JP3787253B2 - 開閉装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被閉鎖部を一の状態では開口し他の状態では閉鎖する開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の開閉装置としては、例えば、特許第2878220号公報に記載の開閉装置としての耐火スクリーン装置が知られている。
【0003】
この特許第2878220号公報に記載の耐火スクリーン装置は、開口部等の被閉鎖部の両側に位置するガイドレールを備え、これらガイドレールのそれぞれの内部には収容部が長手方向に沿って形成されている。
【0004】
また、この耐火スクリーン装置は、両側のガイドレールの長手方向に沿って移動可能な閉鎖シート体を有し、この閉鎖シート体は、移動方向に沿った両側縁部がガイドレールの収容部内にそれぞれ位置した状態となって、被閉鎖部を閉鎖する。
【0005】
この閉鎖シート体には、移動方向に互いに間隔をおいて平行な複数の補強体が取り付けられ、これら補強体の長手方向の一端部が一方のガイドレールの収容部内に位置するとともに、他端部が他方のガイドレールの収容部内に位置する。
【0006】
そして、この閉鎖シート体による被閉鎖部の閉鎖時に、閉鎖シート体が風圧等を受けた場合でも、補強体は変形しないため、閉鎖シート体の側縁部がガイドレールの収容部内から抜け出ることがない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の特許第2878220号公報に記載の耐火スクリーン装置では、閉鎖シート体の移動方向に互いに間隔をおいて平行に位置する複数の補強体を利用して、閉鎖シート体の側縁部の抜け出しを防止するにすぎないので、十分な気密性が要求される場合には、各補強体の間隔を狭めなければならない等、構成が複雑となる問題を有している。
【0008】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、簡単な構成で、閉鎖シート体の側縁部の抜け出しを効果的に防止しつつ、気密性を十分に確保できる開閉装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の開閉装置は、被閉鎖部の両側に設けられ、それぞれ内部に長手方向に沿って形成された収容部およびこの収容部と対向して位置する係合部を有する上下方向に細長状のガイドレールと、このガイドレールの長手方向に沿って上下方向に移動するように設けられ、移動方向に沿った両側縁部が前記ガイドレールの前記収容部内にそれぞれ位置した状態で前記被閉鎖部を閉鎖する閉鎖体の少なくとも一部を形成する閉鎖シート体と、この閉鎖シート体の前記ガイドレールの前記収容部内に位置する側縁部に移動方向の一端から他端にわたって位置するように設けられ、前記ガイドレールの前記係合部と係合することによって前記閉鎖シート体の側縁部が前記収容部内から抜け出すことを防止する抜止め体とを具備し、前記ガイドレールの上端部には、前記収容部と連通し前記閉鎖シート体の側縁部を導入する導入口部が形成され、前記ガイドレールは、レール枠体とこのレール枠体内に位置するレール仕切体とを備え、前記レール仕切体は、互いに離間対向する上下方向に細長状の仕切体形成部材にて形成され、前記仕切体形成部材は、幅方向の中間位置で折り曲げられた横断面略L字形状の作用板部を有し、この作用板部の折り曲げられた部分およびこの部分の近傍にて前記係合部が形成され、前記作用板部の前記導入口部に位置する2つの面は、いずれも導入方向に向って内方向に傾斜する傾斜案内面にて形成され、一方の傾斜案内面の一辺と他方の傾斜案内面の一辺とが連結されているものである。
【0010】
そして、この構成では、閉鎖シート体の側縁部に移動方向の一端から他端にわたって位置する抜止め体が、ガイドレールの係合部と係合することによって閉鎖シート体の側縁部が収容部内から抜け出すことを防止するので、閉鎖シート体が風圧等を受けた場合でも、抜止め体による簡単な構成により、閉鎖シート体の側縁部の抜け出しが効果的に防止されつつ、気密性が十分に確保される。
【0011】
請求項2記載の開閉装置は、請求項1記載の開閉装置において、抜止め体は、可撓性を有する線状の補強部材にて形成されているものである。
【0012】
そして、この構成では、抜止め体を可撓性を有する線状の補強部材にて形成したので、閉鎖シート体とともに抜止め体を容易に巻き取ることが可能で、かつ、閉鎖シート体の側縁部を補強することで閉鎖シート体の破損を防止する。
【0013】
請求項3記載の開閉装置は、請求項2記載の開閉装置において、抜止め体は、閉鎖シート体の面内において長手方向が前記閉鎖シート体の移動方向と平行に設けてあり、より簡単な構成で、気密性をより一層十分に確保可能である。
【0014】
請求項4記載の開閉装置は、請求項2記載の開閉装置において、抜止め体は、閉鎖シート体の面内において長手方向が前記閉鎖シート体の移動方向に対して傾斜して設けてあり、抜止め体同士がなるべく重なり合わないようにしつつ、小さい巻径をもって抜止め体を容易に巻き取ることができる。
