JP3749549B2 - パイル織物 - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は縫製性や成型性に優れ、かつ軽量で柔軟性のあるパイル織物に関する。更に詳しくは、本発明は車両内装、室内装飾等、外衣およびスラックスに有用な薄手のパイル織物、特にモケット織物に関する。
背景技術
車両内装、室内装飾等に用いられるモケットにより代表されるパイル織物は以下のようにして作られる。先ず2組の地経糸と地緯糸によって、2枚の地組織を織成し、その間をパイル糸が往復し接結経糸として2枚の織物を接結していく。
その後、織機上で2枚の地組織の間のパイル糸をナイフによって切断することにより、パイル面が向き合った2枚のモケット織物が得られる。
従来、車輌内装用モケット織物のパイル糸としてはナイロン紡績糸が用いられてきたが、高耐光性へのニーズ、原糸価格の低減の面からポリエステルでの代替ニーズが高まり、特開昭63−256748号公報。特開平6−102744号公報および特開平8−120542号公報にみられるように、ポリエステルパイル糸の断面形状、糸使いに関する種々の提案がなされている。
ところでポリエステルモケットパイル織物の地糸、すなわち地経糸、地緯糸としてはポリエステル(T)/レーヨン(R)混紡糸(以下T/R紡績糸と呼ぶ)の双糸が伝統的に用いられてきた。
この双糸を地部に配したポリエステルモケット織物は強度が大きいことに加え、レーヨンが含まれているので難燃処理をほどこさなくても、難燃規格に合致しているので、これまで地糸に関する提案はほとんどなされていない。すなわち、モケットの地糸に関する提案としては前掲のT/R紡績糸中に、低融点繊維を混在させ、これを製織後に溶融させることにより、バッキング樹脂なしでパイル抜けを防止する提案(特開昭61−146841号公報)、成型時の伸びに追随するように地糸の伸び特性を改良する提案(特開平8−302564号公報)がなされているだけであり、実際にモケット織物に使用されている地糸の素材はT/R紡績糸に尽きるといっても過言ではない。
ところで、紡績糸を製織する場合、単糸使いでは製織性が著しく悪化するので、該紡績糸を合糸撚糸した形の双糸として用いられている。特にモケット織物のような複雑な構造では紡績糸の単糸使いは糸切れが多くて使えず地糸、パイル糸共に紡績糸番手に応じて、2本〜3本の紡績糸を合糸:撚糸して用いている。モケット織物は地組織もしっかりとしており、生機の状態で既に立毛パイルが形成されているので、仕上げ工程では通常整毛(ブラッシング)によってパイルの立毛性を整えると共に、パイル繊維を捌いてカバーリング性を改善した上で、シャーリングによりパイル長を揃えるだけでよい。このパイル長に関して、紡績糸では周知のようにノット部が多く、このためシャーリング時にはこのノットを切断しないような配慮が必要となり、このためパイル長は一般に1.5mm未満には調整できない面もある。
またモケット織物ではパイル繊維の脱落を防ぐために、バッキング加工を施す。
しかしこうして得られたモケット織物はT/R紡績糸の双糸使いであり、糸自身が丸味を帯びていることから地厚である。したがってしっかりとした立毛パイル布地である反面、伸びが小さく、地厚であり、シート縫製しにくく、何枚も重ねミシン掛けする場合縫製し難い欠点がある。特に近時盛んになりつつある接着成型シートで縫製シートの縫目に相当する深絞り形状を型付けする場合、生地が厚く型付けし難いという欠点がある。
又、地部が紡績糸の双糸で織られ、かつ2枚の地組織の間をパイル用紡績糸(合撚糸)が接結しているので、いずれも太い糸使いとなり、その結果パイルとパイルとの間から地部が見えるという、所謂“地割れ現象”が起こり易い。この欠点を目立ちにくくする為に地糸用紡績糸の中に原着糸(短繊維)をミックスさせたものがあるが、充分な対策にはなっていない。さらにシート形状が曲面形状になってくると、前記の地割れ欠点が目立つ為、モケット織物は使い難い。勿論、パイル長の長いものを使えば地割れはなくなるが、一方で該織物の目付がつきすぎ高価格になると同時に車の軽量化という昨今のニーズに反する方向であり、モケット織物が内装用布地として使い難いものになってきた。
