JPH0637185Y2 - ドア用のロック装置 - Google Patents

ドア用のロック装置

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JPH0637185Y2
JPH0637185Y2 JP12508388U JP12508388U JPH0637185Y2 JP H0637185 Y2 JPH0637185 Y2 JP H0637185Y2 JP 12508388 U JP12508388 U JP 12508388U JP 12508388 U JP12508388 U JP 12508388U JP H0637185 Y2 JPH0637185 Y2 JP H0637185Y2
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door
dead bolt
operating
cam
rotating member
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哲司 森
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Shiroki Corp
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、住宅等の構造体に開閉自在に支持されたドア
用のロック装置であって、構造体側の係止孔に係入した
ロック位置と、該係止孔から外れた非ロック位置との間
を摺動自在にドア側に支持されたデッドボルトと、キー
プレートの操作により前記デッドボルトをロック位置と
非ロック位置とに作動させる錠手段とを具備するドア用
のロック装置に関する。
〔従来の技術〕
一般の住宅、ホテル或いは集合住宅等に採用される上記
形式のロック装置は従来より周知である。このようなロ
ック装置は、盗難防止等の安全性の観点から、室外より
ロックを解除できないように構成されるべきである。と
ころがその反面、ドアを閉じ、そのロック装置を施錠し
たとき、室外からドア内の状況を緊急に確認したいこと
がある。例えば室内の老人の安否を確認したいとき等が
その代表例である。このような場合、特定の者にだけ、
キープレートを用いずに室外からドアのロックを解除で
きるように構成されていると有利である。
そこで、緊急時に室外からの操作によって、デッドボル
トを非ロック位置にもたらし、ロック状態を解除できる
ように構成されたロック装置が提案されている。ところ
がこのロック装置によると、緊急時に室外で所定の操作
を行い、操作ハンドルを回わしたとき、デッドボルトが
非ロック位置に完全に戻る前に操作ハンドルの回動動作
を中断し、これを逆方向に回わしてしまうと、ロックの
解除が不可能となる恐れがあった。
〔考案が解決しようとする課題〕
本考案の目的は、上述した2つの要求、即ち平常時の安
全性の確保と、緊急時の室外からのロックの解除という
相反する要求を同時に満足させることができ、しかも緊
急時に操作ハンドルの回転操作を中断しても、再び操作
ハンドルを回わせば確実にロックを解除できる冒頭に記
載した形式のドア用のロック装置を提供することであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、上記目的を達成するため冒頭に記載したドア
用のロック装置において、ドアの操作ハンドルに連結さ
れ、該ハンドルの回転によって回動される作動レバー
と、前記デッドボルトに回動可能に支持された回動部材
と、作動位置と非作動位置との間を摺動自在にドアに支
持されたカム部材と、該カム部材が非作動位置にあると
き第1の位置に保持され、カム部材が作動位置に移動し
たときそのカム面によって第2の位置に押圧作動される
伝動部材と、平常は前記カム部材を非作動位置に保持
し、緊急時には室外からの操作によってカム部材を作動
位置に移動させる駆動手段とを具備し、 前記伝動部材と回動部材は、前記デッドボルトの摺動に
伴う回動部材の移動を阻害しないように、伝動部材と回
動部材の一方に形成され、かつほぼデッドボルトの摺動
方向に延びているガイド面と、該ガイド面の形成された
方ではない回動部材又は伝動部材に設けられ、前記ガイ