【0015】
請求項5記載の開閉装置は、請求項1ないし4のいずれかに記載の開閉装置において、抜止め体は、閉鎖シート体の側縁部に位置する袋部内に収容されているものである。
【0016】
そして、この構成では、抜止め体が袋部内に収容されているので、抜止め体が露出した構成に比べて、抜止め体を適切に保護可能である。
【0017】
請求項6記載の開閉装置は、請求項1ないし5のいずれかに記載の開閉装置において、閉鎖シート体には、該閉鎖シート体を補強する補強体を設けたもので、この補強体の存在により、閉鎖シート体が補強されるので、閉鎖シート体の強度が向上する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の開閉装置の第1の実施の形態の構成を図面を参照して説明する。
【0019】
図1および図2において、1は開閉装置としての耐火スクリーン装置で、この耐火スクリーン装置1は、例えば、非常口等の被閉鎖部2を通常時には開口し、一方、火災時にはその被閉鎖部2を閉鎖して延焼、煙の拡散等を防止するものである。
【0020】
この耐火スクリーン装置1は、被閉鎖部2の左右両側に位置し上下方向に長手方向を有する一対の細長状のガイドレール3a,3bを備え、この各ガイドレール3a,3bは床面4に垂直状に立設され、上端部がスクリーンボックス5の内部に挿入されている。このスクリーンボックス5は、水平方向に長手方向を有し、下面には細長矩形状の開口部6がスクリーンボックス5の長手方向に沿って形成され、この開口部6の両端位置に各ガイドレール3a,3bの上端部が挿通されている。また、このスクリーンボックス5の内部には、軸方向がスクリーンボックス5の長手方向に一致している筒状体等にて構成されたシート巻体7が回転可能に設けられ、このシート巻体7には閉鎖体である閉鎖シート体8の基端側が固着されている。
【0021】
そして、このシート巻体7は、例えば、図示しないモータ等の駆動手段に接続され、このシート巻体7の一の方向の回転時には閉鎖シート体8が巻き戻しにより下降し、他の方向の回転時には閉鎖シート体8が巻き取りにより上昇する。なお、この閉鎖シート体8の昇降時には、閉鎖シート体8は左右一対のガイドレール3a,3bにて長手方向に沿って案内されることでスムーズに昇降する。
【0022】
ここで、まず、ガイドレール3a,3bの構成を図3ないし図6を参照して説明すると、各ガイドレール3a,3bは、金属製等のレール枠体11とこのレール枠体11内に位置する金属製等のレール仕切体12とを備えている。
【0023】
レール枠体11は、互いに離間対向した細長矩形状の側板部15a ,15b を有し、これら両側板部15a ,15b のそれぞれの外側縁部には細長矩形状の接合板部16a ,16b が一体に形成され、これら両接合板部16a ,16b が接合されている。
【0024】
また一方、両側板部15a ,15b のそれぞれの内側縁部には、幅方向の中間位置で略直角に折り曲げられた横断面略L字形状の折曲げ板部17a ,17b にて形成され、これら両折曲げ板部17a ,17b 間にシート挿入口18が形成されている。なお、このシート挿入口18は、各ガイドレール3a,3bの対向する対向面にガイドレール3a,3bの長手方向に沿って位置している。
【0025】
また、レール仕切体12は、互いに離間対向した一対の細長状の例えば鉄等の金属製の仕切体形成部材21a ,21b にて形成されている。各仕切体形成部材21a ,21b は、細長矩形状の取付板部22a ,22b を有し、この取付板部22a ,22b がレール枠体11の対応する側板部15a ,15b の内面における幅方向の略中央位置に固定的に取り付けられている。さらに、この取付板部22a ,22b の内側縁部からは、幅方向の中間位置で略直角に折り曲げられた横断面略L字形状の作用板部23a ,23b が一体に形成され、この作用板部23a ,23b の先端縁部がレール枠体11の折曲げ板部17a ,17b の先端縁部と接合されている。なお、この作用板部23a ,23b の折り曲げられた部分およびこの部分の近傍にて係合部25が形成されている。
【0026】
そして、各ガイドレール3a,3bは、内部に長手方向に沿って形成された細長状の収容部30を有し、この収容部30は、レール枠体11およびレール仕切体12のそれぞれの露出した内面にて略囲まれるように位置して係合部25と対向している。また、この収容部30はシート挿入口18と連通口部29を介して連通し、この連通口部29はレール仕切体12の作用板部23a ,23b 間に位置している。
【0027】
また、各ガイドレール3a,3bは、図5および図6に示されるように、長手方向の一端部、つまり上端部に形成された導入口部31を有し、この導入口部31は閉鎖シート体8の側縁部を導入するものであり、スクリーンボックス5の内部に位置し、収容部30と連通している。
【0028】
