JP3764863B2 - 押しボタン施錠装置 - Google Patents

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    • Y10T70/5788Push pin or button

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホルダケースに設けた所定の押しボタンを押動操作することによってロック機構を解除(解錠)するようにした押しボタン施錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記押しボタン施錠装置として、複数の押しボタンをホルダケースの表面側に出退自在に設け、その押しボタンを押動操作するとホルダケースの裏面側へ移動してその位置に仮固定されるタンブラを同ケース内に各押しボタンに対応して設け、この各タンブラの移動方向と直交する方向に移動自在なスライダをホルダケース内に設け、予め設定しておいた幾つかの解錠用のタンブラを押しボタンで押動操作することにより、ホルダケース内に設けたロック機構を解除するようにしたものがある(実公平2−40206号公報、実公平3−54281号公報、特公平3−78467号公報、特開平9−256695号公報参照)。
【0003】
この場合のロック機構は、各タンブラの幅方向一側に係合する凸部を内周側に有する枠板状のスライダをホルダケース内にタンブラ移動方向と直交する方向へ移動自在に設け、ドアノブ(ドアハンドルでもよい。)の回動をこのスライダの移動に連動させることによって構成されている。また、各タンブラの幅方向一側には、スライダの凸部と係脱するためのロック部と解除溝が押動方向で異なる位置に形成されている。
このため、所定の解錠用のタンブラのみが押動操作されると、すべてのタンブラとスライダの凸部との係合が解かれてスライダが移動自在となり、これによってロックが解除されてドアノブの回動が許容されるが、それ以外の場合は、いずれかのタンブラの幅方向一側がスライダの凸部と係合し、これによってスライダの移動が規制されてドアノブが回動できなくなり施錠状態となる。
【0004】
一方、上記各タンブラとこれとは別に設けたクリアタンブラは戻しバネによってすべてホルダケースの表面側に付勢されており、ホルダケース内には、解錠用及び非解錠用の各タンブラの幅方向他側に係合して同タンブラを押動操作位置に保持する位置決め用バネを有するクリア作動体がスライダと同じ上下方向に移動自在に設けられている。
このクリア作動体は、縦二列に配列された各押しボタン及びタンブラの間に挿通されていて、解錠用及び非解錠用の各タンブラの幅方向で相対向する縁部には、前記位置決めバネと係合するための係止部が形成されている。
【0005】
また、クリアタンブラの縁部にはクリア作動体を移動させるためのカム片が形成され、クリア作動体の下端にはそのカム片が当接する傾斜カム面が形成されている。このため、クリアボタンを押動操作すると、クリアタンブラが上方へ移動して位置決めバネが解錠用及び非解錠用の各タンブラから離脱し、押動操作されていたすべてのタンブラが非押動操作位置に復帰するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の押しボタン施錠装置では、ホルダケースの裏面側に向かって押動操作された各押しボタンをタンブラに直接当接させてそのタンブラを同ケースの裏面側へ押し込むようにしているので、各タンブラの仮固定位置をホルダケースの表裏方向における一つの位置にしか設定することができなかった。
このため、従来の押しボタン施錠装置では、ある特定の押しボタンを一度だけ押動操作する「一回押し」の解錠番号(例えば、1,3,5,7・・・)だけしか設定できず、ある特定の押しボタンを複数回押動操作する「複数回押し」の解錠番号(例えば、1,1,3,3・・・)を設定することができない。
【0007】
従って、従来の押しボタン施錠装置において、その解錠番号の組み合わせを増大させるためには、できるだけ多数の押しボタン及びタンブラを配列する必要があり、セキュリティを向上させる目的に比例してホルダケースの上下方向寸法や幅方向寸法を肥大化させねばならないという欠点があった。
本発明は、このような実情に鑑み、同じ押しボタンを複数回押動操作する複数回押しの解錠操作を行えるようにして、押しボタン及びタンブラの個数をそれほど増加させなくても解錠番号の組み合わせを増大することができる押しボタン施錠装置を提供するとを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく、本発明は次のような技術的手段を講じた。
すなわち、本発明は、前記した押しボタン施錠装置において、複数種類のタンブラ(15A〜15C)が元の非押動操作位置から前記ホルダケース(6)の表裏方向に移動して固定される仮固定位置を複数位置に設定する位置決め機構が設けられ、押しボタンを一回押動操作するごとにその押しボタンに対応する当該タンブラの仮固定位置を一つずつホルダケースの裏面側へ進行させる中間機構が設けられていることを特徴とする。