ド面に摺動可能に係合するガイド部片とを介して互いに
連結され、 該ガイド面とガイド部片は、伝動部材が第1の位置を占
めているとき、回動部材を、これが作動レバーに接触す
ることのない退避位置に保持し、伝動部材が第2の位置
に移動したときは、回動部材を、これが作動レバーに係
合する作動位置に回動させる位置に配置され、 回動部材に係合した作動レバーの回動動作が回動部材を
介してデッドボルトに伝えられ、該デッドボルトが非ロ
ック位置に摺動するように構成されていることを特徴と
するドア用のロック装置を提案する。
〔作用〕
緊急時に室外からの操作によって駆動手段を作動させ、
カム部材を作動位置にもたらし、伝動部材を第2の位置
に押圧作動させる。これにより回動部材が回動し、操作
ハンドルを回わして作動レバーを回動させると、作動レ
バーは回動部材に係合し、デッドボルトを非ロック位置
に摺動させる。操作ハンドルの回転を途中で中断して
も、その回転を再開すればデッドボルトを確実に非ロッ
ク位置まで摺動させることができる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に従って説明する。
第1図は住宅等の構造体1に矢印A方向に開閉自在に支
持されたドア2を示す。第2図はドア2と構造体1自体
を鎖線で表わし、これらを分離して示した斜視図であ
る。ドア2の開放時には、ドア2に回転自在に支持され
た操作ハンドル3の取手3a,3bを室外O又は室内Iから
回転操作してドア2を回動させる。ドア2をロックする
ときは、ドア2を閉じ、室外Oから後述するシリンダ錠
のキー穴4にキープレート60を差し込んでこれを回転
し、又は室内Iからサムターン61を回転させて本考案に
係るロック装置をロック状態にする。
ロック装置は、ドア2に設けられたロック装置本体62
と、構造体1側に固定されたストライク45とを有し、装
置本体62のケーシング64内に後述する各種の要素が収容
されている。
第3図及び第4図はドア2に埋設固定されたケーシング
64のカバー65(第2図)を外してその内部の様子を明ら
かにした正面図である。
第3図において、ドア2に固定されたケーシング64のベ
ースプレート5には、図における左右方向に摺動自在な
デッドボルト6が支持されている。すなわち、デッドボ
ルト6はベースプレート5の立ち上りフランジ部5aに形
成されたガイド孔40に摺動自在に嵌合すると共に、デッ
ドボルト6に形成された長孔41に、ベースプレート5に
突設されたガイドピン42が互いに摺動自在に嵌合してい
る。デッドボルト6は、構造体1(例えば住宅の柱等)
に固定された前述のストライク45の係止孔7(第2図も
参照)に第3図に実線で示すように係入したロック位置
と、第3図に鎖線で示す如く係止孔7から外れた非ロッ
ク位置との間を摺動することができる。
操作ハンドル3の両取手3a,3b(第2図)を固定支持し
た支持軸3cはベースプレート5に回転自在に支持され、
この支持軸3cに作動レバー36が一体に固定されている。
一方、支持軸3cに干渉することなく第3図の右左方向に
摺動自在に、ベースプレート5に支持されたスライダ66
が設けられ、このスライダ66には連結棒67を介してラッ
チ68が固定されている。ラッチ68は、ベースプレート5
のフランジ部5aに形成されたガイド孔69に摺動自在に嵌
合し、ベースプレート5に突設されたばね受け70とラッ
チ68との間に圧設された圧縮ばね71によって第3図にお
ける左方に付勢され、平常は第3図に実線で示したよう
にベースプレート5のフランジ部5aから突出した位置で
静止し、ストライク45のラッチ孔13に係合する。このよ
うにしてドア2はその閉位置に保持される。
操作ハンドル3の取手3a又は3bを回わすと作動レバー36
が第3図における時計方向に回動し、その突部73がスラ
イダ66に当ってこれを第3図の右方に押圧する。このた
めラッチ68も右方に移動し、該ラッチ68は第3図に鎖線
で示すように、構造体1側のストライク45に形成された
ラッチ孔13(第2図)から外れる。このとき、デッドボ
ルト6が第3図に鎖線で示した位置にある非ロック状態
にあれば、ハンドル3の取手3a,3bを手前又は奥側に引
くか押すかすることによりドア2を開くことができる。