そして、この導入口部31に位置するレール枠体11の折曲げ板部17a ,17b における互いに対向する対向面は、導入方向に向って内方向に曲面状に傾斜した第1の傾斜案内面33にて形成されている。また、この導入口部31に位置するレール仕切体12の作用板部23a ,23b における互いに対向する面は、導入方向に向って内方向に傾斜した略直角三角形状の第2の傾斜案内面34にて形成されている。さらに、この導入口部31に位置するレール仕切体12の作用板部23a ,23b におけるレール枠体11の接合板部16a と対向する面は、導入方向に向って内方向に傾斜した略直角三角形状の第3の傾斜案内面35にて形成され、この第3の傾斜案内面35の一辺と第2の傾斜案内面34の一辺とが連結されている。なお、これら第1ないし第3の傾斜案内面33,34,35にて傾斜案内面部40が構成されている。
【0029】
次いで、閉鎖シート体8は、例えばガラスクロス、シリカクロス等の不燃性生地の1枚のシート部材、或いは、複数枚のシート部材の縁部を互いに接合して1枚状にしたものにて被閉鎖部2に対応した略矩形状に形成され、シート巻体7に巻き取りおよび巻き戻し可能に取り付けられている。
【0030】
この閉鎖シート体8は、火災時にシート巻体7による巻き戻しにより下降して、移動方向に沿った両側縁部が両側のガイドレール3a,3bの収容部30内にそれぞれ位置した状態で、被閉鎖部2を閉鎖するものである。
【0031】
そして、この被閉鎖部2の閉鎖時に閉鎖シート体8のガイドレール3a,3bの収容部30内に位置する両側縁部には、図1に示されるように、上下方向に長手方向を有する細長状の抜止め体41,41が閉鎖シート体8の移動方向の一端から他端にわたって位置した状態で設けられている。すなわち、抜止め体41,41は、閉鎖シート体8の側縁部にこの閉鎖シート体8の先端位置から基端位置まで全体にわたって、つまりこの閉鎖シート体8の下端位置から上端位置までの全長にわたって連続的に位置している。
【0032】
この各抜止め体41は、不燃性を有しかつ可撓性を有する断面円形の線状の補強部材、例えばワイヤ、ロープ、ベルト等にてガイドレール3a,3bの収容部30内に収容可能な幅寸法をもって形成され、閉鎖シート体8の側縁部を折り返し不燃性の縫い糸43で縫着して形成した袋部42内に収容されている。この各抜止め体41の長手方向は、閉鎖シート体8の面内においてこの閉鎖シート体8の移動方向と平行であり、閉鎖シート体8の側縁辺と平行状である。
【0033】
そして、この各抜止め体41は、被閉鎖部2の閉鎖時に閉鎖シート体8が火災による風圧等を受けた場合に、図4に示されるように、ガイドレール3a,3bの係合部25と閉鎖シート体8を介して係合し、閉鎖シート体8の側縁部がガイドレール3a,3bの収容部30内から抜け出すことを防止する。なお、閉鎖シート体8の移動方向の先端部、すなわち、下端部には床面4に接触する不燃性の金属製等の重錘体45が全幅にわたって位置するように取り付けられている。
【0034】
次に、上記第1の実施の形態の動作を説明する。
【0035】
耐火スクリーン装置1は、通常時には閉鎖シート体8が抜止め体41とともにシート巻体7に巻き取られており、被閉鎖部2が開口している。
【0036】
そして、例えば、火災が発生すると、閉鎖シート体8がシート巻体7の巻き戻しにより下降し、重錘体45が床面4と接触し、この閉鎖シート体8にて被閉鎖部2が閉鎖される。
【0037】
この被閉鎖部2が閉鎖された状態では、閉鎖シート体8の移動方向に沿った両側縁部が左右両側のガイドレール3a,3bの収容部30内にそれぞれ位置し、両抜止め体41,41が両ガイドレール3a,3bの収容部30内に下端から上端にわたって全体に位置している。また、重錘体45の長手方向の両端部が左右両側のガイドレール3a,3bの収容部30内にそれぞれ位置している。
【0038】
そして、この被閉鎖部2の閉鎖状態で、閉鎖シート体8が熱風等による風圧を受けた場合、閉鎖シート体8が風ではらんで中央が膨らみ、その結果、閉鎖シート体8の両側が引っ張られ、図4に示されるように、抜止め体41,41がガイドレール3a,3bの係合部25と全体にわたって係合する。
【0039】
その結果、閉鎖シート体8が風圧を受けても、閉鎖シート体8とガイドレール3a,3bとの間に隙間が形成されず、閉鎖シート体8の一方の面側である火災側からの煙、火炎等が他方の面側である避難側に抜けることがなく、延焼、煙の拡散等が防止される。
【0040】
このようにして、上記第1の実施の形態によれば、閉鎖シート体8の側縁部において移動方向の一端から他端にわたって位置する抜止め体41,41が、ガイドレール3a,3bの係合部25と係合することによって、重錘体45とともに、閉鎖シート体8の側縁部がガイドレール3a,3bの収容部30内から抜け出すことを防止する。
【0041】
したがって、閉鎖シート体8が火災による風圧等を受けた場合でも、閉鎖シート体8とガイドレール3a,3bとの間に隙間が形成されることがなく、抜止め体41を設けるだけの簡単な構成で、閉鎖シート体8の側縁部の抜出しを効果的に防止しつつ、気密性を十分に確保できる。
【0042】
また、抜止め体41を可撓性を有する線状の補強部材にて形成したので、閉鎖シート体8とともに抜止め体41をシート巻体7にて容易に巻き取ることができ、かつ、閉鎖シート体8の側縁部を補強することで閉鎖シート体8の破損を防止できる。