【0009】
かかる本発明によれば、各タンブラの仮固定位置が位置決め機構によってホルダケースの表裏方向における複数位置に設定されているとともに、押しボタンを一回押動操作するごとにその押しボタンに対応する当該タンブラの仮固定位置を一つずつホルダケースの裏面側へ進行させる中間機構が設けられているので、同じ押しボタンを複数回押動操作して始めてロックが解除される複数回押しの解錠操作を行えるようになる。
以下、従属請求項の内容に基づいて、本発明のより好ましい実施態様を説明する。
【0010】
すなわち、本発明において、上記位置決め機構は、具体的には、各タンブラを元の非押動操作位置に付勢する戻しバネと、各タンブラにおけるホルダケースの表裏方向に離れた位置に形成された複数個の係止部と、この各係止部のいずれかに引っ掛かって当該タンブラを仮固定する位置決めバネと、から構成することができる。
この場合、位置決めバネを何らかの解除手段でタンブラの係止部から外すようにすれば、戻しバネの付勢力によってタンブラを元の非押動操作位置に戻すことができるが、かかるタンブラの復帰作業を各タンブラにおいて個別に行っていたのでは、解除番号を押し間違えた時のクリア作業が非常に煩雑になる。
【0011】
そこで、本発明は、係止部に引っ掛かって各タンブラを仮固定する複数の位置決めバネを有しかつその各タンブラの移動方向と直交する方向に移動自在なクリア作動体を設けることを推奨する。かかるクリア作動体を設けた場合、当該クリア作動体を各タンブラの移動方向と直交する方向に移動させるだけで、すべての位置決めバネが各タンブラの係止部から離脱し、戻しバネの付勢力によってすべてのタンブラを一気に非押動操作位置に戻すことができる。
なお、各位置決めバネを各タンブラの係止部から離脱させるべく上記クリア作動体を移動させるクリアタンブラと、このタンブラを押動操作するためのクリアボタンと、を設けるようにすれば、このクリアボタンを押動操作するだけで当該クリア作動体によるクリア動作を行えるようになる。
【0012】
一方、本発明において、上記中間機構は、具体的には、各タンブラにおけるホルダケースの表裏方向に離れた位置に形成された複数個の係止突起と、この各係止突起のいずれかに引っ掛かる先端部を有しかつ基端部が押しボタンに連結された押し込みアームと、から構成することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図10は、本発明の第一実施形態に係る押しボタン施錠装置1を例示しており、この押しボタン施錠装置1は玄関ドア2をロックするための施錠装置として採用されている。
図7に示すように、本実施形態の施錠装置1はドア2の室外側面に固定されている。このドア2は、その自由端部の端面より出退するドアラッチ(図示せず)を備えており、このドアラッチはドア枠に設けたラッチ受け金具に対して係脱自在となっている。
【0014】
ドア2の室内側面における上記施錠装置1と対応する位置には操作機構3が設けられている。この操作機構3は、ドア2の室内側に取り付けられた縦長の方形盆状を呈する飾り蓋4と、この飾り蓋4の下部に回転自在に設けられた室内ノブ5よりなる操作部材(レバーでもよい。)とから構成されている。
図7〜図10に示すように、室外側に設けられた押しボタン施錠装置1は、ドア2の室外側に取り付けられた裏面側が開放された縦長箱状を呈するホルダケース6と、このケース6の下端部に回転自在に装着された室外ノブ7よりなる操作部材(レバーでもよい。)とを備えており、飾り蓋4とホルダケース6とは、ドア2を室内側から貫通する取付ボルト8によってドア2の室内外で対応する位置に固定されている。
【0015】
上記ホルダケース6は、室内側の飾り蓋4とほぼ同じ外周形状の裏面側が開放された金属製の中空部材よりなり、押しボタン施錠装置1に必要な構造部材はすべて当該ホルダケース6内に組み込まれている。室内ノブ5と室外ノブ7とは同軸心状に配置されており、ドア2を貫通するラッチ駆動軸9を介して互いに連動連結されている。
このラッチ駆動軸9は偏平な長尺板状であり、その室内側端部は室内ノブ5のボス部に嵌合され、同駆動軸9の室外側端部は、ホルダケース6内における室外ノブ7の内側に同軸心状に固定した駆動ピニオン10に挿通されている。このため、これらのノブ5,7によってラッチ駆動軸9を左右いずれかの方向に回すと、ドアラッチをドア2の内部に引き込めるようになっている。
【0016】
ラッチ駆動軸9は駆動ピニオン10の扇形孔11(図8及び図10参照)に回転方向で遊びをもって挿通されていて、後述するロック機構13が施錠状態にあるときはそのピニオン10の回動が規制されて室外ノブ7の解錠方向の回動が不能となり、同ロック機構13が解錠されるとそのピニオン10の回動が許容されて室外ノブ7の解錠方向の回動が可能となる。
