JP2002095765A - 階段用遮煙スクリーン装置及び火災時緊急防御システム - Google Patents

階段用遮煙スクリーン装置及び火災時緊急防御システム

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JP2002095765A JP2000289508A JP2000289508A JP2002095765A JP 2002095765 A JP2002095765 A JP 2002095765A JP 2000289508 A JP2000289508 A JP 2000289508A JP 2000289508 A JP2000289508 A JP 2000289508A JP 2002095765 A JP2002095765 A JP 2002095765A
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Takaro Takeuchi
崇郎 竹内
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 火災時における煙やガスの上階への流入
を遮断する。 【解決手段】 住宅の階段位置に階下部から階上部に移
動する通気を遮断する機能を有する無機繊維布帛からな
る遮煙シートで火災時において階段の開口部を自動的に
遮蔽するように装着して煙やガスの階下部から階上部へ
の流入を遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は二層階以上の多層階
建物において、火災による煙又は有毒ガスが火災発生階
以外の階に侵入することを防止するための遮蔽装置火災
時緊急避難システムに関するものである。更に詳しくは
二層階以上の建物で火災により発生する人体に有害な煙
及びガスを遮断する無機繊維布帛とりわけガラス繊維を
素材とした好ましくは織物であってガス不透過機能を賦
与されている耐熱性膜材が、火災発生時に下層階である
火災発生階と上層階である煙遮蔽対象階を結ぶ階段の、
例えば上階床面より低い位置の階段部で例えば水平方向
又は垂直方向に展張し、煙又は有毒ガスが火災発生時以
外の階に侵入することを防止するための遮蔽装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、個人向け住宅における材料には種
々の合成品が使用されている結果、例えば一階で発生し
た火災により煙や有害ガスが発生してこれが階段部分か
ら上階に昇り、例えば二階部分で就寝している人がこれ
を吸い込んだために意識を失ったり、運動機能に麻痺が
起こったりして逃げられなくなってしまい死亡等の不慮
の事故が発生していることが多い。これは上階への通路
である階段が、ちょうど煙突の働きをするために、そこ
に向かって流れる気流に煙や有毒ガスが一緒になって流
れていくために起こる事故である。
【0003】従来、火災事故防止のため種々対策が考案
され実施されてきた。多数の人が参集する場所、工場、
百貨店、ホテル等で例えば防火シャッター、防煙シャッ
ターなどが用いられているが、防火シャッター、防煙シ
ャッターとしては耐火性、不燃性、煙遮断性があるもの
を使用していたため、所謂金属製の鎧戸が主に使用され
ていた。これらは火災発生時において廊下などの開口部
を塞ぐために開口部の上方から垂下するように取り付け
られているものが多い。しかしながら、斯かる鎧戸をビ
ルや集合住宅であるマンションなどの鉄筋コンクリート
造りの大型建造物に取り付ける場合には向いてはいるも
のの、人の日常生活空間である個人住宅には不向きであ
る。又、個人住宅では、階段部分は審美性、開放性の観
点から、階段側面が開け放たれている場合が多く、鎧戸
のように開口部を塞ぐために開口部の上方から垂下する
ように取り付ける場合は、多大の容量を必要とするばり
でなく、壁面との取り付け構造、デザイン上の整合性、
平時の収納スペースあるいは実施上の高コストなど多々
問題があったために、従来は、斯かる装置を建物の下層
階と上層階を連絡する階段位置に設置する提案もなされ
なかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は個人用住宅と
りわけ多層階プレハブ住宅において、火災で発生する煙
