JP2001140559A - 開閉装置 - Google Patents

開閉装置

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JP2001140559A
JP2001140559A JP32737599A JP32737599A JP2001140559A JP 2001140559 A JP2001140559 A JP 2001140559A JP 32737599 A JP32737599 A JP 32737599A JP 32737599 A JP32737599 A JP 32737599A JP 2001140559 A JP2001140559 A JP 2001140559A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、閉鎖シート体の側縁部の抜け
出しを効果的に防止しつつ気密性を十分に確保できる開
閉装置を提供する。 【解決手段】 耐火スクリーン装置1は被閉鎖部2の両
側に位置するガイドレール3a,3bを備えこのガイドレー
ル3a,3bは内部に長手方向に沿った収容部30およびこの
収容部30と対向した係合部25を有する。耐火スクリーン
装置1はガイドレール3a,3bに沿って移動可能な閉鎖シ
ート体8を備える。この閉鎖シート体8は両側縁部が収
容部30内に位置した状態で被閉鎖部2を閉鎖する。この
閉鎖シート体8のガイドレール3a,3bの収容部30内に位
置する側縁部には線状の抜止め体41が下端から上端にわ
たって位置する。この抜止め体41は係合部25と係合して
閉鎖シート体8の側縁部の抜け出しを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被閉鎖部を一の状
態では開口し他の状態では閉鎖する開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の開閉装置としては、例え
ば、特許第2878220号公報に記載の開閉装置とし
ての耐火スクリーン装置が知られている。
【0003】この特許第2878220号公報に記載の
耐火スクリーン装置は、開口部等の被閉鎖部の両側に位
置するガイドレールを備え、これらガイドレールのそれ
ぞれの内部には収容部が長手方向に沿って形成されてい
る。
【0004】また、この耐火スクリーン装置は、両側の
ガイドレールの長手方向に沿って移動可能な閉鎖シート
体を有し、この閉鎖シート体は、移動方向に沿った両側
縁部がガイドレールの収容部内にそれぞれ位置した状態
となって、被閉鎖部を閉鎖する。
【0005】この閉鎖シート体には、移動方向に互いに
間隔をおいて平行な複数の補強体が取り付けられ、これ
ら補強体の長手方向の一端部が一方のガイドレールの収
容部内に位置するとともに、他端部が他方のガイドレー
ルの収容部内に位置する。
【0006】そして、この閉鎖シート体による被閉鎖部
の閉鎖時に、閉鎖シート体が風圧等を受けた場合でも、
補強体は変形しないため、閉鎖シート体の側縁部がガイ
ドレールの収容部内から抜け出ることがない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の特許第2878220号公報に記載の耐火スクリー
ン装置では、閉鎖シート体の移動方向に互いに間隔をお
いて平行に位置する複数の補強体を利用して、閉鎖シー
ト体の側縁部の抜け出しを防止するにすぎないので、十
分な気密性が要求される場合には、各補強体の間隔を狭
めなければならない等、構成が複雑となる問題を有して
いる。
【0008】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、簡単な構成で、閉鎖シート体の側縁部の抜け出し
を効果的に防止しつつ、気密性を十分に確保できる開閉
装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の開閉装置
は、被閉鎖部の両側に設けられ、それぞれ内部に長手方
向に沿って形成された収容部およびこの収容部と対向し
て位置する係合部を有するガイドレールと、このガイド
レールの長手方向に沿って移動するように設けられ、移
動方向に沿った両側縁部が前記ガイドレールの前記収容
部内にそれぞれ位置した状態で前記被閉鎖部を閉鎖する
閉鎖体の少なくとも一部を形成する閉鎖シート体と、こ
の閉鎖シート体の前記ガイドレールの前記収容部内に位
置する側縁部に移動方向の一端から他端にわたって位置
するように設けられ、前記ガイドレールの前記係合部と
係合することによって前記閉鎖シート体の側縁部が前記
収容部内から抜け出すことを防止する抜止め体とを具備
したものである。
【0010】そして、この構成では、閉鎖シート体の側
縁部に移動方向の一端から他端にわたって位置する抜止
め体が、ガイドレールの係合部と係合することによって
閉鎖シート体の側縁部が収容部内から抜け出すことを防
止するので、閉鎖シート体が風圧等を受けた場合でも、
抜止め体による簡単な構成により、閉鎖シート体の側縁
部の抜け出しが効果的に防止されつつ、気密性が十分に
確保される。
【0011】請求項2記載の開閉装置は、請求項1記載
の開閉装置において、抜止め体は、可撓性を有する線状
の補強部材にて形成されているものである。
【0012】そして、この構成では、抜止め体を可撓性
を有する線状の補強部材にて形成したので、閉鎖シート
体とともに抜止め体を容易に巻き取ることが可能で、か
つ、閉鎖シート体の側縁部を補強することで閉鎖シート
体の破損を防止する。
【0013】請求項3記載の開閉装置は、請求項2記載