本実施形態の押しボタン施錠装置1は、ホルダケース7の表面側に出退自在に設けられた複数個(本実施形態では合計九個)の押しボタン14と、その各押しボタン14を押動操作することによってホルダケース7の裏面側へ移動するように当該各押しボタン14に対応して配置された複数個のタンブラ15とを備えており、予め設定しておいた幾つかの解錠用のタンブラ15B,15Cを押しボタン14によってホルダケース6の裏面側へ移動させることにより、ホルダケース6内のロック機構13が解除されるようになっている。
【0017】
上記ホルダケース6内のロック機構13は、図1〜図4に示すように、上下方向(ホルダケース6の長手方向)に長いクリア作動体16の案内溝17とこの案内溝17に隣接して上下方向に等間隔おきに並ぶ複数のタンブラ挿通孔18を有する基台19と、この基台19の室外側(図1の上側)に摺動可能に重合されたスライダ20と、このスライダ20の室外側に重合されたタンブラ支持台21と、基台19の裏面側に形成された開口部22を着脱自在に閉鎖する裏蓋23とを備えている。
【0018】
基台19の各タンブラ挿通孔18には、前記複数のタンブラ15がそれぞれ表裏方向(室内外方向)に移動自在となるように挿通されており、この各タンブラ15はタンブラ支持台21側に設けたタンブラ挿通孔24(図5参照)にもそれぞれ挿通されている。
図8に示すように、スライダ20は、すべてのタンブラ挿通孔18を取り囲む(従って、すべてのタンブラ15を取り囲む)程度の大きさを有する板状枠体よりなり、基台19の内部にその長手方向(図8の上下方向)に移動自在に設けられている。このスライダ20の上端部左右両側に形成した突片にはそれぞれ圧縮バネ25が嵌合され、この各圧縮バネ25の上端を基台19の上端板19Aに当接させることにより、当該スライダ20が常時下方に付勢されている。
【0019】
なお、このスライダ20の枠形状は、その一部が切り欠かれた不連続な形状であってもよい。スライダ20の枠内側の片側縁部には、各タンブラ15の幅方向一側縁部に係脱して当該スライダ20の移動を規制又は許容する凹部26と凸部27が当該スライダ20のスライド方向に連続して形成されている。
本実施形態では、各押しボタン14に対応して設けられるタンブラ15は、押動操作されない状態においてスライダ20の移動を許容する非解錠用のタンブラ15A(図6(a)及び(b)参照)と、一回だけ押動操作されることでスライダ20の移動を許容する第一の解錠用のタンブラ15B(図6(c)及び(d)参照)と、二回だけ押動操作されることでスライダ20の移動を許容する第二の解錠用のタンブラ15C(図6(e)及び(f)参照)と、前記クリア作動体16を作動させるためのクリアタンブラ15D(図8参照)との、合計四種類が用意されている。
【0020】
なお、これらの各タンブラ15A〜15Dは、これに対応する押しボタン14とともに、ホルダケース6の中央部に縦一列に配置されており、クリアタンブラ15Dとこれに対応するクリアボタン14D(クリアタンブラ15Dを押動操作するための押しボタン14)は最下段に配置されている。また、図6に示すように、非解錠用、第一の解錠用及び第二の解錠用の各タンブラ15A〜15Cの幅方向中央部には、基台19に対する挿入方向の誤認を防止するためのガイドピン28が突設されている。
【0021】
基台19の案内溝17には、前記クリア作動体16がスライダ20の移動方向と同じ上下方向に摺動自在に設けられている。このクリア作動体16は、図8に示すように、押しボタン14によって押動された各タンブラ15をその押動操作位置に保持しておくための細い板バネ状の位置決めバネ29をその長手方向に所定間隔おきに有している。また、このクリア作動体16は、同作動体16の上端と基台19の上端板19Aとの間に介装した下降バネ30によりスライダ20とは独立して常時下方に付勢されている。
【0022】
また、図8に示すように、クリア作動体16は、その下端がスライダ20の下辺部20Aに当接するように、当該スライダ20の枠内に配置されている。従って、スライダ20が上方(解除方向)へ移動すると、これと連動してクリア作動体16も上方に移動し、各位置決めバネ29がそれぞれタンブラ15から離脱するようになっている。
図7及び図8に示すように、前記駆動ピニオン10の上方には、このピニオン10に噛合して室内外方向の支軸31回りに回動するセクタギア32が設けられており、このセクタギア32の左右両端部に固定した解除ピン33がスライダ20の下端縁に当接している。このため、スライダ20の上方移動が規制された施錠状態のときは、スライダ20の下端縁に当接している解除ピン33によりセクタギア32を回動できず、室外ノブ7も回動することができない。逆に、スライダ20の上方移動が許容された解錠状態のときは、解除ピン33がセクタギア32の支軸31回りに回動でき、室外ノブ7の回動も許容される。
【0023】
セクタギア32の支軸31の室外側には、室外ノブ7にねじ止めされた軸受け34がスプライン嵌合されている。この軸受け34の外周部には図示しない巻きバネが巻き付けられていて、この巻きバネの弾性力によって回動操作後の室外ノブ7が原状に復帰するようになっている。
