JP7016916B2 - メディア搬送機構 - Google Patents

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本発明は、メディア搬送機構に関し、さらに詳細には、駆動ロールと従動ロールとによりメディアを挟持して搬送するメディア搬送機構に関する。
なお、本明細書において「メディア」とは、普通紙などの紙類よりなる各種の記録媒体は勿論のこと、PVC、ポリエステルなどの樹脂材料、アルミ、鉄などの金属材料、布、木材などのような各種の材料が含まれるものとする。
従来より、例えば、特許文献1として提示する特開2006-33510号公報に開示されているような画像作成および切り抜き装置が知られている。
特許文献1に開示された画像作成および切り抜き装置においては、インクヘッドおよびカッティングヘッドの移動方向に延設されたプラテン上に、駆動ロールと従動ロールとが対をなす構成が所定の間隔を空けて直線上に複数配設されたメディア搬送機構を備えている。
この駆動ロールは、それぞれ駆動モーターにより回転し、また、従動ロールは、それぞれ駆動ロールに所定の圧力により押圧された状態で、常時駆動ロールに弾接されている。なお、従動ロールは、メディアへのグリップ力を向上するために、その表面に、例えば、ゴム材料によるコーティングがなされている。
そして、メディア搬送機構では、駆動ロールと従動ロールとにメディアを挟持し、挟持されたメディアは駆動ロールが回転することによりインクヘッドおよびカッティングヘッドの移動方向と直交する方向に搬送される。
ところで、こうしたメディア搬送機構においては、メディアを確実に保持するとともに、印刷およびカッティング領域にロール跡を残さないようにするために、インクヘッドなどの移動方向における両端部の間に位置する従動ロール(つまり、両端部以外に位置する従動ロールであり、以下、「中央部に位置する従動ロール」と適宜に称する。)の押圧力を、両端部に位置する従動ロールの押圧力よりも小さくしていた。
なお、このとき、両端部に位置する従動ロールと中央部に位置する従動ロールとの外周面には、同程度のゴム硬度のゴム材料がコーティングされている。
しかしながら、両端部に位置する従動ロールと中央部に位置する従動ロールとの押圧力の差により、従動ロールのメディアに対するグリップ力に差が生じ、両端部に位置する従動ロールと駆動ロールとによる搬送量と中央部に位置する従動ロールと駆動ロールとによる搬送量とに差が生じてしまっていた。
即ち、従動ロールが高い圧力で駆動ロールを押圧している両端部における搬送量が、従動ロールが低い圧力で駆動ロールを押圧している中央部における搬送量よりも大きくなっていた。
これにより、搬送されるメディアが座屈し、メディアがインクヘッドやカッティングヘッドに接触してしまうなどの不具合が生じてしまうことが問題点として指摘されていた。
特開2006-33510号公報
本発明は、上記したような従来の技術の有する種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、搬送されるメディアの座屈を防止するメディア搬送機構を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、メディアを所定の方向に搬送するメディア搬送機構において、前記所定の方向と直交する方向に沿って並設され、端部に位置する第1の駆動ロールと端部以外に位置する第2の駆動ロールとを含み、駆動手段により駆動される少なくとも3つ以上の駆動ロールと、外周面が第1のゴム硬度のゴム材料により形成され、前記第1の駆動ロールに押圧しながら弾接する第1の従動ロールと、外周面が前記第1のゴム硬度よりも小さい第2のゴム硬度のゴム材料により形成され、前記第2の駆動ロールに押圧しながら弾接する第2の従動ロールと、前記第1の従動ロールの前記第1の駆動ロールへの圧力を調整可能な調整手段と、前記第1の従動ロールと前記第1の駆動ロールとによるテストメディアの第1の搬送量および前記第2の従動ロールと前記第2の駆動ロールとによるテストメディアの第2の搬送量を測定する測定手段と、テストメディアの前記第1の搬送量および前記第2の搬送量を記憶する記憶部を有し、前記第1の搬送量が前記第2の搬送量よりも大きいときには前記第1の従動ロールの前記第1の駆動ロールへの圧力を小さくし、前記第1の搬送量が前記第2の搬送量よりも小さいときには前記第1の従動ロールの前記第1の駆動ロールへの圧力を大きくするように、前記記憶部に記憶されたテストメディアの前記第1の搬送量と前記第2の搬送量との差に基づいて前記調整手段を制御して前記第1の従動ロールの前記第1の駆動ロールへの圧力を調整するマイクロコンピューターと、を有し、前記第1の従動ロールの前記第1の駆動ロールへの圧力を調整した後、前記第1の駆動ロールと前記第1の従動ロール、および、前記第2の駆動ロールと前記第2の従動ロールで前記メディアを挟持して搬送するようにしたものである。
