JP4324017B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録ヘッドにより記録シートに記録を行う記録装置に関する。
パソコンを含む各種の情報処理装置の出力装置として、プリンタ、画像形成装置、ファクシミリ、複写機等のように、記録情報に基づいて記録手段により被記録材としての記録シートに記録する記録装置が使用されている。記録装置は、記録手段の種類によって、熱転写式記録装置、インクジェット記録装置、レーザー記録装置、ワイヤードット記録装置などに分類できる。また、記録装置は、搬送機構部によって搬送される記録シートに対して記録するように構成されており、記録方式により、記録手段によって記録シートを主走査しながら記録うしていくシリアル方式と記録シートの搬送(副走査)のみで記録していくライン方式に分けることができる。
最近では、デジタルカメラの普及に伴い写真調の画像をプリンタや複写機等で記録するようになった。また、それに伴い記録シートも写真調の画像を実現するためコート面を有する記録シートなど、様々な構造及び材質の記録シートが使用されている。プリンタ等の画像記録装置においては、記録シートの表裏両面に対する記録が可能なものがあり、最近ではコート面を有する記録シートにモノクロ及びカラーで画像を記録することができるものもある。
また、搬送ローラにより記録領域を通して搬送される記録シートに対して記録を行う記録装置においては、特許文献1に記載されているように記録領域における記録シートの姿勢及び位置を正しく規制することも目的として、給紙部から送紙部へ給紙された記録シートの先端を停止している搬送ローラとピンチローラのニップ部へ突き当てることで、斜行矯正動作を行うように構成されている。
前記斜行矯正動作は、記録シートの腰を利用してその先端を停止しているローラ対(駆動ローラと従動ローラ)のニップ部に向けて押し付けることで、記録シートの先端位置及び姿勢を規制して頭出しするために行われる。
特開2000−219365号公報
しかしながら、両面記録に際して記録シートの第1の面の記録時及び第2の面の記録時の両方で斜行矯正動作を行う記録装置においては次のような課題があった。すなわち、第1に、Uターン搬送部などを利用して両面記録するときには、記録シートの第1の面に画像記録した後、該第1の面と反対側の第2の面に画像記録するにあたって、Uターン搬送部などのローラが第1の面に対して滑る(摺動接触する)ことになり、画像記録された第1の面にローラ跡が残って画質が損なわれることがある。このようなローラ跡は、特に、第1の面にコート面を有する記録シートに両面記録する場合に発生しやすい。また、第1の面の記録を終了した後、Uターン搬送部内で搬送する際に、Uターン搬送パス内の搬送ローラが記録シートの第1の面に接触する。その際、画像記録した後の第1の面は膨潤しており、そのため、搬送ローラが滑るとローラ跡が残りやすく、画質及び信頼性が低下することになる。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、記録シートの搬送精度を維持しつつ、記録シートに両面記録する際のローラ跡の発生を無くすことができる記録装置を提供することである。
本発明は、記録ヘッドにより記録シートに記録を行う記録装置において、記録シートの搬送方向において記録ヘッドの上流側で記録シートを搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラに従動して回転するピンチローラと、記録シートの表裏を反転する反転部と、を有し、第1の面に記録を行うときは記録シートの先端を前記搬送ローラと前記ピンチローラとのニップ部に突き当てて斜行矯正を行い、第2の面に記録を行うときは記録シートの先端を前記ニップ部に突き当てる斜行矯正を行わないことを特徴とする。
また、本発明は、記録ヘッドにより記録シートに記録を行う記録装置において、記録シートの搬送方向において記録ヘッドの上流側で記録シートを搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラに従動して回転するピンチローラと、を有し、第1の面に記録を行うときは記録シートの先端を前記搬送ローラと前記ピンチローラとのニップ部に突き当てて斜行矯正を行い、第2の面に記録を行うときは記録シートの種類に応じて記録シートの先端を前記ニップ部に突き当てる斜行矯正の有無を選択することを特徴とする。
本発明は、記録シートを所定の搬送方向に搬送する搬送ローラと、該搬送ローラに従動して回転するピンチローラと、前記搬送ローラの前記搬送方向下流側において記録シートに記録を行う記録部と、前記搬送ローラによって前記搬送方向と反対方向に搬送された記録シートの表裏を反転するためのUターン搬送路と、前記Uターン搬送路に配され、前記搬送ローラによって前記搬送方向と反対方向に搬送された記録シートの記録が行われた第1の面に接触して該記録シートの表裏を反転して前記記録部へ戻すべく前記搬送ローラへ搬送する中間ローラと、を備え、停止している前記搬送ローラと前記ピンチローラのニップ部に記録シートの先端を当接させて該記録シートの斜行矯正動作を行う記録装置であって、記録シートがコート面を有するときは、第1の面に記録を行うときは正転している前記搬送ローラにより記録シートの先端を前記ニップ部の下流まで搬送させた後に前記搬送ローラの上流に配されたローラを停止させた状態で前記搬送ローラを逆転させて該記録シートの先端を前記ニップ部に押し付ける斜行矯正動作を行い、第1の面に記録した後に前記中間ローラによって表裏が反転された記録シートの第2の面に記録を行うときは斜行矯正動作を行わないことを特徴とする。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。図1は本発明の一実施形態に係る記録装置の機構部を右前方から見て示す模式的斜視図であり、図2は図1の記録装置の機構部を左前方から見て示す模式的斜視図であり、図3は本発明の一実施形態に係る記録装置の模式的縦断面図であり、図4は本発明の一実施形態に係る記録装置の搬送機構の概略構成を示す模式的側面図である。図1〜図3において、記録装置は、給紙部2、送紙部3、排紙部4、記録部(キャリッジ部)5、Uターン搬送部8、及び回復ユニット部6から構成されている。そこで、これらの構成部について、項目に分けて説明していく。なお、本実施形態では、記録装置がインクジェット記録装置である場合を例示する。