図9に示すように、本実施形態では、ホルダケース6の表面における各押しボタン14の左右両側に、当該各押しボタン14に対応して「1」〜「8」のアラビア数字と「C」の英文字が刻印されている。これらの数字と英文字のうち、番号「1」〜「8」に対応する押しボタン14には、前記した非解錠用のタンブラ15A、第一の非解錠用のタンブラ15B及び第二の解錠用のタンブラ15Cのうちのいずれか一つを対応させている。また、最下段に位置する記号「C」に対応する押しボタン14(クリアボタン14D)には、前記クリアタンブラ15Dを対応させている。
【0024】
図1〜図4及び図6に示すように、クリアタンブラ15D以外の解錠用及び非解錠用の各タンブラ15A〜15Cの幅方向一側の縁部には、スライダ20の凸部27の通過を規制するロック部35と、同凸部27の通過を許容する解除溝36とが形成されている。他方、上記各タンブラ15A〜15Cの幅方向他側の縁部には、上辺がほぼ水平な三角形状を呈する合計三つの係止突起37A〜37Cがホルダケース6の表裏方向に所定間隔をおいて形成されており、これら三つの係止突起37A〜37Cの相互間に形成される三角形状の溝部分により、位置決めバネ29の先端掛止部29Aに掛止される合計二つの係止部38A,38Bがホルダケース6の表裏方向に離れて形成されている。
【0025】
すなわち、本実施形態の各タンブラ15A〜15Cでは、上記三つの係止突起37A〜37Cと二つの係止部38A,38Bとが当該タンブラ15A〜15Cの幅方向における同じ側に形成されていて、その三つの係止突起37A〜37Cを、ホルダケース6の表裏方向における裏面側(図6の下側)から順に、第一係止突起37A、第二係止突起37B及び第三係止突起37Cと定義した場合、第一係止突起37Aと第二係止突起37Bとの間で裏面側の第一係止部38Aが形成され、第二係止突起37Bと第三係止突起37Cとの間で表面側の第二係止部38Bが形成されていることになる。
【0026】
上記解錠用及び非解錠用の各タンブラ15A〜15Cは、その係止突起37A〜37C及び係止部38A,38Bが形成されている方をクリア作動体16側に向けるようにして各タンブラ挿通孔18に装填されている。また、基台19の裏面側における各タンブラ15(クリアタンブラ15Dを含む。)の対応位置にはバネ収納部39(図7参照)が形成されていて、この収納部39に、同タンブラ15をホルダケース6の表面側(図1の上側)に付勢する戻しバネ40が収納されている。
【0027】
従って、解錠用及び非解錠用の各タンブラ15A〜15Dは、後述する押し込みアーム49Lによってホルダケース6の裏面側へ押し込まれると、その係止部38A,38Bに位置決めバネ29の先端掛止部29Aが掛止されてその押動操作位置において仮固定されるが、クリアタンブラ15Dによってクリア作動体16が上方へ移動すると、係止部38A,38Bと位置決めバネ29との係合が解かれ、戻しバネ40によってホルダケース6の表面側に押し出されて元の位置に復帰する。
【0028】
また、本実施形態では、各タンブラ15A〜15Cに対して二つの係止部38A,38Bが表裏方向に離れて形成されているため、当該タンブラ15A〜15Cをホルダケース6の裏面側へ押し込んだ場合の表裏方向の仮固定位置(従って、元の非押動操作位置を除く。)は合計二段に設定されていることになる。
しかして、本実施形態では、各タンブラ15A〜15Cを元の非押動操作位置に付勢する戻しバネ40と、各タンブラ15A〜15Cにおけるホルダケース6の表裏方向に離れた位置に形成された二つの係止部38A,38Bと、この各係止部38A,38Bのいずれかに引っ掛かって当該タンブラ15A〜15Cを仮固定する位置決めバネ29とから、タンブラ15A〜15Cの仮固定位置を前記ホルダケース6の表裏方向における二つの位置に設定する位置決め機構41が構成されている。
【0029】
図6に示すように、非解錠用、第一の解錠用及び第二の解錠用の各タンブラ15A〜15Cのうち、非解錠用のタンブラ15A(図6(a)及び(b))は、ホルダケース6の表裏方向における裏面側(図6の下側)よりの部分に解除溝36を備えており、この解除溝36は、当該タンブラ15Aが非押動操作位置にある場合にスライダ20と合致する。
また、第一の解錠用のタンブラ15B(図6(c)及び(d))は、ホルダケース6の表裏方向におけるほぼ中央部に解除溝36を備えており、この解除溝36は、第一係止部38Aに位置決めバネ29が引っ掛かっている場合にスライダ20と合致する。更に、第二の解錠用のタンブラ15C(図6(e)及び(f))は、ホルダケース6の表裏方向における表面側(図6の上側)よりの部分に解除溝36を備えており、この解除溝36は、第二係止部38Bに位置決めバネ29が引っ掛かっている場合にスライダ20と合致する。
【0030】
従って、非解錠用のタンブラ15Aについては、これが一回でも押動操作されると、そのロック部35がスライダ20の枠内に位置して凹部26に入り込み、同スライダ20の凸部27に係合してスライダ20の上方移動が規制される。また、この非解錠用のタンブラ15Aが元の非押動操作位置にあるときは、その解除溝36がスライダ20の枠内に位置し、スライダ20の凸部27が当該タンブラ15Aと接触しなくなる。
