JP2000240335A - 押しボタン施錠装置とこれを有するドアのロック装置 - Google Patents

押しボタン施錠装置とこれを有するドアのロック装置

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JP2000240335A
JP2000240335A JP11133115A JP13311599A JP2000240335A JP 2000240335 A JP2000240335 A JP 2000240335A JP 11133115 A JP11133115 A JP 11133115A JP 13311599 A JP13311599 A JP 13311599A JP 2000240335 A JP2000240335 A JP 2000240335A
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casing
push
lock
locking device
button
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JP11133115A
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Katsuji Okuda
勝司 奥田
Toshihiko Mori
敏彦 森
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Okuda Manufacturing Co Ltd
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Okuda Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可及的にスリム化されたケーシングをドア等
の外部に回動自在に取り付けるようにして、従来は独自
の施錠機能を有しないのが通常であった簡易錠に対して
も押しボタン施錠装置を採用できるようにし、もって当
該押しボタン施錠装置の汎用性を拡大する。 【解決手段】 複数の押しボタン21がケーシング16
の表面側に出退自在に設けられ、このケーシング16の
長手方向に移動自在なロック部材41が同ケーシング1
6内に設けられ、このロック部材41を解錠方向へ移動
させるための操作部材がケーシング16に設けられ、複
数の押しボタン21のうち予め設定しておいた解錠用の
押しボタン21Aを押動操作したときにロック部材41
の解錠方向への移動が許容される押しボタン施錠装置7
において、各押しボタン21のすべてをケーシング16
の長手方向の直線上に一列に並ぶように配置し、この一
列に並ぶ各押しボタン21を有するケーシング16をそ
の長手方向の回動軸心回りに支持する支持ブラケット3
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の解錠用の押
しボタンのみを押動操作することによってロック解除
(解錠)するようにした押しボタン施錠装置と、この施
錠装置を有するドアのロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記施錠装置として、複数の解錠
用及び非解錠用の押しボタンと一つのクリアボタンをケ
ーシングの表面側に出退自在に設け、その各押しボタン
を押動操作するとケーシングの裏側へ移動する解錠用及
び非解錠用のタンブラとクリアタンブラを同ケーシング
内に各押しボタンに対応して設け、同ケーシングの長手
方向に移動自在なロック部材を当該ケーシング内に設
け、予め設定しておいた幾つかの解錠用のタンブラのみ
を押しボタンで押動操作することにより、前記ロック部
材による施錠を解除するようにしたものがある(例え
ば、特開平9−256695号公報参照)。
【0003】この従来の押しボタン施錠装置は、主とし
てドア枠に枢着されたドアを本締めする施錠装置として
開発されたもので、このため、上記ロック部材を解錠方
向へ移動させるための操作部材としてケーシングに回動
自在に設けたドアレバーやドアノブが採用されていると
ともに、解錠番号を簡単に察知されない程度の多数の押
しボタンを設けられるようにすべく、その各押しボタン
とこれに対応するタンブラを縦二列に配列するようにし
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記押しボタン施錠装
置は、使用者が記憶している所定の押しボタンを押動す
るだけでロック解除することができるので、ダイヤルを
回動して符号を所定の位置に合わせる必要のある符号錠
や、キーを差し込む必要のあるキー式錠に比べて解錠操
作が簡便であるという利点を有する。
【0005】しかるに、従来の押しボタン施錠装置で
は、複数の押しボタンがケーシングの表面側に縦二列に
配列されているので、ケーシングの幅寸法を小さくする
には自ずから限界があるし、ロック部材の操作部材であ
るドアレバーやドアノブのボス部よりもケーシングを幅
狭にすることはできないので、この点でもケーシングの
幅寸法を余りコンパクト化することはできない。
【0006】また、従来の押しボタン施錠装置は、ドア
の本締め用の施錠装置として開発されたものであるか
ら、ロック部材をドアの彫り込みに埋め込まれたラッチ
錠に連動連結するために、ケーシングをドアの表面にね
じ止めによって不動に固定するようにしている。
【0007】このように、従来の押しボタン施錠装置
は、ケーシングの幅寸法が大き過ぎるとともに、ドアに
不動に固定する固定タイプであるため、例えば玄関ドア
の用心錠や門扉用錠等のような錠そのものが回動する回
動式の簡易錠ついては当該押しボタン施錠装置の採用が
敬遠され、これらの簡易錠については本格的な施錠機能
を有していない極めて簡単な構造のものしか実用化され
ていない。
【0008】そこで、本発明の課題は、可及的にスリム
化されたケーシングをドア等の外部に回動自在に取り付
けるようにして、従来は独自の施錠機能を有しないのが
通常であった簡易錠に対しても押しボタン施錠装置を採
用できるようにし、もって当該押しボタン施錠装置の汎
用性を拡大する点にある。また、本発明の課題は、その
ような押しボタン施錠装置が採用された、解錠操作が簡
便なドアのロック装置(用心錠や門扉用錠等)を提供す
る点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明は次の技術的手段を講じた。すなわち、本発
明は、前記した押しボタン施錠装置において、各押しボ
タンのすべてがケーシングの長手方向の直線上に一列に
並ぶように配置され、この一列に並ぶ各押しボタンを有
する前記ケーシングをその長手方向の回動軸心回りに支
持する支持ブラケットが設けられているものである。
【0010】この本発明によれば、各押しボタンのすべ
てがケーシングの長手方向の直線上に一列に並ぶように
配置されているので、複数の押しボタンが二列に配列さ
れている場合に比べてケーシングの幅寸法を小さくでき
る。また、支持ブラケットがケーシングをその長手方向
の回動軸心回りに支持するので、この支持ブラケットを
例えばドアやドアフレーム(それ以外のものでもよい)
