JP3067096B2 - 押しボタン施錠装置 - Google Patents

押しボタン施錠装置

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JP3067096B2
JP3067096B2 JP8167818A JP16781896A JP3067096B2 JP 3067096 B2 JP3067096 B2 JP 3067096B2 JP 8167818 A JP8167818 A JP 8167818A JP 16781896 A JP16781896 A JP 16781896A JP 3067096 B2 JP3067096 B2 JP 3067096B2
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敏彦 森
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    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
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    • E05B13/002Devices preventing the key or the handle or both from being used locking the handle
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
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    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
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    • E05B63/0065Operating modes; Transformable to different operating modes
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    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B55/00Locks in which a sliding latch is used also as a locking bolt
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
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    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
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    • E05B63/18Locks or fastenings with special structural characteristics with arrangements independent of the locking mechanism for retaining the bolt or latch in the retracted position

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホルダケースに設
けた所定の押しボタンを押動操作することによってロッ
ク機構を解除(解錠)するようにした押しボタン施錠装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記施錠装置として、複数の解錠
用及び非解錠用の押しボタンと一つのクリアボタンをホ
ルダケースの表面側に出退自在に設け、その各押しボタ
ンを押動操作するとホルダケースの裏側へ移動する解錠
用及び非解錠用のタンブラとクリアタンブラを同ケース
内に各押しボタンに対応して設け、この各タンブラの移
動方向と直交する方向に移動自在なスライダをホルダケ
ース内に設け、予め設定しておいた幾つかの解錠用のタ
ンブラのみを押しボタンで押動操作することにより、ホ
ルダケース内に設けたロック機構を解除するようにした
ものがある(実公平2−40206号公報、実公平3−
54281号公報、特公平3−78467号公報参
照)。
【0003】この場合のロック機構は、各タンブラの幅
方向一側に係合する凸部を内周側に有する枠板状のスラ
イダをホルダケース内にタンブラ移動方向と直交する方
向へ移動自在に設け、ドアノブ(ドアハンドルでもよ
い)の回動をこのスライダの移動に連動させることによ
って構成されている。また、解錠用及び非解錠用の各タ
ンブラの幅方向一側には、スライダの凸部と係脱するた
めのロック部と解除溝が押動方向で異なる位置に形成さ
れている。
【0004】このため、所定の解錠用のタンブラのみが
押動操作されると、すべてのタンブラとスライダの凸部
との係合が解かれてスライダが移動自在となり、これに
よってロックが解除されてドアノブの回動が許容される
が、それ以外の場合は、いずれかのタンブラの幅方向一
側がスライダの凸部と係合し、これによってスライダの
移動が規制されてドアノブが回動できなくなり施錠状態
となる。
【0005】一方、解錠用及び非解錠用の各タンブラと
クリアタンブラは戻しバネによってすべてホルダケース
の表面側に付勢されており、ホルダケース内には、解錠
用及び非解錠用の各タンブラの幅方向他側に係合して同
タンブラを押動操作位置に保持する位置決め用バネを有
するクリア作動体がスライダと同じ上下方向に移動自在
に設けられている。
【0006】このクリア作動体は、縦二列に配列された
各押しボタン及びタンブラの間に挿通されていて、この
ため、解錠用及び非解錠用の各タンブラの幅方向で相対
向する縁部には、前記位置決めバネと係合するための係
止部が形成されている。また、クリアタンブラの縁部に
はクリア作動体を移動させるためのカム片が形成され、
クリア作動体の下端にはそのカム片が当接する傾斜カム
面が形成されている。このため、クリアボタンを押動操
作すると、クリアタンブラが上方へ移動して位置決めバ
ネが解錠用及び非解錠用の各タンブラから離脱し、押動
操作されていたすべてのタンブラが非押動操作位置に復
帰するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の施錠装置で
は、クリア作動体は、装置全体のコンパクト化を図るべ
く、すべてのタンブラを取り囲む枠状に形成されたスラ
イダの枠内に配置されているとともに、クリアボタンで
クリア操作するときに当該クリア作動体がスライダとは
別個独立に移動するよう同スライダと別個のバネによっ
て下方に付勢されているが、そのスライダの上方移動に
よっても各タンブラがクリア操作されるように、当該ク
リア作動体の下端はスライダの下辺部に当接されてい
た。
【0008】このため、従来の施錠装置では、解錠用の
タンブラを押動操作してからドアノブを回すと、スライ
ダの上方移動に連動してクリア作動体も同時に上方へ移
動し、これによって解錠用の各タンブラが位置決めバネ
から離脱して非押動操作位置に復帰するようになってい
る。かかる従来の施錠装置は、一度解錠されたドアノブ
を戻すと自然に施錠状態に戻るオートロック機能を有す
る点で安全性に優れたものであったが、その反面、解錠
する毎にいちいち解錠用の押しボタンを始めから押しな
おさねばならないため、特に屋内に荷物を何度も出し入
れするとき等に不便であり、解錠状態がそのまま維持さ
れて空錠状態になる押しボタン施錠装置の開発がユーザ
ーから望まれていた。
【0009】一方、当該施錠装置を空錠状態にする手段
として、スライダを上位の解錠位置に保持しておく手段
を設けることが考えられるが、スライダをその位置に保
持しておくと、同スライダの凸部が非解錠用の各タンブ
ラの解除溝に入り込んでそのタンブラが押動できない状
態となるため、ホルダケースの表面側が露出したままで
は他人に解錠番号を簡単に探られる恐れがある。
【0010】また、従来の施錠装置では、各押しボタン
がホルダケースの表面側に露出しているので、ホルダケ
ースの表面からの雨水や塵埃のために内部機構が損傷す
ることがある。本発明は、上記のような実情に鑑み、ホ
ルダケースに設けた所定の押しボタンを押動操作して解
錠するようにした押しボタン施錠装置において、解錠状
態がそのまま維持されて空錠状態にできるようにするこ
とを第一の目的とする。
【0011】また、本発明は、そのような空錠機能付き
の押しボタン施錠装置を簡便かつ安価に得られるように
することを第二の目的とする。更に、本発明は、ホルダ
ケースの表面側に開閉自在な蓋部材を設けることによ
り、空錠機能を設けたことに伴う解錠番号の探りを防止
し、かつ、ホルダケースの内部機構を保護することを第
三の目的とする。
【0012】他方、ホルダケースの表面側に蓋部材を設