又は有毒ガスが火災発生階以外の階層に侵入することを
防ぐための機能を有し、かつ、火災時の煙や有毒ガスを
火災発生階と遮蔽対象階との間において遮煙シートが展
張されることで遮断することを可能にし、これによって
階段付近のデザインの自由度を大きく損なうことなく建
築物構造上合理的に煙又は有毒ガスを遮断するに適した
階段用遮煙スクリーン装置並びにかかる装置を含む火災
時緊急防御システムを提供することを目的とするもので
ある。
【0005】又、家庭内の上層階(例えば二階)で人が
就寝している間に、下層階(例えば一階)で火災が発生
し、火災による有毒ガスが下層階から上層階に流入し
て、就寝中の人が火災に気付く前に有毒ガスを吸入して
死に至る例が度々報道されるが、本発明は、下層階の火
災により発生したガス又は熱を下層階にある、例えば下
層階天井に設置された火災感知器が感知して火災信号が
出力され、階段位置に設置された遮煙スクリーン装置が
作動して下層階と上層階とを階段位置で遮断して有毒ガ
スが人が就寝している上層階に流入するのを防ぐと共
に、上記火災信号により上層階に設置した警報機も作動
して、就寝中の人が例えば警報音によって目覚め、火災
に気付いて、上層階の例えばベランダから脱出して生命
を全うすることができる火災時緊急避難システム並びに
かかるシステムを具備した多層階住宅を提供することを
も目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明は以下に述べる
ところの (1)二層階以上の建物の階段部において、連続する上
下二層階を結ぶ階段の両側壁に配置され、かつ相対して
形成されたシート誘導口を有する2本のガイドレール
と、前記ガイドレールの誘導口に両側端部が把持され、
誘導口に沿って展張されて、火災時に発煙階から上層階
に侵入する煙を遮断する遮煙シートと、前記遮煙シート
の収納箱を有し、さらに前記収納箱と相対する面に配置
され、かつ遮煙シートを展張する引張力供給装置と、を
具備したことを特徴とする階段用遮煙スクリーン装置、
(2)前記遮煙シートが、400℃昇温後の圧力差12
4.5Paにおける通気量が7.3cm/cm/秒以下
の遮蔽能を有する前記(1)記載の階段用遮蔽スクリー
ン装置、(3)前記遮煙シートが、無機繊維布帛を含ん
でなる前記(1)又は(2)記載の階段用遮煙スクリー
ン装置、(4)前記無機繊維布帛が、ガラス繊維からな
る前記(3)記載の階段用遮煙スクリーン装置、(5)
前記引張力供給装置がコイルばねの撚り反力を利用した
蓄力方式装置である前記(1)記載の階段用遮煙スクリ
ーン装置、(6)前記引張力供給装置がモーター駆動を
利用した電気方式装置である前記(1)記載の階段用遮
煙スクリーン装置、(7)前記引張力供給装置が、重錘
を利用した重力方式装置である前記(1)記載の階段用
遮煙スクリーン装置、(8)前記ガイドレールが少なく
とも上階床面より下部の階段開口部両側壁に位置し、か
つ前記遮煙シートを水平方向に展張するよう配置されて
なる前記(1)記載の階段用遮煙スクリーン装置、
(9)前期ガイドレールが、階段開口部両側壁に位置
し、かつ前記遮煙シートを垂直方向に展張するように配
置されてなる前記(1)記載の階段用遮煙スクリーン装
置、(10)少なくとも遮煙シートと引張力供給装置を
備え、上層階と下層階とを連絡する階段位置に設置され
ていることを特徴とする遮煙スクリーン装置、(11)
前記(1)〜(10)のいずれかに記載された遮煙スク
リーン装置を設置し、さらに下層階に火災感知器を、上
層階に警報器を設置し、火災感知器から火災信号が出力
されると遮煙シートが引き出され、火災時の煙が下層階
から上層階に移動するのを遮断すると共に警報器が作動
することを特徴とする火災時緊急防御システム、及び
(12)前記(11)に記載のシステムを具備した多層
階住宅、に関するものである。なお、上記(10)と
(11)に記載された遮煙スクリーン装置は、好ましく
はさらにガイドレールと遮煙シートの収納箱とを構成要
件として含む。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の全ての発明において、下
層階と上層階とを連絡する多層階住宅の階段位置に、遮
煙スクリーン装置を設置することを新規な特長点とす