好ましい一態様によれば、前記第2の従動ロールの前記第2の駆動ロールへの圧力および前記第2のゴム硬度は、前記第2の駆動ロールと前記第2の従動ロールとで前記メディアを挟持して搬送したときに、前記メディアの表面にロール跡が目視で確認されないように設定されている。
好ましい他の一態様によれば、前記第1の従動ロールは、前記第2の従動ロールが位置する側に向かって径が細くなるテーパー形状に形成され、前記第2の従動ロールは、円柱形状に形成されている。
好ましい他の一態様によれば、前記第1の従動ロールのゴム材料は、厚さ0.5~2mmのウレタンゴムあるいはH-NBRであり、前記第2の従動ロールのゴム材料は、厚さ2~5mmのウレタンゴムあるいはH-NBRである。
好ましい他の一態様によれば、前記測定手段は、前記第1の従動ロールの近傍に配置された第1のセンサと、前記第2の従動ロールの近傍に配置された第2のセンサと、を含んでいる。
本発明は、以上説明したように構成されているので、両端部に位置する従動ロールと駆動ロールとによる搬送量と、中央部に位置する従動ロールと駆動ロールとによる搬送量とが均一になり、搬送されるメディアの座屈を防止することができるという優れた効果を奏するものである。特に、座屈しやすい薄いメディアや、裏面(駆動ロールに当接する側)が滑りやすいメディアに対して有効である。
図1は、本発明によるメディア搬送機構を備えた画像作成および切り抜き装置の概略構成斜視説明図である。 図2は、図1に示す画像作成および切り抜き装置の要部の構成を示すベース部材のA矢視図である。 図3(a)は、押圧装置の概略構成説明図であり、また、図3(b)は、ニップ幅を説明する説明図である。 図4は、マイクロコンピューターの機能的構成を示すブロック構成説明図である。 図5(a)(b)は、テストメディアを搬送する従動ロールおよび駆動ロールを示す説明図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明によるメディア搬送機構の実施の形態の一例を説明することとする。
図1には、本発明によるメディア搬送機構を備えた画像作成および切り抜き装置の概略構成斜視説明図が示されており、また、図2には、図1に示す画像作成および切り抜き装置の要部の構成を示すベース部材のA矢視図が示されている。
この図1に示す画像作成および切り抜き装置10は、基台部材12に支持され、主走査方向に延長して配設された固定系のベース部材14を備えている。
このベース部材の左右両端には側方部材16Lと側方部材16Rとがそれぞれ配設されている。
左右2つの側方部材16L、16Rを連結する中央壁18の壁面には、主走査方向に延長してガイドレール20が配設されている。
そして、このガイドレール20には、摺動自在にカッティングヘッド24が配設されている。
また、中央壁18の壁面に平行して主走査方向に移動自在にワイヤー22が配設されており、このワイヤー22には、カッティングヘッド24が固定的に配設されている。
さらに、カッティングヘッド24の右方側には、ガイドレール20に摺動自在にインクヘッド28が配設されており、カッティングヘッド24とインクヘッド28とは、連結装置(図示せず。)を介して着脱自在な構成となっている。
なお、カッティングヘッド24およびインクヘッド28は、ベース部材14上に位置するメディアたるシート26に対応するように配設されている。
こうした画像作成および切り抜き装置10の全体の動作は、側方部材16R内に搭載されたマイクロコンピューター50によって制御されており、シート26は図1において主走査方向と直交する副走査方向に搬送される。
ここで、ベース部材14は、カッティングヘッド24およびインクヘッド28の下方側において、カッティングヘッド24およびインクヘッド28と対向して主走査方向に延設されたプラテン30を備えている。