の開閉装置において、抜止め体は、閉鎖シート体の面内
において長手方向が前記閉鎖シート体の移動方向と平行
に設けてあり、より簡単な構成で、気密性をより一層十
分に確保可能である。
【0014】請求項4記載の開閉装置は、請求項2記載
の開閉装置において、抜止め体は、閉鎖シート体の面内
において長手方向が前記閉鎖シート体の移動方向に対し
て傾斜して設けてあり、抜止め体同士がなるべく重なり
合わないようにしつつ、小さい巻径をもって抜止め体を
容易に巻き取ることができる。
【0015】請求項5記載の開閉装置は、請求項1ない
し4のいずれかに記載の開閉装置において、抜止め体
は、閉鎖シート体の側縁部に位置する袋部内に収容され
ているものである。
【0016】そして、この構成では、抜止め体が袋部内
に収容されているので、抜止め体が露出した構成に比べ
て、抜止め体を適切に保護可能である。
【0017】請求項6記載の開閉装置は、請求項1ない
し5のいずれかに記載の開閉装置において、ガイドレー
ルは、長手方向の一端部に形成され収容部と連通し閉鎖
シート体の側縁部を導入する導入口部およびこの導入口
部に位置し導入方向に向って内方向に傾斜した傾斜案内
面部を有するものである。
【0018】そして、この構成では、ガイドレールの導
入口部に位置する傾斜案内面部が導入方向に向って内方
向に傾斜しているので、閉鎖シート体の導入時に閉鎖シ
ート体の側縁部が傾斜案内面部にて案内されるため、閉
鎖シート体の側縁部が導入口部から収容部内にスムーズ
に導入される。
【0019】請求項7記載の開閉装置は、請求項1ない
し6のいずれかに記載の開閉装置において、ガイドレー
ルの係合部は、外面曲面形状に形成されているものであ
る。
【0020】そして、この構成では、ガイドレールの係
合部を外面曲面形状に形成したので、抜止め体が閉鎖シ
ート体を介して係合部と係合する場合に、閉鎖シート体
を係合部にて傷めることを防止する。
【0021】請求項8記載の開閉装置は、請求項1ない
し7のいずれかに記載の開閉装置において、閉鎖シート
体には、該閉鎖シート体を補強する補強体を設けたもの
で、この補強体の存在により、閉鎖シート体が補強され
るので、閉鎖シート体の強度が向上する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の開閉装置の第1の
実施の形態の構成を図面を参照して説明する。
【0023】図1および図2において、1は開閉装置と
しての耐火スクリーン装置で、この耐火スクリーン装置
1は、例えば、非常口等の被閉鎖部2を通常時には開口
し、一方、火災時にはその被閉鎖部2を閉鎖して延焼、
煙の拡散等を防止するものである。
【0024】この耐火スクリーン装置1は、被閉鎖部2
の左右両側に位置し上下方向に長手方向を有する一対の
細長状のガイドレール3a,3bを備え、この各ガイドレー
ル3a,3bは床面4に垂直状に立設され、上端部がスクリ
ーンボックス5の内部に挿入されている。このスクリー
ンボックス5は、水平方向に長手方向を有し、下面には
細長矩形状の開口部6がスクリーンボックス5の長手方
向に沿って形成され、この開口部6の両端位置に各ガイ
ドレール3a,3bの上端部が挿通されている。また、この
スクリーンボックス5の内部には、軸方向がスクリーン
ボックス5の長手方向に一致している筒状体等にて構成
されたシート巻体7が回転可能に設けられ、このシート
巻体7には閉鎖体である閉鎖シート体8の基端側が固着
されている。
【0025】そして、このシート巻体7は、例えば、図
示しないモータ等の駆動手段に接続され、このシート巻
体7の一の方向の回転時には閉鎖シート体8が巻き戻し
により下降し、他の方向の回転時には閉鎖シート体8が
巻き取りにより上昇する。なお、この閉鎖シート体8の
昇降時には、閉鎖シート体8は左右一対のガイドレール
3a,3bにて長手方向に沿って案内されることでスムーズ
に昇降する。
【0026】ここで、まず、ガイドレール3a,3bの構成
を図3ないし図6を参照して説明すると、各ガイドレー
ル3a,3bは、金属製等のレール枠体11とこのレール枠体
11内に位置する金属製等のレール仕切体12とを備えてい
る。
【0027】レール枠体11は、互いに離間対向した細長
矩形状の側板部15a ,15b を有し、これら両側板部15a
,15b のそれぞれの外側縁部には細長矩形状の接合板
部16a,16b が一体に形成され、これら両接合板部16a
,16b が接合されている。
【0028】また一方、両側板部15a ,15b のそれぞれ
の内側縁部には、幅方向の中間位置で略直角に折り曲げ
られた縦断面略L字形状の折曲げ板部17a ,17b にて形
成され、これら両折曲げ板部17a ,17b 間にシート挿入
口18が形成されている。なお、このシート挿入口18は、
各ガイドレール3a,3bの対向する対向面にガイドレール
3a,3bの長手方向に沿って位置している。
【0029】また、レール仕切体12は、互いに離間対向
した一対の細長状の例えば鉄等の金属製の仕切体形成部
材21a ,21b にて形成されている。各仕切体形成部材21
a ,21b は、細長矩形状の取付板部22a ,22b を有し、
この取付板部22a ,22b がレール枠体11の対応する側板
部15a ,15b の内面における幅方向の略中央位置に固定
的に取り付けられている。さらに、この取付板部22a ,
22b の内側縁部からは、幅方向の中間位置で略直角に折
り曲げられた縦断面略L字形状の作用板部23a,23b が
一体に形成され、この作用板部23a ,23b の先端縁部が
レール枠体11の折曲げ板部17a ,17b の先端縁部と接合
