JP3780498B2 - 支柱構造体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋外に設置される案内、宣伝、境界、道路標識、等の建柱物に用いられる支柱の地盤固定部分であって、地盤に建柱される支柱構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】
道路、駐車場、広場、店頭等において、地盤に植立状態で建柱されるものには、多種多様のものがあり、例えば看板やのぼり旗、等の案内もしくは宣伝用建柱物、道路標識やガードレール、フェンス等の交通もしくは境界用中型建柱物、街路灯、大型案内板等の大型建柱物が挙げられる。
【0003】
このような各種建柱物は、老朽化とか、車等との接触や衝突等による折れ曲がりや損傷によって、取替える必要が生ずる。取替えに際しては、アスファルトやコンクリート等の敷設地盤を壊したり、基礎コンクリートを壊したり、場合によっては基礎部分を残して切断するという方法が採られている。
【0004】
しかし、建柱物を壊す作業あるいは切断する作業は、非常に大きな作業労力がかかり、できれば無くしたい作業である。しかも、建柱物を壊した後は、新たな建柱物を立てたり、アスファルトやコンクリートを敷設しなおしたり、あるいは整地する作業が一般的に必要である。つまり、全体として作業労力、費用が大掛かりなものとなってしまう。
【0005】
このため、従来技術として、例えば特開平7−3734号公報では、車止めやガードポールを対象として下部の地盤固定部分と上部のポール部分とを分離可能とした構造のものが提案されている。構造的には、上部と下部とを別体として作り、上部と下部とをワイヤにて連結支持し、下部上端にバネを備えた上部を植立させ、たとえ車との衝突がおきても下部に対して上部がバネとワイヤによって復元可能に折れ曲がるという構造を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例に代表される、下部に対して上部を別体に植立させる従来の構造は、部品点数も多くなり、溶接、穴あけ等の多種の加工が必要になり、更には加工工数も多くならざるを得ないという問題を有している。
【0007】
また、下部に対して上部を別体に植立させる従来の構造は、車等との衝突等によって取替えが必要な場合に、やむを得ず上部だけ取替えることができるというだけで、取扱者の意思に基づき積極的にしかも容易に着脱可能な構造すなわち取替え可能な構造に構成されているものではない。
【0008】
更に、建柱物の総体としては、小型、中型、大型の区別によって、上部と下部の分離構造に要求される機能も異なっている。すなわち、立て看板やのぼり旗、催し物案内板、等の小型建柱物では、取替えを想定した着脱機能、盗難防止機能、が必要である。また、車止め、ガードレール、フェンス、軽荷重交通規制標識(直立の標識)、等の中型建柱物では、衝突安全性がまず必要であり、ついで損傷時の着脱機能や盗難防止機能が必要である。更には、街路灯、信号機、カーブミラー、交通規制標識、等の偏心荷重の加わる大型建柱物では、耐偏心荷重性や耐震性がまず必要であり、ついで衝突安全性、最後に損傷時の着脱機能が必要である。なお、上記いずれの建柱物に対しても防錆機能も必要である。
【0009】
しかしながら、上述のように上部と下部とが分離可能な構造が従来提案されているにしても、各種建柱物に必要な機能に応じて分離可能な構造に構成されているわけではない。
【0010】
本発明は、上述の問題に鑑み発明されたもので、部品点数も少なく、加工の種類や加工工数も少ない、例えば旋盤のみにて主要部分の加工ができる分離可能な支柱構造体の提供を目的とする。
【0011】
更に、本発明は、事故や損傷によって分離せざるを得ない場合のみならず、取扱者の意思により積極的かつ容易に着脱可能な構造つまり取り替え可能な構造とした支柱構造体の提供を目的とする。
【0012】
また、本発明は、建柱物の種類に応じて必要な各種機能を兼ね備えて分離可能な構造とした支柱構造体の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、請求項1の発明は、地盤に上端を残して埋設される基礎固定部と、この基礎固定部の上端に下端が螺合されて植立される地上支持部とを有し、基礎固定部にはその上端部に螺子穴が形成され、地上支持部には下部に段差を有する細径部を形成した貫通孔が形成され、この貫通孔の細径部を貫通して先端が基礎固定部の螺子穴に螺入され貫通孔の段差にボルト頭を係止させるように締付けられるボルトを有し、このボルトのボルト頭に締付治具を嵌め得る穴が形成されたものである。
