークが現れた温度(硬化反応開始温度)と硬化反応の発熱ピークの頂点温度を測定した。
【0039】
ハンダ濡れ性の評価として、JIS Z 3197−8.3.1.1に準じて、ハンダ広がり率により評価した。リフロー条件は、ハンダバスにて250℃で加熱、ハンダ溶融後30秒保持の加熱条件で行った。
【0040】
保存安定性は、冷蔵庫(約5℃)で2ヶ月毎のハンダ広がり率の経時変化を測定した。
【0041】
フラックス硬化物の絶縁性は、JIS2型の櫛形電極基板を用い、85℃85%RH中でDC100V印加の条件で、100Vの絶縁抵抗計を用いて、絶縁抵抗の経時変化を測定した。リフロー条件は、表面250℃のホットプレートに櫛形電極基板を乗せ、ハンダ溶融後30秒保持の加熱条件で行った。
【0042】
シリコーンゲルの硬化阻害は、上記と同様のリフロー後の櫛形電極基板上にシリコーンゲル(TSE3051、東芝シリコーン製)を約0.1ml滴下し硬化した(硬化条件125℃/2時間)。その後、先の鋭利なピンにてほぼ一定の力を加え、シリコーンゲル硬化物の形状が保持されるか否かにより確認した。
【0043】
また、下記実施例、参考例および比較例では、粒経が20〜40μmのハンダ粉末を用いた。
【0044】
参考例1
トリエチレングリコール4.33gにcis−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸4.42gを加え、約130℃に加熱し溶解した。その後100℃以下に冷却した後、比較的安価なエポキシ樹脂AER260(ビスフェノールA型エポキシ樹脂、エポキシ当量192g/eq;旭化成エポキシ(株))10gを加え均一になるまで攪拌し、フラックスを調製した。該フラックスに含まれるエポキシ樹脂とカルボン酸はエポキシ基1当量に対してカルボキシル基1当量となるように配合され、エポキシ樹脂とカルボン酸の合計の含有量はフラックス全量に対して約77質量%であり、アルコール含有量はフラックス全量に対して約23質量%である。上記フラックスを室温に冷却後、Sn−2.5Ag−0.5Cu合金(Sn97質量%、Ag2.5質量%、Cu0.5質量%;融点221℃)、または、Sn−3.5Ag−0.5Cu−0.1Ni−0.05Ge合金(Sn95.85質量%、Ag3.5質量%、Cu0.5質量%、Ni0.1質量%、およびGe0.05質量%;融点223℃)のいずれかの鉛フリーハンダを用い、該ハンダ粒に上記フラックスを添加・混合し、クリームハンダ組成物とした。上記ハンダ合金は、ハンダ組成物全量に対して88質量%含有されている。フラックス硬化反応開始温度は138℃であったが、発熱ピーク頂点温度は196℃と高いため、カルボン酸の活性力は維持され、硬化反応が徐々に進んだ。ハンダ濡れ性は良好であり、冷蔵庫で4ヶ月保存後も濡れ性は低下せず、保存安定性は良好であった。フラックス硬化物の絶縁性は85℃85%RHで1×10Ω前後であるが、168時間後も絶縁抵抗が低下することは無かった。さらにフラックス残渣無洗浄の場合でもシリコーンゲル封止樹脂の硬化阻害を起こさず、鉛フリーハンダに対して無洗浄で良好なハンダ付けが可能であった。本参考例で用いたフラックスの配合比および特性を表1に示す。
【0045】
参考例2
上記の実施例1のcis−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸に代えて比較的安価な2,2−ジメチルグルタル酸を用いて、参考例1と同様にハンダ付けを行った。フラックス反応開始温度は173℃であったが、発熱ピーク頂点温度は220℃と高いため、カルボン酸の活性力は維持され、硬化反応が徐々に進んだ。上記参考例と同様、ハンダ濡れ性は良好であり、保存安定性も良好であった。フラックス硬化物の絶縁性は85℃85%RHで6.0×10Ω前後であるが、168時間後も絶縁抵抗が低下することは無かった。さらにフラックス残渣無洗浄の場合でもシリコーンゲル封止樹脂の硬化阻害を起こさず、鉛フリーハンダに対して無洗浄で良好なハンダ付けが可能であった。本参考例で用いたフラックスの配合比および特性を表1に示す。
【0046】
参考例3
上記の参考例1のcis−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸に代えて比較的安価なL−グルタミン酸を用いて、参考例1と同様にハンダ付けを行った。ただし、L−グルタミン酸はトリエチレングリコールに不溶なので、あらかじめ乳鉢で微粉末に磨り潰してから添加し、混合時に分散させた。フラックス反応開始温度は214℃であったためカルボン酸の活性力は維持して硬化反応が進んだ。上記参考例と同様、ハンダ濡れ性は良好であり、保存安定性も良好であった。フラックス硬化物の絶縁性は85℃85%RHで2.0×10Ω前後であるが、168時間後も絶縁抵抗が低下することは無かった。さらにフラックス残渣無洗浄の場合でもシリコーンゲル封止樹脂の硬化阻害を起こさず、鉛フリーハンダに対して無洗浄で良好なハンダ付けが可能であった。本参考例で用いたフラックスの配合比および特性を表3に示す。