発明の開示
したがって、本発明の課題は、上述の欠点を解消し、地厚感がなく、成形性、縫製性に優れ、しかも短いパイル長(1.5mm未満)の形成も可能にするパイル織物を提供することにある。
課題を解決するための手段
本発明者らは従来のモケット織物によって代表されるパイル織物の欠点を解決するために、モケット織物に使用される素材、製造プロセスの基本的見直しを行った。その結果、特にモケットの地組織と地の厚さ(地厚)の関係に注目し、地経糸、地緯糸にポリエステルフィラメントよりなる無撚の交絡捲縮糸の扁平化現象を利用することにより、地厚感を低減し、軽量で、縫製や成型を容易にし、かつパイルが地割れし難いパイル織物を得るに至った。
かくして、本発明によれば、パイル織物の地部を構成する地糸として、ノントルクタイプのノントルク(0)ないし100T/m以下の低トルクのポリエステルマルチフィラメントからなる無撚・交絡糸であってS方向のトルクを有する仮撚捲縮糸とZ方向のトルクを有する仮撚捲縮糸との合糸に交絡が付与された仮撚捲縮糸が扁平状態で配されていることを特徴とするパイル織物が提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のパイル織物(後掲の実施例1)の断面写真の模写図である。
第2図は、従来のパイル織物(後掲の比較例1)の断面写真の模写図である。
第3図は、パイル織物の曲げ剛さの測定を説明する図である。
第4図は、パイル密度と毛倒れ性との関係を示すグラフである。
第5図は、本発明にしたがって得られるベルベット調製品の側面写真図である。
第6図は、本発明にしたがって得られるアストラカン調製品の写真図で、(a)は側面図、(b)はパイル表面の平面図である。
第7図は、本発明にしたがって得られるアムンゼン調製品の写真図で、(a)は側面図、(b)はパイル表面の平面図である。
第8図は、本発明にしたがって得られるスウェード調製品の写真図で、(a)は側面図、(b)はパイル表面の平面図である。
第7図の場合、それぞれ無撚のS方向のトルクを有する仮撚捲縮糸とをインターレース処理して得た無撚・交絡糸(300de)を地経糸Wp、地緯糸Wfに用いて製織したものであり、第2図の場合、T/R紡績糸(メートル番手30′S×双糸)を地部Gc、経糸Wp′および緯糸Wf′に用いたものである。各図において、PWはパイル長、GWは地厚、TWは総厚を示す。
両者の比較から明らかなように紡績糸使いの従来品では経糸Wp′、緯糸Wf′に共に丸味を帯びているのに対し本発明の場合、経糸Wp、緯糸Wf共に対照的に扁平状につぶれているのがわかる。その結果、本発明のパイル織物では、先ず地厚感が解消される。
さらに、この点について述べる。
パイル織物の地糸並びにパイル糸に使われている紡績糸は短繊維の集合体であり、毛羽と撚り、さらにはノットを多く有している。したがって、地組織の製織性を向上させる為にパイル糸、地経糸、地緯糸共に紡績糸の単糸を複数本合糸し、撚り合わされた状態で製織し、仕上げられている。当然のことながら、パイル織物の地組織部分の厚さGwは縫製性、成型性等に影響を及ぼし、地厚が薄い方が曲げ剛さも柔軟であるので縫製し易く、成型性もよい。
地厚Gwは経糸Wp、緯糸Wf、パイル糸Pの太さと織組織に関係しており、又、これらの糸の撚の有無によっても変化することになる。
単糸に強い撚りがあると(紡績糸の単糸がその例である)、2本合糸しても断面は変形し難く丸味をもったまま合糸されることになる。
