JP2009138421A - シャッター装置用開閉体および該開閉体を用いたシャッター装置 - Google Patents

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Masayuki Kakusawa
正行 角沢
Masaru Nagao
大 長尾
Kazutaka Fujisawa
一孝 藤澤
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Abstract

【課題】 高温環境に晒された後であっても比較的高い引張強度を維持することができるシート状のシャッター装置用開閉体および該開閉体を用いたシャッター装置を提供する。
【解決手段】 収納部30から繰り出されて空間を仕切るように閉鎖動作するシャッター装置用開閉体において、耐火性及び可撓性を有する金属ネット層11a1と、耐火性及び可撓性を有する合成樹脂層11a2’とを備え、前記金属ネット層11a1の網目11a11を前記合成樹脂層11a2’によって塞ぐようにして、これらの層を開閉体厚さ方向に接合してなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、オーバーヘッドドアを含むシャッター装置に用いられる開閉体および該開閉体を用いたシャッター装置に関し、特に防火防煙目的として利用するのに好適なシャッター装置用開閉体および該開閉体を用いたシャッター装置に関するものである。
従来、この種の発明には、例えば特許文献1に記載されたもののように、耐火性及び可撓性を有するシート体により構成されたシャッター装置用開閉体がある。
このようなシート状の開閉体によれば、金属製スラット等からなる開閉体と比較し軽量なことなどから、開閉動作性が良好であり、火災等の非常時に速やかに閉鎖動作して、炎や煙等の蔓延を防ぐことができる。
しかしながら、前記シート状の開閉体では、火災時等により高温環境に晒されると、酸化劣化等に起因して、引張強度が低下する傾向がある。
この状態で、前記シート状開閉体に物等の衝突による衝撃を受けた場合、シート状開閉体が破損するおそれがある。
特開平10−211295号公報
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その課題とする処は、高温環境に晒された後であっても比較的高い引張強度を維持することができるシート状のシャッター装置用開閉体および該開閉体を用いたシャッター装置を提供する。
上記課題を解決するための技術的手段は、収納部から繰り出されて空間を仕切るように閉鎖動作するシャッター装置用開閉体において、耐火性及び可撓性を有する金属ネット層と、耐火性及び可撓性を有する合成樹脂層とを備え、前記金属ネット層の網目を前記合成樹脂層によって塞ぐようにして、これらの層を開閉体厚さ方向に接合してなることを特徴とする。
この技術的手段では、特に金属層が、耐火試験後においても当該シャッター装置用開閉体の引張強度を維持するように作用する。また、合成樹脂層は、金属層の網目を塞いで、炎及び煙等の透過を阻む。
更なる技術的手段によれば、前記金属ネット層が平織り状に構成されていることを特徴とする。
この技術的手段では、特に、当該シャッター装置用開閉体を比較的薄肉に形成することができる。
更なる技術的手段によれば、前記金属ネット層がメリアス編み状に構成されていることを特徴とする。
この技術的手段では、特に当該シャッター装置用開閉体の柔軟性及び伸縮性を向上することができる。
更なる技術的手段によれば、前記合成樹脂層は、前記金属ネット層に対し、半溶融状態の合成樹脂板を重ね合わせることで構成されていることを特徴とする。
この技術的手段では、半溶融状態の合成樹脂板が金属ネット層の網目を埋めるようにして金属ネット層に密着する。よって、金属ネット層と非金属層との接合強度を向上するとともに、炎や煙等の透過を効果的に阻むことになる。