給紙部2:給紙部2は、被記録材である記録シートを積載する圧板21、記録シートを給紙する給紙ローラ28、記録シートを1枚ずつに分離する分離ローラ241、記録シートを積載位置に戻すための戻しレバー22等をベース20に取り付けて構成されている。積載された記録シートを保持するための給紙トレイ26がベース20又は外装に取り付けられている。給紙トレイ26は、多段式であり、使用するときは引き出して用いる。給紙ローラ28は断面円弧の棒状をしている。給紙ローラ28の用紙基準寄りに1つの分離ローラゴム281が設けられており、これによって記録シートを給送する。給紙ローラ28への駆動は、給紙部2に設けられたAPモータ273から駆動伝達ギア271及び遊星ギア272を介して伝達される。APモータ273は記録手段(記録ヘッド)7のインク吐出性能を維持回復するための回復ユニット部6と共用のモータである。
圧板21には可動サイドガイド23が移動可能に設けられて、記録シートの積載位置を規制している。圧板21はベース20に結合された回転軸を中心に回転可能で、圧板バネ212により給紙ローラ28に付勢される。給紙ローラ28と対向する圧板21の部位には、積載最終近くの記録シートの重送を防止する人工皮等の摩擦係数の大きい材質から成る分離シート213が設けられている。圧板21は、圧板カム214によって給紙ローラ28に当接、離間される。
ベース20には、記録シートを1枚ずつ分離するための分離ローラ241を保持する分離ローラホルダ24がベース20に設けられた回転軸を中心に回転可能に支持されている。分離ローラ241は分離ローラバネ242により給紙ローラ28に付勢される。分離ローラ241にはクラッチバネ243が取り付けられており、所定以上の負荷がかかると、分離ローラ241が取り付けられた部分が回転する。分離ローラ241は、分離ローラリリースシャフト244とコントロールカム25によって、給紙ローラ28に当接、離間される。圧板21、戻しレバー22及び分離ローラ241等の位置はASFセンサ29によって検知されている。
記録シートを積載位置に戻すための戻しレバー22は、回転可能にベース20に取り付けられ、解除方向に戻しレバーバネ221で付勢されている。記録シートを戻すときは、戻しレバー22がコントロールカム25によって回転する。通常の待機状態では、圧板21は圧板カム214でリリースされ、分離ローラ241はコントロールカム25でリリースされる。戻しレバー22は、記録シートを戻して積載する時に記録シートが奥に入らないように、積載口を塞ぐような積載位置に設けられている。この状態から給紙が始まると、モータ駆動によって、まず分離ローラ241が給紙ローラ28に当接する。そして、戻しレバー22がリリースされ、圧板21が給紙ローラ28に当接する。この状態で記録シートの給紙が開始される。
送り出される記録シートはベース20に設けられた前段分離部201で制限され、記録シートの所定枚数のみが給紙ローラ28と分離ローラ241のニップ部に送られる。送られた記録シートはこのニップ部で分離され、最上位の記録シートのみが搬送される。記録シートが搬送ローラ36とピンチローラ37の間まで到達すると、圧板21は圧板カム213によって、分離ローラ241はコントロールカム25によって、それぞれリリースされる。戻しレバー22はコントロールカム25によって積載位置に戻る。この時、給紙ローラ28と分離ローラ241のニップ部に到達していた余分の記録シートは積載位置まで戻される。
送紙部:送紙部3は板金の成形品から成るシャーシ11に取り付けられている。送紙部3は記録シートを搬送する搬送ローラ36と記録シートの前後方向端部を検知するPE(ペーパーエンド)センサ32を有している。搬送ローラ36は、金属軸の表面にセラミックの微小粒をコーティングした構造であり、その両端の金属部分でシャーシ11上の軸受38により回転可能に軸支されている。安定した搬送を維持するため、軸受38と搬送ローラ36の間に搬送ローラテンションバネが設けられ、搬送ローラ36に所定の負荷を与えている。
搬送ローラ36には従動する複数のピンチローラ37が当接して設けられている。ピンチローラ37はピンチローラホルダ30に保持され、ピンチローラバネ31でピンチローラホルダ30を付勢することでピンチローラ37が搬送ローラ36に圧接され、これによって記録シートの搬送力を生み出している。ピンチローラホルダ30は、その軸部をシャーシ11の軸受で軸支することにより回転可能に支持されている。記録シートが搬送されてくる送紙部3の入口には記録シートをガイドするガイドフラッパー33及びプラテン34が配設されている。ピンチローラホルダ30には記録シートの先端及び後端の検出をPEセンサ32に伝えるPEセンサレバー321が設けられている。プラテン34はシャーシ11に取り付けられ、位置決めされている。ガイドフラッパー33は、搬送ローラ36の軸部と嵌合する軸受部331を中心に回転可能で、シャーシ11に当接することで位置決めされる。