【0047】
参考例4
上記の参考例1のトリエチレングリコールに代えてエチレングリコールを用い、cis−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸に代えて比較的安価なtrans−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸を用いて、参考例1と同様にハンダ付けを行った。フラックス反応開始温度は150℃であるが、発熱ピーク頂点温度は220℃と高いため、カルボン酸の活性力は維持され、硬化反応が徐々に進んだ。上記参考例1と同様、ハンダ濡れ性は良好であり、保存安定性も良好であった。フラックス硬化物の絶縁性は85℃85%RHで3.0×10Ω前後であるが、168時間後も絶縁抵抗が低下することは無かった。さらにフラックス残渣無洗浄の場合でもシリコーンゲル封止樹脂の硬化阻害を起こさず、鉛フリーハンダに対して無洗浄で良好なハンダ付けが可能であった。本参考例で用いたフラックスの配合比および特性を表1に示す。
【0048】
参考例5
上記の参考例1のcis−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸に代えて比較的安価なイタコン酸を用いて、参考例1と同様にハンダ付けを行った。フラックス反応開始温度は126℃であったが、発熱ピーク頂点温度は209℃と高いため、カルボン酸の活性力は維持され、硬化反応が徐々に進んだ。上記参考例と同様、ハンダ濡れ性は良好であり、やや保存安定性に劣るが、フラックス硬化物の絶縁性は良好であった。さらにフラックス残渣無洗浄の場合でもシリコーンゲル封止樹脂の硬化阻害を起こさず、鉛フリーハンダに対して無洗浄で良好なハンダ付けが可能であった。本参考例で用いたフラックスの配合比および特性を表2に示す(表中の記号(−)は実施していないことを示す。以下、同じ)。
【0049】
参考例6
上記の参考例1のcis−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸に代えて比較的安価なコハク酸を用いて、参考例1と同様にハンダ付けを行った。フラックス反応開始温度は123℃であったが、発熱ピーク頂点温度は206℃と高いため、カルボン酸の活性力は維持され、硬化反応が徐々に進んだ。上記参考例と同様、ハンダ濡れ性は良好であり、やや保存安定性に劣るが、フラックス硬化物の絶縁性は良好であった。さらにフラックス残渣無洗浄の場合でもシリコーンゲル封止樹脂の硬化阻害を起こさず、鉛フリーハンダに対して無洗浄で良好なハンダ付けが可能であった。本参考例で用いたフラックスの配合比および特性を表2に示す。
【0050】
参考例7
上記の参考例1のcis−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸に代えて比較的安価な1,2−フェニレン二酢酸を用いて、参考例1と同様にハンダ付けを行った。フラックス反応開始温度は119℃であったが、発熱ピーク頂点温度は203℃と高いため、カルボン酸の活性力は維持され、硬化反応が徐々に進んだ。上記参考例と同様、ハンダ濡れ性は良好であったが、やや保存安定性に劣るが、フラックス硬化物の絶縁性は85℃85%RHで7.0×10Ω前後であるが、168時間後も絶縁抵抗が低下することは無かった。さらにフラックス残渣無洗浄の場合でもシリコーンゲル封止樹脂の硬化阻害を起こさず、鉛フリーハンダに対して無洗浄で良好なハンダ付けが可能であった。本参考例で用いたフラックスの配合比および特性を表2に示す。
【0051】
参考例8
上記の参考例1のAER260(ビスフェノールA型エポキシ樹脂、エポキシ当量192g/eq)に代えて比較的安価なAER280(ビスフェノールA型エポキシ樹脂、エポキシ当量250g/eq)を用い、参考例1と同様にハンダ付けを行った。フラックス反応開始温度は138℃であったが、発熱ピーク頂点温度は202℃と高いため、カルボン酸の活性力は維持され、硬化反応が徐々に進んだ。上記参考例と同様、ハンダ濡れ性は良好であり、保存安定性も良好であった。フラックス硬化物の絶縁性は85℃85%RHで8.0×10Ω前後であるが、168時間後も絶縁抵抗が低下することは無かった。さらにフラックス残渣無洗浄の場合でもシリコーンゲル封止樹脂の硬化阻害を起こさず、鉛フリーハンダに対して無洗浄で良好なハンダ付けが可能であった。本参考例で用いたフラックスの配合比および特性を表2に示す。
