JP4179161B2 - 防火スクリーン装置 - Google Patents

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Description

本発明は、防火スクリーン装置(防煙機能を有するものも含む)に関し、特に、建物の通路、空間部分等の遮断対象箇所のうち、コーナー部を含む遮断対象箇所を遮断するのに有効な防火スクリーン装置に関するものである。
建物の内部には、従来から火災時に備えて、火炎や煙を遮断するための防火隔壁や防火シャッター等の防火設備が配備されており、近年では、これらの防火隔壁や防火シャッター等に代わる防火設備として、不燃性、耐火性を有する幕体を使用して火炎や煙を遮断するようにした防火スクリーン装置が提案されている。
防火スクリーン装置は、天井部分に巻取り軸を正逆回転可能に設置し、この巻取り軸に幕体を巻回させてロール状に形成し、火災発生時に巻取り軸を正回転又は逆回転させることにより幕体を下方に繰り出し、建物の通路、空間部分等を遮断するように構成されている。
このような構成の防火スクリーン装置は、遮断対象箇所が平面部のみからなるものである場合には、幕体によって遮断対象箇所を完全に遮断することができるが、遮断対象箇所が平面部とコーナー部との組み合わせからなるものである場合には、平面部に対応する部分を幕体で遮断できても、コーナー部に対応する部分を幕体で完全に遮断することはできない。
このため、コーナー部に対応する部分にレールポストを設置し、このレールポストによって平面部に対応する部分に設置した幕体の縁部を案内し、隣接する幕体間に形成される隙間を塞いでいる。しかし、このような方法では、レールポストの存在によって空間の自由度が阻害されるとともに、美観も阻害されてしまう。
一方、コーナー部の両側の平面部に対応する部分にそれぞれ幕体を設置し、両幕体の側縁部にそれぞれファスナーを固着させ、コーナー部に対応する部分で両ファスナーを互いに係合させることにより、両幕体間に形成される隙間を塞ぐように構成した方法が提案されている(特許文献1参照)。
このような方法にあっては、コーナー部にレールポストを設置する必要がないので、空間の自由度が阻害されることがなく、また、美観が阻害されることもない。しかし、両ファスナーの噛合状態によって両幕体間に形成される隙間の閉塞状態が影響を受けるため、常に両幕体間に形成される隙間を完全に閉塞できるとは限らない。また、ファスナーが湾曲した状態でコーナー部に位置することになるので、ファスナーの噛合い状態がさらに不安定となり、両幕体間の隙間を完全に閉塞することが困難になる。
これらを複数連結し、出入及び巻取り可能な出入口を設けることで、幕体だけで水平方向に閉塞した空間を形成することが可能である。
さらに、これらを複数連結し、繰り出し及び巻取り可能な出入口を設けることで、幕体だけで水平方向に閉塞した空間を形成することが可能である。
特許第2936478号公報
本発明は、上記のような従来の問題を鑑みてなされたものであって、遮断対象箇所が平面部とコーナー部とを組み合わせたものであっても、空間の自由度が阻害されることなく、また、美観が阻害されることなく、遮断対象箇所全体を完全に遮断することができる防火スクリーン装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、上記のような課題を解決するために、以下のような手段を採用している。
すなわち、請求項1に係る発明は、平面部とコーナー部または他の平面部とを組み合わせてなる遮断対象箇所を遮断する防火スクリーン装置であって、前記平面部に対応する部分に繰り出し巻き取り可能に設けられる主幕体と、前記コーナー部または前記他の平面部に対応する部分に繰り出し巻き取り可能に設けられる副幕体とを備え、前記主幕体と前記副幕体のうちの、少なくとも前記副幕体の幅方向の端部に重合部を設け、前記主幕体の端部と前記重合部とを幅方向に所定の自由度をもった状態で互いに係合することによりシールされ、