【0014】
このため、基礎固定部及び地上支持部は、管体を穴加工や螺子切り加工することによって容易に製作することができ、製作に当たって部品点数、加工工数を抑えることができる。また、基礎固定部に対して地上支持部が直接及びボルトを介して螺合されているだけであり、取扱者の意思によって基礎固定部に対して地上支持部を簡単に着脱することができる。更に、この地上支持部と基礎固定部とを連結するボルトは、地上支持部内にあってボルト頭の穴に締付治具を嵌めて締付けあるいは緩めることになるので、地上支持部を取扱者以外の者による盗難等から防ぐことができる。
【0015】
また、請求項2の発明は、地盤に上端を残して埋設される基礎固定部と、この基礎固定部の上端にバネを介して植立される地上支持部とを有し、基礎固定部の上端はバネの下端が密に螺合して固定される下螺子穴が形成され、地上支持部の下端はバネの上端と着脱可能に螺合する上螺子穴が形成され、上螺子穴と下螺子穴とに螺入されたバネを覆う筒体を基礎固定部の上端と地上支持部の下端との間に介在したものである。
【0016】
この請求項2の発明にあっても、部材を穴加工や螺子切り加工することによって容易に製作することができ、部品点数、加工工数も抑えることができる。また、基礎固定部に固定されるバネに対して地上支持部が着脱可能に螺合されているだけであり、取扱者の意思によって基礎固定部に対して地上支持部を簡単に着脱することができる。更に、バネの存在によって基礎固定部に対して地上支持部が折れ曲がりかつ復元することができるので、衝突安全性も図ることができる。
【0017】
請求項3の発明は、請求項2記載の支持構造体において、地上支持部の側部には、上螺子穴に貫通する螺子穴が形成され、上螺子穴にバネを螺入させた状態で螺子穴から上螺子穴に突出するよう螺子を螺入させたことである。
【0018】
この請求項3の発明では、上螺子穴に突出する螺子を螺子穴に螺入することにより、バネに対して螺合される地上支持部の回動が規制され、地上支持部を緩めることができなくなり、地上支持部の取扱者以外の者による盗難等を防ぐことができる。
【0019】
請求項4の発明は、地盤に上端を残して埋設される基礎固定部と、この基礎固定部の上端にバネを介して植立される地上支持部とを有し、基礎固定部にはその上端部にバネの下端が密に螺合して固定される下螺子穴が形成され、地上支持部には途中にバネの上端と着脱可能に螺合する螺子が切られた貫通孔が形成され、この貫通孔及びバネを貫通して先端が下螺子穴の基端に切られたボルト螺子と螺合するボルトを有し、基礎固定部と地上支持部との間に荷重吸収材を介在させたのものである。
【0020】
この請求項4の発明にあっても、部材を穴加工や螺子切り加工することによって容易に製作することができ、部品点数、加工工数も抑えることができる。また、基礎固定部に固定されるバネに対して地上支持部が着脱可能に螺合されかつ基礎固定部と地上支持部とがボルトにて締付けられており、取扱者の意思によって基礎固定部に対して地上支持部を着脱することができる。更に、バネ及び荷重吸収材の存在によって基礎固定部に対して地上支持部が若干でも折れ曲がりかつ復元することができるので、衝突安全性も図ることができ、更には耐震性を図ることができる。また、ボルトにて基礎固定部に対して地上支持部を堅牢に締付けることになるので、街路灯等道路上に湾曲してせり出す構造、つまり偏心荷重を十分支える構造とすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態を示しており、立て看板、催し物案内板、宣伝用ののぼり旗、道路の路肩や中央分離帯に配列される擬似木や擬似花、等のための支柱構造体である。従って、これらの建柱物は、小型のものであり、必要に応じて取替えられつまりある程度頻繁に着脱され、また盗難防止のための構造も必要になる。
【0022】
図1(b)において、支柱構造体は、基礎固定部1と地上支持部10とからなる。基礎固定部1は、全体として棒状の部材であり、防錆のために例えばステンレス鋼にて作られる。基礎固定部1は、地盤に埋設される埋設部2と、地盤表面に位置するフランジ部3及び螺子が切られた上端部4と、上端部4より穿設された螺子穴5とが形成されている。