【0043】
さらに、抜止め体41が閉鎖シート体8の側縁部を折り返して形成した袋部42内に収容されているので、抜止め体41が露出した構成に比べて、抜止め体41を適切に保護でき、例えば抜止め体41の再利用を容易にできる。
【0044】
また、ガイドレール3a,3bの導入口部31に位置する傾斜案内面部40が導入方向に向って内方向に傾斜しているので、シート巻体7の巻き戻しによる閉鎖シート体8の導入時に、閉鎖シート体8の側縁部が傾斜案内面部40にて案内されるため、閉鎖シート体8の側縁部を導入口部31から収容部30内にスムーズに導入でき、よって、例えば、閉鎖シート体8の引掛り等を防止でき、閉鎖シート体52の破損を防止できる。
【0045】
次に、本発明の開閉装置の第2の実施の形態の構成を図面を参照して説明する。
【0046】
図7および図8に示す開閉装置としての耐火スクリーン装置51は、上述の第1の実施の形態における耐火スクリーン装置1において、閉鎖シート体8とは異なる閉鎖体である閉鎖シート体52を備えている。
【0047】
この閉鎖シート体52は、例えばガラスクロス、シリカクロス等の不燃性生地の1枚のシート部材、或いは、複数枚のシート部材の縁部を互いに接合して1枚状にしたものにて、被閉鎖部2に対応した略矩形状に形成され、シート巻体7に巻き取りおよび巻き戻し可能に取り付けられている。
【0048】
この閉鎖シート体52は、火災時にシート巻体7による巻き戻しにより下降して、移動方向に沿った両側縁部が両側のガイドレール3a,3bの収容部30内にそれぞれ位置した状態で、被閉鎖部2を閉鎖するものである。
【0049】
そして、この被閉鎖部2の閉鎖時に閉鎖シート体52のガイドレール3a,3bの収容部30内に位置する両側縁部には、図7に示されるように、上下方向に長手方向を有する細長状の抜止め体61,61が閉鎖シート体52の移動方向の一端から他端にわたって位置した状態で設けられている。すなわち、抜止め体61,61は、閉鎖シート体52の側縁部にこの閉鎖シート体52の先端位置から基端位置まで全体にわたって、つまりこの閉鎖シート体52の下端位置から上端位置までの全長にわたって連続的に位置している。
【0050】
この各抜止め体61は、例えば不燃性を有しかつ可撓性を有する断面円形の線状の補強部材、例えばワイヤ、ロープ、ベルト等にてガイドレール3a,3bの収容部30内に収容可能な幅寸法をもって形成され、閉鎖シート体52の側縁部を折り返し図示しない不燃性の縫い糸で縫着して形成した図示しない袋部内に収容されている。この各抜止め体61の長手方向は、閉鎖シート体52の面内においてこの閉鎖シート体52の移動方向と平行であり、閉鎖シート体52の側縁辺と平行状である。
【0051】
そして、この各抜止め体61は、被閉鎖部2の閉鎖時に閉鎖シート体52が火災による風圧等を受けた場合に、ガイドレール3a,3bの係合部25と閉鎖シート体52を介して係合し、閉鎖シート体52の側縁部がガイドレール3a,3bの収容部30内から抜け出すことを防止する。
【0052】
また、閉鎖シート体52には、図7および図9に示されるように、上下方向に長手方向を有する複数、例えば3本の細長状で線状の補強体としての縦補強体62,62,62が、閉鎖シート体52の移動方向と交差する方向に互いに間隔をおいた状態で互いに平行に設けられている。なお、縦補強体62は3本には限定されず、1本でも、2本でも、4本以上でもよく、例えば、図示しないが、閉鎖シート体52の左右方向の中央、中央より少し右寄り、または、中央少し左寄りに位置する1本の縦補強体62や、中央より少し左右にずれた位置に位置する2本の縦補強体62,62でもよく、被閉鎖部2を閉鎖する閉鎖シート体52の左右幅寸法により、縦補強体62の本数及び位置を適宜決定するとよい。
【0053】
この各縦補強体62は、抜止め体61と同様、例えば不燃性を有しかつ可撓性を有する断面円形の線状の補強部材にて形成されており、抜止め体61と平行に位置し、この各縦補強体62の長手方向の一端である下端は閉鎖シート体52の先端位置に位置し、長手方向の他端である上端は閉鎖シート体52の基端位置に位置する。
【0054】
さらに、閉鎖シート体52には、図7および図10に示されるように、水平方向に長手方向を有する複数、例えば2本の細長状で線状の補強体としての横補強体63,63が、閉鎖シート体52の移動方向に互いに間隔をおいて互いに平行で、縦補強体62,62,62とそれぞれ交差した状態に設けられている。なお、横補強体63は2本には限定されず、1本でも、3本以上でもよく、例えば、図示しないが、閉鎖シート体52の上下方向の中央、中央より少し右寄り、または、中央少し左寄りに位置する1本の横補強体63でもよく、被閉鎖部2を閉鎖する閉鎖シート体52の上下高さ寸法により、横補強体63の本数及び位置を適宜決定するとよい。
【0055】
この各横補強体63は、例えば、不燃性を有する鉄等の金属製のワイヤ等の補強部材にて形成され、長手方向の一端部が一方のガイドレール3aのシート挿入口18から挿入されて収容部30内に位置し、長手方向の他端部が他方のガイドレール3bのシート挿入口18から挿入されて収容部30内に位置する。