されている。なお、この作用板部23a ,23b の折り曲げ
られた部分およびこの部分の近傍にて係合部25が形成さ
れている。
【0030】そして、各ガイドレール3a,3bは、内部に
長手方向に沿って形成された細長状の収容部30を有し、
この収容部30は、レール枠体11およびレール仕切体12の
それぞれの露出した内面にて略囲まれるように位置して
係合部25と対向している。また、この収容部30はシート
挿入口18と連通口部29を介して連通し、この連通口部29
はレール仕切体12の作用板部23a ,23b 間に位置してい
る。
【0031】また、各ガイドレール3a,3bは、図5およ
び図6に示されるように、長手方向の一端部、つまり上
端部に形成された導入口部31を有し、この導入口部31は
閉鎖シート体8の側縁部を導入するものであり、スクリ
ーンボックス5の内部に位置し、収容部30と連通してい
る。
【0032】そして、この導入口部31に位置するレール
枠体11の折曲げ板部17a ,17b における互いに対向する
対向面は、導入方向に向って内方向に曲面状に傾斜した
第1の傾斜案内面33にて形成されている。また、この導
入口部31に位置するレール仕切体12の作用板部23a ,23
b における互いに対向する面は、導入方向に向って内方
向に傾斜した略直角三角形状の第2の傾斜案内面34にて
形成されている。さらに、この導入口部31に位置するレ
ール仕切体12の作用板部23a ,23b におけるレール枠体
11の接合板部16a と対向する面は、導入方向に向って内
方向に傾斜した略直角三角形状の第3の傾斜案内面35に
て形成され、この第3の傾斜案内面35の一辺と第2の傾
斜案内面34の一辺とが連結されている。なお、これら第
1ないし第3の傾斜案内面33,34,35にて傾斜案内面部
40が構成されている。
【0033】次いで、閉鎖シート体8は、例えばガラス
クロス、シリカクロス等の不燃性生地の1枚のシート部
材、或いは、複数枚のシート部材の縁部を互いに接合し
て1枚状にしたものにて被閉鎖部2に対応した略矩形状
に形成され、シート巻体7に巻き取りおよび巻き戻し可
能に取り付けられている。
【0034】この閉鎖シート体8は、火災時にシート巻
体7による巻き戻しにより下降して、移動方向に沿った
両側縁部が両側のガイドレール3a,3bの収容部30内にそ
れぞれ位置した状態で、被閉鎖部2を閉鎖するものであ
る。
【0035】そして、この被閉鎖部2の閉鎖時に閉鎖シ
ート体8のガイドレール3a,3bの収容部30内に位置する
両側縁部には、図1に示されるように、上下方向に長手
方向を有する細長状の抜止め体41,41が閉鎖シート体8
の移動方向の一端から他端にわたって位置した状態で設
けられている。すなわち、抜止め体41,41は、閉鎖シー
ト体8の側縁部にこの閉鎖シート体8の先端位置から基
端位置まで全体にわたって、つまりこの閉鎖シート体8
の下端位置から上端位置までの全長にわたって連続的に
位置している。
【0036】この各抜止め体41は、不燃性を有しかつ可
撓性を有する断面円形の線状の補強部材、例えばワイ
ヤ、ロープ、ベルト等にてガイドレール3a,3bの収容部
30内に収容可能な幅寸法をもって形成され、閉鎖シート
体8の側縁部を折り返し不燃性の縫い糸43で縫着して形
成した袋部42内に収容されている。この各抜止め体41の
長手方向は、閉鎖シート体8の面内においてこの閉鎖シ
ート体8の移動方向と平行であり、閉鎖シート体8の側
縁辺と平行状である。
【0037】そして、この各抜止め体41は、被閉鎖部2
の閉鎖時に閉鎖シート体8が火災による風圧等を受けた
場合に、図4に示されるように、ガイドレール3a,3bの
係合部25と閉鎖シート体8を介して係合し、閉鎖シート
体8の側縁部がガイドレール3a,3bの収容部30内から抜
け出すことを防止する。なお、閉鎖シート体8の移動方
向の先端部、すなわち、下端部には床面4に接触する不
燃性の金属製等の重錘体45が全幅にわたって位置するよ
うに取り付けられている。
【0038】次に、上記第1の実施の形態の動作を説明
する。
【0039】耐火スクリーン装置1は、通常時には閉鎖
シート体8が抜止め体41とともにシート巻体7に巻き取
られており、被閉鎖部2が開口している。
【0040】そして、例えば、火災が発生すると、閉鎖
シート体8がシート巻体7の巻き戻しにより下降し、重
錘体45が床面4と接触し、この閉鎖シート体8にて被閉
鎖部2が閉鎖される。
【0041】この被閉鎖部2が閉鎖された状態では、閉
鎖シート体8の移動方向に沿った両側縁部が左右両側の
ガイドレール3a,3bの収容部30内にそれぞれ位置し、両
抜止め体41,41が両ガイドレール3a,3bの収容部30内に
下端から上端にわたって全体に位置している。また、重
錘体45の長手方向の両端部が左右両側のガイドレール3
a,3bの収容部30内にそれぞれ位置している。
【0042】そして、この被閉鎖部2の閉鎖状態で、閉
鎖シート体8が熱風等による風圧を受けた場合、閉鎖シ
ート体8が風ではらんで中央が膨らみ、その結果、閉鎖
シート体8の両側が引っ張られ、図4に示されるよう
に、抜止め体41,41がガイドレール3a,3bの係合部25と
全体にわたって係合する。
【0043】その結果、閉鎖シート体8が風圧を受けて
も、閉鎖シート体8とガイドレール3a,3bとの間に隙間
が形成されず、閉鎖シート体8の一方の面側である火災
側からの煙、火炎等が他方の面側である避難側に抜ける
ことがなく、延焼、煙の拡散等が防止される。
【0044】このようにして、上記第1の実施の形態に
よれば、閉鎖シート体8の側縁部において移動方向の一