この点、本発明で用いる無撚・交絡糸は、これに外力が加われば断面は変形してつぶれ易く、合糸すればそれぞれの断面は変形し合体し一つの断面になる。即ち甘撚り又は無撚状態の糸を用いて地組織を製織できるので、該組織の中で糸の断面は扁平状につぶれ地厚感も解消される。
併せて、交絡糸自体、フィラメントすなわち長繊維であることから、紡績糸にみられる過度のノットも存在しないので、シャーリングの際パイル長を自在に調整できる。
つまり、従来汎用されてきたのパイル長は勿論、紡績糸に付随したノットの存在の故に実現できなかった0.5mm以上1.5mm未満の短パイルも容易に実現できる。
そして、後者の短パイルの場合、地部の経糸Wp及び/又は緯糸Wfに着色糸を配すると地部の色もパイルを通して(パイルの間から)映えて見えるので全体として審美的なカラー効果が奏される。着色糸は原着糸、染色糸のいずれでもよいし、また、色の異なるフィラメント同志を合撚または混織したものであってもよい。
本発明で採用するフィラメント糸としては、仮撚捲縮糸、エアージェットクリンプ糸の捲縮糸が好ましいが、その中でも仮撚捲縮糸が好ましい。仮撚捲縮糸は無撚ではトルクを有しており、整経中断時や製織糸切時に糸がたるんだ場合スナールが発生し、その結果隣接する糸同志が絡んで作業性を著しく低下させる。トルクを消去するにはトルクを消す方向に撚糸すればよい。これは本発明の目的とするモケットの地厚を薄くすることにはならない。ここで、仮撚捲縮糸には第1ヒーター域で仮撚をセットした、いわゆるone heater仮撚捲縮糸と、該糸をさらに第2ヒーター域に導入して弛緩熱処理することによりトルクを減らした、いわゆるSecond heater仮撚糸とがあるが、モケット織物の地糸として伸びを出す観点からは前者が好ましい。
One heater仮撚捲縮糸ではトルクは150〜250T/mと強く、スナール発生も強く、無撚のままで製織することは不可能に近い。
そこで無撚でトルクの概念なく製織するため、S方向のトルクを有する仮撚捲縮糸とZ方向のトルクを有する仮撚捲縮糸とを引揃え、インターレース処理を施して交絡糸とする。
これにより、各糸のトルクが相互に打消された、ゼロトルクの仮撚捲縮糸(以下S−Z合糸仮撚捲縮糸と称する)が得られる。
合糸後の交絡糸のトルクは実質零であることが好ましいが、100T/mまでは許容できる。また、交絡糸としての交絡度は製織性並びに後述するバックコーティングの際の樹脂の付着状態に関係し、一般には5ケ/m〜150ケ/mの範囲にあればよい。
このような交絡糸の太さとしては75de〜600de、好ましくは100de〜500deの範囲において適用可能である。75de未満では製織時の糸切れが多くなり、又、シート縫製時のミシン糸による地糸切れが発生し好ましくない。一方、600deを越えると、地糸が太くなりすぎ、モケット織物としての品位が低下するばかりか、パイルの毛倒れが目立ち、製織時の目づれ等の欠陥が目立ち好ましくない。
そして、上記の75de〜600deの範囲で従来のT/R紡績糸双糸に比べて、格段に地厚を低下させることができる。
勿論、モケットの地部の厚さにはパイル糸の太さも関係してくる。従来の紡績糸使いのモケットでは、地糸だけでなくパイル糸についても製織性の点より紡績糸単糸をさらに2本以上合糸して撚糸した糸で構成されている。その結果極めて地糸部の厚いモケットすなわち、モケット総厚(パイル長+地糸厚さ)において、地部の厚さが厚く、パイル長の短いモケットしか得られない。
この点、パイル糸として製織可能な細い糸を用いれば、地部の厚さも薄くなり、さらに細い地糸を用いれば経糸、緯糸の織密度を上げることができ、パイル密度の高いモケットを得ることが可能になり、パイルの地割れは目立ち難くすることが出来る。
パイル糸の太さとしては製織可能な糸であればフィラメント糸でもスパン糸でもよく、30de〜600deの太さ、好ましくは50de〜500deの範囲で幅広く採用出来る。ただ30de未満になると、地糸にも細deが必要になり、経糸の筬密度が高くなりすぎ、縫製性、成形性が悪くなる。