前記主幕体は、正逆回転可能に設けられる主巻取り軸に巻回されるとともに、前記副幕体は、正逆回転可能に設けられる副巻取り軸に巻回され、
前記主巻取り軸の正回転又は逆回転により前記主幕体が前記主巻取り軸から繰り出され又は前記主巻取り軸に巻き取られ、前記副巻取り軸の正回転又は逆回転により前記副幕体が前記副巻取り軸から繰り出され又は前記副巻取り軸に巻き取られ、かつ、前記主巻取り軸から前記主幕体が繰り出されるときに前記副巻取り軸から前記副幕体が繰り出され、前記主巻取り軸に前記主幕体が巻き取られるときに前記副巻取り軸に前記副幕体が巻き取られるように構成し、
前記主巻取り軸を天井部分に設けるとともに、前記主幕体の下端部にウエイトバーを設けてその端部を前記コーナー部に延出させ、さらに、前記ウエイトバーの前記コーナー部に延出させた部分に前記副巻取り軸を正逆回転可能に固定するとともに、前記副巻取り軸から前記副幕体を上方に繰り出し
前記副幕体の上端部に前記重合部の存在しない部位を形成し、当該上端部が前記天井部分に固定されることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、平面部とコーナー部または他の平面部とを組み合わせてなる遮断対象箇所を遮断する防火スクリーン装置であって、前記平面部に対応する部分に繰り出し巻き取り可能に設けられる主幕体と、前記コーナー部または前記他の平面部に対応する部分に繰り出し巻き取り可能に設けられる副幕体とを備え、前記主幕体と前記副幕体のうちの、少なくとも前記副幕体の幅方向の端部に重合部を設け、前記主幕体の端部と前記重合部とを幅方向に所定の自由度をもった状態で互いに係合することによりシールされ、
前記主幕体は、正逆回転可能に設けられる主巻取り軸に巻回されるとともに、前記副幕体は、正逆回転可能に設けられる副巻取り軸に巻回され、
前記主巻取り軸の正回転又は逆回転により前記主幕体が前記主巻取り軸から繰り出され又は前記主巻取り軸に巻き取られ、前記副巻取り軸の正回転又は逆回転により前記副幕体が前記副巻取り軸から繰り出され又は前記副巻取り軸に巻き取られ、かつ、前記主巻取り軸から前記主幕体が繰り出されるときに前記副巻取り軸から前記副幕体が繰り出され、前記主巻取り軸に前記主幕体が巻き取られるときに前記副巻取り軸に前記副幕体が巻き取られるように構成し、
前記主巻取り軸を天井部分に設けるとともに、前記主幕体の下端部にウエイトバーを設けてその端部をコーナー部に延出させ、さらに、前記副巻取り軸を前記天井部分に設けるとともに、前記ウエイトバーのコーナー部に延出させた部分に折返しローラーを回転可能に固定し、前記副幕体を前記副巻取り軸から下方に繰り出し前記折返しローラーを巻回させて上方に繰り出し、
前記副幕体の上端部に前記重合部の存在しない部位を形成し、当該上端部が前記天井部分に固定されることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の防火スクリーン装置であって、前記重合部は、前記主幕体または前記副幕体の幅方向の端部に重合片を重合してなり、前記主幕体または前記副幕体の端部と前記重合片とを幅方向に所定の自由度をもった状態で互いに係合することを特徴とする。
本発明による防火スクリーン装置によれば、前記重合部は前記主幕体または前記副幕体の幅方向の端部に重合片を重合してなり、前記主幕体または前記副幕体の端部と前記重合片とを幅方向に所定の自由度をもった状態で互いに係合することにより主幕体と副幕体との間をシールする。従って、主幕体と副幕体との間に隙間が形成されるようなことはなく、遮断対象箇所全体を完全に遮断することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の防火スクリーン装置であって、前記重合片は、前記主幕体もしくは前記副幕体の幅方向の端部を折り返して重合し、または前記主幕体もしくは前記副幕体と別体に形成したものを重合してなることを特徴とする。