端から他端にわたって位置する抜止め体41,41が、ガイ
ドレール3a,3bの係合部25と係合することによって、重
錘体45とともに、閉鎖シート体8の側縁部がガイドレー
ル3a,3bの収容部30内から抜け出すことを防止する。
【0045】したがって、閉鎖シート体8が火災による
風圧等を受けた場合でも、閉鎖シート体8とガイドレー
ル3a,3bとの間に隙間が形成されることがなく、抜止め
体41を設けるだけの簡単な構成で、閉鎖シート体8の側
縁部の抜出しを効果的に防止しつつ、気密性を十分に確
保できる。
【0046】また、抜止め体41を可撓性を有する線状の
補強部材にて形成したので、閉鎖シート体8とともに抜
止め体41をシート巻体7にて容易に巻き取ることがで
き、かつ、閉鎖シート体8の側縁部を補強することで閉
鎖シート体8の破損を防止できる。
【0047】さらに、抜止め体41が閉鎖シート体8の側
縁部を折り返して形成した袋部42内に収容されているの
で、抜止め体41が露出した構成に比べて、抜止め体41を
適切に保護でき、例えば抜止め体41の再利用を容易にで
きる。
【0048】また、ガイドレール3a,3bの導入口部31に
位置する傾斜案内面部40が導入方向に向って内方向に傾
斜しているので、シート巻体7の巻き戻しによる閉鎖シ
ート体8の導入時に、閉鎖シート体8の側縁部が傾斜案
内面部40にて案内されるため、閉鎖シート体8の側縁部
を導入口部31から収容部30内にスムーズに導入でき、よ
って、例えば、閉鎖シート体8の引掛り等を防止でき、
閉鎖シート体52の破損を防止できる。
【0049】次に、本発明の開閉装置の第2の実施の形
態の構成を図面を参照して説明する。
【0050】図7および図8に示す開閉装置としての耐
火スクリーン装置51は、上述の第1の実施の形態におけ
る耐火スクリーン装置1において、閉鎖シート体8とは
異なる閉鎖体である閉鎖シート体52を備えている。
【0051】この閉鎖シート体52は、例えばガラスクロ
ス、シリカクロス等の不燃性生地の1枚のシート部材、
或いは、複数枚のシート部材の縁部を互いに接合して1
枚状にしたものにて、被閉鎖部2に対応した略矩形状に
形成され、シート巻体7に巻き取りおよび巻き戻し可能
に取り付けられている。
【0052】この閉鎖シート体52は、火災時にシート巻
体7による巻き戻しにより下降して、移動方向に沿った
両側縁部が両側のガイドレール3a,3bの収容部30内にそ
れぞれ位置した状態で、被閉鎖部2を閉鎖するものであ
る。
【0053】そして、この被閉鎖部2の閉鎖時に閉鎖シ
ート体52のガイドレール3a,3bの収容部30内に位置する
両側縁部には、図7に示されるように、上下方向に長手
方向を有する細長状の抜止め体61,61が閉鎖シート体52
の移動方向の一端から他端にわたって位置した状態で設
けられている。すなわち、抜止め体61,61は、閉鎖シー
ト体52の側縁部にこの閉鎖シート体52の先端位置から基
端位置まで全体にわたって、つまりこの閉鎖シート体52
の下端位置から上端位置までの全長にわたって連続的に
位置している。
【0054】この各抜止め体61は、例えば不燃性を有し
かつ可撓性を有する断面円形の線状の補強部材、例えば
ワイヤ、ロープ、ベルト等にてガイドレール3a,3bの収
容部30内に収容可能な幅寸法をもって形成され、閉鎖シ
ート体52の側縁部を折り返し図示しない不燃性の縫い糸
で縫着して形成した図示しない袋部内に収容されてい
る。この各抜止め体61の長手方向は、閉鎖シート体52の
面内においてこの閉鎖シート体52の移動方向と平行であ
り、閉鎖シート体52の側縁辺と平行状である。
【0055】そして、この各抜止め体61は、被閉鎖部2
の閉鎖時に閉鎖シート体52が火災による風圧等を受けた
場合に、ガイドレール3a,3bの係合部25と閉鎖シート体
52を介して係合し、閉鎖シート体52の側縁部がガイドレ
ール3a,3bの収容部30内から抜け出すことを防止する。
【0056】また、閉鎖シート体52には、図7および図
9に示されるように、上下方向に長手方向を有する複
数、例えば3本の細長状で線状の補強体としての縦補強
体62,62,62が、閉鎖シート体52の移動方向と交差する
方向に互いに間隔をおいた状態で互いに平行に設けられ
ている。なお、縦補強体62は3本には限定されず、1本
でも、2本でも、4本以上でもよく、例えば、図示しな
いが、閉鎖シート体52の左右方向の中央、中央より少し
右寄り、または、中央少し左寄りに位置する1本の縦補
強体62や、中央より少し左右にずれた位置に位置する2
本の縦補強体62,62でもよく、被閉鎖部2を閉鎖する閉
鎖シート体52の左右幅寸法により、縦補強体62の本数及
び位置を適宜決定するとよい。
【0057】この各縦補強体62は、抜止め体61と同様、
例えば不燃性を有しかつ可撓性を有する断面円形の線状
の補強部材にて形成されており、抜止め体61と平行に位
置し、この各縦補強体62の長手方向の一端である下端は
閉鎖シート体52の先端位置に位置し、長手方向の他端で
ある上端は閉鎖シート体52の基端位置に位置する。
【0058】さらに、閉鎖シート体52には、図7および
図10に示されるように、水平方向に長手方向を有する
複数、例えば2本の細長状で線状の補強体としての横補
強体63,63が、閉鎖シート体52の移動方向に互いに間隔
をおいて互いに平行で、縦補強体62,62,62とそれぞれ
交差した状態に設けられている。なお、横補強体63は2
本には限定されず、1本でも、3本以上でもよく、例え
ば、図示しないが、閉鎖シート体52の上下方向の中央、
中央より少し右寄り、または、中央少し左寄りに位置す
