JP3085200B2 - 防火区画用スクリーン装置 - Google Patents
防火区画用スクリーン装置Info
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- JP3085200B2 JP3085200B2 JP08200079A JP20007996A JP3085200B2 JP 3085200 B2 JP3085200 B2 JP 3085200B2 JP 08200079 A JP08200079 A JP 08200079A JP 20007996 A JP20007996 A JP 20007996A JP 3085200 B2 JP3085200 B2 JP 3085200B2
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- Japan
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-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A62—LIFE-SAVING; FIRE-FIGHTING
- A62C—FIRE-FIGHTING
- A62C2/00—Fire prevention or containment
- A62C2/06—Physical fire-barriers
- A62C2/10—Fire-proof curtains
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Business, Economics & Management (AREA)
- Emergency Management (AREA)
- Special Wing (AREA)
Description
の延焼や煙の拡散を防ぐための防火、防煙区画構造に関
し、とくに、ガラス繊維の織布やシリカクロスなどから
なる不燃あるいは耐火スクリーンを用いて人が容易に通
過できるようにした防火区画用スクリーン装置に関す
る。
ぎ、かつ避難を容易にするため、一定の床面積あるいは
部屋の用途に応じて、防火区画および防煙区画を適切に
設定するとともに避難経路を設定しなければならない。
この観点で防火隔壁や防煙垂れ壁あるいは防火シャッタ
ーや防火扉などの設備が計画的に配置される。
は防火性能を有する鋼製のシャッターであり、多数のス
ラットが結合した構造の電動巻取式が普通で、上部に巻
き取って収納した状態と、下方に引き降ろして建物内の
開口部を遮蔽した状態との間で作動する。防火シャッタ
ーはその構造上、シャッターそれ自体に避難通路となる
防火扉を組み込むことはできないので、シャッターを降
ろして開口部を塞いだ状態では完全に人は通れなくな
る。そこで避難通路を確保するために、防火シャッター
のすぐ近くに防火扉を併設する必要がある。防火扉は火
災時に自動的に閉じ、かつ避難方向にはいつでも押し開
くことができる。
仕切りは要所要所に数多く設ければ防火、防煙の性能は
向上する。しかし、建物の本来の機能性や使い勝手を無
視してやたらに多くの間仕切りを設置することはできな
いし、壁面とのデザイン上の整合性や、平時の収納スペ
ース、非常時の避難のしやすさ、実施コストなど、多面
的に考える必要があり、設計者の頭を悩ませている。
布製のスクリーンを用いて容易かつ安価に実施でき、設
置スペースが小さくて済み、建物内部の開口部を効果的
に遮蔽して相当に高い防火、防煙性能を発揮し、しかも
仕切った状態のままでスクリーン面を人が容易に通過で
き、非常時に避難しやすい防火区画用スクリーン装置の
研究開発を行ってきた(参考文献:日本建築学会学術講
演梗概集1995年8月3008)。
過できる防火区画用スクリーン装置」の基本的な考え方
は、建物内部の空間を天井から床までにわたる耐火スク
リーンで仕切るとともに、そのスクリーンの適宜位置に
天井面あるいは天井面と床面との間の中間高さ部分から
下方部分に縦方向に延びる1本または複数本のスリット
を形成して避難通路とするものである。スクリーンとし
てしなやかなシリカクロスなどを用いれば、前記スリッ
トを容易に人の手で押し広げることができ、その広がっ
た隙間を人が容易に通過できる。
ざまな試作と実験評価を繰り返した。その結果、スリッ
トを形成した避難通路部の防火、防煙性能を高めること