本発明による防火スクリーン装置によれば、前記重合片は、前記主幕体もしくは前記副幕体の幅方向の端部を折り返して重合し、または前記主幕体もしくは前記副幕体と別体に形成したものを重合してなり、前記主幕体または前記副幕体の端部と前記重合片とを幅方向に所定の自由度をもった状態で互いに係合することにより主幕体と副幕体との間をシールする。従って、主幕体と副幕体との間に隙間が形成されるようなことはなく、遮断対象箇所全体を完全に遮断することができる。
請求項5に係る発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の防火スクリーン装置であって、前記重合片は、前記主幕体もしくは前記副幕体の幅方向の端部を複数に分岐してなり、または前記主幕体もしくは前記副幕体と別体に形成したものを接続して複数に分岐してなることを特徴とする。
本発明による防火スクリーン装置によれば、前記重合片は、前記主幕体もしくは前記副幕体の幅方向の端部を複数に分岐してなり、または前記主幕体もしくは前記副幕体と別体に形成したものを接続して複数に分岐してなり、前記主幕体または前記副幕体の端部と前記重合片とを幅方向に所定の自由度をもった状態で互いに係合することにより主幕体と副幕体との間をシールする。従って、主幕体と副幕体との間に隙間が形成されるようなことはなく、遮断対象箇所全体を完全に遮断することができる。
以上、説明したように、本発明の防火スクリーン装置によれば、主幕体及び副幕体を繰り出したときに、前記主幕体と前記副幕体との少なくともいずれか一方の幅方向の端部に設けられる重合部と前記主幕体または前記副幕体の端部とを幅方向に所定の自由度をもった状態で互いに係合することによりシールする。従って、主幕体と副幕体との間に隙間が形成されるようなことはないので、遮断対象箇所が平面部とコーナー部とからなるものであっても、遮断対象箇所全体を完全に遮断することができる。
また、前記主幕体または前記副幕体の端部と前記重合片とは幅方向に所定の自由度をもった状態で互いに係合しているので、コーナー部の角度の大小に係わらず、平面部とコーナー部とからなる遮断対象箇所を完全に遮断することができる。
さらに、遮断対象箇所にレールポスト等を設置する必要がないので、空間の自由度を阻害したり、美観を阻害したりするようなことはない。
さらに、主幕体と副幕体との間をファスナーで塞いだ場合のように、ファスナーの噛合状態によって主幕体と副幕体との間の隙間の閉塞性が影響を受けるようなことはなく、常に良好な閉塞性が得られる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図9には、本発明による防火スクリーン装置の一実施の形態が示されていて、この防火スクリーン装置1は、建物の通路、空間部分等の遮断対象箇所のうち、例えば、2つの平面部と両平面部間に位置するコーナー部とからなる遮断対象箇所に適用したものである。
すなわち、この防火スクリーン装置1は、遮断対象箇所の各平面部に対応する部分に設けられる主幕体2と、コーナー部に対応する部分に設けられる副幕体10とを備えている。
各主幕体2及び副幕体10は、可撓性を有するとともに、不燃性、耐火性に優れた特性を有する素材からなるものであって、ガラス繊維等からなる織布、シリカクロス等からなる布等を素材としてシート状に形成されている。
各主幕体2の幅方向の一端部は、ほぼ全長に渡って所定の幅で折り返されて二重構造のレ形状の重合部3に形成され、この重合部3を構成する重合片4と主幕体2との間で幅方向の内方が開口する係合溝5が形成され、この係合溝5内に後述する副幕体10の重合部11の重合片12が幅方向及び長辺方向に所定の自由度をもって係合されるように構成されている。
各主幕体2の重合部3は、前述したように、各主幕体2の幅方向の一端部を折り返して構成しても良いし、帯状の重合片4を各主幕体2の幅方向の一端部に重合させ、重合片4の端部と各主幕体2の端部との間を接着、縫製等の接合手段によって一体に接合するように構成しても良い(図示せず)。各主幕体2の幅方向の一端部を折り返して構成した場合には、重合片4の復元力によって副幕体10の重合片12との係合力を強めることができる。