る1本の横補強体63でもよく、被閉鎖部2を閉鎖する閉
鎖シート体52の上下高さ寸法により、横補強体63の本数
及び位置を適宜決定するとよい。
【0059】この各横補強体63は、例えば、不燃性を有
する鉄等の金属製のワイヤ等の補強部材にて形成され、
長手方向の一端部が一方のガイドレール3aのシート挿入
口18から挿入されて収容部30内に位置し、長手方向の他
端部が他方のガイドレール3bのシート挿入口18から挿入
されて収容部30内に位置する。
【0060】なお、各縦補強体62および各横補強体63
は、それぞれ閉鎖シート体52と同じ材質のシート片66を
不燃性の縫い糸67で縫着して形成した袋部68内に収容さ
れている。
【0061】また、閉鎖シート体52の移動方向の先端
部、すなわち、図示の下端部には床面4に接触する不燃
性の金属製等の重錘体65が全幅にわたって位置するよう
に取り付けられている。
【0062】次に、上記第2の実施の形態の動作を説明
する。
【0063】耐火スクリーン装置51は、通常時には閉鎖
シート体52が抜止め体61、縦補強体62および横補強体63
とともにシート巻体7に巻き取られており、被閉鎖部2
が開口している。
【0064】そして、例えば、火災が発生すると、閉鎖
シート体52がシート巻体7の巻き戻しにより下降し、重
錘体65が床面4に接触し、この閉鎖シート体52にて被閉
鎖部2が閉鎖される。
【0065】この被閉鎖部2が閉鎖された状態では、図
7に示されるように、閉鎖シート体52の移動方向に沿っ
た両側縁部が左右両側のガイドレール3a,3bの収容部30
内にそれぞれ位置し、両抜止め体61,61が両ガイドレー
ル3a,3bの収容部30内に下端から上端にわたって全体に
位置している。
【0066】また、各横補強体63の長手方向の両端部が
左右両側のガイドレール3a,3bの収容部30内にそれぞれ
位置するとともに、重錘体65の長手方向の両端部も左右
両側のガイドレール3a,3bの収容部30内にそれぞれ位置
している。
【0067】そして、この被閉鎖部2の閉鎖状態で、閉
鎖シート体52が熱風等による風圧を受けた場合、閉鎖シ
ート体52が風ではらんで中央が膨らみ、その結果、閉鎖
シート体52の両側が引っ張られ、抜止め体61,61がガイ
ドレール3a,3bの係合部25と全体にわたって係合する。
また、横補強体63の両端部および重錘体65の両端部は、
それぞれガイドレール3a,3bと係合する。
【0068】その結果、閉鎖シート体52が風圧を受けて
も、閉鎖シート体52とガイドレール3a,3bとの間に隙間
が形成されず、閉鎖シート体52の一方の面側である火災
側からの煙、火炎等が他方の面側である避難側に抜ける
ことがなく、延焼、煙の拡散等が防止される。
【0069】このようにして、上記第2の実施の形態に
よれば、閉鎖シート体52が火災による風圧等を受けた場
合でも、閉鎖シート体52とガイドレール3a,3bとの間に
隙間が形成されることがなく、抜止め体61による簡単な
構成で、閉鎖シート体52の側縁部の抜出しを効果的に防
止しつつ、気密性を十分に確保できる等、上述の第1の
実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0070】また、この第2の実施の形態では、互いに
交差して位置する縦補強体62および横補強体63の存在に
より、閉鎖シート体52が補強されているため、閉鎖シー
ト体52の強度が向上し、閉鎖シート体52の破損を防止で
きる。
【0071】さらに、この第2の実施の形態では、抜止
め体41、横補強体63および重錘体65にて、閉鎖シート体
52の側縁部がガイドレール3a,3bの収容部30から抜け出
すことをより一層効果的に防止しつつ、気密性を十分か
つ適切に確保できる。
【0072】なお、上記第2の実施の形態では、閉鎖シ
ート体52を補強する補強体は、互いに直交する縦補強体
62および横補強体63である構成として説明したが、例え
ば、図示しないが、補強体は、閉鎖シート体52の面内に
おいて、閉鎖シート体52の移動方向、移動方向と直交す
る方向、移動方向に対して斜め方向等、あらゆる方向に
沿って設けたものや、これらいろいろな方向を向いた補
強体を適宜に複合したものでもよく、例えば、正面視で
×形状をなすように補強体を設けてもよい。
【0073】また、補強体は、閉鎖シート体52の移動方
向と直交する方向に設ける場合は、比較的変形しにくい
部材で形成することが好ましいが、可撓性を有する例え
ば細長状で線状の部材等で形成してもよい。一方、補強
体は、閉鎖シート体52の移動方向、移動方向に対して斜
め方向に設ける場合は、可撓性を有する例えば細長状で
線状の部材等で形成することが好ましい。
【0074】また一方、上記実施の形態においては、抜
止め体41,61は、閉鎖シート体8,52の側縁部を折り返
して形成した袋部42内に収容した構成について説明した
が、例えば、図11に示すように、閉鎖シート体8,52
の側縁部に閉鎖シート体8,52と同じ材質である不燃性
の細長矩形状のシート片70を取り付けて形成した袋部71
内に収容する構成でもよい。このシート片70は幅方向の
中間位置で円を描くように折り返され、このシート片70
の幅方向の両端部と閉鎖シート体8,52の側縁部とが3
層に重ね合わされた状態で不燃性の縫い糸で縫着されて
いる。そして、このシート片70による構成では、閉鎖シ
ート体8,52の側縁部を折り返して袋部42を形成しない
ので、従来の閉鎖シート体の幅寸法を変更する必要がな
く、従来の閉鎖シート体を使用でき、製造コストを削減
できる。
【0075】また、例えば、図12に示すように、抜止
