JP3762228B2 - 記録装置および記録方法 - Google Patents

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  • Ink Jet (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)
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  • Handling Of Sheets (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の記録装置および記録方法に関し、詳しくは、記録シートの搬送誤差に起因した記録画像位置ずれの補正に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の記録装置においては、記録媒体としての記録シートを搬送する機構として、搬送ローラ、この搬送ローラに記録シートを押し付け挟持することで搬送力を発生させるピンチローラ、また、ピンチローラの押し付けの為の付勢力を生じさせる手段、等からなる機構が設けられている。この搬送機構は、給紙部から給送された記録シートについて、記録ヘッドによる記録領域において搬送を行なうものであり、一般的には、この記録領域の前後に二対が設けられる。これにより、記録領域における記録シートの搬送を高精度に行ない、また、この間の記録シートに所定の張力を付与し広範囲な部分を平坦に保つことができる。
【0003】
図11は、インクジェット方式の記録装置の一従来例における、主に記録シートの搬送機構を示す断面図である。
【0004】
図において、キャリッジ部5に搭載された記録ヘッド7は、図の紙面に対して垂直方向に走査し、この走査の間にインクを吐出して記録を行なうことが可能となる。この記録ヘッドによる記録領域に対し、記録シートPは、キャリッジ部5の下側において、図中右側から左側へ略水平に搬送される。すなわち、記録領域に関して、記録シート搬送の上流側および下流側には、それぞれ搬送ローラ(以下、LFローラともいう)36とピンチローラ37との対、および排紙ローラ41と拍車42との対が、上述した二対の搬送機構として設けられる。このうち、ピンチローラ37は、ピンチローラホルダ30に設けられた回転軸に回転可能に支持され、ピンチローラホルダ30がピンチローラバネ31によって付勢されることにより、ピンチローラ37を搬送ローラ37に対して押圧することができる。排紙ローラ41と拍車42との間にも、不図示の押圧機構によって同様に押圧力が作用する。そして、これら二対のローラにおいて記録シートPが挟持され、また、不図示の駆動機構によって搬送ローラ36および排紙ローラ41が回転駆動されることにより、記録シートPは、記録ヘッドの一回の走査ごとに所定量づつ搬送される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような搬送機構においては、記録シートPの搬送においてその後端部が搬送ローラ36とピンチローラ37による挟持から抜ける際に、記録シートPは意図している所定の搬送量より多く搬送される場合があり、これによって記録シートPに対する記録ヘッドの相対的な位置が正規の位置からずれてしまうことが知られている。その結果として、記録ヘッドからのインク吐出によって記録シートP上に形成されるインクドットの位置(画像位置)がずれて記録画像等の品位が損なわれることになる。
【0006】
図12(a)および(b)は、搬送ローラ36とピンチローラ37との位置関係を示す図であり、同図(b)に示すように、搬送ローラ36は搬送される記録シートPの幅に対応した長さを有し、一方、ピンチローラ37はより短い長さのものが複数、搬送ローラの対応して配設されている。この構成において、▲1▼記録シートPの後端が搬送ローラ36とピンチローラ37による挟持から抜けるとき、ピンチローラ37はそれまで挟持していた記録シートPの厚さ分搬送ローラ側へ移動し、この移動に伴うピンチローラの付勢力によって記録シートPが余分に搬送されることにより、所定量より多い搬送が行なわれることとなる。そして、これに伴い搬送ローラもその搬送量に見合った量の回転をする。
【0007】
このように、搬送ローラ36とピンチローラ37との間から記録シートの後端が抜ける際には、ピンチローラ37は、前述のように搬送ローラの外周面との当接位置へと移動することによって、その位置が安定することとなるが、ピンチローラ37、記録シート、搬送ローラ36などの間に生じる摩擦抵抗は環境などによって微妙に変化することがあり、こうした摩擦力の変化などによって搬送ローラが不安定の状態で停止することがある。この場合、記録中のキャリッジの移動などによって搬送ローラが安定位置へと不用意に回転し、その回転によって記録シートが搬送されてしまうという問題が発生した。すなわち、本来、主走査方向に沿って記録されるべき画像が主走査方向と交差する方向へと斜めに記録され、画像品質の低下を招くという問題が発生した。
【0008】
また、以上のような搬送誤差に対処すべく、例えば、搬送ローラの回転に関してブレーキを設け、記録シートPが抜ける際の余分に搬送されることを抑制する方法が考慮されるが、この場合には、搬送ローラを駆動するための負荷トルクが大きくなり、駆動モータのグレードを上げるなどの必要があり、また、搬送速度を上げられないといった弊害がある。