一方、第一の解錠用のタンブラ15Bについては、これが押動操作されなかったり二回押動操作されたりすると、そのロック部35がスライダ20の枠内に位置して凹部26に入り込み、同スライダ20の凸部27に係合してスライダ20の上方移動が規制される。また、この第一の解錠用のタンブラ15Bが一回だけ押動操作されると、その解除溝36がスライダ20の枠内に位置し、スライダ20の凸部27が当該タンブラ15Bと接触しなくなる(図1及び図2参照)。
【0031】
他方、第二の解錠用のタンブラ15Cについては、これが押動操作されなかったり一回押動操作されたりすると、そのロック部35がスライダ20の枠内に位置して凹部26に入り込み、同スライダ20の凸部27に係合してスライダ20の上方移動が規制される(図3参照)。また、この第二の解錠用のタンブラ15Cが二回押動操作されると、その解除溝36がスライダ20の枠内に位置し、スライダ20の凸部27が当該タンブラ15C接触しなくなる(図4参照)。
このため、予め設定された第一及び第二の解錠用のタンブラ15B,15Cを所定の回数だけ押動操作したときに限り、スライダ20の上方移動が許容されてロック機構13が解錠されるが、それ以外の場合(例えば、非解錠用のタンブラ15Aを押動操作したり、解錠用のタンブラ15B,15Cに対する押動回数を間違った場合等)には、いずれかのタンブラ15A〜15Cのロック部35によってスライダ20の上方移動が規制され、ロック機構13の施錠状態が維持されるようになっている。なお、図1〜図4においては、タンブラ15のロック部35に斜線を付すことにより、同斜線のない解除溝36との区別を明確にしている。
【0032】
前記各押しボタン14は裏面側が開放された有底筒状に形成され、ホルダケース6の表面から抜け止めされた状態で室外側へ出退自在に挿通されている。この各押しボタン14の内部には復帰バネ42が充填されていて、この復帰バネ42のケース内側端は後述する退避部材51の突起部52に外嵌されている。このため、押しボタン14をホルダケース6の裏面側に押し込んでタンブラ20を押動操作した後は、当該押しボタン14だけが復帰バネ42によって元の位置に自動的に復帰するようになっている。
【0033】
前記クリアタンブラ15Dは、クリア作動体16を上方移動させて解錠用又は非解錠用のタンブラ15A〜15Cを元の非押動操作位置に復帰させるものである。図8に示すように、このクリアタンブラ15Dは、幅方向一端部を切欠き形成してなるカム片43を有し、クリア作動体16の下端には当該カム片43が係合する傾斜カム面44が形成されている。
従って、記号「C」に対応する押しボタン14(クリアボタン14D)によってクリアタンブラ15Dを押し込むとと、そのカム片43と傾斜カム面44の係合によってクリア作動体16が下降バネ30に対抗して上方へ移動する。このとき、クリア作動体16から突設されている各位置決めバネ29も上方に移動するので、この位置決めバネ29と各タンブラ15A〜15Cとの係合が解かれ、押動操作されて仮固定位置になっていた各タンブラ15A〜15Cが戻しバネ40によって元の位置に戻ることになる。
【0034】
図1〜図4に示すように、押しボタン14の内空部には断面溝型の補強枠材46が固定され、この補強枠材46の底部に、押しボタン14を一回押すごとにタンブラ15A〜15Cの第一係止突起37A及び第二係止突起37Bに順次引っ掛かり、これによってそのタンブラ15A〜15Cの仮固定位置を一つずつ裏面側へ進行させる押し込み部材47が固定されている。
この押し込み部材47は、補強枠材46の底面に固定された固定プレート48と、この固定プレート48の両端から下方に延設された板バネ材よりなる左右一対の押し込みアーム49L,49Rとを備えており、前記復帰バネ42の一端部は当該押し込み部材47の固定プレート48に当接している。また、各押し込みアーム49L,49Rの長手方向(図1の上下方向)中央部には、ホルダケース6の幅方向に広がる段差部50が形成されている。
【0035】
左右一対の押し込みアーム49L,49Rのうち、左アーム49Lの先端部は、係止突起37A,37Bに引っ掛け可能となるようにタンブラ15側にやや屈曲されており、右アーム49Rの先端部は、タンブラ15から離れる方向にやや屈曲されている。これらの各アーム49L,49Rは、これらに負荷がかかっていない自然状態において当該アーム49L,49R同士が互いに平行となるように、固定プレート48に対して直角に折り曲げられ、この平行状態のときの両アーム49L,49R間の距離はタンブラ15の幅方向寸法よりもやや小さめになっている。
【0036】
図1〜図5に示すように、基台19の室外側には、押しボタン14が押動操作されていない場合において押し込み部材47を股開き状に広げておくための板状の退避部材51が重合されている。この退避部材51の幅方向中央部には、ホルダケース6の表面側に突出する短円柱状の突起部52が形成されており、この突起部52に復帰バネ42の他端部が嵌め込まれている。