め体41,61を、閉鎖シート体8,52の側縁部に閉鎖シー
ト体8,52と同じ材質である不燃性の細長矩形状のシー
ト片75を取り付けて形成した袋部76内に収容する構成で
もよい。このシート片75は、少し弛んだ状態に設定さ
れ、幅方向の両端部と閉鎖シート体8,52の側縁部とが
重ね合わされた状態で不燃性の縫い糸77a ,77b で縫着
されている。そして、このシート片75による構成では、
袋部76の形成時にシート片75、或いは閉鎖シート体8,
52の側縁部を折り返す必要がなく、製造性が良い。
【0076】また一方、例えば、図13に示すように、
閉鎖シート体8,52と同じ材質である不燃性の細長矩形
状のシート片78にて形成した袋部79内に、抜止め体41,
61を予め収容しておき、この抜止め体41,61を収容した
袋部79を閉鎖シート体8,52の側縁部に不燃性の縫い糸
80で縫着した構成でもよい。
【0077】さらに、上記いずれの実施の形態において
も、ガイドレール3a,3bは、鉄等の金属製の仕切体形成
部材21a ,21b にて形成したレール仕切体12を備えた構
成として説明したが、例えば、図14および図15に示
すガイドレール83a ,83b のように、レール仕切体12に
代えて、互いに離間対向した一対の塩化ビニル樹脂等の
合成樹脂製の保護部材84a ,84b を備えた構成でもよ
い。
【0078】この各保護部材84a ,84b は、上下方向に
長手方向を有する断面略円形の細長棒状に形成され、こ
の各保護部材84a ,84b には取付け用の凹状のスリット
部86が長手方向に沿ってそれぞれ形成されている。この
スリット部86内にはレール枠体11の折曲げ板部17a ,17
b の先端縁部が挿入されて位置し、これら両折曲げ板部
17a ,17b の各先端縁部に各保護部材84a ,84b が固定
的に取り付けられている。
【0079】また、この各保護部材84a ,84b には、抜
止め体41,61と閉鎖シート体8,52を介して係合する係
合部87がガイドレール83a ,83b の内部に長手方向に沿
って位置する収容部88と対向する位置に設けられ、この
係合部87は外面曲面形状に形成されている。なお、収容
部88はシート挿入口18と連通口部89を介して連通してい
る。
【0080】そして、この実施の形態によれば、ガイド
レール83a ,83b の係合部87を外面曲面形状に形成した
ので、抜止め体41,61が閉鎖シート体8,52を介して係
合部87と係合する場合に、角部を有する係合部と比べ
て、閉鎖シート体8,52との滑りが良く、閉鎖シート体
8,52の表面が傷付きにくくなり、閉鎖シート体8,52
の破損を効果的に防止できる。
【0081】さらに、いずれの実施の形態においても、
抜止め体41,61の長手方向は、閉鎖シート体8,52の移
動方向である上下方向に平行で、閉鎖シート体8の側縁
辺と平行状である構成として説明したが、例えば、図1
6および図17に示す開閉装置としての耐火スクリーン
装置90のように、抜止め体91の長手方向を、閉鎖シート
体8,52の移動方向とは異ならせ、つまり、閉鎖シート
体8,52の面内において長手方向がその閉鎖シート体
8,52の移動方向に対して直線状或いは湾曲状に傾斜さ
せ、閉鎖シート体8,52の側縁辺に対して傾斜状にした
構成でもよい。
【0082】すなわち、この耐火スクリーン装置90の各
抜止め体91,91は、例えば不燃性を有しかつ可撓性を有
する断面円形の線状の補強部材、例えばワイヤ、ロー
プ、ベルト等にて形成され、閉鎖シート体8,52のガイ
ドレール3a,3bの収容部30内に位置する両側縁部にこの
閉鎖シート体8,52の移動方向の一端から他端にわたっ
た状態で傾斜状に位置している。
【0083】つまり、例えば、図16に示されるよう
に、抜止め体91の長手方向の下端が閉鎖シート体8,52
の側縁部下端の最も外側の位置に位置し、かつ、抜止め
体91の長手方向の上端が閉鎖シート体8,52の側縁部上
端の内側の位置に位置して、この抜止め体91が閉鎖シー
ト体8,52の側縁部の下端から上端にわたって所定の傾
斜角度をもって位置している。なお、この所定の傾斜角
度は、例えば、シート巻体7にて抜止め体91が巻き取ら
れた状態で、抜止め体91同士がなるべく重なり合わない
よう、隣接する抜止め体91間に隙間が形成されないよう
に設定された傾斜角度である。また、図18に示すよう
に、抜止め体91より外側に位置する閉鎖シート体8,52
の側縁部を、略三角形状に切り欠いてもよい。
【0084】また、この耐火スクリーン装置90のシート
巻体7は、図2に示す構成とは少し異なり、図16に示
されるように、閉鎖シート体8,52および抜止め体91を
巻き取った状態で軸方向の全体にわたって略等径状にな
るように、軸方向の両端部が端縁側に向って縮径したテ
ーパ状に形成され、このテーパ状の部分で抜止め体91を
巻き取る構成とされている。
【0085】さらに、この耐火スクリーン装置90のレー
ル仕切体12の仕切体形成部材21a ,21b は、図3に示す
構成とは少し異なり、図17に示されるように、作用板
部23a ,23b のレール枠体11の接合板部16a と対向する
面が、抜止め体91と対応してこの抜止め体91と同じ所定
の傾斜角度をもって傾斜し、この傾斜した面の内側縁側
に抜止め体91と閉鎖シート体8,52を介して係合する係
合部25が形成されている。
【0086】そして、この耐火スクリーン装置90によれ
ば、抜止め体91による簡単な構成で、閉鎖シート体8,
52の側縁部の抜出しを効果的に防止しつつ気密性を十分
に確保できる等の効果を奏するばかりでなく、抜止め体