【0009】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、記録シートの後端が搬送手段から抜ける際、記録動作中に記録媒体が不用意に搬送されてしまうことに起因する画像記録位置のずれを簡易な構成によって防止することができる記録装置および記録方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明は、以下のような構成を備えるものとなっている。
【0011】
すなわち、本発明の第1の形態は、複数の記録素子を配列した記録ヘッドを用い、記録媒体に記録を行う記録装置において、記録ヘッドを搭載して往復移動するためのキャリッジと、前記記録ヘッドの上流に配され記録媒体を搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラに従動して回転するピンチローラと、前記搬送ローラの停止位置を検出する検出手段と、を備え、記録媒体の後端が前記搬送ローラと前記ピンチローラとのニップ近傍の領域に達すると、記録媒体の搬送後に、記録ヘッドによる画像形成を伴わない前記キャリッジの往復移動を行うことにより前記搬送ローラに振動を付与するとともに、前記搬送ローラに振動を付与した後に前記搬送ローラの停止位置が所望の位置からずれていることを検出すると、前記搬送ローラの停止位置を記録ヘッドによる記録動作前に補正することを特徴とするものとする。
また、本発明の第2の形態は、複数の記録素子を配列した記録ヘッドを用い、記録媒体に記録を行う記録装置において、記録ヘッドを搭載して往復移動するためのキャリッジと、前記記録ヘッドの上流に配され記録媒体を搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラに従動して回転するピンチローラと、前記搬送ローラの停止位置を検出する検出手段と、を備え、記録媒体の後端が前記搬送ローラと前記ピンチローラとのニップ近傍の領域に達すると、記録媒体の搬送後に、記録ヘッドによる画像形成を伴わない前記キャリッジの往復移動を行うことにより前記搬送ローラに振動を付与するとともに、前記搬送ローラに振動を付与した後に前記搬送ローラの停止位置が所望の位置からずれていることを検出すると、その位置ずれ量に応じて記録ヘッドの記録素子の使用範囲をシフトすることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の第3の形態は、複数の記録素子を配列した記録ヘッドを用い、記録媒体に記録を行う記録方法において、記録ヘッドを搭載して往復移動するためのキャリッジと、前記記録ヘッドの上流に配され記録媒体を搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラに従動して回転するピンチローラと、前記搬送ローラの停止位置を検出する検出手段と、を用意し、前記記録媒体の後端が前記搬送ローラと前記ピンチローラとのニップ近傍の領域に達すると、記録媒体の搬送後に、記録ヘッドからの画像形成を伴わない前記キャリッジの往復移動を行うことにより前記搬送ローラに振動を付与するステップと前記搬送ローラに振動を付与した後に前記搬送ローラの停止位置が所望の位置からずれていることを検出すると、前記搬送ローラの停止位置を記録ヘッドによる記録動作前に補正するステップと、を有したことを特徴とする。
また、本発明の第4の形態は、複数の記録素子を配列した記録ヘッドを用い、記録媒体に記録を行う記録方法において、記録ヘッドを搭載して往復移動するためのキャリッジと、前記記録ヘッドの上流に配され記録媒体を搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラに従動して回転するピンチローラと、前記搬送ローラの停止位置を検出する検出手段と、を用意し、前記記録媒体の後端が前記搬送ローラと前記ピンチローラとのニップ近傍の領域に達すると、記録媒体の搬送後に、記録ヘッドからの画像形成を伴わない前記キャリッジの往復移動を行うことにより前記搬送ローラに振動を付与するステップと、前記搬送ローラに振動を付与した後に前記搬送ローラの停止位置が所望の位置からずれていることを検出すると、その位置ずれ量に応じて記録ヘッドの記録素子の使用範囲をシフトするステップと、を有したことを特徴とする。
【0013】
以上の構成によれば、記録手段による記録媒体への記録動作前に、予め搬送手段に振動を付与することにより、搬送ローラが不安定な位置状態にある場合には安定した位置に停止させた上で画像補正を行うことが可能となり、記録動作中に搬送ローラが微小な動きを発生して斜めに記録されるといった画像記録の乱れを未然に防止することができ、これによって高品質な画像を得ることができる。
【0014】
また、記録媒体の不用意な移動を防ぐためのブレーキ機構などを用いないため、搬送手段にかかる負荷トルクが必要以上に増大することもない。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0016】
<第1の実施形態>
本実施形態の記録装置は自動給紙装置が装着され、この装着された状態の記録装置は、概略、給紙装置、送紙部、排紙部、キャリッジ部、クリーニング部からなる機構部を有するものである。また、これらの機構部の他、以下で説明する各機構部の動作を制御し、また、記録データに関する処理を行なう制御部が基板の形態で設けられている。上記制御部は、CPU、ROM、RAM等を有して構成されることは周知の記録装置で同様である。また、本記録装置で用いられる記録ヘッドは、インクジェット方式のものであり、そのうち、電気発熱素子が発生する熱エネルギーを利用してインクに気泡を生じさせ、この気泡の圧力によってインクを吐出する方式を採用したものである。
【0017】
