JP2960030B2 - 耐火スクリーン装置 - Google Patents

耐火スクリーン装置

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JP2960030B2
JP2960030B2 JP9064974A JP6497497A JP2960030B2 JP 2960030 B2 JP2960030 B2 JP 2960030B2 JP 9064974 A JP9064974 A JP 9064974A JP 6497497 A JP6497497 A JP 6497497A JP 2960030 B2 JP2960030 B2 JP 2960030B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐火スクリーン装置
に係り、火災時に煙りの拡散と延焼を防止するものに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の耐火スクリーン装置とし
ては、たとえば、両側部に相対して上下方向のガイドレ
ールをそれぞれ固定し、この両側部のガイドレールの対
向面に形成された上下方向の挿入口に幅方向の両側端部
を挿入してこのガイドレール間の被遮蔽部を遮蔽する1
枚仕立ての耐火シート体を昇降自在に設けたものが知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな耐火スクリーン装置では、耐火シート体は1枚仕立
てのため、被遮蔽部を遮蔽した遮蔽時に熱風等により煽
られた場合には、この耐火シート体が撓んでこの耐火シ
ート体の幅方向の両側端部がガイドレールから外れ易い
とともに、この耐火シート体の幅方向の両側端部とガイ
ドレールとの間から熱風等が流失し易くなる、という問
題がある。
【0004】そこで、耐火シート体を少なくとも2枚の
耐火シートと、この2枚の耐火シートの対向縁部の相互
を連結した連結体とにより構成し、この耐火シート体の
幅方向の両側端部及びこの耐火シート体の幅方向の連結
体の両側端部を両側部のガイドレールにそれぞれ挿入
し、この連結体にて耐火シート体が煽られても撓むこと
を防止することが考えられる。
【0005】この構成では、両側部のガイドレールの挿
入口の開口幅は前記連結体の両側端部を昇降させる広さ
を必要とするので、耐火シートの厚みに比して挿入口の
開口幅が拡がり、この耐火シートの幅方向の両側端部と
両側部のガイドレールの挿入口との間に形成される間隙
から火災時に熱風等が流出し易くなる、という問題があ
る。
【0006】そこで、2枚の耐火シートの対向縁部の相
互をこの2枚の耐火シートの幅方向の両側端部を残して
連結体にて連結する、すなわち、耐火シートの幅より若
干短く形成した連結体にて2枚の耐火シートの対向縁部
の相互を連結することにより、耐火シートの幅方向の両
側端部を挿入する両側部のガイドレールの挿入口の開口
幅が連結体の両側端部を挿入しない分だけ狭くなり、耐
火シートの幅方向の両側端部と両側部のガイドレールの
挿入口との間から火災時に熱風等が流出し難くなり、ま
た、耐火シートは連結体によってガイドレールの抵抗を
受けることなく昇降させることができる利点がある。
【0007】しかし、この構成では、耐火シートにて被
遮蔽部を遮蔽した状態では、連結体の両側端部と両側部
のガイドレールとの間には、耐火シートの幅方向の両側
端部を残して取り付けた連結体の短い分の広さの間隙が
それぞれ形成され、この両側端部の間隙から火災時に熱
風等が流出し易く気密性に問題がある。
【0008】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、簡単な構成によって連結体の両側端部と両側部
のガイドレールとの間の間隙を確実に閉塞でき、この連
結体の両側端部と両側部のガイドレールとの間から熱風
等が流出することを防止して気密性を向上でき、煙りの
拡散と延焼の危険が少なく、この連結体にて難燃性耐火
シート体が撓んで両側部のガイドレールから外れること
を防止でき、したがって、避難、誘導、救助活動等を迅
速かつ円滑に行うことに十分に寄与できる耐火スクリー
ン装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の耐火スク
リーン装置は、被遮蔽部の両側部に相対して固定され対
向面に上下方向の挿入口をそれぞれ形成したガイドレー
ルと、この両側部のガイドレールの挿入口に幅方向の両
側端部をそれぞれ挿入して昇降自在に設けられ前記被遮
蔽部を遮蔽する難燃性耐火シート体と、この難燃性耐火
シート体の下端部に取り付けられ前記被遮蔽部の床面に
着床する難燃性着床体と、を具備し、前記難燃性耐火シ
ート体は、上下の少なくとも2枚の難燃性耐火シート
と、この2枚の難燃性耐火シートの対向する連結縁部の
相互をこの2枚の難燃性耐火シートの幅方向の両側端部
を残して連結した難燃性連結体と、この難燃性連結体の
両側端部にそれぞれ取り付けられこの難燃性連結体の両
側端部と前記両側部のガイドレールとの間に形成される
間隙を閉塞する難燃性閉塞体と、を有する、ものであ
る。
【0010】そして、被遮蔽部を遮蔽する際には難燃性
耐火シート体を下降することにより、この難燃性耐火シ
ート体は両側部のガイドレールに案内されて下降され、
この難燃性耐火シート体の下端部の難燃性着床体が被遮
蔽部の床面に着床することにより、被遮蔽部が遮蔽され
る。
【0011】この際、難燃性耐火シート体の少なくとも
2枚の難燃性耐火シートの対向する連結縁部の相互を連
結した難燃性連結体の両側端部の難燃性閉塞体はガイド
レールの抵抗を受けることなくガイドレールに沿って下
降され、したがって、難燃性耐火シート体はスムーズに
下降される。
【0012】また、難燃性着床体が被遮蔽部の床面に着
床して難燃性耐火シート体にて被遮蔽部を遮蔽するとと
もに、この難燃性耐火シート体の難燃性連結体の両側端
部の難難燃性閉塞体にて難燃性連結体の両側端部と両側
部のガイドレールとの間の間隙が確実に閉塞され、した
がって、難燃性連結体の両側端部と両側部のガイドレー
ルとの間の気密性が向上され、これらの間から熱風等が
流出することを防止される。
【0013】請求項2記載の耐火スクリーン装置は、請
求項1記載の耐火スクリーン装置において、難燃性閉塞
体は、難燃性連結体の両側端部に取り付ける取付板部
と、この取付板部から突出されガイドレールの挿入口に
先端部を挿入し後端部を前記難燃性連結体の両側端部に
当接する当接端面を形成した閉塞板部と、を有するもの
である。
【0014】そして、難燃性耐火シート体の下降時には
閉塞板部の先端部がガイドレールの挿入口に挿入された
状態でスムーズに下降され、また、難燃性耐火シート体
が下降した被遮蔽部の遮蔽時には閉塞板部にて難燃性連
結体の両側端部と両側部のガイドレールとの間の間隙が
閉塞される。
【0015】請求項3記載の耐火スクリーン装置は、請
求項1または2記載の耐火スクリーン装置において、2
枚の難燃性耐火シートの対向する連結縁部は、この難燃
性耐火シートの幅方向の両側端部を残して形成し難燃性
連結体にて連結される抜止め突条をそれぞれ有し、閉塞
板部は、2枚の難燃性耐火シートの対向する連結縁部の
それぞれの両側端部を挟持する第1の閉塞板部及び第2
の閉塞板部を有する、ものである。
【0016】そして、第1の閉塞板部と第2の閉塞板部
とにより、2枚の難燃性耐火シートの対向する連結縁部
の抜止め突条の両側端部を挟持することなく2枚の難燃
性耐火シートの対向する連結縁部の両側端部をそれぞれ
挟持することにより、この第1の閉塞板部及び第2の閉
塞板部にて難燃性連結体の両側端部と両側部のガイドレ
ールとの間の間隙が閉塞される。
【0017】また、第1の閉塞板部と第2の閉塞板部と
