JP2008213993A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 搬送手段の搬送量可変手段を設けることで、記録シートの種類に応じて高精度で搬送することができ、高画質な画像記録を実現できる記録装置を提供する。
【解決手段】 搬送される記録シートPに記録を行う記録装置であって、記録シートの搬送方向において記録ヘッド61の上流側に配された第1搬送手段36、37と、搬送方向において記録ヘッドの下流側に配された第2搬送手段31、32、35と、を備える。記録シートの種類に応じて第1搬送手段の搬送量に対する第2搬送手段の搬送量を変化させる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリなど、画像情報に基づいて記録シートに画像を記録する記録装置に関する。
記録装置は、パソコン、ワードプロセッサ、電子タイプライター、ファクシミリ装置などの入力情報を記録シートに記録するために広く使用されている。近年、パソコンの一般家庭への普及に伴い、記録媒体としての記録シートに記録を行う記録装置の普及も目覚しい。記録装置においては、一般的な用紙への文字記録から、銀塩写真にも匹敵する写真画像まで記録できる装置が普及してきている。特に、インクを吐出して画像を形成するインクジェット記録装置では、画質向上が目覚しく、写真と同等の画質を再現するために様々な改良が加えられている。例えば、吐出するインク滴の大きさを非常に小さくして粒状感を低減したり、インク滴を細かいピッチで配置するいわゆる解像度を向上させたり、更には写真調の仕上がりを実現するために、光沢感のある記録媒体を用意したりしている。
このように小さいインク滴を細かいピッチで記録媒体上に着弾させて正確な記録を行うためには、記録ヘッドの吐出性能を向上させたり、記録ヘッドを走査させるキャリッジを正確に駆動することが重要である。さらにもう一つの重要な要素として、記録媒体である記録シートを正確に搬送することがある。記録シートの搬送方向において記録ヘッドの上流側に第1搬送手段を配し、下流側に第2搬送手段を配する構成が一般的である。第1搬送手段は搬送ローラとこれに押圧されるピンチローラとで構成され、第2搬送手段は排紙ローラとこれに押圧される拍車とで構成されるのが一般的である。その場合、先ず記録シートの先端部が搬送ローラで搬送され、記録が進んでいくと先端部が排紙ローラに到達する。その後、記録シートは、その後端部が搬送ローラとピンチローラのニップを抜けるまでは、搬送ローラと排紙ローラ対の両方のローラ対に挟持されて搬送される。そして、記録シートの後端部が搬送ローラを抜けた後は、記録シートは排紙ローラで搬送されることになる。
高画質を実現するためには、このような搬送機構における記録シートの搬送精度も重要な要素となる。そのため、搬送ローラの構造においても、ゴム状弾性体のローラから、金属軸に粒子を塗着した塗着ローラなどに変更することにより、ローラの精度向上や搬送安定性の向上が図られている。また、一般に、排紙ローラによる搬送量は搬送ローラによる搬送量より若干大きく設定されている。これは、記録シートが搬送ローラと排紙ローラの両方に挟持されて搬送されるときに、記録シートの種類によっては、画像形成により記録シートに伸びが生じ、搬送ローラと排紙ローラの間で記録シートが撓むという不都合の発生を防止するためである。つまり、記録シートが撓んで記録ヘッドと擦れるなどの不都合を無くすためである。
そこで、特許文献1には、記録媒体の種類に応じてピンチローラを搬送ローラに付勢する付勢力を変化させる補正手段を用いる記録装置が開示されている。また、特許文献2には、検出手段により記録媒体の後端がレジストローラの挟持から外れる直前であることを検出した際に、レジストローラの搬送量と搬送ローラの搬送とが同じになるように制御する記録媒体搬送装置が開示されている。
特開2002−347974号公報 特開平10−338379号公報