【0052】
参考例9
上記の参考例1のAER260(ビスフェノールA型エポキシ樹脂、エポキシ当量192g/eq)に代えて比較的安価なEP4091E(ビスフェノールF型エポキシ樹脂、エポキシ当量170g/eq;旭電化工業(株))を用い、参考例1と同様にハンダ付けを行った。フラックス反応開始温度は143℃であったが、発熱ピーク頂点温度は196℃と高いため、カルボン酸の活性力は維持され、硬化反応が徐々に進んだ。上記参考例実施例と同様、ハンダ濡れ性は良好であり、保存安定性も良好であった。フラックス硬化物の絶縁性は85℃85%RHで7.0×10Ω前後であるが、168時間後も絶縁抵抗が低下することは無かった。さらにフラックス残渣無洗浄の場合でもシリコーンゲル封止樹脂の硬化阻害を起こさず、鉛フリーハンダに対して無洗浄で良好なハンダ付けが可能であった。本参考例で用いたフラックスの配合比および特性を表3に示す。
【0053】
参考例10
上記の参考例1のトリエチレングリコールの添加量4.33g(参考例1におけるフラックス全量に対して23質量%)に代えて5.77gに増やし(本実施例におけるフラックス全量に対して29質量%)、参考例1と同様にハンダ付けを行った。上記参考例と同様、ハンダ濡れ性は良好であり、保存安定性も良好であった。フラックス硬化物の絶縁性は85℃85%RHで2.0×10Ω前後であるが、168時間後も絶縁抵抗が低下することは無かった。さらにフラックス残渣無洗浄の場合でもシリコーンゲル封止樹脂の硬化阻害を起こさず、鉛フリーハンダに対して無洗浄で良好なハンダ付けが可能であった。本参考例で用いたフラックスの配合比および特性を表3に示す。
【0054】
参考例11
上記の参考例1のエポキシ樹脂AER260とcis−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸の配合比を、エポキシ基1当量に対して、カルボキシル基1.2当量となるようにし、参考例1と同様にハンダ付けを行った。上記参考例と同様、ハンダ濡れ性は良好であり、保存安定性も良好であった。フラックス硬化物の絶縁性は85℃85%RHで2.8×10Ω前後であるが、168時間後も絶縁抵抗が低下することは無かった。さらにフラックス残渣無洗浄の場合でもシリコーンゲル封止樹脂の硬化阻害を起こさず、鉛フリーハンダに対して無洗浄で良好なハンダ付けが可能であった。本参考例で用いたフラックスの配合比および特性を表3に示す。
【0055】
参考例12
上記の参考例1のトリエチレングリコールの添加量4.33g(参考例1におけるフラックス全量に対して23質量%)に代えて2.89gに減らし(本参考例におけるフラックス全量に対して17質量%)、参考例1と同様にハンダ付けを行った。上記参考例と同様、ハンダ濡れ性は良好であり、保存安定性も良好であり、フラックス硬化物の絶縁性も良好であった。さらにフラックス残渣無洗浄の場合でもシリコーンゲル封止樹脂の硬化阻害を起こさず、鉛フリーハンダに対して無洗浄で良好なハンダ付けが可能であった。本参考例で用いたフラックスの配合比および特性を表4に示す。
【0056】
参考例13
上記の参考例2のトリエチレングリコールの添加量4.25g(参考例2におけるフラックス全量に対して23質量%)に代えて2.83gに減らし(本参考例におけるフラックス全量に対して17質量%)、参考例2と同様にハンダ付けを行った。上記参考例と同様、ハンダ濡れ性は良好であり、保存安定性も良好であり、フラックス硬化物の絶縁性も良好であった。さらにフラックス残渣無洗浄の場合でもシリコーンゲル封止樹脂の硬化阻害を起こさず、鉛フリーハンダに対して無洗浄で良好なハンダ付けが可能であった。本参考例で用いたフラックスの配合比および特性を表4に示す。
【0057】
(実施例
上記の参考例1のcis−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸4.42gに代えてcis−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸2.72gと比較的安価なフタル酸1.77gの混合物を、AER260 10gに代えてAER260 8.19gとCY184(ジグリシジルエステル型、エポキシ当量170g/eq;バンティコ(株))1.81gとの混合物を、トリエチレングリコール4.33gに代えてトリエチレングリコール0.87gとアミルアルコール1.30gの混合物を用いて、参考例1と同様にハンダ付けを行った。フラックス反応開始温度は125℃であり、発熱ピーク頂点温度は181〜200℃の範囲内にあった。カルボン酸の活性力は維持され、硬化反応が徐々に進んだ。ハンダ濡れ性は良好であり、保存安定性も良好であり、フラックス硬化物の絶縁性も良好であった。さらにフラックス残渣無洗浄の場合でもシリコーンゲル封止樹脂の硬化阻害を起こさず、鉛フリーハンダに対して無洗浄で良好なハンダ付けが可能であった。本実施例で用いた本発明フラックスの配合比および特性を表4に示す。