更なる技術的手段によれば、前記金属ネット層及び前記非金属層を有する略帯状の開閉体構成部材を、開閉方向に複数接続してなるシャッター装置用開閉体であって、開閉方向に隣り合う前記開閉体構成部材の端部同士を、ステンレス製のステープラ用つづり針によって接続していることを特徴とする。
この技術的手段では、特に開閉方向に隣り合う開閉体構成部材間の接続強度および耐火性を向上する。
更なる技術的手段によれば、前記金属ネット層及び前記非金属層を有する略帯状の開閉体構成部材を、開閉方向に複数接続してなるシャッター装置用開閉体であって、開閉方向に隣り合う前記開閉体構成部材の端部同士を、ステンレス製のワイヤロープによって縫い付けていることを特徴とする。
この技術的手段では、特に開閉方向に隣り合う開閉体構成部材間の接続強度および耐火性を向上する。
更なる技術的手段のシャッター装置によれば、前記シャッター装置用開閉体をガイドレールに沿わせながら開閉動作するようにしたことを特徴とする。
この技術的手段では、特にシャッター装置用開閉体の引張強度及び耐火性能が向上する上、シャッター装置用開閉体とガイドレールとの接触箇所における気密性を向上する。
なお、前記シャッター装置には、開閉体を巻取軸に巻き取って収納するようにした態様や、開閉体を巻取軸に巻き取ることなくその開放方向側に収納するようにした態様(例えばオーバヘッドドア等)を含む。また、前記シャッター装置用開閉体の開閉方向は上下方向であることが好ましいが、斜め方向や、水平方向等とすることも可能である。
また、本明細書中において「開閉体厚さ方向」とは、閉鎖状態の上記開閉体の厚さ方向を意味する。
また、本明細書中において「開閉体幅方向」とは、開閉体の開閉方向と略直交する方向であって、上記開閉体の厚さ方向ではない方向を意味する。
また、本明細書中において「開閉体開閉方向」とは、開閉体が空間を仕切ったり開放したりするためにスライドする方向を意味する。
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような作用効果を奏する。
当該開閉体の引張強度を金属ネット層により比較的高く維持できる上、火炎や煙の透過を合成樹脂層によって防ぐことができる。
したがって、例えば、火災等により高温環境に晒された後、更に開閉体面に衝撃を受けたとしても、その衝撃により破損するようなことを防ぐことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施の形態の一例は、住宅やビル、倉庫、工場、地下街、トンネル、車両の荷台等の構築・構造物における開口部分や内部に配設され、前記開口部分を開閉したり、躯体内部の空間を仕切ったり開放したりする所謂シャッター装置、特に、火災などが発生した際に、火炎及び煙の拡散や蔓延を速やかに防止するのに好適な防火防煙シャッター装置、及び該シャッター装置に具備されるシャッター装置用開閉体について説明する。
このシャッター装置Aは、空間を上下に仕切ったり開放したりする開閉体10と、該開閉体10をその左右両側で開閉方向へ導くガイドレール20と、該開閉体10を繰り出したり収納したりする収納部30とを備え(図1参照)、開閉体10を耐火性及び可撓性を有する金属ネット層11a1および非金属層11a2によって構成している。
開閉体10は、下部側に通過物(具体的には人や物等)を通過可能な開口部10aを有する開閉体本体11と、前記開口部10aを開閉可能に閉鎖する扉部材12と、開閉体本体11の下端部に幅方向へわたって接続された座板部材13とを一体的に具備している。
開閉体本体11は、耐火性及び可撓性を有するとともに開閉体幅方向へわたる略帯状の開閉体構成部材11aを、上下方向に複数連設し、上下に隣り合う開閉体構成部材11a間の端部同士を縫い繋げることで構成されている。
各開閉体構成部材11aは、耐火性及び可撓性を有する金属ネット層11a1と、耐火性及び可撓性を有する非金属層11a2とを備え、前記金属ネット層11a1の網目11a11を前記非金属層11a2によって塞ぐようにして、これらの層を、耐火性を有する接着剤(図示せず)によって開閉体厚さ方向に接合している。