けるとしても、その蓋部材の開閉手段が例えばクリアボ
タン等とは別個独立なものであると、蓋部材を開いてか
ら再度クリアボタン等を押し直す必要があり、当該施錠
装置の操作が全体として煩雑になるという不都合があ
る。そこで、本発明は、ホルダケースの表面側に開閉自
在な蓋部材を設けるに当たり、その開放操作を押しボタ
ン操作と連動させて施錠装置の取り扱いを簡単にするこ
とを第四の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は次のような技術的手段を講じた。すなわち、本
発明の押しボタン施錠装置は、ホルダケースに、解錠方
向に移動したスライダをその解錠位置に保持する空錠用
のタンブラと、このタンブラを押動操作するための空錠
用の押しボタンを設けたものである(請求項1)。
【0014】この本発明によれば、空錠用のタンブラが
解錠方向に移動したスライダをその解錠位置に保持する
ので、いったん回動操作されたドアレバー(ドアノブで
もよい)が元に戻ってもスライダが解錠位置に残されて
解錠状態が維持され、このため当該施錠装置を空錠状態
にすることができる。スライダをその解錠位置に保持す
る手段としては、スライダの縁部に、解錠用及び非解錠
用の各タンブラの側縁部と係脱して同スライダの移動を
規制又は許容する凹凸部が当該スライダの移動方向に連
続して形成されている場合には、空錠用のタンブラとし
て、その側縁部に、凸部の通過を許容する押動方向に離
れた二つの解除溝とこの解除溝間で形成される掛止爪を
設けておき、この空錠用のタンブラに対応するスライダ
の凸部に掛止爪が嵌合する掛止凹部を形成すればよい
(請求項2)。
【0015】この場合、二つの解除溝を有する空錠用の
タンブラを用意し、かつ、スライダの凸部に掛止凹部を
形成するだけで足りるので、従前の施錠装置を根本的に
設計変更することなく当該空錠機能を有する押しボタン
施錠装置が得られる。すなわち、空錠用のタンブラとこ
れに係合する掛止凹部を追加すればよいので、上記の本
発明は、すべてのタンブラがホルダケースの表面側に向
かって非押動操作位置に付勢されているとともに、解錠
用及び非解錠用の各タンブラを押動操作位置に保持する
ための位置決めバネを有するクリア作動体がホルダケー
ス内に移動自在に設けられ、ホルダケースに、位置決め
バネを解錠用及び非解錠用の各タンブラから離脱させる
べくクリア作動体を移動させるクリアタンブラと、この
タンブラを押動操作するためのクリアボタンが設けられ
ている押しボタン施錠装置にも採用することができる
(請求項3)。
【0016】また、本発明において、スライダをすべて
のタンブラを取り囲む枠状に形成するとともに、このス
ライダとクリア作動体を同じ方向に移動自在でかつ同じ
向きに付勢しておき、スライダの解除方向への移動と連
動してクリア作動体が同じ方向へ移動することで位置決
めバネが各タンブラから離脱するよう、クリア作動体を
スライダの枠内において同スライドに当接させることに
してもよい(請求項4)。
【0017】この場合には、空錠用の押しボタンを操作
しない限り、スライダの移動によっても解錠用の各タン
ブラが元の位置に復帰して施錠状態となるので、従前の
オートロック機能を阻害することなく空錠機能を追加で
きる。更に、本発明は、空錠用のタンブラを押動操作位
置に位置決めできない場合も含むが、空錠用のタンブラ
を押動操作位置に位置決めする場合には、クリア作動体
として空錠用のタンブラを押動操作位置に保持する位置
決めバネを採用し、この空錠用のタンブラのケース表面
側の解除溝を、前記位置決めバネによる当該タンブラの
保持位置においてスライダの凸部の通過を許容する形状
に形成しておけばよい(請求項5)。
【0018】この場合、空錠用のタンブラを押動操作し
ておけば、スライダの凸部がケース表面側の解除溝を通
過してスライダを解錠方向へ移動できるが、その後、ス
ライダと連動して移動したクリア作動体によってケース
表面側に付勢されている空錠用のタンブラが位置決めバ
ネから解放され、同タンブラの掛止爪がスライダ側の掛
止凹部に自動的に嵌合することになる。
【0019】このように、解錠用の押しボタンを操作し
たあとドアレバーを回動する前に予め空錠用の押しボタ
ンを押しておくだけで、空錠用のタンブラの掛止爪が移
動後のスライダの掛止凹部に自動的に嵌合することにな
るので、空錠用のタンブラを位置決めしない場合に比べ
て当該施錠装置の空錠操作がしやすくなる。一方、上記
のように、スライダを空錠用のタンブラによって解錠位
置に保持する手段では、スライダの凸部が解錠用及び非
解錠用の各タンブラの解除溝に入り込んでいて、解錠用
の押しボタンだけが押動できる状態となるため、ホルダ
ケースの表面側が露出したままでは他人に解錠番号を簡
単に探られる恐れがある。
【0020】そこで、閉鎖時にすべての押しボタンを覆
う蓋部材をホルダケースの表面側に開閉自在に設けると
ともに、閉鎖状態にある蓋部材を開放するためのオープ
ンボタンを同蓋部材の表面側に設け、このオープンボタ
ンを閉鎖状態にある蓋部材における空錠用の押しボタン
に対応する位置に設けておけばよい(請求項6)。この
場合、スライダを保持している空錠用の押しボタンを再
度押動すると、空錠用のタンブラの掛止爪がスライダの
掛止凹部から離脱し、空錠状態が解除されて施錠状態に
復帰することになるが、かかる空錠用の押しボタンに対
応してオープンボタンが設けられているので、蓋部材を
開放すれば必ず空錠用の押しボタンが押動されて施錠状
態となり、すべての押しボタンを押せる状態となって解
錠番号が他人に簡単に探れられるのを防止できる。
【0021】しかして、空錠状態にしたあとに必ず蓋部
材を閉めておけば、解錠番号を探ることができなくな
る。また、ホルダケースの表面側に蓋部材を設けると同
ケース内に雨水や塵埃が入るのを防止できるので、ホル
ダケースに空錠用の押しボタンを設けるか否かに拘ら
ず、当該蓋部材を設けることは有効な手段である。
【0022】そして、特にクリアボタンを有するタイプ
の施錠装置の場合には、蓋部材のオープンボタンを、閉
鎖状態にある蓋部材におけるクリアボタンに対応する位
置に設けることができる(請求項7)。この場合、蓋部
材を開放したときには既にクリアボタンが押動されてい
るので、蓋部材を開放動作とクリア動作を別個に行う必
要がなくなり、蓋部材を設けたことに伴う操作の煩雑化
が防止される。
【0023】また、蓋部材のより具体的な開閉方式とし
ては、同蓋部材をホルダケースの表面側に上下方向にス
ライド自在に設け、この蓋部材を最下位の閉鎖位置に位
置決めする第一保持手段と、同蓋部材をすべての押しボ
タンが露出する最上位の開放位置に位置決めする第二保
持手段とを設けたものを採用できる(請求項8)。この
場合、第一保持手段がオープンボタンの押動に連動して
蓋部材の保持を解除する解除機能を備え、オープンボタ
ンの押動により位置決めが解除された当該蓋部材をジャ
ンプさせて半開き状態にするジャンプ機構を設けておけ
ば(請求項9)、第一保持手段を解除すると同時に蓋部
材が自動的に半開きになるので、同蓋部材の開放操作が
簡単に行える。
【0024】また、本発明の押しボタン施錠装置は、ク
リア作動体を、解錠位置に移動するスライダと当接しな
いよう同スライダに対してそのストローク分だけ離間し
て設けることを特徴とする(請求項10)。この発明に
よれば、クリア作動体がスライダからそのストローク分
だけ離間しているため、ドアレバーを回動操作して同ス
ライダが解錠方向に移動してもクリア作動体は移動しな
い。このため、所定の解錠用のタンブラが位置決めバネ
によって押動操作位置に保持されたままの状態でスライ
ダの移動が許容され、当該施錠装置を空錠状態にするこ
とができる。
【0025】しかるに、この場合、単にクリア作動体を
スライダから離間させる手段であるため、スライダをそ
の解錠位置に保持する手段(請求項1)とは異なり従前
のオートロック機能を残すことはできない。一方、本発
明は、スライダを空錠用のタンブラで解錠位置に保持し
たことに伴う解錠番号の探りをより完全に防止すべく、
オープンボタン付きの蓋部材とは全く別の探り防止手機
構を併せて提供するものである。
【0026】すなわち、解錠用及び非解錠用の各押しボ
タンが、それに対応する各タンブラとは別体に設けら
れ、かつ、押動操作された後に必ず元の突出状態に戻る
自動復帰ボタンよりなりなる場合には、本発明は、蓋部
材とは異なる別の探り防止手段として、スライダが解錠
位置に移動しているときに前記各押しボタンをすべて押
動操作できない状態にする探り防止部材をホルダケース
内に設けることを推奨する(請求項11)。
【0027】この場合、スライダが解錠位置に移動して
も、探り防止部材がすべての解錠用及び非解錠用の押し
ボタンを押動操作できない状態にするので、当該施錠装
置が空錠状態のままであっても解錠番号を探ることがで
きなくなる。具体的には、上記探り防止部材は、解錠用
及び非解錠用の各押しボタンの押動方向先端部に係合し
て同各押しボタンの移動を阻止する凸部が縁部に連続し
て形成された板材により構成できる。この場合、板材よ