により、2枚の難燃性耐火シートの対向縁部の抜止め突
条の両側端部を挟持しないことにより、難燃性連結体の
厚みより薄く難燃性耐火シートの厚みに可及的に近付け
る厚さで2枚の難燃性耐火シートの対向縁部の両側端部
がそれぞれ挟持される。そして、難燃性連結体の両側端
部と両側部のガイドレールとの間の気密性が向上され
る。
【0018】請求項4記載の耐火スクリーン装置は、請
求項1乃至3のいずれかに記載の耐火スクリーン装置に
おいて、第1の閉塞板部は、難燃性連結体の両側端部に
取り付ける第1の取付板部に突設し、第2の閉塞板部
は、前記第1の取付板部に重合し前記難燃性連結体の両
側端部に取り付ける第2の取付板部に突設した、もので
ある。
【0019】そして、第1の閉塞板部と第2の閉塞板部
とにより2枚の難燃性耐火シートの対向縁部の両側端部
をそれぞれ挟持するとともに第1の取付板部に第2の取
付板部を重合した状態でこの両取付板部を難燃性連結体
の両側端部に簡単に取り付けることができる。
【0020】請求項5記載の耐火スクリーン装置は、請
求項1乃至4のいずれかに記載の耐火スクリーン装置に
おいて、難燃性連結体は、2枚の難燃性耐火シートの対
向する連結縁部を挟持して連結する第1の連結部材及び
第2の連結部材を有する、ものである。
【0021】そして、第1の連結部材と第2の連結部材
とにより、2枚の難燃性耐火シートの対向する連結縁部
をそれぞれ両側面から挟持して簡単に連結することがで
きる。難燃性連結体は、第1の連結部材と第2の連結部
材とに分割したことにより、第1の連結部材と第2の連
結部材とは容易に形成され、2枚の難燃性耐火シートの
対向縁部の連結も容易である。
【0022】請求項6記載の耐火スクリーン装置は、請
求項1乃至5のいずれかに記載の耐火スクリーン装置に
おいて、難燃性着床体は、難燃性耐火シートの幅方向の
両側端部を残して取り付けられ、この難燃性着床体の両
側端部に先端部がガイドレールの挿入口に移動自在に挿
入されこの難燃性着床体の両側端部と両側部のガイドレ
ールとの間に形成される間隙を閉塞する難燃性カバー体
をそれぞれ有する、ものである。
【0023】そして、難燃性着床体が被遮蔽部の床面に
着床して難燃性耐火シート体にて被遮蔽部を遮蔽すると
ともに、この難燃性着床体の両側端部の難燃性カバー体
にて難燃性着床体の両側端部と両側部のガイドレールと
の間の間隙が閉塞される。したがって、難燃性着床体の
両側端部と両側部のガイドレールとの間の気密性が向上
され、これらの間から熱風等が流出することを防止され
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0025】図1乃至図6に示す第1の実施の形態にお
いて、1は被遮蔽部2の相対する両側壁部にそれぞれ相
対して垂直状に固定された上下方向の左右のガイドレー
ルで、この左右のガイドレール1は相対する対向面に挿
入口3をそれぞれ上下方向に形成して断面略コ字形状に
形成され、この左右の挿入口3はそれぞれ開口縁から相
対して前記両側壁部に向かって略平行に突出した上下方
向の案内片3a,3bにて形成されている。
【0026】また、前記被遮蔽部2の上框体等の上側壁
部4には前記左右のガイドレール1の上端部をそれぞれ
挿入したスクリーンボックス5が固定され、このスクリ
ーンボックス5は下端部に前記左右のガイドレール1の
挿入口3にそれぞれ連通して開口した左右方向の案内口
6を有している。前記被遮蔽部2は出入口、非常口及び
通路等の開口部を意味している。
【0027】また、前記スクリーンボックス5内には左
右方向の巻取ドラム7を有する巻取軸8が回転自在に軸
架され、この巻取軸8の一端部にはこの巻取軸8を回転
駆動する回転輪9が固着されている。また、前記スクリ
ーンボックス5内には正逆転可能なモータ10が固定さ
れ、このモータ10の出力軸11には前記回転輪9に対向す
る位置に駆動輪12が固着され、この駆動輪12と前記回転
輪9との間には無端回行体13が回行自在に懸架されてい
る。
【0028】前記モータ10は図示しない制御盤等からの
煙感知、熱感知等の火災信号により作動されるようにな
っている。そして、前記モータ10の出力は減速されて前
記巻取軸8に伝達されるようになっている。
【0029】つぎに、前記巻取ドラム7には前記被遮蔽
部2を遮蔽する昇降自在の難燃性耐火シート体14の一端
部(上端部)が固着されて巻き付けられ、この難燃性耐
火シート体14は前記巻取ドラム7の巻き戻しによりこの
難燃性耐火シート体14の両側端部を挿入部15として挿入
した前記左右のガイドレール1の挿入口3に沿って下降
され前記被遮蔽部2を遮蔽するようになっている。
【0030】前記難燃性耐火シート体14は、ガラスクロ
ス、シリカクロス等からなる難燃性布地等にて形成され
た複数枚の難燃性耐火シート14a ,14b と、この隣接す
る上下の難燃性耐火シート14a ,14b の対向する連結縁
部16の相互を連結する難燃性連結体17と、この難燃性連
結体17の両側端部にそれぞれ取り付けられる難燃性閉塞
体18と、を有している。
【0031】そして、前記複数枚の難燃性耐火シート14
a ,14b の中の隣接する難燃性耐火シート14a ,14b の
対向する連結縁部16は、この難燃性耐火シート14a ,14
b の幅方向と同長でかつこの難燃性耐火シート14a ,14
b の厚みより大きい円筒状の抜止突条19としてそれぞれ
形成されている。この対向する抜止め突条19は、難燃性
耐火シート14a ,14b の縁部から折り返して難燃性耐火
シート14a ,14b に重合して固定した折返し片20と、こ
の折返し片20の折り返しにより形成された中空部21内に
挿通した難燃性耐火シート14a ,14b の幅方向と同長の
丸棒状の心材22とにより形成されている。
【0032】また、前記難燃性連結体17は、前記難燃性
耐火シート14a ,14b の幅方向の両側端部間の間隔より
も僅かに短くこの難燃性耐火シート14a ,14b の幅方向
の両側端部を残す長さで形成された同長の第1の連結部
材23及び第2の連結部材24を有している。
【0033】そして、前記第1の連結部材23は、幅方向
の中間部に形成された当接板部25と、この当接板部25の
上下両端部から相対してそれぞれ外方に向かって平行に
突設された上下の水平板部26と、この上下の水平板部26
の突出端部から互いに反対方向に向かってそれぞれ垂直
状に突設された上下の垂直板部27と、を有している。
【0034】また、前記第2の連結部材24は、前記当接
板部25に幅方向の中間部が当接されかつ前記上下の垂直
板部27にそれぞれ対向する板状部28と、この板状部28の
上下両端部から相対してそれぞれ前記上下の垂直板部27
の上端部及び下端部に向かって対向して平行に突設され
た上下の突出板部29と、を有している。
【0035】そして、前記上下の突出板部29の先端部29
a と前記上下の垂直板部27の上端部27a 及び下端部27b
とにより、前記上下の水平板部26と前記上下の突出板部
29との間に前記対向する抜止め突条19をそれぞれ挿入し
た状態で、この対向する抜止め突条19に近接位置して前
記折返し片20を重合した重合部がそれぞれ挟持されるよ
うになっている。
【0036】また、前記難燃性閉塞体18は、前記第1の
連結部材23の上下の水平板部26の両側端面26a 及び前記
当接板部25の両側端面25a に当接しかつこの上下の水平
板部26の両側端面26a 及び前記当接板部25の両側端面25
a にて形成された開口30を閉塞する前後方向の閉塞基板
部31と、この閉塞基板部31の一端部に一体に形成され前
記第1の連結部材23の上下の垂直板部27の両側端部27c
に当接する内端部の当接端面32及び前記左右のガイドレ
ール1の挿入口3内に挿入する先端部33を有し、かつ第