しかしながら、このような従来技術では、記録シートの種類が異なる場合に、各記録シートに対応して高品位の記録画像を確保することが難しいという課題があった。つまり、画像記録による記録シートの伸びが大きい記録シートと伸びが小さい記録シートとの両方に対応することができないという課題があった。例えば、画像記録による記録シートの伸びが少ない記録シート、特に高画質印字用の記録シート等の場合には、搬送ローラによる搬送量よりも排紙ローラによる搬送量が多くなる。このため、記録シートの後端が搬送ローラを抜ける前後で搬送量が変化してしまい、形成される画像を劣化させる原因となる。
特許文献1のように搬送ローラによる搬送量のみを記録シートの種類によって変更する技術では、異なる種類の記録シートに対応することは困難である。また、特許文献2のように、2つのローラ対のそれぞれを個々の駆動源で個別に駆動する構成でも、搬送量を記録シートの種類に応じて搬送ローラと排紙ローラで個々に変更するだけでは不十分であり、異なる種類の記録シートに対応することは困難である。つまり、記録シートの種類に応じて搬送ローラと排紙ローラの搬送量を相対的に変化させることが困難である。また、特許文献2の構成では、複数の駆動源が必要であり、装置サイズが大きくなり、コスト的にも高くなってしまう。
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、記録シートの種類に応じて記録シートを高精度で搬送することができ、高画質な画像記録を実現できる記録装置を提供することである。
本発明は、搬送される記録シートに記録ヘッドにより記録を行う記録装置において、記録シートの搬送方向において前記記録ヘッドの上流側に配された第1搬送手段と、前記搬送方向において前記記録ヘッドの下流側に配された第2搬送手段と、を備え、前記記録シートの種類に応じて前記第1搬送手段の搬送量に対する前記第2搬送手段の搬送量を変化させることを特徴とする。
本発明によれば、記録シートの種類に応じて記録シートを高精度で搬送することができ、高画質な画像記録を実現できる記録装置が提供される。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。図1本発明の一実施形態に係る記録装置を右前方から見た斜視図である。図2は図1の記録装置の縦断面図である。本実施形態では、記録装置がインクジェット記録装置である場合を例示する。記録装置は、積載された記録シートを分離給送する給送ローラ23を有する給送部、記録シートを搬送する搬送ローラ36を有する搬送部、並びに記録ヘッド61を搭載して往復移動するキャリッジ40を備えている。さらに、吸引ポンプ50、キャップ51及びワイパー52等を有する回復ユニットを備えている。
給送部は、記録シートPを積載する圧板21、記録シートを分離給送するための給送ローラ28、積載された記録シートから最上位の1枚を分離するための分離ローラ24aなどをベース20に取り付けて構成されている。また、分離されずに残された記録シートを積載位置に戻すための戻しレバー22などもベース20に取り付けられている。給送ローラ28は断面円弧の棒状をしている。給送ローラ28の駆動力は、ASFモータE0105から不図示のギア列を介して伝達される。圧板21には、記録シートPの左右位置を規制するための可動サイドガイド23が移動可能に設けられている。圧板21は、ベース20に回動可能に取り付けられ、圧板バネ21aにより給送ローラ28へ付勢されている。圧板21には、記録シートPの重送を防止するための摩擦係数の大きい材質からなる分離シート21bが設けられている。圧板21の給送ローラ28に対する圧接及び離間は不図示の圧板カムによって制御される。分離ローラ24aは、分離ローラホルダ24に軸支され、不図示の分離ローラバネにより給送ローラ28へ付勢されている。
