JP3773680B2 - 裏面カバー付きスライドシートのシートクッション組み立て方法およびそのスライドカバー取り付け構造 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、シートスライド装置により前後方向にスライド可能に支持されたスライドシート、特に、裏面カバーによって裏面の被装された裏面カバー付きスライドシートのシートクッション組み立て方法、および、シートスライド装置のロック機構等の被装を目的としてシートスライド装置の側面部に取り付けられるスライドカバーのためのスライドカバー取り付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、車両等のシートのシートクッションは、その骨格をなすシートクッションフレーム、このシートクッションフレーム内で架設、張設されたSばね等 の面状ばね、および着座者を弾性的に支持可能に面状ばねに載置されたシートパッド等の組み合わせとしてなるシートクッション本体を、表皮等からなるトリムカバーで被覆して形成されている。
【0003】
このようなシートクッションのトリムカバーは、通常、シートクッション本体の上面、つまりは着座面と、その側面全周とを少なくとも覆う略袋形状に形成され、その開口端となるまち部端末は、一般に、シートクッション本体の下面において、シートクッションフレーム等に係止、定着されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、公知の構成において、シートクッションのトリムカバー端末、つまりトリムカバーまち部の端末(開口端)は、通常、ホグリングと称する略C型リングによるカシメや、樹脂ファスナーと称する一対の樹脂フックプレート間の掛止等によって、シートクッションフレームの下面等に係止、定着されるため、その係止作業の煩雑化は避けられない。そして、ホグリングにおいてはトリムカバー端末、およびシートクッションフレーム等にワイヤー等の係止部材を補助部材として配設する必要があるとともに、樹脂ファスナーにおいてはシートクッションフレームに樹脂ファスナーを取り付けるためのブラケット等を補助部材として設ける必要があるため、部品点数の増加による作業性の低下を招きやすい。
【0005】
ところで、シートスライド装置により前後方向にスライド可能に支持された、いわゆるスライドシートが、自動車のフロントシート等として広く装着されている。シートスライド装置は、たとえば、スライドレールをガイドレールにスライド自在に組み付けることにより形成され、通常、このスライドレールが、シートクッション裏面の左右位置に、ボルト止め等によって固定されている。
【0006】
また、シートクッション裏面には、トリムカバーの端末、つまりトリムカバーまち部の端末(開口端)の係止、定着によりなる、トリムカバーの存在しない略四角形の、いわゆる抜け部分が形成されるため、この抜け部分を被装する裏面カバー付きのシートクッションが、いわゆる着脱式シート等において採用されている。
【0007】
ここで、シートスライド装置のスライドレールは、シートクッションの下面にボルト止め等により固定されるが、トリムカバーの端末は、通常、シートクッション本体の側面から下面に巻かれて係止されるため、ボルト挿通用の挿通孔をトリムカバー端末に予め穿設することが必要となる。しかしながら、このような構成においては、トリムカバーでの被覆の際に、トリムカバー端末の挿通孔をボルトの挿通位置に整列させなければならないため、トリムカバーでの被覆作業、およびスライドレールの固定作業が煩雑化しやすい。
【0008】
また、公知のスライドシートにおいては、スライドレールをシートクッション本体の裏面に固定した後に、裏面カバーが左右のスライドレール間でシートクッション本体の裏面に固着されるため、その作業の煩雑化も避けられない。
【0009】
ところで、このようなスライドシートにおいては、シートスライド装置のロック機構等が、スライドレールの外側面に露出して配置される場合があり、この場合は、通常、スライドカバーと称する被覆部材によってこのロック機構等は被覆される。
【0010】
公知の構成においては、スライドレールが、別体のブラケットを一体的に有し、このブラケットへのねじ止め等のもとで、スライドカバーがスライドレールに固着されている。しかしながら、この公知の構成においては、別体のブラケットを要するため、このブラケットの付加に起因する部品点数の増加、および作業工程の増加が避けられない。
【0011】
この発明は、作業性の改善をはかる裏面カバー付きスライドシートのシートクッション組み立て方法の提供を目的としている。
【0012】
また、部品点数の増加を伴うことなく、スライドレール側面部にスライドカバーを配置、固着可能とした裏面カバー付きスライドシートのスライドカバー取り付け構造の提供を、この発明の別の目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、この発明の裏面カバー付きスライドシートのシートクッション組み立て方法によれば、シートクッションフレームの裏面形状に対応した基板の各周縁に折り曲げ可能なフラップを有するフラップ付きの裏面カバーを、予め治具にセットされた左右のシートスライド装置のスライドレール間に架設載置するとともに、その所定位置に、仮止め手段によって仮止めする。