に固定することにより、ケーシングをそのドアやドアフ
レームに対して回動自在に取り付けることができる。
【0011】このため、従来は独自の施錠機能を有しな
いのが通常であった回動式の簡易錠(例えば、後述する
用心錠や門扉用錠等)に対しても押しボタン施錠装置を
採用できるようになる。上記ケーシングは、正方形又は
長方形断面を有する角柱状であってもよいが、当該ケー
シングをより支持ブラケットに近づけて装置全体を細身
にするためには、その回動軸心を中心とするほぼ円柱状
に形成されていることが好ましい。
【0012】上記の本発明において、操作部材の構造及
び取り付け位置は特に限定されていない。しかるに、ケ
ーシングの幅寸法を有効にコンパクト化するには、ケー
シングの表面側でかつ同ケーシングの長手方向の直線上
に各押しボタンとともに一列に並ぶように配置されたロ
ック解除ボタンより構成することが好ましい。
【0013】また、本発明において、ロック部材により
施解錠自在に操作されるロック機構の構造としては、掛
止部を先端側に有する掛止部材をケーシングに出退自在
に挿通し、この掛止部材に係合して同掛止部材をロック
位置に保持する保持部材を当該ケーシング内にその長手
方向に移動自在に設けたものを採用できる。この場合、
上記保持部材をロック部材の解錠方向への移動に伴って
前記掛止部材に対する係合を解除するように同ロック部
材に連動連結するようにすれば、解錠用の押しボタンを
押動操作してから操作部材(ロック解除ボタン)により
ロック部材を解錠方向へ移動させることにより、保持部
材が掛止部材を解除してその掛止部材がアンロック位置
になり、当該施錠装置が解錠されることになる。
【0014】本発明において、各押しボタンは、ロック
部材と係脱するタンブラを一体に有するものを採用する
こともできるし、また、同タンブラとは別体に構成され
たものを採用することもできる。この後者の場合には、
各押しボタンは、押動操作された後に元の突出状態に戻
る自動復帰ボタンより構成され、ケーシング内における
前記各押しボタンに対応する位置にタンブラが当該ケー
シングの表裏方向に移動自在に設けられる。
【0015】この場合、各タンブラをケーシングの表面
側に付勢し、この各タンブラを押動操作された状態に保
持するための位置決め片を有するクリア作動体をケーシ
ングの長手方向に移動自在となるよう同ケーシング内に
設け、前記位置決め片を前記各タンブラから離脱させる
べく当該クリア作動体を移動させるクリアボタンを前記
ケーシングに設けることができる。
【0016】このようにすれば、クリアボタンを押動操
作するとすべてのタンブラが元の非押動操作位置に戻さ
れることになるので、解錠番号を押し間違えたときのク
リア操作を簡単に行うことができる。そして、ケーシン
グの幅寸法を有効にコンパクト化するには、上記クリア
ボタンについても、ケーシングの表面側に出退自在でか
つ同ケーシングの長手方向の直線上に各押しボタンとと
もに一列に並ぶように配置すること好ましい。
【0017】また、前記ロック解除ボタンは位置決め片
を各タンブラから離脱させるべくクリア作動体を移動さ
せるように同作動体に係合することが好ましい。この場
合、ロック解除ボタンを押動操作した場合でもすべての
タンブラが元の非押動操作位置に戻されることになり、
ロック解除したあとで更にクリアボタンを押し直さなく
てもロック部材がケーシングの長手方向に移動できない
元のロック状態に戻すことができる。
【0018】このため、ロック解除した後にクリアボタ
ンを押し忘れることによって解錠可能な状態が長く継続
するのを未然に防止することができる。上記したスリム
型の押しボタン施錠装置は、後述する実施形態において
詳述されるように、好ましくは用心錠や門扉用錠等の回
転式のドアのロック装置として使用することができる。
【0019】そして、このドアのロック装置を構成する
には、ドアの先端部又はこのドアを回動自在に支持する
ドアフレームのうちの一方に上記押しボタン施錠装置の
支持ブラケットを取り付け、他方に当該押しボタン施錠
装置に係脱自在に掛止される被掛止部材を取り付ければ
よい。また、観音開き状の門扉用錠として使用するに
は、観音開き状に配置された左右一対のドアのうち、一
方のドアの先端部に上記押しボタン施錠装置の支持ブラ
ケットを取り付け、他方のドアの先端部に当該押しボタ
ン施錠装置に係脱自在に掛止される被掛止部材を取り付
ければよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の実施の形態について説明する。図1〜図10は、本発
明を採用した用心錠1を示している。図1及び図2に示
すように、この用心錠1は、屋内外を仕切る玄関ドア2
を半開き位置において補助的にロックするためのもの
で、ドア2の先端部の屋内側面に取り付けられる支持ブ
ラケット3と、ドア2を回動自在に支持するドアフレー
ム4に取り付けられる掛止ピン(被掛止部材)5と、を
備えている。
【0021】また、この用心錠1は、上記支持ブラケッ
ト3に縦軸心回りに回動自在でかつ片持ち状に設けられ
ており、掛止ピン5に対してアーム長手方向にスライド
自在に連結可能な掛止アーム6と、この掛止アーム6を
掛止ピン5に対して施錠してそれらの連結を保持してお
くための押しボタン施錠装置7と、を備えている。支持
ブラケット3は、縦長の方形板状に形成された取付基板
8と、この取付基板8の上下端部に突設された上下一対
の支持板部9と、を備え、その取付基板8をスクリュね
じ10でドア2の屋内側面にねじ止めすることにより、
ドア2の先端部に固定されている。
【0022】他方、掛止ピン5は、ほぼ楕円板状に形成
された取付ベース11と、この取付ベース11の中央部
から立設された胴部12と、この胴部12の先端に連結
された胴部12より大径の頭部13とを一体に備えてお
り、その取付ベース11をスクリュねじ14でドアフレ
ーム4の枠内面側にねじ止めすることにより、頭部13
がドア2側へ突出した状態でドアフレーム4に固定され
ている。
【0023】掛止アーム6は、押しボタン施錠装置7の
ケーシング16の上端部に外嵌状に連結された筒状のボ
ス部17と、このボス部17の径外方向に突出するアー
ム本体18と、を備えている。このアーム本体18は、
アーム長手方向に延びるスライド孔19を内部に有する
長尺枠材よりなり、このスライド孔19は掛止ピン5の
胴部12は挿通できるが頭部13は挿通できない幅寸法
とされている。
【0024】図1及び図3に示すように、前記施錠装置
7のケーシング16は掛止アーム6とともに縦軸心回り
に回動自在となるように同アーム6の基端部に連結され
ている。すなわち、掛止アーム6のボス部17はケーシ
ング16に対して相対回転しないようにその上端部に外
嵌固定されていて、この掛止アーム6を有するケーシン
グ16は、支持ブラケット3の上下の各支持板部9に縦
方向に挿通した枢着ピン20によって縦軸心回りに回動
自在に支持されている。
【0025】また、ケーシング16の表面側に一列に配
置された各押しボタン21、クリアボタン23及びロッ
ク解除ボタン23は、その突出方向がアーム長手方向に
一致するように当該ケーシング16に配置されている。
このため、掛止アーム6を回動するとケーシング16も