送紙部3に送られた記録シートは、ピンチローラホルダ30及びガイドフラッパー33に案内されて、搬送ローラ36とピンチローラ37との間へ送られる。その際、搬送されてきた記録シートの先端がPEセンサレバー321により検知され、こ記録シートの記録位置が算定される。記録シートは、搬送モータ35により搬送ローラ対36、37が回転駆動されることでプラテン34に沿って搬送される。プラテン34の案内面には搬送基準面を成すリブが形成されており、記録手段7と記録シートとの隙間を管理するとともに、排紙部4と共に記録シートの浪打を規制している。
搬送ローラ36の駆動は、DCモータから成る搬送モータ35の回転力をタイミングベルト351を介して搬送ローラ36の軸に固定されたプーリ361に伝達することで行われる。搬送ローラ36の軸上には、搬送ローラ36による搬送量を検出するための150〜300lpiのピッチでマーキングされたコードホイール362が取り付けられている。シャーシ11には、コードホイール362を読み取るためのエンゴーダーセンサ363が取り付けられている。
搬送ローラ36の記録シート搬送方向における下流側には、画像情報に基づいて画像を記録する記録手段(記録ヘッド)7が配設されている。本実施形態では、記録手段7は往復移動可能なキャリッジ50に搭載されており、記録手段7をキャリッジ50に搭載することで記録部(キャリッジ部)5が構成されている。本実施形態では、記録手段7として、それぞれが異なる種類(例えば色)のインクを貯留した複数の独立したインクタンク71を交換可能に搭載したインクジェット記録手段が使用されている。記録手段7は、ヒータ等によりインクに熱を与えることが可能となっている。この熱によりインクは膜沸騰し、この膜沸騰による気泡の成長又は収縮によって生じる圧力変化によって記録手段7の吐出口(ノズル)から記録シート(被記録材)へインクが吐出される。記録情報に基づいてインクを吐出することで記録シート上に画像が記録される。
記録部(キャリッジ部):記録部であるキャリッジ部5は、往復移動可能なキャリッジ50に記録手段(記録ヘッド)7を搭載して構成されている。キャリッジ50は、互いに平行に設置されたガイドシャフト52及びガイドレール111に沿って往復移動可能に案内支持されている。ガイドシャフト52は記録シートの搬送方向と交差する方向に主走査させるためのものである。ガイドレール111は、キャリッジ50の後端部を保持することで、記録手段7と記録シートとの隙間を所定の値に維持する機能を有している。ガイドシャフト52はシャーシ11に取り付けられており、ガイドレール111はシャーシ11に一体に形成されている。
キャリッジ50はシャーシ11に取り付けられたキャリッジモータ54によりタイミングベルト541を介して駆動される。タイミングベルト541は、アイドルプーリ542によって所定の張力を付与された状態で張架されている。タイミングベルト541はキャリッジ50に対しゴム等のダンパー55を介して連結されており、キャリッジモータ54等の振動を減衰することで画像ムラを低減している。キャリッジ50の位置を検出するためのコードストリップ561がタイミングベルト541と平行に配置されている。コードストリップ561には150〜300lpiのピッチでマーキングが形成されている。キャリッジ50上のキャリッジ基板92に設けられたエンコーダセンサ56によりコードストリップ561のマーキングを読み取ることでキャリッジ50の位置が検出される。
キャリッジ基板92には、記録手段7と電気的な接続を行うためのコンタクト921も設けられている。キャリッジ50には、記録装置の電気基板9から記録手段7へ記録信号を伝えるためのフレキシブル基板57が接続されている。記録手段7をキャリッジ50上に位置決め固定するため、キャリッジ50には、位置決めのための突き当て部501と押し付け固定するための押圧手段511が設けられている。押圧手段511はヘッドセットレバー51に搭載されている。ヘッドセットレバー51は、回転支点を中心に回動することによりセットする際に記録手段7に作用する構成になっている。ガイドシャフト52の両端には偏心カム521が固定されている。回復ユニット部6のメインカム63によりギア列591を介して偏心カム521まで駆動を伝達することによってガイドシャフト52を上下に昇降させることができる。このことによって、キャリッジ50を昇降させ、厚みの異なる記録シートPに対しても最適な隙間(ギャップ)を形成することができる。
キャリッジ50には、記録手段7からの吐出インクの記録シート上での着弾ズレを自動で補正するためのレジ調整センサ59が取り付けられている。センサ59は反射型の光センサであり、発光素子からの光で記録シート上の記録画像のパターンを照射し、所定の画像パターンからの反射光を受光することで最適なレジ調整値を求めることができる。上記構成において、記録シートに画像形成するときは、ローラ対36、37により記録シートを画像形成する行位置(記録シートの搬送方向の位置)へ搬送すると共に、キャリッジモータ54によりキャリッジ50を画像形成する列位置(記録シートの搬送方向と垂直な位置)に移動させて、記録手段7を画像形成位置に対向させる。次いで、電気基板9からの画像信号により記録手段7が記録シートに向けてインクを吐出することで、記録シート上に画像が記録される。
排紙部:排紙部4は、2本の排紙ローラ40、41と、排紙ローラ40、41に所定圧で付勢されて従動回転可能な拍車42と、搬送ローラ36の駆動を排紙ローラ40、41に伝達するためのギア列と、を備えている。排紙ローラ40、41はプラテン34に装着されている。記録シート搬送方向で上流側の排紙ローラ40は、金属軸に複数のゴム部401を設けた構造を有する。搬送ローラ36からの駆動がアイドラギアを介して排紙ローラ40に伝達されることで、両排紙ローラ40、41が同時に回転駆動される。排紙ローラ40の下流側に設けられた排紙ローラ41は樹脂の軸にエラストマーの弾性体411を複数取り付けた構成となっている。排紙ローラ41への駆動は、排紙ローラ40からアイドラギアを介して伝達される。