金属ネット層11a1は、具体的に説明すれば、耐火性及び可撓性を有する金属製の線材からなる織物または編物であり、多数の網目11a11を有するように形成されている。
この金属ネット層11a1は、図2に示す好ましい一例によれば、ステンレス製(例えばSUS304等)の線材(例えば外径約0.2mm)を、縦と横の各々において10本/インチ〜18本/インチとなるように、平織り状に織って構成される。この金属ネット層11a1を構成する線材の他例としては、例えば、鉄製やチタン製等とすることも可能である。
前記平織り状の金属ネット層11a1によれば、開閉体10を比較的薄肉で可撓性の良好な態様とすることができる。また、多数の網目11a11は、後述する製造過程において、接着剤を内在させるための空間として作用する。
なお、前記金属ネット層11a1における耐火性とは、少なくとも1000℃以上の耐熱性(融点)を有すればよく、好ましくは、開閉体10を構成した状態で、後述する耐火試験に耐え得る程度の耐火性とされる。
また、前記金属ネット層11a1における可撓性とは、開閉体10を構成した状態で、後述する巻取軸31により巻き取ったり繰り出したりすることが可能な程度の可撓性であればよい。
また、非金属層11a2は、金属ネット層11a1の表部側と裏部側との双方に設けられている。各非金属層11a2は、耐火性および可撓性を有する布であり、本実施の形態の好ましい一例によれば、シリカクロスが用いられる。このシリカクロスは、遮煙性能を向上するために比較的目の詰った布材として構成される。
この非金属層11a2における耐火性とは、難燃性である場合を含み、少なくとも1000℃以上の耐熱性(融点)を有すればよく、好ましくは、開閉体10を構成した状態で、後述する耐火試験に耐え得る程度の耐火性とされる。
また、非金属層11a2における可撓性とは、開閉体10を構成した状態で、後述する巻取軸31により巻き取ったり繰り出したりすることが可能な程度の可撓性であればよい。
次に、上記開閉体構成部材11aの製造方法について説明する。
先ず、金属ネット層11a1の表部側に位置する非金属層11a2(シリカクロス)と、裏部側に位置する非金属層11a2(シリカクロス)に対し、それぞれ耐火性を有する接着剤(図示せず)が塗布される。この接着剤は、エマルジョン系接着剤に水酸化アルミニウムを混入することで難燃性を向上したものとされる。
そして、二つの非金属層11a2,11a2が前記接着剤を塗布した面を対向させて配置されるとともに、これら二つの非金属層11a2,11a2の間に金属ネット層11a1が配置され、前記接着剤を内在した状態の前記三つの層11a2,11a1,11a2が、図3に示すように、近接する一対のローラ1,1間に通されて押圧されることで、圧着される。この圧着により表裏の非金属層11a2,11a2間の空気は外部へ追い出される。
この圧着状態においては、前記接着剤が、金属ネット層11a1の網目11a11に入り込むとともに、表裏の非金属層11a2,11a2を容易に剥がれることのないように接着する。そして、表裏の非金属層11a2,11a2間の空気が追い出されるため、より燃焼し難い開閉体構造を得ることができる。
上記開閉体構成部材11aは、開閉方向(図示例によれば上下方向)に複数設けられる。そして、隣り合う開閉体構成部材11a間の端部同士が重ね合わせられ、その重ね合わせ部分が、開閉体幅方向へわたる複数のステープラ用つづり針11bによって接続される(図4参照)。
各ステープラ用つづり針11bは、ステンレス製(例えばSUS304等)の線材を略コ字状に曲げ加工したものであり、ステープラによって前記重ね合わせ部分に挿通され、各先端部分が折り曲げられる。
なお、前記ステープラ用つづり針11bは、好ましい例として図4に示すようにチドリ状に配置されて、開閉体開閉方向に複数列(図示例によれば3列)設けられる。