遮断対象箇所の各平面部に対応する天井裏の部分には、それぞれ主巻取り軸6が正逆回転可能に設けられている。本実施例では、幕体の繰り出し方向、巻き取り方向をそれぞれ巻取り軸の正回転、逆回転とする。この主巻取り軸6の周囲に主幕体2が一端側(上端側)から巻回されてロール状に形成され、主巻取り軸6の正回転又は逆回転により、主幕体2が主巻取り軸6から繰り出され、又は主巻取り軸6に巻き取られるように構成されている。この場合、主巻取り軸6は、遮断対象箇所の各平面部に平行に設けられ、各平面部に対して平行に主幕体2が繰り出され、又は巻き取られるように構成されている。
主巻取り軸6は、動力伝達部材(図示せず)を介して駆動源(図示せず)に連結され、駆動源の作動により動力伝達部材を介して正回転又は逆回転(この実施の形態においては正回転)するように構成されている。
主巻取り軸6は、ロック機構(図示せず)の作動により回転方向の所定の位置(主幕体の全体を巻き取った状態)に保持され、ロック機構の作動解除により後述する主ウエイトバー7の重量を受けて正回転し、主幕体2を下方に繰り出すように構成されている。
なお、この実施の形態においては、主巻取り軸6の正回転により、主幕体2が、主巻取り軸6方向よりも、主幕体2および副幕体10により形成されたコーナー部内側に繰り出され、主巻取り軸6の逆回転により、主幕体2が、主巻取り軸6方向よりも、主幕体2および副幕体10により形成されたコーナー部内側から巻き取られるように構成しているが、主巻取り軸6の両端を入れ替えて設置して主巻取り軸6の正回転により、主幕体2が、主巻取り軸6方向よりも主幕体2および副幕体10により形成されたコーナー部外側に繰り出され、主巻取り軸6の逆回転により、主幕体2が、主巻取り軸6方向よりも主幕体2および副幕体10により形成されたコーナー部外側から巻き取られるように構成しても良い。
各主幕体2の下端部には、それぞれ断面T形状の主ウエイトバー7が溶接等の連結手段によって一体に設けられている。両主ウエイトバー7、7間には、それらと同一形状の副ウエイトバー15が溶接等の連結手段によって一体に連結され、この副ウエイトバー15の上部に後述する副巻取り軸14が正逆回転可能に固定されている。各主幕体2は、主ウエイトバー7、副ウエイトバー15及び副巻取り軸14の重量を受けることにより、各主巻取り軸6から下方に繰り出されるように構成されている。
副幕体10の幅方向の両端部は、一端部(上端部)を除く全長に渡って所定の幅で折り返されて二重構造のレ形状の重合部11に形成され、この重合部11を構成する重合片12と副幕体10との間で幅方向の内方が開口する係合溝13が形成され、この係合溝13内に前述した主幕体2の重合部3の重合片4が幅方向及び長辺方向に所定の自由度をもって係合されるように構成されている。副幕体10の長手方向の一端部(上端部)は、図3に示すように、重合片12の幅が一端に行くに従って順次幅狭となるように構成され、一端部に重合片12が存在しない部位が形成されている。この場合、図4に示すように、重合片12を同一幅で形成して、上端部に重合片12の存在しない部位を形成し、重合片12の上端を止め金具16により副幕体10側に固定するようにしても良い。
副幕体10の重合部11は、前述したように、副幕体10の幅方向の両端部を折り返して構成しても良いし、帯状の重合片12を副幕体10の幅方向の両端部に重合させて、重合片12の端部と副幕体10の端部との間を接着、縫製等の接合手段によって一体に接合するように構成しても良い(図示せず)。
主幕体2の重合部3の重合片4と副幕体10の重合部11の重合片12とは、上部(副幕体10の上端固定部の近傍)が図7に示すように互いに係合され、中間部が図8に示すように係合され、下部(主幕体2の主ウエイトバー7の近傍)が図9に示すように係合されている。