1の連結部材23の両側端部と左右のガイドレール1との
間に形成される間隙Aを閉塞する上下方向の閉塞板部34
と、前記閉塞基板部31の他端部に前記閉塞板部34と反対
方向に向かって一体に形成され前記第2の連結部材24の
両側端部に取り付ける取付板部35と、をそれぞれ有して
いる。
【0037】また、前記取付板部35に前記第1の連結部
材23の当接板部25の両側端部及び前記第2の連結部材24
の両側端部にそれぞれ連通形成された複数のねじ孔36に
連通する複数の取付孔37がそれぞれ形成されている。そ
して、前記複数の取付孔37から前記複数のねじ孔36にワ
ッシャ38を介して固定ねじ39が螺着されるようになって
いる。
【0038】つぎに、隣接する難燃性耐火シート14a ,
14b を難燃性連結体17にて連結する場合には、第1の連
結部材23の上部の水平板部26と第2の連結部材24の上端
部の突出板部29との間に一方側の難燃性耐火シート14a
の抜止め突条19を配置し、かつ、第1の連結部材23の下
部の水平板部26と第2の連結部材24の下端部の突出板部
29との間に他方側の難燃性耐火シート14b の抜止め突条
19を配置した状態で、この第1の連結部材23の当接板部
25に第2の連結部材24の板状部28の幅方向の中間部を当
接する。
【0039】そして、第1の連結部材23の当接板部25に
第2の連結部材24の板状部28の幅方向の中間部を所定の
間隔毎に複数の固定ねじ(図示せず)にて固定すること
により、第1の連結部材23の上部の水平板部26及び上部
の垂直板部27と第2の連結部材24の板状部28の上部及び
上端部の突出板部29との間に一方側の難燃性耐火シート
14a の抜止め突条19が収容された状態で、この抜止め突
条19に近接した折返し片20を重合した難燃性耐火シート
14a の重合部が垂直板部27の上端部と上部の突出板部29
の先端部29a とにより両側から挟持され、この一方側の
難燃性耐火シート14a の抜止め突条19が抜け止めされ
る。
【0040】また、第1の連結部材23の下部の水平板部
26及び下部の垂直板部27と第2の連結部材24の板状部28
の下部及び下端部の突出板部29との間に他方側の難燃性
耐火シート14b の抜止め突条19が収容された状態で、こ
の抜止め突条19に近接した折返し片20を重合した難燃性
耐火シート14b の重合部が垂直板部27の下端部と下部の
突出板部29の先端部29a とにより両側から挟持され、こ
の他方側の難燃性耐火シート14b の抜止め突条19が抜け
止めされる。
【0041】したがって、第1の連結部材23と第2の連
結部材24とにより隣接する難燃性耐火シート14a ,14b
の対向する連結縁部16の抜止め突条19の相互が確実に連
結され、この隣接する難燃性耐火シート14a ,14b はそ
れぞれの抜止め突条19にて第1の連結部材23と第2の連
結部材24との間から上下方向に引き抜けないように確実
に抜け止めされる。
【0042】つぎに、難燃性連結体17の両側端部に難燃
性閉塞体18を連結する場合には、隣接する難燃性耐火シ
ート14a ,14b の対向する抜止め突条19の両側端部の一
側面に難燃性閉塞体18の閉塞板部34の上下部をそれぞれ
当接した状態で、この閉塞板部34の当接端面32を第1の
連結部材23の両側端部27c にそれぞれ当接するととも
に、この難燃性閉塞体18の閉塞基板部31が第1の連結部
材23の上下の水平板部26の両側端面26a 及び当接板部25
の両側端面25a にそれぞれ当接され、かつ、この難燃性
閉塞体18の取付板部35が第2の連結部材24の両側端部に
それぞれ当接される。
【0043】また、難燃性閉塞体18の取付板部35の各取
付孔37から第2の連結部材24の両側端部及び第1の連結
部材23の両側端部の各ねじ孔36にそれぞれワッシャ38を
介して各固定ねじ39を捩じ込んで締着することにより、
第1の連結部材23の両側端部及び第2の連結部材24の両
側端部に難燃性閉塞体18の取付板部25がそれぞれ固着さ
れる。
【0044】そして、難燃性閉塞体18の閉塞基板部31に
て第1の連結部材23の両側端部の開口30が確実に閉塞さ
れ、この難燃性閉塞体18の閉塞板部34にて第1の連結部
材23の上下の垂直板部27が対向する抜止め突条19の両側
端に一致する位置まで延長され、かつ、対向する抜止め
突条19の両側端部間に形成される間隙Aすなわち、難燃
性連結体17の両側端部と左右のガイドレール1との間の
間隙Aがそれぞれ確実に閉塞される。
【0045】そうして、難燃性閉塞体18の閉塞板部34に
て対向する抜止め突条19の両側端部が、第2の連結部材
24側に押動された状態で第1の連結部材23の上下の垂直
板部27と第2の連結部材24の板状部28の上下部との間及
び上下の水平板部26と突出板部29との間に収容され、か
つ、この対向する抜止め突条19が上下の突出板部29に係
合して抜け止めされることにより、隣接する難燃性耐火
シート14a ,14b と抜止め突条19との厚さ寸法を必要最
小限の厚さに形成することができる。
【0046】また、難燃性閉塞体18の閉塞板部34にて対
向する抜止め突条19の両側端部が第2の連結部材24側に
押動された状態で収容されることにより、対向する抜止
め突条19の両側端部に第1の連結部材23側に位置して排
気口となる略三角形状のデッドスペースが形成されるこ
とを防止できる。
【0047】また、隣接する難燃性耐火シート14a ,14
b と抜止め突条19との厚さ寸法を必要最小限の厚さに形
成することができることにより、第1の連結部材23の両
側端部の難燃性閉塞体18の閉塞板部34と抜止め突条19の
両側端部との厚さ寸法を必要最小限の厚さに形成するこ
とができ、この難燃性閉塞体18の閉塞板部34の先端部33
を挿入する左右のガイドレール1の挿入口3は難燃性耐
火シート14a ,14b の両側端部との間に大きな隙間が形
成されることがない必要最小限の大きさで開口すること
ができる。
【0048】つぎに、前記難燃性耐火シート体14の下端
部には、すなわち、複数枚の難燃性耐火シート14a ,14
b の中で最も下部に位置する難燃性耐火シート14b の下
端部に前記被遮蔽部2の床面40に着床する難燃性着床体
41が、この難燃性耐火シート14b の幅方向の両側端部を
残して取り付けられている。
【0049】前記難燃性着床体41は、難燃性耐火シート
14b の幅方向の長さよりも僅かに短くこの難燃性耐火シ
ート14b の幅方向の両側端部を残す長さで形成された着
床材42と、この着床材42の上端部に相対して平行に一体
に固着され前記難燃性耐火シート14b の幅方向の長さと
同長の一対の挟持板43と、を有している。
【0050】前記着床材42は、下端部に前記床面40に着
床する水平状の着床板44と、この着床板44の幅方向の両
端部から相対して一体に突設された両側板45と、この両
側板45の上端部間に一体に水平状に形成され前記一対の
挟持板43を固着した支持板46と、を有して断面略矩形状
に形成されている。
【0051】そして、前記着床材42は両側端部が前記難
燃性耐火シート14b の幅方向の両側端部より短く、この
着床材42は両側端部と前記左右のガイドレール1との間
には所定の間隔の間隙Aが形成されるようになってい
る。また、前記両側板45には長さ方向の両側端部及びそ
の途中に所定の間隔をおいてそれぞれ相対して複数のね
じ孔47がそれぞれ形成されている。
【0052】そして、前記着床材42内に前記難燃性耐火
シート14b の下端部に形成された抜止め突条19を挿入し
かつこの着床材42の一対の挟持板43間に前記抜止め突条
19の上方近傍部を挿通して挟持した状態で、この着床材
42の両側板45の各位置の複数のねじ孔47にワッシャ48を