上記機構部は、図3〜図5に示され、図3は本記録装置の上面図、図4はその側面図、図5はその横断面図をそれぞれ示す。以下では、まず、主に図5に示す本記録装置の横断面を示す図を参照して、上記各機構部について説明する。
【0018】
(A)給紙部(給紙装置)
図3において、給紙部2は、記録装置本体に自動給紙装置が装着されることによって構成される。自動給紙装置はベース20を有し、このベース20に記録シートPを積載する圧板21と記録シートPを給紙する給紙ローラ28が取り付けられている。給紙ローラ28はその断面が円形状の一部をカットしたD型形状をしたものである。圧板21には可動サイドガイド23が移動可能に設けられ、記録シートPの積載位置を規制することができる。この圧板21は、ベース20に形成された回転軸を中心に回転可能に設けられ、圧板バネ212の付勢力によってその積載する記録シートPを給紙ローラ28に向けて付勢することができる。また、圧板21と可動サイドガイド23の、給紙ローラ28と対向する部位には、それぞれ記録シートPの重送を防止するための、人工皮等の摩擦係数の大きい材質からなる分離パッド213(図2参照)、234が設けられている。
【0019】
また、ベース20には、記録シートPを一枚ずつ分離するための分離パッド241を設けた分離パッドホルダ24が、ベース20に設けられた回転軸を中心に回転可能に設けられ、分離パッドバネ242によって給紙ローラ28に向けて付勢されている。また、この分離パッドホルダ24には、上記付勢方向とは反対方向に、回転コロ251が取り付けられた回転コロホルダ25が、回転コロバネ252の付勢力によって所定圧で付勢されている。
【0020】
自動給紙装置には、圧板21(またはそれに記載された記録シートP)と給紙ローラ28との当接を解除するためのリリースカムギア299(図4参照)が設けられている。そして、このギアの回転は、それによって圧板21が所定位置まで下がったときに給紙ローラ28のカット部285が分離パッド241と対向する位置になるように設定されており、これにより、分離パッド241と給紙ローラ28との間に所定の空間を形成することができる。このとき、回転コロ251は分離パッド241に当接し記録シートPの重送を防いでいる。
【0021】
以上のように、待機状態ではリリースカムギア299が圧板21を所定位置まで押し下げており、これによって、圧板21と給紙ローラ28との当接、分離パッド241と給紙ローラ28との当接は解除される。そして、この状態で、後述される送紙部3の搬送ローラ36を駆動するための駆動力が、ギア等を介して給紙ローラ28及びリリースカム299に伝達されると、リリースカム299は圧板21から離れ、これにより、圧板21は上昇して給紙ローラ28と記録シートPとが当接し、給紙ローラ28の回転に伴い記録シートPはピックアップされるとともに、分離パッド241によって一枚ずつ分離されて送紙部3に送られる。そして、記録シートPを送紙部3に送り込んだ時点で、給紙ローラ28と圧板21および分離パッド241との当接が、リリースカムギア299によって解除される。さらに、記録シートPに対する記録が終了し、その排紙が完了した時点で、戻しレバー26が分離パッド241上に入り込んだ記録シートPに作用し、圧板21上の積載位置まで記録シートPを戻すことができる。
【0022】
戻しレバー26、給紙ローラ28の駆動は、搬送ローラ36の駆動力が所定のギアを介して伝達される。この駆動力伝達の切換は、駆動切換部27(図2参照)のソレノイド271、ソレノイドバネ272、ソレノイドピン273、遊星ギアアーム274によって行われる。すなわち、ソレノイドピン273が遊星ギアアーム274に作用し、遊星ギアアーム274の動きを規制しているときは、搬送ローラ36の駆動力は伝達されない。一方、ソレノイドピン273が遊星ギアアーム274から離隔されると、遊星ギアアーム274はフリーになり、搬送ローラ36が正転あるいは逆転するのに応じて、戻しレバー26、給紙ローラ28へ駆動力が伝達される。
【0023】
(B)送紙部
記録装置本体の構造部材を構成する、曲げ起こした板金からなるシャーシ8(図4参照)に送紙部3を構成する各要素が取り付けられている。すなわち、送紙部3は、記録シートPを搬送するため、記録ヘッドによる記録領域に関して搬送方向上流側に設けられる搬送ローラ36とピンチローラ37との対、および下流側に設けられる排紙ローラ41と拍車42との対を有して構成される。搬送ローラ36は金属軸の表面にセラミックの粒子などをコーティングして形成され、その両端の軸を、シャーシ8の両側部に設けられた二つの軸受け38(図3参照、他方は不図示)によって支持去されている。
【0024】
搬送ローラ36には、従動する複数のピンチローラ37が当接可能に設けられており、このピンチローラ37はピンチローラホルダ30に保持され、このホルダがピンチロラーバネ31によって付勢されることにより、ピンチローラ37が搬送ローラ36に圧接し、これにより、記録シートPの搬送力を生じさせるている。このとき、ピンチローラホルダ30の回転軸はシャーシ8に設けた上ガイド33の軸受けに取り付けられ、ピンチローラホルダ30は、この軸を中心に回転する。ピンチローラホルダ30は一体で形成されており、記録シートPの搬送方向については一定以上の剛性を有する一方、それと垂直な方向に関する剛性を比較的小さく設定することにより、ピンチローラバネ31の付勢力がピンチローラ37に適切に作用するようにしている。また、全てのピンチローラ37は、上述したように、搬送ローラ36の回転軸と略平行に構成されている(図3参照)。ピンチローラホルダ30及び上ガイド33は記録シートPのガイドも兼ねている。さらに、上述の給紙部2から記録シートPが搬送されてくる送紙部3の入口には、記録シートPをガイドするプラテン34が配設されている。また、上ガイド33には記録シートPの先端および後端を検出するためのPEセンサ32を作用させるPEセンサレバー35が設けられている。また、プラテン34はシャーシ8に取り付けられ、その位置決めがなされる。本実施形態のピンチローラ37は、POM等の摺動性の良い樹脂等で形成され、また、その外径はφ3〜7mmの程度に設定されている。