なお、主幕体2の重合部3及び副幕体10の重合部11は、図10に示すように、主幕体2(又は副幕体10)に設けたカバー8によって表面側被覆するようにしても良い。また、図11に示すように、主幕体2(又は副幕体10)の重合部3を幅方向の外方に開口するY形状に形成し、この重合部3の係合溝5内にフラットに形成した副幕体10(又は主幕体2)の端部を係合させても良い。図10及び図11の重合部については主幕体と副幕体との関係が逆となっても良い。さらに、図12に示すように、主幕体2(又は副幕体10)の重合部3を幅方向の外方に開口するY形状に形成し、この重合部3の係合溝5内に幅方向の外方に開口するV形状に形成した副幕体10(又は主幕体2)の重合部11の重合片12を係合させても良い。
副幕体10は、図5及び図6に示すように、遮断対象箇所のコーナー部に対応する天井裏の部分に長手方向の一端部(上端部)が固定手段17により固定されている。すなわち、副幕体10の長手方向の一端部を固定手段17である2枚のプレート18、18によって両側から挟持し、この状態で両プレート18、18を天井裏の部分にねじ等を介して固定することにより、天井裏の部分に長手方向の一端部が固定される。副幕体10を天井裏に固定する固定手段17としては、前述したものに限らず、他の周知の固定手段であっても良い。
副幕体10は、副ウエイトバー15の上部の正逆回転可能に設けられる副巻取り軸14の周囲に他端側(下端側)から巻回されてロール状に形成され、副巻取り軸14の正回転により副巻取り軸14から繰り出され、副巻取り軸14の逆回転により副巻取り軸14に巻き取られる。
副巻取り軸14は、捩りトルク発生手段(図示せず)に接続され、捩りトルク発生手段により逆回転方向に常時付勢され、すなわち、副幕体10を巻き取る方向に常時付勢されている。副巻取り軸14は、捩りトルク発生手段による付勢方向と反対方向に捩りトルクを超える荷重が作用したときに、すなわち、主幕体2が主ウエイトバー7、副ウエイトバー15、及び副巻取り軸14の重量を受けて主巻取り軸2から下方に繰り出されたときに、正回転して捩りトルクを蓄積させながら副幕体10を繰り出すように構成されている。
副巻取り軸14と主巻取り軸6とは、副幕体10と主幕体2との繰り出し方向及び巻き取り方向が互いに逆方向となるように構成されている。すなわち、主幕体2は下方に繰り出され、上方に巻き取られ、副幕体10は上方に繰り出され、下方に巻き取られるように構成されている。また、副巻取り軸14と主巻取り軸6とは、互いに同調して正逆回転するように構成され、主幕体2及び副幕体10の繰り出し時及び巻き取り時に、主幕体2及び副幕体10に弛みが生じるのを防止している。
副幕体10は、幕体の動作を阻害しないように保護するケースに入っていても良い(図示せず)。
副幕体10は、図13に示すように、コーナー部の天井裏の部分に副巻取り軸14を正逆回転可能に固定し、副ウエイトバー15の上部に折返しローラー19を回転可能に固定し、副巻取り軸14から下方に繰り出した副幕体10を折返しローラー19を巻回して上方に繰り出し、副幕体10の上端部をコーナー部の天井裏の部分に固定するようにしても良い。
上記のように構成したこの実施の形態による防火スクリーン装置1にあっては、通常時は、各主巻取り軸6に主幕体2が巻き取られ、かつ副巻取り軸14に副幕体10が巻き取られた状態にあり、主幕体2の下端部の主ウエイトバー7及び副幕体10の下端部の副ウエイトバー15が天井部分に位置している。
そして、火災等が発生したときには、その信号を検出することにより、主巻取り軸6を制動しているロック機構の作動が解除され、主ウエイトバー7及び副ウエイトバー15の重量を受けて主巻取り軸6が正回転し、主巻取り軸6から主幕体2が繰り出される。主幕体2が主巻取り軸6から繰り出されると、主幕体2の繰り出しに追従して副幕体10に引張力が加わり、この引張り力により副巻取り軸14が正回転し、副巻取り軸14から副幕体10が繰り出され、同時に副巻取り軸14に捩りトルクが蓄積される。
この場合、各主幕体2の幅方向の一端部の重合部3の重合片4と副幕体10の幅方向の両端部の重合部11の重合片12とが、幅方向及び長辺方向に所定の自由度をもった状態で互いに係合することにより両幕体2、10の重合部3、11間がシールされ、両幕体2、10間に隙間が形成されるのが阻止される。
