JP4193242B2 - 車両のシート構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のシート構造に関し、特にシートに対し子供用シート等の補助シートを取り付けるのに好適なシート構造に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の子供用シートを車両シートのシートクッション上に取付固定して装着する場合、車両シートに設けられている既存のシートベルト用のベルトアンカに子供用シートを固定する方法が一般的に採用されている。
【0003】
また、この他、例えば特開平9―164869号公報に示されるように、車両シートのシートクッション及びシートバック間に位置する座席台枠又は車体フロアに設けられた差込受入体と、子供用シートに設けられ、上記差込受入体に差し込まれる差込片と、この差込受入体に差し込まれた差込片を拘束する拘束部材と、この拘束装置により差込片が拘束された後に子供用シートを車両シートのシートクッション及びシートバック間に引っ張る引張装置とを備えたものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来例のように子供用シートをシートベルトのベルトアンカに固定して拘束するのではなく、その子供用シート専用の拘束部材を例えばシートのシートクッションとシートバックとの間の部分やシートクッションの後端部に設けると、その子供用シートを車両シートに容易に着脱して使い勝手を高めることができ、子供用シートの装着率の増大に寄与することができる。しかし、その場合、その拘束部材に加わる荷重に対し支持強度を十分に確保する必要があり、そのためのシート構造が要求される。
【0005】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、上記のように子供用シート等の補助シートを拘束するための専用の補助シート用拘束部材を車両のシートに設ける場合に、その車両シート構造を改良することで、拘束部材に加わる荷重に対する支持強度を十分大に確保できるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的の達成のため、この発明では、車両シートの下側でシートを支持する左右のシート支持部材間に連結されるフレーム部材を設け、このフレーム部材に補助シート用の拘束部材を設けることとした。
【0007】
具体的には、請求項1の発明では、車両のフロアに搭載されたシートの下部で該シートを前後方向にスライド可能とする左右のスライドレールのアッパチャンネルの後端部間に、フレーム部材が左右両端部をアッパチャンネルに連結せしめて設けられ、このフレーム部材に、補助シートを拘束するための拘束部材が設けられている車両のシート構造を対象とする。
【0008】
そして、上記拘束部材は車両の上側から見て後側に開放されたコ字状に形成され、該拘束部材の後端部は上記シートのシートクッション後部の上表面よりも下側で上記フレーム部材に固定されている一方、拘束部材の左右方向に延びる前端部は上記シートクッション後部の上表面側に露出しており、上記フレーム部材の両端部は、上記アッパチャンネルにその係止孔を貫通した状態で連結固定されていることを特徴としている
【0009】
上記の構成により、シート下側に位置する左右のスライドレールのアッパチャンネルはシートを支持するために十分な強度を有しており、これら左右のアッパチャンネルの後端部間にフレーム部材の両端部がアッパチャンネルの係止孔を貫通した状態で連結固定され、このフレーム部材に補助シート用のコ字状の拘束部材の後端部がシートクッション後部の上表面よりも下側でフレーム部材に固定されているので、この補助シート用拘束部材に加わる荷重に対する支持強度を十分大に確保することができる。
【0010】
請求項の発明では、上記フレーム部材は、補助シート用拘束部材に加わる前後方向の荷重と左右方向の荷重とを互いに異なる部位で受けるようにシート支持部材に連結されているものとする。こうすると、フレーム部材の強度や剛性等をその材質や大きさ以外の要素のみで調整することができるようになって、その調整が容易となり、上記補助シート用拘束部材の荷重に対する支持強度の確保を安価な構造で達成することができる。しかも、フレーム部材自体が大型化するのを抑制でき、車両シート下側のスペースを大に確保することができる。