分離ローラ24aは、不図示のトルクリミッタを介して軸支されており、所定値以上の負荷トルクで回転する。記録シートPを積載位置に戻すための戻しレバー22は、不図示のレバーバネにより解除方向に付勢されており、記録シートを戻すときはコントロールカムによって回動駆動される。圧板21、戻しレバー22及び分離ローラ24aの位置は、ASFセンサE0009によって検知されている。通常の待機状態では、圧板21及び分離ローラ24aは離間したリリース位置にあり、戻しレバー22は積載部の出口を塞ぐ位置にある。給送動作が開始されると、まず分離ローラ24aが給送ローラ28に当接され、戻しレバー22がリリースされるとともに圧板21が給送ローラ28に押圧される。そして、給送ローラ28が回転駆動され、記録シートの供給が開始される。先ず、所定枚数の記録シートのみが給送ローラ28と分離ローラ24aのニップへ送られる。送られた記録シートは、このニップで分離され、最上位の1枚のみが給送される。記録シートが搬送ローラ36とピンチローラ37のニップまで到達すると、圧板21及び分離ローラ24aはリリースされる。戻しレバー22は待機位置へ戻される。これらの動きはコントロールカムによって制御される。
搬送部は、搬送ローラ36及びピンチローラ37により搬送力を得る第1搬送手段と排紙ローラ31、32と拍車35により搬送力を得る第2搬送手段と、を備えている。搬送ローラ36は、金属軸の表面にセラミックの微小粒をコーティングした構造であり、金属軸の両端部分でシャーシ11に回転自在に軸支されている。搬送ローラ36と軸受との間には、搬送ローラを付勢することで回転時に所定の負荷トルクを与えることにより、安定した搬送を可能にするためのテンションバネ(不図示)が設けられている。搬送ローラ36に対し、複数のピンチローラ37が従動回転可能に押圧されている。
記録シートの搬送方向において搬送ローラ36の上流側には、記録シートを案内するペーパーガイドフラッパ33が配設されている。搬送ローラ36の下流側にはプラテン34が配されている。ピンチローラホルダ30にはPEセンサレバー29が軸支されている。PEセンサレバー29は記録シートの先端もしくは後端が通過する時に回動し、これをPEセンサE0007で検知することで記録シートを検知する。プラテン34はシャーシ11に取り付けられている。記録ヘッド61を搭載したキャリッジ40は、搬送ローラ36の下流側であってプラテン34と対向する位置において、記録シートの幅方向に往復移動可能である。キャリッジ40の移動に同期して記録ヘッド61を駆動することにより、記録シートに画像が記録される。
給送された記録シートは、先ず、ピンチローラホルダ30及びペーパーガイドフラッパ33に案内され、搬送ローラ36とピンチローラ37のニップへ送り込まれる。この際、PEセンサレバー29が記録シートの先端を検知することで、記録シートの記録位置を求めている。記録シートは、搬送モータE0002で駆動される搬送ローラ36により、プラテン34に沿って搬送される。プラテン34により、記録ヘッド61と記録シートの間隙を管理するとともに、記録シートの波打ちを抑制している。搬送モータE0002の駆動は、タイミングベルトを介して搬送ローラ36の軸上のプーリ36aに伝達される。搬送ローラ36の軸上には搬送量を検出するためのコードホイール36bが設けられている。コードホイール36bのマーキングをエンコーダセンサ39で読み取ることにより搬送量が検知される。
拍車35は、拍車ホルダ38に回転自在に軸支され、拍車バネ38aにより排紙ローラ31、32に圧接されている。記録された記録シートは、この第2搬送手段を通して装置本体外へ送り出される。排紙ローラ31、32は、搬送ローラ36の回転をギア列を介して伝達することにより同期駆動される。排紙ローラ31、32はプラテン34に取り付けられている。上流側の第1の排紙ローラ31は、金属軸に複数のゴムローラ部を設けた構造になっている。搬送ローラ36からの回転はアイドラギアを介して第1の排紙ローラ31に伝達される。第2の排紙ローラ32は樹脂の軸にエラストマーの弾性体を複数取り付けた構造になっている。第2の排紙ローラ32は、第1の排紙ローラ31の回転がアイドラギアを介して伝達されることで駆動される。