介して複数の固定ねじ49をそれぞれ螺着することによ
り、難燃性耐火シート14b の下端部に着床材42が固着さ
れ、かつ、一対の挟持板19にて難燃性耐火シート14b の
下端部の抜止め突条19が抜け止めされ、したがって、難
燃性耐火シート14b の下端部に難燃性着床体41が固着さ
れている。
【0053】つぎに、難燃性着床体41の着床材42の両側
端部にはこの着床材42の両側端部と前記左右のガイドレ
ール1との間に形成された前記間隙Aを閉塞する難燃性
カバー体50がそれぞれ取り付けられている。
【0054】前記両側端部の難燃性カバー体50は、前記
着床材42の両側端面42a に当接してこの着床材42の両側
端面42a の開口を閉塞し下端面が前記着床材42の下端面
と一致する着床材42の幅方向の閉塞基板部51と、この閉
塞基板部51の一端部から前記一方側の挟持板43の下端部
に沿って前記ガイドレール1に向かって突出されガイド
レール1の挿入口3内に挿入する先端部52を有しかつ下
端面が前記着床材42の下端面と一致する閉塞板部53と、
前記閉塞基板部51の他端部に一体に形成され前記着床材
42の一方側の側板45に取り付ける取付板部54と、をそれ
ぞれ有して一体に形成されている。
【0055】また、前記取付板部54には前記着床材42の
両側端部の複数のねじ孔47にそれぞれ連通する複数の取
付孔55が形成されている。そして、前記着床材42の一方
側の側板45の両側端部に前記取付板部54をそれぞれ当接
し、この取付板部54の各取付孔55から一方側の側板45及
び他方側の側板45の各ねじ孔47に前記ワッシャ48を介し
て前記固定ねじ49をそれぞれ捩じ込んで締着する。
【0056】これにより、一方側の側板45の両側端部に
取付板部54がそれぞれ固着され、かつ、前記閉塞板部53
が上端部を前記一方側の挟持板43の側端下部に接合され
た状態で前記ガイドレール1に向かってそれぞれ突出さ
れ、この閉塞板部53の先端部52が前記難燃性耐火シート
体14b の幅方向の両側端及び前記一対の挟持板43の両側
端に一致する位置に突出されている。
【0057】そして、前記着床材42の両側端部に前記難
燃性カバー体50をそれぞれ取り付けた状態では、この着
床材42及びこの着床材42の両側端部の難燃性カバー体50
の閉塞板部53からなる長さは前記難燃性耐火シート体14
b の幅に一致する長さとなり、この両側端部の難燃性カ
バー体50の閉塞板部53にて前記一方側の挟持板43の両側
端下部に位置して前記着床材42の両側端部と前記左右の
ガイドレール1との間に形成された間隙Aが閉塞される
ようになっている。
【0058】つぎに、前記実施の形態の作用を説明す
る。
【0059】火災時に制御盤等からの火災信号によりモ
ータ10が作動されると、このモータ10からの出力により
巻取軸8が難燃性耐火シート体14を巻き戻す方向に回転
駆動され、この巻取軸8の巻取ドラム7にて難燃性耐火
シート体14が順次巻き戻され、この難燃性耐火シート体
14が、その両側端部の挿入部15を左右のガイドレール1
の挿入口3に挿入した状態で順次下降される。
【0060】この際、難燃性耐火シート体14の下降時
は、難燃性耐火シート体14の下端部の難燃性着床体41
が、その両側端部の難燃性カバー体50の先端部52を左右
のガイドレール1の挿入口3に挿入した状態で順次下降
される。また、難燃性耐火シート体14を構成した各隣接
する難燃性耐火シート14a ,14b の対向する連結縁部16
すなわち対向する抜止め突条19を連結した難燃性連結体
17が、その両側端部の難燃性閉塞体18の先端部33を左右
のガイドレール1の挿入口3に挿入した状態で順次下降
される。
【0061】また、この難燃性耐火シート体14の下降時
は、難燃性着床体41及び難燃性連結体17の重量により、
難燃性耐火シート体14が順次スムーズに下降される。ま
た、各隣接する難燃性耐火シート14a ,14b の対向する
連結縁部16の抜止め突条19にて難燃性着床体41及び難燃
性連結体17が難燃性耐火シート14a ,14b から抜け落ち
て落下することが防止される。
【0062】また、この難燃性耐火シート体14の下端部
に固着した難燃性着床体41の着床材42の着床板44が床面
40に着床され、かつ、この着床材42の両側端部の難燃性
カバー体50の閉塞板部53の下端部が床面40に着床される
とともにモータ10の作動が停止される。
【0063】そして、この難燃性耐火シート体14の複数
枚の難燃性耐火シート14a ,14b 及びこの隣接する上下
の難燃性耐火シート14a ,14b の対向する連結縁部16を
連結した難燃性連結体17並びに下部に位置する難燃性耐
火シート14b の下端部の着床材42にて被遮蔽部2が遮蔽
されるとともに、各難燃性連結体17の両側端部と両側部
のガイドレール1との間に形成される間隙Aは難燃性閉
塞体18にて閉塞され、着床材42の両側端部と両側部のガ
イドレール1との間に形成される間隙Aは難燃性カバー
体50にて閉塞される。
【0064】この際、難燃性閉塞体18は、難燃性連結体
17の両側端部に取り付ける取付板部35と、この取付板部
35から閉塞基板部31を介して突出されガイドレール1の
挿入口3に先端部33を挿入し後端部を前記難燃性連結体
17の両側端部27c に当接する当接端面32を形成した閉塞
板部34と、を有することにより、難燃性耐火シート体14
の下降時には閉塞板部34の先端部33がガイドレール1の
挿入口3に挿入された状態で左右のガイドレール1の抵
抗を受けることなくスムーズに下降され、難燃性耐火シ
ート体14が下降した被遮蔽部2の遮蔽時には閉塞基板部
31及び閉塞板部34にて難燃性連結体17の両側端部と両側
部のガイドレール1との間の間隙Aが確実に閉塞され
る。
【0065】また、難燃性カバー体50は、着床材42の両
側端部に取り付ける取付板部54と、この取付板部54から
閉塞基板部51を介して突出されガイドレール1の挿入口
3に先端部52を挿入する閉塞板部53と、を有し、この閉
塞板部53の先端部52は一方側の挟持板43と同一平面に形
成されていることにより、難燃性耐火シート体14の下降
時には閉塞板部53の先端部52がガイドレール1の挿入口
3に挿入された状態で左右のガイドレール1の抵抗を受
けることなくスムーズに下降され、難燃性耐火シート体
14が下降した被遮蔽部2の遮蔽時には閉塞基板部51及び
閉塞板部53にて着床材42の両側端部と両側部のガイドレ
ール1との間の間隙Aが確実に閉塞される。
【0066】また、着床材42の着床板44が被遮蔽部2の
床面40に着床して難燃性耐火シート体14にて被遮蔽部2
を遮蔽する際には、これと同時にこの着床材42の両側端
部の難燃性カバー体50の閉塞板部53の下端部が被遮蔽部
2の床面40に着床する。
【0067】したがって、複数枚の難燃性耐火シート14
a ,14b 、難燃性連結体17、この難燃性連結体17の両側
端部の難燃性閉塞体18、難燃性着床体41及びこの難燃性
着床体41の両側端部の難燃性カバー体50にて被遮蔽部2
が確実に遮蔽され、この難燃性耐火シート体14にて仕切
られた被遮蔽部2の手前側と反対側との気密性が向上さ
れ、かつ、難燃性連結体17の両側端部と両側部のガイド
レール1との間及び難燃性着床体41の両側端部と両側部
のガイドレール1との間の気密性が確実に向上される。
【0068】そして、難燃性連結体17の両側端部と両側
部のガイドレール1との間及び難燃性着床体41の両側端
部と両側部のガイドレール1との間に火災時の熱風等が
流出することになる間隙Aが確実に閉塞され、この間隙
Aから火災時の熱風等が流出することが防止され、煙り
の拡散と延焼が防止され、避難、誘導、救助活動が迅速
かつ円滑に混乱なく整然と行われ易くなる。
【0069】つぎに、図7に示す第2の実施の形態は、