操作ハンドル3から手を離せばラッチ68はばね71の作用
で実線の突出した位置に戻るが、そのままドアを閉じて
も、第2図に示すように、ラッチ68の先端は傾斜してい
るので、ラッチ68が構造体1の側に当って一旦引込み、
次いでばね71の作用で再び突出し、ラッチ孔13に係入す
る。
デッドボルト6の上方のベースプレート部分には、例え
ばシリンダ錠8より成る錠手段が設けられ、そのキー穴
4(第2図)は室外に露出している。9はシリンダ錠8
のロータと一体に回転するハブプレートであり、ロータ
を回転させるためのサムターン61(第2図)は室内に露
出している。
ドア2をロックするには、前述のようにドア2を閉じて
おき、室外からシリンダ錠8のキー穴4にキープレート
60(第2図)を差し込み、これを回わすことによってハ
ブプレート9の加圧アーム10を第3図に鎖線で示した位
置から実線で示した位置まで時計方向に回転させる。或
いは、案内からサムターン61を回わして加圧アーム10を
同様に回転させることもできる。このように加圧アーム
10を回転させると、該アーム10がデッドボルト6の圧接
面11を第3図における左方に押圧し、該ボルト6を実線
で示したロック位置に摺動させ、ボルト6の先端部6aを
係止孔7に係入させることができる。これにより、前述
のように操作ハンドル3を回わして、これに連動するラ
ッチ68をラッチ孔13から外しても、ドア2が開放するこ
とはない。
ドア2のロックを解除するには、同じくキー穴4にキー
プレートを差し込み、これを前述の方向と逆方向に回わ
すか、サムターン61を逆方向に回わし、ハブプレード9
を第2図における反時計方向に回転させる。これにより
ハブプレート9の加圧アーム10が、デッドボルト6のも
う一方の圧接面12を押圧し、該ボルト6を第3図におけ
る右方に摺動させる。これによりデッドボルト6が第3
図に鎖線で示した非ロック位置にもたらされ、その先端
部6aが係止孔7から外れる。この状態で操作ハンドル3
を回わせば、前述のようにラッチ68がラッチ孔13から外
れ、ドア2を開くことができる。
上述のようにロック装置によってドア2をロックし、或
いはロックを解除することができ、ドアの内側の室内の
安全性を確保することができる。
一方、先にも説明したように、ドア2の外部からキープ
レートなしでロックを解除し、緊急に室内を確認したい
ことがある。このような要求を満たすため、本考案に係
るロック装置は次のように構成されている。
第3図において、ベースプレート5に突設された支持片
20には、カム部材21に固着された支軸22が第3図の左右
方向に摺動自在に支持され、支持片20とカム部材21の間
に圧入された圧縮コイルばね23によってカム部材21は第
3図の左方に付勢されている。カム部材21はベースプレ
ート5のフランジ部5aに形成されたガイド孔43(第2図
も参照)に、左右方向に摺動自在に嵌合している。この
ようにカム部材21は第3図に示した非作動位置と、第4
図に示した作動位置との間を摺動自在にドア2に支持さ
れているのである。
カム部材21の下方には、ピン17を介してベースプレート
5に枢支されたフォロア19が位置し、該フォロア19は図
示していないばね、例えばピン17に巻回されたねじリコ
イルばねによって第3図における時計方向に回動習性が
与えられ、その先端部がカム部材21の第1カム33a又は
これよりも下方に突出した第2カム面33bに圧接する。
フォロア19には係合突起74が突設され、これが伝動部材
75の係合孔76に係合し、フォロア19と伝動部材75が互い
に枢着されている。図に一例として示した伝動部材75
は、上下に延びる基部75aと、該基部から第3図の右方
に突出するアーム部75bとから成り、基部75aの下端部に
穿設された上下に長い長孔77に、ベースプレート5に突
設されたピン78が長孔77に対して摺動自在に嵌合してい
る。伝動部材75は後述するように、第3図に示した第1
図の位置と、第4図に示した第2の位置を作動すること
ができる。
伝動部材75のアーム部75bには、デッドボルト6の摺動
方向、すなわち第3図の左右方向に長く延びた長孔79が
形成されている。一方、デッドボルト6には、枢ピン14
を介して回動部材15が回動可能に枢支され、これに突設
されたガイドピン80が上記長孔79の上下のガイド面79a,