これと一緒に回動するとともに、このとき、各押しボタ
ン21、クリアボタン22及びロック解除ボタン23が
常に掛止アーム6と同じ側に向いた状態でケーシング1
6が回動することになる。
【0026】図1、図2及び図7に示すように、掛止ア
ーム6の先端部には、掛止ピン5をアーム長手方向に対
してほぼ直交させた状態で挿通できる挿通部24が形成
されている。本実施形態の挿通部24は、スライド孔1
9の先端側を拡幅することによって形成されたほぼ円形
の大径孔よりなり、この大径孔は掛止ピン5の頭部13
を挿通できる大きさでかつスライド孔19に連通した状
態で掛止アーム6の先端部に配置されている。なお、こ
の大径孔24は、スライド孔19のアーム長手方向中途
部に設けることもできる。
【0027】掛止アーム6には、上記挿通部24に挿通
された掛止ピン5を抜け止めするロック位置(図7の仮
想線位置)とこの抜け止めを解除するアンロック位置
(図7の実線位置)との間を移動する掛止部材25が設
けられている。図7に示すように、この掛止部材25は
掛止ピン5に対する掛止部26を先端部に有する細長の
金属製板材よりなり、この掛止部26は、掛止部材25
の先端縁部を掛止アーム6の大径孔24に適合した湾曲
状に切り欠くことによって形成されている。
【0028】このため、掛止部材25がアンロック位置
にあるときは、掛止部26の湾曲縁が大径孔24と一致
し、掛止ピン5の頭部13を大径孔24から抜き取るこ
とができるが、掛止部材25がロック位置にあるとき
は、掛止部26の湾曲縁が大径孔24からずれて掛止ピ
ン5の頭部13に引っ掛かり、同掛止ピン5を大径孔2
4から抜き取ることができないようになっている。
【0029】図7に示すように、掛止部材25は、アー
ム本体18の下縁部に設けたスライド溝部27内にスラ
イド自在に埋設され、これによってアーム長手方向に移
動自在となっているとともに、掛止アーム6の外部に露
出するトリガー部材28を備えている。このトリガー部
材28は、掛止アーム6の長手方向に沿って延設されか
つ同アーム6の下縁部を覆う断面コの字形に形成された
長尺材よりなり、前後一対の連結ピン29を介して掛止
部材25に連動連結されている。この連結ピン29は、
アーム本体18に形成されたアーム長手方向に延びる第
一長孔30に挿通されている。
【0030】このため、トリガー部材25がアーム長手
方向の前後に移動すると、連結ピン29を介してトリガ
ー部材25に連結されている掛止部材25も同じ向きに
移動するようになっている。他方、アーム本体18の下
縁部には、スライド溝部27を横断する前後一対の抜け
止めピン31が固定されており、この抜け止めピン31
を掛止部材25に形成されたアーム長手方向に延びる第
二長孔32に挿通することにより、掛止部材25のアー
ム長手方向の移動範囲が規制されている。
【0031】また、スライド溝部27の中央部を拡幅し
てなる収納部には圧縮ばねよりなる付勢部材33が収納
され、掛止部材25の中央部にはこの付勢部材33との
干渉を避けるための逃げ凹部34が形成されている。こ
の付勢部材33は、その一端(図7の左端)が逃げ凹部
34の前側縁に当接し、他端(図7の右端)が前記収納
部の後面に当接しており、これによって掛止部材25を
常にアンロック位置側(図7の左側)に付勢している。
【0032】図3及び図7に示すように、施錠装置7の
ケーシング16内には、掛止部材25を常時はアンロッ
ク位置に保持しており、かつ、同施錠装置7を解錠操作
することでその保持を解放する保持部材35が設けられ
ている。この保持部材35は、ケーシング16の長手方
向(図例では上下方向)に移動自在となるように同ケー
シング16内に収納され、掛止部材25の基端部(図7
の右側端部)に形成された引っ掛け凹部36に嵌合する
ことにより同掛止部材25をロック位置に保持してい
る。
【0033】そして、後述のように、所定の押しボタン
21を押動操作したあとロック解除ボタン23を押すこ
とで保持部材35が上方へ移動すると、保持部材35が
引っ掛け凹部36から外れ、これによってロック位置に
保持されていた掛止部材25が付勢部材33によりアン
ロック位置に自動的に戻されるようになっている。
【0034】本実施形態の用心錠1は、掛止アーム25
のアーム本体18がドア2の枢着側に向く転倒位置(図
8の状態)、同先端が屋内側に向く起立位置(図9及び
図10の状態)、及び、同先端がドアの先端側に向く反
転位置(図8の状態から180度反転した状態)にそれ
ぞれ位置決めする位置決め手段を備えており、この位置
決め手段は、掛止アーム6のボス部17に形成された位
置決め凹部37と、取付基板8の表面上部に固定された
クリックばね38とからなる。
【0035】すなわち、図1〜図3及び図9に示すよう
に、掛止アーム6のボス部17の外周面には三つの位置
決め凹部37が形成され、これらの位置決め凹部37
は、アーム本体18とは正反対の位置と、同アーム本体
18から見て回動軸心回りの平面角度が左右に90度だ
けずれた位置に設けられている。また、クリックばね3
8(図3参照)は、それらの位置決め凹部37にクリッ
ク嵌合する突起を有する板ばね材より構成されている。
【0036】なお、各位置決め凹部37はボス部17の
上面に形成することもでき、この場合、クリックばね3
8は上側の支持板部9の下面に固定すればよい。本実施
形態の押しボタン施錠装置7は、縦長の円柱棒状に形成
されたケーシング16と、このケーシング16の表面側
に出退自在に設けられた複数の押しボタン21と、この
各押しボタン21に対応してケーシング16内にその表
裏方向に移動自在に設けられたタンブラ40と、ケーシ
ング16の長手方向(図1の上下方向)に移動自在に設
けられたロック部材41と、このロック部材41を解錠
方向へ移動させるための前記ロック解除ボタン23より
なる操作部材と、を備えている。
【0037】図3、図5及び図6に示すように、ケーシ
ング16は、裏面側(図5の下側)が開口されかつ外周
面が回動軸心を中心とするほぼ円柱状に形成された外装
ケース42と、この外装ケース42の裏側開口部に嵌め
込まれたベース部材43と、このベース部材43と外装
ケース42との間に介在されたタンブラ支持台44と、
ベース部材43の裏面側を施蓋する裏蓋45と、を備え
ている。
【0038】外装ケース42の表面側には上下方向に長
い平坦壁部46が形成されている。この平坦壁部46に
は、前記各押しボタン21、クリアボタン22及び前記
操作部材を構成するロック解除ボタン23が出退自在に
挿通されるボタン挿通孔47が形成され、これらのボタ
ン挿通孔47は当該外装ケース42の幅方向中心線に沿
って一列に並んで等間隔おきに形成されている。
【0039】このように、本実施形態では、すべての押
しボタン21、クリアボタン22及びロック解除ボタン
23がケーシング16の表面側においてその幅方向中心
線に沿うように一列に配置されているので、ケーシング
16の幅方向寸法をその長手方向寸法に比べて極めて小
さくでき、これによって幅方向寸法が可及的にコンパク
ト化されたスリム型の押しボタン施錠装置1を得ること
ができる。
【0040】図3〜図6に示すように、前記ベース部材
43とこの表面側に積層されたタンブラ支持台44に