拍車42は周囲に複数の凸形状を設けた星形のSUS等の薄板部材と樹脂部とを一体化成形して構成され、拍車ホルダ43に回動可能に軸支されている。拍車42は、コイルバネを棒状に設けた拍車バネ44によって、拍車ホルダ43へ取り付けられると共に、排紙ローラ40、41へ押圧されている。拍車42には2種類あり、排紙ローラ40、41のゴム部及び弾性体部に対応する位置に配置されることで主に記録シートの搬送力を生み出すものと、その間の前記排紙ローラ40、41のゴム部及び弾性体部が無い位置に配置されることで主に記録されるときの記録シートPの浮き上がりを抑えるものがある。
排紙ローラ40、41の間には紙端サポート45が設けられている。この紙端サポートは、記録シートの両端を持ち上げて排紙ローラ40、41の先で該記録シートPを保持し、先出しの記録シートの記録画像を擦ることによる画像のダメージを防止するためのものである。紙端サポート45は、先端にコロ451が設けられた樹脂部材をサポートバネ452によって付勢することにより、該コロを所定圧で記録シートに押し付けるように構成されている。このような構成によれば、記録シートの両端を持ち上げて腰を作ることにより該記録シートを保持することができる。
以上説明した排紙部4によれば、記録部5で画像形成された記録シートは、排紙ローラ41と拍車42の間のニップに挟まれて搬送されることで、排紙トレイ46に排出される。排紙トレイ46はフロントカバー95に収納可能な構成になっており、記録するときに引き出して使用する。排紙トレイ46は先端に向けて高くなるとともに、両側端縁が高くなるような形態をしており、排出された記録シートの積載性の向上並びに記録面の擦れ防止が図られている。
Uターン搬送部(両面搬送部):図3及び図4において、前記送紙部3と共に搬送機構を構成するUターン搬送部(両面搬送部)8には、裏面記録を可能にするためのUターン搬送路が設けられている。装置本体の下部の前寄りの位置に、記録シートを収納したカセット81が装着されている。また、Uターン搬送部8には、カセット81内の記録シートを分離給紙するための給紙ローラ821が設けられており、カセット81には、積載された記録シートを給紙ローラ821に当接させるための圧板822が設けられている。さらに、Uターン搬送部8のベース84には、記録シートを給送する給紙ローラ821、記録シートを分離する分離ローラ831、最上位以外の記録シートを積載位置に戻すための戻しレバー824、給紙ローラ821に記録シートを押圧するための圧板822、及び給紙ローラ821に対する圧板822の付勢、離間を制御するための制御手段825などが取り付けられている。カセット81は2段の収縮構造になっており、記録シートのサイズにより使い分けることができる。小サイズ紙積載時あるいはカセット不使用時には、カセット81を収縮させて本体外装部9の内部に収納する。
給紙ローラ821は断面円弧の棒状をしている。給紙ローラ821の用紙基準寄りの位置に1つのローラゴムが設けられており、このローラゴムによって記録シートを給紙する。給紙ローラ821の駆動は、Uターン搬送部8に設けられたUターン搬送モータ85により、駆動伝達ギア851及び遊星ギア852等を介して行われる。圧板822には可動サイドガイド827が移動可能に装着されており、カセット81内における記録シートの積載位置を規制している。圧板822は、カセット81に結合された軸を中心に回転可能に支持され、ベース84との間に設けられた圧板バネ828などから成る加圧制御手段825によって給紙ローラ821に向けて付勢されている。給紙ローラ821と対向する圧板822の部位には、最上位近くの複数枚の記録シートが送り出される重送を防止するための分離シート829が設けられている。この分離シート829は、人工皮等の摩擦係数の大きい材質で形成されている。また、圧板822は圧板カム836によって給紙ローラ821に対し当接、離間される。
Uターン搬送部8のベース84には、記録シートを1枚ずつ分離するための分離ローラ831を軸支した分離ローラホルダ833が回転可能に取り付けられている。分離ローラホルダ833は、分離ローラバネ837により分離ローラ831を給紙ローラ821に当接させる方向に付勢されている。分離ローラ831は、クラッチバネ834に取り付けられ、所定以上の負荷が作用すると、該分離ローラ831が取り付けられた部分が回転できる構成になっている。さらに、分離ローラ831は、分離ローラリリースシャフト835とコントロールカム836によって、給紙ローラ821に当接、離間させられる。圧板822、戻しレバー824及び分離ローラ831の位置は、Uターン搬送部8に設けられたUターンセンサ841によって検知されている。また、記録シートを積載位置に戻すための戻しレバー824は、Uターン搬送部8のベース84に回転可能に取り付けられ、戻しレバーバネ823によって解除方向に付勢されている。記録シートを戻すときには、戻しレバー824をコントロールカム836によって回転させる。
通常の待機状態では、圧板822は圧板カム836によりリリースされ、分離ローラ831はコントロールカム836でリリースされ、戻しレバー824は記録シートPを積載位置に戻している。この戻しレバー824は、積載された記録シートが奥に入らないように、積載口を塞ぐような積載位置に設けられている。この待機状態から給紙が始まると、まず、モータ駆動によって分離ローラ831が給紙ローラ821に当接する。そして、戻しレバー824がリリースされ、圧板822が給紙ローラ821に当接する。この状態で、記録シートの給紙が開始される。まず、モータ駆動によって分離ローラ831が給紙ローラ821に当接する。