79b間に摺動可能に嵌合している。このようにガイドピ
ン80がデッドボルト6の摺動方向に延びる長孔79に嵌合
しているので、デッドボルト6が前述のように摺動した
とき、回動部材15はデッドボルト6と共に支障なく移動
できる。即ち、伝動部材75と回動部材15は、デッドボル
ト6の摺動に伴う回動部材15の移動を阻害しないように
互いに連結されている。
また構造体1には、室外から操作されるソレノイド27が
埋設され、そのプランジャには上下方向に作動するカム
28が連結されている。カム28は第5図に示す如く断面コ
の字状に形成され、その両側壁部にカム面を構成する切
欠29が形成されている。またカム28は構造体1に形成さ
れたガイド面46(第3図)を、前述のストライク45やデ
ッドボルト6等に干渉することなく、上下方向に作動で
きるように配置されている。
カム部材21の先端21aに対向する位置には、ストライク4
5の受け溝47(第2図参照)中に配置され、かつ第3図
の左右方向に摺動可能なブロック48が設けられている。
このブロック48には第5図にも示すように一対のピン状
突起30が突設され、これらがカム28の切欠29の面に当接
する。ブロック48は第3図に示した位置よりも右方には
移動しないように保持され、受け溝47からの抜け出しが
阻止されている。
ドアの通常の使用時、即ち緊急時以外の時は、ソレノイ
ド27はオフされている。この状態でドア2を閉じている
ときは、ブロック48の突起30が、第3図に示すようにカ
ム部材28に形成された切欠29の底部以外の部分に位置
し、このとき、第3図に示す非作動位置に存するカム部
材21の先端21aがばね23の作用でブロック48に圧接して
いる。
上述の状態でドア2を開くと、カム部材21がブロック48
から離れるので、該部材21はばね23の作用で第3図にお
ける左方に摺動して突出する(第4図参照)。次いでド
ア2を閉じると、このときカム部材21の先端部に形成さ
れた傾斜面53(第2図)が構造体1に当り、カム部材21
は自動的に第3図に示した位置に引込み、次いでブロッ
ク48によってこの位置に保持される。このようにカム部
材21がドアの開閉動作を邪魔することはない。
また上述のようにソレノイド27がオフ状態にあり、しか
もドアが閉じた状態にあるとき、カム部材21は第3図に
示した非作動位置を占めているが、このときフォロア19
の先端はカム部材21に凹入形成された第1カム面33aに
ばね力で圧接し、伝動部材75は第3図に示した第1の位
置に保持される。このとき回動部材15も、そのガイドピ
ン80が伝動部材75の長孔79に嵌合したまま、第3図に示
した位置に静止した状態で保持される。このときの回動
部材15の位置を退避位置と称することにする。
回動部材15が上述の退避位置を占めているときは、操作
ハンドル3の回転により前述の作動レバー36を回転させ
ても、第3図に鎖線で示すように該レバー36は回動部材
15に接触することはない。したがって作動レバー36の力
がデッドボルト6に伝えられることはなく、該ボルト6
は例えばロック位置に留められる。
デッドボルト6がロック位置にあり、ドア2がロックさ
れた状態で室外に居る者がキープレートなしで室内を緊
急に確認したいときは、室外の適所、例えば管理室やホ
テルのフロント等に配置されたスイッチ(図示せず)を
押下してソレノイド27を作動させる。これによってソレ
ノイド27のプランジャがカム28を第3図における上方に
押し上げる。これにより切欠29が第4図に示すように上
昇するので、ばね23によって左方に押圧されたカム部材
21により、ブロック48が同じく第4図に示すように左方
に押し込まれる。その際、ピン状突起30が切欠29の面を
摺接し、作動は円滑に行われる。このようにしてカム部
材21は第4図に示した作動位置に摺動する。このとき、
カム部材21の第2のカム面33bがフォロア19の先端に当
り、該フォロア19をばねの作用に抗してピン17のまわり
を反時計方向に回転させる。これにより伝動部材75が下
方に押し下げられ、長孔79がデッドボルト6の摺動方向
を向いたまま、伝動部材75は第4図の第2の位置に移動
する。このため、それまで退避位置にあった回動部材15
が伝動部材75によって押され、第4図に示した位置に回