キャリッジ40は、記録シートの搬送方向と交差する方向に配されたガイドシャフト42及びガイドレール11aにより、移動可能に案内支持されている。ガイドレール11aはシャーシ11と一体に形成されている。キャリッジ40は、キャリッジモータE0001により、アイドルプーリ44bとの間に掛け回されたタイミングベルト44aを介して駆動される。タイミングベルト44aと平行にコードストリップE0005が配置されている。このコードストリップには、例えば150〜300lpiのピッチでマーキングが形成されている。キャリッジ40に搭載されたエンコーダセンサでコードストリップE0005のマーキングを読み取ることにより、キャリッジ40の位置を検知している。キャリッジ40には、記録ヘッド61を着脱自在に固定するためのヘッドセットレバー41が設けられている。さらに、キャリッジ40には、記録メディアの位置を検出するための反射型の光センサ49が取り付けられている。
上記構成において記録シートに記録を行うときは、搬送ローラ36により記録シートを画像を形成する行位置に搬送するとともに、キャリッジ40を搬送方向と交差する方向に移動させながら記録ヘッド61により画像を形成する。1ライン分の画像形成と所定ピッチの搬送とを交互に繰り返すことにより、記録シート全体の記録が行われる。インクジェット記録装置の場合は、画像情報に基づいて記録ヘッド61に配された複数の吐出口から選択的にインク滴を吐出することにより、記録シート上に画像が記録される。記録ヘッド61には、各色のインクタンクが交換可能に搭載されている。記録ヘッド61は、各吐出口内に配されたヒータの熱によりインクを膜沸騰させ、膜沸騰による気泡の成長または収縮によって生じる圧力変化によって吐出口からインクを吐出し、吐出したインク滴を記録シートに着弾させることにより記録を行う。
インクジェット記録ヘッドを用いる記録装置においては、記録領域外に回復ユニットが配設される。この回復ユニットは、記録ヘッドの吐出口面を覆うキャップ51、キャップ51に接続された吸引ポンプ50、吐出口面を拭き取り清掃するワイパー52などを備えている。吐出口面をキャップ51で覆うことにより吐出口におけるインクの蒸発を抑制することができる。また、吐出口をキャップ51で密閉した状態で吸引ポンプ50を作動させることにより、吐出口からインクを吸引して該吐出口内のインクをリフレッシュすることができる。また、ワイパー52を吐出口面に摺擦させることにより、該吐出口面に付着したインクやほこり等を除去することができる。吸引ポンプ50としては、例えばチューブをコロで扱いて該チューブ内に負圧を発生させるチューブポンプなどが使用される。回復ユニットには、専用のクリーニングモータE0003が設けられている。
この記録装置には、第1搬送手段による搬送量及び第2搬送手段による搬送量を変化させる搬送量可変手段が設けられている。そして、記録シートの種類に応じて上記搬送量可変手段を制御し、第1搬送手段及び第2搬送手段の一方の搬送量に対する他方の搬送量を変化させ得るように構成されている。
図3は本発明の第1の実施形態に係る第1搬送手段及び搬送量可変手段を示す縦断面図である。図4は第1搬送手段の搬送量を変化させる状態を示す側面図であり、(a)は搬送量を小さくしたときの状態を示し、(b)は搬送量を大きくしたときの状態を示す。ピンチローラ37はピンチローラホルダ30に回転自在に保持され、ピンチローラホルダ30はシャーシ11に設けられた支点71を中心に回動可能に軸支されている。シャーシ11に設けられた軸72にはねじりコイルバネからなるピンチローラバネ30aが装着されている。ピンチローラバネ30aの一端部はピンチローラ37に、他端部はピンチローラカム37aに、それぞれ係止されている。ピンチローラカム37aは、シャーシ11に回動可能に軸支されている。このようにピンチローラバネ30aの付勢力によりピンチローラ37を搬送ローラ36に圧接させることにより、記録シートの搬送力が生み出されている。
