JP2878220B2 - 耐火スクリーン装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は耐火スクリーン装置
に係り、火災時に煙りの拡散と延焼を防止するもので、
主としてシートスクリーンを巻き取る巻取式のものに関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の耐火スクリーン装置とし
ては、たとえば、実開昭６２−１６３２９６号公報に記
載されているように、回転自在の巻取りシャフトに上端
部を固定したシート状扉体を巻き取り及び巻き戻し自在
に設け、このシート状扉体の昇降時にこのシート状扉体
の幅方向の両側端部を支持するガイドレールを相対して
設ける構成が知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載された
構成では、火災時にはシート状扉体を巻き戻して高速で
下降させるものであるが、この際、シート状扉体が撓ん
でガイドレールから外れ易く、スムーズに下降しないこ
とがあり、また、シート状扉体にて開口部を閉じた際に
は火災時の風圧によって煽られてシート状扉体が簡単に
撓んでガイドレールから抜け出し易く、開口部を閉じて
煙りの拡散と延焼を防止するという点で不安定である、
という問題がある。

【０００４】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、難燃性耐火シート体を簡単に撓むことがないよ
うに強化してスムーズに昇降でき、火災時の風圧によっ
て煽られても難燃性耐火シート体が簡単に撓んでガイド
レールから抜け出すことを防止できる耐火スクリーン装
置を提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の耐火スク
リーン装置は、被遮蔽部の両側部に相対して固定され互
いに対向する対向面に挿入口を上下方向に形成したガイ
ドレールと、この両側部のガイドレールの挿入口に幅方
向の両側端部を挿入して昇降自在に設けられ下降により
前記被遮蔽部を全面的に遮蔽する難燃性耐火シート体と
を有し、この難燃性耐火シート体に上下方向に所定の間
隔をおいてこの難燃性耐火シート体の幅方向に固定され
た複数の補強材を有するものである。

【０００６】そして、複数の補強材にて難燃性耐火シー
ト体が補強され、この難燃性耐火シート体が両側部のガ
イドレールに沿って円滑に下降され、この難燃性耐火シ
ート体にて被遮蔽部が全面的に遮蔽される。

【０００７】この際、難燃性耐火シート体は上下方向に
所定の間隔をおいて配設された幅方向の複数の補強材に
て補強されていることにより、この複数の補強材にて難
燃性耐火シート体が撓むことなく両側部のガイドレール
に案内されてスムーズに下降される。

【０００８】また、被遮蔽部を遮蔽した際において火災
時の風圧によって難燃性耐火シート体が煽られるような
ことがあっても複数の補強材にて難燃性耐火シート体が
簡単に撓むことがなく、この難燃性耐火シート体が両側
部のガイドレールから抜け出すことが防止される。

【０００９】請求項２記載の耐火スクリーン装置は、請
求項１記載の耐火スクリーン装置において、複数の補強
材は、偏平状に形成され難燃性耐火シート体に固定され
ているものである。

【００１０】そして、複数の補強材は偏平状に形成され
ていることにより、難燃性耐火シート体を上昇させて巻
き込んだ際に複数の補強材によって難燃性耐火シート体
が大きく嵩さ張ることなく巻き込まれる。また、難燃性
耐火シート体にて被遮蔽部を遮蔽した際には偏平状の補
強材によってこの難燃性耐火シート体の両側端部と両側
部のガイドレールとの間に大きな隙間が生じることがな
い。

【００１１】請求項３記載の耐火スクリーン装置は、請
求項１または２記載の耐火スクリーン装置において、複
数の補強材は、両側端部を難燃性耐火シート体の幅方向
から外側方に向かって突出させて両側部のガイドレール
の挿入口に挿入する挿入突部とし、この両側端部の挿入
突部に前記両側部のガイドレールに係合して抜け止めさ
れる抜止突体をそれぞれ設けたものである。

【００１２】そして、難燃性耐火シート体が昇降される
際及び被遮蔽部を閉じた際に複数の補強材の抜止突体に
て難燃性耐火シート体が両側部のガイドレールから外れ
ることを防止される。