ここで、パイル糸として細い地糸を用いれば経糸、緯糸の織密度を上げることができ、パイル密度の高いモケットを得られることは前述のとおりである。
これを図4を参照しつつ説明する。
該図はパイル立毛性限界を示すグラフであり、縦軸にパイル密度(万de/inch2)、横軸にパイル糸を構成するフィラメントの太さ(denier per filament,以下dpfと称する)をプロットしたもので、領域Cは、従来のモケットのパイル毛倒れ限界を示すパイル密度を、ハッチングされた領域Zは、本発明により実現されるパイル密度の範囲を示す。
毛倒れ性とは、パイル上に500g/4cmφの円板を置き、80℃の雰囲気で2時間後にパイルの毛倒れ具合を級付したもので、毛倒れのないものを5級、毛倒れしてつぶれてしまうものを1級で表わし、その間を5段階にランク付けする。この場合3級以上を合格とする。
ここで、従来品および本発明品で採用した地部の詳細は以下のとおりである。
Figure 0003749549
モケットは地糸にパイル糸が接結されている織物であり、地糸の密度が高い程接結するパイル本数を多くすることが可能になる。
パイル糸のヤーンデニールを一定とすれば、ヤーンの構成フィラメントのdpfが太い方が、立毛性は良く、毛倒れのないモケットが得られるが、風合いは硬くなる。一方、このdpfが細くなれば、風合いはソフトになるが、毛倒れし易く安定な立毛パイルは得られなくなる。第4図において、従来品は地部を構成する糸が太くて、地部の織密度を上げることができないので、領域Cで示されるようにパイル密度を上げていかないと安定なモケットを得ることができなかった。
ポリエステルのようなかたい繊維では、ソフトな風合を得るために、dpfの細いヤーンを用いようとすると、ヤーンデニールを太くする必要がある。しかし、これでは製織時にナイフでパイル糸を切断することが困難になってくるので、dpfの細かいモケットは得られていない。
この点、本発明では地糸に細デニールヤーンを用いることで、地糸の密度を上げることが可能になり、従来よりも細いパイルヤーンを数多く接結することが可能になり、その結果パイル糸のdpfを細くしても、ヤーンデニールを従来より細くすることができるので、カット性は問題なく、立毛性の高い、毛倒れしにくいソフトなモケットを得ることができる。
このように、本発明によれば、200,000〜500,000de/inch2の、従来は到底期待し得なかったパイル密度が実現される。その結果、パイル糸を構成するフィラメントのdpfを変えて、且つそのパイル糸の態様を種々変更することにより、例えばベルベット調、アストラカン調、アムンゼン調、さらにはスウェード調のモケット織物が創出される。
以下、これらについて詳述する。
a.ベルベット調
先ずパイル糸としてフィラメントから構成され、ヤーンの太さが75de〜300deのパイル糸、それも以下に定義する捲縮率(TC)が10%以下好ましくは0.1%〜8.0%のポリエステル系のパイル糸を用いて、モケット織物全体としての目付が200〜400g/m2好ましくは250〜350g/m2の範囲に収めることによって、ベルベット調のモケット織物となる。
ここでポリエステル系のパイル糸としては、沸水収縮率が互いに異なるフィラメント糸を混繊・交絡してなる、いわゆる異収縮混繊糸、前述の2H仮撚捲縮糸、さらには伸度の異なるフィラメント糸を引揃え必要に応じてインターレース処理を施してから低温仮撚加工(第1ヒーターの温度が80〜146℃程度)に付して得られる複合仮撚加工糸等から、TC≦10%を満足するものを選定すればよい。
これらの加工糸に共通して言えることは、フィラメントがわずかな捲縮を有することによりフィラメント間に微妙なく空隙が形成されて、糸全体としての膨らみが感じられる糸構造である。