【0011】
請求項の発明では、上記フレーム部材が左右横方向に変位したときにアッパチャンネルに当接してフレーム部材の変位を規制するフレーム部材規制部を設ける。このフレーム部材規制部は例えば上記ブラケットに設けることができる。こうすると、フレーム部材が左右横方向に所定量以上変位するのが規制されるので、例えば拘束部材に加わる左右方向の荷重によるフレーム部材の過大な変位を抑えることができる。
【0012】
請求項の発明では、補助シート用の拘束部材が横方向に変位したときにフレーム部材に当接して拘束部材の変位を規制する拘束部材規制部を設ける。この場合、拘束部材が横方向に所定量以上変位するのが規制されるので、例えば左右方向の荷重による拘束部材の過大変位を防止することができる。
【0013】
請求項の発明では、車両のシート下側に位置してシートを支持する左右のシート支持部材間にフレーム部材が左右両端部をシート支持部材に連結せしめて設けられ、上記フレーム部材に、シート表面側に露出しかつ補助シートを拘束するための拘束部材が設けられ、上記シート支持部材に係止部が設けられている一方、上記フレーム部材の端部には、シート支持部材に上記係止部とは異なる位置で結合されるブラケットと、該ブラケットよりも端縁側に位置し、上記シート支持部材の係止部に左右横方向に移動可能に係合する係合部とが設けられており、フレーム部材の端部は上記ブラケット及び係合部によりシート支持部材に連結されていることにより、フレーム部材が、拘束部材に加わる前後方向の荷重と左右方向の荷重とを互いに異なる部位で受けるようにシート支持部材に連結されていることを特徴とする。
【0014】
このことで、補助シート用拘束部材に加わる前後方向の荷重は、フレーム部材の係合部とシート支持部材の係止部との係合部位にて、また左右方向の荷重は、フレーム部材のブラケットとシート支持部材との結合部位にてそれぞれ受けるようになり、上記フレーム部材をシート支持部材に対し、補助シート用拘束部材に加わる前後方向の荷重と左右方向の荷重とを互いに異なる部位で受けるように連結する構造が容易に得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態に係る車両のシート構造を示し、1,1は車両の車室内において例えば助手席位置等に対応するフロア面に互いに平行に車両前後方向に延びるように設置された左右のスライドレールで、この各スライドレール1は、フロア面に取付固定されたロアチャンネル2と、該ロアチャンネル2上に前後方向にスライド移動可能に支持されたアッパチャンネル3とからなる。この両アッパチャンネル3,3の前端部及び後端部にはそれぞれフレーム取付ブラケット5,5,…がねじ止めされ、これら左右のアッパチャンネル3,3間の4つのフレーム取付ブラケット5,5,…上に略皿状のシートクッションフレーム6が左右のアッパチャンネル3,3間に跨った状態で取付固定され、このシートクッションフレーム6の上面にシート9の一半部であるシートクッション7がねじ止めされている。よって、この実施形態では、上記左右のスライドレール1,1のアッパチャンネル3,3が、シート9の下側に位置して該シート9を支持するための左右のシート支持部材を構成している。尚、上記シートクッション7の後端部には後述するベゼル33を挿入するための左右1対のベゼル挿入孔7a,7aが貫通形成され、シートクッションフレーム6の後端部には左右1対の開口部6a,6aが上記シートクッション7のベゼル挿入孔7a,7aに対応して設けられている。8はシート9の他半部を構成するシートバックで、上記左右のスライドレール1,1のアッパチャンネル3,3の後端に下端部にて前後方向に揺動可能に支持され、このシートバック8の上端にはヘッドレスト8a,8aが取り付けられている。
【0016】