りなる探り防止部材を、各タンブラの移動方向と直交す
る方向に移動自在に設けるとともに、前記各凸部が各押
しボタンの押動方向先端部に係合するロック位置と係合
しない非ロック位置とに切り換え自在に設ければよい
(請求項12)。
【0028】また、この探り防止部材は、スライダと同
じ方向に移動自在でかつ同じ向きに付勢され、前記スラ
イダの解錠方向への移動に伴って前記探り防止部材がロ
ック位置に移動するよう、前記探り防止部材を前記スラ
イダに連動連結することが好ましい(請求項13)。こ
の場合、探り防止部材がスライダの移動と連動して移動
し、スライダが解錠位置に移動するときは当該探り防止
部材もロック位置に移動することになるので、通常の空
錠操作を行えば必ず探り防止部材が作動することにな
り、探り防止のための特別の操作が不要となる。
【0029】また、この場合、板状の探り防止部材をそ
の付勢手段(ばね)とともにホルダケース内に設けるだ
けで足りるので、従前の施錠装置を根本的に設計変更す
ることなく、空錠機能と探り防止機能をともに有する押
しボタン施錠装置を得ることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の実施の形態について説明する。図1〜図4において、
ドアラッチ1はドア2の側端面より出退自在となってお
り、図外のドア枠に設けたラッチ受け金具に対して係脱
自在である。室内側の操作機構3は、ドア2の室内側に
取り付けられた縦長の方形盆状を呈する飾り蓋4と、こ
の飾り蓋4の下部に回転自在に設けられた室内レバー5
とからなる。
【0031】室外側に設けたドアの押しボタン施錠装置
6は、ドア2の室外側に取り付けられた裏面側が開放さ
れた縦長箱状を呈するホルダケース7と、このケース7
に回転自在に装着された室外レバー8とを備えており、
飾り蓋4とホルダケース7とは、ドア2を室内側から貫
通する同じ取付ボルト9によってドア2の室内外で対応
する位置に固定されている。
【0032】図1,図2及び図4に示すように、ホルダ
ケース7は、室内側の飾り蓋4とほぼ同じ外周形状の方
形盆状を呈する外側ケース51と、この外側ケース51
の表面側に固定された化粧枠52と、外側ケース51内
に収納された内側ケース53とからなる。この内側ケー
ス53は、外側ケース51内の上下部に形成した取付台
54にねじ止めされ、前記施錠装置6に必要な構造部材
はすべて当該内側ケース53内に組み込まれている。ま
た、外側ケース51の表面側には、閉鎖時にすべての押
しボタン14を覆う蓋部材55が上下方向にスライド自
在に取り付けられている。
【0033】前記室内レバー5と室外レバー8とは室内
外において同軸心状に相対応しており、それぞれラッチ
駆動軸10に連動連結されている。ラッチ駆動軸10は
偏平な長尺板状で、その室内側端部は室内レバー5のボ
ス部11に嵌合され、他方、同駆動軸10の室外側端部
はホルダケース7内に室外レバー8の内側に同軸心状に
固定した駆動ピニオン12に挿通されている。このた
め、これらのレバー5,8を介してラッチ駆動軸10を
いずれかの方向に回すとドアラッチ1をドア2内に引き
込めるようになっている。
【0034】ラッチ駆動軸10は駆動ピニオン12の扇
形孔13に回転方向で遊びをもって挿通されていて、後
述するロック機構16が施錠状態にあるときはそのピニ
オン12の回動が規制されて室外レバー8の解錠方向の
回動が不能となり、ロック機構16が解錠されるとその
ピニオン12の回動が許容されて室外レバー8の解錠方
向の回動が可能となる。
【0035】前記押しボタン施錠装置6は、複数の解錠
用及び非解除用の押しボタン14A,14Bをホルダケ
ース7の表面側に出退自在に設け、その押しボタン14
A,14Bを押動操作するとホルダケース7の裏側へ移
動する解錠用及び非解錠用のタンブラ15A,15Bを
内側ケース53内に各押しボタン14A,14Bに対応
して設け、予め設定しておいた幾つかの解錠用のタンブ
ラ15Aのみを押しボタン14Aによって移動させるこ
とにより、ホルダケース7内のロック機構16を解除す
るようにしている。
【0036】このロック機構16は、図3〜図5に示す
ように、上下方向(ホルダケース7の長手方向)に長い
クリア作動体17の案内溝18を幅方向中央に有しかつ
この溝18の両側に並ぶ複数のタンブラ挿通孔19を有
する基板20と、この基板20の室外側に摺動可能に重
合されたスライダ21と、このスライダ21の室外側に
重合されたタンブラ支持台22と、ホルダケース7(内
側ケース53)の裏側に形成された開口部7Aを着脱自
在に施蓋する裏蓋23とを備えている。
【0037】基板20の挿通孔19には、各タンブラ1
5が内側ケース53内でその表裏方向(室内外方向)に
移動自在となるよう挿通され、各タンブラ15はタンブ
ラ支持台22側に設けた挿通孔22Aにもそれぞれ挿通
されている。図4〜図8に示すように、スライダ21
は、すべてのタンブラ挿通孔19を取り囲む(従ってす
べてのタンブラ15を取り囲む)程度の大きさを有する
板状枠体よりなり、内側ケース53内にその長手方向
(図4の上下方向)に移動自在に設けられている。この
スライダ21の上端部左右両側に形成した突片21Aに
はそれぞれ圧縮バネ24が嵌合され、この各圧縮バネ2
4の上端を内側ケース53の上板53Aに当接させるこ
とにより、当該スライダ21が常時下方に付勢されてい
る。
【0038】なお、スライダ21の枠形状は、その一部
が切り欠かれた不連続な形状であってもよい。スライダ
21の枠内側の左右両縁部には、各タンブラ15の幅方
向枠外側縁部に係脱して当該スライダ21の移動を規制
又は許容する凹部25と凸部26が当該スライダ21の
スライド方向に連続して形成されている。
【0039】本実施形態では、押しボタン14は、解錠
用の押しボタン14A及び非解錠用の押しボタン14B
と、後述するクリア用の押しボタン(クリアボタン)1
4Cと空錠用の押しボタン14Dの四種類があり、これ
と同様に、タンブラ15も、解錠用のタンブラ14A及
び非解錠用のタンブラ15Bと、後述するクリア用のタ
ンブラ(クリアタンブラ)15Cと空錠用のタンブラ1
5Dの四種類がある。これらの押しボタン14及びタン
ブラ15は縦二列でかつ七段(合計十四個)に配置され
ている。
【0040】基板20の案内溝18には、クリア作動体
17が前記スライダ21の移動方向と同じ上下方向に摺
動自在に設けられている。このクリア作動体17は、図
10に示す如く、押しボタン14A,14B,14Dに
よって押動された解錠用及び非解錠用のタンブラ15
A,15Bと空錠用のタンブラ15Dをその押動操作位
置に保持しておくための二股状の位置決めバネ29をそ
の長手方向に所定間隔おきに有している。
【0041】このクリア作動体17は、内側ケース53
内に二列に並ぶタンブラ15間に配置されており、同作
動体17の上端とホルダケース7の上板との間に介装し
た下降バネ30によりスライダ21とは独立して常時下
方に付勢されている。また、図4に示すように、クリア
作動体17は、その下端がスライダ21の下辺部21B
に当接するよう当該スライダ21の枠内に配置されてい
る。従って、スライダ21が上方(解除方向)へ移動す
ると、これと連動してクリア作動体17も上方移動し、
各位置決めバネ29がそれぞれタンブラ15A,15
B,15Dから離脱するようになっている。
【0042】図3及び図4に示すように、前記駆動ピニ
オン12の上方には、このピニオン12に噛合して室内
外方向の支軸31回りに回動するセクタギア32が設け
られ、このセクタギア32に固定した解除ピン33がス
ライダ21の下端(下辺部21B)に接当されている。
このため、スライダ21の上方移動が規制された施錠状
態のときは、スライダ21の下端に当接している解除ピ
ン33によりセクタギア32は回動できず、室外レバー
8も回動することができない。逆に、スライダ21の上
方移動が許容された解錠状態のときは、解除ピン33が
セクタギア32の支軸31回りに回動でき、室外レバー
8の回動が許容される。
【0043】セクタギア32の室外側には、室外レバー
8のボス部8Aにねじ止めされた軸受け27がスプライ
ン嵌合されている。この軸受け27の外周部には、自由
端部が内側ケース53の止め片28に掛止された巻きバ
ネ44が巻き付けられていて、この巻きバネ44はその
弾性力によって回動操作後の室外レバー8を原状に復帰
させる。
【0044】本実施形態では、外側ケース51の表面側
に、各押しボタン14に対応して0〜9のアラビア数字
とA,B,C及びRの英文字が刻印してあり(図11参
照)、蓋部材55の表面側の対応位置にもこれと同じ数
字と英文字が印刷された表示板56が固定されている
(図1及び図2参照)。これらの数字と英文字のうち、
「0〜9及びA,B」には解錠用又は非解錠用の押しボ
タン14A,14B(タンブラ15A,15B)を対応
させている。
【0045】また、図2に示すように、ホルダケース7
を正面から見て右側の最下段に位置する「C」にはクリ
アボタン14C(クリアタンブラ14C)を対応させ、
かつ、ホルダケース7を正面から見て左側の最上段に位