前記第1の実施の形態において、難燃性閉塞体18の閉塞
板部34の先端部33に左右のガイドレール1の挿入口3の
外壁面に対向する閉塞片部56を一体に折曲して形成し、
この閉塞片部56は先端部に左右のガイドレール1の挿入
口3を形成した案内片3aまたは案内片3bに当接する当接
端面57を有するものである。
【0070】その他の構成は前記第1の実施の形態と同
様であるから同一構成については前記第1の実施の形態
に用いた符号を加入して説明を省略する。
【0071】このように構成することにより、閉塞片部
56にて閉塞板部34の強度が補強され、かつ、この閉塞板
部34及びこの閉塞板部34と抜止め突条19の両側端部との
厚さ寸法を可及的に最小限の厚さに形成することがで
き、この難燃性閉塞体18の閉塞板部34及び閉塞片部56を
挿入する左右のガイドレール1の挿入口3は難燃性耐火
シート14a ,14b の両側端部との間に大きな隙間が形成
されることがない必要最小限の大きさで開口することが
できる。
【0072】そして、複数枚の難燃性耐火シート14a ,
14b 及び難燃性閉塞体18を両側端部に有する難燃性連結
体17により構成された難燃性耐火シート体14並びに難燃
性着床体41にて被遮蔽部2を遮蔽した状態において、火
災時の熱風等により複数枚の難燃性耐火シート14a ,14
b が一方から他方に向かって煽られた場合には、難燃性
連結体17の両側端部の難燃性閉塞体18の閉塞板部34が左
右のガイドレール1の一方側の案内片3aまたは他方の案
内片3bに当接し、閉塞片部56にて閉塞板部34と一方側の
案内片3aまたは他方の案内片3bとの間から熱風等が排気
することが確実に防止される。
【0073】また、火災時の熱風等により他方から一方
に向かって煽られた場合には、難燃性閉塞体18の閉塞片
部56の当接端面57が一方側の案内片3aまたは他方の案内
片3bに当接してこの相互間が閉塞され、この閉塞片部56
にて閉塞板部34と一方側の案内片3aまたは他方の案内片
3bとの間から熱風等が排気することが確実に防止され
る。
【0074】したがって、火災時の熱風等により複数枚
の難燃性耐火シート14a ,14b が一方から他方に、また
は他方から一方に向かって煽られた場合もその熱風等が
難燃性連結体17の両側端部と左右のガイドレール1との
間及び複数枚の難燃性耐火シート14a ,14b の両側端部
と左右のガイドレール1との間から簡単に排気されるこ
とがなく、それらの間の気密性が向上される。
【0075】つぎに、図8に示す第3の実施の形態は、
前記図7に示す第2の実施の形態において、閉塞片部56
に両抜止め突条19の両側端部に対向して挿入口58を上下
にそれぞれ形成したものである。
【0076】その他の構成は前記図7に示す第2の実施
の形態と同様であるから同一構成ついては前記図7に示
す第2の実施の形態に用いた符号を加入して説明を省略
する。
【0077】このように構成することにより、第1の連
結部材23と第2の連結部材24とにより隣接する難燃性耐
火シート14a ,14b の対向する中空部21の近傍を挟持し
た状態において、閉塞片部56の上下の挿入口58から対向
する中空部21に心材22をそれぞれ挿入することにより、
この心材22にてそれぞれの中空部21が円筒状に膨大化さ
れ抜止め突条19が簡単に構成される。また、閉塞片部56
の上下の挿入口58から心材22を簡単に引き抜いて交換す
ることもできる。
【0078】つぎに、図9に示す第4の実施の形態は、
前記図7に示す第2の実施の形態において、難燃性閉塞
体18の閉塞板部34及び閉塞片部56の縦寸法を長くした形
態に形成したものである。
【0079】その他の構成は前記図7に示す第2の実施
の形態と同様であるから同一構成ついては前記図7に示
す第2の実施の形態に用いた符号を加入して説明を省略
する。
【0080】このように構成することにより、閉塞板部
34の上端部34a が一方の難燃性耐火シート14a の抜止め
突条19の上方に位置し、かつ、閉塞板部34の下端部34b
が他方の難燃性耐火シート14b の抜止め突条19の下方に
位置した状態で、この閉塞板部34にて対向する抜止め突
条19の両側端部が第2の連結部材24側に押動された状態
で収容されることにより、対向する抜止め突条19の両側
端部に第1の連結部材23側に位置して排気口となる略三
角形状のデッドスペースが形成されることを更に確実に
防止できる。
【0081】また、閉塞片部56にて閉塞板部34の強度が
補強されるとともに、この閉塞片部56は閉塞板部34の端
部から折り曲げることにより、隣接する難燃性耐火シー
ト14a ,14b と抜止め突条19との厚さ寸法を必要最小限
の厚さに簡単に形成することができる。
【0082】つぎに、図10及び図11に示す第5の実
施の形態は、難燃性連結体17の両側端部に隣接する上下
の難燃性耐火シート14a ,14b の対向する連結縁部16の
両側端部を挟持する難燃性閉塞体59をそれぞれ取り付け
たものである。
【0083】この場合、隣接する上下の難燃性耐火シー
ト14a ,14b の対向する連結縁部16の抜止め突条19は、
この隣接する上下の難燃性耐火シート14a ,14b の幅方
向の両側端部を残して形成し、すなわち、隣接する上下
の難燃性耐火シート14a ,14b の抜止め突条19は、この
隣接する難燃性耐火シート14a ,14b の幅方向の両側端
部間の間隔より幅狭く切除した折返し片20及びこの心材
22にて形成し、かつ、この抜止め突条19の両側端部を前
記難燃性連結体17の両側端部と一致する長さに形成す
る。
【0084】また、前記難燃性閉塞体59は、前記第1の
実施の形態に用いた難燃性閉塞体18と略同形状に形成さ
れた第1の難燃性閉塞体60と、第2の難燃性閉塞体61と
を、有している。前記第1の難燃性閉塞体60は、第1の
閉塞基板部62と、当接端面63及び先端部64を有する第1
の閉塞板部65と、第1の取付板部66と、をそれぞれ有し
ている。
【0085】また、前記第2の難燃性閉塞体61は、前記
第1の閉塞基板部62に重ね合わせる第2の閉塞基板部67
と、当接端面68及び先端部69を有し前記第1の閉塞板部
65とにより難燃性耐火シート14a ,14b の連結縁部16の
両側端部を挟持する第2の閉塞板部70と、前記第1の取
付板部66に重ね合わせる第2の取付板部71と、をそれぞ
れ有している。
【0086】また、前記第1の難燃性閉塞体60の第1の
閉塞板部65に複数のねじ孔72がそれぞれ形成され、前記
第2の難燃性閉塞体61の第2の閉塞板部70に前記複数の
ねじ孔72に連通する連通孔73がそれぞれ形成され、この
第1の閉塞板部65及び第2の閉塞板部70は前記複数の連
通孔73から前記複数のねじ孔72にワッシャ74を介して挿
通して螺着する複数の固定ねじ75にて固着されるように
なっている。
【0087】また、前記第1の難燃性閉塞体60の第1の
取付板部66及び前記第2の難燃性閉塞体61の第2の取付
板部71に前記難燃性連結体17の両側端部に形成された複
数のねじ孔36に連通する複数の取付孔76がそれぞれ形成
され、この両取付板部66,71は前記難燃性連結体17の両
側端部に前記ワッシャ38を介して前記固定ねじ39にて固
着されるようになっている。
【0088】その他の構成は前記各実施の形態と同様で
あるから同一構成ついては前記各実施の形態に用いた符
号を加入して説明を省略する。
【0089】このように構成することにより、難燃性連
結体17の両側端部に難燃性閉塞体59をそれぞれ連結する
場合は第1の閉塞板部65と第2の閉塞板部70とにより、
隣接する上下の難燃性耐火シート14a ,14b の対向する
連結縁部16の抜止め突条19の両側端部を挟持することな
く隣接する上下の難燃性耐火シート14a ,14b の対向す