91の長手方向が閉鎖シート体8,52の側縁辺に対して所
定の傾斜角度で傾斜しているので、抜止め体91同士がな
るべく重なり合わないようにしつつシート巻体7にて小
さい巻径で略等径状になるように閉鎖シート体8,52と
ともに抜止め体91を容易に巻き取ることができる。
【0087】また、抜止め体91の長手方向が閉鎖シート
体8,52の側縁辺に対して所定の傾斜角度で傾斜してい
るので、シート巻体7による巻取り時に、隣接する抜止
め体91同士が係合し合うため、図3に示す抜止め体41の
構成等に比べて、閉鎖シート体8,52の巻きずれが発生
しにくく、シート巻体7にて閉鎖シート体8,52および
抜止め体91を適切に巻き取ることができる。
【0088】なお、この耐火スクリーン装置90におい
て、図示しないが、ガイドレール3a,3bの仕切体形成部
材21a ,21b に代えて、ガイドレール83a ,83b の保護
部材84a ,84b を抜止め体91に対応させて抜止め体91と
同じ所定の傾斜角度で傾斜状にした構成とすることもで
きる。
【0089】また、いずれの実施の形態においても、抜
止め体41,61,91は、例えば不燃性を有しかつ可撓性を
有する断面円形の線状の補強部材にて形成した構成とし
て説明したが、例えば、係合部25,87と係合可能な形状
であればいかなる形状でもよく、例えば鉄等の金属製の
細長矩形板状の補強部材にて形成した構成等でもよい。
【0090】さらに、いずれの実施の形態においても、
開閉装置は、耐火スクリーン装置1,51,90として説明
したが、例えば、防火防煙の用途以外では、例えば、保
温、保冷倉庫、或いはクリーンルーム等の出入口用のシ
ートシャッタ等のスクリーン装置でもよく、この場合、
閉鎖シート体8,52は、例えば塩化ビニール、ポリエチ
レン、ポリウレタン等の合成樹脂製のシート部材、或い
は、不燃性、難燃性を有しない布等にて形成したもので
もよい。防火防煙用の開閉装置では開閉装置自体に避難
用の避難口を設けてあってもよい。
【0091】また、いずれの実施の形態においても、閉
鎖シート体8,52は閉鎖体である、つまり、閉鎖シート
体8,52は閉鎖体全体を形成する構成として説明した
が、例えば、閉鎖体の一部のみを形成するものでもよ
い。例えば、金属製等のスラットやパネルの閉鎖連接体
と閉鎖シート体とで閉鎖体を形成してもよい。
【0092】また、抜止め体41,61,91を形成する線状
の補強部材の断面形状は、円形、楕円形、三角形、四角
形等任意であるが、好ましくは、断面に角部のない面取
り形状がよく、要するに、風圧等がかかった際にガイド
レール3a,3bの係合部25,87に係合密着しやすく、閉鎖
シート体8,52が損傷を受けにくい形状がよい。
【0093】さらに、ガイドレール3a,3bの係合部25,
87の形状は任意であるが、好ましくは、曲面或いは角部
でない面取り形状がよく、要するに、風圧等がかかって
閉鎖シート体8,52と係合密着した際に、その閉鎖シー
ト体8,52が損傷を受けにくい形状がよい。
【0094】また、いずれの実施の形態においても、抜
止め体41,61,91が巻き取られる位置におけるシート巻
体7の軸方向の両端部を、巻取り後の閉鎖体としての閉
鎖シート体8,52が略等径状になるように、他の部分に
比べて小径状に形成してもよい。
【0095】さらに、抜止め体41,61,91は、閉鎖体と
しての閉鎖シート体8,52の側縁部に移動方向の一端か
ら他端にわたって1本で連続して設けてもよく、適宜に
複数本で断続的に設けてもよい。
【0096】また、抜止め体41,61,91は、閉鎖シート
体8,52の側縁部の厚さをガイドレール3a,3bから抜け
でないくらいの厚さとして形成してもよく、例えば、側
縁部を複数回折り返して縫着、接着等にて接合して所定
の厚さにしてもよい。
【0097】さらに、抜止め体41,61,91は、線状の補
強部材を閉鎖シート体8,52の側縁部に複数の短尺シー
ト片にて保持して設けてもよい。
【0098】また、閉鎖体としての閉鎖シート体8,52
は、スクリーンボックス5内への巻き取り収容ではな
く、折り畳み収容や、送り込み収容等でもよい。
【0099】さらに、いずれの実施の形態でも、閉鎖体
としての閉鎖シート体8,52の移動方向が上下方向のも
のには限定されず、図示しないが、左右方向、水平方
向、或いは、傾斜方向等、あらゆる方向のものでもよ
い。
【0100】
【発明の効果】請求項1記載の開閉装置によれば、閉鎖
シート体の側縁部に移動方向の一端から他端にわたって
位置する抜止め体が、ガイドレールの係合部と係合する
ことによって閉鎖シート体の側縁部が収容部内から抜け
出すことを防止するので、閉鎖シート体が風圧等を受け
た場合でも、抜止め体による簡単な構成で、閉鎖シート
体の側縁部の抜出しを効果的に防止しつつ、気密性を十
分に確保できる。
【0101】請求項2記載の開閉装置によれば、抜止め
体を可撓性を有する線状の補強部材にて形成したので、
閉鎖シート体とともに抜止め体を容易に巻き取ることが
でき、かつ、閉鎖シート体の側縁部を補強することで閉
鎖シート体の破損を防止できる。
【0102】請求項3記載の開閉装置によれば、抜止め
体は閉鎖シート体の面内において長手方向が閉鎖シート
体の移動方向と平行であるので、より簡単な構成で、気
密性をより一層十分に確保できる。
【0103】請求項4記載の開閉装置によれば、抜止め
体は閉鎖シート体の面内において長手方向が前記閉鎖シ
ート体の移動方向に対して傾斜しているので、抜止め体
同士がなるべく重なり合わないようにしつつ、小さい巻
径をもって抜止め体を容易に巻き取ることができる。