【0025】
また、プラテン34の紙基準側には記録シートPの端部を覆う紙押さえ(不図示)が設けられている。これによって、記録シートPの端部が変形またはカールした場合でも、その端部が浮き上がってキャリッジ50あるいは記録ヘッド7と干渉することを防止している。
【0026】
以上の送紙部2の上方には、後述されるキャリッジ部5が構成されており、このキャリッジ部には記録ヘッド7が搭載されて、その走査によって搬送ローラ36とピンチローラ37の対および排紙ローラ41と拍車42との対によって搬送される記録シートPに対してインクを吐出し記録を行なうことができる。この記録動作では、送紙部3に送られた記録シートPは、プラテン34、ピンチローラホルダ30及び上ガイド33に案内されて、搬送ローラ36とピンチローラ37とのローラ対まで送られる。このとき、PEセンサレバー35は搬送されてきた記録シートPの先端によって動作し、これによってPEセンサによる記録シートP先端を検出する。そして、その検出結果に基づき、記録シートPに対する記録位置を定めることができる。また、記録シートPは、LFモータ88の駆動によりローラ対36、37が回転することでプラテン34上を搬送されるが、搬送ローラ36には、その回転位置を検出するためのエンコーダーホイール361(図3参照)が取り付けられている。このエンコーダーホイール361は円盤状の透明シートの上に放射上のマーキングが所定ピッチで形成されたものであり、このマークを、シャーシ8に固定された光学式のエンコーダーセンサー362(図3参照)が検出することにより搬送ローラ36の回転位置もしくは回転量を知ることができる。
【0027】
なお、キャリッジ部5には、上述したように、記録ヘッド7およびこれにブラック及びカラーのインクを供給するためのインクタンクが、各インクの色ごとに、個別にかつキャリッジに対し着脱可能に配置されている。この記録ヘッド7は、上述のように、ヒータによりインクに熱を与え、この熱によりインクは膜沸騰を生じ、この膜沸騰による気泡の成長または収縮によって生じる圧力変化によって記録ヘッド7のノズルからインクが吐出されて記録シートP上に画像が記録される。各色インクの記録ヘッド7には、記録素子を構成する上記ノズルが、記録シートの搬送方向と並行するように配列しており、これにより、図8にて後述される、未使用ノズルの設定とそれを用いた、記録シート搬送誤差に応じた補正を行なうことができる。
【0028】
(C)キャリッジ部
キャリッジ部5は、記録ヘッド7を取り付けるキャリッジ50を有している。そしてキャリッジ50は、記録シートPの搬送方向に対して垂直方向に延在するガイド軸81(図3参照)及びキャリッジ50の後端を保持して記録ヘッド7と記録シートPとの隙間を維持するための、同様に延在するガイドレール82(図3参照)によって支持されている。
【0029】
また、キャリッジ50はシャーシ8に取り付けられたキャリッジモータ80(図3参照)によりタイミングベルト83(図3参照)を介して駆動される。このタイミングベルト83は、アイドルプーリ84(図3参照)によって張設、支持されるものである。さらに、キャリッジ50には、上述の制御部を構成する電気基板9から記録ヘッド7ヘ記録信号等を伝えるためのフレキシブル基板56(図3参照)を備えている。
【0030】
上記構成において、記録シートPに記録を行なうときは、記録する行位置(記録シートPの搬送方向における位置)にローラ対36、37が記録シートPを搬送するとともにキャリッジモータ80によりキャリッジ50を記録する列位置(記録シートPの搬送方向と垂直な方向における位置)に移動させて、記録ヘッド7の走査を行なう。この走査の間に、制御部からの記録信号に基づいて記録ヘッド7を駆動して記録シートPに対してインクを吐出し、画像等の記録を行なうことができる。
【0031】
(D)排紙部
上記送紙部の排紙ローラと拍車の対は排紙部を構成する。すなわち、排紙ローラ41に対応して、拍車ベース341(図3参照)には、回転可能に拍車42が設けられ排紙ローラ41に当接されている。排紙ローラ41の駆動は、搬送ローラ36のための駆動力が伝達ローラ40によって伝達されることにより可能となる。
【0032】
排紙ローラ41は、金属あるいは樹脂からなる軸にゴム等の高摩擦材からなるローラ部が複数配置されて構成されている(図3参照)。また、拍車42の厚みは0.1mm程度であり、その外周に突起を設けられ、SUS(ステンレススチール)等の金属板と回転軸受けを形成するPOMからなる樹脂部から構成されている。
【0033】
排紙ローラ41の駆動を伝達する伝達ローラ40はPОM等の円盤状のローラの外周にスチレン系エラストマー等の低硬度、高摩擦材料を取付けたものである。そして、搬送ローラ36と排紙ローラ41の双方に、所定圧力で当接されており、これによって駆動力の伝達を行なうことができる。
【0034】
以上の構成によって、キャリッジ部5の記録ヘッドの走査によって記録がなされた記録シートPは、排紙ローラ41と拍車42とのニップに挟まれて搬送され、排紙トレー等に排出される。また、その搬送において、記録シートPは、その後端が搬送ローラ36とピンチローラ37から外れてからは、この排紙部の排紙ローラ41と拍車42とに挟持されて搬送され、記録あるいは排紙が行なわれる。また、拍車42には、拍車クリーナー43が当接することで、拍車42に付着したインク等を除去できる構成になっている。