そして、プラテン30には、主走査方向に沿って複数(少なくとも3つ以上)の駆動ロール32が配設されるとともに、左方側および右方側の端部に位置する駆動ロール32(つまり、両端部に位置する駆動ロール32である。)には、従動ロール34L、34Rが第1の圧力により駆動ロール32を押圧しながら弾接し、左方側および右方側の端部に位置する駆動ロール32の間に位置する駆動ロール32(つまり、左方側および右方側の端部に位置する駆動ロール32以外の駆動ロール32であり、中央部に位置する駆動ロール32である。)には、従動ロール36が第2の圧力により駆動ロール32を押圧しながら弾接している。
そして、画像作成および切り抜き装置10においては、この駆動ロール32および従動ロール34L、34R、36を中心としてメディア搬送機構が構成されている。つまり、駆動ロール32と従動ロール34L、34R、36とにシート26が挟持されて、駆動ロール32が駆動装置(図示せず。)の駆動により所定の方向に回転することにより副走査方向にシート26が搬送される。
より詳細には、従動ロール34L、34Rは、テーパー状に形成された略円柱形状であり、左方側の従動ロール34Lは右方側に向かって径が細くなるように配設され、右方側の従動ロール34Rは左方側に向かって径が細くなるように配設されている。
また、従動ロール34L、34Rには、押圧装置38が接続され、この押圧装置38により駆動ロール32への押圧力が、例えば、2~8kgfの範囲で調整される。
即ち、押圧装置38は、マイクロコンピューター50の制御により回転するカム40と、カムの回転により昇降する昇降板42と、従動ロール34L、34Rと接続され、昇降板42の昇降により支持部44-1を支点として回動して駆動ロール32への押圧力を変更する回動部材44とを有して構成されている(図3(a)を参照する。)。
なお、カム40は、駆動部(図示せず。)によりその回転が制御され、マイクロコンピューター50は、この駆動部の駆動を制御することでカム40の回転を制御する。
従動ロール34L、34Rは、外周面にゴム材料として、例えば、ウレタンゴムが、例えば、厚さ0.5~2mmでコーティングされている。
また、従動ロール34L、34Rの外周面にコーティングされているウレタンゴムは、例えば、ゴム硬度A90°とする。
従動ロール34L、34Rの近傍には、メディアの搬送量を算出するための所定の情報を検出するセンサ46が配設されており(図3(a)および図5(a)を参照する。)、このセンサ46により検出された所定の情報は、算出部56(後述する。)に出力され、この算出部56において駆動ロール32と従動ロール34L、34Rとにより搬送されるメディアの搬送量が算出される。
従動ロール36は、円柱形状に形成され、外周面にゴム材料として、例えば、ウレタンゴムが、例えば、厚さ2~5mmでコーティングされている。
また、従動ロール36の外周面にコーティングされているウレタンゴムは、従動ロール34L、34Rの外周面にコーティングされたウレタンゴムのゴム硬度より小さく、例えば、ゴム硬度A55±5°とする。
また、従動ロール36は、所定の圧力で駆動ロール32を押圧した状態で駆動ロール32と弾接されている。なお、所定の圧力とは、例えば、2~3kgfとする。
ここで、詳細な説明は省略するが、本願発明者により、従動ロール36の外周面にコーティングされているウレタンゴムのゴム硬度を、A90°としたときと、A55±5°としたときの、シート26の表面の従動ロール36によるロール跡の有無を目視にて確認する実験を行ったところ、ゴム硬度A90°のときにはシート26表面にロール跡が目視にて確認できたが、ゴム硬度55±5°のときにはシート26表面にロール跡を目視にて確認できないという実験結果が得られた。
また、複数の従動ロール36のうちの所定の従動ロール36の近傍には、メディアの搬送量を算出するための所定の情報を検出するセンサ48が配設されており(図5(b)を参照する。)、このセンサ48により検出された所定の情報は、算出部56(後述する。)に出力され、この算出部56において駆動ロール32と従動ロール36とにより搬送されるメディアの搬送量が算出される。
なお、従動ロール36のゴム硬度Aは、押圧力をP、ニップ幅をWとすると、下記(1)式を満たすとともに、実際にシート26を搬送したときに、シート26の表面に従動ロール36によるロール跡が目立たず、かつ、安定した搬送力(往復の繰り返し精度)が得られるように設定される。
W∝A-1,P・・・(1)
ニップ幅は、従動ロール34L、34R、36のシート26との接着面の副走査方向における長さを意味する(図3(b)を参照する。)。