【0056】
なお、各縦補強体62および各横補強体63は、それぞれ閉鎖シート体52と同じ材質のシート片66を不燃性の縫い糸67で縫着して形成した袋部68内に収容されている。
【0057】
また、閉鎖シート体52の移動方向の先端部、すなわち、図示の下端部には床面4に接触する不燃性の金属製等の重錘体65が全幅にわたって位置するように取り付けられている。
【0058】
次に、上記第2の実施の形態の動作を説明する。
【0059】
耐火スクリーン装置51は、通常時には閉鎖シート体52が抜止め体61、縦補強体62および横補強体63とともにシート巻体7に巻き取られており、被閉鎖部2が開口している。
【0060】
そして、例えば、火災が発生すると、閉鎖シート体52がシート巻体7の巻き戻しにより下降し、重錘体65が床面4に接触し、この閉鎖シート体52にて被閉鎖部2が閉鎖される。
【0061】
この被閉鎖部2が閉鎖された状態では、図7に示されるように、閉鎖シート体52の移動方向に沿った両側縁部が左右両側のガイドレール3a,3bの収容部30内にそれぞれ位置し、両抜止め体61,61が両ガイドレール3a,3bの収容部30内に下端から上端にわたって全体に位置している。
【0062】
また、各横補強体63の長手方向の両端部が左右両側のガイドレール3a,3bの収容部30内にそれぞれ位置するとともに、重錘体65の長手方向の両端部も左右両側のガイドレール3a,3bの収容部30内にそれぞれ位置している。
【0063】
そして、この被閉鎖部2の閉鎖状態で、閉鎖シート体52が熱風等による風圧を受けた場合、閉鎖シート体52が風ではらんで中央が膨らみ、その結果、閉鎖シート体52の両側が引っ張られ、抜止め体61,61がガイドレール3a,3bの係合部25と全体にわたって係合する。また、横補強体63の両端部および重錘体65の両端部は、それぞれガイドレール3a,3bと係合する。
【0064】
その結果、閉鎖シート体52が風圧を受けても、閉鎖シート体52とガイドレール3a,3bとの間に隙間が形成されず、閉鎖シート体52の一方の面側である火災側からの煙、火炎等が他方の面側である避難側に抜けることがなく、延焼、煙の拡散等が防止される。
【0065】
このようにして、上記第2の実施の形態によれば、閉鎖シート体52が火災による風圧等を受けた場合でも、閉鎖シート体52とガイドレール3a,3bとの間に隙間が形成されることがなく、抜止め体61による簡単な構成で、閉鎖シート体52の側縁部の抜出しを効果的に防止しつつ、気密性を十分に確保できる等、上述の第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0066】
また、この第2の実施の形態では、互いに交差して位置する縦補強体62および横補強体63の存在により、閉鎖シート体52が補強されているため、閉鎖シート体52の強度が向上し、閉鎖シート体52の破損を防止できる。
【0067】
さらに、この第2の実施の形態では、抜止め体41、横補強体63および重錘体65にて、閉鎖シート体52の側縁部がガイドレール3a,3bの収容部30から抜け出すことをより一層効果的に防止しつつ、気密性を十分かつ適切に確保できる。
【0068】
なお、上記第2の実施の形態では、閉鎖シート体52を補強する補強体は、互いに直交する縦補強体62および横補強体63である構成として説明したが、例えば、図示しないが、補強体は、閉鎖シート体52の面内において、閉鎖シート体52の移動方向、移動方向と直交する方向、移動方向に対して斜め方向等、あらゆる方向に沿って設けたものや、これらいろいろな方向を向いた補強体を適宜に複合したものでもよく、例えば、正面視で×形状をなすように補強体を設けてもよい。
【0069】
また、補強体は、閉鎖シート体52の移動方向と直交する方向に設ける場合は、比較的変形しにくい部材で形成することが好ましいが、可撓性を有する例えば細長状で線状の部材等で形成してもよい。一方、補強体は、閉鎖シート体52の移動方向、移動方向に対して斜め方向に設ける場合は、可撓性を有する例えば細長状で線状の部材等で形成することが好ましい。
【0070】
また一方、上記実施の形態においては、抜止め体41,61は、閉鎖シート体8,52の側縁部を折り返して形成した袋部42内に収容した構成について説明したが、例えば、図11に示すように、閉鎖シート体8,52の側縁部に閉鎖シート体8,52と同じ材質である不燃性の細長矩形状のシート片70を取り付けて形成した袋部71内に収容する構成でもよい。このシート片70は幅方向の中間位置で円を描くように折り返され、このシート片70の幅方向の両端部と閉鎖シート体8,52の側縁部とが3層に重ね合わされた状態で不燃性の縫い糸で縫着されている。そして、このシート片70による構成では、閉鎖シート体8,52の側縁部を折り返して袋部42を形成しないので、従来の閉鎖シート体の幅寸法を変更する必要がなく、従来の閉鎖シート体を使用でき、製造コストを削減できる。
【0071】