上記シート9に補助シートとしての子供用シート(図示せず)を装着するために、上記シート支持部材である左右のアッパチャンネル3,3の後端部間には、左右方向に延びるフレーム部材11が左右両端部をアッパチャンネル3,3に連結せしめて設けられている。このフレーム部材11は、スタビライザ12と、このスタビライザ12の長さ方向中間部に間隔をあけて取付固定された左右1対のストライカ部材14と、スタビライザ12の左右端寄りに設けられた左右1対のブラケット21,21とを備えてなる。
【0017】
上記スタビライザ12は、図3及び図4に拡大詳示するように、基本的に左右方向に延びるパイプ材からなるもので、その長さ方向の中間部には所定寸法離れた2箇所に、パイプ材の略外周上端部をそれぞれ下側(径方向内側)に略半分だけ潰して扁平にした扁平部12a,12aが形成されている。そして、このスタビライザ12の左右端部は、アッパチャンネル3,3における後述の係止孔27,27に係合する係合部13,13とされている。
【0018】
また、上記各ストライカ部材14は、図5に示すように、後述のベゼル33を係合固定するためのベゼルブラケット15と、子供用シートを拘束するためのストライカ19(補助シート用拘束部材)とからなる。上記各ベゼルブラケット15は略前側に開放された断面コ字状のチャンネル材からなり、その後壁部には左右1対のストライカ挿通孔15a,15aが貫通形成され、上壁部及び下壁部の中央部にはそれぞれ矩形状の係合孔16,16が上下に対応して設けられている。また、ベゼルブラケット15の後壁部の左右端部にはそれぞれ後側つまり上壁部及び下壁部と反対側に延びる左右1対のストライカ規制片17,17(拘束部材規制部)が一体に形成されており、後述するようにストライカ19(ストライカ部材14)をスタビライザ12へ溶接固定した状態で、ストライカ規制片17,17の後端部(先端部)をスタビライザ12の外周面前端部に当接させることにより、ストライカ19が横方向に所定量以上変位するのを規制するようにしている(図7参照)。
【0019】
一方、上記各ストライカ19は、上側から見て後側に開放されるようにコ字状に折り曲げられた棒材からなるもので、その前部に子供用シートの取付部(図示せず)が係合固定されて拘束される。この各ストライカ19は、上記ベゼルブラケット15後壁部のストライカ挿通孔15a,15aに該後壁部と直角になるように挿通されて溶接固定され、各ストライカ19のベゼルブラケット後壁部から後方に突出する2つの後端部がスタビライザ12の各扁平部12a上面に溶接により一体的に取付固定されている。
【0020】
上記各ブラケット21は、図6に拡大して示す如く板材を折り曲げたもので、鉛直面に沿って略車両前後方向に延びる後側部21aと、この後側部21aの前端から連続して車幅方向外側に延びる中間部21bと、この中間部21bの外端から連続して上記後側部21aと平行に略車両前後方向に延びる前側部21cとを有し、上記後側部21aにはスタビライザ12端部の係合部13よりも若干大径の挿通孔22が貫通形成されており、この挿通孔22にスタビライザ12端部の係合部13が挿通されて溶接一体化されている。また、ブラケット21の前側部21cにはボルト孔23が貫通形成され、前側部21cの内面には上記ボルト孔23に対応してナット24が溶接固定されている。
【0021】
さらに、各ブラケット21の後側部21aの上下端部にはそれぞれ車幅方向外側つまり前側部21cと同じ側に延びる上下1対のフレーム部材規制片25,25(フレーム部材規制部)が折り曲げられて一体に形成されており、フレーム部材11が左右のスライドレール1,1のアッパチャンネル3,3に連結された状態で、各ブラケット21のフレーム部材規制片25,25の車幅方向外端部(先端部)をそれぞれ対応するアッパチャンネル3の内面に当接させることにより、フレーム部材11(スタビライザ12)が横方向に所定量以上変位するのを規制するようにしている(図7参照)。
【0022】