【0023】
このうち、埋設部2には、アスファルトの敷設地盤にねじ込めるように、またねじ込んだ埋設部2が抜けないように螺子2aが形成されている。敷設地盤がコンクリートの場合には、埋設部2は、図2に示すように抜け防止の段差を設けた構造としても良い。フランジ部3は、基礎固定部1の地盤への固定を確保するためのものであり、かつカバー6と共に螺子穴5内への雨水の浸入を防止する機能を有し、更には、六角形等の治具が嵌入できる六角形状等とすることによって埋設部2を治具にてアスファルトにねじ込めるようにしても良い。そして、基礎固定部1の上端部4は、通行人の障害とならないように突出量をできるだけ抑えるようにする。カバー6は、図1(a)に示すように地上支持部10が基礎固定部1に取り付けられない状態で、露出する上端部4及び螺子穴5を雨水等より防護するため及び丸い外形にして通行人が躓かないように転倒防止のためのもので、上端部4の螺子と螺合する螺子が内側に切られて合成樹脂又はステンレス鋼製からなる球面形状を有している。なお、基礎固定部1は、必ずしも道路等に限らず建物の屋上等例えば宣伝のために用いられる場所にも埋設され得る。
【0024】
地上支持部10は、貫通孔を有する棒状体であり、防錆のために例えばステンレス鋼からなる。この地上支持部10は、その下端にて基礎固定部1の上端部4に形成された螺子と螺合する螺子穴11を有する。この螺子穴11は、貫通孔12と連通しており、貫通孔12は、上部にて太径、下部にて細径、をそれぞれ有する段差12a、12bが形成されている。
【0025】
貫通孔12の細径部には、ボルト13が貫通され、ボルト13の先端に切られた螺子が基礎固定部1の螺子穴5と螺合するようになっている。ボルト13が基礎固定部1の螺子穴5に螺合されて締付けられた状態では、ボルト頭が段差12bに係止固定される。ボルト13の締付にあたっては、ボルト頭に形成された例えば六角穴13aに例えば六角レンチ等の治具を嵌め込み回転させることで、ボルト13を締付けることができる。
【0026】
地上支持部10の上端の太径部には、貫通孔12に挿入される支柱本体20を固定しあるいは雨水等の浸入を防止するためのゴム等よりなる受け14が配置される。支柱本体20は、前述した立て看板や案内板の足であり、のぼり旗や擬似木・擬似花の支柱である。
【0027】
地盤に埋め込まれた基礎固定部1に地上支持部10を植立するに当たっては、まずカバー6を外し、地上支持部10の下端にある螺子穴11を基礎固定部1の上端部4の螺子に螺合させて締付け、ついでボルト13を地上支持部10の貫通孔12から挿入して治具にて基礎固定部1の螺子穴5に螺合させて締付ける。また、地上支持部10を基礎固定部1から外す場合には、治具にてボルト13を緩めて外し地上支持部10を回転させて上端部4の螺子と螺子穴11とを外せばよい。この結果、ボルト13が貫通孔12内にあって基礎固定部1に締付けられることにより盗難され難くしかも着脱可能な支柱構造体を得ることができる。
【0028】
図2は、第2実施形態を示しており、車止め、擬似木、擬似花を装着した車止め、ガードレール、フェンス、軽荷重交通規制標識(直立の標識)、等のための支柱構造体である。従って、これらの建柱物は中型のものであり、着脱可能、盗難防止、更には衝突安全性のための構造を有する。
【0029】
図2において、支柱構造体は、基礎固定部1と地上支持部10とその間に介在された筒体30からなる。基礎固定部1は、全体として棒状の部材であり、防錆のために例えばステンレス鋼にて作られる。基礎固定部1には、地盤に埋設される埋設部2と、地盤表面に位置する上端部4と、上端部4より穿設された螺子穴5とが形成されている。
【0030】
このうち、埋設部2は、アスファルト及びコンクリートの敷設地盤を対象として、抜け防止の段差を設けた構造に形成されている。アスファルトの敷設地盤の場合は、ねじ込めるように、またねじ込んだ埋設部2が抜けないように螺子(図1参照)が形成される構造としても良い。
【0031】
また、基礎固定部1の上端部4に形成された螺子穴5は、バネ31の下端を螺子として螺合される螺子が切られ、しかもこの螺子は螺入されたバネ31と固く密着してバネが容易に緩まないような形状及び寸法に形成される。そして、この螺子穴5の底側壁には、基礎固定部1の外部と連通する水抜き孔4aが形成されている。