置する「R」には空錠用の押しボタン14D(タンブラ
15D)を対応させている。図5及び図9に示すよう
に、解錠用及び非解錠用の各タンブラ15A,15Bの
幅方向一側の縁部には、スライダ21の凸部26の通過
を規制するロック部34と、同凸部26の通過を許容す
る解除溝35とが形成されていて、幅方向他側の縁部に
は、位置決めバネ29の先端掛止部29Aに掛止される
係止部36が形成されている。
【0046】また、空錠用のタンブラ15Dの幅方向一
側の縁部には、スライダ21の凸部26の通過を許容す
る押動方向に離れた二つの解除溝35U,35Lと、こ
の解除溝35U,35L間で形成される掛止爪37が形
成されていて、幅方向他側の縁部には、位置決めバネ2
9の先端掛止部29Aに掛止される係止部36が形成さ
れている。
【0047】図6〜図8に示すように、この空錠用のタ
ンブラ15Dに対応する前記スライダ21の凸部25に
は掛止爪37が嵌合する掛止凹部38が設けられ、この
掛止凹部38は、凸部25のケース裏面側を浅く切削す
ることにより形成されている。しかして、空錠用のタン
ブラ15Dの掛止爪37がスライダ21側の掛止凹部3
8に嵌合すると、いったん解錠方向に移動したスライダ
21がその解錠位置に保持されるようになっている。
【0048】そして、この空錠用のタンブラ15Dの二
つの解除溝35U,35Lのうち、ケース表面側に位置
する解除溝35Uは、図7に示すように、位置決めバネ
29による当該タンブラ15Dの保持位置においてスラ
イダ21の凸部26の通過を許容する形状に形成されて
いる。従って、すべての解錠用のタンブラ15Aととも
に空錠用のタンブラ15Dを押動操作しておくと、スラ
イダ21の上昇移動が許容されることになる。
【0049】また、スライダ21の凸部26を空錠用の
タンブラ15Dのケース表面側の解除溝35Uに適切に
案内するため、図9(d)に示すように、掛止爪36の
一面側に上方へ向かって先細りとなるテーパー面37A
を形成しておいてもよい。このテーパー面37Aは、解
錠方向へ上昇移動するスライダ21の凸部26が位置決
めバネ29で保持されている空錠用のタンブラ15Dの
掛止爪36に当接したときに、当該タンブラ15Dをケ
ース裏面側へ押し込んで凸部26をケース表面側の解除
溝35Uに案内するものである。
【0050】従って、かかるテーパー面37を設けてお
けば、位置決めバネ29による空錠用のタンブラ15D
の保持位置に若干の誤差があっても、凸部26が掛止爪
37に引っ掛かってスライダ21を上昇できなくなるの
を防止できる。なお、タンブラ15Dを押し下げて凸部
26をケース表面側の解除溝35Uに案内させるテーパ
ー面37Aは、図8(c)に示すように、当該スライダ
21の凸部26における掛止凹部38が形成されている
側の反対側に設けることもできる。
【0051】上記解錠用及び非解錠用の各タンブラ15
A,15Bと空錠用のタンブラ15Dは、その係止部3
6が形成されている方を内側ケース53の中央側に向け
るようにして各タンブラ挿通孔19に装填されている。
裏蓋23の各タンブラ15対応位置にはバネ収納部39
が形成され、この収納部39に、同タンブラ15をホル
ダケース7の表面側(図5の上側)に付勢する戻しバネ
40が介装されている。
【0052】従って、解錠用及び非解錠用の各タンブラ
15A,15Bと空錠用のタンブラ15Dは、押しボタ
ン14によって押動操作されるとその係止部36が位置
決めバネ29の先端掛止部29Aに掛止されてその押動
操作位置が維持されるが(図5及び図7の左側のタンブ
ラ15B,15D参照)、後述のクリアタンブラ14D
によってクリア作動体17が上方移動すると、係止部3
6と位置決めバネ29との係合が解かれ、戻しバネ40
によって内側ケース53の表面側に押し出されて元の位
置に復帰する(図6の左右両側のタンブラ15A,15
D参照)。
【0053】解錠用及び非解錠用の各タンブラ15A,
15Bのうち、解錠用のタンブラ15A(図5の右側)
は解除溝35の方がロック部34よりもケース表面側
(図5の上側)に設けられていて、これ以外の非解錠用
のタンブラ15B(図5の左側)はその配置順序が入れ
代わり、ロック部34の方が解除溝35よりもケース表
面側に設けられている。
【0054】すなわち、解錠用のタンブラ15Aが押動
操作位置にあるときはその解除溝35がスライダ21の
枠内に位置し、スライダ21の凸部26が当該タンブラ
15Aと接触しなくなるが、もとの位置に復帰されてい
るとき(図5の状態)はそのロック部34がスライダ2
1の凹部25に入り込んで同スライダ21の凸部26に
係合し、スライダ21の上方移動が規制される。
【0055】他方、非解錠用のタンブラ15Bが押動操
作位置にあるとき(図5の状態)は、そのロック部34
がスライダ21の枠内に位置して凹部25に入り込み、
同スライダ21の凸部26に係合してスライダ21のス
ライダ21の上方移動が規制されるが、もとの位置にあ
るときは、その解除溝35がスライダ21の枠内に位置
し、スライダ21の凸部26が当該タンブラ15Bと接
触しなくなる。
【0056】このため、所定の解錠用のタンブラ15A
のみを押動操作したときはスライダ21の上方移動が許
容されて解錠できるが、それ以外の場合、すなわち、解
錠用のタンブラ15Aが押動操作されなかったり非解錠
用のタンブラ15Bを押動操作したりすると、いずれか
のタンブラ15A,15Bのロック部34によりスライ
ダ21の上方移動が規制され、ロック機構16が施錠状
態となる。
【0057】なお、図5では、右側の解錠用のタンブラ
15Aが押動操作されず、かつ、左側の非解錠用のタン
ブラ15Bが押動操作された状態を示しており、従っ
て、この状態ではスライダ21を上方移動できない。ま
た、図5の各タンブラ15A,15Bのロック部34に
斜線を付すことにより、解除溝35との区別を明確にし
ている。
【0058】前記空錠用のタンブラ15Dの二つの解除
溝35U,35Lのうち、ケース裏面側(図6の下側)
の解除溝35Lは、同タンブラ15Dが押動操作されて
いない位置においてスライダ21の凸部の通過を許容す
る(図6参照)。他方、ケース表面側(図7の上側)の
解除溝35Uは、同タンブラ15Dが押動操作位置にあ
るときにスライダ21の凸部26の通過を許容する(図
7参照)。
【0059】このため、所定の解錠用のタンブラ15A
のみが押動操作されている限り、空錠用のタンブラ15
Dが押動操作されていても又はされていなくても、スラ
イダ21の上方移動が許容されて解錠できる。この場
合、前記したように、クリア作動体17の下端がスライ
ダ21の下辺部21Bに当接されていて、スライダ21
が上方移動するとこれと連動してクリア作動体17も上
方移動するので、凸部26が各解除溝35,35U内に
入り込んだ状態において各位置決めバネ29がそれぞれ
タンブラ15A,15B,15Dから離脱する。そし
て、空錠用のタンブラ15Dが戻しバネ40でケース表
面側に付勢されていることから、同タンブラ15Dの掛
止爪37がスライダ21の裏面側に形成されている掛止
凹部38に嵌合し、解錠方向に上昇移動したスライダ2
1がその解錠位置に保持されることになる。
【0060】なお、タンブラ15Dを押し下げて凸部2
6をケース表面側の解除溝35Uに案内させるテーパー
面37Aを前記掛止爪37や凸部26に設けた場合、ス
ライダ21が上昇するときにその凸部26が掛止爪37
に当接しても、そのテーパー面37Aが当該タンブラ1
5Dをケース裏面側へ若干押し下げ、凸部26をケース
表面側の解除溝35Uに案内するので、位置決めバネ2
9による空錠用のタンブラ15Dの保持位置に若干の誤
差があっても、凸部26が掛止爪37に引っ掛かってス
ライダ21を上昇できなくなるのを防止できる。
【0061】前記各押しボタン14は有底筒状に形成さ
れており、外側ケース51の表面から室外側へ出退自在
に挿通されている。押しボタン14の内部には復帰バネ
41が充填されていて、この復帰バネ41のケース内側
端はタンブラ支持台22の室外側に突設した突片42
(図5参照)に接当されている。このため、押しボタン
14を押してタンブラ15を押動操作位置にした後は、
押しボタン14だけが復帰バネ41によって元の位置に
復帰する。
【0062】前記クリアタンブラ15Cは、クリア作動
体17を上方移動させて解錠用又は非解錠用のタンブラ
15A,15Bと空錠用のタンブラ15Dをもとの位置
に復帰させるものである。このクリアタンブラ15C
は、図9及び図10に示すように、幅方向一端を切欠き
形成してなるカム片43を有し、クリア作動体17の下
端には当該カム片42が係合する傾斜カム面45が形成
されている。
【0063】従って、記号「C」に対応するクリアボタ
ン14Cを介してクリアタンブラ15Cを押し下げる
と、そのカム片42と傾斜カム面43の係合によってク
リア作動体17が下降バネ30に抗して上方へ移動す
る。このとき、各位置決めバネ29も上方に移動して各
タンブラ15との係合が解かれ、押動操作位置にある各
タンブラ15が戻しバネ40によって元の位置に戻るこ