ピンチローラカム37aを不図示の駆動源により回転させることにより、ピンチローラ37に対するピンチローラバネ30aの付勢力を変化させることができる。これにより、ピンチローラ37の搬送ローラ36への押圧力(圧接力)を変化させることができる。この押圧力の変化により搬送ローラ36による記録シートの搬送量を変化させることができ、押圧力が小さくなると搬送量が小さくなり、押圧力が大きくなると搬送量が大きくなる。図4(a)では、ピンチローラカム37aの半径の小さい部位がピンチローラバネ30aの端部に接触しており、従ってピンチローラ37を搬送ローラ36に圧接させる押圧力は小さい。図4(b)では、ピンチローラカム37aの半径の大きい部位がピンチローラバネ30aの端部に接触しており、従ってピンチローラ37を搬送ローラ36に圧接させる押圧力は大きくなる。こうして、搬送量可変手段により第1搬送手段による搬送量を変化させる機構が構成されている。
図5は本発明の第1の実施形態に係る第2搬送手段及び搬送量可変手段を示す側面図であり、(a)は搬送量を小さくしたときの状態を示し、(b)は搬送量を大きくしたときの状態を示す。拍車35は、周囲に複数の凸形状を設けたSUS等の金属薄板からなる回転板を樹脂部と一体成形した構造を有し、拍車ホルダ38に回転自在に支持されている。拍車ホルダ38の両側には拍車35を排紙ローラ31、32へ押圧するための拍車バネ38aが取り付けられている。拍車35は、排紙ローラ31、32のゴムローラ部に対応する位置に配され主に記録シートの搬送力を生み出すものと、ゴムローラ部の間に配され主に記録シートの浮き上がりを抑えるものがある。拍車バネ38aの一方の端部は拍車ホルダ38に掛け止めされ、他方の端部はレバー39の先端部に掛け止めされている。
次にレバー39の動作を説明する。レバー39は、シャーシ11に設けられた支点73を中心に回転(揺動)自在に支持されている。そして、レバー39は、カム機構等により、拍車バネ38aの弾性力に抗して図5(a)中の矢印Z方向に回転可能である。レバー39の回転を制御することで拍車バネ38aの取り付け長さを変えることができ、拍車35の排紙ローラ31、32への押圧力を変化させることができる。図5(a)では、レバー39の先端部(拍車バネ38aの掛け止め部)が上昇位置にあり、拍車35の排紙ローラ31、32への押圧力は比較的小さい。図5(b)では、レバー39の先端部が下降位置にあり、拍車バネ38aによる拍車35の押圧力は比較的大きい。こうして、第2搬送手段の搬送力を変化させることができる。
図6〜図8は、本発明の第1の実施形態に係る搬送量可変手段の動作を示す側面図である。図6は第1搬送手段の搬送量に対して第2搬送手段の搬送量が大きくなるように制御した状態を示す側面図である。図7は第1搬送手段の搬送量と第2搬送手段の搬送量とが等しくなるように制御した状態を示す側面図である。図8は第2搬送手段の搬送量に対して第1搬送手段の搬送量が大きくなるように制御した状態を示す側面図である。
次に、記録シートを搬送するときの制御及び動作について説明する。普通紙や薄手の用紙のようにコシが弱い記録シート、あるいは、画像形成により伸びが発生しやすい記録シートを搬送する場合は、図6に示すような状態にセットされる。すなわち、記録ヘッド61より搬送上流側の第1搬送手段では、ピンチローラカム37aの回転位置をピンチローラバネ30aの弾性押し付け力が小さくなる位置に制御することにより、ピンチローラ37の搬送ローラ36への押圧力が小さくなるようにセットする。一方、記録ヘッドの搬送下流側の第2搬送手段では、カム機構等によりレバー39の回転位置(先端位置)を下降させて拍車バネ38aの弾性力が大きくなるように制御し、拍車35の排紙ローラ31、32への押圧力が大きくなるようにセットする。
この図6の状態では、ニップの挟持圧を増大させた排紙ローラ31、32(第2搬送手段)による搬送量は、ニップの挟持圧を低減させた搬送ローラ36(第1搬送手段)による搬送量よりも大きくなっている。そのため、画像形成により伸びが発生する(又は発生しやすい)記録シートを搬送する場合でも、搬送ローラ36と排紙ローラ31、32の間における記録シートPの撓みを低減することができる。これにより、記録シートが記録ヘッド61と接触するような不具合を回避することができ、記録画質を高品位に保つことができる。画像形成により搬送方向に伸びない(もしくは伸びが微小である)記録シートを搬送する場合は、図7に示すような状態にセットされる。すなわち、第1搬送手段では、ピンチローラカム37aの回転位置を制御することで、ピンチローラ37の搬送ローラ36への押圧力が小さくなる位置にセットされている。一方、第2搬送手段では、カム機構等によりレバー39の先端位置(回転位置)を上昇させて拍車バネ38aの弾性力が小さくなるように制御し、拍車35の排紙ローラ31、32への押圧力が小さくなるようにセットする。