この退避部材51における突起部52の左右両側には、左右一対のガイド孔53が形成されており、この各ガイド孔53に左右の押し込みアーム49L,49Rの先端部がそれぞれ挿通されている。各押し込みアーム49L,49Rの先端部には、ガイド孔53に対する抜け止め機能を有する各三角形状の頭部54(図5参照)が形成されていて、この左右の頭部54が互いに向き合う対抗面には、ガイド孔53の縁部に係合して当該押し込みアーム49L,49Rを幅方向外側へ押し広げるためのカム突起55が突設されている。
【0037】
図1に示すように、このカム突起55は、押しボタン14が押動操作されていない状態においては、退避部材51のガイド孔53の内部に位置し、このとき、各押し込みアーム49L,49Rの先端部はタンブラ15の通過領域Wから外れるようになっている。他方、図2に示すように、押しボタン14を押動操作すると、上記カム突起55がホルダケース6の裏面側に移動して退避部材51のガイド孔53から離脱し、このとき、左アーム49Lの先端部がタンブラ15の通過領域Wに入っていずれかの係止突起37A,37Bに引っ掛かるとともに、右アーム49Rの先端部もその通過領域Wに入って同タンブラ15の幅方向縁部に接触するようになっている。
【0038】
そして、左アーム49Lの先端部が第一及び第二係止突起37A,37Bのいずれかに引っ掛かった状態から更に押しボタン14を押動すると、タンブラ15が左右のアーム49L,49Rによって幅方向両側から挟まれながら、左アーム49Lの先端部によってホルダケース6の裏面側に押し込まれ、その後、位置決めバネ29の先端係止部29Aが一つ奥側の係止部38A,38Bに嵌り込むことにより、当該タンブラ15が次の仮固定位置に位置決めされるようになっている。
【0039】
しかして、本実施形態では、各タンブラ15A〜15Cに形成した第一及び第二係止突起37A,37Bと、この各係止突起37A,37Bのいずれかに引っ掛かる押し込み部材47の左アーム47Lとにより、押しボタン14を一回押動操作するごとにその押しボタン14に対応する当該タンブラ15A〜15Cの仮固定位置を一つずつホルダケース6の裏面側へ進行させる中間機構56が構成されている。
また、本実施形態の押し込み部材47は、タンブラ15A〜15Cを押し出す際にその幅方向両縁部にそれぞれ当接して挟み込む左右一対の押し込みアーム47L,47Rを備えていることから、タンブラ15A〜15Cを幅方向両側から挟み込みながらホルダケース6の裏面側へ移動させる機能をも併有していることになる。
【0040】
次に、上記構成に係る押しボタン施錠装置1の使用方法と作用を説明する。
まず、「1」〜「8」までの番号が割り当てられている八つの押しボタン14を用いた解錠番号の組み合わせのうち、例えば、「1,3,3,5,5,6」の解錠番号が設定されているものと仮定する。
この場合には、番号「1」と「6」の押しボタン14に第一の解錠用のタンブラ15Bが対応し、番号「3」と「5」の押しボタン14に第二の解錠用のタンブラ15Cが対応し、それ以外の番号「2」、「4」、「7」及び「8」の押しボタン14には非解錠用のタンブラ15Aが対応するよう、各タンブラ15A〜15Cが基台19のタンブラ挿通孔18に装填されている。
【0041】
そこで、かかる押しボタン施錠装置1を解錠するには、上記した解錠番号の通りに、番号「1」の押しボタンを一回押動操作し、番号「3」及び「5」の押しボタン14をそれぞれ二回押動操作し、更に、番号「6」の押しボタン14を一回押押動操作したあと、室外ノブ7を回動すればよい。
すると、すべてのタンブラ15A〜15Cについて、そのロック部35とスライダ20の凸部27との係合が解かれ、スライダ20が上方移動可能となる。このため、室外ノブ7の回動が許容され、これを回動することによってドア2のラッチを引き込むことにより、当該ドア2のロックを解除できるようになる。
【0042】
他方、上記の解錠番号を間違えて押しボタン14を押動操作した場合、すなわち、次の(1)〜(3)のような場合には、いずれかのタンブラ15A〜15Cのロック部35が凸部27と係合し、これによってスライダ20の上方移動が規制され、室外ノブ7を回動できないロック状態が維持されることになる。
(1) 非解錠用のタンブラ15Aに対応する番号「2」、「4」、「7」及び「8」の押しボタン14を押動操作した場合。
(2) 第一の解錠用のタンブラ15Bに対応する番号「1」と「6」の押しボタン14を押動操作しなかったり、これを二回押動操作した場合。
【0043】
(3) 第二の解錠用のタンブラ15C、に対応する番号「3」と「5」の押しボタン14を押動操作しなかったり、これを一回だけ押動操作した場合。
なお、ユーザー自身が解錠番号を押し間違えたときは、「C」の押しボタン14(クリアボタン14D)を押すと、クリアタンブラ15Dによってクリア作動体16が作動し、全タンブラ15A〜15Cが元の非押動操作位置に戻るので、その後に正しい解錠番号を押し直せばよい。