とになる。
【0064】なお、裏蓋23には、各タンブラ15に対
応する位置に各タンブラ15の端縁を外部から目視する
ための検査窓46を備えている。図11に示すように、
前記外側ケース51の表面中央部には、各押しボタン1
4が挿通されるボタン孔57が形成されている。また、
同ケース51の表面上部には、半割れ状のバネ収納溝5
8が上下方向に延びて形成され、同ケース51の表面下
部には、室外レバー8の軸受け27の挿通孔59が形成
されている。
【0065】図12に示すように、前記化粧枠52は、
すべてのボタン孔57を取り囲むように形成された窓枠
部60と、この窓枠部60の下端に一体成形された拡幅
部61とからなる。窓枠部60の左右両側縁にはレール
溝62が形成され、拡幅部61の中央には室外レバー8
のボス部8Aの挿通孔63が形成されている。窓枠部6
0の上端部裏面側には、上下方向に延びた半割れ状のバ
ネ収納溝64と、その収納溝64の下方で左右方向に延
びたガイド溝65とが形成されている。また、窓枠部6
0の上端部表面側には、後述するストッパアーム75が
掛止されるストッパ溝66が形成されている。
【0066】一方、図2、図13及び図14に示すよう
に、前記蓋部材55は、裏面側と下方が開放された丸み
を帯びた盆型に形成された蓋本体67と、この蓋本体6
7の表面に固定された前記表示板56と、この蓋本体6
7の裏面に固定されたレール枠68とを備えている。レ
ール枠68は、その左右両側縁を対向内側に屈曲してな
る一対のレール片69を有する板材よりなり、この各レ
ール片69を前記化粧枠52の左右両側に形成されたレ
ール溝62に嵌合することにより、蓋部材55がホルダ
ケース7に対して上下スライド自在に取り付けられてい
る。なお、各レール片69の下部には、後述する引っ掛
け片81の爪部83が掛止される抜け止め凹部70が形
成されている。
【0067】本実施形態では、閉鎖状態にある前記蓋部
材55を開放するためのオープンボタン71が同蓋部材
55の表面側に貫通して設けられており、このオープン
ボタン71は、図1及び図2に示すように、閉鎖状態に
ある蓋部材55における空錠用の押しボタン14Dに対
応する位置に設けられている。また、蓋部材55には、
当該蓋部材55を最下位の閉鎖位置に位置決めする第一
保持手段72が設けられ、ホルダケース7には、蓋部材
55をすべての押しボタン14が露出する最上位の開放
位置に位置決めする第二保持手段73が設けられてい
る。
【0068】このうち、第一保持手段72は、蓋本体6
7の裏面上部にピン74で枢支されたストッパアーム7
5と、蓋本体67の裏面中央部に固定されたコ字型の板
バネ76とからなる。図3、図13及び図14に示すよ
うに、ストッパアーム75はほぼブーメラン状に屈曲さ
れた縦長の板材よりなり、その屈曲部を横方向のピン7
4で枢支することにより、その上端部77が蓋部材55
の表裏方向に揺動自在となるよう蓋本体67に取り付け
られている。なお、ストッパアーム75の取付位置は前
記化粧枠52のストッパ溝66の形成位置に対応してい
る。
【0069】板バネ76は上方に延びる二本の脚部7
8,79を備え、このうちの一方の脚部78がストッパ
アーム75の下端部80に当接され、このストッパアー
ム75の下端部80は前記オープンボタン71の室内側
端に当接されている。また、板バネ76の他方の脚部7
9はオープンボタン71の室内側端に当接されている。
従って、当該板バネ76の弾性力によって、ストッパア
ーム75の上端部77がホルダケース7側へ突出するよ
うに付勢されているとともに、オープンボタン71は室
外側へ突出するように付勢されている。
【0070】しかして、蓋部材55が最下位にあるとき
は(図2及び図3の状態)、ストッパアーム75の上端
部77が化粧枠52のストッパ溝66に嵌合し、蓋部材
55をその閉鎖位置に位置決めする。他方、オープンボ
タン71を押すとストッパアーム75の上端部77がス
トッパ溝66から外れて蓋部材55が上方へ移動可能と
なる。このため、当該第一保持手段72はオープンボタ
ン71の押動に連動して蓋部材55の保持を解除する解
除機能を備えている。
【0071】他方、図12に示すように、第二保持手段
73は、化粧枠52のガイド溝65に左右方向移動自在
に収納した左右一対の引っ掛け片81と、この両引っ掛
け片81を互いに離反する方向へ付勢する離反バネ82
とからなり、両引っ掛け片81は、上縁が下方へ傾斜し
かつ下縁が水平な爪部83を先端に備えている。この引
っ掛け片81の中央部に形成した左右方向に長い長孔8
4に、化粧枠52に一体形成したピン85が挿通され、
これにより、引っ掛け片81の抜け止めと左右方向移動
のガイドがなされている。
【0072】離反バネ82は両引っ掛け片81の間に圧
縮状態で介装されており、この離反バネ82の弾性力に
より、爪部83がレール溝62内にに突出するよう両引
っ掛け片81を外側に付勢している。しかして、蓋部材
55が最上位にきたとき(図1及び図14の状態)、引
っ掛け片81の爪部83がレール片69の抜け止め凹部
70に嵌合し、蓋部材55をその開放位置に位置決めす
る。なお、引っ掛け片81の爪部83は上縁が下方へ傾
斜しているため、最上位にある蓋部材55を強制的に下
方へ押し下げると引っ掛け片81がガイド溝65の中央
側へ引っ込むようになっており、これにより、蓋部材5
5の下方移動が許容される。
【0073】また、図14に示すように、本実施形態の
施錠装置6は、オープンボタン71の押動により位置決
めが解除された蓋部材55をジャンプさせて半開き状態
にするジャンプ機構86を備えている。このジャンプ機
構86は、前記外側ケース51及び化粧枠52のバネ収
納溝58,64に収納されたジャンプバネ87と、蓋本
体67の上端縁に形成した半円状の接当片88とからな
る。
【0074】すなわち、ジャンプバネ87は、その上半
分が外側ケース51の上面よりも突出するようにバネ収
納溝58,64に収納されており、このジャンプバネ8
7の上端に当接する位置に前記接当片88が設けられて
いる。このため、閉鎖状態にある蓋部材55のオープン
ボタン71を押動すると、ストッパアーム75の上端部
77がストッパ溝66から外れると同時に、上端が接当
片88に当接しているジャンプバネ87が蓋部材55を
上方へ押し上げてこれをジャンプさせ、その後、同蓋部
材55を図3において仮想線で示す半開き状態にする。
【0075】また、オープンボタン71は空錠用の押し
ボタン14Dと対応しているので、オープンボタン71
を押動して蓋部材55を開けたときは、必ずその押しボ
タン14Dも押動されていることになる。次に、上記構
成に係る施錠装置6の作用を説明する。まず、番号0〜
9及びA,Bのうち任意に設定されてある解錠番号の押
しボタン14A(例えば、1、2、3、A、B)には解
錠用のタンブラ15Aが対応し、それ以外の番号(4〜
0)の押しボタン14Bには非解錠用のタンブラ15B
が対応するよう、各タンブラ15A,15Bを挿通孔1
9に装填しておく。
【0076】しかして、解錠番号の押しボタン14A
(1、2、3、A、B)のみを押してすべての解錠用の
タンブラ15Aを押動操作位置にすると、全タンブラ1
5A,15Bについてそのロック部34とスライダ21
の凸部26との係合が解かれ、これによってスライダ2
1が上方移動可能となって室外レバー8のロックが解除
される。
【0077】他方、解錠番号を間違えて解錠用のタンブ
ラ15Aが押動されなかったり、非解錠用のタンブラ1
5Bが押動されると、いずれかのタンブラ15A,15
Bのロック部34が凸部26と係合し、これによってス
ライダ21の移動が規制され、室外レバー8が回動でき
なくなってロック状態となる。また、ユーザー自身が解
錠番号を押し間違えたときは、C(クリア用)の押しボ
タン14Cを押すと、クリアタンブラ15Cによってク
リア作動体17が作動して他の全タンブラ15A,15
B,15Dがもとの非押動操作位置に戻るので、その後
に正しい解錠番号を押し直せばよい。
【0078】ここで、ユーザーが施錠装置6を空錠状態
にしたいときには、解錠番号の押しボタン14Aをすべ
て押して解錠操作したあと、更に空錠用の押しボタン1
4Dを押してから室外レバー8を回動すればよい。この
場合、空錠用のタンブラ15Dが位置決めバネ29によ
って図7に示す押動操作位置に保持され、このとき同タ
ンブラ15Dのケース表面側の解除溝35Uがスライダ
21の枠内に位置し、凸部26が解錠方向(上方)へ移
動するのが許容される。このため、スライダ21の凸部
26はタンブラ15Dのケース表面側の解除溝35Uに
入り込み、スライダ21の上方移動が許容される。
【0079】その後、スライダ21の上方移動と連動し
て上方移動したクリア作動体17により位置決めバネ2
9が空錠用のタンブラ15Dから離脱すると同時に、こ
のタンブラ15Dが戻しバネ40によってケース表面側
に移動し、同タンブラ15Dの掛止爪37がスライダ2
1の掛止凹部38に嵌合し、これによって解錠方向に移
動したスライダ21がその解錠位置に保持される。
【0080】従って、その後、室外レバー8が元に戻っ