は、各タンブラ40が出退自在に挿通されるタンブラ挿
通孔48が形成され、これらの挿通孔48は前記ボタン
挿通孔47と対応する位置に配置されている。前記ロッ
ク部材41は、すべてのタンブラ挿通孔48に行き渡る
長さを有する細長の板材よりなり、ケーシング16の長
手方向(図3及び図4の上下方向)に移動自在となるよ
うに、ベース部材43の幅方向一端側に形成した第一ガ
イド溝49(図5及び図6参照)に摺動自在に収納され
ている。
【0041】このロック部材41の長手方向一端(図4
の上端)には、前記掛止部材25をロック位置に保持す
るための保持部材35が連動連結され、この保持部材3
5の上端には圧縮ばね50の一端が連結されている。こ
の圧縮バネ50の他端はベース部材43の内壁面に当接
されており、これによって当該ロック部材41と保持部
材35が常に長手方向他端側(図4の下側)へ付勢され
ている。
【0042】また、図4に示すように、ロック部材41
のタンブラ40側の縁部には、各タンブラ40の幅方向
縁部に係脱して当該ロック部材41の移動を規制又は許
容する凹部51と凸部52がケーシング16の長手方向
に連続して形成されている。また、ロック部材41の長
手方向他端(図4の下端)には、前記ロック解除ボタン
23の解除タンブラ53が係合する第一カム面55が形
成されている。
【0043】解除タンブラ53の幅方向端縁には第一カ
ム面55に係合する第一カム片54が形成されていて、
これらのカム片54及びカム面55はケーシング16の
裏面側に向かうに従って下側に傾斜するように形成され
ている。このため、解錠用の押しボタン21Aだけを押
動操作することでロック部材41が移動可能になってい
る場合において、ロック解除ボタン41(操作部材)を
押動操作すると、第一カム片54のカム作用を介してロ
ック部材41が圧縮バネ50に抗して解錠方向(上方)
へスライドし、これに伴って保持部材35も解錠方向へ
移動するようになっている。
【0044】図1に示すように、本実施形態では、押し
ボタン21は合計七つ設けられており、これらの各押し
ボタン21の表面には、上側から順に「1〜7」の番号
が刻印又は着色されている。クリアボタン22は番号
「7」の押しボタン21の下側に配置され、このクリア
ボタン22の表面には、「C」の表示が刻印又は着色さ
れている。
【0045】操作部材を構成するロック解除ボタン23
はクリアボタン22よりも更に下側の最下部に配置され
ていて、このロック解除ボタン23の表面には、「R」
の表示が刻印又は着色されている。図1及び図2に示す
ように、外装ケース42の表面における各押しボタン2
1、クリアボタン22及びロック解除ボタン23の左右
両側には、それらの番号ないし記号表示56が刻印又は
印刷されている。
【0046】なお、押しボタン21の本数は上記七本に
限らず、複数であれば任意に設定することができる。そ
して、本実施形態では、各押しボタン21が一直線状に
一列に並んでいるため、その本数を増大してもケーシン
グ16の長手方向寸法が大きくなるだけで幅方向寸法を
大きくする必要がなく、押しボタン21の本数に関係な
くスリム型の押しボタン施錠装置1が得られることにな
る。
【0047】また、押しボタン21に対する番号表示の
順序も任意であり、特に本実施形態のように押しボタン
21が七個程度しかない場合には、上記「1〜7」の番
号表示や「C」(クリア)や「R」(ロック解除)とい
った機能表示を省略することもできる。図3に示すよう
に、掛止部材25の基端部は、ケーシング16内を表裏
方向に移動自在となるように同ケーシング16に挿通さ
れ、前記付勢部材33によって常にケーシング16の表
面側に付勢されている。
【0048】前記保持部材35は、掛止部材25の基端
部が通過しうる通過孔を有する板材よりなり、トリガー
部材28を手前に引っ張ることにより掛止部材25がそ
の基端側(図3の右側)へ移動したときに、前記引っ掛
け凹部36に嵌合して当該掛止部材25をロック位置に
保持する。他方、ロック部材41の解錠方向への移動に
伴って保持部材35が上方へ移動すると、保持部材35
が引っ掛け凹部36から外れた時点で、掛止部材25が
元のアンロック位置に戻ることになる。
【0049】前記ベース部材43の幅方向他端側に形成
された第二ガイド溝58(図5及び図6参照)には、ク
リア作動体59が前記ロック部材41の移動方向と同じ
長手方向に摺動自在に設けられている。このクリア作動
体59は、図4〜図6に示すように、押しボタン21に
よって押動された各タンブラ40をその押動操作された
状態に保持しておくための位置決め片60を長手方向に
所定間隔おきに有している。
【0050】このクリア作動体59は、ベース部材43
内に一列に並ぶタンブラ40の側方に摺動自在に配置さ
れ、同作動体59の長手方向一端(図4の上端)とベー
ス部材43の内壁面との間に介装した圧縮ばね61によ
り、常にロック部材41と同じ長手方向他端側(図4の
下側)へ付勢されている。図5及び図6に示すように、
各押しボタン21に対応するタンブラ40の幅方向一側
の縁部には、ロック部材41の凸部52の通過を規制す
るロック部62と、同凸部52の通過を許容する解除溝
63とが形成され、幅方向他側の縁部には、位置決め片
60に掛止される突片64が形成されている。この各タ
ンブラ40は、その突片64が形成されている方をクリ
ア作動体59側に向けるようにして各タンブラ挿通孔4
8にそれぞれ装填されている。
【0051】裏蓋45における各タンブラ40に対応す
る位置にはバネ収納部65が形成され、この収納部65
に、同タンブラ40をケーシング16の表面側(図5及
び図6の上側)に付勢する戻しバネ66が介装されてい
る。従って、各タンブラ40は、押しボタン16によっ
て押動操作されるとその突片64が位置決め片60に掛
止されてその押動操作位置(図6の位置)に保持される
が、クリアボタン22を押動してクリア作動体59がス
ライドすると、突片64と位置決め片60との係合が解
かれ、戻しバネ66によってケーシング16の表面側に
押し出され、元の非押動操作位置(図5の位置)に復帰
する。
【0052】図5及び図6に示すように、各押しボタン
16に対応するタンブラ40は、解錠用のタンブラ40
Aと非解錠用のタンブラ40Bの二種類がある。このう
ち、解錠用のタンブラ40A(図6のもの)は解除溝6
3の方がロック部62よりもケース表面側(図6の上
側)に設けられていて、これ以外の非解錠用のタンブラ
40B(図5のもの)はその配置順序が入れ代わり、ロ
ック部62の方が解除溝63よりもケース表面側(図5
の上側)に設けられている。
【0053】すなわち、解錠用のタンブラ40Aが押動
操作位置にあるとき(図6の状態)は、その解除溝63
がロック部材41に対応して凸部52が当該タンブラ4
0Aと接触しなくなるが、元の非押動操作位置に復帰し
ているときは、そのロック部62がロック部材41の凹
部51に入り込んで同ロック部材41の凸部52に係合
し、これによってロック部材41の移動が規制される。
【0054】他方、非解錠用のタンブラ40Bが押動操
作位置にあるときは、そのロック部62がロック部材4
1の凹部51に入り込んで同ロック部材41の凸部52
に係合し、これによってロック部材41の移動が規制さ