このような糸使いでベルベルト調のモケット織物が得られる理由は次のように考えられる。
先ず、“ベルベット”は一般に以下のように定義される。
ベルベットとは、直線状の立毛状態で、表面が滑らかで美しく、パイル密度の高い、深味のある光沢を有する立毛パイルファブリックである。
第5図は、後掲の実施例4にしたがって、パイル糸を構成するフィラメントの平均デニールが2.0dpfより成るポリエステル複合仮撚加工糸(150de/72fil)を410,000de/inch2のパイル密度で製織したモケットである。フィラメントはわずかに縮れた状態で、フィラメント同志が膨らみ、横方向に開繊された状態で立毛パイルを形成しており、かつパイル先端部もフィラメントが1本、1本立毛状態で開繊されており、ソフトな風合タッチを有しており、深味のある光沢を有したベルベット調モケットである。
b.アストラカン調
先ず、パイル糸として、dpfが0.1〜1.5deのフラットヤーン(“フラット”とは捲縮のないことを言う)から構成され、ヤーンの太さが30de〜300deのパイル糸をニット・デ・ニット(Knit de Knit;以下KDKと称する)加工に付して、ヤーン全体としては編癖による湾曲を有するKDK加工糸を用いる。この場合ヤーン全体を集束させることが好ましく、そのためにインターレースのような集束処理を施すとよい。
このKDK加工糸を用いて目付が200〜400g/m2、好ましくは250〜350g/m2のモケット織物とするとき、アストラカン調の風合、外観が発現する。
このような糸使いで、アストラカン調のモケット織物が得られる理由は次のように考えられる。
先ず、アストラカンとは、柔らかい巻毛のパイルで覆われたパイル織物で、ロシアのアストラカン地方に生息する子羊の巻毛に似ているところからこの名があり、パイル糸が織物表面に縮れあがって、うず巻状や玉状外観を有する織物である。
第6図は後掲の実施例5にしたがって得た、製品の側面図(a)およびパイル表面の平面図(b)である。
ここに、パイルの内部はKDK糸の編癖のある湾曲した立毛パイルを形成しており、かつパイルの先端部のフィラメントは房状に開繊され、かつKDKの編癖のある湾曲したランダムな方向を向いており、パイル表面は見る角度、方向によって繊維の断面と側面が見えるので、色調に差がなく、方向性のない、巻毛状のアストラカン調表現のモケット織物となる。
C.アムンゼン調
先ず、パイル糸として、dpfが0.1〜1.5deの仮撚捲縮糸からなりヤーンの太さが30de〜300deのパイル糸をKDK加工に付して、ヤーン全体としては編癖による湾曲を有するKDK捲縮糸を用いる。この場合ヤーン全体を集束させることが好ましく、そのためインターレースのような集束処理を施すとよい。このKDK糸としては、前述のKDK捲縮糸の他に“ベルベット調”の項で述べた異収縮混繊糸、低温仮撚捲縮糸等にKDK加工を施したヤーンも有用である。
これらの捲縮糸を用いて目付が200〜400g/m2、好ましくは250〜350g/m2のモケット織物とするとき、アムンゼン調の風合、外観が発現する。
このような糸使いで、アムンゼン調のモケット織物が得られる理由は次のように考えられる。
先ず、アムンゼンとは梨地組織の梳毛織物で、表面は梨地特有の粒々とした外観を呈している織物である。
第7図は、後掲の実施例6にしたがって得られたアムンゼン調製品の側面図(a)およびパイル表面の平面図(b)である。
ここに、パイル糸は捲縮糸にKDK加工を施しており、編癖による湾曲をもった捲縮集束糸が立毛パイルを形成しており、かつパイルの先端部はパイル1本1本内でフィラメント同志が絡み合い、毛玉状の粒感を有しており、パイルの方向はKDKの編癖による湾曲でランダムな方向を向いているので、パイル表面を見る角度、方向を変えても粒感に方向性がなく、立毛パイル特有の所謂“白ボケ感”はなく、アムンゼン調の粒感を有するモケットパイル織物が得られる。