【００１３】請求項４記載の耐火スクリーン装置は、請
求項１または３記載の耐火スクリーン装置において、両
側部のガイドレールは、難燃性耐火シート体の幅方向の
両側端部を挿入する上下方向の第１の挿入口と、複数の
補強材の両側端部の挿入突部を案内する上下方向の第２
の挿入口と、補強材の両側端部の挿入突部の抜止突体を
係合する上下方向の係合部と、を有するものである。

【００１４】そして、難燃性耐火シート体を昇降する際
には、この難燃性耐火シート体の幅方向の両側端部が第
１の挿入口にかつ複数の補強材の両側端部の挿入突部が
第２の挿入口に沿ってそれぞれ昇降される。また、難燃
性耐火シート体を昇降する際及び被遮蔽部を遮蔽した際
に難燃性耐火シート体が煽りを受けた場合には両側端部
の複数の抜止突体が両側の係合部にそれぞれ係合して抜
け止めされ、難燃性耐火シート体が撓むことを防止され
る。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を参照して説明する。

【００１６】１は被遮蔽部２の相対する両側壁部にそれ
ぞれ相対して垂直状に固定された上下方向の左右のガイ
ドレールで、前記被遮蔽部２の上框体等の上側壁部３に
は前記左右のガイドレール１の上端部をそれぞれ挿入し
たスクリーンボックス４が固定され、このスクリーンボ
ックス４の下端部には前記左右のガイドレール１に形成
された後述する案内溝にそれぞれ連通して開口した左右
方向の案内溝５が形成されている。

【００１７】前記左右のガイドレール１は、外側板６、
内側板７及び前後側板８を有して断面略矩形状に形成さ
れている。そして、前記内側板７には対向面に上下方向
の第１の挿入口９が形成され、この第１の挿入口９の開
口縁部には外側から前後方向に向かって拡開した拡開縁
片10がそれぞれ形成されている。

【００１８】また、前記前後側板８にはこの前後側板８
の左右方向の略中間部に位置して上下方向の係合板11が
一体に固着され、この係合板11には前記第１の挿入口９
に連通した上下方向の第２の挿入口12が形成され、この
第２の挿入口12の開口縁部には内側から前後方向に向か
って拡開した拡開縁片13がそれぞれ形成され、前記第２
の挿入口12の開口縁部の外側部が係合部14として形成さ
れている。

【００１９】また、前記スクリーンボックス４内には左
右方向の巻取ドラム15を有する巻取軸16が回転自在に軸
架され、この巻取軸16の一端部にはこの巻取軸16を回転
駆動させる回転輪17が固着されている。

【００２０】また、前記回転輪17の下方に位置して前記
スクリーンボックス４内には正逆転可能なモータ18が固
定され、このモータ18の出力軸19には前記回転輪17に対
向する位置に駆動輪20が固着され、この駆動輪20と前記
回転輪17との間には無端回行体21が回行自在に懸架され
ている。そして、前記モータ18の出力は減速されて前記
巻取軸16に伝達されるようになっている。

【００２１】つぎに、前記巻取ドラム15には前記被遮蔽
部２を遮蔽する昇降自在の難燃性耐火シート体22の一端
部（上端部）が固着されて巻き付けられ、この難燃性耐
火シート体22は前記巻取ドラム15の巻き戻しにより前記
左右のガイドレール１に案内されて下降され前記被遮蔽
部２を遮蔽するようになっている。

【００２２】前記難燃性耐火シート体22は、ガラスクロ
ス、シリカクロス等からなる難燃性布地等にて所定の幅
で横長に形成された複数のシート片23と、この各シート
片23の間に介在され前記難燃性耐火シート体22の幅方向
の複数の補強材24と、を有してる。

【００２３】また、前記各補強材24は、ロープ状の補強
芯25と、この補強芯25を一体に被覆した筒状の難燃性の
被覆体26と、この難燃性の被覆体26の上下部に互いに反
対方向に向かって一体に突設され変形かつ復元可能な難
燃性の取付片27と、を有している。この取付片27は前記
巻取ドラム15に巻き込んだ際には巻取ドラム15に沿って
弾性変形され、巻取ドラム15から巻き戻した際には上下
方向に復元するようになっている。

【００２４】そして、前記複数のシート片23がそれぞれ
幅方向に前記各補強材24を介在する間隔をおいて配設さ
れ、この各シート片23の間に前記各補強材24の上下部の
取付片27がそれぞれ配設され、この各補強材24の上下部
の取付片27と隣接する各シート片23の縁部とは難燃性の
縫着糸28にて一体に縫着されている。