れるが、元の非押動操作位置に復帰しているとき(図5
の状態)は、その解除溝63がロック部材41に対応し
て凸部52が当該タンブラ40Bと接触しなくなる。
【0055】このため、所定の解錠用のタンブラ40A
だけを押動操作したときは、ロック部材41のスライド
移動が許容されるが、それ以外の場合、すなわち、解錠
用のタンブラ40Aが押動操作されなかったり非解錠用
のタンブラ40Bが押動操作されたりすると、いずれか
のタンブラ40A,40Bのロック部62によりロック
部材41のスライド移動が規制されて施錠状態が維持さ
れる。
【0056】前記各押しボタン21は有底筒状に形成さ
れており、その内部に復帰バネ67が充填されている。
この復帰バネ67のケース内側端はタンブラ支持台44
の表面側に突設した突出壁68(図5及び図6参照)に
当接していて、このため、押しボタン21を押してタン
ブラ40を押動操作位置にした後は、押しボタン21だ
けが復帰バネ67によって元の位置に復帰する。
【0057】従って、本実施形態では、各押しボタン2
1(クリアボタン22及びロック解除ボタン23も同
様)は押動操作された後で元の突出状態に戻る自動復帰
ボタンよりなる。前記クリアボタン22は、その押動操
作によってクリア作動体59をスライドさせることによ
り、押動操作位置にあるすべてのタンブラ40を元の非
押動操作位置に復帰させるものである。図3及び図4に
示すように、このクリアボタン22の裏面側には、クリ
アタンブラ69がケーシング16の表裏方向に出退自在
に設けられている。
【0058】このクリアタンブラ69の幅方向端縁には
第二カム片70が形成され、クリア作動体59の長手方
向他端部(図4の下端部)にはその第二カム片70が係
合する第二カム面71(図4参照)が形成されていて、
これらのカム片70及びカム面71はケーシング16の
裏面側に向かうに従って下側に傾斜するように形成され
ている。
【0059】従って、記号「C」が付されているクリア
ボタン22を押動操作すると、上記第二カム片70と第
二カム面71の係合によってクリア作動体59が圧縮バ
ネ61に抗して長手方向一端側(本実施形態では上方)
へ移動し、これにより、各位置決め片60によるタンブ
ラ40に対する係合が解かれて押動操作位置にある全て
のタンブラ40が戻しバネ66によって元の位置に戻る
ことになる。
【0060】また、本実施形態では、前記ロック解除ボ
タン23の押動操作によってもクリア作動体59を作動
できるように、同解除ボタン23がクリア作動体59に
対して係合されている。すなわち、図4に示すように、
ロック解除ボタン23に対応する解除タンブラ53にお
ける第一カム片54とは反対側の幅方向端縁には第三カ
ム片72が形成されていて、クリア作動体59の長手方
向他端部(図4の下端部)にはその第三カム片72が係
合する第三カム面73が形成され、これらのカム面72
及びカム片73もケーシング16の裏面側に向かうに従
って下側に傾斜するように形成されている。
【0061】従って、ロック部材41がスライド可能な
状態において記号「R」が付されているロック解除ボタ
ン23を押動操作した場合も、上記第三カム片72と第
三カム面73の係合によってクリア作動体59が圧縮バ
ネ61に抗して長手方向一端側(本実施形態では上方)
へ移動し、これにより、各位置決め片60によるタンブ
ラ40に対する係合が解かれて押動操作位置にある各タ
ンブラ40が戻しバネ66によって元の位置に戻ること
になる。
【0062】このように、本実施形態では、ロック解除
ボタン23を押動操作した場合でもすべてのタンブラ4
0が元の非押動操作位置に戻されるので、ロック解除し
たあとで更にクリアボタン22を押し直さなくても、ロ
ック部材41がケーシング16の長手方向に移動できな
い元のロック状態に戻すことができる。なお、裏蓋45
のタンブラ40に対応する位置には、解錠用と非解錠用
とで異なる色に色分けされているタンブラ40の後端縁
を外部から目視して、そのタンブラ40が解錠用又は非
解錠のいずれであるかを確認するための検査窓74が形
成されている。
【0063】また、タンブラ挿通孔48には、タンブラ
40の膨出部75に対応する溝部76が形成され(図4
参照)、これによってタンブラ40がその表裏を間違え
てセットされるのを防止している。本実施形態の押しボ
タン施錠装置7によれば、押しボタン21やクリアボタ
ン22等を同じ直線上に配置することでケーシング16
を可及的にスリム化しているとともに、ケーシング16
を掛止アーム6とともに支持ブラケット3に回動自在に
支持するようにしたので、独自の施錠機能を有しないの
が通常であった用心錠1に対しても押しボタン操作によ
る施錠機能を組み込むことができる。
【0064】次に、図8〜図10を参照しつつ、上記構
成に係る用心錠1及び施錠装置7の使用方法をその作用
とともに説明する。まず、図8は当該用心錠1を使用し
ない場合を示している。この場合、掛止アーム6はドア
2の枢着側に向く転倒位置に倒され、掛止ピン5から離
脱しているので、ドア2を自由に開閉することができ
る。
【0065】次に、用心錠1を屋外側から施錠するに
は、図9に示すようにドア2を屋外側から半開きして掛
止アーム6を屋内側に起立させ、この状態で同アーム6
の挿通部24から掛止ピン5を挿通することにより、掛
止アーム6を屋外側から掛止ピン5に連結させる。その
後、ドア2とドアフレーム4との間の隙間に手を入れて
トリガー部材28を手前に引っ張ると、掛止部材25が
ロック位置に移動した時点で保持部材35が引っ掛け凹
部36に嵌合して同掛止部材25をロック位置に保持す
る。
【0066】このとき、掛止部材25の掛止部26によ
って掛止ピン5が挿通部24から抜け止めされるので、
掛止アーム6をドア2側に倒すことができなくなり、当
該用心錠1によってドア2がロックされることになる。
その後、ドアクローザ等の付勢力によってドア2が閉鎖
されると、そのドア2の閉鎖に伴って掛止アーム6がス
ライド孔19に嵌合している掛止ピン5にガイドされな
がら屋内側へ移動し、図10に示すように掛止ピン5が
掛止アーム6の基端部に位置する状態となる。
【0067】一方、使用者が屋外側から上記用心錠1の
ロックを解除するには、屋外側からドア2を開いて図9
に示す半開き状態とし、この半開き状態のドア2とドア
フレーム4との間の隙間から所定の解錠用の押しボタン
21Aだけを押動操作したあとロック解除ボタン23を
押動操作し、これによって掛止部材25(トリガー部材
28)をアンロック位置に戻してから掛止アーム6を掛
止ピン5から抜き出せばよい。
【0068】以下、この場合の施錠装置1の解錠方法に
ついて説明する。まず、押しボタン施錠装置7におい
て、番号「1〜7」のうちの所定の解錠用の押しボタン
21A(例えば、1、3、5)には解錠用のタンブラ4
0Aが対応し、それ以外の番号(2、4、6、7)の非
解錠用の押しボタン21Bには非解錠用のタンブラ40
Bが対応するよう、各タンブラ40A,40Bがタンブ
ラ挿通孔48に装填されている。
【0069】このため、解錠用の押しボタン21A
(1、3、5)だけを押動してすべての解錠用のタンブ
ラ40Aが押動操作位置に位置決めされると、全タンブ