この図7の状態では、第1搬送手段である搬送ローラ36とピンチローラ37のニップによる搬送量と、第2搬送手段である排紙ローラ31、32と拍車35のニップによる搬送量はほぼ等しくなる。そのため、記録シートPの後端部が搬送ローラ36とピンチローラ37のニップを抜ける前後において搬送量が変化することはない。従って、搬送方向に伸びない記録シートを搬送する場合は、搬送量可変手段を図7の状態に制御し、第1及び第2搬送手段における搬送量の差を無くすことにより良好な画像記録を行うことができる。シートの表面や裏面に特殊な処理が施されたり、特殊な材質のシートなど、搬送量が安定しにくい記録シートを搬送する場合は、図8に示すような状態にセットされる。すなわち、第1搬送手段では、ピンチローラカム37aの回転位置を制御することで、ピンチローラ37の搬送ローラ36への押圧力が大きくなる位置にセットされる。一方、第2搬送手段では、カム機構等によりレバー39の先端位置を下降させて拍車バネ38aの弾性力が大きくなるように制御し、拍車35の排紙ローラ31、32への押圧力が大きくなるようにセットする。
この図8の状態では、第1搬送手段である搬送ローラ36とピンチローラ37による搬送量と、第2搬送手段である排紙ローラ31、32と拍車35による搬送量はほぼ等しくなる。そのため、記録シートPの後端部が搬送ローラ36とピンチローラ37のニップを抜ける前後において搬送量が変化することはない。従って、特殊な処理が施されたり、特殊な材質である記録シートを搬送する場合は、搬送量可変手段を図8の状態に制御することで第1及び第2搬送手段における搬送量の差を無くすことにより、良好な画像記録を行うことができる。図7と図8のいずれの状態でも、搬送ローラ36による搬送量と排紙ローラ31、32による搬送量はほぼ等しくなっている。ただし、図7の状態の方が記録シートを挟持するニップにおける圧接力が小さいため、駆動系への負荷が少なくなり、記録シートの痛みも無くすことができる。このため、記録シートの種類に応じて図7の状態と図8の状態を適宜切り替えることが好ましい。
以上のような構成によれば、記録シートの種類に応じて最適な搬送を行うことが可能となり、良好な画像記録を行うことができる。また、本実施形態では、ピンチローラ37の押圧力と拍車35の押圧力を大小の2つの状態で切り替えているが、これは、上述のような大小の位置の間にピンチローラカム37aや拍車バネレバー39の制御位置を追加し、3段階以上に制御するように構成しても良い。以上の実施形態では、第1搬送手段の押圧力(ピンチローラ37の押圧力)と第2搬送手段の押圧力(拍車35の押圧力)を同時に切り替える場合を説明した。これに代えて、記録シートの種類や場合によっては、上述のような機構で一方もしくは両方の押圧力を変化させ得る搬送量可変手段を用いることにより、一方の搬送量のみを変化させ、他方に対する搬送量の比率を切り替えるように構成しても良い。これは、記録シートの種類によっては、このような構成の方が装置のコンパクト化やコストダウンの検知から望ましい場合が充分に想定されるからである。
図9は本発明の第2の実施形態において、第1搬送手段の搬送量に対して第2搬送手段の搬送量が小さくなるように制御した状態を示す側面図である。図10は第1搬送手段の搬送量に対して第2搬送手段の搬送量が大きくなるように制御した状態を示す側面図である。本実施形態では、排紙ローラ31、32に当接する拍車の数を変化させることにより搬送量を切り替えるように構成される。拍車ホルダ138Bに取り付けられた拍車135Bは排紙ローラ31、32に対し所定の圧力で押圧されている。この拍車135Bの押圧力は通常一定値に設定される。別の拍車ホルダ138Aは拍車バネ138bにより下方へ引っ張られている。拍車バネ138bの一端部は拍車ホルダ138Aに掛け止めされ、他端部はシャーシ11側の固定軸121に掛け止めされている。また、拍車ホルダ138Aはホルダカム139aによって上下位置を規制される。すなわち、拍車ホルダ138Aは、ホルダカム139aの回転位置を制御することにより、矢印Z方向の位置を制御される。ホルダカム139aの回転位置は不図示の駆動手段により制御される。