る連結縁部16の両側端部をそれぞれ挟持するとともに、
この第1の取付板部66及び第2の取付板部71を難燃性連
結体17の両側端部にそれぞれ取り付けることにより、こ
の第1の閉塞板部65及び第2の閉塞板部70にて難燃性連
結体17の両側端部と両側部のガイドレール1との間の間
隙Aが閉塞される。
【0090】すなわち、隣接する上下の難燃性耐火シー
ト14a ,14b の対向する連結縁部16の両側端部の一側面
に第1の難燃性閉塞体60の第1の閉塞板部65の上下部を
それぞれ当接した状態で、この第1の閉塞板部65の当接
端面63を第1の連結部材23の両側端部27c にそれぞれ当
接するとともに、この第1の難燃性閉塞体60の第1の閉
塞基板部62が第1の連結部材23の上下の水平板部26の両
側端面26a 及び当接板部25の両側端面25a にそれぞれ当
接され、かつ、この第1の難燃性閉塞体18の第1の取付
板部66が第2の連結部材24の両側端部にそれぞれ当接さ
れる。
【0091】また、隣接する上下の難燃性耐火シート14
a ,14b の対向する連結縁部16の両側端部の他側面に第
2の難燃性閉塞体61の第2の閉塞板部70の上下部をそれ
ぞれ当接するとともに、この第2の閉塞板部70の当接端
面68を対向する抜止め突条19の両側端面にそれぞれ当接
することにより、この第2の難燃性閉塞体61の第2の閉
塞基板部67が第1の難燃性閉塞体60の第1の閉塞基板部
62に重ね合わされ、かつ、この第2の難燃性閉塞体61の
第2の取付板部71が第1の難燃性閉塞体60の第1の取付
板部66に重ね合わされる。
【0092】また、第2の取付板部71の複数の取付孔76
から第1の取付板部66の複数の取付孔76を介して難燃性
連結体17の両側端部の複数のねじ孔36にワッシャ38を介
して複数の固定ねじ39をそれぞれ捩じ込んで締着するこ
とにより、難燃性連結体17の両側端部に難燃性閉塞体59
の両取付板部66,71がそれぞれ簡単に取り付け固着され
る。
【0093】また、第2の閉塞板部70の複数の連通孔73
から第1の閉塞板部65の複数のねじ孔72にワッシャ74を
介して複数の固定ねじ75をそれぞれ捩じ込んで締着する
ことにより、第1の閉塞板部65と第2の閉塞板部70との
間に隣接する上下の難燃性耐火シート14a ,14b の対向
する連結縁部16の両側端部がそれぞれ挟持された状態で
固定される。
【0094】そして、難燃性閉塞体59の両閉塞基板部6
2,67にて第1の連結部材23の両側端部の開口30が確実
に閉塞され、この難燃性閉塞体59の両閉塞板部65,70に
て隣接する上下の難燃性耐火シート14a ,14b の対向す
る連結縁部16間に形成される間隙Aすなわち、難燃性連
結体17の両側端部と左右のガイドレール1との間の間隙
Aがそれぞれ確実に閉塞される。
【0095】また、両閉塞板部65,70は、隣接する上下
の難燃性耐火シート14a ,14b の対向する連結縁部16の
抜止め突条19の両側端部を両側面から挟持しないことに
より、難燃性連結体17の厚みより薄く難燃性耐火シート
14a ,14b の厚みに可及的に近付ける厚さで隣接する上
下の難燃性耐火シート14a ,14b の対向する連結縁部16
の両側端部がそれぞれ挟持される。そして、難燃性連結
体17の両側端部と両側部のガイドレール1との間の気密
性が向上される。
【0096】つぎに、図12に示す第6の実施の形態
は、図10及び図11に示す第5の実施の形態におい
て、隣接する上下の難燃性耐火シート14a ,14b の対向
する連結縁部16の抜止め突条19は、隣接する上下の難燃
性耐火シート14a ,14b の対向する連結縁部16を、その
幅方向の両側端部を切除することなくこの難燃性耐火シ
ート14a ,14b の幅のままで折返した折返し片20及び隣
接する上下の難燃性耐火シート14a ,14b の幅方向の両
側端部を残して形成した難燃性耐火シート14a ,14b の
幅より短い長さの心材22にて形成し、この抜止め突条19
の両側端部を前記難燃性連結体17の両側端部と略一致す
る長さに形成するものである。
【0097】その他の構成は前記図10及び図11に示
す第5の実施の形態の場合と同様であるから同一構成に
ついては前記第5の実施の形態に用いた符号を加入して
説明を省略する。
【0098】このように構成することにより、難燃性連
結体17の両側端部に難燃性閉塞体59をそれぞれ連結する
場合は、第1の閉塞板部65と第2の閉塞板部70とによ
り、隣接する上下の難燃性耐火シート14a ,14b の対向
する連結縁部16、すなわち、折返し片20及びこの折返し
片20を重合した上下の難燃性耐火シート14a ,14b の重
合部の両側端部をそれぞれ挟持した状態で、この第1の
取付板部66及び第2の取付板部71を難燃性連結体17の両
側端部にそれぞれ取り付けることにより、ガイドレール
1の挿入口3にそれぞれ挿入した第1の閉塞板部65及び
第2の閉塞板部70にて難燃性連結体17の両側端部と両側
部のガイドレール1との間の間隙Aが閉塞される。
【0099】この際、第1の閉塞板部65及び第2の閉塞
板部70にて難燃性耐火シート14a ,14b の幅のままで折
返した折返し片20の両側端部をそれぞれ挟持し、かつ、
この第1の閉塞板部65の当接端面63及び第2の閉塞板部
70の当接端面68を折返し片20を介して抜止め突条19の両
側端部に当接した状態で、この第1の取付板部66及び第
2の取付板部71を難燃性連結体17の両側端部にそれぞれ
取り付けることにより、第1の閉塞板部65及び第2の閉
塞板部70にて難燃性連結体17の両側端部と両側部のガイ
ドレール1との間の間隙Aを閉塞した気密性が更に向上
される。
【0100】また、第1の閉塞板部65と第2の閉塞板部
70とにより、隣接する上下の難燃性耐火シート14a ,14
b の対向する連結縁部16の抜止め突条19を厚み方向の両
側面から挟持することがないので、この両閉塞板部65,
70にて挟持された挟持部は難燃性連結体17の厚みより薄
く難燃性耐火シート14a ,14b の厚みに可及的に近付け
る厚さで隣接する上下の難燃性耐火シート14a ,14b の
対向する連結縁部16の両側端部がそれぞれ挟持される。
【0101】このため、ガイドレール1の挿入口3の開
口幅は、難燃性耐火シート14a ,14b の幅のままで折返
した折返し片20の両側端部をそれぞれ挟持した第1の閉
塞板部65及び第2の閉塞板部70が移動可能な比較的狭い
開口幅で形成でき、難燃性連結体17の両側端部と両側部
のガイドレール1との間の間隙Aを閉塞し気密性が向上
される。
【0102】また、第1の閉塞板部65及び第2の閉塞板
部70は、ワッシャ74を介して複数の固定ねじ75にて固定
され、この複数の固定ねじ75のねじ頭部はワッシャ74を
介して第1の閉塞板部65の外面に突出されることによ
り、難燃性耐火シート体14が風圧を受けて撓んだ際に
は、そのワッシャ74をベースとして第1の閉塞板部65の
外面に突出された固定ねじ75のねじ頭部がガイドレール
1の挿入口3の案内片3aまたは案内片3bに係合し、この
固定ねじ75のねじ頭部にて第1の閉塞板部65及び第2の
閉塞板部70がガイドレール1の挿入口3から抜け外れす
ることを確実に防止される。
【0103】つぎに、図13に示す第7の実施の形態
は、図12に示す第6の実施の形態において、隣接する
上下の難燃性耐火シート14a ,14b の対向する連結縁部
16の折返し片20は、この上下の難燃性耐火シート14a ,
14b の幅方向の両側端部を残してスリット77をそれぞれ
形成し、この両側端部のスリット77の内側部の折返し片
20及び心材22にて上下の難燃性耐火シート14a ,14b の
幅方向の両側端部を残して抜止め突条19を形成し、前記
両側端部のスリット77の外側部をそれぞれ折返すことな