さらに、上記左右のアッパチャンネル3,3の各後端部には係止部としての係止孔27と、この係止孔27よりも前側に位置するボルト挿通孔28とが設けられ、これら係止孔27及びボルト挿通孔28の間隔は、上記フレーム部材11におけるスタビライザ12端部の係合部13とブラケット21の前側部21cにおけるナット24(ボルト孔23)との間隔と同じ寸法に設定されている。そして、スタビライザ12の左右端部の係合部13,13は、左右のアッパチャンネル3,3の後端部の係止孔27,27に樹脂カラー30,30を介して挿通されて左右横方向に移動可能に係合され、また、各ブラケット21の前側部21cはアッパチャンネル3に対し、そのボルト挿通孔28に挿通されたボルト31をブラケット21のナット24に螺合締結して結合されている。このことで、フレーム部材11の左右端部はそれぞれブラケット21,21及び係合部13,13によりアッパチャンネル3,3の後端部に連結されており、フレーム部材11は、左右のストライカ19,19に加わる前後方向の荷重と左右方向の荷重とを互いに異なる部位で受けるようにアッパチャンネル3,3に連結されている。
【0023】
また、上記各ストライカ部材14はスタビライザ12に対し、フレーム部材11のアッパチャンネル3への取付状態で、各ストライカ部材14のストライカ19がそれぞれ上記シートクッションフレーム6の各開口部6aないしシートクッション7の各ベゼル挿入孔7aに挿通されるように各々の中心線の向きに対応して取付固定されており、この状態で各ストライカ19はシートクッションフレーム6の各開口部6aないしシートクッション7の各ベゼル挿入孔7aを通ってシート9の表面側に露出している。そして、上記シートクッション7の各ベゼル挿入孔7aには樹脂ベゼル33がシート表面側から挿入され、この各ベゼル33はフレーム部材11の各ベゼルブラケット15に係合固定されている。すなわち、上記各ベゼル33は、図8〜図10に示すように、前側に開放された略有底角筒状の樹脂材からなるもので、その前端部の開口部周縁にはベゼル挿入孔7a周辺のシートクッション7に表面側から当接するフランジ33aが形成されている。各ベゼル33の後壁部(底部)から左右側壁にかけて上記ストライカ19を嵌挿せしめる切欠部33bが略水平面に沿って形成され、上下の壁部にはそれぞれ上記各ベゼルブラケット15の上壁部及び下壁部の係合孔16,16に係合する爪部33c,33cが形成されており、各ベゼル33は、爪部33c,33cをそれぞれベゼルブラケット15の係合孔16,16に係合しかつ切欠部33bに後側からストライカ19を嵌挿した状態でシートクッション7のベゼル挿入孔7aに前側(シートクッション7の表面側)から挿入され、このベゼル33内にストライカ19が位置している。
【0024】
したがって、この実施形態では、子供用シートを車両の助手席等のシート9に装着して使用する場合、子供用シートの取付部を、シート9におけるシートクッション7後端部のベゼル挿入孔7a,7aに挿入されているベゼル33,33内のストライカ19,19に係合固定することで、子供用シートをシート9上面に取付固定することができる。
【0025】
その場合、左右のスライドレール1,1におけるアッパチャンネル3,3は上記シート9を支持するために十分な強度を有していて、これら左右のアッパチャンネル3,3の後端部間にフレーム部材11の両端部が連結され、このフレーム部材11のスタビライザ12における左右扁平部12a,12aに上記左右のストライカ19,19が溶接により一体的に固定されているので、子供用シートの装着状態での各ストライカ19に加わる荷重に対する支持強度を十分に大きく確保することができる。
【0026】
また、上記フレーム部材11はスタビライザ12の端部近くにブラケット21,12を一体的に溶接固定したものであり、スタビライザ12の左右端部の係合部13,13は樹脂カラー30,30を介してアッパチャンネル3,3後端部の係止孔27,27に左右移動可能に係合されている一方、各ブラケット21の前端部が係止孔27(スタビライザ12の係合位置)前側のアッパチャンネル3にボルト31により締結されているので、子供用シートの装着状態でフレーム部材11のストライカ19,19に加わる前後方向の荷重は、スタビライザ12端部の係合部13とアッパチャンネル3の係止孔27との係合部位にて、またストライカ19,19に加わる左右方向の荷重は、各ブラケット21とアッパチャンネル3とのボルト結合部位にてそれぞれ受けることとなる。