【0035】
(E)クリ−ニング部
クリーニング部6(図3、図4参照)は、記録ヘッド7の吐出回復処理を行うポンプ(不図示)や記録ヘッド7の各ノズル内のインクの乾燥を抑えるためのキャップ(不図示)を有して構成されている。
【0036】
図6は、搬送ローラ36の回転位置もしくは回転量を検出する検出機構の詳細を説明する図である。
【0037】
上述したように、搬送ローラ36の回転軸には、エンコーダーホイール361が取り付けられている。詳細には、エンコーダーホイール361は、搬送ローラ36の回転軸に圧入されることによりその中心を出しことができ、また、LFプーリ364に接着することによってその強度の増加を図っている。エンコーダーホイール361は、同図に示すように円盤状をなす透明のシート状のものであり、その透明シート上に放射上のマーキングが所定ピッチで形成されている。このエンコーダホイールに対し、固定された光学式のエンコーダーセンサ362が設けられ、エンコーダーホイール361のマーキングを検出することにより、搬送ローラ36の回転位置もしくは回転量を知ることができる。すなわち、搬送ローラ36の回転に伴い、エンコーダホイール361上のマークがエンコーダセンサ362の位置に到達する度にその検出信号が発生し、この信号は前述した制御部へ送られる。制御部では、この信号の数を所定の基準回転位置から計数することにより搬送ローラ36の回転位置または回転量を知ることができる。この回転量の検知は、図8にて後述される、画像位置補正処理に用いることができる。
【0038】
なお、搬送ローラ36の駆動は、図6に示すように、LFモータ88の駆動力がLFベルト363を介して伝達されることにより可能となる。すなわち、LFモータ88に取付けられたLFモータープーリ881と搬送ローラ36に取付けられたLFプーリ364に、LFベルト363が所定の張力で取付けられることにより、上記伝達を行なうことができる。また、図6には、前述した伝達ローラ40を介して搬送ローラ36の駆動力を排紙ローラに伝える構成も示されている。
【0039】
次に、以上の構成において行われる記録動作を、図1、図2、図7、及び図8に基づき説明する。
【0040】
図1及び図2に示すように、記録シートPの後端が、搬送ローラ36とピンチローラ37のニップ近傍の所定範囲である後端記録領域(K)に達した場合(ステップ901)には、紙送り(ステップ900)を行った後、キャリッジを往復移動(ステップ902)させて搬送ローラ36に振動を付与する。その結果、ピンチローラ37が搬送ローラ36の適正位置からずれているか否かをエンコーダホイール361とエンコーダセンサ362によって検出する(ステップ903)。なお、この際のキャリッジ移動は、搬送ローラ36への振動付与のためになされる動作であるため、画像形成は行われず、記録ヘッドからのインクの吐出は行われない。ここで、搬送ローラのずれがない場合には、キャリッジ走査を行い、記録ヘッドからの吐出によって画像形成を行い(ステップ905)、再び記録シートPを搬送し、ステップ901に復帰する。
【0041】
また、搬送ローラ36とピンチローラ37の下流側のニップ部を記録シートPの後端が抜ける際には、前述のように搬送ローラ36がピンチローラ37の押圧力によって回転してしまい、搬送ローラが適正回転位置からずれる場合がある。この場合には、後述する画像補正(ステップ904)を行う。このように搬送ローラ36が回転した場合には、搬送ローラ36は安定した状態となる。
【0042】
ところで、搬送ローラ36は、ピンチローラ37の押圧力と搬送ローラ36の回転摺動抵抗との間でバランス良く釣り合って適正の回転位置で停止している場合もある。この場合、従来のように、その釣り合った状態でキャリッジの移動に伴って記録動作を行うと、そのとき発生した振動によって、それまで微妙に釣り合っていた搬送ローラ36の停止状態が崩れ、記録動作中に搬送ローラ36が不用意に回転することがある。こうした搬送ローラの回転が記録動作中に発生すると、本来、主走査方向(キャリッジ移動方向)に沿って形成されるべき画像が、斜めに形成(斜め記録)されてしまい画像品質の低下を招く虞があった。
【0043】
そこで、本実施形態では、記録媒体の搬送(ステップ900)後に、キャリッジ5の往復移動による振動付与を行い(ステップ902)、搬送ローラ36が不安定な釣り合い状態にある場合には、それ以上不用意な回転が行われない安定位置まで予め回転させてしまい、その回転による記録位置のずれを後述の画像補正を実施した上で画像形成を行う。これにより乱れのない高品質な画像を形成することができる。なお、キャリッジ5による振動は、ガイド軸81からシャーシ8を経て搬送ローラ36に伝達される。
【0044】
以上説明した本実施形態の記録装置における記録動作の、特に画像位置補正について、図7、図8を参照して説明する。
【0045】
図7は、記録制御を記録シートの領域等に応じて異ならせることを説明する図であり、また、図8(a)〜(c)は、上記異なる記録制御ごとの記録ヘッドにおける使用ノズルの範囲を示す図である。
【0046】