てもスライダ21は解錠位置に残されたままとなり、当
該施錠装置6が空錠状態に維持されることになる。一
方、この空錠状態を解除するには、空錠用の押しボタン
14Dをもう一度おせばよい。すると、空錠用タンブラ
15Dの掛止爪37がスライダ21の掛止凹部38から
外れ、圧縮バネ24によってスライダ21が下方へ戻
り、施錠状態が復元される。
【0081】すなわち、本実施形態の場合、クリア作動
体17の下端がスライダ21の下辺部21Bに当接して
いて、スライダ21の上昇に伴いクリア作動体17も上
昇するため、スライダ21をいったん上方へ移動すると
解錠用及び非解錠用の各タンブラ15A,15Bが位置
決めバネ29から解除されている。従って、その後、ス
ライダ21が下方へ戻ると、その各タンブラ15A,1
5Bが非押動操作位置に戻り、施錠状態が復元されるこ
とになる。
【0082】また、ユーザーが施錠装置6をオートロッ
ク錠として使用したい場合には、解錠番号の押しボタン
14Aをすべて押して解錠操作したあと、空錠用の押し
ボタン14Dを押さずに室外レバー8を回動すればよ
い。この場合、空錠用のタンブラ14Dは図6に示す非
押動操作位置となっているので、解錠方向(上方)へ移
動しようとするスライダ21の凸部37はケース裏面側
の解除溝35Lを通過可能となっており、スライダ21
の上方移動が許容されている。
【0083】そして、スライダ21の上方移動に連動し
てクリア作動体17も同時に上方へ移動するので、スラ
イダ21が上方移動したときは既に解錠用の各タンブラ
15Aは位置決めバネ29から離脱しており、このた
め、スライダ21が下方へ戻ると同時に解錠用の各タン
ブラ15Aが戻しバネ40によって非押動操作位置に復
帰し、施錠状態が復元される。
【0084】しかして、室外レバー8がもとの位置に復
帰すると施錠状態が自動的に復元され、当該施錠装置6
がオートロックされることになる。ところで、上記した
空錠状態においては、スライダ21の凸部26が解錠用
及び非解錠用の各タンブラ15A,15Bの解除溝35
に入ったままの状態でスライダ21が上昇位置(解錠位
置)に保持されている。
【0085】この場合、解錠用の押しボタン15Aはこ
れに対応するタンブラ15Aが押動操作位置に下がって
いるため押すことができるが、非解錠用の押しボタン1
5Bはこれに対応するタンブラ15Bが非押動操作位置
に上がったままであるため押すことができない状態とな
っているので、この状態をそのまま放置しておくと他人
に解錠番号を簡単に探られることになる。
【0086】そこで、このような解錠番号の探りを防止
するには、施錠装置6を空錠状態にした後は必ず蓋部材
55を閉めておくようにすればよい。すなわち、本実施
形態では、蓋部材55を開放するためのオープンボタン
71を空錠用の押しボタン14Dと対応させていて、オ
ープンボタン71を押して蓋部材55を開放すれば必ず
空錠用の押しボタン14Dも再度押動操作されて空錠状
態がリセットされる。このため、蓋部材55を開放する
と必ずすべての押しボタン14を押せる状態に復帰する
ので、他人に解錠番号を簡単に探られるのを未然に防止
できる。
【0087】なお、本発明は上記した実施の形態に限定
されるものではなく、空錠用の押しボタン14D及びタ
ンブラ15Dを有するが蓋部材55を有しない施錠装置
6や、逆に、空錠用の押しボタン14D及びタンブラ1
5Dは有しないがオープンボタン71を備えた蓋部材5
5を設けた施錠装置6も、本発明の範囲に含まれるもの
である。
【0088】このうち、空錠用の押しボタン14Dを有
しないがクリアボタン14Cを備える施錠装置6にオー
プンボタン71のある蓋部材55を設ける場合には、そ
のオープンボタン71を、閉鎖状態にある蓋部材55に
おけるクリアボタン14Cに対応する位置に設ければ、
蓋部材55の開放動作とクリア動作を別個に行う必要が
なくなるので、当該施錠装置6の操作が簡便になる。
【0089】また、上記実施形態では、空錠用のタンブ
ラ15Dを位置決めバネ29で押動操作位置に保持して
いるが、クリア作動体17における空錠用のタンブラ1
5Dに対応する部分に当該位置決めバネ29を設けず
に、同タンブラ15Dを押動操作位置に保持しないこと
にしてもよい。ただし、この場合、当該タンブラ15D
が押動操作位置に保持されないため、施錠装置6を空錠
状態にセットするには、ユーザーは空錠用の押しボタン
14Dを指で押しながら室外レバー8を回動し、その
後、空錠用の押しボタン14Dから指を離してタンブラ
15Dの掛止爪37をスライダ21の掛止凹部38に嵌
合させ、それから室外レバー8を戻すという、やや複雑
な作業順序を経なければならない。
【0090】この点、上記した実施形態では、室外レバ
ー8を回動する前に空錠用の押しボタン14Dを押して
おけば足りるので、施錠装置6を空錠状態にするための
操作が非常に簡便になる。一方、上記の実施の形態で
は、押しボタン14とタンブラ15は別体のものであっ
たが、これらの両部材を一体化した場合にも本発明を採
用できる。更に、ドアレバー5,8の代わりにドアノブ
を採用することもできるし、ホルダケース7内にキー錠
を組み込んで、押しボタン操作とキー操作の両方で施解
錠できる施錠装置6とすることもできる。
【0091】また、タンブラ21は、すべてのタンブラ
15を取り囲む枠状に形成したものに限られず、解錠用
及び非解錠用のタンブラ15A,15Bや空錠用のタン
ブラ15Dと係脱できれば足り、縦二列の各タンブラ1
5の間に配置されかつ左右両側縁に凹凸部25,26を
有する板状のものであってもよい。図15は本発明の他
の実施形態に係る施錠装置6を示している。
【0092】この実施形態が図1〜14の場合と異なる
点は、クリア作動体17の下端が、スライダ21の下辺
部21Bよりも同スライダ21のストローク分Eだけ
位となるように離されている点にあり、このため、クリ
ア作動体17は解錠位置へ移動するスライダ21と当接
しないようになっている。従って、この場合、室外レバ
ーを回動してスライダ21が上方移動してもクリア作動
体17は移動しないので、所定の解錠用のタンブラ15
Aが押動操作位置に保持された状態でのスライダ21の
移動が許容され、当該施錠装置6を空錠状態にすること
ができる。
【0093】しかし、この実施形態ではクリア作動体1
7をスライダ21に当接させないため、オートロック機
能を維持することはできない。なお、その他の機構は、
図1〜14の場合とほぼ同様であるため、同機能の部材
に同じ符号を付してその説明を省略する。次に、図16
〜19は本発明の更に他の実施形態に係る施錠装置6を
示している。
【0094】この実施形態が図1〜14の場合と異なる
点は、スライダ21を空錠用のタンブラ15Dで解錠位
置に保持したことに伴う解錠番号の探りを防止するの
に、前記オープンボタン71を有する蓋部材55とは全
く別の探り防止機構を設けた点にある。従って、以下で
は、主にこの探り防止機構について説明し、図1〜図1
4の場合と特に変更のない部材については、同じ符号を
付してその説明を省略する。
【0095】この場合の探り防止機構は蓋部材55とは
違いホルダケース7内に構成されているので、本実施形
態では、ホルダケース7に蓋部材55を設けておらず、
ホルダケース7は蓋部材55を保持するための外側ケー
ス51や化粧枠52を備えていない。すなわち、本実施
形態のホルダケース7は図16及び図17に示すように
最初の実施形態における内側ケース53のみからなる。
【0096】しかし、この実施形態においても、最初の
実施形態と同じように、各押しボタン14は、それに対
応する各タンブラ15とは別体に設けられ、内部に復帰
バネ41を有する。しかして、各押しボタン14は、押
動操作された後に必ず元の突出状態に戻る自動復帰ボタ
ンよりなる。前記ホルダケース7(内側ケース53)の
表面板91の裏面には左右一対のスライドステー92が
張り付けられ、このスライドステー92の裏面に、スラ
イダ21が解錠位置に移動しているときに解錠用及び非
解錠用の各押しボタン14A,14Bをすべて押動操作
できない状態にする探り防止部材93が上下方向に摺動
自在に当接されている。
【0097】図18及び図19に示すように、この探り
防止部材93は、上下方向に長い左右一対の長孔94を
有する長方形枠状の板材よりなる。この板材の長孔94
側の縁部には、解錠用及び非解錠用の各押しボタン14
A,14Bの押動方向先端部に係合して同各押しボタン
14A,14Bの押動を阻止する凸部95が一定間隔お
きに連続して形成されており、この各凸部95の間で形
成された凹部96は各押しボタン14A,14Bの押動
方向への移動を許容する。
【0098】なお、図18に示すように、前記各凸部9
5は、解錠用の押しボタン14Aと非解錠用の押しボタ
ン14Bのみに対応して設けられ、クリアボタン14C
や空錠用の押しボタン14Dに対応する位置には凸部9
5は設けられていない。これらの押しボタン14C,1
4Dをロックするとクリア操作や空錠解除ができなくな
るからである。
【0099】本実施形態の探り防止部材93は、スライ