また、例えば、図12に示すように、抜止め体41,61を、閉鎖シート体8,52の側縁部に閉鎖シート体8,52と同じ材質である不燃性の細長矩形状のシート片75を取り付けて形成した袋部76内に収容する構成でもよい。このシート片75は、少し弛んだ状態に設定され、幅方向の両端部と閉鎖シート体8,52の側縁部とが重ね合わされた状態で不燃性の縫い糸77a ,77b で縫着されている。そして、このシート片75による構成では、袋部76の形成時にシート片75、或いは閉鎖シート体8,52の側縁部を折り返す必要がなく、製造性が良い。
【0072】
また一方、例えば、図13に示すように、閉鎖シート体8,52と同じ材質である不燃性の細長矩形状のシート片78にて形成した袋部79内に、抜止め体41,61を予め収容しておき、この抜止め体41,61を収容した袋部79を閉鎖シート体8,52の側縁部に不燃性の縫い糸80で縫着した構成でもよい。
【0073】
さらに、上記いずれの実施の形態においても、ガイドレール3a,3bは、鉄等の金属製の仕切体形成部材21a ,21b にて形成したレール仕切体12を備えた構成として説明したが、例えば、図14および図15に示すガイドレール83a ,83b のように、レール仕切体12に代えて、互いに離間対向した一対の塩化ビニル樹脂等の合成樹脂製の保護部材84a ,84b を備えた構成でもよい。
【0074】
この各保護部材84a ,84b は、上下方向に長手方向を有する断面略円形の細長棒状に形成され、この各保護部材84a ,84b には取付け用の凹状のスリット部86が長手方向に沿ってそれぞれ形成されている。このスリット部86内にはレール枠体11の折曲げ板部17a ,17b の先端縁部が挿入されて位置し、これら両折曲げ板部17a ,17b の各先端縁部に各保護部材84a ,84b が固定的に取り付けられている。
【0075】
また、この各保護部材84a ,84b には、抜止め体41,61と閉鎖シート体8,52を介して係合する係合部87がガイドレール83a ,83b の内部に長手方向に沿って位置する収容部88と対向する位置に設けられ、この係合部87は外面曲面形状に形成されている。なお、収容部88はシート挿入口18と連通口部89を介して連通している。
【0076】
そして、この実施の形態によれば、ガイドレール83a ,83b の係合部87を外面曲面形状に形成したので、抜止め体41,61が閉鎖シート体8,52を介して係合部87と係合する場合に、角部を有する係合部と比べて、閉鎖シート体8,52との滑りが良く、閉鎖シート体8,52の表面が傷付きにくくなり、閉鎖シート体8,52の破損を効果的に防止できる。
【0077】
さらに、いずれの実施の形態においても、抜止め体41,61の長手方向は、閉鎖シート体8,52の移動方向である上下方向に平行で、閉鎖シート体8の側縁辺と平行状である構成として説明したが、例えば、図16および図17に示す開閉装置としての耐火スクリーン装置90のように、抜止め体91の長手方向を、閉鎖シート体8,52の移動方向とは異ならせ、つまり、閉鎖シート体8,52の面内において長手方向がその閉鎖シート体8,52の移動方向に対して直線状或いは湾曲状に傾斜させ、閉鎖シート体8,52の側縁辺に対して傾斜状にした構成でもよい。
【0078】
すなわち、この耐火スクリーン装置90の各抜止め体91,91は、例えば不燃性を有しかつ可撓性を有する断面円形の線状の補強部材、例えばワイヤ、ロープ、ベルト等にて形成され、閉鎖シート体8,52のガイドレール3a,3bの収容部30内に位置する両側縁部にこの閉鎖シート体8,52の移動方向の一端から他端にわたった状態で傾斜状に位置している。
【0079】
つまり、例えば、図16に示されるように、抜止め体91の長手方向の下端が閉鎖シート体8,52の側縁部下端の最も外側の位置に位置し、かつ、抜止め体91の長手方向の上端が閉鎖シート体8,52の側縁部上端の内側の位置に位置して、この抜止め体91が閉鎖シート体8,52の側縁部の下端から上端にわたって所定の傾斜角度をもって位置している。なお、この所定の傾斜角度は、例えば、シート巻体7にて抜止め体91が巻き取られた状態で、抜止め体91同士がなるべく重なり合わないよう、隣接する抜止め体91間に隙間が形成されないように設定された傾斜角度である。また、図18に示すように、抜止め体91より外側に位置する閉鎖シート体8,52の側縁部を、略三角形状に切り欠いてもよい。
【0080】
また、この耐火スクリーン装置90のシート巻体7は、図2に示す構成とは少し異なり、図16に示されるように、閉鎖シート体8,52および抜止め体91を巻き取った状態で軸方向の全体にわたって略等径状になるように、軸方向の両端部が端縁側に向って縮径したテーパ状に形成され、このテーパ状の部分で抜止め体91を巻き取る構成とされている。
【0081】
さらに、この耐火スクリーン装置90のレール仕切体12の仕切体形成部材21a ,21b は、図3に示す構成とは少し異なり、図17に示されるように、作用板部23a ,23b のレール枠体11の接合板部16a と対向する面が、抜止め体91と対応してこの抜止め体91と同じ所定の傾斜角度をもって傾斜し、この傾斜した面の内側縁側に抜止め体91と閉鎖シート体8,52を介して係合する係合部25が形成されている。