と(熱や煙の遮断性能を上げることと)、その部分を人
が容易に通過できるようにすることとを両立させること
が簡単ではないことが分った。つまり、スリット式の避
難通路部を人が通過する際には、人が手や体でスリット
を押し広げて大きな隙間を作るのであるが、人が通過し
た後でスリット部分に大きな隙間ができたままになって
いると、その後の防火、防煙性能がいちじるしく低下し
てしまう。人が通過した後でスリット部分の膜形態がす
ぐに復旧して無用な隙間が残らないように種々の対策を
施すと、その部分を人が通過するときに支障がでやすく
なる。
の成果を盛りこんだもので、その目的は、耐熱性のある
柔軟な布製のスクリーンを用いて容易かつ安価に実施で
き、設置スペースが小さくて済み、建物内部の開口部を
効果的に遮蔽して相当に高い防火、防煙性能を発揮し、
しかも仕切った状態のままでスクリーン面を人が容易に
通過でき、非常時に避難しやすい防火区画用スクリーン
装置を実現することにある。
用スクリーン装置は(請求項1)、天井や梁下から垂下
して設置されて建物の内部空間を遮蔽する不燃あるいは
耐火スクリーンが主体である。また、前記不燃あるいは
耐火スクリーンには縦方向に下端まで達して形成された
1つのスリット部があり、そのスリット部で前記不燃あ
るいは耐火スクリーンが左右に分断されている。また、
前記不燃あるいは耐火スクリーンの下端において、前記
スリット部の左右またはいずれか一方の所定長さ部分を
除き、メインウエイトバーが水平に固着されている。ま
た、前記不燃あるいは耐火スクリーンの下端における前
記スリット部の左右またはいずれか一方の所定長さ部分
には独立したサブウエイトバーが水平に固着されてい
る。
火区画用スクリーン装置において、望ましくは、前記ス
リット部で左右に分断されている前記不燃あるいは耐火
スクリーンは当該スリット部において適宜幅分だけ重な
った構成を採る(請求項2)。この場合さらに望ましく
は、前記スリット部における前記不燃あるいは耐火スク
リーンの重ね代に対応して独立した前記サブウエイトバ
ーの先端は、前記他のサブウエイトバーまたは前記メイ
ンウエイトバーとも水平方向に重なっており、その重な
り部分が召合せ縁状に形成された構成を採る(請求項
3)。
燃あるいは耐火スクリーンの下端における前記スリット
部の左右またはいずれか一方の所定長さ部分の直下に存
在してこの部分とは結合していないバー中間部を有し、
1本の棒材となった構成を採用できる(請求項4)。こ
の場合、前記サブウエイトバーが逆L字型断面に形成さ
れ、その垂直部の内面がメインウエイトバーの中間部の
側面に当接した構成としたり(請求項5)、また、前記
サブウエイトバーと前記メインウエイトバー中間部とが
永久磁石の磁気力により引き合う構成を採用できる(請
求項6)。
の概略構成を図1に示している。この装置は、ガラス繊
維の織布やシリカクロスなどの不燃あるいは耐火スクリ
ーン(以下、単に耐火スクリーンと称する)1が主体で
ある。耐火スクリーン1は、天井や梁下に水平に配設さ
れる軸2に巻かれており、この軸2から自重により垂直
に垂れ下がり、下端が床に達する。また、耐火スクリー
ン1の両側部は建物内部の壁面や柱面に接し、建物内部
の開口部が耐火スクリーン1で仕切られて遮断される。
その際に、耐火スクリーン1の両側部と建物の隙間をな
くすために、壁面や柱面にガイドレール(図示略、後
述)が垂直に配設され、ガイドレールの凹溝内にスクリ
ーン1の側端部が収まるようになっている。もちろん、
軸2に巻取駆動装置を連結し、電動式でスクリーン1を
昇降させることができ、不必要なときにはスクリーン1
全体を天井下に巻き取って収納できる。
まで達して形成された1つのスリット部3があり、この
スリット部3で耐火スクリーン1が左右に分断されてい
る。また、スリット部3で分断された耐火スクリーン1
に隙間ができないように、当該スリット部3で左右のス
クリーン幕布が適宜幅分だけ重なっている。この重ね代
は30〜50センチメートルとるのが望ましい。
ト部3の左右の所定長さ部分を除き、メインウエイトバ
ー4aと4bが水平に固着されている。この実施例で
は、メインウエイトバーは2本に分れた棒材としてお
り、耐火スクリーン1の中央部下端を除いて左右に離れ
て固着されている。この2本のメインウエイトバー4a
と4bが付いていない部分、つまり耐火スクリーン1の