記録シートの移動はベース84に設けられた前段規制手段で制限され、記録シートの最上位の数枚のみが給紙ローラ821と分離ローラ831の間のニップ部へ送られる。送られたシート材Pはこのニップ部で分離され、最上位の1枚のシート材Pのみが給紙ローラ821により給送(搬送)される。給送された記録シートが第1の中間ローラ86と第1のピンチローラ861の間まで到達すると、圧板822は圧板カムによってリリースされ、分離ローラ831はコントロールカムによってリリースされる。戻しレバー824は前記コントロールカムによって積載位置に戻され、それによって、給紙ローラ821と分離ローラ831の間のニップ部に到達していたその他の記録シートは積載位置まで戻される。記録シートの搬送方向を反転(Uターン)させるために、Uターン搬送部8の2箇所に中間ローラ(第1の中間ローラ及び第2の中間ローラ)86、87が配置されており、それぞれの中間ローラに対しピンチローラ861、871が付勢状態で配設されている。
これらの中間ローラ86、87は、金属軸の芯金の4〜6箇所にゴム硬度40〜80度のEPDMを取り付けた構造を有する。このゴム部に対応した位置に、記録シートを挟持するためのピンチローラ861、871が配設されている。各ピンチローラ861、871は、ばね軸に取り付けられることで、それぞれの中間ローラ86、87に向けて付勢されている。搬送パスを形成するために、内側面を形成するインナーガイド881と外側面を形成するアウターガイド882が配置されている。
給送(分離、搬送)された記録シートが、Uターン搬送路へ導入され、第1のローラ対である第1の中間ローラ86と第1のピンチローラ861のニップ部まで到達すると、圧板822は圧板カム836によってリリースされ、分離ローラ831はコントロールカム836によってリリースされる。戻しレバー824はコントロールカム836によって積載位置に戻され、それによって、給紙ローラ821と分離ローラ831の間のニップ部に到達していたその他の記録シートは積載位置まで戻される。第1のローラ対86、861の下流側には第2の中間ローラ87と第2のピンチローラ871から成る第2のローラ対が配置されている。すなわち、Uターン搬送路へ送給される記録シートの搬送方向を反転(Uターン)させるために、該Uターン搬送路の2箇所に中間ローラ対86、87が配置されており、それぞれの中間ローラに対して従動ローラとしてのピンチローラ861、871が付勢状態で配設されている。
給紙部2の搬送路(送給路)とUターン搬送部8の搬送路(Uターン搬送路)との合流点は揺動可能な切替えフラッパー883で形成され、各搬送路からの合流がスムーズに行われるように構成されている。給紙部2もしくはUターン搬送部8から送給された記録シートの先端が搬送ローラ36とピンチローラ37の間に到達すると、給紙部2からの記録シートの場合と同様に、停止した搬送ローラ36とピンチローラ37のニップ部に先端が当接して記録シートが湾曲することで記録シートの斜行矯正(頭出し)作業が実施される。その後、搬送ローラ36とピンチローラ37により正方向(排紙方向)に搬送される記録シートに対して、記録手段7による記録が行われる。第1の面に記録された記録シートは搬送ローラ36とピンチローラ37の間を抜ける。
第1の面に続いてその裏面である第2の面にも記録する両面記録を行う場合は、第1の面に記録された記録シートの後端を再度搬送ローラ36とピンチローラ37との間に挟み込ませる。この場合、ピンチローラ37を昇降機構884によって上昇(離間)させた状態で排紙ローラ40、41によって記録シートを送り込んでからピンチローラ37を下降させるので、記録シートを搬送ローラ36とピンチローラ37との間にスムーズに挟持させることができる。こうして搬送ローラ36とピンチローラ37の間に挟持された記録シートは、搬送ローラ36を逆転駆動することにより、Uターン搬送路側へ切り替えられた切替えフラッパー883によってUターン搬送部8へ再度送り込まれる。
Uターン搬送部8へ送り込まれた記録シートは、両面ローラ891とピンチローラ892に挟持され、両面インナーガイド(ガイド部材)893等に案内されながら搬送される。Uターン搬送部8内の搬送路は、図示のように、所定長さの搬送を過ぎると第1の中間ローラ86及び第2の中間ローラ87によるUターンパス(Uターン搬送路)に合流する。各中間ローラ86、87は金属軸の芯金の4〜6箇所にゴム硬度40〜80度のEPDMを取り付けた構造を有する。このゴム部に対応した位置に、記録シートを挟持するためのピンチローラ861、871が配設されている。各ピンチローラ861、871は、ばね軸に取り付けられることで、それぞれの中間ローラ86、87に向けて付勢されている。Uターン搬送路を形成するために、内側面を形成するインナーガイド881と外側面を形成するアウターガイド882が配置されている。
第1の面に記録された記録シートは上記Uターン搬送路に沿って搬送される間に第2の面(第1の面の反対側の面)が図示上面になるように表裏を反転される。表裏反転された記録シートは、第1の中間ローラ86及び第2の中間ローラ87の駆動によって、再度、搬送ローラ36及びピンチローラ37のニップ部へ送り込まれる。そして、搬送ローラ36の駆動により記録シートが記録領域を通して搬送される間に、記録手段7によって該記録シートの第2の面に対する記録が行われる。
次に、本発明の一実施形態に係る記録装置において両面記録を行う際の記録シートの搬送方向における斜行矯正動作を含む記録動作について説明する。この斜行矯正動作は、搬送される記録シートの搬送方向における先端を、停止しているローラ対(駆動ローラと従動ローラ)のニップ部に該記録シートの腰を利用して押し付けることにより、記録される記録シートの先端位置及び姿勢を規制することで頭出しする動作である。給紙部2又はUターン搬送部8から給紙された記録シートは、送紙部3によって搬送され、往復移動するキャリッジ50に記録手段7を搭載して構成された記録部(キャリッジ部)5が記録シートの搬送方向に対して交差する方向に往復走査することで画像記録される。