本実施形態では、記録ヘッドの走査によって記録される記録領域を、複数回の走査で記録しその各走査で記録に用いるノズルを異ならせる、いわゆるマルチパス記録を行なう。そして、このマルチパス記録について、本実施形態では、図7に示すように、4回の走査で記録を完成する領域(4パス領域)と、6回の走査で記録を完了する領域(6パス領域)とに分けて制御する。すなわち、4パス領域では、記録ヘッドの全ノズルを4分割した4つのノズルブロックを用い、それぞれ対応した領域に対し図8(a)に示す通常記録を行ない、6パス領域では、全ノズルの6/8を6分割した6つのノズルブロックを用い、基本的に図8(b)に示すパス切換え後記録を行なう。
【0047】
これは、記録シートPの搬送において、その後端では上流側の搬送ローラとピンチローラとの対から外れ、後流側の排紙ローラと拍車との対のみによって搬送される。この場合は、搬送精度が低下するため、一回の搬送量を少なくし生じ得る誤差を小さくする。これと併せて、マルチパス記録における同一記録領域を走査する回数を増すことにより、上記誤差によって生じる濃度むらなどを目立ちにくくする。このため、本実施形態では、記録シート搬送におけるシート後端部である所定の6パス領域では、一回の搬送量が4パス領域より少なくかつパス数を6回とする。
【0048】
このパス数の切換えは、図7に示す、記録シートPの「パス切り替え位置」が、その搬送により搬送ローラ36とピンチローラ37との位置に到達した時点で行なうよう制御する。なお、この位置の検知は、例えば記録シート先端を検出してからこの位置に対応した所定回数の搬送(または搬送ローラの所定量の回転)が行なわれたことを検出することによって可能となる。
【0049】
記録シートの搬送において、上記のパス切換え位置をすぎた後、記録シートが搬送ローラとピンチローラによる挟持から外れる位置(記録シートの後端がローラ対36、37から離れる位置)である「ピンチローラ抜け位置」に達すると、基本的には、図8(b)に示すパス切換え後記録を行なうが、以下で説明するように、所定の搬送量より多い搬送がなされたことを検知すると、その直後の記録では、図8(c)に示すノズルシフト後記録を行なう。
【0050】
図8(a)に示す通常記録では、ブラック(Bk)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各記録ヘッド7は全てのノズルを用い、また、4パス記録を行なうことから、記録シートPの1回の搬送量は全ノズル長の1/4であり、4回の記録ヘッドの走査で、それぞれ上記1/4幅の記録領域の記録を完成する。記録シートPの搬送に伴い、記録シートPの上述した「パス切り替え位置」までは4パス記録を行ない、この4パス領域の記録を完成させる。なお、この4パス領域の記録を完成させる最終段階では、各記録ヘッドの一部のノズルは6パス領域に対向することになるが、これらのノズルは使用しないように使用するノズルを1回の搬送量に対応してシフトし、まず4パス領域のみの記録を完成させる。パス数の切り替えにおいて、このような制御を行なうのは、ソフトウエアを簡略化するためであり、切替えの処理が上例に限られないことはもちろんである。
【0051】
上記4パス領域の記録を完成すると、次に、図8(b)に示すパス切替え後記録、すなわち、6パス記録に切り替えて記録を行なう。この記録では、図8(b)に示すように、記録ヘッド7の使用可能なノズルの一部を未使用部分として制限する。本実施形態においては、2/8のノズルを未使用部分とし、残りの6/8のノズルを使用して記録を行う。この使用範囲で6パス記録を行なうので、記録シートPの1回の搬送量は上記全体のノズル範囲長の1/8となる。
【0052】
この6パス記録を行なう間、搬送ローラ36とピンチローラ37を記録シートPの後端部が抜ける際に、前述したように、搬送ローラ36がピンチローラ37の押し付け圧力によって所定量より余分に回転することがある。これをエンコーダーホイール361とエンコーダーセンサ362によって検出すると、そのときの搬送ローラ36の余分な回転量を検知し、それに基づいて補正量を検出し、図8(c)に示すように、記録ヘッド7のノズルの未使用部分を用いて上記余分な回転量に対応した量だけ、使用ノズルをシフトする。これにより、余分な量搬送された記録シートPに対し、記録ヘッドの使用するノズルもその分ずらされているので、記録シートP上に記録される画像位置がそれまでの走査で記録された画像からずれることを防止できる。このように本実施形態によれば、上流側のローラ対から記録シートがぬける際に記録シートが余分に送られることにより記録ヘッドと記録シートとの相対的な位置ずれがあっても、それによる記録画像の位置ずれ等、記録劣化の無い良好な記録を行なうことが可能となる。
【0053】
また、図1のステップ903で搬送ローラに位置ずれが検出された場合には、上述したノズルシフトを実施する以外に、搬送ローラを再度適正位置に回転駆動ることによって搬送ローラの位置ずれを補正しても良い。
以上によって記録誤差の少ない良好な画像形成を行うことができる。
【0054】
第1の参考例
次に、本発明の第1の参考例を説明する。
【0055】
上記実施形態においては、搬送手段への振動付与をキャリッジ50の往復動作によって実行したのに対し、本参考例ではこの振動付与を給紙部の圧板21の上下動作によって行うものとなっている。
【0056】
すなわち、前記第1の実施形態では、リリースカムギア299と給紙ローラ28が連動しているために、圧板21が動作すると自動的に給紙ローラ28が回転し、給紙を行う構成となっているが、本参考例では圧板21と給紙ローラ28との連動を遮断し、圧板21の給紙ローラ28に対する進退動作を図9に示すようにソレノイド920等を用いて給紙ローラ28の駆動とは独立して行う構成を採る。
【0057】
ここで、ソレノイド920は、自動送給装置の本体部分に保持され、図外の駆動手段による駆動、停止を行うことにより、圧板21に対してプランジャ920aが進退し、圧板21を押圧、解放して振動させるようになっている。