動する。すなわち、長孔79とガイドピン80を介して伝動
部材75の動きが回動部材15に伝えられるのである。回動
部材15をこのような作動位置にもたらしたとき、操作ハ
ンドル3(第2図)を回わして、それまで実線で示す位
置にあった作動レバー36を第4図における時計方向に回
動させてこれを鎖線で示す位置にもたらすと、該レバー
36は回動部材15に係合してこれを第4図に鎖線で示した
位置まで押圧する。このようにして、作動レバー36の回
転動作が回動部材15を介してデッドボルト6に伝えら
れ、それまでロック位置を占めていたデッドボルト6が
第4図に鎖線で示した非ロック位置まで摺動する。この
ときハブプレート9も鎖線位置まで押されて回動する。
このようにしてデッドボルト6の先端は係止孔7から外
れ、ドアのロックが解除され、このときラッチ68もラッ
チ孔13から外れているので、ドア2をそのまま開くこと
ができる。このようにドア2がロック状態にあるとき
も、特定の者がキープレートなしで室外からロックを解
除し、室内を確認することができる。
再びソレノイド27を非作動状態とし、カム28を第3図の
位置に戻せば、前述の如き通常の使用状態となる。
前述のように、緊急的に作動レバー36の回動によってデ
ッドボルト6と回動部材15を第4図の右方に移動させる
とき、その移動方向に延びる長孔79中をガイドピン80が
移動するので、デッドボルト6と回動部材15の動きが阻
害されることはなく、しかも回動部材15は、そのガイド
ピン80を介して長孔79にガイドされるため、第4図に示
した位置よりも上方に回動することはなく、この位置の
高さに保持される。したがって、デッドボルト6が第4
図に鎖線で示した最右端位置に移動し終る前に、操作ハ
ンドル3の回転を中断し、デッドボルト6と回動部材15
をその位置に停止させたまま、一旦、このハンドル3を
元の位置まで戻し、しかる後、該ハンドル3を再び回転
させたときも、作動レバー36は確実に回動部材15に係合
し、デッドボルト6を第4図に鎖線で示した非ロック位
置まで摺動させることができる。
第6図は上記提案されているロック装置の、第3図と同
様な正面図である。緊急時にカム部材21を鎖線で示した
作動位置に移動させると、フォロア19が第2のカム面33
bに押されて鎖線で示す位置に回動し、このときフォロ
ア19の突起34が、ピン17に枢支されたレバー18を鎖線の
位置に押圧する。これによりレバー18が回動部材15の加
圧部16を押し、ばね49により反時計方向の付勢された回
動部材15を鎖線の位置まで回動させる。このため、操作
ハンドルの回動によって作動レバー36を時計方向に回動
させると、その先端が回動部材15に係合し、ピン14を介
して回動部材15に連結されたデッドボルト6を鎖線で示
した非ロック位置に摺動させることができる。このよう
に、従来の提案に係るロック装置も緊急時にロックを解
除できるが、操作ハンドルを途中まで回動させた時点
で、これを一旦元の位置に戻してしまうと、このとき回
動部材15はデッドボルト6と共に、第6図に実線で示し
た位置よりも右方の位置に移動しているので、回動部材
15とレバー18の係合は外れており、したがって回動部材
15はばね49の作用で実線の退避位置に戻ってしまう。こ
のため、再び操作ハンドルを回わしても、作動レバー36
は回動部材15に係合せず、デッドボルト6を鎖線で示し
た非ロック位置まで移動させることができない。
これに対し、本考案に係る構成では、先に説明したよう
に、操作ハンドルの回転を一旦中断しても、再びこれを
回わすことによって確実にデッドボルト6を非ロック位
置まで移動させ、ロックを解除することができるのであ
る。
第3図及び第4図に示した実施例では長孔79の2つのガ
イド面79a,79bによってガイドピン80を案内するように
構成したが、長溝又は平行な一対のガイドレール等によ
って、デッドボルト6の摺動方向に延びる2つのガイド
面を構成してもよい。或いは回動部材15をばねによって
例えば第3図の時計方向に付勢しておけば、下側のガイ
ド面79bだけでよく、上側のガイド面を省略することも
できる。逆に回動部材15を反時計方向に付勢しておけ
ば、上側のガイド面79aだけでよい。またガイドピン80