ダ21と同じ上下方向に移動自在となるよう、ホルダケ
ース7の表面板91と基板20との間に内挿されてい
る。探り防止部材93の上端部左右両側に形成した突片
97にはそれぞれ圧縮バネ98が嵌合され、この圧縮バ
ネ98は、その上端がホルダケース7の上板99に当接
するよう同ケース7内に収納され、これによって探り防
止部材93を常時下方へ付勢している。
【0100】また、探り防止部材93の上端中央部には
裏面側に突出する引っ掛け片100が屈曲形成され、こ
の引っ掛け片100は、スライダ21の上端部をケース
7表面側へ膨出するように形成された膨出部101に引
っ掛けられている。このため、探り防止部材93はスラ
イダ21の上方移動に伴って上方へ移動するよう当該ス
ライダ21に連動連結されている。
【0101】一方、探り防止部材93の下端縁は表面板
91の裏面に突設したストッパーピン102に当接され
ており、これによって当該探り防止部材93を最下位に
位置決めしている。そして、図18(a)及び図19に
示すように、探り防止部材93が最下位にある場合は、
各凸部95は対応する押しボタン14A,14Bから若
干下方へずれたところに位置し、このため押しボタン1
4A,14Bは凹部96を通過してケース7裏面側へ押
動可能な状態になっている(非ロック位置)。
【0102】一方、空錠用の押しボタン14Dで空錠操
作したあとドアノブ103を回動することによりスライ
ダ21が上方へ移動すると、それに伴って探り防止部材
93が図18(b)に示すように上方へ移動する。この
とき、各凸部95は対応する押しボタン14A,14B
の押動方向先端部にそれぞれ当接して、各押しボタン1
4A,14Bがケース7裏面側へ移動するのを阻止する
(ロック位置)。
【0103】従って、スライダ21が上方の解錠位置に
保持されて空錠状態になっていても、探り防止部材93
がすべての解錠用及び非解錠用の押しボタン14A,1
4Bを押動操作できない状態にするので、解錠番号を探
ることができなくなる。そして、空錠状態を解除するた
め空錠用の押しボタン14Dを再度押動すると、スライ
ダ21が下降すると同時に探り防止部材93がストッパ
ーピン102に当接する最下位(非ロック位置)まで下
降するので、その後は解錠用及び非解錠用の押しボタン
14A,14Bをすべて押動操作できる通常の状態に戻
ることになる。
【0104】なお、図16〜図19では、蓋部材55を
有しない施錠装置6に探り防止部材93を設けた場合を
例示したが、図1〜図14に示す蓋部材55を有する施
錠装置6に探り防止部材93を設けることにしてもよ
い。また、図16〜図19に示す探り防止機構は、例え
ば、探り防止部材93を室内側から手動で操作する部材
を設けることにより、空錠状態にできない従来の施錠装
置にも応用することができる。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ホルダケースに設けた所定の押しボタンを押動操作して
解錠するようにした押しボタン施錠装置において、解錠
状態がそのまま維持されて空錠状態にできるので、解錠
する毎にいちいち解錠用の押しボタンを始めから押し直
す手間を省くことができる(請求項1,10)。
【0106】また、従前の施錠装置を根本的に設計変更
することなく空錠機能を付加できるので、空錠機能付き
の押しボタン施錠装置を簡便かつ安価に得られる(請求
項2,3)。更に、本発明によれば、従前のオートロッ
ク機能を阻害せずに空錠機能を追加するこことができる
(請求項4)。
【0107】また、本発明によれば、予め空錠用の押し
ボタンを押しておくだけで空錠操作できるので、その空
錠操作を簡便に行える(請求項5)。本発明によれば、
蓋部材のオープンボタンを空錠用の押しボタンに対応す
る位置に設けたので、解錠番号を他人に知られるのを未
然に防止することができるとともに、蓋部材を設けたこ
とに伴う操作の煩雑化を防止できる(請求項6)。
【0108】また、蓋部材のオープンボタンをクリアボ
タンに対応する位置に設けたので、蓋部材を設けたこと
に伴う操作の煩雑化を防止できる(請求項7)。本発明
によれば、オープンボタンを押動すると同時に上下スラ
イド自在な蓋部材をジャンプさせてこれを半開き状態に
するジャンプ機構を設けたので、同蓋部材の開放操作が
簡便になる(請求項8,9)。
【0109】本発明によれば、ホルダケース内に設けた
探り防止部材がすべての解錠用及び非解錠用の押しボタ
ンを押動操作を阻止するので、ホルダケースに蓋部材を
設けなくても、スライダを空錠用のタンブラで解錠位置
に保持したことに伴う解錠番号の探りをほぼ完全に防止
することができる(請求項11,12,13)。
【図面の簡単な説明】
【図1】蓋部材が開放されている施錠装置の取付状態を
示す斜視図である。
【図2】蓋部材が閉鎖されている施錠装置を室外側から
見た正面図である。
【図3】同装置の内部構造を示す縦断面図である。
【図4】同装置の内部構造を示す背面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】空錠用のタンブラが非押動操作位置にある場合
を示す図4のB−B線断面図である。
【図7】空錠用のタンブラが押動操作位置にある場合を
示す図4のB−B線断面図である。
【図8】(a)はスライダを裏から見た背面図、(b)
はスライダの平面図、(c)はスライダの縦断面図,
(d)は(a)のC−C線断面図である。
【図9】(a)は解錠用のタンブラの正面図、(b)は
非解錠用のタンブラの正面図、(c)はクリアタンブラ
の正面図、(d)は空錠用のタンブラの正面図である。
【図10】クリア作動体とタンブラとの関係を示す斜視
図である。
【図11】(a)は外側ケースの正面図、(b)は同ケ
ースの縦断面図、(c)は同ケースの背面図である。
【図12】(a)は化粧枠の正面図、(b)は(a)の
D−D線断面図、(c)は同化粧枠の側面図、(d)は
同化粧枠の縦断面図、(e)は同化粧枠の背面図であ
る。
【図13】蓋部材の背面図である。
【図14】蓋部材が開放されている施錠装置を裏側から
見た斜視図である。
【図15】他の実施形態に係る施錠装置の内部構造を示
す背面図である。
【図16】探り防止部材を有する施錠装置の内部構造を
示す縦断面図である。
【図17】探り防止部材を有する施錠装置の内部構造を
示す横断面図である。
【図18】(a)は非ロック位置にある探り防止部材と
押しボタンとの位置関係を示す正面図であり、(b)は
ロック位置にある探り防止部材と押しボタンとの位置関
係を示す正面図である。
【図19】非ロック位置にある探り防止部材と押しボタ
ン及びスライダとの位置関係を示す側面断面図である。
【符号の説明】
6 施錠装置 7 ホルダケース 14 押しボタン 14A 解錠用の押しボタン 14B 非解錠用の押しボタン 14C クリア用の押しボタン(クリアボタン) 14D 空錠用の押しボタン 15 タンブラ 15A 解錠用のタンブラ 15B 非解錠用のタンブラ 15C クリア用のタンブラ(クリアタンブラ) 15D 空錠用のタンブラ 21 スライダ 25 凹部 26 凸部 29 位置決めバネ 34 ロック部 35 解除溝 35U 解除溝 35L 解除溝 37 掛止爪 37A テーパー面 38 掛止凹部 55 蓋部材 71 オープンボタン 72 第一保持手段 73 第二保持手段 86 ジャンプ機構 93 探り防止部材 95 凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 37/16 E05B 65/06

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の解錠用及び非解錠用の押しボタン
    (14A)(14B)がホルダケース(7)の表面側に
    出退自在に設けられ、その押しボタン(14A)(14
    B)を押動操作するとホルダケース(7)の表裏方向裏
    側へ移動する解錠用及び非解錠用のタンブラ(15A)
    (15B)が同ケース(7)内に前記各押しボタン(1
    4A)(14B)に対応して設けられ、この各タンブラ
    (15A)(15B)の移動方向と直交する方向に移動
    自在なスライダ(21)が前記ホルダケース(7)内に
    設けられ、予め設定しておいた幾つかの解錠用のタンブ
    ラ(15A)のみを前記押しボタン(14A)で押動操
    作することにより、施錠位置に付勢されている前記スラ
    イダ(21)の解錠位置への移動が許容される押しボタ
    ン施錠装置において、 前記ホルダケース(7)に、解錠方向に移動した前記ス
    ライダ(21)をその解錠位置に保持する空錠用のタン
    ブラ(15D)と、このタンブラ(15D)を押動操作
    するための空錠用の押しボタン(14D)が設けられて
    いることを特徴とする押しボタン施錠装置。
  2. 【請求項2】 スライダ(21)の縁部に、解錠用及び
    非解錠用の各タンブラ(15A)(15B)の側縁部と
    係脱して同スライダ(21)の移動を規制又は許容する