そこで、上下移動可能な拍車ホルダ138Aに、拍車135Aが取り付けられている。拍車135Aと拍車135Bは、記録シートの搬送方向と直角をなす方向に、それぞれ複数個ずつ設けられている。つまり、拍車135A及び拍車135Bは、互いに干渉しない位置に配置されている。第1搬送手段の搬送ローラ36と第2搬送手段の排紙ローラ31、32とで搬送量がほぼ等しい搬送を行う場合は、図9に示すように、ホルダカム139aの回転位置を制御し拍車ホルダ138Aを上昇位置にセットする。これにより、拍車135Aも一体に上昇し、排紙ローラ31、32から離間した位置にセットされる。この図9の状態では、第2搬送手段における拍車の押圧力は、押圧される拍車の数が少ない分小さくなる。また、第1搬送手段におけるピンチローラ37の押圧力も、ピンチローラカム37aの回転位置を制御することにより、小さくなるように制御されている。この状態では、第1搬送手段の搬送量と、第2搬送手段の搬送量がほぼ等しくなるようにセットされている。
第2搬送手段の排紙ローラ31、32において第1搬送手段の搬送ローラ36より大きい搬送量で搬送を行う場合は、図10に示すように、ホルダカム139aの回転位置を制御し拍車ホルダ138Aを下降位置にセットする。これにより、拍車135Aも一体に下降する。下降した拍車135Aは、拍車バネ138bにより排紙ローラ31、32に押圧される。そして、排紙ローラ31、32に圧接される拍車の数を増大させることで拍車の押圧力を増大させ、これにより、第2搬送手段の搬送量を増大させることができる。本実施形態では、この増大した第2搬送手段の搬送量は、第1搬送手段の搬送量よりも大きくなるように設定されている。このように下流側の搬送量を上流側より大きくすることで、上述の普通紙や薄手の用紙のように画像形成により伸びが発生しやすい記録シートの搬送などに対応することができる。
また、本実施形態では、記録シートPと当接する拍車の個数を変化させることで第2搬送手段における搬送量を変えるように制御するので、記録シートに対する拍車の押圧力を小さい値に抑えることが可能となる。このため、薄手の記録シートなど傷つきやすい記録シートを搬送する場合に一層適切に対応することができる。本実施形態でも、第1の実施形態と同様、第1搬送手段は、ピンチローラカム37aを制御することで搬送量を変化できるように構成されている。このため、本実施形態も、第1搬送手段による搬送量及び第2搬送手段による搬送量を変化させることができる。
なお、以上説明した実施形態では、キャリッジに搭載した記録ヘッドを用いるシリアルタイプの記録装置を例に挙げて説明した。しかしながら、本発明は、記録シートの記録領域の幅をカバーする記録ヘッドを用い、記録シートを搬送する副走査のみで記録を行うラインタイプの記録装置など、他の記録方式の記録装置及びそのシート搬送装置においても同様に適用可能である。また、本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、撮像画像形成装置などの単体の記録装置に限定されるものではない。本発明は、これらを組み合わせた複合装置、あるいはコンピュータシステムなどの複合装置における記録装置に対しても広く適用可能である。記録シートの材質についても、紙、プラスチックシート、写真調印画紙、布、OHP用シートなど、画像を記録できるものであれば、材質や形態に関わらず使用することができる。