る。本発明の遮煙スクリーン装置は、遮煙シートと遮煙
シートを展張するための引張力供給装置とを有し、上層
階と下層階とを連絡する階段位置に設置される限り、ど
のような構造であってもよく、公知構造であっても支障
ない。そのような公知のものとして具体的には、例えば
特許第3048993、特開平9−203281、実開
平1−161755、実開平7−16896、特開昭4
8−31794、実登3032569、特開平9−26
8852、特開平9−317350、特開平10−15
098、特開平10−15099、特開平10−151
00、特開平10−33705、特表平10−5061
58に記載された遮煙スクリーン装置が挙げられる。
【0008】本発明者らは、鋭意種々検討した結果その
ような遮煙スクリーン装置の好ましい具体的構造とし
て、二層階以上の建物の階段部において、連続する上下
二層階を結ぶ階段の両側壁に配置され、かつ相対して形
成されたシート誘導口を有する2本のガイドレールと、
前記ガイドレールの誘導口に両側端部が把持され、誘導
口に沿って展張されて、火災時に発煙階から上層階に侵
入する煙を遮断する遮煙シートと、前記遮煙シートの収
納箱を有し、さらに前記収納箱と相対する面に配置さ
れ、かつ遮煙シートを展張する引張力供給装置と、を具
備したことを特徴とする階段用遮煙スクリーン装置の創
製に成功し、かつ上記課題がかかる装置によって一挙に
解決されることを知見した。
【0009】又本発明者らは、本発明の課題について鋭
意検討した結果、遮煙シートについては、煙やガスを遮
蔽するシートが、好ましくは400℃昇温後の圧力差1
24.5Paにおける通気量が7.3cm/cm/秒を
越えない性能であることを知見し、本発明は好ましくは
この機能を持っている無機繊維素材の布帛を使用した遮
煙スクリーン装置を多層階住宅の階段位置に設置するも
のである。遮煙シート用として適当な無機繊維素材の布
帛は次のようにして製造される。即ち、まず第一に使用
に適する無機繊維布帛の素材はボロン、セラミック、ア
ルミナ、ステンレス、ガラス等の繊維であって、当該布
帛は、これらから造られたものであって、可撓性を持っ
ているものであればよい。好ましくはガラス繊維(これ
には無アルカリと含アルカリとがあるがいずれのもので
もよく、又短繊維でも長繊維でもよく、単糸であって
も、単糸を撚りあわせたものでもよい)で造られたもの
であって、最も好ましくは二酸化珪素の含有量が約96
%以上である特殊ガラス繊維で造られたものである。こ
こに布帛とは織物、不織布、編物を包含しているもので
あるが、その中、織物については平織り、綾織り、朱子
織り、絡み織り等を含むものであるが、緻密な構造とな
っているものが望ましい。布帛に要求される可撓性の程
度については、例えば特開平10−33705号に記載
されている程度に巻き取ることができるものであればよ
く、特に特定されるものではない。しかしながら、織組
織は通気性に影響を及ぼすことが考えられるところ、外
観的に開口部が認められないほどの緻密なものが好まし
く、斯かる意味合いにおいて朱子織りが好ましい。
【0010】次に、布帛は、そのままでは通気性があり
空気や煙、ガスを通すので目詰め処理をすることが必要
であるところ、この処理は樹脂を使用して行う。使用さ
れる樹脂は天然ゴムラテックス、ネオプレン 、クロロ
プレン、ブタジエン等の共重合体である合成ゴムラテッ
クス、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイ
ン酸、フマール酸、イタコン酸等のモノカルボン酸又は
そのアルキルエステルあるいはジカルボン酸のモノもし
くはジアルキルエステル、ビニールクロリド、酢酸ビニ
ール、塩化ビニリデン等の重合性モノマーを二種以上適
宜配合した共重合物ラテックスが用いられる。これらの
高分子樹脂は、溶液重合物を除外するものではないが乳
化重合物の方が加工作業には都合がよい。本願発明は火
災との関係が密であるので、難燃性樹脂として知られて
いる塩化ビニール樹脂やシリコーン樹脂は特に好ましい
ものの例示である。
【0011】ここに行われる目詰め処理には、無機物質
を上記重合物又は樹脂に配合して使用するのがよく、配
合使用されるものには、水酸化マグネシウム、水酸化ア
ルミニウム、微細な粉末状雲母、微細な鱗片状又は針状