前記構成によれば、ステープラ用つづり針11bは、その先端側部分を、前記重ね合わせ部分において、内部の金属ネット層11a1,11a1に対し複数個所挿通させて、上下の開閉体構成部材11a,11aを強固に接続する。
よって、前記ステープラ用つづり針11bを用いた止着構造によれば、従来の耐火性縫い糸を用いた止着構造に比べて、耐久性及び耐火性を向上することができる。
また、前記開閉体構成部材11aからなる開閉体本体11の幅方向の両端部には、開閉体開閉方向へ間隔を置いて複数の抜止部材11cが設けられる。この抜止部材11cは、開閉体本体11の面から開閉体厚さ方向へ突出してガイドレール20内に係合することで、開閉体10がガイドレール20から抜けてしまうのを防ぐ(図6参照)。
また、開閉体本体11の下端側には、人や物等の通過物を通過可能な略矩形切欠状の開口部10aが形成され、該開口部10aは、開閉可能な扉部材12によって閉鎖されている。
この扉部材12は、開口部10aを挟むようにして、開閉体本体11の表側と裏側にそれぞれ設けられ、各扉部材12の上端側部分が、開閉体本体11における開口部10aの上側に縫い付ける等して止着される。
各扉部材12は、開閉体構成部材11aと略同様の三層構造のシート材を、開閉体開閉方向へ縫い繋げて構成される。
各扉部材12には、開閉体幅方向へわたる補強部材12aが止着される。この補強部材12aは、耐火性を有する金属製の棒状部材であり、扉部材12に対し、開閉体開閉方向に間隔置いて複数(図1によれば三つ)配設される。この補強部材12aは、扉部材12の撓みを抑制するとともに錘体として作用することにより、扉部材12の閉鎖性を良好にしている。
また、座板部材13は、金属製の錘部材を複数組み合わせてなり、開閉体10における幅方向の略全長にわたって、開閉体本体11の閉鎖方向端部に接続されることで、開閉体10による閉鎖性を良好にするとともに、その自重により開閉体本体11を下方へ引っ張って、開閉体本体11に生じようとする撓みや皺等を抑制する。
また、ガイドレール20は、開閉体10の開閉体幅方向の端部を囲む断面略コ字状の部材であり、開閉体開閉方向へわたって長尺状に設けられている。
また、収納部30は、収納ケース32内で巻取軸31を回動させるように構成される。この収納部30は、前記巻取軸31により開閉体10を巻き取ったり巻き戻したりすることで、収納ケース32内へ開閉体10を収納したり、収納ケース32外へ開閉体10を繰り出したりする。
なお、この収納部30内の機構は、モータ等の電動駆動源により巻取り軸31を回動させる機構や、スプリング等の付勢部材の付勢力により巻取り軸31を回動させる機構、錘体や開閉体10の自重により巻取り軸31を回動させる機構、あるいはこれらの機構を組み合わせてなる機構等、何れの態様であってもよいが、災害等による停電の際でも、開閉体10を閉鎖できるように、少なくとも開閉体10を繰り出す際の動作が電動でない機構(例えば前記した付勢部材や、錘体、開閉体10の自重を利用して閉鎖動作する機構)を備えるのが好ましい。
また、収納部30の他例としては、収納ケース32を具備せずに、巻取軸31を露出した構成であってもよい。
次に、上述した実施の形態について、その特徴的な作用効果を説明する。
図5は、開閉体10に対する耐火試験の状況を示している。この耐火試験をおおまかに説明すれば、開閉体10を炉内に晒し、その炉内温度を、約1時間30分かけて常温から1000℃近く(より詳細には約978℃)まで上昇させる。そして、前記加熱の後に、開閉体10の表面に対し、水圧約207kPa、放水時間約16秒/m、流量約0.62m/minの放水による衝撃を与える。
そして、前記加熱および放水試験中に、開閉体10に酸化劣化や破損等による開口が生じないこと等が確認される。
本実施の形態の開閉体10によれば、前記耐火試験の際、非金属層11a2が多少酸化劣化したとしても、その非金属層11a2が金属ネット層11a1によって補強されているため、前記放水衝撃により非金属層11a2が崩れ落ちる等の破損を防ぐことができる。