下端におけるスリット部3の左右の所定長さ部分には、
左右独立したサブウエイトバー5aと5bが水平に固着
されている。
ン1の重ね代に対応して左右独立したサブウエイトバー
5aと5bの先端同士も水平方向に重なっており、その
重なり部分Rが召合せ縁状に形成されている。このバー
重なり部分Rにおいて、両バー5aと5bとが永久磁石
の磁気力で互いに引き合うように構成している。
ーン1全体が垂直に垂れ下がり、メインウエイトバー4
a・4bとサブウエイトバー5a・5bは図1のように
一直線をなして整列しており、重ね代のあるスリット部
3には隙間はほとんど生じない。耐火スクリーン1自身
の重量とウエイトバー4a・4b・5a・5bの付加重
量により、多少の風圧や圧力差が作用しても、スクリー
ン1は容易には遊動せずに安定した姿勢を保つ。これに
より相当に高いレベルの延焼防止性能と防煙性能が実現
する。
を人が通過するのも容易である。スリット部3ではスク
リーン幕布が重なっているが、その重なりの背部に入り
込んでいる側のスクリーン幕布を図1の矢印xのように
手と体で押しやると、サブウエイトバー5aと5bの先
端の重なり部分Rが離れ、スリット部3に大きな隙間が
あく。そこを通って人は容易に向こう側に出られる。反
対側からも同様にして人は容易に通過できる。
を示している。すでに詳しく説明した図1の実施例と異
なるのは、この実施例のメインウエイトバー40は、耐
火スクリーン1の下端におけるスリット部3の左右の所
定長さ部分の直下に存在してこの部分とは結合していな
いバー中間部41を有し、スクリーン幕布の下端に直接
に取り付けられた左右のバー本体部42と43とともに
1本の棒材となっている。なお、バー本体部42と43
が図1の実施例のメインウエイトバー4aと4bに対応
する。また、この第2実施例においては、サブウエイト
バー5a・5bと前記メインウエイトバー中間部41と
が永久磁石の磁気力により引き合うように構成してい
る。なお図2における符号6が前述したガイドレールで
ある。
を示している。この第3実施例も第2実施例と同様に、
メインウエイトバー40は、耐火スクリーン1の下端に
おけるスリット部3の左右の所定長さ部分の直下に存在
してこの部分とは結合していないバー中間部41を有
し、スクリーン幕布の下端に直接に取り付けられた左右
のバー本体部42と43とともに1本の棒材となってい
る。第3実施例においては、左右独立したサブウエイト
バーの一方5aはメインウエイトバー中間部41の一方
の側面に当接し、他方のサブウエイトバー5bはバー中
間部41の他方の側面に当接している。ここでもサブウ
エイトバー5a・5bとバー中間部41とが永久磁石の
磁気力で引き合う構成としている。なお図4に明瞭に示
すように、耐火スクリーン1の両側部と建物の隙間をな
くすために、壁面や柱面にガイドレール6を垂直に配設
し、このガイドレール6の凹溝内にスクリーン1の側端
部が収まるようにする。
いて説明したが、本発明は片開きのものに適用すること
もできることはいうまでもない。図6は第4の実施例を
示す該片開き式のスクリーン装置であり、この実施例で
はサブウエイトバーが5aのみとなっている。
は、耐熱性のある柔軟な布製のスクリーンを用いて容易
かつ安価に実施でき、設置スペースが小さくて済み、建
物内部の開口部を効果的に遮蔽して相当に高い防火・防
煙性能を発揮し、しかも仕切った状態のままでスクリー
ン面を人が容易に通過できる。とくに、避難通路となる
スリット部の防火および防煙性能を高めることと(熱や
煙の遮断性能を上げる)、その部分を人が容易に通過で
きるようにすることとを、きわめて合理的に両立させる
ことができる。
ーン装置の概略構成を示す斜視図である。
ーン装置の概略構成を示す正面図である。
成を示す平面図である。
ーン装置の概略構成を示す斜視図である。
構成を示す断面図である。
装置の概略構成を示す斜視図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 つぎの各要件(1)〜(4)を備えたこ
とを特徴とする防火区画用スクリーン装置。 (1)天井や梁下から垂下して設置されて建物の内部空
間を遮蔽する不燃あるいは耐火スクリーンが主体であ
る。 (2)前記不燃あるいは耐火スクリーンには縦方向に下
端まで達して形成された1つのスリット部があり、その
スリット部で前記不燃あるいは耐火スクリーンが左右に