ラ40A,40Bについてロック部62と凸部52との
係合が解かれてロック部材41がスライド可能となる。
そこで、ロック解除ボタン23を押動操作すると、第一
カム片54によるカム作用によってロック部材41と保
持部材35が解錠方向へ移動し、保持部材35が引っ掛
け凹部36から外れた時点で付勢部材33により掛止部
材25が元のアンロック位置に戻り、掛止アーム6の挿
通部24から掛止ピン5を抜き出すことができる解錠状
態となる。
【0070】他方、解錠番号を間違えて、解錠用のタン
ブラ40Aが押動されなかったり非解錠用のタンブラ4
0Bが押動されたりすると、いずれかのタンブラ40
A,40Bのロック部62が凸部52と係合してロック
部材41のスライド移動が規制される。この場合、解除
タンブラ53の第一カム片54がロック部材41の第一
カム面55に係合しているため、ロック解除ボタン23
を押動しても解除タンブラ53を移動することができな
い。
【0071】このため、保持部材35による掛止部材2
5の保持状態(図3の状態)がそのまま維持され、掛止
部材25の掛止部26によって掛止ピン5の頭部13が
抜け止めされたままのロック状態が維持される。また、
ユーザー自身が解錠番号を押し間違えたときは、「C」
のクリアボタン22を押すと、クリア作動体59がスラ
イドして既に押動操作されたすべてのタンブラ40A,
40Bがもとの非押動操作位置に戻るので、その後に正
しい解錠番号を押し直してから、ロック解除ボタン23
を押動操作すればよい。
【0072】なお、かかる用心錠1及び押しボタン施錠
装置7の一連の施錠又は解錠操作は、屋内側から行う場
合においても上記と同様の手順で行えばよい。
【0073】図11は、図1〜図10に示す用心錠1を
門扉用錠として利用した実施形態を示している。このう
ち、図11(a)に示す門扉用錠では、片開きの門扉
(ドア)2の先端部に押しボタン施錠装置7を回動自在
に支持する支持ブラケット3が取り付けられ、門扉枠
(ドアフレーム)4の屋内側面に同施錠装置7の掛止ア
ーム6に係脱自在に掛止される前記掛止ピン5が取り付
けられている。なお、これとは逆に、支持ブラケット3
を門扉枠4に取り付け、かつ、掛止ピン5を門扉2の先
端部に取り付けるようにしてもよい。
【0074】他方、図11(b)に示す門扉用錠では、
観音開き状に配置された左右一対の門扉2,2のうち、
一方の門扉2の先端部に押しボタン施錠装置7を回動自
在に支持する支持ブラケット3が取り付けられ、他方の
門扉2の先端部に同施錠装置7の掛止アーム6に係脱自
在に掛止される掛止ピン5が取り付けられている。この
ように、本発明の押しボタン施錠装置7付きのドアのロ
ック装置は、玄関ドアの用心錠だけでなく門扉用錠とし
ても使用することができる。
【0075】図12は、本発明の用心錠1の変形例を示
している。同図に示すように、この場合の用心錠1は、
掛止アーム6の先端部だけでなく、同アーム6の基端部
にも掛止ピン5を挿通できる第二の挿通部77を備えて
おり、この第二の挿通部77は、スライド孔19の基端
側を拡幅することによって形成されたやや横長の楕円孔
よりなる。
【0076】このため、この変形例の用心錠1によれ
ば、従来の用心錠と同様に、ドア2を閉鎖した状態で掛
止アーム6を起立させることによって同アーム6を掛止
ピン5に連結できるので、屋内側からであれば、ドア2
をわざわざ半開きにしなくても掛止アーム6の掛止ピン
5に対する連結操作を行えるようになり、非常に使い勝
手がよくなる。
【0077】また、図12に示すように、この用心錠1
のトリガー部材28には下方に突出した指掛け部28A
が形成されている。この場合、指掛け部28Aに人指し
指等を引っ掛けて手前(図12の右側)に引くことによ
ってトリガー部材28を操作できるので、半開き状態の
ドア2の隙間からのトリガー部材28の操作が非常に行
いやすくなっている。
【0078】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではない。例えば、操作部材を構成するロック解除
ボタン23は、ケーシング16の幅方向寸法の範囲内に
おいて各押しボタン21に対して幅方向に若干ずれた位
置に配置することもできる。更に、本発明の施錠装置7
は、各ボタンとタンブラが一つの部材で一体化されてい
る場合にも採用することができる。また、本発明の用心
錠1には、押しボタン施錠装置7以外のキー式錠、ダイ
ヤル錠又は符号錠等を組み込むことにしてもよい。
【0079】更に、掛止ピン(被掛止部材)5と掛止ア
ーム6との連結構造は、要するに、掛止アーム6と掛止
ピン5との間の連結を掛止アーム6の先端側から行え、
かつ、連結後の掛止アーム6が掛止ピン5に対してアー
ム長手方向にスライド自在であればよく、図示したもの
以外にも種々の設計変更が可能である。例えば、掛止ピ
ン5をフレーム状のものに形成し、掛止アーム6の先端
部をこのフレーム内に挿通させることによっても、掛止
アーム6を掛止ピン5に対して長手方向にスライド自在
に連結することができる。
【0080】この場合には、掛止アーム6にスライド孔
19を形成する必要がなくなるが、その反面、フレーム
状の掛止ピン5から抜け出ない程度に拡大するロック位
置と、この抜け止め状態を解除すべく元の縮径したアン
ロック位置に切り換えることのできる掛止部材を掛止ア
ーム6の先端部に設ける必要がある。
【0081】また、上記実施形態の場合とは逆に、掛止
アーム6及び施錠装置7を支持する支持ブラケット3を
ドアフレーム4に取り付け、掛止ピン5をドア2に取り
付けるようにしてもよい。もっとも、上記実施形態のよ
うに支持ブラケット3をドア2に取り付けた場合には、
施錠装置7が屋外側に開かれたドア2とともに手前に移
動するので、半開き状態のドア2の隙間からの解錠操作
が行いやすくなる利点がある。このため、支持ブラケッ
ト3をドア2に取り付け、掛止ピン5をドアフレーム4
に取り付ける方が好ましい。
【0082】〔用心錠に関する他の発明の開示〕本出願
は、押しボタン施錠装置に関する本発明だけでなく、用
心錠に関する発明(第二発明)をも含むものである。以
下、この第二発明の目的、構成及び効果を説明する。
【0083】〔従来の技術〕マンションや一戸建て住宅
等の屋内外を仕切る玄関ドアには、当該ドアを半開き位
置において補助的にロックするための用心錠が本施錠の
ための施錠装置に付加して設けられている。
【0084】そして、この種の用心錠として、ドアの先
端部の屋内側面に取り付けられる支持ブラケットと、ド
アを回動自在に支持するドアフレームに取り付けられる
掛止ピンと、支持ブラケットに縦軸心回りに回動自在で
かつ片持ち状に設けられかつ掛止ピンに対してアーム長
手方向にスライド自在に連結可能な掛止アームと、を備
えたものが実用化されている。
【0085】上記用心錠の構成部材のうち、掛止ピンは
胴部とこれより大径の頭部を備えており、また、掛止ア
ームは掛止ピンの胴部を挿通できるが頭部は挿通できな
いアーム長手方向に延びるスライド孔を備えている。そ
して、従来の用心錠では、掛止ピンを掛止アームのスラ
イド孔内に案内するための挿通部が当該掛止アームに形
成されており、この挿通部は、頭部を挿通できる大きさ