このように、本実施形態の押しボタン施錠装置1によれば、各タンブラ15A〜15Cの仮固定位置をホルダケース6の表裏方向における二つの位置に設定するとともに、押しボタン14を一回押動操作するごとにタンブラ14A〜14Cの仮固定位置を一つずつホルダケース6の裏面側へ進行させる押し込みアーム49Rを押しボタン14に設け、しかも、ホルダケース6の裏面側へ二回進行した場合にスライダ20に対する係合が解除される第二の解錠用のタンブラ15Cを全タンブラ15中の一部に採用したので、同じ押しボタン14を二回押動操作して始めてロックが解除される二回押しの解錠操作が可能となっている。
【0044】
このため、押しボタン14及びタンブラ15の個数をそれほど増やさなくても解錠番号の組み合わせを大幅に増大させることができ、ホルダケース6を肥大化させることなく押しボタン施錠装置1のセキュリティを大幅に向上させることができる。
また、本実施形態の押しボタン施錠装置1によれば、各押しボタン14に設けた押し込み部材(押し込み機構)47でタンブラ15A〜15Cを挟み込みながらホルダケース6の裏面側へ移動させるようにしたので、例えば、ユーザーが押しボタン14の中心部から外れた位置を押動したり、押しボタン14をホルダケース6の表裏方向に対してやや傾いた方向に押動したような場合であっても、その押動力がタンブラ15A〜15Cの一部に偏って集中的に伝達されるのが防止される。
【0045】
このため、押しボタン14の押動操作に伴うタンブラ15A〜15Cの拗れが解消され、比較的軽いタッチで押しボタン14による押動操作を行うことができ、当該押しボタン14による解錠操作が容易になる。
更に、本実施形態の押しボタン施錠装置1では、押しボタン14を押動操作していない時には、退避部材51によって左アーム49Lの先端部がタンブラ15A〜15Cの通過領域Wから外れているので、クリア作動体16によるクリア動作に伴ってタンブラ15A〜15Cが元の位置に戻る際に、その係止突起37A,37Bが左アーム49Lの先端部に引っ掛かることがない。このため、当該タンブラ15A〜15Cを元の非押動操作位置に確実に戻すことができ、クリア作動体16によるクリア動作を確実に行うことができる。
【0046】
また、本実施形態の場合、押しボタン14を押動操作していない時には、押し込み部材47を構成する左右の両アーム49L,49Rがともに退避部材51によってタンブラ15A〜15Cの通過領域Wから外れた状態に開脚されており、押しボタン14を押動操作して始めて両アーム49L,49Rの先端部がその通過領域Wに入るようになっているので、両アーム49L,49Rの先端部がタンブラ15A〜15Cの幅方向両縁部に接触することに伴う摩耗を最小限に抑えることができる。
【0047】
図11は、本発明の第二実施形態に係る押しボタン施錠装置1を例示しており、この押しボタン施錠装置1は集合郵便受け箱58を構成する個々のメールボックス59をロックするための施錠装置として採用されている。
同図に示すように、この集合郵便受け箱58は、マンション等の集合住宅の玄関部分に設置されているもので、各戸の居住者宛の宅配物を収納するための多数のメールボックス59を縦横に連結することによって構成されている。各メールボックス59は、前方が開口した金属製のボックス本体60と、このボックス本体60の開口部にヒンジ61を介して開閉自在に枢着されかつ上部にメール投入口62を有する開閉蓋63とを備えている。
【0048】
本実施形態の押しボタン施錠装置1は、上記開閉蓋63の自由端側の下部に横向きに固定されており、押しボタン14を解錠操作して始めて開閉蓋63の裏面側に設けたラッチ64をボックス本体60側のラッチ受け(図示せず)から解除できるようになっている。なお、押しボタン施錠装置1の内部機構については、第一実施形態の場合と同様であるから、その詳細な説明を省略する。
このように、本実施形態の押しボタン施錠装置1によれば、二回押しの解錠操作が可能であり、このため、押しボタン14及びタンブラ15の個数をそれほど多くしなくても十分に複雑な解錠番号を設定できるので、ホルダケース6を可及的にコンパクトにすることができ、図11に示すメールボックス59の施錠装置としても使用することができる。
【0049】
なお、本発明の内容は特許請求の範囲によって定まり、上記した実施形態によって限定されるものではない。
例えば、上記した実施形態では、二回押しの解錠操作が可能な施錠装置1について説明したが、タンブラ15の係止突起37や係止部38の個数を更に増加するようにすれば、ある特定の押しボタン14を三回以上押動操作して始めて解錠することができる押しボタン施錠装置1を得ることができる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、同じ押しボタンを複数回押動操作する複数回押しの解錠操作を行うことができるので、押しボタン及びタンブラの個数をそれほど増加させなくても解錠番号の組み合わせを増大させることができる。このため、ホルダケースを肥大化させることなく、セキュリティの高い押しボタン施錠装置を比較的安価に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一の解錠用のタンブラに対応する位置で切断した場合の押しボタン施錠装置の横断面図である(押しボタンを押動操作する前の状態)。