【0014】
そして、裏面カバーの仮止め後、シートクッションフレームを裏面カバーの基板に載置し、裏面カバーを挟んだ状態における、裏面カバーを介したスライドレール、シートクッションフレーム間でのボルト止めによって、スライドレールをシートクッションフレームの裏面に裏面カバーと共に固定する。更に、スライドレール、シートクッションフレーム間の固定後に、シートクッションフレームを骨格としてなるシートクッション本体を、対応する略袋形状のトリムカバーで被覆し、シートクッション本体側面に沿って折り曲げた裏面カバーの各フラップと、トリムカバーまち部の端末に規定された開口端とにそれぞれ直接的に設けられた掛止手段の掛止によって、トリムカバーまち部の開口端をシートクッション本体の側面部で裏面カバーに係止、定着させる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0016】
この発明に係る裏面カバー付きスライドシートのシートクッション組み立て方法においては、図1、図2に示すように、裏面カバー12が、シートクッション本体14の裏面全面を被装可能に形成されている。そして、シートクッション本体14を被覆したトリムカバー16のまち部16a の端末を、裏面カバー12に対して係止、定着するとともに、裏面カバーを介したシートクッション本体へのボルト止めのもとで、シートスライド装置18のスライドレール19をシートクッション本体の裏面に固定することにより、裏面カバー付きスライドシートのシートクッション10は形成されている。
【0017】
なお、シートスライド装置18としては、シートクッション10に固定される上述のスライドレール19を、たとえば着脱可能に床面等に取り付けられるガイドレール20に対しスチールボール21等の転動子を介してスライド自在に組み付けた構成が例示できるが、この種のシートスライド装置の構成は公知であり、その構成自体はこの発明の趣旨でないため、ここでは詳細に説明しない。
【0018】
図1、図2に示すように、シートクッション本体14は、たとえば、その骨格をなすシートクッションフレーム24、このシートクッションフレーム内で架設、張設されたS ばね等の面状ばね26、および着座者を弾性的に支持可能に面状ばねに載置されたシートパッド28等の組み合わせとして形成されている。そして、トリムカバー16は、このシートクッション本体14の上面、つまりは着座面とその側面全周とを覆う略袋形状に、表皮等からなる各部位間の縫合等のもとで形成され、側面に位置するまち部16a の端末が、その開口端としてシートクッション本体に対応した形状に規定されている。
【0019】
なお、シートクッション本体、およびトリムカバーの基本構成はいずれも公知であり、これら自体はこの発明の趣旨でないため、ここでは詳細に説明しない。
【0020】
ここで、図1、図2に示すように、この発明においては、裏面カバー12が、シートクッション本体14の裏面全面、つまりはその骨格をなすシートクッションフレーム24の裏面全面を被覆可能とされ、このシートクッションフレームの裏面形状に対応する基板12a の各周縁に、折り曲げ可能なフラップ12b を有する、いわゆるフラップ付きの形態として、この裏面カバーは成形されている。
【0021】
そして、図1に示すように、この発明のシートクッション組み立て方法においては、予め治具(図示しない)にセットされた左右のシートスライド装置のスライドレール19間に、この裏面カバー12を架設載置し、その所定位置に、この裏面カバーを仮止め手段30によって仮止めしている。
【0022】
この仮止め手段30として、たとえば、スライドレール19の上面に穿設された係止孔32にその押し込みのもとで挿入、係止可能な樹脂クリップが例示できる。なお、この樹脂クリップ(仮止め手段)30は、たとえば左右のスライドレール19に対する1ヶ所ずつに配設される。
【0023】
次に、シートクッションフレーム24を裏面カバーの基板12a に載置し、基板、ひいては裏面カバー12を挟んだ状態における、裏面カバーを介したスライドレール19、シートクッションフレーム間でのボルト止めによって、スライドレールをシートクッションフレームの裏面に、裏面カバーと共に固定する。
【0024】
そして、たとえば、スライドレール19、シートクッションフレーム24間の固定後に、シートパッド28をシートクッションフレーム、および面状ばね26に載置してシートクッション本体14を形成し、図2に示すように、このシートクッション本体を、トリムカバー16で被覆する。
【0025】