    凹凸部(25)(26)が当該スライダ(21)の移動
    方向に連続して形成され、 空錠用のタンブラ(15D)の側縁部に、前記凸部(2
    6)の通過を許容する押動方向に離れた二つの解除溝
    (35U)(35L)とこの解除溝(35U)(35
    L)間で形成される掛止爪(37)が設けられ、 この空錠用のタンブラ(15D)に対応する前記スライ
    ダ(21)の凸部(26に、前記掛止爪(37)が嵌合
    する掛止凹部(38)が形成されている請求項1記載の
    押しボタン施錠装置。
  3. 【請求項3】 すべてのタンブラ(15)がホルダケー
    ス(7)の表面側へ付勢されているとともに、解錠用及
    び非解錠用の各タンブラ(15A)(15B)を押動操
    作位置に保持するための位置決めバネ(29)を有する
    クリア作動体(17)がホルダケース(7)内に移動自
    在に設けられ、 前記ホルダケース(7)に、前記位置決めバネ(29)
    を解錠用及び非解錠用の各タンブラ(15A)(15
    B)から離脱させるべく前記クリア作動体(17)を移
    動させるクリアタンブラ(15C)と、このタンブラ
    (15C)を押動操作するためのクリアボタン(14
    C)が設けられている請求項2記載の押しボタン施錠装
    置。
  4. 【請求項4】 スライダ(21)がすべてのタンブラ
    (15)を取り囲む枠状に形成されているとともに、こ
    のスライダ(21)とクリア作動体(17)は同じ方向
    に移動自在でかつ同じ向きに付勢されており、 前記スライダ(21)の解除方向への移動と連動して前
    記クリア作動体(17)が同じ方向へ移動することで位
    置決めバネ(29)が各タンブラ(15A)(15B)
    から離脱するよう、前記クリア作動体(17)が前記ス
    ライダ(21)の枠内において同スライド(21)に当
    接されている請求項3記載の押しボタン施錠装置。
  5. 【請求項5】 クリア作動体(17)は空錠用のタンブ
    ラ(15D)を押動操作位置に保持する位置決めバネ
    (29)を有し、 この空錠用のタンブラ(15D)のケース表面側の解除
    溝(35U)が、前記位置決めバネ(29)による当該
    タンブラ(15D)の保持位置においてスライダ(2
    1)の凸部(26)の通過を許容する形状に形成されて
    いる請求項3又は4記載の押しボタン施錠装置。
  6. 【請求項6】 閉鎖時にすべての押しボタン(14)を
    覆う蓋部材(55)がホルダケース(7)の表面側に開
    閉自在に設けられているとともに、閉鎖状態にある前記
    蓋部材(55)を開放するためのオープンボタン(7
    1)が同蓋部材(55)の表面側に設けられ、 このオープンボタン(71)は、閉鎖状態にある蓋部材
    (55)における空錠用の押しボタン(14D)に対応
    する位置に設けられている請求項1〜5のいずれかに記
    載の押しボタン施錠装置。
  7. 【請求項7】 複数の解錠用及び非解錠用の押しボタン
    (14A)(14B)がホルダケース(7)の表面側に
    出退自在に設けられ、その押しボタン(14A)(14
    B)を押動操作すると前記ホルダケース(7)の表裏方
    向裏側へ移動する解錠用及び非解錠用のタンブラ(15
    A)(15B)が同ケース(7)内に前記各押しボタン
    (14A)(14B)に対応して設けられ、この解錠用
    及び非解錠用のタンブラ(15A)(15B)をその非
    押動操作位置に復帰させるクリアボタン(14C)が設
    けられ、予め設定しておいた幾つかの解錠用のタンブラ
    のみを前記押しボタン(14A)(14B)で押動操作
    することにより解錠される押しボタン施錠装置におい
    て、 閉鎖時にすべての押しボタン(14)を覆う蓋部材(5
    5)がホルダケースの表面側に開閉自在に設けられてい
    るとともに、閉鎖状態にある前記蓋部材(55)を開放
    するためのオープンボタン(71)が同蓋部材(55)
    の表面側に設けられ、 このオープンボタン(71)は、閉鎖状態にある蓋部材
    (55)における前記クリアボタン(14C)に対応す
    る位置に設けられていることを特徴とする押しボタン施
    錠装置。
  8. 【請求項8】 蓋部材(55)はホルダケースの表面側
    に上下方向にスライド自在に設けられ、 この蓋部材(55)を最下位の閉鎖位置に位置決めする
    第一保持手段(72)と、同蓋部材(55)をすべての
    押しボタン(14)が露出する最上位の開放位置に位置
    決めする第二保持手段(73)とが設けられている請求
    項6又は7記載の押しボタン施錠装置。
  9. 【請求項9】 第一保持手段(72)はオープンボタン
    (71)の押動に連動して蓋部材(55)の保持を解除
    する解除機能を備え、 前記オープンボタン(71)の押動により位置決めが解
    除された当該蓋部材(55)をジャンプさせて半開き状
    態にするジャンプ機構(86)が設けられている請求項
    8記載の押しボタン施錠装置。
  10. 【請求項10】 複数の解錠用及び非解錠用の押しボタ
    ン(14A)(14B)と一つのクリアボタン(14
    C)がホルダケース(7)の表面側に出退自在に設けら
    れ、その押しボタン(14A)(14B)(14C)を
    押動操作するとホルダケース(7)の表裏方向裏側へ移
    動する解錠用及び非解錠用のタンブラ(15A)(15
    B)とクリアタンブラ(15C)とが同ケース(7)内
    に前記各押しボタン(14A)(14B)(14C)に
    対応してかつ同ケース(7)の表面側へ付勢して設けら
    れ、この各タンブラ(15A)(15B)(15C)の
    移動方向と直交する方向に移動自在なスライダ(21)
    が前記ホルダケース(7)内に設けられ、予め設定して
    おいた幾つかの解錠用のタンブラ(15A)(15B)
    のみを前記押しボタン(14A)(14B)で押動操作
    することにより、施錠位置に付勢されている前記スライ
    ダの解錠位置への移動が許容される押しボタン施錠装置
    であって、 前記ホルダケース(7)内に、解錠用及び非解錠用のタ
    ンブラ(15A)(15B)を押動操作位置に保持する
    位置決めバネ(29)を有するクリア作動体(17)が
    同スライダ(21)と同じ方向に移動自在に設けられ、 前記クリアボタン(15C)の押動操作により前記位置
    決めバネ(29)が解錠用及び非解錠用の各タンブラ
    (15A)(15B)から離脱する方向へ前記クリア作
    動体(17)が移動するよう、前記クリアタンブラ(1
    5C)がクリア作動体(17)に係合されている押しボ
    タン施錠装置において、 前記クリア作動体(17)は、解錠位置に移動する前記
    スライダ(21)と当接しないよう同スライダ(21)
    に対してそのストローク分(E)だけ離間して設けられ
    ていることを特徴とする押しボタン施錠装置。
  11. 【請求項11】 解錠用及び非解錠用の各押しボタン
    (14A)(14B)は、それに対応する各タンブラ
    (15A)(15B)とは別体に設けられ、かつ、押動
    操作された後に必ず元の突出状態に戻る自動復帰ボタン
    よりなり、 スライダ(21)が解錠位置に移動しているときに前記
    各押しボタン(14A)(14B)をすべて押動操作で
    きない状態にする探り防止部材(93)がホルダケース
    (7)内に設けられている請求項1〜6のいずれかに記
    載の押しボタン施錠装置。
  12. 【請求項12】 探り防止部材(93)は、解錠用及
    び非解錠用の各押しボタン(14A)(14B)の押動
    方向先端部に係合して同各押しボタン(14A)(14
    B)の移動を阻止する凸部(95)が縁部に連続して形
    成された板材よりなり、 この板材よりなる探り防止部材(93)が、各タンブラ
    (15)の移動方向と直交する方向に移動自在に設けら
    れているとともに、前記各凸部(95)が前記各押しボ
    タン(14A)(14B)の押動方向先端部に係合する
    ロック位置と係合しない非ロック位置とに切り換え自在
    に設けられている請求項11記載の押しボタン施錠装
    置。
  13. 【請求項13】 探り防止部材(93)はスライダ(2
    1)と同じ方向に移動自在でかつ同じ向きに付勢され、 前記スライダ(21)の解錠方向への移動に伴って前記
    探り防止部材(93)がロック位置に移動するよう、前
    記探り防止部材(93)が前記スライダ(21)に連動
    連結されている請求項12記載の押しボタン施錠装置。
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