【００２５】このようにして、前記各シート片23と各補
強材24とにより一連の前記難燃性耐火シート体22が構成
され、かつ、この難燃性耐火シート体22には上下方向に
所定の間隔をおいて難燃性耐火シート体22の幅方向の複
数の補強材24が配設されて固定されている。

【００２６】そして、前記難燃性耐火シート体22は前記
複数の補強材24にて火災時の風圧によって煽られても簡
単には撓んで変形しない強い強度に補強されている。ま
た、前記難燃性耐火シート体22の幅方向の両側端部が前
記左右のガイドレール１の相対する第１の挿入口９内に
挿入して昇降される摺動縁部29として形成されている。

【００２７】また、前記各補強材24の補強芯25の両側端
部を前記難燃性耐火シート体22の幅方向から外側方に向
かって突出させて左右のガイドレール１の相対する第２
の挿入口12内に挿入して昇降される挿入突部30としてそ
れぞれ形成され、この各補強芯25の両側端部の挿入突部
30には前記左右のガイドレール１の係合板11に形成され
た係合部14に係合して抜け止めされる第２の挿入口12よ
り大径の抜止突体31がそれぞれ取り付けられている。

【００２８】また、前記難燃性耐火シート体22の幅方向
の両側端部に突出された前記挿入突部30は難燃性の補強
用の被覆材32にて被覆されている。

【００２９】さらに、前記難燃性耐火シート体22の下端
部にはこの難燃性耐火シート体22の下降時に前記被遮蔽
部２の床面33に着座する難燃性耐火シート体22の幅と略
同じ長さに形成された難燃性の着座体34が一体に取り付
けられている。この着座体34は断面矩形状に形成され、
その下面部が前記床面33に接地する水平状の接地面35を
有している。

【００３０】前記左右のガイドレール１、難燃性耐火シ
ート体22、各補強材24及び着座体34は火の熱に強く燃え
にくい耐火性を有している。

【００３１】つぎに、前記実施の形態の作用を説明す
る。

【００３２】火災時にモータ18を作動してこのモータ18
からの出力により巻取軸16が難燃性耐火シート体22を巻
き戻す方向に回転駆動されると、この巻取軸16の巻取ド
ラム15にて難燃性耐火シート体22が順次巻き戻されなが
ら左右のガイドレール１に案内されて下降される。

【００３３】この際、難燃性耐火シート体22は、この難
燃性耐火シート体22の幅方向の両側端部の摺動縁部29が
第１の挿入口９にかつ複数の補強材24の両側端部の挿入
突部30が第２の挿入口12にそれぞれ案内されて下降され
る。

【００３４】また、難燃性耐火シート体22は複数の補強
材24にて補強されていることにより、この複数の補強材
24にて難燃性耐火シート体22が撓むことなく両側部のガ
イドレール１に案内されてスムーズに下降される。

【００３５】また、難燃性耐火シート体22の下降時に難
燃性耐火シート体22が煽りを受けた場合には両側端部の
複数の抜止突体31が左右のガイドレール１の係合部14に
それぞれ係合して抜け止めされ、難燃性耐火シート体22
が撓むことなく下降される。

【００３６】そして、難燃性耐火シート体22の下端部の
着座体34の接地面35が被遮蔽部２の床面33に接地して着
座するとともにモータ18の作動が停止されることによ
り、難燃性耐火シート体22にて被遮蔽部２が全面的に遮
蔽され、この難燃性耐火シート体22にて手前側と反対側
が気密状態に仕切られ、火災時の煙りの拡散と延焼が防
止される。

【００３７】また、難燃性耐火シート体22にて被遮蔽部
２が全面的に遮蔽された状態において、火災時の風圧に
より難燃性耐火シート体22が煽られた際には、この難燃
性耐火シート体22の幅方向の両側端部の複数の抜止突体
31が左右のガイドレール１の係合部14にそれぞれ係合し
て抜け止めされ、かつ、この難燃性耐火シート体22が複
数の補強材24にて補強されていることにより、難燃性耐
火シート体22が撓むことを防止される。