でかつスライド孔に連通した状態で掛止アームの基端部
よりに配置された大径孔によって構成されている。
【0086】このため、当該用心錠によれば、ドアを閉
鎖した状態で掛止アームを屋内側に起立させて同アーム
の挿通部に掛止ピンを挿通することにより、当該用心錠
によってドアを施錠することができる。他方、掛止アー
ムをドア側に倒しておけば、同アームが掛止ピンから外
れて当該用心錠を非施錠状態にすることができる。
【0087】〔第二発明が解決しようとする課題〕特に
マンションや文化住宅等の集合住宅においては、ゴミ捨
てや買い物のために近所へ僅かな時間だけ出掛ける際に
本施錠のための施錠装置をかけ忘れることが多く、この
少しの時間だけ本施錠をかけ忘れたことが泥棒の侵入す
る大きな原因になっている。
【0088】しかしながら、従来の用心錠では、掛止ア
ームの掛止ピンに対する挿通部が当該アームの基端部に
設けられていて、ドアを閉鎖した状態でしか掛止アーム
を掛止ピンに挿通することができないので、居住者が屋
内に居る場合のみにおいて補助的な防犯機能を果すこと
ができるに過ぎない。このように、従来の用心錠では、
これを屋外側から施錠することができず、居住者が少し
の間だけ屋外に出掛ける場合の施錠機能を有していない
ので、上記のような少しの時間だけ本施錠をかけ忘れた
場合の防犯対策としては何ら役に立っていないのが現状
である。
【0089】そこで、第二発明の課題は、屋内側だけで
なく屋外側からも用心錠を施解錠できるようにして、用
心錠の防犯機能を向上させる点にある。また、第二発明
の課題は、屋外側からの解錠操作を可及的に簡便に行え
る用心錠を提供する点にある。
【0090】〔課題を解決するための手段〕上記課題を
達成するために、第二発明は次の技術的手段を講じた。
すなわち、第二発明は、前記したドアの用心錠におい
て、掛止ピンをアーム長手方向に対してほぼ直交する方
向させた状態で挿通できる挿通部が掛止アームの先端部
よりに形成され、この挿通部に挿通された前記掛止ピン
を抜け止めするロック位置とこの抜け止めを解除するア
ンロック位置との間を移動する掛止部材が前記掛止アー
ムに設けられ、同掛止部材をロック位置に施錠しておく
ための施錠装置が設けられているものである。
【0091】この用心錠によれば、掛止ピンをアーム長
手方向とほぼ直交させた状態で挿通できる挿通部が掛止
アームの先端部よりに形成されているので、掛止部材を
アンロック位置にした状態でドアを屋外側から半開きし
て掛止アームを屋内側に起立させ、この状態で同アーム
の先端部よりの挿通部から掛止ピンを挿通することによ
り、掛止アームを屋外側から掛止ピンに連結することが
できる。
【0092】その後、掛止部材をロック位置に移動させ
ることにより、掛止ピンが挿通部から抜け止めされるの
で、掛止アームをドア側に倒すことができなくなり、当
該用心錠によってドアが屋外側から施錠されることにな
る。他方、この施錠状態にある用心錠のロックを屋外側
から解除するには、屋外側からドアを半開きにした状態
で、そのドアとドアフレームとの間の隙間から施錠装置
を解錠操作して掛止部材をアンロック位置に戻し、掛止
アームの挿通部から掛止ピンを外して掛止アームをドア
側に転倒させ、当該アームを掛止ピンから解除すればよ
い。
【0093】なお、第二発明の用心錠を屋内側から施解
錠するには、上記の一連の操作を屋内側から行えばよ
い。このように、第二発明によれば、屋内側からだけで
なく屋外側からも当該用心錠を施解錠することができ
る。
【0094】第二発明の用心錠の構成部材のうち、掛止
ピンは胴部とこれより大径の頭部を備えたものを採用で
き、また、掛止アームは前記胴部を挿通できるが頭部は
挿通できないアーム長手方向に延びるスライド孔を備え
たものを採用できる。この場合、挿通部は前記頭部を挿
通できる大きさでかつ前記スライド孔に連通した状態で
前記掛止アームの先端部よりに形成された大径孔より構
成することができる。
【0095】また、第二発明において、掛止部材を常に
アンロック位置に付勢する付勢部材を掛止アームに設
け、この掛止部材を常時はロック位置に保持しておりか
つ施錠装置を解錠操作することでその保持を開放する保
持部材を当該施錠装置内に設けるようにすれば、解錠操
作を行うと同時に掛止部材を付勢部材によって自動的に
アンロック位置に戻すことができ、半開き状態のドアの
隙間からの解錠操作が行いやすくなる。
【0096】更に、第二発明では、掛止部材はアーム長
手方向に移動自在となるように掛止アーム内に埋設され
ているとともに、同アームの外部に露出するトリガー部
材を備えている。この場合、半開き状態のドアの隙間か
らトリガー部材を操作することにより、掛止部材をロッ
ク位置に移動させることができる。
【0097】そして、上記トリガー部材を掛止アームの
長手方向に沿って延設されかつ同アームの幅方向縁部を
覆う長尺材より構成しておけば、半開き状態のドアの隙
間からトリガー部材を手で摘みやすくなるので、屋外側
からの用心錠の施錠操作が行いやすくなる。
【0098】また、第二発明の用心錠において、掛止ア
ームの先端がドアの枢着側に向く転倒位置、同先端が屋
内側に向く起立位置及び同先端がドアの先端側に向く反
転位置の三位置に当該掛止アームを位置決めすることが
できる位置決め手段を設けることができる。この場合、
位置決め手段が掛止アームを上記三位置に位置決めする
ので、当該用心錠を右開き及び左開きのいずれのドアに
も採用できるようになる。
【0099】前記施錠装置としては、差し込みキーで施
解錠するキー式錠、ダイヤルを右左に回す符号錠又は押
しボタン施錠装置その他の各種の施錠装置を採用するこ
とができる。しかるに、第二発明では、半開き状態のド
アの隙間から施錠装置を操作する必要があるので、解錠
操作がより簡便な押しボタン施錠装置を採用することが
好ましい。
【0100】すなわち、第二発明は、より好ましい実施
態様として、ケーシングの表面側に設けられた複数の押
しボタンのうち解錠用の押しボタンを押動操作したとき
に掛止部材によるロックを解除することができる押しボ
タン施錠装置を採用することを推奨する。この場合、押
しボタン施錠装置のケーシングを掛止アームとともに縦
軸心回りに回動自在となるよう同アームの基端部に連結
し、当該施錠装置の各押しボタンをアーム長手方向に突
出するように前記ケーシングに配置しておけば、掛止ア
ームがどの方向に回動しても押しボタンが常に掛止アー
ムと同じ側に向いた状態になる。
【0101】このため、掛止アームが起立位置にセット
されている限り、当該用心錠を右開き及び左開きのいず
れのドアに取り付けた場合にも、屋外側に居る使用者が
半開き状態にあるドアの隙間から各押しボタンを確実に
目視することができ、その隙間からの押しボタン操作
(解錠操作)を容易に行えるようになる。また、この場
合において、各押しボタンの番号ないし記号表示をケー
シングの表面における当該各押しボタンの左右両側に配
置しておけば、用心錠を右開き及び左開きのいずれのド
アに取り付けた場合にも、屋外側に居る使用者は半開き
状態にあるドアの隙間から各押しボタンの番号ないし記
号を容易に確認することができる。
【0102】更に、本発明は、より好ましい実施態様と
して、掛止ピンを挿通できる第二の挿通部を掛止アーム