更に、耐火試験後に、開閉体10が上下に隣り合う開閉体構成部材11a,11a間で分離してしまうようなことを、チドリ状に配設された多数のステープラ用つづり針11bによって防ぐことができる。
また、火災時における開閉体10内外の圧力差に起因して、図6に示すように開閉体10が厚さ方向の一方側から風圧を受けた際には、開閉体10の幅方向の端部がガイドレール20の開口縁部に接触する。この際、非金属層11a2の表面とガイドレール20の開口縁部との接触により良好な遮煙性を得ることができる。同様に収納部30下端側の図示しないまぐさ部と非金属層11a2との接触箇所においても良好な遮煙性を得ることができる。
なお、上記実施の形態によれば、金属ネット層11a1に対し接着剤によって非金属層11a2,11a2を接着する構成としたが、他例としては、図7に示すように、金属ネット層11a1と非金属層11a2とを、耐火性を有する一対の剛性部材11d,11d間に挟んで接合するようにしてもよい。
剛性部材11dは、開閉体幅方向へわたる金属製(例えばステンレスや鉄、チタン等)の長尺状部材であり、開閉体本体11を挟むようにして、開閉体本体11の表部側と裏部側との双方に設けられる。
そして、これら両剛性部材11d,11d及びこれら部材間の開閉体本体11には、ボルトとナット等の締結具11eが貫通挿入され締め付けられる。
なお、一対の剛性部材11d,11dは、開閉体10に対し一組設ける場合、開閉体10において自重等による引張力が比較的大きい部分、具体的には開閉体10の開閉方向の略中央近傍又は該中央近傍よりも開放方向側の部分に配置するのが好ましい。
また、金属ネット層11a1と非金属層11a2,11a2との密着性を、より向上するためには、一対の剛性部材11d,11dを、開閉体開閉方向に間隔を置くようにして、複数組設けるようにしてもよい。
更に他例としては、金属ネット層11a1と非金属層11a2,11a2とを、上記した接着材による接着構造と、前記一対の剛性部材11d,11dによる挟持構造とを併用して、より強固に密着させるようにしてもよい。
また、図2に示す態様によれば、開閉体構成部材11aを単一の金属ネット層11a1と二つの非金属層11a2とからなる三層構造としたが、開閉体構成部材の他例としては、図8に示すように単一の金属ネット層11a1と単一の非金属層11a2とを接着した構成とすることも可能である。
この態様は、特に火災発生箇所が予測される場合に、その火災発生箇所側に、非金属層11a2を向けて用いるようにすればよく、必要最小限の非金属層11a2によって効果的に耐火性能を発揮する。
また、開閉体構成部材の他例として、図9に示す態様は、特に耐久強度を向上するものであり、二つの金属ネット層11a1,11a1間に、非金属層11a2を挟みこみ、接着するようにしている。
この構成において、非金属層11a2を挟み込む前記金属ネット層11a1,11a1同士は、網目の位置が一致していてもよいし一致していなくてもよい。また、これら金属ネット層11a1,11a1の織り方、編み方は、同じでもよいし異なっていてもよい。
例えば、金属ネット層11a1,11a1の一方をメリアス編み、他方を平織りとするとともに巻取軸31に巻かれる構成とする場合には、巻取軸31に巻かれた際の外径側がメリアス編み、内径側が平織りとするのが好ましい。すなわち、前記外径側は、内径側よりも引張り量が多いため、比較的伸縮性のよいメリアス編みとするのが好ましい。
また、開閉体構成部材の他例として、図10に示す態様では、耐火性及び可撓性を有する前記金属ネット層11a1と、耐火性及び可撓性を有する非金属層11a2’(合成樹脂層)とを備え、金属ネット層11a1の網目11a11を前記非金属層11a2’(合成樹脂層)によって塞ぐようにして、これらの層を開閉体厚さ方向に接合してなる。
非金属層11a2’(合成樹脂層)は、具体的に説明すれば、難燃性を有する合成樹脂材料(例えばウレタン系合成樹脂にシリカクロス繊維を混入したもの等)からなる平板状部材であり、加熱により半溶融状態にされ(図10(a)参照)、その後に、金属ネット層11a1に重ね合わせられる(図10(b)参照)。