d.スウェード調
先ず、パイル糸として、dpfが0.1〜1.5deの実質的に無撚の仮撚捲縮糸からなり、ヤーンの太さが30de〜300deのパイル糸をKDK加工に付して、ヤーン全体としては編癖による湾曲を有するKDK捲縮糸を用いる。この場合ヤーンを集束させることが好ましく、そのためにインターレースのような集束処理を施すとよい。この捲縮糸としては、KDK捲縮糸等の他に、“ベルベット調”の項で述べた低温仮撚捲縮糸等も有用である。
これらの捲縮糸を用いて目付が200〜400g/m2、好ましくは250〜350g/m2のモケット織物とするとき、スウェード調の風合、外観が発現する。
このような糸使いで、スウェード調のモケット織物が得られる理由は次のように考えられる。
先ず、スウェードとは、極細糸(少なくとも1.5dpf以下)を用いて、ファブリック又は不織布の起毛、サンディング等により、表面を毛羽立たせたものであり、極細糸を用いるので立毛パイルにはなりくく、薄地のファブリックが多い。
第8図は後掲の実施例7にしたがって得られたスウェード調製品の側面図(a)およびパイル表面に平面図である。
0.3dpfの極細糸より成る捲縮を有するパイルヤーンにKDKを施して作ったモケットパイル織物で、高密度な地部組織にパイル糸が接結されており、パイル糸はKDKの編癖による湾曲を有しながら、パンタグラフ状に、隣接するパイル糸と側面を押し合いながら、立毛パイルを形成しており、かつ表面部分ではパイル糸内、パイル糸間のフィラメントが絡み合い、立毛パイルでありながら、表面部ではフィラメント先端同志が絡んでいることを特徴とするスウェード調モケットである。
本発明によるパイル織物はパイル糸の脱落を防ぐために通常の手法にしたがってその裏面にバッキングを施してもよい。
バッキング樹脂としてはアクリル酸エステル系、ウレタン系、ラテックス等いかなる樹脂でもよいが、カーシートの場合耐熱性、耐光性、コスト面等を考え、アクリル酸エステル系の樹脂が主として用いられる。
又、必要に応じてリン系、ハロゲン系、アンチモン系等の難燃剤を併用してもよい。
コーティング方法としてはナイフコート法、ロールコート法、ロータリーコート法、グラビアコート法等いずれでもよいが通常はナイフコート法が適当である。ただ、ここに新たな問題が確認された。
それは、前述のS−Z合糸仮撚捲縮糸の無撚・交絡糸を地糸に用いて製織したモケットの裏面に通常のナイフコート法でアクリル酸エステル系の樹脂をバックコーティングすると、従来の紡績糸に比べ樹脂の付着量は同じでも硬い風合に仕上がってしまう、という問題である。
これは、該無撚・交絡糸を地糸に用いることで、地厚は薄くなるが無撚の交絡糸は強撚の紡績糸に比べて樹脂の浸透性が早く、したがってより交絡糸の内部にまで浸透してしまい、その結果地糸部は硬い風合になり同時に曲げ剛さが高くなるのである。
この理由は、紡績糸を地糸に用いたモケットでは紡績糸の強撚状態により樹脂の浸透性が阻害されモケットの裏面に樹脂が斑付きしている為に風合ソフトで曲げ剛さも低いものと考えられる。そこで本発明の場合、地糸部裏面からの樹脂の浸透速度を押さえる為にバックコーティング前にモケット裏面を撥水処理するのも一つの方策である。
撥水処理すればバックコーティング後のモケットの風合はソフトになるが、一方では撥水処理工程が追加される分、手間がかかりコストアップの要因にもなる。
S−Z合糸仮撚捲縮糸の無撚・交絡糸に紡績糸と同様に樹脂の斑付きを惹起させる方法として、該交絡糸のインターレース構造を利用すればよい。交絡糸は、その長手方向に沿って開繊部と結束部を交互に有しているので両者の間には樹脂の浸透性に差が出て、斑付き状態となり、柔軟性のある内装用モケットを得られる。