両面画像記録を行う際は、記録シートの表裏面の一方の面(第1の面)の画像記録が終了した後、記録シートは排紙されずに排紙部4で停止され、送紙部3の逆転駆動によりUターン搬送部8内へ送り込まれる。Uターン搬送部8の搬送路は、所定量の搬送の後にカセット81からの給紙とを切替えるための両面フラッパー895を通過すると、Uターン部分(表裏反転のためのパス部分)になる。そして、記録シートは、第1の中間ローラ86及び第2の中間ローラ87に沿って搬送される間に表裏を反転される。表裏を反転された記録シートは、再度搬送ローラ36及びピンチローラ37によって挟持され、記録領域を搬送される間に画像記録される。
コート面など斜行矯正を行ったときに送りローラ(搬送ローラ等)のゴム跡が付く面を有しない記録シート、つまり表裏のいずれの面で斜行矯正を行ってもゴム跡が付かない記録シートを使用する場合は、通常、第1の面及びその反対側の第2の面のいずれに画像記録する場合でも、送紙部3の停止している搬送ローラ36とピンチローラ37のニップ部に記録シートの先端を突き当てることで斜行矯正(頭出し)を行うようにしている。
しかし、コート面など斜行矯正を行うことでゴム跡(ローラ跡)が付くような表面を有する記録シートの場合、第1の面に記録した後、その反対側の第2の面に画像記録を行う際に第1の面に記録するときと同様の記録動作を行うと、記録された第1の面にローラ跡が残ってしまうという不都合がある。その理由は、第1の面に記録された記録シートが第2の面に記録するためにUターン搬送部8内で搬送されているとき、画像記録された第1の面がUターン(表裏反転)用の中間ローラ86、87に接触しており、搬送ローラ36のニッブ部に突き当てて斜行矯正を行っているときに中間ローラ86、87が画像記録されて膨潤している第1の面を滑りながら回転して擦ることにある。
そこで、本実施形態に係る記録装置においては、コート面のような斜行矯正によってローラ跡が残りやすい記録面を有する記録シートに両面記録する場合、記録シートの第1の面に記録するにあたっては、すなわち該第1の面が記録手段と対向する状態のときには、記録シートの搬送方向に対して斜行矯正動作を行い、記録シートの第1の面と反対側の第2の面に記録するときなど、第2の面が記録手段に対向する状態のときには斜行矯正動作を行わないように構成されている。
具体的には、本実施形態においては、コート面のようなローラ跡が残りやすい記録シートに両面記録する場合は、該記録シートの第1の面が記録手段と対向する状態すなわち第1の面に記録するにあたっては、給紙部2から記録シートが送紙部3へ搬送されても記録シートの先端を停止している搬送ローラ36とピンチローラ37のニップ部に突き当てる動作を行うことなくそのまま規定量だけ搬送し(例えば、搬送ローラ36及びピンチローラ37を規定量だけ回転駆動することで規定量だけ搬送し)、その後、給紙ローラ28と分離ローラ241、あるいは第1の中間ローラ86と第2の中間ローラ87を停止させた状態で、搬送ローラ36を逆転駆動させて記録シートの搬送方向に対して先端を搬送ローラ36とピンチローラ37のニップ部まで戻すことにより、記録シートの腰を利用してその先端を該ニップ部に向けて押し付けることで斜行矯正動作(先端の位置及び姿勢を規制して頭出しする動作)を行う。
上記のように記録シートの第1の面が記録手段と対向する状態で斜行矯正動作を行った後、該記録シートの第1の面に対する画像記録を行う。第1の面の画像記録を終了した後、第2の面に画像記録を行うために、記録シートを送紙部3(搬送ローラ36)によってUターン搬送部8に導入する。このUターン搬送部8において、記録シートは、中間ローラ86、87によって表裏反転(Uターン)させられるとともに、第1の面に記録する際の後端を搬送方向に対する先端とする状態で搬送される。そして、Uターン搬送部8を通過した後、表裏反転された記録シートの搬送方向における先端(第1の面に記録する際の搬送方向における後端)が搬送ローラ36とピンチローラ37のニップ部に搬送されてきても、斜行矯正動作(記録シートの先端を該ニップ部に向けて押し付けることで先端の位置及び姿勢を規制して頭出しする動作)を行わずに、そのまま搬送して第2の面に対する画像記録を行う。
こうすることで、記録シートを停止している搬送ローラ36とピンチローラ37のニップ部に突き当てることに起因する記録シートとローラとの滑り、すなわち画像記録された第1の面に対する中間ローラ86、87の滑りを無くすことができ、それによって、第1の面における中間ローラ86、87のローラ跡の発生を無くしたり軽減したりすることができる。記録シートに対して自動両面記録で画像を形成する場合は、第1の面の画像記録から第2の面の画像記録までの時間が短いため、上記のローラ跡の発生の被害が大きくなる傾向にあるが、本実施形態によれば、第1の面の画像を記録するにあたっては斜行矯正動作を行い、第2の面の画像記録にあたっては斜行矯正動作を行わない制御を行うように構成するので、コート面などローラ跡が発生しやすい第1の面に記録した後に第2の面に記録する場合でも、極めて効果的にローラ跡の発生を軽減もしくは無くすことができ、記録画像の画質低下を防止することができる。
以上説明した実施形態によれば、記録シートに画像を記録する記録部5と、該記録部を通して記録シートを搬送する搬送手段36、37と、記録シートを自動的に表裏反転させるUターン搬送部8を有する記録装置において、記録シートに両面記録するとき、第1の面に記録した後に、Uターン搬送部8によって記録シートの表裏を反転して記録部に戻して第2の面に記録するように構成されている。さらに、前記搬送手段は搬送ローラ36と該搬送ローラに従動する従動ローラ37とを有し、第2の面に記録するときに搬送ローラ36が第1の面に接触するように構成されている。また、第2の面に記録するために記録シートをUターン搬送部8で搬送するときに、該Uターン搬送部のローラ86、87が第1の面に接触するように構成されている。