ここで、図2を見るとわかるように、この発明においては、トリムカバーまち部16a が、その端末(開口端)をシートクッション本体14の側面に整列させる長さに形成され、相互間の掛止により連結される掛止手段34が、裏面カバーのフラップ12b と、トリムカバーまち部16a の開口端とに、それぞれ直接的に設けられている。そして、シートクッション本体14の対応する側面に沿った立ち上げ方向への裏面カバーフラップ12b の折り曲げ、およびシートクッション本体側面での掛止手段34の掛止、連結のもとで、トリムカバーまち部の開口端、つまりトリムカバー16の端末を裏面カバーのフラップ、ひいては裏面カバー12に対して係止、定着させている。
【0026】
掛止手段34として、たとえば、相互に掛止可能な、断面略J 形状で裏面カバーフラップ12b 、およびトリムカバーまち部16a に沿って延びた長手形態の一対の樹脂フックプレート34-1,34-2 の組み合わせが例示でき、この樹脂フックプレートは、裏面カバーフラップの外面、およびトリムカバーまち部の開口端内面に、縫合等によってそれぞれ直接的に固着されている。
【0027】
上記のように、この発明の裏面カバー付きスライドシートのシートクッション組み立て方法によれば、裏面カバー12を挟んだ状態でスライドレール19、シートクッションフレーム24間を固定するため、裏面カバーをシートクッションフレームに固定するための固定作業が省略できる。そして、裏面カバー12は、スライドレール19上に仮止めされているため、シートクッションフレーム24の載置、固定の際における裏面カバーの位置調整、および位置修正等が不要となることから、シートクッションフレーム、裏面カバー、およびスライドレールの相互間の組み付け作業の煩雑化が確実に防止できる。
【0028】
従って、この発明によれば、シートクッションフレーム24の裏面、つまりはシートクッション本体14の裏面全面を被覆する裏面カバー12をスライドシートのシートクッション10に組み付けることが、作業の煩雑化等に起因する作業性の低下を伴うことなく容易に可能となる。
【0029】
また、裏面カバー12をスライドレール19に仮止めすることによって、スライドレール、あるいはシートクッションフレーム24に対する裏面カバーの位置の一定化、および均一化がはかられる。つまり、スライドレール19、シートクッションフレーム24に対する裏面カバー12の位置ずれが確実に防止されるため、シートクッション10の外観品質が向上される。
【0030】
そして、この発明によれば、シートクッション本体14の側面部における一対の樹脂フックプレート34-1,34-2 間の掛止、連結のもとで、トリムカバーまち部16a の開口端を裏面カバーのフラップ12b に対して係止、定着させれば足りるため、一対の樹脂フックプレート間の掛止作業、つまりトリムカバー16の端末の係止、定着作業が確実に容易化される。
【0031】
また、シートクッションフレーム24、ひいてはシートクッション本体14の裏面全面を裏面カバー12で覆うため、シートクッション10の裏面の外観品質が向上する。そして、長手形態の樹脂フックプレート34-1,34-2 間の係止のもとでトリムカバーまち部16a の開口端を裏面カバー12に係止するため、トリムカバーの開口端周縁でのシワの発生が十分に抑止でき、更には、トリムカバーまち部の開口端を、シートクッション本体の側面で、裏面カバーのフラップ12b の外面に係止することから、トリムカバーまち部の開口端と裏面カバーとの間の隙間の発生も確実に防止できる。従って、この点からも、シートクッション10の外観品質の向上が十分にはかられる。
【0032】
ここで、この発明の実施の形態においては、断面略J 形状で長手形態の一対の樹脂フックプレート34-1,34-2 を、掛止手段34として具体化しているが、相互間での掛止の可能な形状であれば足りるため、断面略J 形状に限定されず、他の断面形状どうしの組み合わせとして、樹脂フックプレートを形成してもよい。また、トリムカバーまち部16a の開口端を裏面カバーのフラップ12b に係止すれば足りるため、たとえば、裏面カバーのフラップに掛止孔を穿設するとともに、この掛止孔に挿入、掛止可能な断面略J 形状の樹脂フックプレートを、トリムカバーまち部の開口端に沿って断続的に配置して、これを掛止手段34としてもよい。
【0033】
また、この発明の実施の形態においては、スライドレールの係止孔32に挿入、掛止可能な樹脂クリップ30が、裏面カバー12をスライドレールに仮止めする仮止め手段として具体化されているが、仮止め手段は、裏面カバーをスライドレールに対して位置ずれ不能に係止すれば足りるため、樹脂クリップに限定されず、他の構成を仮止め手段として利用してもよい。
【0034】
なお、左右のスライドレール19に対する1ヶ所ずつとして、樹脂クリップ30の数を例示しているが、数はこれに限定されない。
【0035】
ところで、シートスライド装置18を有するスライドシートにおいては、シートスライド装置のロック機構(図示しない)等が、スライドレール19の外側面に露出して配置される場合があり、この場合は、通常、スライドカバー36と称する被覆部材によって、このロック機構等は被覆、保護される(図2参照)。
【0036】