【0032】
地上支持部10は、その下端に螺子穴11を有する棒状体であり、防錆のために例えばステンレス鋼からなる。この地上支持部10の下端に形成された螺子穴11には、基礎固定部1の上端部4に形成された螺子穴5に固定されたバネ31の上端を螺子として着脱可能に螺合する螺子が切られている。従って、バネ31に対して地上支持部10を回転させることにより、地上支持部10は、バネ31に締付け固定され、あるいは緩めて外すことができる。
【0033】
基礎固定部1に対して地上支持部10は、バネ31により支持されることになるが、この基礎固定部1と地上支持部10の間にはステンレス鋼あるいは合成樹脂からなる筒体30が介在されている。この筒体30は、バネ31の外径より大きな内径を有し、言い換えればバネ31の外径と筒体30の内径とが離間しており、バネ31の上下左右の動きができるようになっている。また、筒体30の軸方向の長さに応じて、ダンパーとしてのバネ31の曲げ剛性を調節することができる。つまり、バネ31が長くなれば、曲がりやすくなり、短ければ曲がり難くなる。従って、バネ31の存在により、基礎固定部1に対して地上支持部10は伸びあるいは曲がることとなる。なお、筒体30が合成樹脂にて形成されている場合には、衝撃によって筒体30をダンパーとして破損させるようにすれば、バネ31を保護することができる。
【0034】
地上支持部10の下部側面には、螺子穴11に貫通するように螺子穴15が形成され、この螺子穴15に螺子16が螺入されて螺子穴11に突出するように構成される。この螺子16は、バネ31の間に入り地上支持部10がバネ31に対して回動できないようにストッパとなっている。このため、地上支持部10をバネ31に対して回転させるためには、螺子16を緩めてバネ31から螺子先端を外した状態ではじめて可能となる。
【0035】
地上支持部10の上端には、螺子が切られあるいは抜け防止のためのゴムリング17が配置され、上方から管状の支柱本体20が螺入又は挿入されるようになっている。この支柱本体20としては、前述した車止めやガードレール、あるいはフェンスや軽荷重交通規制標識の支柱である。
【0036】
地盤に埋め込まれた基礎固定部1に地上支持部10を植立するに当たっては、予め螺子穴5にバネ31を密に螺入して固定して外れないようにしたものに筒体30をバネ31覆うようにおき、バネ31の上端を地上支持部10の下端にある螺子穴11に螺合させて締付け、ついで螺子16を地上支持部10の螺子穴15から螺入してバネ31の間に位置するように締付ける。また、地上支持部10を基礎固定部1から外す場合には、螺子16を緩めてバネ31より外し、バネ31に対して地上支持部10を回転させてバネ31を螺子穴11から外せばよい。
【0037】
この結果、螺子16がバネ31のストッパとなることにより盗難が防止されしかも着脱可能な支柱構造体を得ることができ、更には、バネ31の伸びや曲がりによって車の衝突に対しても地上支持部10が倒れ、車の損傷のみならず地上支持部10の損傷も少なく,衝突安全性が図れる。
【0038】
図3は、第3実施形態を示しており、カーブミラー、街路灯、交通規制標識等道路上に湾曲してせり出す構造のための支持構造体である。そして、これらの建柱物は大型のものであり、着脱可能、衝突安全性、偏心荷重適応性、耐震性のための構造を有する。
【0039】
図3において、支柱構造体は、基礎固定部1と地上支持部10とその間に介在された荷重吸収材32からなる。基礎固定部1は、全体として棒状の部材であり、防錆のために例えばステンレス鋼にて作られる。基礎固定部1は、地盤に埋設される基礎コンクリート40に固定された基端のフランジ7と、地盤表面に位置する上端部4と、上端部4より穿設された螺子穴5とが形成されている。
【0040】
また、基礎固定部1の上端部4に形成された螺子穴5は、その上部でバネ31の下端を螺子として螺合される螺子が切られ、しかもこの螺子は螺入されたバネ31と固く密着してバネが容易に緩まないような形状及び寸法に形成される。更には、基礎固定部1の上端部4に形成された螺子穴5は、その基部でボルト13の螺子と螺合する螺子が切られている。
【0041】