かかる記録装置において、コート面など斜行矯正を行ったときに送りローラ(搬送ローラ等)のゴム跡が付く面を有しない記録シートの両面に記録を行う場合は、記録シートの第1の面に記録を行うときも第2の面に記録を行うときも、停止している搬送ローラ36、従動ローラ37のニップ部に記録シートの先端を突き当てて、上流側の給紙ローラ28や、搬送ローラ86、87によってさらに搬送して記録シートを湾曲させて斜行矯正を行う。
コート面など斜行矯正を行ったときに送りローラ(搬送ローラ等)のゴム跡が付く面を有する記録シートの両面に記録を行う場合は、記録シートの第1の面に記録するにあたって送られてきた記録シートは搬送ローラ36とピンチローラ37のニップ部に突き当てる動作を行うことなくそのまま規定量だけ搬送し、その後、給紙ローラ28と分離ローラ241、あるいは第1の中間ローラ86と第2の中間ローラ87を停止させた状態で、搬送ローラ36を逆転駆動させて記録シートの先端を搬送ローラ36とピンチローラ37のニップ部まで戻すことにより、記録シートの腰を利用してその先端を該ニップ部に向けて押し付けることで斜行矯正動作(先端の位置及び姿勢を規制して頭出しする動作)を行う。第2の面を記録するにあたっては斜行矯正動作を行わないように構成されている。
上記のような制御は、記録シートの種類に関する情報に基づいて記録装置の制御手段825によって行われる。記録シートの種類に関する情報は、ホストコンピュータから画像情報とともに送られてくるものを前記制御手段が取得する。あるいは、記録装置にモード選択スイッチや紙種選択スイッチ(入力手段)を設け、選択されたモードや紙種に応じて第1の面の記録時及び第2の面の記録時における斜行矯正動作の有無、斜行矯正動作の種類が選択されて実行される。記録シートの種類に関する情報は、記録装置の搬送路や給紙トレイに紙種センサを設け、給紙トレイに積載されている記録シートから紙種を読み取ったり、記録部に搬送される途中の記録シートから紙種を読み取って取得することもできる。
以上説明した実施形態では、Uターン搬送部8を有する記録装置の場合を例に挙げたが、本発明はUターン搬送部(表裏反転部)を有しない場合、あるいは使用しない場合でも適用可能なものである。次に、Uターン搬送部を使用しない場合の実施形態について、図4を参照して説明する。図4において、給紙部2又はUターン搬送部8から給紙された記録シートは、送紙部3によって正方向(図示左向き)に搬送され、記録手段7を搭載したキャリッジ部5が搬送方向と交差する方向に往復走査することで第1の面の画像を記録される。その後、手動で記録シートを裏返し、再度給紙部2又はUターン搬送部8(そのカセット81)にセットし、第1の面の場合と同様に第2の面に記録するために、記録シートを搬送ローラ36とピンチローラ37のニップ部に給紙する。
ここで、斜行矯正動作を行ってもゴム跡が付かない記録シートに記録する場合は、第1の面及び第2の面ともに、画像記録の際に搬送部3の停止している搬送ローラ36とピンチローラ37のニップ部に記録シートの先端を突き当てることで斜行矯正動作を行うように制御する。一方、第1の面にコート面を有する記録シートの場合は、第1の面に画像記録するにあたっては、記録シートが搬送部3へ搬送されてもその先端を停止している搬送ローラ36とピンチローラ37のニップ部に突き当てる動作を行うことなくそのままある規定量だけ搬送し、その後、給紙ローラ28と分離ローラ241を停止させた状態で搬送ローラ36を逆転駆動させて記録シートの搬送方向に対して先端を搬送ローラ36とピンチローラ37のニップ部まで戻すことにより、記録シートの腰を利用してその先端を該ニップ部に向けて押し付けることで斜行矯正動作(先端の位置及び姿勢を規制して頭出しする動作)を行う。上記のように記録シートの第1の面が記録手段と対向する状態で斜行矯正動作を行った後、該記録シートの第1の面に対する画像記録を行う。
その後、手動で記録シートを裏返し、該記録シートを給紙部2又はカセット81にセットし、上述の第1の面に記録する際と同様に第2の面に記録するための給紙を行う。その際、第1の面が分離ローラ241又は第2の中間ローラ87に触れているため斜行矯正動作を行うときに第1の面にローラ跡が付くことから、第2の面が記録手段に対向する状態では(第2の面に画像記録するにあたっては)、前述のような記録シートの斜行矯正動作を行わずに画像記録を行う。これによって、前述の自動両面記録の場合と同様に、分離ローラ241又は中間ローラ86、87との滑り接触に起因するローラ跡の発生を無くしたり軽減することができる。このような手動によって両面記録を行う場合の第2の面の認識は、PCのプリンタドライバ上で指定することにより、任意の面を指定することができる。以上説明した手動による両面記録の場合の機構部及び制御手段の構成、並びに作用、効果は、前述した自動両面記録の実施形態の場合と同様である。
なお、上述の実施形態においては、被記録材としての記録シートに対して記録手段を相対移動(主走査)させながら記録するシリアル記録方式の記録装置の場合を例に挙げて説明したが、本発明は、被記録材の全幅又は一部をカバーする長さのラインタイプの記録手段を用いて副走査のみで記録するライン記録方式の記録装置の場合にも同様に適用することができ、同様の作用効果を奏するものである。また、本発明は、1個の記録手段を用いる記録装置、異なる色のインクで記録する複数の記録手段を用いるカラー記録装置、あるいは同一色彩で異なる濃度で記録する複数の記録手段を用いる階調記録装置、さらには、これらを組み合わせた記録装置の場合にも、同様に適用することができ、同様の効果を達成し得るものである。