【0058】
上記構成において、図2に示すように、記録シートPの後端が後端記録領域(K)にある場合には、搬送動作(900)後に、プランジャー902aが圧板21から離れる位置に移動させることにより、圧板21は圧板ばね212の押圧力により給紙ローラ28に当接し、その当接時の衝撃によって振動を発生させる。この際、給紙ローラ28の回転は行われないため、記録シートPが圧板21上に残っている場合でも給紙は行われない。
【0059】
そして、この振動付与によって搬送ローラの位置ずれが発生した場合には、画像補正等を実施する。
【0060】
その他の構成、作用については上記第1の実施形態と同様である。
【0061】
第2の参考例
次に、本発明の第2の参考例を説明する。
【0062】
記実施形態および第1の参考例においては、搬送手段への振動付与をキャリッジ50の往復動作あるいは圧板21の上下動作によって行ったが、この本発明の第2の参考例では、図10に示すようにピンチローラホルダ30に振動を付与するものとなっている。
【0063】
すなわち、図10はこの第2の参考例を示す図であり、図示のように、一端部にピンチローラが回転自在に支持されたピンチローローラホルダ30は、中央部がシャーシ8に回転自在に支持されており、このピンチローラホルダ30の他端部にプランジャ921aが対向するようソレノイド921はシャーシ8に保持されている。
【0064】
上記構成において、記録シートPの後端が後端記録領域(K)にある場合には、記録媒体の搬送動作後にプランジャー921aによりピンチローラホルダ30に振動を付与する。するとピンチローラホルダ30からピンチローラ37及び搬送ローラ36へと振動が伝達され、搬送ローラ36は不安定状態にある場合には、安定位置へと回転する。これにより、搬送ローラ36の位置ずれが発生した場合には、画像補正を実施することができる。
【0065】
なお、その他の構成、作用は上記第1の実施形態と同様である。
【0066】
ところで、上記実施形態においては、記録装置に具備される既存の部材及び駆動源を利用することによって、振動発生手段の全て、あるいは一部を構成するものとしたため、構成の簡略化、及び低コスト化を図り得るものとなっているが、本発明は特に上記実施形態に限定されるものではなく、場合によっては記録装置における既存の部材を用いず、記録装置から完全に独立した自己振動発生型の振動発生装置を付設することも可能である。
【0067】
また、上記実施形態では、記録媒体を搬送する搬送手段を、搬送ローラとピンチローラのように記録媒体を挟持して搬送するものを例に採り説明したが、本発明は記録媒体を挟持して搬送する搬送手段に限らず、その他の構成を有するものにも有効に適用可能である。例えば、両側部に穿孔が形成された連続紙を前記穿孔に係合するスプロケット(移動体)によって搬送するようにした記録装置などにも本発明は適用可能である。
【0068】
さらに、上述の実施形態は、インクジェット方式の記録ヘッドを用いた例について説明したが、本発明は、このような記録ヘッドの記録方式によらず適用できることは上記各実施形態の説明からも明らかである。記録ヘッドの記録方式としては、ピエゾ方式のものでもよく、また、インクジェット方式でなく、熱転写方式等、記録素子を記録ヘッドに配列した方式の記録ヘッドも用いることができる。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、記録手段による記録媒体への記録動作前に、予め搬送手段に振動を付与するようにしたため、搬送手段の搬送体が不安定な位置状態にある場合には、この搬送体を安定した位置まで移動させた上で画像補正及び記録動作などを行うことができると共に、記録動作中に不用意に記録媒体が搬送されて斜め記録のような画像の乱れを生じることもなくなり、適正な記録結果を安定して得ることができる。
【0070】
また、搬送手段に対し、ブレーキ等によって負荷トルクを増大させることもないため、駆動源などを格別にグレードを上げる必要もなく、安価に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における記録動作を示すフローチャートである。
【図2】本発明の第1の実施形態における記録動作の説明図である。
【図3】本発明の第1の実施形態にかかる記録装置の平面図である。
【図4】上記記録装置の側面図である。
【図5】上記記録装置の横断面図である。
【図6】上記記録装置における、主に搬送ローラの回転量を検出するための機構を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施形態における記録制御を記録シートの記録領域によって示す図である。
【図8】 (a)〜(c)は、上記記録制御を記録領域ごとに説明する図である。
【図9】本発明の第2の実施形態における振動付与手段を示す説明側面図である。
【図10】本発明の第3の実施形態における振動付与手段を示す説明側面図である。
【図11】従来例にかかる記録装置を示す横断面図である。
【図12】 (a)および(b)は、上記従来の記録装置における、搬送ローラとピンチローラとの関係を示す図である。
【符号の説明】
2 給紙装置
3 送紙部
4 排紙部
5 キャリッジ部
6 クリーニング部
7 記録ヘッド
8 シャーシ
9 電気基板
20 ベース
21 圧板
212 圧板バネ
213 分離シート(圧板側)
23 可動サイドガイド
234 分離シート(可動サイドガイド側)
24 分離パッドホルダ
241 分離パッド
242 分離パッドバネ
25 回転コロホルダ