ここで、図1、図2に示すように、この発明のスライドカバー取り付け構造においては、スライドカバー36が、上方に延出した取り付け片36a をその上面に一体に有して成形されている。そして、裏面カバーの基板12a に形成されたスリット状挿通窓38を介した取り付け片36aの挿通を伴って、スライドカバー36がスラ イドレール19の側面に沿って配置されるとともに、シートクッションフレーム24の側面に対する、取り付け片を介した止めねじ40の螺着によって、スライドカバーはスライドレールと一体的に移動可能に固着される。
【0037】
なお、このスライドカバー36の取り付けは、スライドレール19、裏面カバー12、およびシートクッションフレーム24の組み付け後、かつトリムカバーまち部16a の開口端の係止、連結前に行われる。
【0038】
このような構成によれば、スライドカバー36が、裏面カバー基板のスリット状挿通窓38を介して、シートクッションフレーム24の側面に直接的に固定できるため、ブラケット等の別部材の付加が不要となることから、部品点数の削減、およびこれに伴う作業の簡素化がはかられる。
【0039】
そして、裏面カバーの基板12a の対応個所にスリット状挿通窓38を設ければ足りるため、構成の複雑化を招くこともない。
【0040】
なお、裏面カバー付きスライドシートであれば足りるため、自動車等のシートに限定されず、電車、飛行機、船舶等の他の車両のシート、あるいは会議室等のシートや映画館等の娯楽施設のシート等に、この発明を応用してもよい。
【0041】
上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【0042】
【発明の効果】
上記のように、この発明に係る裏面カバー付きスライドシートのシートクッション組み立て方法によれば、裏面カバーをシートクッションフレームに固定するための固定作業が省略できる。そして、この裏面カバーが、スライドレール上に仮止めされるため、シートクッションフレームの載置、固定の際における裏面カバーの位置調整、および位置修正等が不要となり、シートクッションフレーム、裏面カバー、およびスライドレールの相互間の組み付け作業の煩雑化が確実に防止できる。
【0043】
従って、この発明によれば、シートクッション本体の裏面全面を被覆する裏面カバーをスライドシートのシートクッションに組み付けることが、作業の煩雑化等に起因する作業性の低下を伴うことなく容易に可能となる。
【0044】
また、裏面カバーをスライドレールに仮止めすることによるスライドレール、あるいはシートクッションフレームに対する裏面カバーの位置の一定化、および均一化により、これらに対する裏面カバーの位置ずれが確実に防止されるため、シートクッションの外観品質が向上される。
【0045】
更に、シートクッション本体の側面部における掛止手段の掛止、連結のもとで、トリムカバーまち部の開口端を裏面カバーのフラップに対して係止、定着させれば足りるため、トリムカバー端末の係止、定着作業が確実に容易化される。
【0046】
そして、この発明の裏面カバー付きスライドシートのスライドカバー取り付け構造によれば、スライドカバーが、裏面カバー基板のスリット状挿通窓を介して、シートクッションフレームの側面に直接的に固定できるため、ブラケット等の別部材の付加が不要となることから、部品点数の削減、およびこれに伴う作業の簡素化がはかられる。
【0047】
更に、裏面カバーの基板の対応個所にスリット状挿通窓を設ければ足りるため、構成の複雑化を招くこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る裏面カバー付きスライドシートのシートクッション組み立て方法を主に示す、シートクッションの概略分解斜視図である。
【図2】この発明に係る裏面カバー付きスライドシートのスライドカバー取り付け構造を主に示す、シートクッションの概略部分断面図である。
【符号の説明】
10 シートクッション
12 裏面カバー
12a 裏面カバーフラップ
14 シートクッション本体
16 トリムカバー
16a トリムカバーまち部
19 スライドレール
30 仮止め手段(樹脂クリップ)
34(34-1,34-2) 掛止手段(樹脂フックプレート)
36 スライドカバー
38 スリット状挿通窓
【発明の属する技術分野】
この発明は、シートスライド装置により前後方向にスライド可能に支持されたスライドシート、特に、裏面カバーによって裏面の被装された裏面カバー付きスライドシートのシートクッション組み立て方法、および、シートスライド装置のロック機構等の被装を目的としてシートスライド装置の側面部に取り付けられるスライドカバーのためのスライドカバー取り付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、車両等のシートのシートクッションは、その骨格をなすシートクッションフレーム、このシートクッションフレーム内で架設、張設されたSばね等 の面状ばね、および着座者を弾性的に支持可能に面状ばねに載置されたシートパッド等の組み合わせとしてなるシートクッション本体を、表皮等からなるトリムカバーで被覆して形成されている。
【0003】