【0082】
そして、この耐火スクリーン装置90によれば、抜止め体91による簡単な構成で、閉鎖シート体8,52の側縁部の抜出しを効果的に防止しつつ気密性を十分に確保できる等の効果を奏するばかりでなく、抜止め体91の長手方向が閉鎖シート体8,52の側縁辺に対して所定の傾斜角度で傾斜しているので、抜止め体91同士がなるべく重なり合わないようにしつつシート巻体7にて小さい巻径で略等径状になるように閉鎖シート体8,52とともに抜止め体91を容易に巻き取ることができる。
【0083】
また、抜止め体91の長手方向が閉鎖シート体8,52の側縁辺に対して所定の傾斜角度で傾斜しているので、シート巻体7による巻取り時に、隣接する抜止め体91同士が係合し合うため、図3に示す抜止め体41の構成等に比べて、閉鎖シート体8,52の巻きずれが発生しにくく、シート巻体7にて閉鎖シート体8,52および抜止め体91を適切に巻き取ることができる。
【0084】
なお、この耐火スクリーン装置90において、図示しないが、ガイドレール3a,3bの仕切体形成部材21a ,21b に代えて、ガイドレール83a ,83b の保護部材84a ,84b を抜止め体91に対応させて抜止め体91と同じ所定の傾斜角度で傾斜状にした構成とすることもできる。
【0085】
また、いずれの実施の形態においても、抜止め体41,61,91は、例えば不燃性を有しかつ可撓性を有する断面円形の線状の補強部材にて形成した構成として説明したが、例えば、係合部25,87と係合可能な形状であればいかなる形状でもよく、例えば鉄等の金属製の細長矩形板状の補強部材にて形成した構成等でもよい。
【0086】
さらに、いずれの実施の形態においても、開閉装置は、耐火スクリーン装置1,51,90として説明したが、例えば、防火防煙の用途以外では、例えば、保温、保冷倉庫、或いはクリーンルーム等の出入口用のシートシャッタ等のスクリーン装置でもよく、この場合、閉鎖シート体8,52は、例えば塩化ビニール、ポリエチレン、ポリウレタン等の合成樹脂製のシート部材、或いは、不燃性、難燃性を有しない布等にて形成したものでもよい。防火防煙用の開閉装置では開閉装置自体に避難用の避難口を設けてあってもよい。
【0087】
また、いずれの実施の形態においても、閉鎖シート体8,52は閉鎖体である、つまり、閉鎖シート体8,52は閉鎖体全体を形成する構成として説明したが、例えば、閉鎖体の一部のみを形成するものでもよい。例えば、金属製等のスラットやパネルの閉鎖連接体と閉鎖シート体とで閉鎖体を形成してもよい。
【0088】
また、抜止め体41,61,91を形成する線状の補強部材の断面形状は、円形、楕円形、三角形、四角形等任意であるが、好ましくは、断面に角部のない面取り形状がよく、要するに、風圧等がかかった際にガイドレール3a,3bの係合部25,87に係合密着しやすく、閉鎖シート体8,52が損傷を受けにくい形状がよい。
【0089】
さらに、ガイドレール3a,3bの係合部25,87の形状は任意であるが、好ましくは、曲面或いは角部でない面取り形状がよく、要するに、風圧等がかかって閉鎖シート体8,52と係合密着した際に、その閉鎖シート体8,52が損傷を受けにくい形状がよい。
【0090】
また、いずれの実施の形態においても、抜止め体41,61,91が巻き取られる位置におけるシート巻体7の軸方向の両端部を、巻取り後の閉鎖体としての閉鎖シート体8,52が略等径状になるように、他の部分に比べて小径状に形成してもよい。
【0091】
さらに、抜止め体41,61,91は、閉鎖体としての閉鎖シート体8,52の側縁部に移動方向の一端から他端にわたって1本で連続して設けてもよく、適宜に複数本で断続的に設けてもよい。
【0092】
また、抜止め体41,61,91は、閉鎖シート体8,52の側縁部の厚さをガイドレール3a,3bから抜けでないくらいの厚さとして形成してもよく、例えば、側縁部を複数回折り返して縫着、接着等にて接合して所定の厚さにしてもよい。
【0093】
さらに、抜止め体41,61,91は、線状の補強部材を閉鎖シート体8,52の側縁部に複数の短尺シート片にて保持して設けてもよい。
【0094】
また、閉鎖体としての閉鎖シート体8,52は、スクリーンボックス5内への巻き取り収容ではなく、折り畳み収容や、送り込み収容等でもよい。
【0095】
さらに、いずれの実施の形態でも、閉鎖体としての閉鎖シート体8,52の移動方向が上下方向のものには限定されず、図示しないが、左右方向、水平方向、或いは、傾斜方向等、あらゆる方向のものでもよい。
【0096】
【発明の効果】
請求項1記載の開閉装置によれば、閉鎖シート体の側縁部に移動方向の一端から他端にわたって位置する抜止め体が、ガイドレールの係合部と係合することによって閉鎖シート体の側縁部が収容部内から抜け出すことを防止するので、閉鎖シート体が風圧等を受けた場合でも、抜止め体による簡単な構成で、閉鎖シート体の側縁部の抜出しを効果的に防止しつつ、気密性を十分に確保できる。
【0097】
請求項2記載の開閉装置によれば、抜止め体を可撓性を有する線状の補強部材にて形成したので、閉鎖シート体とともに抜止め体を容易に巻き取ることができ、かつ、閉鎖シート体の側縁部を補強することで閉鎖シート体の破損を防止できる。