【００３８】したがって、難燃性耐火シート体22が左右
のガイドレール１から外れることが防止される。そし
て、難燃性耐火シート体22及び各補強材24は難燃性を有
することにより、この難燃性耐火シート体22及び各補強
材24は火の熱等により簡単には燃焼することがなく避
難、誘導、救助活動等に寄与できる。

【００３９】なお、難燃性耐火シート体22は火災時に下
降させて被遮蔽部２を全面的に閉じるようにしてもよ
く、また、難燃性耐火シート体22は火災時以外の平常時
からあらかじめ被遮蔽部２を全面的に閉じるようにして
もよい。

【００４０】つぎに、前記実施の形態では、各補強材24
は丸棒状のロープ状の補強芯25と、この補強芯25を一体
に被覆した円筒状の難燃性の被覆体26とを有する場合に
ついて説明したが、これに限らず、各補強材24は、たと
えば、図６及び図７に示すように、偏平状の補強芯36
と、この補強芯36を一体に被覆した偏平状の難燃性の被
覆体37と、この被覆体37の幅方向の両側部に互いに反対
方向に向かって一体に突設され変形かつ復元可能な難燃
性の取付片38と、を有し、全体的に偏平状に形成するよ
うにしてもよい。

【００４１】その他の構成は前記実施の形態の場合と同
一構造であるから同一構造部分には同一符号を付して説
明を省略する。

【００４２】このように構成することにより、難燃性耐
火シート体22に配設された複数の補強材24は偏平状に形
成されていることにより、難燃性耐火シート体22を上昇
させて巻取ドラム15に巻き込んだ際には複数の偏平状の
各補強材24によって難燃性耐火シート体22が大きく嵩さ
張ることなく巻き込まれる。

【００４３】また、難燃性耐火シート体22にて被遮蔽部
２を閉じた際には偏平状の各補強材24によってこの難燃
性耐火シート体22の両側端部の摺動縁部29と左右のガイ
ドレール１の第１の挿入口９との間には大きな隙間が生
じることがない。

【００４４】つぎに、前記実施の形態では、難燃性耐火
シート体22を巻取ドラム15に巻き取る巻取式のスクリー
ン装置について説明したが、これに限らず、巻取ドラム
15にワイヤまたはベルトを巻き取って難燃性耐火シート
体22を引き上げて折り畳む折畳み式のスクリーン装置に
おいて、前記実施の形態の場合と同様に燃性耐火シート
体22に複数の補強材24をそれぞれ一体に配設するように
してもよい。

【００４５】このように構成することにより、前記実施
の形態の場合と同様に作動され、難燃性耐火シート体22
を下降して被遮蔽部２を遮蔽した際には、難燃性耐火シ
ート体22にて手前側と反対側が気密状態に仕切られ、火
災時の煙りの拡散と延焼が防止される。したがって、火
災状況等によって、避難、誘導、救助活動等を迅速かつ
円滑に行うことができる。

【００４６】また、補強芯25，36はスチールやステンレ
ス等の不燃性のワイヤロープ等で構成し、被覆材32や被
覆体26，37を有しない構造として降下時に難燃性耐火シ
ート体22が撓まないために着座体重量を重くしてもよ
い。

【００４７】

【発明の効果】請求項１の発明によれば、被遮蔽部を遮
蔽する昇降自在の難燃性耐火シート体に上下方向に所定
の間隔をおいてこの難燃性耐火シート体の幅方向の複数
の補強材を固定したので、この複数の補強材にて難燃性
耐火シート体を補強して強化することができ、この難燃
性耐火シート体の昇降時に難燃性耐火シート体が撓んで
ガイドレールから外れることがなく難燃性耐火シート体
をスムーズに昇降させることができる。また、難燃性耐
火シート体にて被遮蔽部を遮蔽した際に難燃性耐火シー
ト体が火災時の風圧によって煽られても難燃性耐火シー
ト体が簡単に撓んでガイドレールから抜けて外れること
を確実に防止できる。

【００４８】したがって、簡単な構成で火災時において
避難、誘導、救助活動等を迅速かつ円滑に行うことに十
分に寄与することができる耐火スクリーン装置を提供す
ることができる。