【図2】 第一の解錠用のタンブラに対応する位置で切断した場合の押しボタン施錠装置の横断面図である(押しボタンを押動操作した状態)。
【図3】 第二の解錠用のタンブラに対応する位置で切断した場合の押しボタン施錠装置の横断面図である(押しボタンを押動操作する前の状態)。
【図4】 第二の解錠用のタンブラに対応する位置で切断した場合の押しボタン施錠装置の横断面図である(押しボタンを二回押動操作した後の状態)。
【図5】 タンブラの対応部分を拡大して示した押しボタン施錠装置の縦断面図である。
【図6】 (a)は非解錠用のタンブラの正面図、(b)は非解錠用のタンブラの側面図、(c)は第一の解錠用のタンブラの正面図、(d)は第一の解錠用のタンブラの側面図、(e)は第二の解錠用のタンブラの正面図、(f)は第二の解錠用のタンブラの側面図である。
【図7】 ドアに装着した状態の押しボタン施錠装置の縦断面図である。
【図8】 内部機構を示すための押しボタン施錠装置の正面断面図である。
【図9】 (a)は押しボタン施錠装置の正面図、(b)は押しボタン施錠装置の左側面図である。
【図10】 (c)は押しボタン施錠装置の平面図、(d)は押しボタン施錠装置の背面図である。
【図11】 本発明の押しボタン施錠装置を採用したメールボックスと集合郵便受け箱を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 押しボタン施錠装置
6 ホルダケース
14 押しボタン
14D クリアボタン
15 タンブラ
15A 非解錠用のタンブラ
15B 第一の解錠用のタンブラ
15C 第二の解錠用のタンブラ
16 クリア作動体
20 スライダ
29 位置決めバネ
37A 第一係止突起
37B 第二係止突起
38A 第一係止部
38B 第二係止部
40 戻しバネ
41 位置決め機構
49L 押し込みアーム(左側)
51 退避部材
56 中間機構
W 通過領域

Claims (4)

  1. 複数の押しボタン(14)がホルダケース(6)の表面側に出退自在に設けられ、その押しボタン(14)を押動操作すると、元の非押動操作位置から前記ホルダケース(6)の裏面側へ移動してその仮固定位置に仮固定される複数種類のタンブラ(15A〜15C)が同ケース(6)内に前記各押しボタン(14)に対応して設けられ、仮固定された複数種類のタンブラ(15A〜15C)を元の非押動操作位置に戻すためのクリアタンブラ(15D)が前記ホルダケース(6)内に設けられ、前記複数種類のタンブラ(15A〜15C)の移動方向と直交する方向に移動自在なスライダ(20)が前記ホルダケース(6)内に設けられ、予め設定しておいた幾つかの解錠用のタンブラ(15A,15B)を前記押しボタン(14)で押動操作することにより、施錠位置に付勢されている前記スライダ(20)の解錠位置への移動が許容される押しボタン施錠装置において、
    前記複数種類のタンブラ(15A〜15C)が元の非押動操作位置から前記ホルダケース(6)の表裏方向に移動して固定される仮固定位置を複数位置に設定する位置決め機構(41)が設けられ、前記押しボタン(14)を一回押動操作するごとにその押しボタン(14)に対応する当該タンブラ(15A〜15C)の仮固定位置を一つずつ前記ホルダケース(6)の裏面側へ進行させる中間機構(56)が設けられていることを特徴とする押しボタン施錠装置。
  2. 位置決め機構(41)は、各タンブラ(15A〜15C)を元の非押動操作位置に付勢する戻しバネ(40)と、各タンブラ(15A〜15C)におけるホルダケース(6)の表裏方向に離れた位置に形成された複数個の係止部(38A,38B)と、この各係止部(38A,38B)のいずれかに引っ掛かって当該タンブラ(15A〜15C)を仮固定する位置決めバネ(29)と、を備えている請求項1に記載の押しボタン施錠装置。
  3. 係止部(38A,38B)に引っ掛かって各タンブラ(15A〜15C)を仮固定する複数の位置決めバネ(29)を有しかつその各タンブラ(15A〜15C)の移動方向と直交する方向に移動自在なクリア作動体(16)が設けられている請求項2に記載の押しボタン施錠装置。
  4. 中間機構(56)は、各タンブラ(15A〜15C)におけるホルダケース(6)の表裏方向に離れた位置に形成された複数個の係止突起(37A,37B)と、この各係止突起(37A,37B)のいずれかに引っ掛かる先端部を有しかつ基端部が押しボタン(14)に連結された押し込みアーム(49L)と、を備えている請求項1〜3のいずれか1項に記載の押しボタン施錠装置。
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