マイクロコンピューター50は、印刷データやカッティングデータに基づいて各構成部材を制御して印刷処理およびカッティング処理を行う制御部52と、印刷データやカッティングデータなどの各種の情報を記憶する記憶部54と、センサ46により検出した検出結果からシート26の搬送量を算出する算出部56と、算出部56で算出したシート26の搬送量からカム40の回転量を算出し、算出結果に基づいてカム40の回転を制御する回転制御部58とを有して構成されている。
算出部56は、センサ46により検出したデータを取得し、取得したデータに基づいてシート26の搬送量を算出する。
また、回転制御部58は、算出部56で算出したシート26の搬送量から、駆動部(図示せず。)の駆動を制御してカム40の回転量を制御する。
以上の構成において、画像作成および切り抜き装置10により印刷処理あるいはカッティング処理を行う場合には、まず、使用するメディアに応じて、従動ロール34L、34Rの押圧力の調整を行う。
まず、シート26を所定の長さで短冊状に切断したテストメディアを、近傍にセンサ46が配設された所定の従動ロール36と駆動ロール32とに挟持させ、従動ロール36および駆動ロール32による搬送量の算出を行う(図5(b)を参照する。)。
具体的には、ユーザーによる操作子の操作により、従動ロール36による搬送量の算出が指示されると、駆動装置(図示せず。)を駆動して、テストメディアを副走査方向(例えば、後方側から前方側)に移動する。
なお、従動ロール36による搬送量の算出指示がなされると、センサ48が起動して、副走査方向に搬送されるテストメディアから所定の情報を取得する。
そして、センサ48により所定の情報が取得されると、算出部56において、従動ロール36および駆動ロール32による搬送量が算出される。
算出された従動ロール36および駆動ロール32による搬送量は、記憶部54に出力されて記憶される。
次に、テストメディアを左方側の従動ロール34Lと駆動ロール32とに挟持させ、従動ロール34Lおよび駆動ロール32による搬送量の調整を行う(図5(a)を参照する。)。
具体的には、ユーザーによる操作子の操作により、従動ロール34Lによる搬送量の調整が指示されると、駆動装置(図示せず。)を駆動して、テストメディアを副走査方向(例えば、後方側から前方側)に移動する。
なお、従動ロール34Lによる搬送量の調整指示がなされると、センサ46が起動して、副走査方向に搬送されるテストメディアから所定の情報を取得する。
そして、センサ46により所定の情報が取得されると、算出部56において、従動ロール34Lおよび駆動ロール32による搬送量が算出される。
算出された従動ロール34Lおよび駆動ロール32による搬送量は、記憶部54に出力されて記憶される。
従動ロール34Lおよび駆動ロール32による搬送量が算出されると、回転制御部58において、従動ロール36および駆動ロール32による搬送量と一致するために必要なカム40の回転量を算出し、算出した回転量に基づいてカム40を回転して、従動ロール34Lの押圧力を調整する。
つまり、カム40の回転により昇降板42が上昇あるいは下降する。そして、昇降板42が上昇すると、回動部材が矢印B方向に回動して従動ロール34Lによる駆動ロール32への押圧力が小さくなる。一方、カム40の回転により昇降板42が下降すると、回動部材が矢印C方向に回動して従動ロール34Lによる駆動ロール32への押圧力が大きくなる。
その後、テストメディアを右方側の従動ロール34Rと駆動ロール32とに挟持させ、従動ロール34Rおよび駆動ロール32による搬送量の調整を行う(図5(a)を参照する。)。
具体的には、ユーザーによる操作子の操作により、従動ロール34Rによる搬送量の調整が指示されると、駆動装置(図示せず。)を駆動して、テストメディアを副走査方向(例えば、後方側から前方側)に移動する。
なお、従動ロール34Rによる搬送量の調整指示がなされると、センサ46が起動して、副走査方向に搬送されるテストメディアから所定の情報を取得する。
そして、センサ46により所定の情報が取得されると、算出部56において、従動ロール34Rおよび駆動ロール32による搬送量が算出される。
算出された従動ロール34Rおよび駆動ロール32による搬送量は、記憶部54に出力されて記憶される。
従動ロール34Rおよび駆動ロール32の搬送量が算出されると、回転制御部58において、従動ロール36および駆動ロール32による搬送量と一致するために必要なカム40の回転量を算出し、算出した回転量に基づいてカム40を回転して、従動ロール34Rの押圧量を調整する。
つまり、カム40の回転により昇降板42が上昇あるいは下降する。そして、昇降板42が上昇すると、回動部材が矢印B方向に回動して従動ロール34Rによる駆動ロール32への押圧力が小さくなる。一方、カム40の回転により昇降板42が下降すると、回動部材が矢印C方向に回動して従動ロール34Rによる駆動ロール32への押圧力が大きくなる。