より成るガイド部片に代えて、例えばガイドローラより
成るガイド部片を用いることもできる。
さらに、ガイド面を回動部材15の方に形成し、これに摺
動可能に係合するガイド部片を伝動部材75に設けること
もできる。
また第3図及び第4図に示した実施例では、カム部材21
のカム面33a,33bによってフォロア19を回動させ、その
動きを伝動部材75に伝えるように構成したが、伝動部材
75を直にカム部材21のカム面33a,33bに圧接させてカム
部材21の動きを直接伝動部材75に伝えるように構成して
もよい。
図示した実施例では、ソレノイド27、カム28、ブロック
48及びばね23によって、平常はカム部材21を非作動位置
に保持し、緊急時には室外からの操作によってカム部材
21を作動位置に移動させる駆動手段を構成したが、他の
適宜な駆動手段を採用してもよいことは明らかである。
〔考案の効果〕
本考案に係るロック装置によれば、通常の使用時にはド
アを確実にロックして安全性を確保でき、緊急時には室
外からキープレートなしで迅速かつ確実にロックを解除
することができる。しかも緊急時に操作ハンドルの回転
を途中で中断しても、再びハンドルを回転すれば、確実
にロックを解除することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はドアの外観図、第2図はドアと構造体を離し、
これらを鎖線で示した斜視図、第3図はドアと構造体に
内蔵されるロック装置の部分断面正面図であって、構造
体とドア自体については一点鎖線で表わした図、第4図
は緊急時の動作を示した、第3図と同様な正面図、第5
図はカムとブロックの斜視図、第6図は従来のロック装
置を示す、第3図と同様な正面図である。 1……構造体、2……ドア 3……操作ハンドル、6……デッドボルト 7……係止孔、15……回動部材 21……カム部材、33a,33b……カム面 36……作動レバー、60……キープレート 75……伝動部材、79a,79b……ガイド面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】構造体に開閉自在に支持されたドア用のロ
    ック装置であって、構造体側の係止孔に係入したロック
    位置と、該係止孔から外れた非ロック位置との間を摺動
    自在にドア側に支持されたデッドボルトと、キープレー
    トの操作により前記デッドボルトをロック位置と非ロッ
    ク位置とに作動させる錠手段とを具備するドア用のロッ
    ク装置において、 ドアの操作ハンドルに連結され、該ハンドルの回転によ
    って回動される作動レバーと、前記デッドボルトに回動
    可能に支持された回動部材と、作動位置と非作動位置と
    の間を摺動自在にドアに支持されたカム部材と、該カム
    部材が非作動位置にあるとき第1の位置に保持され、カ
    ム部材が作動位置に移動したときそのカム面によって第
    2の位置に押圧作動される伝動部材と、平常は前記カム
    部材を非作動位置に保持し、緊急時には室外からの操作
    によってカム部材を作動位置に移動させる駆動手段とを
    具備し、 前記伝動部材と回動部材は、前記デッドボルトの摺動に
    伴う回動部材の移動を阻害しないように、伝動部材と回
    動部材の一方に形成され、かつほぼデッドボルトの摺動
    方向に延びているガイド面と、該ガイド面の形成された
    方ではない回動部材又は伝動部材に設けられ、前記ガイ
    ド面に摺動可能に係合するガイド部片とを介して互いに
    連結され、 該ガイド面とガイド部片は、伝動部材が第1の位置を占
    めているとき、回動部材を、これが作動レバーに接触す
    ることのない退避位置に保持し、伝動部材が第2の位置
    に移動したときは、回動部材を、これが作動レバーに係
    合する作動位置に回動させる位置に配置され、 回動部材に係合した作動レバーの回動動作が回動部材を
    介してデッドボルトに伝えられ、該デッドボルトが非ロ
    ック位置に摺動するように構成されていることを特徴と
    するドア用のロック装置。
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