すなわち、フレーム部材11は、ストライカ19,19に加わる前後方向の荷重と左右方向の荷重とを互いに異なる部位で受けるようにアッパチャンネル3,3に連結されており、このことで、フレーム部材11の強度や剛性等を、そのスタビライザ12自体の材質や径以外の要素により調整すればよいこととなり、その調整は容易である。よって、上記ストライカ19,19の荷重に対する支持強度の確保を安価な構造で達成することができる。しかも、このことで、フレーム部材11を大型のスタビライザ12のみで構成してアッパチャンネル3,3間に取り付ける場合に比べ、フレーム部材11自体の大型化を抑制でき、その分、シート9下側のスペースを例えば後席シートに着座した乗員の足の収容スペース等として大に確保することができる。
【0027】
また、上記フレーム部材11の左右各々のブラケット21における後側部21aにフレーム部材規制片25,25が一体に設けられているので、例えばストライカ19に対し子供用シートから荷重が作用して、フレーム部材11が左右横方向に大きく変位しようとしたときに、上記フレーム部材規制片25,25がアッパチャンネル3内面に当接して、それ以上のフレーム部材11の変位が規制される。その結果、フレーム部材11の過大な変位を有効に防止することができる。
【0028】
しかも、上記各ストライカ部材14のベゼルブラケット15にストライカ規制片17,17が一体に形成されているので、同様に例えばストライカ19,19に対する子供用シートからの荷重等により、ストライカ19が左右横方向に所定量以上変位しようとしても、上記ストライカ規制片17,17がスタビライザ12の外周面前端部と当接してストライカ19の所定量以上の変位が規制されるようになり、よって、ストライカ19の過大変位を抑制することができる。
【0029】
尚、上記実施形態では、助手席のシート9に子供用シートを取り付ける場合について説明しているが、本発明は、その他の車両用シートに子供用シートや他の補助シートを装着する場合にも適用することができる。
【0030】
【発明の効果】
以上説明した如く、請求項の発明によると、車両シートに子供用シート等の補助シートを取付固定するシート構造として、車両シートの下部でシートを前後方向にスライド可能とする左右のスライドレールのアッパチャンネルの後端部間にフレーム部材の左右端部をアッパチャンネルの係止孔に貫通した状態で連結固定して設け、このフレーム部材に、補助シートを拘束するためのコ字状の拘束部材の後端部をシートクッション後部の上表面よりも下側でフレーム部材に固定する一方、拘束部材の左右方向に延びる前端部をシートクッション後部の上表面側に露出させたことにより、十分な強度を有する左右スライドレールのアッパチャンネルを利用し、補助シート用拘束部材に加わる荷重に対する支持強度の確保を図ることができる。
【0031】
請求項の発明によると、フレーム部材を、補助シート用拘束部材に加わる前後方向の荷重と左右方向の荷重とを互いに異なる部位で受けるようにシート支持部材に連結したことにより、フレーム部材の強度や剛性等の調整が容易となり、拘束部材の荷重に対する支持強度の確保を安価な構造で達成できるとともに、フレーム部材自体の大型化を抑制してシート下側のスペースの確保を図ることができる。
【0032】
請求項の発明によると、ブラケット等に、フレーム部材が左右横方向に変位するのをアッパチャンネルとの当接により規制するフレーム部材規制部を設けたことにより、フレーム部材の横方向への過大変位を防止することができる。
【0033】
請求項の発明によれば、フレーム部材に当接して拘束部材が横方向に変位するのを規制する拘束部材規制部を設けたことにより、補助シート用拘束部材の横方向への過大変位を防止することができる。
【0034】