したがって、この非金属層11a2’は、金属ネット層11a1の網目11a11を埋めるようにして、該網目11a11を塞ぐとともに、金属ネット層11a1に対し密着した状態となる。
なお、非金属層11a2’を構成する前記合成樹脂材料は、開閉体10の多少の撓み等でひび割れたりしない程度の可撓性、柔軟性を有するものであればよい。
而して、図10に示す開閉体構成部材により構成されるシャッター装置用開閉体によれば、金属ネット層11a1と非金属層11a2’(合成樹脂層)との密着性が高いため、上記耐火試験により、火炎放射および放水を受けたとしても、非金属層11a2’が崩れ落ちる等の破損を防ぐことができる。
しかも、火災時における開閉体10内外の圧力差に起因して、開閉体10が厚さ方向の一方側から風圧を受けた際にも(図6参照)、開閉体10とガイドレール20との接触箇所や、収納部30下端の図示しないまぐさ部との接触箇所において遮煙性が良好である。
なお、図10に示す開閉体構成部材は、金属ネット層11a1と非金属層11a2’とからなる二層構造としているが、金属ネット層11a1の表部側と裏部側に前記非金属層11a2’,11a2’(合成樹脂層)を有する三層構造とすることも可能である。
更に他例としては、金属ネット層11a1と前記非金属層11a2’とを、前記のように熱溶融させることなく接着剤によって接合した態様や、金属ネット層11a1に対し耐火性の合成樹脂塗料を塗布することで、前記非金属層11a2を構成するようにした態様等とすることも可能である。
また、上記何れの態様の開閉体構成部材においても、金属ネット層11a1の他の好ましい態様として、ステンレス製(例えばSUS304等)の線材(例えば外径約0.25mm)を、メリアス編み状に編んだ構成とすることが可能である。この態様によれば、比較的柔軟で伸縮性の良好な開閉体10を構成することができる。
また、非金属層11a2は、特に耐火性の良好なものとして上記シリカクロスであることが好ましいが、他例としては、ガラスクロスやシリカクロス等の難燃性布地や、フッ素加工を施した塩化ビニル樹脂シート材、ガラス繊維製のシート材等とすることも可能である。
また、上記実施の形態によれば、開閉方向へ隣り合う開閉体構成部材11a,11a間の重ね合わせ部分を複数のステープラ用つづり針11bによって止着するようにしたが、他の好ましい態様として、前記重ね合わせ部分をステンレス製(例えばSUS304等)のワイヤロープによって縫い付けるようにしてもよい。
このワイヤロープは、好ましくは外径が0.2mmよりも大きく且つ0.4mmよりも小さいものが用いられ、数本(例えば5〜9本)のステンレス線材をより合わせることで構成されている。すなわち、外径が0.2mm以下では、十分な耐久性および耐火性が得られず、また、外径が0.4mm以上では、機械縫いが著しく困難となる。
また、前述した開閉体構成部材の他例(図8〜図10参照)においても、開閉体開閉方向へ複数接続する際に、前記ステープラ用つづり針11b及び/又は前記ワイヤロープを用いることが可能である。更に、これら他例においても、金属ネット層11a1と非金属層11a2(又は11a2’)を、より強固に接合するために、上記一対の剛性部材11d,11dを併用するようにしてもよい。
また、上記実施の形態において、非金属層間(又は非金属層と金属ネット)には可能な限り水分が入り込まないことが好ましい。すなわち、水分が浸入した場合には、その水分が加熱されて膨張した場合に、前記層間を隔離や破損等させてしまうおそれがある。
このため、非金属層と金属ネット層とを開閉体厚さ方向に接合する作業は、乾燥雰囲気中で行うのが好ましい。
また、上記実施の形態によれば開閉方向に隣り合う開閉体本体11,11の端部同士の接続のためにステンレス製のステープラ用つづり針11bやステンレス製のワイヤロープを用いたが、更に、開閉体構成部材11a同士以外の縫製(例えば開閉体本体11と扉部材12との縫製等)のためや、開閉体本体11における各層間の接合等のために、前記ステープラ用つづり針11bやワイヤロープを用いるようにしてもよい。