このようなシートクッションのトリムカバーは、通常、シートクッション本体の上面、つまりは着座面と、その側面全周とを少なくとも覆う略袋形状に形成され、その開口端となるまち部端末は、一般に、シートクッション本体の下面において、シートクッションフレーム等に係止、定着されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、公知の構成において、シートクッションのトリムカバー端末、つまりトリムカバーまち部の端末(開口端)は、通常、ホグリングと称する略C型リングによるカシメや、樹脂ファスナーと称する一対の樹脂フックプレート間の掛止等によって、シートクッションフレームの下面等に係止、定着されるため、その係止作業の煩雑化は避けられない。そして、ホグリングにおいてはトリムカバー端末、およびシートクッションフレーム等にワイヤー等の係止部材を補助部材として配設する必要があるとともに、樹脂ファスナーにおいてはシートクッションフレームに樹脂ファスナーを取り付けるためのブラケット等を補助部材として設ける必要があるため、部品点数の増加による作業性の低下を招きやすい。
【0005】
ところで、シートスライド装置により前後方向にスライド可能に支持された、いわゆるスライドシートが、自動車のフロントシート等として広く装着されている。シートスライド装置は、たとえば、スライドレールをガイドレールにスライド自在に組み付けることにより形成され、通常、このスライドレールが、シートクッション裏面の左右位置に、ボルト止め等によって固定されている。
【0006】
また、シートクッション裏面には、トリムカバーの端末、つまりトリムカバーまち部の端末(開口端)の係止、定着によりなる、トリムカバーの存在しない略四角形の、いわゆる抜け部分が形成されるため、この抜け部分を被装する裏面カバー付きのシートクッションが、いわゆる着脱式シート等において採用されている。
【0007】
ここで、シートスライド装置のスライドレールは、シートクッションの下面にボルト止め等により固定されるが、トリムカバーの端末は、通常、シートクッション本体の側面から下面に巻かれて係止されるため、ボルト挿通用の挿通孔をトリムカバー端末に予め穿設することが必要となる。しかしながら、このような構成においては、トリムカバーでの被覆の際に、トリムカバー端末の挿通孔をボルトの挿通位置に整列させなければならないため、トリムカバーでの被覆作業、およびスライドレールの固定作業が煩雑化しやすい。
【0008】
また、公知のスライドシートにおいては、スライドレールをシートクッション本体の裏面に固定した後に、裏面カバーが左右のスライドレール間でシートクッション本体の裏面に固着されるため、その作業の煩雑化も避けられない。
【0009】
ところで、このようなスライドシートにおいては、シートスライド装置のロック機構等が、スライドレールの外側面に露出して配置される場合があり、この場合は、通常、スライドカバーと称する被覆部材によってこのロック機構等は被覆される。
【0010】
公知の構成においては、スライドレールが、別体のブラケットを一体的に有し、このブラケットへのねじ止め等のもとで、スライドカバーがスライドレールに固着されている。しかしながら、この公知の構成においては、別体のブラケットを要するため、このブラケットの付加に起因する部品点数の増加、および作業工程の増加が避けられない。
【0011】
この発明は、作業性の改善をはかる裏面カバー付きスライドシートのシートクッション組み立て方法の提供を目的としている。
【0012】
また、部品点数の増加を伴うことなく、スライドレール側面部にスライドカバーを配置、固着可能とした裏面カバー付きスライドシートのスライドカバー取り付け構造の提供を、この発明の別の目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、この発明の裏面カバー付きスライドシートのシートクッション組み立て方法によれば、シートクッションフレームの裏面形状に対応した基板の各周縁に折り曲げ可能なフラップを有するフラップ付きの裏面カバーを、予め治具にセットされた左右のシートスライド装置のスライドレール間に架設載置するとともに、その所定位置に、仮止め手段によって仮止めする。
【0014】
そして、裏面カバーの仮止め後、シートクッションフレームを裏面カバーの基板に載置し、裏面カバーを挟んだ状態における、裏面カバーを介したスライドレール、シートクッションフレーム間でのボルト止めによって、スライドレールをシートクッションフレームの裏面に裏面カバーと共に固定する。更に、スライドレール、シートクッションフレーム間の固定後に、シートクッションフレームを骨格としてなるシートクッション本体を、対応する略袋形状のトリムカバーで被覆し、シートクッション本体側面に沿って折り曲げた裏面カバーの各フラップと、トリムカバーまち部の端末に規定された開口端とにそれぞれ直接的に設けられた掛止手段の掛止によって、トリムカバーまち部の開口端をシートクッション本体の側面部で裏面カバーに係止、定着させる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0016】