地上支持部10は、貫通孔12を有する棒状体であり、防錆のために例えばステンレス鋼からなる。この地上支持部10の下端は、貫通孔12と連通してバネ31の外径よりも広い径を有する空洞を有し、その上部に形成された螺子穴11には、基礎固定部1の上端部4に形成された螺子穴5に固定されたバネ31の上端を螺子として着脱可能に螺合する螺子が切られている。従って、バネ31に対して地上支持部10を回転させることにより、地上支持部10がバネ31に締付け固定され、あるいは緩めて外すことができる。
【0042】
貫通孔12には、偏心荷重を支えるボルト13が貫通され、ボルト13の先端に切られた螺子が基礎固定部1の螺子穴5の基部と螺合するようになっている。ボルト13が基礎固定部1の螺子穴5の基部に螺合されて締付けられた状態では、ボルト頭が地上支持部10の上端に係止固定される。ボルト13の締付にあたっては、例えば六角ボルト頭に治具を嵌め込み回転させることで、ボルト13を締付けることができる。
【0043】
地上支持部10の上端のボルト頭との間には、硬質ゴム等からなる偏心荷重吸収リング33が挿入され、また基礎固定部1と地上支持部10との間にも曲げや伸縮に対応する硬質ゴム製の荷重吸収材32が介在されている。
【0044】
地上支持部10の上端には、抜け防止のためのゴムリング17が配置され、上方から管状の支柱本体20が挿入される。この支柱本体は、前述したカーブミラー、街路灯、あるいは交通規制標識の支柱である。
【0045】
地盤に埋め込まれた基礎固定部1に地上支持部10を植立するに当たっては、まず基礎固定部1と地上支持部10との間に荷重吸収材32を配置し、予め螺子穴5の上部にバネ31を密に螺入して固定し、バネ31の上端を地上支持部10の空洞上端にある螺子穴11に螺合させて締付け、ついでボルト13を地上支持部10の貫通孔12及びバネ31に通して螺子穴5に螺入して締付ける。また、地上支持部10を基礎固定部1から外す場合には、ボルト13を緩めて螺子穴5より外し、バネ31に対して地上支持部10を回転させてバネ31を螺子穴11から外せばよい。この結果、着脱可能な支柱構造体を得ることができ、更には、バネ31の伸びや曲がりによって車の衝突や地震に対しても地上支持部10が撓み、車の損傷のみならず地上支持部10の損傷も少なく衝突安全性が図れ、荷重吸収リング33や荷重吸収材32存在により耐震性も増す。
【0046】
図1乃至図3に示す実施形態では、カバー6、受け14、筒体30、バネ31、荷重吸収材32、荷重吸収リング33を除いて基礎固定部1及び地上支持部10は、旋盤の加工により容易に製作することができる。なお、ボルト13や螺子16は市販の物を購入することで安価なものを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す断面構成図である。
【図2】本発明の第2実施形態を示す断面構成図である。
【図3】本発明の第3実施形態を示す断面構成図である。
【符号の説明】
1 基礎固定部、
2 埋設部、
4 上端部、
5,11,15 螺子穴、
10 地上支持部、
12 貫通孔、
13 ボルト、
13a 六角穴、
30 筒体、
31 バネ、
32 荷重吸収材。
Claims (1)
- 地盤に上端を残して埋設された基礎固定部にはその上端部に螺子穴が穿設され、この螺子穴の基部にはボルトの先端が螺合され得る螺子が切られ、上記螺子穴の上部には上記ボルトを通す内径を有するコイルバネの下端が螺合され得る螺子が切られ、
上記基礎固定部の上端に荷重吸収材を介して植立される地上支持部には上記ボルトが貫通する貫通孔が形成され、この貫通孔の途中には上記コイルバネの上端と螺合され得る螺子が切られ、この螺子より下部の貫通孔はコイルバネの外形より大きな径を有する空洞が形成され、上記貫通孔の上端は上記ボルトのボルト頭が係止固定され得る構造を有し、
上記基礎固定部の螺子穴の上部に形成された螺子にコイルバネの下端が螺合され、上記地上支持部の貫通孔の途中に形成された螺子に上記コイルバネの上端が螺合され、上記基礎固定部の螺子穴の基部に形成した螺子に上記地上支持部の上記貫通孔に上端から挿入した上記ボルトの先端が螺合される構造であり、
上記地上支持部の上端は建柱物の支柱本体が挿入される構造であることを特徴とする支柱構造体。
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