もしくは繊維状(ウイスカー)雲母、微細な人工雲母、
グラファイト、シリカ、タルク、セッコウ、酸化チタ
ン、硼酸アルミニウム等が挙げられる。これら無機物質
は前記難燃性樹脂と相俟って本願発明に使用される遮蔽
幕の耐熱乃至は難燃に有効に働く。
【0012】重合物と無機物質の配合の割合は、重合物
100重量部に対して5から30重量部の無機物質を混
合し、この混合物をガラス繊維布帛重量に対して2から
50重量%、好ましくは5から20重量%、最も好まし
くは10から20重量%を固着させるのがよい。固着の
方法は布帛の表面に当該混合物(所望により有機溶媒に
分散した)を塗布し、乾燥することによって行われる。
塗布、乾燥は公知の方法によって行われてよい。塗布の
手段には、ブレードコーター、エアーナイフコーター、
ロールコーター、ブラシコーター、ロールコーター、チ
ャンプレックスコーター、バーコーター、グラビアコー
ター等の装置によるものが適宜使用される。混合物を塗
布された布帛は90℃から250℃好ましくは120℃
から200℃で加熱乾燥される。
【0013】本発明の階段用遮煙スクリーン装置は、こ
のようにして製造される遮煙シートを収納する遮煙シー
ト収納箱と火災信号を入力したときに収納箱から遮煙シ
ートを放出させるために作用する引張供給装置を含むも
のである。この構造によれば例えば熱感知器や煙感知器
などの火災感知器から火災信号が出力されると収納箱か
ら遮煙シートが放出されて階段部位で下層階と上層階の
空間が分断されるために、有毒ガスが下層階から上層階
へ移動するのが阻止される。
【0014】以下、本発明の好ましい実施の態様を図面
を用いて説明する。 (I)好ましい実施の態様−その1 図1は本発明の遮煙スクリーン装置を設置した階段の側
面図である。遮煙シート5は平常時には遮煙シート巻き
取りコア2に巻き取られて遮煙シート収納箱に納入され
ている。下層階で火災が発生すると下層階の例えば天井
部分に設置されて火災感知器(図示されていない)が火
災による煙又は/及び熱を感知して火災信号が出力さ
れ、その信号が引張力供給装置3に設けられた制御部
(図示されていない)に入力されると蓄力方式、電気方
式又は重力方式による引張力が作動する。その力は、階
段部の側壁両側に水平方向に相対して挿入口を形成した
2本のガイドレールに取り付けられた例えばワイヤーを
介して、遮煙シートの末端部に作用して、遮煙シートを
収納箱から引き出す。その結果、遮煙シートはガイドレ
ールの挿入口に幅方向の両側端部をそれぞれ挿入して水
平方向に移動し、図1に示すごとく、下層階から上層階
に通じる空間が分断され、発煙乃至有毒ガスが下層階か
ら上層階に移動するのを遮断する。なお、図1から明ら
かなように、本発明における遮煙シート収納箱が設置さ
れる階段部とは、例えば階段の真上等階段の極く近辺部
位に設置される場合を含むものである。
【0015】(II)好ましい実施の態様−その2 図2は図1と同様に水平方式であるが遮煙シート収納箱
が階段部近辺でなく階段部に設置されている場合を示
す。
【0016】(III)好ましい実施の態様−その3 図3は図1及び図2で示される水平方式とは異なる垂直
方式である。平常時には遮煙シート5は巻き取りコア2
に巻き取られ収納箱に収納されている。図1及び図2と
異なり、火災信号を受け取る制御部は遮煙シート収納箱
1に設置されているから、下層階の火災時に、制御部は
火災信号を火災感知器から入力すると、巻き取りコア2
に設けられているストッパー(図示されていない)を外
す制御を行ない、引張供給装置の役目をする遮煙シート
5下端部の荷重7の重力によって、遮煙シート5は下方
に引き出される。優れた遮煙効果は図1及び図2の場合
と同様である。
【0017】
【実施例】本願発明に使用される無機繊維布帛とりわけ
ガラス繊維布帛の製造の一例を実施例として示す。
【0018】遮煙シートの製造例 ゼオン576(日本ゼオン株式会社製、塩ビラテック
ス)100重量部(固形分含量55%)、キスマ5A
(協和化学工業株式会社製、水酸化マグネシウム)30
重量部、ミクロマイカMK−100(コープケミカル株
式会社製、合成雲母)15重量部とを混合し、得られた
混合物を二酸化珪素の含有率が98重量%である未加工
のガラスクロス(595g/cm)に塗布し、150℃