なお、上記したセンサ46、48を用いて行うメディアの搬送量の算出処理については、従来より公知の技術を用いることができるため、その詳細な説明は省略する。
このようにして、従動ロール34L、34Rの押圧力の調整を行って、従動ロール34Lおよび駆動ロール32による搬送量と、従動ロール34Rおよび駆動ロール32による搬送量と、従動ロール36および駆動ロール32による搬送量とを均一にした後に、従動ロール34L、34R、36と駆動ロール32にシート26を挟持した後に、シート26に対して、印刷処理あるいはカッティング処理が行われる。
以上において説明したように、本発明によるメディア搬送機構を備えた画像作成および切り抜き装置10は、左方側および右方側の端部に位置する従動ロール34L、34Rをテーパー形状とし、従動ロール34L、34Rの間に位置する従動ロール36および駆動ロール32によるメディアの搬送量に合わせて、従動ロール34L、34Rおよび駆動ロール32によるメディアの搬送量を調整可能な構成とした。
また、従動ロール36の外周面には、ウレタンゴムを厚さ2~5mmでコーティングするようにし、従動ロール36にコーティングしたウレタンゴムは、従動ロール34L、34Rにコーティングしたウレタンゴムのゴム硬度より小さくなるようにした。
これにより、本発明によるメディア搬送機構を備えた画像作成および切り抜き装置10においては、中央部に位置する従動ロール36のシート26に対するグリップ力が向上し、両端部に位置する従動ロール34L、34Rおよび駆動ロール32による搬送量と、中央部に位置する従動ロール36および駆動ロール32による搬送量との差が小さくなる。
さらに、本発明によるメディア搬送機構を備えた画像作成および切り抜き装置10にお
いては、使用するメディアに応じて、従動ロール34L、34Rおよび駆動ロール32によるメディアの搬送量を調整することができる。
これにより、本発明によるメディア搬送機構を備えた画像作成および切り抜き装置10によれば、搬送されるメディアの座屈をより確実に防止することができるようになる。
特に、薄厚のメディアや裏面(駆動ロール32に当接する面である。)が滑りやすいメディアに対して有効である。
なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(6)に示すように変形するようにしてもよい。
(1)上記した実施の形態においては、従動ロール34L、34R、36の外周面にゴム材料としてウレタンゴムをコーティングするようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、ゴム材料としては、ウレタンゴムではなく、H-NBR(Hydrogenated Nitrile Butadiene Rubber、水素化アクリロニトリルブタジエンゴム)をコーティングするようにしてもよい。
なお、H-NBRをコーティングした場合であっても、従動ロール36におけるH-NBRのゴム硬度は、従動ロール34L、34RにおけるH-NBRのゴム硬度はより小さく、例えば、従動ロール34L、34RにおけるH-NBRのゴム硬度はA90°とし、従動ロール36におけるH-NBRのゴム硬度はA55±5°とする。
(2)上記した実施の形態においては、従動ロール34L、34R、36の外周面にゴム材料をコーティングするようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、従動ロール34L、34R、36をゴム材料により形成するようにしてもよく、要は、従動ロール34L、34R、36の外周面が所定の厚さのゴム材料により形成されていればよい。
(3)上記した実施の形態においては、回転制御部58により、カム40の回転量を算出し、算出した回転量に基づいて、駆動部(図示せず。)を駆動してカム40を回転することで、従動ロール34L、34Rの押圧力を調整するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、駆動部(図示せず。)を設けずに、ユーザーによりカム40を回転することが可能な機構を設けるようにし、回転制御部58により算出したカム40の回転量に基づいて、当該機構の制御方法をユーザーに知らせ、ユーザーは、当該制御方法に基づいて当該機構を制御することにより、カム40を回転するようにしてもよい。