251 回転コロ
252 回転コロバネ
26 戻しレバー
27 駆動切り替え部
271 ソレノイド
272 ソレノイドバネ
273 ソレノイドピン
274 遊星ギアアーム
28 給紙ローラ
285 給紙ローラ切り欠き部
30 ピンチローラホルダ
31 ピンチローラバネ
32 PEセンサー
33 上ガイド
34 プラテン
341 拍車取り付け部
35 PEセンサーレバー
36 搬送ローラ
361 エンコーダーホイール
362 エンコーダーセンサー
363 LFベルト
364 LFプーリー
365 LFギア
37 ピンチローラ
40 伝達ローラ
41 排紙ローラ
411 排紙ローラギア
42 拍車
50 キャリッジ
56 フレキシブル基板
80 キャリッジモータ
88 LFモータ

Claims (8)

  1. 複数の記録素子を配列した記録ヘッドを用い、記録媒体に記録を行う記録装置において、
    記録ヘッドを搭載して往復移動するためのキャリッジと、
    前記記録ヘッドの上流に配され記録媒体を搬送する搬送ローラと、
    前記搬送ローラに従動して回転するピンチローラと、
    前記搬送ローラの停止位置を検出する検出手段と、
    を備え、記録媒体の後端が前記搬送ローラと前記ピンチローラとのニップ近傍の領域に達すると、記録媒体の搬送後に、記録ヘッドによる画像形成を伴わない前記キャリッジの往復移動を行うことにより前記搬送ローラに振動を付与するとともに、前記搬送ローラに振動を付与した後に前記搬送ローラの停止位置が所望の位置からずれていることを検出すると、前記搬送ローラの停止位置を記録ヘッドによる記録動作前に補正することを特徴とする記録装置。
  2. 複数の記録素子を配列した記録ヘッドを用い、記録媒体に記録を行う記録装置において、
    記録ヘッドを搭載して往復移動するためのキャリッジと、
    前記記録ヘッドの上流に配され記録媒体を搬送する搬送ローラと、
    前記搬送ローラに従動して回転するピンチローラと、
    前記搬送ローラの停止位置を検出する検出手段と、
    を備え、記録媒体の後端が前記搬送ローラと前記ピンチローラとのニップ近傍の領域に達すると、記録媒体の搬送後に、記録ヘッドによる画像形成を伴わない前記キャリッジの往復移動を行うことにより前記搬送ローラに振動を付与するとともに、前記搬送ローラに振動を付与した後に前記搬送ローラの停止位置が所望の位置からずれていることを検出すると、その位置ずれ量に応じて記録ヘッドの記録素子の使用範囲をシフトすることを特徴とする記録装置。
  3. 少なくとも記録媒体の後端が前記搬送ローラと前記ピンチローラとのニップを通過した直後に、前記搬送ローラに振動を付与することを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 前記検出手段は、前記搬送ローラの回転数に応じた数のパルス信号を発する信号発生器と、この信号発生器からの信号数をカウントする係数手段と、を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の記録装置。
  5. 前記記録手段は、熱エネルギーによってインクに気泡を発生させ、その気泡の発生エネルギーによってインクを吐出させることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の記録装置。
  6. 複数の記録素子を配列した記録ヘッドを用い、記録媒体に記録を行う記録方法において、
    記録ヘッドを搭載して往復移動するためのキャリッジと、前記記録ヘッドの上流に配され記録媒体を搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラに従動して回転するピンチローラと、前記搬送ローラの停止位置を検出する検出手段と、を用意し、
    前記記録媒体の後端が前記搬送ローラと前記ピンチローラとのニップ近傍の領域に達すると、記録媒体の搬送後に、記録ヘッドからの画像形成を伴わない前記キャリッジの往復移動を行うことにより前記搬送ローラに振動を付与するステップと
    前記搬送ローラに振動を付与した後に前記搬送ローラの停止位置が所望の位置からずれていることを検出すると、前記搬送ローラの停止位置を記録ヘッドによる記録動作前に補正するステップと、を有したことを特徴とする記録方法。
  7. 複数の記録素子を配列した記録ヘッドを用い、記録媒体に記録を行う記録方法において、
    記録ヘッドを搭載して往復移動するためのキャリッジと、前記記録ヘッドの上流に配され記録媒体を搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラに従動して回転するピンチローラと、前記搬送ローラの停止位置を検出する検出手段と、を用意し、
    前記記録媒体の後端が前記搬送ローラと前記ピンチローラとのニップ近傍の領域に達すると、記録媒体の搬送後に、記録ヘッドからの画像形成を伴わない前記キャリッジの往復移動を行うことにより前記搬送ローラに振動を付与するステップと、
    前記搬送ローラに振動を付与した後に前記搬送ローラの停止位置が所望の位置からずれていることを検出すると、その位置ずれ量に応じて記録ヘッドの記録素子の使用範囲をシフトするステップと、を有したことを特徴とする記録方法。
  8. 少なくとも記録媒体の後端が前記搬送ローラと前記ピンチローラとのニップを通過した直後に、前記搬送ローラに振動を付与することを特徴とする請求項6または7に記載の記録方法。
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