そして、主ウエイトバー7及び副ウエイトバー15が床面に接触することにより、主幕体2及び副幕体10の繰り出しが停止され、主幕体2によって遮断対象箇所の平面部が遮断され、副幕体10によってコーナー部が遮断される。この場合、主幕体2の重合部3と副幕体10の重合部11とは、図7〜図9に示すように、上部、中間部及び下部の全てにおいて、重合片4、12同士が互いに係合された状態にあり、両重合部3、11間が完全にシールされた状態となっている。従って、遮断対象箇所の全体が完全に遮断され、火炎、煙等を完全に遮断することができ、延焼を抑えることができる。
そして、火災等が解消された場合には、主巻取り軸6の駆動源を作動させ、動力伝達部材を介して主巻取り軸6を逆回転させることにより、主巻取り軸6に主幕体2が巻き取られるとともに、主幕体2の巻取りに追従して副巻取り軸14が捩りトルク発生手段により逆回転することにより、副巻取り軸14に副幕体10が巻き取られ、主ウエイトバー7及び副ウエイトバー15が初期の天井部分に位置することになる。
天井部に固定された部分と下降する部分とは、周知の通り、遮断対象箇所に対応する天井裏の部分に設けられている箱体状のケース内に固定され、かつ幕部が動作可能かつ防火、防煙の機能を発揮できるように区画され、下降部分が収納されるようになっているものとする(図示せず)。
上記のように構成したこの実施の形態による防火スクリーン装置1にあっては、主幕体2及び副幕体10を繰り出して遮断対象箇所を遮断する場合に、主幕体2の重合部3の重合片4と副幕体10の重合部11の重合片12とが、幅方向及び長辺方向に所定の自由度をもった状態で互いに係合され、両重合部3、11間がシールされているので、主幕体2と副幕体10との間に隙間が形成されるのを阻止できる。従って、遮断対象箇所が平面部とコーナー部とを組み合わせてなるものであっても、全体を完全に遮断することができる。 そして、両幕体2、10の両重合部3、11は、幅方向に所定の自由度をもった状態で係合されているので、コーナー部の角度の大小に係わらず、コーナー部の角度に両重合部3、11の係合角度を追従させることができるので、コーナー部を含む遮断対象箇所を完全に遮断することができ、利用範囲を広げることができる。
なお、これらを複数連結し、出入及び巻取り可能な出入口を設けることで、幕体だけで水平方向に閉塞した空間を形成することが可能である。
本発明による防火スクリーン装置の一実施の形態を示した概略図であって、主幕体及び副幕体を主巻取り軸及び副巻取り軸に巻き取った状態を示した説明図である。 主幕体及び副幕体を主巻取り軸及び副巻取り軸から繰り出した状態を示した説明図である。 副幕体の上端部を示した説明図である。 副幕体の上端部の他の例を示した説明図である。 副幕体の固定手段を示した説明図であって、天井部分への固定前の状態を示した説明図である。 副幕体の固定手段を示した説明図であって、天井部分への固定後の状態を示した説明図である。 主幕体と副幕体との上部の係合状態を示した説明図である。 主幕体と副幕体との中間部の係合状態を示した説明図である。 主幕体と副幕体との下部の係合状態を示した説明図である。 主幕体の重合部と副幕体の重合部の他の例を示した説明図である。 主幕体の重合部と副幕体の重合部の他の例を示した説明図である。 主幕体の重合部と副幕体の重合部の他の例を示した説明図である。 本発明による防火スクリーン装置の変形例を示した説明図である。
符号の説明
1 防火スクリーン装置
2 主幕体
3、11 重合部
4、12 重合片
6 主巻取り軸
7 主ウエイトバー
10 副幕体
14 副巻取り軸
15 副ウエイトバー
19 折返しローラー

Claims (5)

  1. 平面部とコーナー部または他の平面部とを組み合わせてなる遮断対象箇所を遮断する防火スクリーン装置であって、前記平面部に対応する部分に繰り出し巻き取り可能に設けられる主幕体と、前記コーナー部または前記他の平面部に対応する部分に繰り出し巻き取り可能に設けられる副幕体とを備え、前記主幕体と前記副幕体のうちの、少なくとも前記副幕体の幅方向の端部に重合部を設け、前記主幕体の端部と前記重合部とを幅方向に所定の自由度をもった状態で互いに係合することによりシールされ、