この発明に係る裏面カバー付きスライドシートのシートクッション組み立て方法においては、図1、図2に示すように、裏面カバー12が、シートクッション本体14の裏面全面を被装可能に形成されている。そして、シートクッション本体14を被覆したトリムカバー16のまち部16a の端末を、裏面カバー12に対して係止、定着するとともに、裏面カバーを介したシートクッション本体へのボルト止めのもとで、シートスライド装置18のスライドレール19をシートクッション本体の裏面に固定することにより、裏面カバー付きスライドシートのシートクッション10は形成されている。
【0017】
なお、シートスライド装置18としては、シートクッション10に固定される上述のスライドレール19を、たとえば着脱可能に床面等に取り付けられるガイドレール20に対しスチールボール21等の転動子を介してスライド自在に組み付けた構成が例示できるが、この種のシートスライド装置の構成は公知であり、その構成自体はこの発明の趣旨でないため、ここでは詳細に説明しない。
【0018】
図1、図2に示すように、シートクッション本体14は、たとえば、その骨格をなすシートクッションフレーム24、このシートクッションフレーム内で架設、張設されたS ばね等の面状ばね26、および着座者を弾性的に支持可能に面状ばねに載置されたシートパッド28等の組み合わせとして形成されている。そして、トリムカバー16は、このシートクッション本体14の上面、つまりは着座面とその側面全周とを覆う略袋形状に、表皮等からなる各部位間の縫合等のもとで形成され、側面に位置するまち部16a の端末が、その開口端としてシートクッション本体に対応した形状に規定されている。
【0019】
なお、シートクッション本体、およびトリムカバーの基本構成はいずれも公知であり、これら自体はこの発明の趣旨でないため、ここでは詳細に説明しない。
【0020】
ここで、図1、図2に示すように、この発明においては、裏面カバー12が、シートクッション本体14の裏面全面、つまりはその骨格をなすシートクッションフレーム24の裏面全面を被覆可能とされ、このシートクッションフレームの裏面形状に対応する基板12a の各周縁に、折り曲げ可能なフラップ12b を有する、いわゆるフラップ付きの形態として、この裏面カバーは成形されている。
【0021】
そして、図1に示すように、この発明のシートクッション組み立て方法においては、予め治具(図示しない)にセットされた左右のシートスライド装置のスライドレール19間に、この裏面カバー12を架設載置し、その所定位置に、この裏面カバーを仮止め手段30によって仮止めしている。
【0022】
この仮止め手段30として、たとえば、スライドレール19の上面に穿設された係止孔32にその押し込みのもとで挿入、係止可能な樹脂クリップが例示できる。なお、この樹脂クリップ(仮止め手段)30は、たとえば左右のスライドレール19に対する1ヶ所ずつに配設される。
【0023】
次に、シートクッションフレーム24を裏面カバーの基板12a に載置し、基板、ひいては裏面カバー12を挟んだ状態における、裏面カバーを介したスライドレール19、シートクッションフレーム間でのボルト止めによって、スライドレールをシートクッションフレームの裏面に、裏面カバーと共に固定する。
【0024】
そして、たとえば、スライドレール19、シートクッションフレーム24間の固定後に、シートパッド28をシートクッションフレーム、および面状ばね26に載置してシートクッション本体14を形成し、図2に示すように、このシートクッション本体を、トリムカバー16で被覆する。
【0025】
ここで、図2を見るとわかるように、この発明においては、トリムカバーまち部16a が、その端末(開口端)をシートクッション本体14の側面に整列させる長さに形成され、相互間の掛止により連結される掛止手段34が、裏面カバーのフラップ12b と、トリムカバーまち部16a の開口端とに、それぞれ直接的に設けられている。そして、シートクッション本体14の対応する側面に沿った立ち上げ方向への裏面カバーフラップ12b の折り曲げ、およびシートクッション本体側面での掛止手段34の掛止、連結のもとで、トリムカバーまち部の開口端、つまりトリムカバー16の端末を裏面カバーのフラップ、ひいては裏面カバー12に対して係止、定着させている。
【0026】
掛止手段34として、たとえば、相互に掛止可能な、断面略J 形状で裏面カバーフラップ12b 、およびトリムカバーまち部16a に沿って延びた長手形態の一対の樹脂フックプレート34-1,34-2 の組み合わせが例示でき、この樹脂フックプレートは、裏面カバーフラップの外面、およびトリムカバーまち部の開口端内面に、縫合等によってそれぞれ直接的に固着されている。
【0027】
上記のように、この発明の裏面カバー付きスライドシートのシートクッション組み立て方法によれば、裏面カバー12を挟んだ状態でスライドレール19、シートクッションフレーム24間を固定するため、裏面カバーをシートクッションフレームに固定するための固定作業が省略できる。そして、裏面カバー12は、スライドレール19上に仮止めされているため、シートクッションフレーム24の載置、固定の際における裏面カバーの位置調整、および位置修正等が不要となることから、シートクッションフレーム、裏面カバー、およびスライドレールの相互間の組み付け作業の煩雑化が確実に防止できる。