また、本実施の形態のシャッター装置Aに用いた開閉体10、開閉体本体11、又は開閉体構成部材11aは、例えば、オーバーヘッドドアや、ロールスクリーン装置、オーニング装置、移動間仕切り装置(スライディングウォール装置)等に用いることも可能である。
また、本実施の形態のシャッター装置Aは、防火防煙以外の目的で利用することも可能であり、例えば、冷気等の流通を防止し、保温性の低下を極力抑える目的等のために、保冷庫などに配設されるシャッター装置としても利用可能である。
本発明に係わるシャッター装置用開閉体を用いたシャッター装置の一例を示す正面図である。 同シャッター装置用開閉体の内部構造を示す斜視図である。 同シャッター装置用開閉体の製造方法を示す断面図である。 同シャッター装置用開閉体の接続箇所を示す要部正面図である。 同シャッター装置用開閉体に対する耐火試験を行っている状態を示す縦断面図である。 同シャッター装置用開閉体が風圧を受けた状態を示す要部横断面図である。 同シャッター装置用開閉体において金属ネット層と非金属層との接合構造の他例を示す要部斜視図である。 本発明に係わるシャッター装置用開閉体の他例について内部構造を示す斜視図である。 本発明に係わるシャッター装置用開閉体の他例について内部構造を示す斜視図である。 本発明に係わるシャッター装置用開閉体の他例の断面図であり、(a)は金属ネット層と非金属層とを接合する前の状態を示し、(b)は金属ネット層と非金属層とを接合した後の状態を示す。
符号の説明
10:開閉体 11a:開閉体構成部材
11a1:金属ネット層 11a2:非金属層
11:網目11a 11b:ステープラ用つづり針
11a2’:非金属層(合成樹脂層) 20:ガイドレール
30:収納部 A:シャッター装置

Claims (7)

  1. 収納部から繰り出されて空間を仕切るように閉鎖動作するシャッター装置用開閉体において、
    耐火性及び可撓性を有する金属ネット層と、耐火性及び可撓性を有する合成樹脂層とを備え、前記金属ネット層の網目を前記合成樹脂層によって塞ぐようにして、これらの層を開閉体厚さ方向に接合してなることを特徴とするシャッター装置用開閉体。
  2. 前記金属ネット層が平織り状に構成されていることを特徴とする請求項1乃至5何れか1項記載のシャッター装置用開閉体。
  3. 前記金属ネット層がメリアス編み状に構成されていることを特徴とする請求項1乃至5何れか1項記載のシャッター装置用開閉体。
  4. 前記合成樹脂層は、前記金属ネット層に対し、半溶融状態の合成樹脂板を重ね合わせることで構成されていることを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載のシャッター装置用開閉体。
  5. 前記金属ネット層及び前記非金属層を有する略帯状の開閉体構成部材を、開閉方向に複数接続してなるシャッター装置用開閉体であって、開閉方向に隣り合う前記開閉体構成部材の端部同士を、ステンレス製のステープラ用つづり針によって接続していることを特徴とする請求項1乃至4何れか1項記載のシャッター装置用開閉体。
  6. 前記金属ネット層及び前記非金属層を有する略帯状の開閉体構成部材を、開閉方向に複数接続してなるシャッター装置用開閉体であって、開閉方向に隣り合う前記開閉体構成部材の端部同士を、ステンレス製のワイヤロープによって縫い付けていることを特徴とする請求項1乃至4何れか1項記載のシャッター装置用開閉体。
  7. 前記シャッター装置用開閉体をガイドレールに沿わせながら開閉動作するようにしたことを特徴とする請求項1乃至6何れか1項記載のシャッター装置用開閉体を用いたシャッター装置。
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