の基端部に形成しておくことを推奨する。この場合、従
来の用心錠と同様に、ドアを閉鎖した状態で掛止アーム
を起立させることで掛止アームを掛止ピンに連結できる
ので、屋内側からであればドアをわざわざ半開きにしな
くても掛止アームの掛止ピンに対する連結操作を行える
ようになる。
【0103】〔第二発明の効果〕第二発明によれば、屋
内側だけでなく屋外側からも用心錠を施解錠することが
できるので、用心錠を居住者が屋外に出掛ける場合の施
錠装置としても使用することができ、当該用心錠の防犯
機能を向上させることができる。また、第二発明によれ
ば、用心錠の施錠機構として押しボタン施錠装置を採用
しているので、屋外側からの解錠操作を簡便に行うこと
ができる。
【0104】
【発明の効果】本発明によれば、可及的にスリム化され
たケーシングをドア等の外部に回動自在に取り付けるこ
とにより、従来は独自の施錠機能を有しないのが通常で
あった簡易錠に対しても押しボタン施錠装置を採用でき
るので、当該押しボタン施錠装置の汎用性を拡大するこ
とができる。
【0105】また、用心錠や門扉用錠等の簡易錠に対し
ても押しボタン施錠装置を組み込めるので、これらの簡
易錠の防犯機能をより向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用した用心錠の斜視図である。
【図2】転倒位置にある同用心錠を屋内側から見た正面
図である。
【図3】同用心錠に組み込まれた押しボタン施錠装置の
縦断面図である。
【図4】同押しボタン施錠装置の内部機構を構成するロ
ック部材及びクリア作動体と各タンブラとの位置関係を
示す正面図である。
【図5】図3のA−A方向から見た押しボタン施錠装置
の拡大断面図である。
【図6】図3のB−B方向から見た押しボタン施錠装置
の拡大断面図である。
【図7】掛止アームの縦断面図である。
【図8】ドアの先端部及びドアフレームの平面断面図で
あり、ドアが閉鎖状態でかつ掛止アームが転倒位置にあ
る場合を示している。
【図9】ドアの先端部及びドアフレームの平面断面図で
あり、ドアが半開き状態でかつ掛止アームが起立位置に
ある場合を示している。
【図10】ドアの先端部及びドアフレームの平面断面図
であり、ドアが閉鎖状態でかつ掛止アームが起立位置に
ある場合を示している。
【図11】(a)は本発明の門扉用錠を有する片開き門
扉の平面図であり、(b)は本発明の門扉用錠を有する
観音開き門扉の平面図である。
【図12】転倒位置にある他の実施形態の用心錠を屋内
側から見た正面図である。
【符号の説明】
2 ドア(玄関ドア、門扉) 3 支持ブラケット 7 押しボタン施錠装置 16 ケーシング 21 押しボタン 22 クリアボタン 23 ロック解除ボタン 25 掛止部材 35 保持部材 40 タンブラ 41 ロック部材 59 クリア作動体 60 位置決め片

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の押しボタンがケーシングの表面側
    に出退自在に設けられ、このケーシングの長手方向に移
    動自在なロック部材が同ケーシング内に設けられ、この
    ロック部材を解錠方向へ移動させるための操作部材が前
    記ケーシングに設けられ、前記複数の押しボタンのうち
    予め設定しておいた解錠用の押しボタンを押動操作した
    ときに前記ロック部材の解錠方向への移動が許容される
    押しボタン施錠装置において、 前記各押しボタンのすべてが前記ケーシングの長手方向
    の直線上に一列に並ぶように配置され、この一列に並ぶ
    各押しボタンを有する前記ケーシングをその長手方向の
    回動軸心回りに支持する支持ブラケットが設けられてい
    ることを特徴とする押しボタン施錠装置。
  2. 【請求項2】 ケーシングがその回動軸心を中心とする
    ほぼ円柱状に形成されている請求項1に記載の押しボタ
    ン施錠装置。
  3. 【請求項3】 操作部材は、ケーシングの表面側でかつ
    同ケーシングの長手方向の直線上に各押しボタンととも
    に一列に並ぶように配置されたロック解除ボタンよりな
    る請求項1又は2に記載の押しボタン施錠装置。
  4. 【請求項4】 掛止部を先端側に有する掛止部材がケー
    シングに出退自在に挿通され、この掛止部材に係合して
    同掛止部材をロック位置に保持する保持部材が当該ケー
    シング内にその長手方向に移動自在に設けられ、 この保持部材はロック部材の解錠方向への移動に伴って
    前記掛止部材に対する係合を解除するように同ロック部
    材に連動連結されている請求項1〜3のいずれかに記載
    の押しボタン施錠装置。
  5. 【請求項5】 各押しボタンは押動操作された後に元の
    突出状態に戻る自動復帰ボタンよりなり、ケーシング内
    における前記各押しボタンに対応する位置にタンブラが
    当該ケーシングの表裏方向に移動自在に設けられている
    請求項1〜4のいずれかに記載の押しボタン施錠装置。
  6. 【請求項6】 各タンブラはケーシングの表面側に付勢
    され、この各タンブラを押動操作された状態に保持する
    ための位置決め片を有するクリア作動体がケーシングの
    長手方向に移動自在となるよう同ケーシング内に設けら
    れ、前記位置決め片を前記各タンブラから離脱させるべ
    く当該クリア作動体を移動させるクリアボタンが前記ケ
    ーシングに設けられている請求項5に記載の押しボタン
    施錠装置。
  7. 【請求項7】 クリアボタンは、ケーシングの表面側に
    出退自在でかつ同ケーシングの長手方向の直線上に各押
    しボタンとともに一列に並ぶように配置されている請求
    項6に記載の押しボタン施錠装置。
  8. 【請求項8】 ロック解除ボタンは位置決め片を各タン
    ブラから離脱させるべくクリア作動体を移動させるよう
    に同作動体に係合されている請求項6又は7に記載の押
    しボタン施錠装置。
  9. 【請求項9】 ドアの先端部又はこのドアを回動自在に
    支持するドアフレームのうちの一方に請求項1〜8のい
    ずれかに記載の押しボタン施錠装置の支持ブラケットが
    取り付けられ、他方に当該押しボタン施錠装置に係脱自
    在に掛止される被掛止部材が取り付けられているドアの
    ロック装置。
  10. 【請求項10】 観音開き状に配置された左右一対のド
    アのうち、一方のドアの先端部に請求項1〜8のいずれ
    かに記載の押しボタン施錠装置の支持ブラケットが取り
    付けられ、他方のドアの先端部に当該押しボタン施錠装
    置に係脱自在に掛止される被掛止部材が取り付けられて
    いるドアのロック装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008100135A1 (en) * 2007-02-13 2008-08-21 Jacob Hendrik Martin Berends Restrictor

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