【0098】
請求項3記載の開閉装置によれば、抜止め体は閉鎖シート体の面内において長手方向が閉鎖シート体の移動方向と平行であるので、より簡単な構成で、気密性をより一層十分に確保できる。
【0099】
請求項4記載の開閉装置によれば、抜止め体は閉鎖シート体の面内において長手方向が前記閉鎖シート体の移動方向に対して傾斜しているので、抜止め体同士がなるべく重なり合わないようにしつつ、小さい巻径をもって抜止め体を容易に巻き取ることができる。
【0100】
請求項5記載の開閉装置によれば、抜止め体が袋部内に収容されているので、抜止め体が露出した構成に比べて、抜止め体を適切に保護できる。
【0101】
請求項6記載の開閉装置によれば、補強体の存在により、閉鎖シート体が補強されるので、閉鎖シート体の強度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の開閉装置の第1の実施の形態を示す正面図である。
【図2】 同上開閉装置を示す側面図である。
【図3】 風圧を受ける前の状態での図1のA−A断面図である。
【図4】 風圧を受けた後の状態での図1のA−A断面図である。
【図5】 同上開閉装置のガイドレールを示す平面図である。
【図6】 同上ガイドレールの上端部を示す一部を省略した斜視図である。
【図7】 本発明の開閉装置の第2の実施の形態を示す正面図である。
【図8】 同上開閉装置の側面図である。
【図9】 図7のB−B断面図である。
【図10】 図7のC−C断面図である。
【図11】 同上開閉装置の抜止め体を収容する袋部の変形例を示す断面図である。
【図12】 同上開閉装置の抜止め体を収容する袋部の他の変形例を示す断面図である。
【図13】 同上開閉装置の抜止め体を収容する袋部の他の変形例を示す断面図である。
【図14】 同上開閉装置のガイドレールの変形例を示す平面図である。
【図15】 同上ガイドレールの上端部を示す斜視図である。
【図16】 同上開閉装置の他の実施の形態を示す正面図である。
【図17】 図16のD−D断面図である。
【図18】 同上開閉装置のさらに他の実施の形態を示す正面図である。
【符号の説明】
1,51,90 開閉装置としての耐火スクリーン装置
2 被閉鎖部
3a,3b,83a ,83b ガイドレール
8,52 閉鎖体である閉鎖シート体
25,87 係合部
30,88 収容部
31 導入口部
40 傾斜案内面部
41,61,91 抜止め体
42,71,76,79 袋部
62 補強体としての縦補強体
63 補強体としての横補強体
Claims (6)
- 被閉鎖部の両側に設けられ、それぞれ内部に長手方向に沿って形成された収容部およびこの収容部と対向して位置する係合部を有する上下方向に細長状のガイドレールと、
このガイドレールの長手方向に沿って上下方向に移動するように設けられ、移動方向に沿った両側縁部が前記ガイドレールの前記収容部内にそれぞれ位置した状態で前記被閉鎖部を閉鎖する閉鎖体の少なくとも一部を形成する閉鎖シート体と、
この閉鎖シート体の前記ガイドレールの前記収容部内に位置する側縁部に移動方向の一端から他端にわたって位置するように設けられ、前記ガイドレールの前記係合部と係合することによって前記閉鎖シート体の側縁部が前記収容部内から抜け出すことを防止する抜止め体とを具備し、
前記ガイドレールの上端部には、前記収容部と連通し前記閉鎖シート体の側縁部を導入する導入口部が形成され、
前記ガイドレールは、レール枠体とこのレール枠体内に位置するレール仕切体とを備え、
前記レール仕切体は、互いに離間対向する上下方向に細長状の仕切体形成部材にて形成され、
前記仕切体形成部材は、幅方向の中間位置で折り曲げられた横断面略L字形状の作用板部を有し、この作用板部の折り曲げられた部分およびこの部分の近傍にて前記係合部が形成され、
前記作用板部の前記導入口部に位置する2つの面は、いずれも導入方向に向って内方向に傾斜する傾斜案内面にて形成され、一方の傾斜案内面の一辺と他方の傾斜案内面の一辺とが連結されている
ことを特徴とする開閉装置。 - 抜止め体は、可撓性を有する線状の補強部材にて形成されている
ことを特徴とする請求項1記載の開閉装置。 - 抜止め体は、閉鎖シート体の面内において長手方向が前記閉鎖シート体の移動方向と平行に設けてある
ことを特徴とする請求項2記載の開閉装置。 - 抜止め体は、閉鎖シート体の面内において長手方向が前記閉鎖シート体の移動方向に対して傾斜して設けてある
ことを特徴とする請求項2記載の開閉装置。 - 抜止め体は、閉鎖シート体の側縁部に位置する袋部内に収容されている
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の開閉装置。 - 閉鎖シート体には、該閉鎖シート体を補強する補強体が設けられている
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の開閉装置。
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