【0028】
従って、この発明によれば、シートクッションフレーム24の裏面、つまりはシートクッション本体14の裏面全面を被覆する裏面カバー12をスライドシートのシートクッション10に組み付けることが、作業の煩雑化等に起因する作業性の低下を伴うことなく容易に可能となる。
【0029】
また、裏面カバー12をスライドレール19に仮止めすることによって、スライドレール、あるいはシートクッションフレーム24に対する裏面カバーの位置の一定化、および均一化がはかられる。つまり、スライドレール19、シートクッションフレーム24に対する裏面カバー12の位置ずれが確実に防止されるため、シートクッション10の外観品質が向上される。
【0030】
そして、この発明によれば、シートクッション本体14の側面部における一対の樹脂フックプレート34-1,34-2 間の掛止、連結のもとで、トリムカバーまち部16a の開口端を裏面カバーのフラップ12b に対して係止、定着させれば足りるため、一対の樹脂フックプレート間の掛止作業、つまりトリムカバー16の端末の係止、定着作業が確実に容易化される。
【0031】
また、シートクッションフレーム24、ひいてはシートクッション本体14の裏面全面を裏面カバー12で覆うため、シートクッション10の裏面の外観品質が向上する。そして、長手形態の樹脂フックプレート34-1,34-2 間の係止のもとでトリムカバーまち部16a の開口端を裏面カバー12に係止するため、トリムカバーの開口端周縁でのシワの発生が十分に抑止でき、更には、トリムカバーまち部の開口端を、シートクッション本体の側面で、裏面カバーのフラップ12b の外面に係止することから、トリムカバーまち部の開口端と裏面カバーとの間の隙間の発生も確実に防止できる。従って、この点からも、シートクッション10の外観品質の向上が十分にはかられる。
【0032】
ここで、この発明の実施の形態においては、断面略J 形状で長手形態の一対の樹脂フックプレート34-1,34-2 を、掛止手段34として具体化しているが、相互間での掛止の可能な形状であれば足りるため、断面略J 形状に限定されず、他の断面形状どうしの組み合わせとして、樹脂フックプレートを形成してもよい。また、トリムカバーまち部16a の開口端を裏面カバーのフラップ12b に係止すれば足りるため、たとえば、裏面カバーのフラップに掛止孔を穿設するとともに、この掛止孔に挿入、掛止可能な断面略J 形状の樹脂フックプレートを、トリムカバーまち部の開口端に沿って断続的に配置して、これを掛止手段34としてもよい。
【0033】
また、この発明の実施の形態においては、スライドレールの係止孔32に挿入、掛止可能な樹脂クリップ30が、裏面カバー12をスライドレールに仮止めする仮止め手段として具体化されているが、仮止め手段は、裏面カバーをスライドレールに対して位置ずれ不能に係止すれば足りるため、樹脂クリップに限定されず、他の構成を仮止め手段として利用してもよい。
【0034】
なお、左右のスライドレール19に対する1ヶ所ずつとして、樹脂クリップ30の数を例示しているが、数はこれに限定されない。
【0035】
ところで、シートスライド装置18を有するスライドシートにおいては、シートスライド装置のロック機構(図示しない)等が、スライドレール19の外側面に露出して配置される場合があり、この場合は、通常、スライドカバー36と称する被覆部材によって、このロック機構等は被覆、保護される(図2参照)。
【0036】
ここで、図1、図2に示すように、この発明のスライドカバー取り付け構造においては、スライドカバー36が、上方に延出した取り付け片36a をその上面に一体に有して成形されている。そして、裏面カバーの基板12a に形成されたスリット状挿通窓38を介した取り付け片36aの挿通を伴って、スライドカバー36がスラ イドレール19の側面に沿って配置されるとともに、シートクッションフレーム24の側面に対する、取り付け片を介した止めねじ40の螺着によって、スライドカバーはスライドレールと一体的に移動可能に固着される。
【0037】
なお、このスライドカバー36の取り付けは、スライドレール19、裏面カバー12、およびシートクッションフレーム24の組み付け後、かつトリムカバーまち部16a の開口端の係止、連結前に行われる。
【0038】
このような構成によれば、スライドカバー36が、裏面カバー基板のスリット状挿通窓38を介して、シートクッションフレーム24の側面に直接的に固定できるため、ブラケット等の別部材の付加が不要となることから、部品点数の削減、およびこれに伴う作業の簡素化がはかられる。
【0039】
そして、裏面カバーの基板12a の対応個所にスリット状挿通窓38を設ければ足りるため、構成の複雑化を招くこともない。
【0040】
なお、裏面カバー付きスライドシートであれば足りるため、自動車等のシートに限定されず、電車、飛行機、船舶等の他の車両のシート、あるいは会議室等のシートや映画館等の娯楽施設のシート等に、この発明を応用してもよい。