【0104】請求項5記載の開閉装置によれば、抜止め
体が袋部内に収容されているので、抜止め体が露出した
構成に比べて、抜止め体を適切に保護できる。
【0105】請求項6記載の開閉装置によれば、ガイド
レールの導入口部に位置する傾斜案内面部が導入方向に
向って内方向に傾斜しているので、閉鎖シート体の導入
時に閉鎖シート体の側縁部が傾斜案内面部にて案内され
るため、閉鎖シート体の側縁部を導入口部から収容部内
にスムーズに導入できる。
【0106】請求項7記載の開閉装置によれば、ガイド
レールの係合部を外面曲面形状に形成したので、抜止め
体が閉鎖シート体を介して係合部と係合する場合に、閉
鎖シート体を係合部にて傷めることを防止できる。
【0107】請求項8記載の開閉装置によれば、補強体
の存在により、閉鎖シート体が補強されるので、閉鎖シ
ート体の強度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の開閉装置の第1の実施の形態を示す正
面図である。
【図2】同上開閉装置を示す側面図である。
【図3】風圧を受ける前の状態での図1のA−A断面図
である。
【図4】風圧を受けた後の状態での図1のA−A断面図
である。
【図5】同上開閉装置のガイドレールを示す平面図であ
る。
【図6】同上ガイドレールの上端部を示す一部を省略し
た斜視図である。
【図7】本発明の開閉装置の第2の実施の形態を示す正
面図である。
【図8】同上開閉装置の側面図である。
【図9】図7のB−B断面図である。
【図10】図7のC−C断面図である。
【図11】同上開閉装置の抜止め体を収容する袋部の変
形例を示す断面図である。
【図12】同上開閉装置の抜止め体を収容する袋部の他
の変形例を示す断面図である。
【図13】同上開閉装置の抜止め体を収容する袋部の他
の変形例を示す断面図である。
【図14】同上開閉装置のガイドレールの変形例を示す
平面図である。
【図15】同上ガイドレールの上端部を示す斜視図であ
る。
【図16】同上開閉装置の他の実施の形態を示す正面図
である。
【図17】図16のD−D断面図である。
【図18】同上開閉装置のさらに他の実施の形態を示す
正面図である。
【符号の説明】
1,51,90 開閉装置としての耐火スクリーン装置 2 被閉鎖部 3a,3b,83a ,83b ガイドレール 8,52 閉鎖体である閉鎖シート体 25,87 係合部 30,88 収容部 31 導入口部 40 傾斜案内面部 41,61,91 抜止め体 42,71,76,79 袋部 62 補強体としての縦補強体 63 補強体としての横補強体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E06B 9/20 B (72)発明者 村山 伸一 東京都板橋区志村三丁目26番4号 文化シ ヤッター株式会社内 (72)発明者 岩瀬 憲昭 東京都板橋区志村三丁目26番4号 文化シ ヤッター株式会社内 Fターム(参考) 2E042 AA06 BA01 CA01 CB01 CB02 DA01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被閉鎖部の両側に設けられ、それぞれ内
    部に長手方向に沿って形成された収容部およびこの収容
    部と対向して位置する係合部を有するガイドレールと、 このガイドレールの長手方向に沿って移動するように設
    けられ、移動方向に沿った両側縁部が前記ガイドレール
    の前記収容部内にそれぞれ位置した状態で前記被閉鎖部
    を閉鎖する閉鎖体の少なくとも一部を形成する閉鎖シー
    ト体と、 この閉鎖シート体の前記ガイドレールの前記収容部内に
    位置する側縁部に移動方向の一端から他端にわたって位
    置するように設けられ、前記ガイドレールの前記係合部
    と係合することによって前記閉鎖シート体の側縁部が前
    記収容部内から抜け出すことを防止する抜止め体とを具
    備したことを特徴とする開閉装置。
  2. 【請求項2】 抜止め体は、可撓性を有する線状の補強
    部材にて形成されていることを特徴とする請求項1記載
    の開閉装置。
  3. 【請求項3】 抜止め体は、閉鎖シート体の面内におい
    て長手方向が前記閉鎖シート体の移動方向と平行に設け
    てあることを特徴とする請求項2記載の開閉装置。
  4. 【請求項4】 抜止め体は、閉鎖シート体の面内におい
    て長手方向が前記閉鎖シート体の移動方向に対して傾斜
    して設けてあることを特徴とする請求項2記載の開閉装
    置。
  5. 【請求項5】 抜止め体は、閉鎖シート体の側縁部に位
    置する袋部内に収容されていることを特徴とする請求項
    1ないし4のいずれかに記載の開閉装置。
  6. 【請求項6】 ガイドレールは、長手方向の一端部に形
    成され収容部と連通し閉鎖シート体の側縁部を導入する
    導入口部およびこの導入口部に位置し導入方向に向って
    内方向に傾斜した傾斜案内面部を有することを特徴とす
    る請求項1ないし5のいずれかに記載の開閉装置。
  7. 【請求項7】 ガイドレールの係合部は、外面曲面形状
    に形成されていることを特徴とする請求項1ないし6の
    いずれかに記載の開閉装置。
  8. 【請求項8】 閉鎖シート体には、該閉鎖シート体を補
    強する補強体が設けられていることを特徴とする請求項
    1ないし7のいずれかに記載の開閉装置。
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