く重合片14c ,14d としてそれぞれ互いに相手側に向か
って突出して重合するようにしたものである。
【0104】その他の構成は前記図10乃至図12に示
す第6の実施の形態の場合と同様であるから同一構成に
ついては前記第5の実施の形態及び第6の実施の形態に
用いた符号を加入して説明を省略する。
【0105】このように構成することにより、難燃性連
結体17の両側端部に難燃性閉塞体59をそれぞれ連結する
場合は、第1の閉塞板部65と第2の閉塞板部70とによ
り、隣接する上下の難燃性耐火シート14a ,14b の対向
する連結縁部16、すなわち、上下の難燃性耐火シート14
a ,14b の互いに相手側に向かって突出した重合片14
c,14d をそれぞれ重合し、この両側端部の重合片14c
,14d をそれぞれ第1の閉塞板部65及び第2の閉塞板
部70にて挟持した状態で、この第1の取付板部66及び第
2の取付板部71を難燃性連結体17の両側端部にそれぞれ
取り付けることにより、ガイドレール1の挿入口3にそ
れぞれ挿入した第1の閉塞板部65及び第2の閉塞板部70
にて難燃性連結体17の両側端部と両側部のガイドレール
1との間の間隙Aが閉塞される。
【0106】この際、第1の閉塞板部65及び第2の閉塞
板部70にて難燃性耐火シート14a ,14b の両側端部の重
合した重合片14c ,14d を挟持することにより、折返し
片20の折返し部を挟持するものに比べ第1の閉塞板部65
及び第2の閉塞板部70を可及的に近付けた偏平状態で固
定ねじ75にて固定される。このため、ガイドレール1の
挿入口3の開口幅は、重合片14c ,14d を挟持した第1
の閉塞板部65及び第2の閉塞板部70が移動可能な比較的
狭い開口幅でそれぞれ形成でき、難燃性連結体17の両側
端部と両側部のガイドレール1との間の間隙Aを閉塞し
た気密性が向上される。
【0107】つぎに、前記各実施の形態では、難燃性閉
塞体18,59は難燃性連結体17の両側端部にワッシャ38を
介して複数の固定ねじ39にて固定する場合及び第1の閉
塞板部65と第2の閉塞板部70とはワッシャ74を介して複
数の固定ねじ75にて固定する場合について説明したが、
これに限らず、難燃性閉塞体18,59は難燃性連結体17の
両側端部にワッシャ38を介して1本の固定ねじ39にてそ
れぞれ固定し、また、第1の閉塞板部65と第2の閉塞板
部70とはワッシャ74を介して1本の固定ねじ75にてそれ
ぞれ固定するようにしてもよい。
【0108】このように構成することにより、難燃性閉
塞体18,59の取付板部35,65,71及び難燃性連結体17の
板状部28の両側端部に複数のねじ孔36及びこの複数のね
じ孔36に連通する複数の取付孔37,76をそれぞれ形成す
る必要がなく、これらの孔加工の手数が少なくなるとと
もに、難燃性閉塞体18,59の取り付け作業が容易にな
る。
【0109】また、前記各実施の形態では、難燃性閉塞
体18,59は難燃性連結体17の両側端部にワッシャ38を介
して複数の固定ねじ39にてそれぞれ固定する場合につい
て説明したが、これに限らず、難燃性閉塞体18,59は難
燃性連結体17の両側端部に溶接または接着等の手段にて
固定するようにしてもよい。また、第1の閉塞板部65と
第2の閉塞板部70とはワッシャ74を介して複数の固定ね
じ75にて固定する場合について説明したが、これに限ら
ず、上下の難燃性耐火シート14a ,14b の対向する連結
縁部16(重合片14c ,14d )の両側に接着材を介して第
1の閉塞板部65及び第2の閉塞板部70をそれぞれ接着固
定するようにしてもよい。
【0110】このように構成することにより、難燃性閉
塞体18,59の取付板部35,65,71及び難燃性連結体17の
板状部28の両側端部に固定ねじ39,75を挿通する複数の
ねじ孔36,72及び複数のねじ孔36,72に連通する複数の
取付孔37,76をそれぞれ形成する孔加工の必要がなく、
難燃性閉塞体18,59は現場の状況に応じて難燃性連結体
17の両側端部に位置決めして容易に一体に固着すること
ができる。
【0111】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、上下の少なく
とも2枚の難燃性耐火シートの対向する連結縁部の相互
をこの2枚の難燃性耐火シートの幅方向の両側端部を残
して連結した難燃性連結体の両側端部に、この難燃性連
結体の両側端部と両側部のガイドレールとの間に形成さ
れる間隙を閉塞する難燃性閉塞体をそれぞれ取り付けた
ので、難燃性耐火シート体にて被遮蔽部を遮蔽した遮蔽
時は難燃性閉塞体にて難燃性連結体の両側端部と両側部
のガイドレールとの間の間隙を確実に閉塞することがで
きる。
【0112】また、難燃性連結体は2枚の難燃性耐火シ
ートの幅方向の両側端部を残して連結しこの難燃性連結
体の両側端部を両側部のガイドレール内に挿入せず難燃
性閉塞体を挿入したので、両側部のガイドレールの挿入
口の開口幅を熱風等が流出し難いように可及的に狭く形
成することができ、この開口幅の狭いガイドレールの挿
入口と難燃性連結体の両側端部との間を難燃性閉塞体に
て閉塞することにより、難燃性連結体の両側端部と両側
部のガイドレールとの間から熱風等が流出することを確
実に防止して気密性を向上でき、熱風等の拡散と延焼を
防止できる。
【0113】さらに、難燃性連結体にて上下の少なくと
も2枚の難燃性耐火シートの対向する連結縁部の相互を
連結することにより、この難燃性連結体にて難燃性耐火
シート体が撓んで両側部のガイドレールから外れること
を確実に防止できる。
【0114】したがって、簡単な構成により被遮蔽部を
遮蔽した遮蔽時において火災時に熱風等の流出を確実に
防止して熱風等が拡散したり延焼することことを防止で
きる一方、避難、誘導、救助活動等を迅速かつ円滑に行
うことに十分に寄与できる耐火スクリーン装置を提供す
ることができる。
【0115】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加え、難燃性閉塞体は、難燃性連結体の両側端
部に取り付ける取付板部と、この取付板部から突出され
ガイドレールの挿入口に先端部を挿入し後端部を前記難
燃性連結体の両側端部に当接する当接端面を形成した閉
塞板部とを有するので、難燃性耐火シート体の下降時は
閉塞板部の先端部がガイドレールの挿入口に挿入された
状態で抵抗が少なくスムーズに下降でき、また、難燃性
耐火シート体が下降した被遮蔽部の遮蔽時は閉塞板部に
て難燃性連結体の両側端部と両側部のガイドレールとの
間の間隙を確実に閉塞することができる。
【0116】請求項3の発明によれば、請求項1または
2の発明の効果に加え、2枚の難燃性耐火シートの対向
する連結縁部は、この難燃性耐火シートの幅方向の両側
端部を残して形成し難燃性連結体にて連結される抜止め
突条をそれぞれ有し、閉塞板部は、2枚の難燃性耐火シ
ートの対向する連結縁部の両側端部をそれぞれ挟持する
第1の閉塞板部及び第2の閉塞板部を有するので、第1
の閉塞板部と第2の閉塞板部とにより、2枚の難燃性耐
火シートの対向する連結縁部の抜止め突条の両側端部を
挟持することなく2枚の難燃性耐火シートの対向する連
結縁部の両側端部をそれぞれ挟持することにより、この
第1の閉塞板部及び第2の閉塞板部にて難燃性連結体の
両側端部と両側部のガイドレールとの間の間隙を確実に
閉塞することができる。
【0117】また、第1の閉塞板部と第2の閉塞板部と
により、2枚の難燃性耐火シートの対向する連結縁部の
抜止め突条の両側端部を挟持しないことにより、難燃性
連結体の厚みより薄く難燃性耐火シートの厚みに可及的
に近付ける厚さで2枚の難燃性耐火シートの対向する連
結縁部の両側端部をそれぞれ挟持することができ、難燃