【0058】
参考例14
上記の参考例1のcis−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸4.42gに代えてcis−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸1.77gとL−グルタミン酸1.15gとジメチルグルタル酸1.25gの混合物を、トリエチレングリコール4.33gに代えてトリエチレングリコール2.84gを用いて、参考例1と同様にハンダ付けを行った。フラックス反応開始温度は142℃であり、発熱ピーク頂点温度は202℃と高いため、カルボン酸の活性力は維持され、硬化反応が徐々に進んだ。上記参考例と同様、ハンダ濡れ性は良好であり、保存安定性も良好であり、フラックス硬化物の絶縁性も良好であった。さらにフラックス残渣無洗浄の場合でもシリコーンゲル封止樹脂の硬化阻害を起こさず、鉛フリーハンダに対して無洗浄で良好なハンダ付けが可能であった。本参考例で用いたフラックスの配合比および特性を表5に示す。
【0059】
(実施例
上記の参考例1のcis−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸4.42gに代えてcis−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸1.77gとL−グルタミン酸1.15gとジメチルグルタル酸1.25gの混合物を、トリエチレングリコール4.33gに代えてトリエチレングリコール0.43gとアミルアルコール1.28gの混合物を用いて、参考例1と同様にハンダ付けを行った。フラックス反応開始温度は140℃であり、発熱ピーク頂点温度は200℃と高いため、カルボン酸の活性力は維持され、硬化反応が徐々に進んだ。上記実施例と同様、ハンダ濡れ性は良好であり、保存安定性も良好であり、フラックス硬化物の絶縁性も良好であった。さらにフラックス残渣無洗浄の場合でもシリコーンゲル封止樹脂の硬化阻害を起こさず、鉛フリーハンダに対して無洗浄で良好なハンダ付けが可能であった。本実施例で用いた本発明フラックスの配合比および特性を表5に示す。
【0060】
(実施例
上記の参考例1のcis−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸4.42gに代えてcis−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸1.77gとフタル酸1.30gとジメチルグルタル酸1.25gの混合物を、トリエチレングリコール4.33gに代えてトリエチレングリコール0.86gとアミルアルコール1.29gの混合物を用いて、参考例1と同様にハンダ付けを行った。フラックス反応開始温度は128℃であり、発熱ピーク頂点温度は185〜203℃の範囲内にあった。カルボン酸の活性力は維持され、硬化反応が徐々に進んだ。上記実施例と同様、ハンダ濡れ性は良好であり、保存安定性も良好であり、フラックス硬化物の絶縁性も良好であった。さらにフラックス残渣無洗浄の場合でもシリコーンゲル封止樹脂の硬化阻害を起こさず、鉛フリーハンダに対して無洗浄で良好なハンダ付けが可能であった。本実施例で用いた本発明フラックスの配合比および特性を表6に示す。
【0061】
(実施例
上記の参考例1のcis−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸4.42gに代えてcis−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸1.81gとL−グルタミン酸0.59gとフタル酸0.66gとジメチルグルタル酸1.28gの混合物を、AER260 10gに代えてAER260 8.19gとCY184(ジグリシジルエステル型、エポキシ当量170g/eq;バンティコ(株)) 1.81gの混合物を、トリエチレングリコール4.33gに代えてトリエチレングリコール0.86gとアミルアルコール1.29gの混合物を用いて、参考例1と同様にハンダ付けを行った。フラックス反応開始温度は132℃であり、発熱ピーク頂点温度は190〜210℃の範囲内にあった。カルボン酸の活性力は維持され、硬化反応が徐々に進んだ。上記実施例と同様、ハンダ濡れ性は良好であり、保存安定性も良好であり、フラックス硬化物の絶縁性も良好であった。さらにフラックス残渣無洗浄の場合でもシリコーンゲル封止樹脂の硬化阻害を起こさず、鉛フリーハンダに対して無洗浄で良好なハンダ付けが可能であった。本実施例で用いた本発明フラックスの配合比および特性を表6に示す。