本発明の一実施形態に係る記録装置を右前方から見た斜視図である。 図1の記録装置の縦断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る第1搬送手段及び搬送量可変手段を示す縦断面図である。 第1搬送手段の搬送量を変化させる状態を示す側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る第2搬送手段及び搬送量可変手段を示す側面図である。 第1搬送手段の搬送量に対して第2搬送手段の搬送量が大きくなるように制御した状態を示す側面図である。 第1搬送手段の搬送量と第2搬送手段の搬送量とが等しくなるように制御した状態を示す側面図である。 第2搬送手段の搬送量に対して第1搬送手段の搬送量が大きくなるように制御した状態を示す側面図である。 本発明の第2の実施形態において、第1搬送手段の搬送量に対して第2搬送手段の搬送量が小さくなるように制御した状態を示す側面図である。 第1搬送手段の搬送量に対して第2搬送手段の搬送量が大きくなるように制御した状態を示す側面図である。
符号の説明
31、32 排紙ローラ
34 プラテン
35、135A、135B 拍車
36 搬送ローラ
37 ピンチローラ
38、138A、138B 拍車ホルダ
38a、138b 拍車バネ
39 レバー
40 キャリッジ
61 記録ヘッド

Claims (8)

  1. 搬送される記録シートに記録ヘッドにより記録を行う記録装置において、
    記録シートの搬送方向において前記記録ヘッドの上流側に配された第1搬送手段と、
    前記搬送方向において前記記録ヘッドの下流側に配された第2搬送手段と、
    を備え、
    前記記録シートの種類に応じて前記第1搬送手段の搬送量に対する前記第2搬送手段の搬送量を変化させることを特徴とする記録装置。
  2. 前記第1搬送手段は、搬送ローラと該搬送ローラに押圧されるピンチローラにより記録シートを挟持して搬送することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記ピンチローラの前記搬送ローラへの押圧力を変化させることにより前記第1搬送手段の搬送量に対する前記第2搬送手段の搬送量を変化させることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記第2搬送手段は、排紙ローラと該排紙ローラに押圧される拍車により記録シートを挟持して搬送することを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  5. 前記拍車の前記排紙ローラへの押圧力を変化させることにより前記第1搬送手段の搬送量に対する前記第2搬送手段の搬送量を変化させることを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 前記排紙ローラに押圧される拍車の数を変化させることにより前記第1搬送手段の搬送量に対する前記第2搬送手段の搬送量を変化させることを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  7. 前記記録シートが画像形成により伸びやすい種類である場合は、前記第1搬送手段の搬送量に対して前記第2搬送手段の搬送量を大きくし、記録シートが画像形成により伸びない種類である場合は、前記第1搬送手段の搬送量と前記第2搬送手段の搬送量がほぼ等しくなるようにすることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  8. 前記記録ヘッドがインクを吐出して画像形成を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の記録装置。
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JP2013023307A (ja) * 2011-07-15 2013-02-04 Canon Electronics Inc シート搬送装置及びその制御方法、情報読取装置
JP2020138868A (ja) * 2020-06-09 2020-09-03 ローランドディー.ジー.株式会社 メディア搬送機構

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