【0041】
上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【0042】
【発明の効果】
上記のように、この発明に係る裏面カバー付きスライドシートのシートクッション組み立て方法によれば、裏面カバーをシートクッションフレームに固定するための固定作業が省略できる。そして、この裏面カバーが、スライドレール上に仮止めされるため、シートクッションフレームの載置、固定の際における裏面カバーの位置調整、および位置修正等が不要となり、シートクッションフレーム、裏面カバー、およびスライドレールの相互間の組み付け作業の煩雑化が確実に防止できる。
【0043】
従って、この発明によれば、シートクッション本体の裏面全面を被覆する裏面カバーをスライドシートのシートクッションに組み付けることが、作業の煩雑化等に起因する作業性の低下を伴うことなく容易に可能となる。
【0044】
また、裏面カバーをスライドレールに仮止めすることによるスライドレール、あるいはシートクッションフレームに対する裏面カバーの位置の一定化、および均一化により、これらに対する裏面カバーの位置ずれが確実に防止されるため、シートクッションの外観品質が向上される。
【0045】
更に、シートクッション本体の側面部における掛止手段の掛止、連結のもとで、トリムカバーまち部の開口端を裏面カバーのフラップに対して係止、定着させれば足りるため、トリムカバー端末の係止、定着作業が確実に容易化される。
【0046】
そして、この発明の裏面カバー付きスライドシートのスライドカバー取り付け構造によれば、スライドカバーが、裏面カバー基板のスリット状挿通窓を介して、シートクッションフレームの側面に直接的に固定できるため、ブラケット等の別部材の付加が不要となることから、部品点数の削減、およびこれに伴う作業の簡素化がはかられる。
【0047】
更に、裏面カバーの基板の対応個所にスリット状挿通窓を設ければ足りるため、構成の複雑化を招くこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る裏面カバー付きスライドシートのシートクッション組み立て方法を主に示す、シートクッションの概略分解斜視図である。
【図2】この発明に係る裏面カバー付きスライドシートのスライドカバー取り付け構造を主に示す、シートクッションの概略部分断面図である。
【符号の説明】
10 シートクッション
12 裏面カバー
12a 裏面カバーフラップ
14 シートクッション本体
16 トリムカバー
16a トリムカバーまち部
19 スライドレール
30 仮止め手段(樹脂クリップ)
34(34-1,34-2) 掛止手段(樹脂フックプレート)
36 スライドカバー
38 スリット状挿通窓
Claims (3)
- シートクッションフレームの裏面形状に対応した基板の各周縁に折り曲げ可能なフラップを有するフラップ付きの裏面カバーを、予め治具にセットされた左右のシートスライド装置のスライドレール間に架設載置するとともに、その所定位置に、仮止め手段によって仮止めし、
裏面カバーの仮止め後、シートクッションフレームを裏面カバーの基板に載置し、裏面カバーを挟んだ状態における、裏面カバーを介したスライドレール、シートクッションフレーム間でのボルト止めによって、スライドレールをシートクッションフレームの裏面に裏面カバーと共に固定し、
スライドレール、シートクッションフレーム間の固定後に、シートクッションフレームを骨格としてなるシートクッション本体を対応する略袋形状のトリムカバーで被覆し、シートクッション本体側面に沿って折り曲げた裏面カバーの各フラップと、トリムカバーまち部の端末に規定された開口端とにそれぞれ直接的に設けられた掛止手段の掛止によって、トリムカバーまち部の開口端をシートクッション本体の側面部で裏面カバーに係止、定着させる裏面カバー付きスライドシートのシートクッション組み立て方法。 - 仮止め手段を、スライドレールの上面に穿設された係止孔にその押し込みのもとで挿入、係止可能な樹脂クリップとした請求項1記載の裏面カバー付きスライドシートのシートクッション組み立て方法。
- シートクッション本体の裏面を裏面カバーで全面的に覆うとともに、この裏面カバーを介したシートクッション本体の裏面位置に、シートスライド装置のスライドレールを更に固定した裏面カバー付きスライドシートにおいて、
スライドレール側面の所定部分を被装可能なスライドカバーが、上方に延出した取り付け片をその上面に一体に有して成形され、裏面カバーの基板に形成されたスリット状挿通窓を介した取り付け片の挿通を伴って、スライドレールの側面に沿って配置されるとともに、シートクッション本体の骨格をなすシートクッションフレームの側面に対する、取り付け片を介したねじ止めによって、スライドカバーを、スライドレールの側面部位置でスライドレールと一体的に移動可能に固着したことを特徴とする裏面カバー付きスライドシートのスライドカバー取り付け構造。
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