【００４９】請求項２の発明によれば、請求項１の発明
の効果に加え、複数の補強材は偏平状に形成され難燃性
耐火シート体に固定したので、難燃性耐火シート体を上
昇させて巻き込んだ際に複数の補強材によって難燃性耐
火シート体が大きく嵩さ張ることなく巻き込むことがで
き、また、難燃性耐火シート体にて被遮蔽部を遮蔽した
際には偏平状の補強材によってこの難燃性耐火シート体
の両側端部と両側部のガイドレールとの間に大きな隙間
が生じることを防止できる。

【００５０】請求項３の発明によれば、請求項１または
２記載の発明の効果の加え、複数の補強材は両側端部を
難燃性耐火シート体の幅方向から外方に向かって突出さ
せて両側部のガイドレールの挿入口に挿入する挿入突部
とし、この両側端部の挿入突部に前記両側部のガイドレ
ールに係合して抜け止めされる抜止突体をそれぞれ設け
たので、難燃性耐火シート体が昇降される際及び被遮蔽
部を閉じた際に複数の補強材の抜止突体にて難燃性耐火
シート体が両側部のガイドレールから外れることを確実
に防止できる。

【００５１】請求項４の発明によれば、請求項１または
３記の発明の効果に加え、両側部のガイドレールは、難
燃性耐火シート体の幅方向の両側端部を挿入する上下方
向の第１の挿入口と、複数の補強材の両側端部の挿入突
部を案内する上下方向の第２の挿入口と、補強材の両側
端部の挿入突部の抜止突体を係合する上下方向の係合部
と、を有するので、難燃性耐火シート体を昇降する際に
は、この難燃性耐火シート体の幅方向の両側端部が第１
の挿入口にかつ複数の補強材の両側端部の挿入突部が第
２の挿入口に沿ってそれぞれスムーズに昇降させること
ができる。

【００５２】また、難燃性耐火シート体を昇降させる際
及び被遮蔽部を遮蔽した際に難燃性耐火シート体が火災
時の風圧によって煽りを受けた際には両側端部の複数の
抜止突体が両側の係合部にそれぞれ係合して確実に抜け
止めでき、難燃性耐火シート体が撓んでガイドレールか
ら外れることを確実に防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態を示す耐火スクリーン装
置の正面図である。

【図２】同上断面図である。

【図３】同上難燃性耐火シート体の一部の拡大正面図で
ある。

【図４】同上断面図である。

【図５】同上難燃性耐火シート体を係合したガイドレー
ルの断面図である。

【図６】他の実施の形態の耐火スクリーン装置の一部の
拡大正面図である。

【図７】同上断面図である。

【符号の説明】

１ ガイドレール ２ 被遮蔽部 ９ 第１の挿入口 12 第２の挿入口 14 係合部 22 難燃性耐火シート体 24 補強材 30 挿入突部 31 抜止突体

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) A62C 2/06 503 E06B 9/02 E06B 9/17

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 被遮蔽部の両側部に相対して固定され互
   いに対向する対向面に挿入口を上下方向に形成したガイ
   ドレールと、この両側部のガイドレールの挿入口に幅方
   向の両側端部を挿入して昇降自在に設けられ下降により
   前記被遮蔽部を全面的に遮蔽する難燃性耐火シート体と
   を有し、この難燃性耐火シート体に上下方向に所定の間
   隔をおいてこの難燃性耐火シート体の幅方向に固定され
   た複数の補強材を有することを特徴とする耐火スクリー
   ン装置。
2. 【請求項２】 複数の補強材は、偏平状に形成され難燃
   性耐火シート体に固定されていることを特徴とする請求
   項１記載の耐火スクリーン装置。
3. 【請求項３】 複数の補強材は、両側端部を難燃性耐火
   シート体の幅方向から外側方に向かって突出させて両側
   部のガイドレールの挿入口に挿入する挿入突部とし、こ
   の両側端部の挿入突部に前記両側部のガイドレールに係
   合して抜け止めされる抜止突体をそれぞれ設けたことを
   特徴とする請求項１または２記載の耐火スクリーン装
   置。
4. 【請求項４】 両側部のガイドレールは、難燃性耐火シ
   ート体の幅方向の両側端部を挿入する上下方向の第１の
   挿入口と、複数の補強材の両側端部の挿入突部を案内す
   る上下方向の第２の挿入口と、補強材の両側端部の挿入
   突部の抜止突体を係合する上下方向の係合部と、を有す
   ることを特徴とする請求項１または３記載の耐火スクリ
   ーン装置。