    前記主幕体は、正逆回転可能に設けられる主巻取り軸に巻回されるとともに、前記副幕体は、正逆回転可能に設けられる副巻取り軸に巻回され、
    前記主巻取り軸の正回転又は逆回転により前記主幕体が前記主巻取り軸から繰り出され又は前記主巻取り軸に巻き取られ、前記副巻取り軸の正回転又は逆回転により前記副幕体が前記副巻取り軸から繰り出され又は前記副巻取り軸に巻き取られ、かつ、前記主巻取り軸から前記主幕体が繰り出されるときに前記副巻取り軸から前記副幕体が繰り出され、前記主巻取り軸に前記主幕体が巻き取られるときに前記副巻取り軸に前記副幕体が巻き取られるように構成し、
    前記主巻取り軸を天井部分に設けるとともに、前記主幕体の下端部にウエイトバーを設けてその端部を前記コーナー部に延出させ、さらに、前記ウエイトバーの前記コーナー部に延出させた部分に前記副巻取り軸を正逆回転可能に固定するとともに、前記副巻取り軸から前記副幕体を上方に繰り出し
    前記副幕体の上端部に前記重合部の存在しない部位を形成し、当該上端部が前記天井部分に固定されることを特徴とする防火スクリーン装置。
  2. 平面部とコーナー部または他の平面部とを組み合わせてなる遮断対象箇所を遮断する防火スクリーン装置であって、前記平面部に対応する部分に繰り出し巻き取り可能に設けられる主幕体と、前記コーナー部または前記他の平面部に対応する部分に繰り出し巻き取り可能に設けられる副幕体とを備え、前記主幕体と前記副幕体のうちの、少なくとも前記副幕体の幅方向の端部に重合部を設け、前記主幕体の端部と前記重合部とを幅方向に所定の自由度をもった状態で互いに係合することによりシールされ、
    前記主幕体は、正逆回転可能に設けられる主巻取り軸に巻回されるとともに、前記副幕体は、正逆回転可能に設けられる副巻取り軸に巻回され、
    前記主巻取り軸の正回転又は逆回転により前記主幕体が前記主巻取り軸から繰り出され又は前記主巻取り軸に巻き取られ、前記副巻取り軸の正回転又は逆回転により前記副幕体が前記副巻取り軸から繰り出され又は前記副巻取り軸に巻き取られ、かつ、前記主巻取り軸から前記主幕体が繰り出されるときに前記副巻取り軸から前記副幕体が繰り出され、前記主巻取り軸に前記主幕体が巻き取られるときに前記副巻取り軸に前記副幕体が巻き取られるように構成し、
    前記主巻取り軸を天井部分に設けるとともに、前記主幕体の下端部にウエイトバーを設けてその端部をコーナー部に延出させ、さらに、前記副巻取り軸を前記天井部分に設けるとともに、前記ウエイトバーのコーナー部に延出させた部分に折返しローラーを回転可能に固定し、前記副幕体を前記副巻取り軸から下方に繰り出し前記折返しローラーを巻回させて上方に繰り出し、
    前記副幕体の上端部に前記重合部の存在しない部位を形成し、当該上端部が前記天井部分に固定されることを特徴とする防火スクリーン装置。
  3. 前記重合部は、前記主幕体または前記副幕体の幅方向の端部に重合片を重合してなり、前記主幕体または前記副幕体の端部と前記重合片とを幅方向に所定の自由度をもった状態で互いに係合することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の防火スクリーン装置。
  4. 前記重合片は、前記主幕体もしくは前記副幕体の幅方向の端部を折り返して重合し、または前記主幕体もしくは前記副幕体と別体に形成したものを重合してなることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の防火スクリーン装置。
  5. 前記重合片は、前記主幕体もしくは前記副幕体の幅方向の端部を複数に分岐してなり、または前記主幕体もしくは前記副幕体と別体に形成したものを接続して複数に分岐してなることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の防火スクリーン装置。
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