請求項の発明によると、車両のシート下側に位置してシートを支持する左右のシート支持部材間にフレーム部材を左右両端部がシート支持部材に連結された状態で設け、フレーム部材に、シート表面側に露出しかつ補助シートを拘束するための拘束部材を設け、シート支持部材に係止部を設ける一方、フレーム部材の端部に、シート支持部材に結合されるブラケットと、このブラケットよりも端縁側に位置し、シート支持部材の係止部に左右横方向に移動可能に係合する係合部とを設け、フレーム部材の端部をブラケット及び係合部の双方にてシート支持部材に連結したことにより、フレーム部材をシート支持部材に対し、補助シート用拘束部材に加わる前後方向の荷重と左右方向の荷重とを互いに異なる部位で受けるように連結する構造が容易に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るシート構造の全体構成を示す分解斜視図である。
【図2】 シート構造におけるスライドレール及びフレーム部材を示す分解斜視図である。
【図3】 スタビライザの拡大斜視図である。
【図4】 図3におけるIV−IV線拡大断面図である。
【図5】 ストライカ部材の拡大斜視図である。
【図6】 ブラケットの拡大斜視図である。
【図7】 スタビライザとアッパチャンネルとの連結部を示す平面図である。
【図8】 ベゼルの拡大正面図である。
【図9】 ベゼルの拡大平面図である。
【図10】 ベゼルの拡大側面図である。
【符号の説明】
1 スライドレール
3 アッパチャンネル(シート支持部材)
7 シートクッション
9 シート
11 フレーム部材
12 スタビライザ
13 係合部
14 ストライカ部材
15 ベゼルブラケット
17 ストライカ規制片(拘束部材規制部)
19 ストライカ(拘束部材)
21 ブラケット
25 フレーム部材規制片(フレーム部材規制部)
27 係止孔(係止部)
28 ボルト挿通孔
31 ボルト

Claims (5)

  1. 車両のフロアに搭載されたシートの下部で該シートを前後方向にスライド可能とする左右のスライドレールのアッパチャンネルの後端部間にフレーム部材が左右両端部をアッパチャンネルに連結せしめて設けられ、
    上記フレーム部材に、補助シートを拘束するための拘束部材が設けられている車両のシート構造であって、
    上記拘束部材は車両の上側から見て後側に開放されたコ字状に形成され、該拘束部材の後端部は上記シートのシートクッション後部の上表面よりも下側で上記フレーム部材に固定されている一方、拘束部材の左右方向に延びる前端部は上記シートクッション後部の上表面側に露出しており、
    上記フレーム部材の両端部は、上記アッパチャンネルにその係止孔を貫通した状態で連結固定されていることを特徴とする車両のシート構造。
  2. 請求項の車両のシート構造において、
    フレーム部材は、拘束部材に加わる前後方向の荷重と左右方向の荷重とを互いに異なる部位で受けるようにシート支持部材に連結されていることを特徴とする車両のシート構造。
  3. 請求項の車両のシート構造において、
    フレーム部材が左右横方向に変位したときにアッパチャンネルに当接してフレーム部材の変位を規制するフレーム部材規制部が設けられていることを特徴とする車両のシート構造。
  4. 請求項1〜のいずれか1つの車両のシート構造において、
    拘束部材が横方向に変位したときにフレーム部材に当接して拘束部材の変位を規制する拘束部材規制部が設けられていることを特徴とする車両のシート構造。
  5. 車両のシート下側に位置してシートを支持する左右のシート支持部材間にフレーム部材が左右両端部をシート支持部材に連結せしめて設けられ、
    上記フレーム部材に、シート表面側に露出しかつ補助シートを拘束するための拘束部材が設けられ、
    上記シート支持部材に係止部が設けられている一方、上記フレーム部材の端部には、シート支持部材に上記係止部とは異なる位置で結合されるブラケットと、該ブラケットよりも端縁側に位置し、上記シート支持部材の係止部に左右横方向に移動可能に係合する係合部とが設けられており、
    フレーム部材の端部は上記ブラケット及び係合部によりシート支持部材に連結されていることにより、フレーム部材が、拘束部材に加わる前後方向の荷重と左右方向の荷重とを互いに異なる部位で受けるようにシート支持部材に連結されていることを特徴とする車両のシート構造。
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