分断されている。 (3)前記不燃あるいは耐火スクリーンの下端におい
て、前記スリット部の左右またはいずれか一方の所定長
さ部分を除き、メインウエイトバーが水平に固着されて
いる。 (4)前記不燃あるいは耐火スクリーンの下端における
前記スリット部の左右またはいずれか一方の所定長さ部
分には独立したサブウエイトバーが水平に固着されてい
る。 - 【請求項2】 請求項1において、前記スリット部で左
右に分断されている前記不燃あるいは耐火スクリーンは
当該スリット部において適宜幅分だけ重なっていること
を特徴とする防火区画用スクリーン装置。 - 【請求項3】 請求項2において、前記スリット部にお
ける前記不燃あるいは耐火スクリーンの重ね代に対応し
て独立した前記サブウエイトバーの先端は、前記他のサ
ブウエイトバーまたは前記メインウエイトバーとも水平
方向に重なっており、その重なり部分が召合せ縁状に形
成されていることを特徴とする防火区画用スクリーン装
置。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、前記
メインウエイトバーは、前記不燃あるいは耐火スクリー
ンの下端における前記スリット部の左右またはいずれか
一方の所定長さ部分の直下に存在してこの部分とは結合
していないバー中間部を有し、1本の棒材となっている
ことを特徴とする防火区画用スクリーン装置。 - 【請求項5】 請求項4において、前記サブウエイトバ
ーが逆L字型断面に形成され、その垂直部の内面がメイ
ンウエイトバーの中間部の側面に当接するようにしたこ
とを特徴とする防火区画用スクリーン装置。 - 【請求項6】 請求項4または5において、前記サブウ
エイトバーと前記メインウエイトバー中間部とが永久磁
石の磁気力により引き合うことを特徴とする防火区画用
スクリーン装置。
Priority Applications (9)
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Publications (2)
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JPH1033705A JPH1033705A (ja) | 1998-02-10 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP08200079A Expired - Lifetime JP3085200B2 (ja) | 1996-03-26 | 1996-07-30 | 防火区画用スクリーン装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3085200B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021014784A (ja) * | 2013-12-18 | 2021-02-12 | 株式会社エフコンサルタント | 防火区画の形成方法 |
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GB0806117D0 (en) * | 2008-04-04 | 2008-05-14 | Coopers Blinds Ltd | Smoke curtain |
EP4306176A1 (en) * | 2022-07-14 | 2024-01-17 | Coopers Fire | Fire curtain |
-
1996
- 1996-07-30 JP JP08200079A patent/JP3085200B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2021014784A (ja) * | 2013-12-18 | 2021-02-12 | 株式会社エフコンサルタント | 防火区画の形成方法 |
JP7026752B2 (ja) | 2013-12-18 | 2022-02-28 | 株式会社エフコンサルタント | 防火区画の形成方法 |
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JPH1033705A (ja) | 1998-02-10 |
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