で3分乾燥し、15重量%固着させた。得られたクロス
の400℃、30分加熱後の圧力差124.5Paにお
けるJISR3420の通気量は3.2cm/cm/秒
であった。
【0019】
【発明の効果】多層階住宅の下層階から上層階に通じる
階段位置に、通気を遮断する機能を有する無機繊維布帛
からなる遮煙スクリーンを備え、火災時において階段の
開口部を自動的に遮蔽するよう装置した本発明によっ
て、住宅内に発生した火災にもとづく有毒な煙やガスの
下層階から上層階への流入を有効に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水平方式の階段用遮煙スクリーン装置
を設置した階段の側面図である。
【図2】本発明に水平方式の階段用遮煙スクリーン装置
を設置した階段の側面図である。
【図3】本発明の垂直方式の階段用遮煙スクリーン装置
を設置した階段の側面図である。
【符号の説明】
1…遮煙シート収納箱 2…遮煙シート巻き取りコア 3…引張力供給装置 4…ガイドレール 5…遮煙シート 6…上階床面 7…荷重

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二層階以上の建物の階段部において、連
    続する上下二層階を結ぶ階段の両側壁に配置され、かつ
    相対して形成されたシート誘導口を有する2本のガイド
    レールと、前記ガイドレールの誘導口に両側端部が把持
    され、誘導口に沿って展張されて、火災時に発煙階から
    上層階に侵入する煙を遮断する遮煙シートと、前記遮煙
    シートの収納箱を有し、さらに前記収納箱と相対する面
    に配置され、かつ遮煙シートを展張する引張力供給装置
    と、を具備したことを特徴とする階段用遮煙スクリーン
    装置。
  2. 【請求項2】 前記遮煙シートが、400℃昇温後の圧
    力差124.5Paにおける通気量が7.3cm/cm
    /秒以下の遮蔽能を有する請求項1記載の階段用遮蔽ス
    クリーン装置。
  3. 【請求項3】 前記遮煙シートが、無機繊維布帛を含ん
    でなる請求項1又は2記載の階段用遮煙スクリーン装
    置。
  4. 【請求項4】 前記無機繊維布帛が、ガラス繊維からな
    る請求項3記載の階段用遮煙スクリーン装置。
  5. 【請求項5】 前記引張力供給装置がコイルばねの撚り
    反力を利用した蓄力方式装置である請求項1記載の階段
    用遮煙スクリーン装置。
  6. 【請求項6】 前記引張力供給装置がモーター駆動を利
    用した電気方式装置である請求項1記載の階段用遮煙ス
    クリーン装置。
  7. 【請求項7】 前記引張力供給装置が、重錘を利用した
    重力方式装置である請求項1記載の階段用遮煙スクリー
    ン装置。
  8. 【請求項8】 前記ガイドレールが少なくとも上階床面
    より下部の階段開口部両側壁に位置し、かつ前記遮煙シ
    ートを水平方向に展張するよう配置されてなる請求項1
    記載の階段用遮煙スクリーン装置。
  9. 【請求項9】 前期ガイドレールが、階段開口部両側壁
    に位置し、かつ前記遮煙シートを垂直方向に展張するよ
    うに配置されてなる請求項1記載の階段用遮煙スクリー
    ン装置。
  10. 【請求項10】 少なくとも遮煙シートと引張力供給装
    置を備え、上層階と下層階とを連絡する階段位置に設置
    されていることを特徴とする遮煙スクリーン装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載され
    た遮煙スクリーン装置を設置し、さらに下層階に火災感
    知器を、上層階に警報器を設置し、火災感知器から火災
    信号が出力されると遮煙シートが引き出され、火災時の
    煙が下層階から上層階に移動するのを遮断すると共に警
    報器が作動することを特徴とする火災時緊急防御システ
    ム。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のシステムを具備し
    た多層階住宅。
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