性連結体の両側端部と両側部のガイドレールとの間の気
密性を向上することができる。
【0118】請求項4の発明によれば、請求項1乃至3
のいずれかの発明の効果に加え、第1の閉塞板部は、難
燃性連結体の両側端部に取り付ける第1の取付板部に突
設し、第2の閉塞板部は、前記第1の取付板部に重合し
前記難燃性連結体の両側端部に取り付ける第2の取付板
部に突設したので、第1の閉塞板部と第2の閉塞板部と
により2枚の難燃性耐火シートの対向する連結縁部の両
側端部をそれぞれ挟持するとともに第1の取付板部に第
2の取付板部を重合した状態でこの両取付板部を難燃性
連結体の両側端部に簡単に取り付けることができる。
【0119】請求項5の発明によれば、請求項1乃至4
のいずれかの発明の効果に加え、難燃性連結体は、2枚
の難燃性耐火シートの対向する連結縁部をそれぞれ挟持
して連結する第1の連結部材及び第2の連結部材を有す
るので、第1の連結部材と第2の連結部材とにより、2
枚の難燃性耐火シートの対向する連結縁部をそれぞれ両
側面から挟持して簡単に連結することができる。難燃性
連結体は、第1の連結部材と第2の連結部材とに分割形
成したことにより、第1の連結部材と第2の連結部材と
は容易に形成でき、2枚の難燃性耐火シートの対向する
連結縁部の連結も容易である。
【0120】請求項6の発明によれば、請求項1乃至5
のいずれかの発明の効果に加え、難燃性着床体は、難燃
性耐火シートの幅方向の両側端部を残して取り付けら
れ、この難燃性着床体の両側端部にこの難燃性着床体の
両側端部と両側部のガイドレールとの間に形成される間
隙を閉塞する難燃性カバー体をそれぞれ有するので、難
燃性着床体が被遮蔽部の床面に着床して難燃性耐火シー
ト体にて被遮蔽部を遮蔽するとともに、この難燃性着床
体の両側端部の難燃性カバー体にて難燃性着床体の両側
端部と両側部のガイドレールとの間の間隙を確実に閉塞
でき、したがって、難燃性着床体の両側端部と両側部の
ガイドレールとの間の気密性を向上でき、これらの間か
ら熱風等が流出することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す耐火スクリー
ン装置の一部の分解斜視図である。
【図2】同上組み立て状態の斜視図である。
【図3】同上耐火スクリーン装置の正面図である。
【図4】同上側面図である。
【図5】同上難燃性着床体の分解斜視図である。
【図6】同上組み立て状態の斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態を示す耐火スクリー
ン装置の一部の斜視図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態を示す耐火スクリー
ン装置の一部の斜視図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態を示す耐火スクリー
ン装置の一部の斜視図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態を示す耐火スクリ
ーン装置の一部の斜視図である。
【図11】同上組み立て状態の斜視図である。
【図12】本発明の第6の実施の形態を示す耐火スクリ
ーン装置の一部の斜視図である。
【図13】本発明の第7の実施の形態を示す耐火スクリ
ーン装置の一部の斜視図である。
【符号の説明】
1 ガイドレール 2 被遮蔽部 3 挿入口 14 難燃性耐火シート体 14a ,14b 難燃性耐火シート 16 連結縁部 17 難燃性連結体 18,59 難燃性閉塞体 19 抜止め突条 23 第1の連結部材 24 第2の連結部材 32,63,68 当接端面 33,64,69 先端部 34 閉塞板部 35 取付板部 41 難燃性着床体 50 難燃性カバー体 65 第1の閉塞板部 66 第1の取付板部 70 第2の閉塞板部 71 第2の取付板部 A 間隙
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−165532(JP,A) 特開 平10−201868(JP,A) 実開 昭62−163296(JP,U) 実開 平5−71399(JP,U) 実開 平1−161754(JP,U) 実公 平8−8238(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A62C 2/06 - 2/10 E06B 9/17

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被遮蔽部の両側部に相対して固定され対
    向面に上下方向の挿入口をそれぞれ形成したガイドレー
    ルと、この両側部のガイドレールの挿入口に幅方向の両
    側端部をそれぞれ挿入して昇降自在に設けられ前記被遮
    蔽部を遮蔽する難燃性耐火シート体と、この難燃性耐火
    シート体の下端部に取り付けられ前記被遮蔽部の床面に
    着床する難燃性着床体と、を具備し、 前記難燃性耐火シート体は、上下の少なくとも2枚の難
    燃性耐火シートと、この2枚の難燃性耐火シートの対向
    する連結縁部の相互をこの2枚の難燃性耐火シートの幅
    方向の両側端部を残して連結した難燃性連結体と、この
    難燃性連結体の両側端部にそれぞれ取り付けられこの難
    燃性連結体の両側端部と前記両側部のガイドレールとの
    間に形成される間隙を閉塞する難燃性閉塞体と、を有す
    る、 ことを特徴とする耐火スクリーン装置。
  2. 【請求項2】 難燃性閉塞体は、難燃性連結体の両側端
    部に取り付ける取付板部と、この取付板部から突出され
    ガイドレールの挿入口に先端部を挿入し後端部を前記難
    燃性連結体の両側端部に当接する当接端面を形成した閉
    塞板部と、を有する、 ことを特徴とする請求項1記載の耐火スクリーン装置。
  3. 【請求項3】 2枚の難燃性耐火シートの対向する連結
    縁部は、この難燃性耐火シートの幅方向の両側端部を残
    して形成し難燃性連結体にて連結される抜止め突条をそ
    れぞれ有し、閉塞板部は、2枚の難燃性耐火シートの対
    向する連結縁部のそれぞれの両側端部を挟持する第1の
    閉塞板部及び第2の閉塞板部を有する、 ことを特徴とする請求項1または2記載の耐火スクリー
    ン装置。
  4. 【請求項4】 第1の閉塞板部は、難燃性連結体の両側
    端部に取り付ける第1の取付板部に突設し、第2の閉塞
    板部は、前記第1の取付板部に重合し前記難燃性連結体
    の両側端部に取り付ける第2の取付板部に突設した、 ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の耐
    火スクリーン装置。
  5. 【請求項5】 難燃性連結体は、2枚の難燃性耐火シー
    トの対向する連結縁部を挟持して連結する第1の連結部
    材及び第2の連結部材を有する、 ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の耐
    火スクリーン装置。
  6. 【請求項6】 難燃性着床体は、難燃性耐火シートの幅
    方向の両側端部を残して取り付けられ、この難燃性着床
    体の両側端部に先端部がガイドレールの挿入口に移動自
    在に挿入されこの難燃性着床体の両側端部と両側部のガ
    イドレールとの間に形成される間隙を閉塞する難燃性カ
    バー体をそれぞれ有することを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれかに記載の耐火スクリーン装置。
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