【0062】
【表1】
Figure 0003791403
【0063】
【表2】
Figure 0003791403
【0064】
【表3】
Figure 0003791403
【0065】
【表4】
Figure 0003791403
【0066】
【表5】
Figure 0003791403
【0067】
【表6】
Figure 0003791403
【0068】
(比較例1)
上記の参考例2のトリエチレングリコールの添加量4.01g(参考例2におけるフラックス全量に対して23質量%)に代えて6.69gに増やし(本比較例におけるフラックス全量に対して33質量%)、参考例2と同様にハンダ付けを行った。ハンダ広がり率は83.9%の濡れ性を示したが、フラックス残渣無洗浄の場合においてシリコーンゲル封止樹脂の硬化阻害を起こした。本比較例で用いたハンダ付け用フラックスの配合比および特性を表7に示す。
【0069】
(比較例2)
上記の参考例1のトリエチレングリコールの添加量4.33g(参考例3におけるフラックス全量に対して23質量%)に代えて7.22gに増やし(本比較例におけるフラックス全量に対して35質量%)、参考例1と同様にハンダ付けを行った。ハンダ広がり率は90.3%の濡れ性を示したが、フラックス残渣無洗浄の場合においてシリコーンゲル封止樹脂の硬化阻害を起こした。本比較例で用いたハンダ付け用フラックスの配合比および特性を表7に示す。
【0070】
(比較例3)
上記の参考例5のエポキシ樹脂AER260とイタコン酸の配合比を、エポキシ基1当量に対して、カルボキシル基0.7当量となるようにし、参考例5と同様にハンダ付けを行った。フラックス残渣無洗浄の場合でもシリコーンゲル封止樹脂の硬化阻害を起こさなかったものの、初期ハンダ広がり率は78.3%となり、参考例5のときと比較して低下した。本比較例で用いたハンダ付け用フラックスの配合比および特性を表7に示す。
【0071】
(比較例4)
上記の参考例5のエポキシ樹脂AER260とイタコン酸の配合比を、エポキシ基1当量に対して、カルボキシル基2.1当量となるようにし、参考例5と同様にハンダ付けを行った。フラックス残渣無洗浄の場合でもシリコーンゲル封止樹脂の硬化阻害を起こさなかったものの、初期ハンダ広がり率は77.3%となり、参考例5のときと比較して低下した。本比較例で用いたハンダ付け用フラックスの配合比および特性を表8に示す。
【0072】
(比較例5)
上記の参考例12のエポキシ樹脂AER260とcis−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸の配合比を、エポキシ基1当量に対して、カルボキシル基0.7当量となるようにし、参考例12と同様にハンダ付けを行った。フラックス残渣無洗浄の場合でもシリコーンゲル封止樹脂の硬化阻害を起こさなかったものの、初期ハンダ広がり率は79.3%となり、参考例12のときと比較して低下した。本比較例で用いたハンダ付け用フラックスの配合比および特性を表8に示す。
【0073】
(比較例6)
上記の参考例12のエポキシ樹脂AER260とcis−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸の配合比を、エポキシ基1当量に対して、カルボキシル基2.1当量となるようにし、参考例12と同様にハンダ付けを行った。フラックス残渣無洗浄の場合でもシリコーンゲル封止樹脂の硬化阻害を起こさなかったものの、初期ハンダ広がり率は82.2%となり、参考例12のときと比較して低下し、さらにフラックス硬化物の絶縁性も悪化した。本比較例で用いたハンダ付け用フラックスの配合比および特性を表8に示す。
【0074】
【表7】
Figure 0003791403
【0075】
【表8】
Figure 0003791403
【0076】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のハンダ付け用フラックスおよびこれを含有するハンダ組成物を用いることで、鉛系ハンダよりも高い融点を持つ鉛フリーハンダを用いてハンダ付けを行った場合でも、カルボン酸の活性力は維持され、ハンダ濡れ性も良く、フラックスおよびハンダ組成物の保存安定性も良好で、フラックス残渣無洗浄であっても絶縁信頼性が良く、さらに封止樹脂の硬化阻害を起こさない。したがって、鉛フリーハンダに対応可能な、フラックス残渣無洗浄のハンダ付けが可能となる。