(4)上記した実施の形態においては、押圧装置38により従動ロール34L、34Rの押圧力を調整可能な構成としたが、これに限られるものではないことは勿論であり、押圧装置38を設けないようにしてもよい。
これにより、部品点数を少なくすることが可能となり、画像作成および切り抜き装置10の製造コストを抑制することができる。
(5)上記した実施の形態においては、本発明によるメディア搬送機構を画像作成および切り抜き装置に対して用いるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、本発明によるメディア搬送機構は、カッティング処理を行うカッティングプロッタ
、箔押し処理を行う箔押し装置など、メディアを搬送する必要のある各種の装置に対して用いるようにしてもよい。
(6)上記した実施の形態においては、上記した実施の形態ならびに上記した(1)乃至(5)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
本発明は、本発明は、各種のメディアを所定の方向に搬送するメディア搬送装置に用いて好適である。
10 画像作成および切り抜き装置、26 シート、32 駆動ロール、34L、34R、36 従動ロール、38 押圧装置、40 カム、42 昇降板、44 回動部材、46 センサ、50 マイクロコンピューター、56 算出部、58 回転制御部

Claims (5)

  1. メディアを所定の方向に搬送するメディア搬送機構において、
    前記所定の方向と直交する方向に沿って並設され、端部に位置する第1の駆動ロールと端部以外に位置する第2の駆動ロールとを含み、駆動手段により駆動される少なくとも3つ以上の駆動ロールと、
    外周面が第1のゴム硬度のゴム材料により形成され、前記第1の駆動ロールに押圧しながら弾接する第1の従動ロールと、
    外周面が前記第1のゴム硬度よりも小さい第2のゴム硬度のゴム材料により形成され、前記第2の駆動ロールに押圧しながら弾接する第2の従動ロールと、
    前記第1の従動ロールの前記第1の駆動ロールへの圧力を調整可能な調整手段と、
    前記第1の従動ロールと前記第1の駆動ロールとによるテストメディアの第1の搬送量および前記第2の従動ロールと前記第2の駆動ロールとによるテストメディアの第2の搬送量を測定する測定手段と、
    テストメディアの前記第1の搬送量および前記第2の搬送量を記憶する記憶部を有し、前記第1の搬送量が前記第2の搬送量よりも大きいときには前記第1の従動ロールの前記第1の駆動ロールへの圧力を小さくし、前記第1の搬送量が前記第2の搬送量よりも小さいときには前記第1の従動ロールの前記第1の駆動ロールへの圧力を大きくするように、前記記憶部に記憶されたテストメディアの前記第1の搬送量と前記第2の搬送量との差に基づいて前記調整手段を制御して前記第1の従動ロールの前記第1の駆動ロールへの圧力を調整するマイクロコンピューターと、を有し、
    前記第1の従動ロールの前記第1の駆動ロールへの圧力を調整した後、前記第1の駆動ロールと前記第1の従動ロール、および、前記第2の駆動ロールと前記第2の従動ロールで前記メディアを挟持して搬送する
    ことを特徴とするメディア搬送機構。
  2. 前記第2の従動ロールの前記第2の駆動ロールへの圧力および前記第2のゴム硬度は、前記第2の駆動ロールと前記第2の従動ロールとで前記メディアを挟持して搬送したときに、前記メディアの表面にロール跡が目視で確認されないように設定されている、請求項1に記載のメディア搬送機構。
  3. 前記第1の従動ロールは、前記第2の従動ロールが位置する側に向かって径が細くなるテーパー形状に形成され、
    前記第2の従動ロールは、円柱形状に形成されている、請求項1または2に記載のメディア搬送機構。
  4. 前記第1の従動ロールのゴム材料は、厚さ0.5~2mmのウレタンゴムあるいはH-NBRであり、
    前記第2の従動ロールのゴム材料は、厚さ2~5mmのウレタンゴムあるいはH-NBRである、請求項1~3のいずれか一つに記載のメディア搬送機構。
  5. 前記測定手段は、前記第1の従動ロールの近傍に配置された第1のセンサと、前記第2の従動ロールの近傍に配置された第2のセンサと、を含んでいる、請求項1~4のいずれか一つに記載のメディア搬送機構。
JP2020100125A 2020-06-09 2020-06-09 メディア搬送機構 Active JP7016916B2 (ja)

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