さらに、本発明は、インクジェット記録装置に適用する場合、記録手段とインクタンクを一体化した交換可能なインクカートリッジを用いる構成、記録手段とインクタンクを別体にし、その間をインク供給用チューブ等で接続する構成など、記録手段とインクタンクの配置構成がどのような場合にも同様に適用することができ、同様の効果が得られるものである。なお、本発明は、インクジェット記録装置に適用する場合、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を用いる記録手段を使用するものである場合にも適用できるが、中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出する方式の記録手段を使用するインクジェット記録装置において優れた効果をもたらすものである。かかる方式によれば、記録の高密度化、高精細化が達成できるからである。
本発明の一実施形態に係る記録装置の機構部を右前方から見て示す模式的斜視図である。 図1の記録装置の機構部を左前方から見て示す模式的斜視図である。 本発明の一実施形態に係る記録装置の模式的縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る記録装置の搬送機構の概略構成を示す模式的側面図である。
符号の説明
1 記録装置
2 給紙部
3 送紙部(搬送機構)
4 排紙部
5 記録部(キャリッジ部)
7 記録手段(記録ヘッド)
8 Uターン搬送部(搬送機構)
11 シャーシ
111 ガイドレール
20 ベース
201 前段分離部
21 圧板
213 分離シート
214 圧板カム
22 戻しレバー
23 可動サイドガイド
24 分離ローラホルダ
241 分離ローラ
25 コントロールカム
26 給紙トレイ
273 APモータ
28 給紙ローラ
281 ローラゴム
29 ASFセンサ
30 ピンチローラホルダ
32 PEセンサ
321 PEセンサレバー
33 ガイドフラッパー
34 プラテン
35 搬送モータ
36 搬送ローラ
361 プーリ
362 コードホイール
37 ピンチローラ
39 エンコーダセンサ
40、41 排紙ローラ
42 拍車
43 拍車ホルダ
46 排紙トレイ
50 キャリッジ
52 ガイドシャフト
521 偏心カム
54 キャリッジモータ
541 タイミングベルト
542 アイドルプーリ
56 エンコーダセンサ
561 コードストリップ
57 フレキシブル基板
58 キャリッジ昇降モータ
59 レジ調整センサ
71 インクタンク
81 カセット
821 給紙ローラ
822 圧板
824 戻しレバー
825 制御手段
826 圧板カム
827 サイドガイド
829 分離シート
831 分離ローラ
832 分離ベース
836 コントロールカム
838 前段規制手段
84 ベース(Uターン搬送部)
841 センサ
85 両面モータ
86、87 中間ローラ(Uターン搬送部)
861、871 ピンチローラ
881 インナーガイド
882 アウターガイド
883 切替えフラッパー
884 ピンチローラ昇降機構(キャリッジ昇降機構)
891 両面ローラ
892 両面ピンチローラ
893 両面インナーガイド
894 両面アンダーガイド
895 両面フラッパー

Claims (5)

  1. 記録シートを所定の搬送方向に搬送する搬送ローラと、
    該搬送ローラに従動して回転するピンチローラと、
    前記搬送ローラの前記搬送方向下流側において記録シートに記録を行う記録部と、
    前記搬送ローラによって前記搬送方向と反対方向に搬送された記録シートの表裏を反転するためのUターン搬送路と、
    前記Uターン搬送路に配され、前記搬送ローラによって前記搬送方向と反対方向に搬送された記録シートの記録が行われた第1の面に接触して該記録シートの表裏を反転して前記記録部へ戻すべく前記搬送ローラへ搬送する中間ローラと、
    を備え、
    停止している前記搬送ローラと前記ピンチローラのニップ部に記録シートの先端を当接させて該記録シートの斜行矯正動作を行う記録装置であって、
    記録シートがコート面を有するときは、
    第1の面に記録を行うときは正転している前記搬送ローラにより記録シートの先端を前記ニップ部の下流まで搬送させた後に前記搬送ローラの上流に配されたローラを停止させた状態で前記搬送ローラを逆転させて該記録シートの先端を前記ニップ部に押し付ける斜行矯正動作を行い、
    第1の面に記録した後に前記中間ローラによって表裏が反転された記録シートの第2の面に記録を行うときは斜行矯正動作を行わないことを特徴とする記録装置。
  2. 前記記録部の前記搬送方向下流側において記録シートを搬送する排紙ローラを備え、前記搬送ローラと前記ピンチローラが離間した状態で前記第1の面に記録が行われた記録シートの後端が前記搬送ローラと前記ピンチローラの間を通過するように前記排紙ローラによって前記記録シートを前記反対方向に搬送し、その後前記搬送ローラと前記ピンチローラで記録シートを挟持して前記中間ローラに向けて搬送することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. ホストコンピュータから記録シートの種類に関する情報を取得することを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 記録シートの種類に関する情報を入力するための入力手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  5. 記録シートの種類に関する情報を取得するための紙種センサを備えることを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
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