Claims (14)

  1. エポキシ樹脂、有機カルボン酸、トリエチレングリコールおよびアミルアルコールを含有するハンダ付け用フラックスであって、前記エポキシ樹脂と前記有機カルボン酸が前記エポキシ樹脂のエポキシ基1.0当量に対して前記有機カルボン酸のカルボキシル基0.8〜2.0当量であるように配合され、前記エポキシ樹脂および前記有機カルボン酸とが合計でフラックス全量に対して70質量%以上含有されていることを特徴とするハンダ付け用フラックス。
  2. 前記エポキシ樹脂および前記有機カルボン酸が、前記エポキシ樹脂のエポキシ基1.0当量に対して前記有機カルボン酸のカルボキシル基0.8〜1.1当量であるように配合されていることを特徴とする請求項1に記載のハンダ付け用フラックス。
  3. 前記エポキシ樹脂および前記有機カルボン酸とが合計で前記フラックス全量に対して80質量%以上含有されていることを特徴とする請求項1または2に記載のハンダ付け用フラックス。
  4. 前記フラックス全量に対して30質量%以下のトリエチレングリコールおよびアミルアルコールが含有されていることを特徴とする請求項1または2に記載のハンダ付け用フラックス。
  5. 前記フラックス全量に対して20質量%以下のトリエチレングリコールおよびアミルアルコールが含有されていることを特徴とする請求項3に記載のハンダ付け用フラックス。
  6. 前記エポキシ樹脂が、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、およびこれらの混合物からなる群から選択されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のハンダ付け用フラックス。
  7. 前記ビスフェノールA型エポキシ樹脂が、エポキシ当量160g/eq〜250g/eqのビスフェノールA型エポキシ樹脂であることを特徴とする請求項6に記載のハンダ付け用フラックス。
  8. 前記有機カルボン酸が、飽和脂肪族系ジカルボン酸、不飽和脂肪族系ジカルボン酸、環状脂肪族系ジカルボン酸、アミノ基含有カルボン酸、水酸基含有カルボン酸、複素環系ジカルボン酸、およびこれらの混合物の群から選択されることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のハンダ付け用フラックス。
  9. 前記有機カルボン酸が、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、ドデカン二酸、イタコン酸、メサコン酸、シクロブタンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキセンジカルボン酸、シクロペンタンテトラカルボン酸、ジメチルグルタル酸、メチルアジピン酸、グルタミン酸、エチレンジアミン四酢酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、ピラジンジカルボン酸、フェニレン二酢酸、カテコール二酢酸、ハイドロキノン二酢酸、チオプロピオン酸、チオジブチル酸、ジチオグリコール酸、およびこれらの混合物からなる群から選択されることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のハンダ付け用フラックス。
  10. 前記有機カルボン酸が、シクロヘキセンジカルボン酸、ジメチルグルタル酸、グルタミン酸、フタル酸、およびこれらの混合物からなる群から選択されることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のハンダ付け用フラックス。
  11. 前記エポキシ樹脂と前記有機カルボン酸の重合によるフラックス硬化反応の発熱ピーク頂点温度が180〜250℃であることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載のハンダ付け用フラックス。
  12. 前記エポキシ樹脂と前記有機カルボン酸の重合によるフラックス硬化反応の反応開始温度が180〜230℃であることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載のハンダ付け用フラックス。
  13. 請求項1から12のいずれか一項に記載されたハンダ付け用フラックスと、融点が190℃〜240℃の鉛フリーハンダとを含有することを特徴とするハンダ組成物。
  14. 前記鉛フリーハンダが融点190〜240℃のSn含有鉛フリーハンダであることを特徴とする請求項13に記載のハンダ組成物。
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