この斑付きを惹起させる、インターレース(IL)の個数としては50〜150ケ/m程度好ましくは80〜110ケ/mである。ILが50ケ/m未満では樹脂の浸透速度は早く曲げ剛さの硬いモケットしか得られない。又、ILが150ケ/mを超えるとS−Zウーリー糸の合糸の集束性が高くなり、紡績糸の断面のように丸味を帯び地厚の薄いモケットが得られなくなる。
以上述べたように、本発明のパイル織物の地部は経糸および緯糸共に、ポリエステルフィラメントの捲縮糸で構成され且つ地部で該捲縮糸は扁平状態で存在する。
その結果、撚糸が不可欠である従来のT/Rの合撚糸つまり、T/R糸が扁平化し難く、丸味を帯びた状態で配された状態のモケットに比べて以下のような格別顕著な効果を奏する。
a.ポリエステルフィラメントの捲縮糸にあってはT/Rに比べてノット数が格段に少いので、シャーリングに際し、ノットの存在に留意する必要がない。したがってパイル長が0.5mm以上1.5mm未満と短い、T/Rでは期待し得なかった短パイルが実現される。
b.交絡糸自体、扁平状態で配されているので、地厚感、成型性および縫製性に関して以下の改善がなされる。
b−1.地厚感
内装用モケット地としてはパイル長を短くしても地割れがおこりにくく、軽量化が可能となった。
地糸部が薄くなる為にシート形状にフィットし易く、縫製によるシワが生じにくく、3次元シート形状でもうまく表現出来る。
又、同一目付だと従来のモケットに比べ地糸部よりパイル部の比率が大きく、見栄えよく、豪華なシート表現が出来る。
b−2.成型性
地糸部が薄くでき、かつ伸度が大きくなるので成型形状に追随し易い。
又、T/R紡績糸に比べモケット裏面に毛羽もなく、かつ凹凸も少なくフラットであり、接着性がよい。即ち接着成型シートの接着強力が同上する。又、本発明モケットにウレタンフォームシートをフレームラミネートする際もラミネート強度が強くなり剥離しにくい。
b−3.縫製性
縫製シートでは布と布とを縫い合わせる為に2枚も3枚も重ねて縫製される。さらに縫い合わせ部に玉ぶち(パイピング)を挿す場合は、ミシン掛けする布地の厚さは厚くなる。布地の厚さが薄ければ縫製時のミシン針の貫通抵抗力は低く縫い易い。
その結果、本発明のパイル織物では従来のT/R紡績糸使いのものに比べミシン針の貫通抵抗は1/2〜1/3に軽減される。
c.交絡糸の構造的特徴である、結束部と開繊部の存在を利用してバックコーティングの際斑付き状態が確保され、その結果モケットの風合硬化の懸念もなくなる。
d.T/Rの双糸使いと同じ太さの捲縮交絡糸(単糸)を用いても後者の場合、織密度が上げられるのでその分パイル密度も高くなり、高品位のパイル外観となる。
以下に実施例を掲げて本発明を詳述するが、後掲の表1〜表2中の評価項目は以下の定義にしたがう。
(1)トルク
試料(捲縮糸)約70cmを横に張り、中央部に2mg/deの初荷重を吊るした後、両端を引揃える。
糸は残留トルクにより回転しはじめるが初荷重が静止するまでそのままの状態で持ち、撚糸を得る。こうして得た撚糸を0.2g/deの荷重下で25cm長の撚数を検撚器で測定する。得られた撚数(T/25cm)を4倍にトルク(T/m)を算出する。
(2)インターレース度
交絡糸を0.1g/deの荷重下で1mの長さをとり、除重後、室温で24時放縮後の結節点の数を読み取り、ケ/mで表示する。
(3)成型性
成形形状にフィットさせるには布帛の伸びが大きい方がよい。モケット織物のタテ方向、ヨコ方向について、8cm幅×25cm長の試験片に10kgの荷重をかけ10分後の伸び率で評価する。
(4)縫製性
5cm巾×10cm長のサンプルを3mmφの穴のあいた試料台にはさみ、その中心部にオルガンニードル(株)製のミシン針DB−1#20を10cm/分の速度で貫通させ最大強力を測定する。n=5の平均値より貫通性抵抗力を算出する。
(5)曲げ剛さ(ソフト感)
巾2.5cm、長さ20cmのサンプル(A)をモケット織物のタテ方向、ヨコ方向からサンプリングし、第3図に示すように先端が45度の斜面をもつ表面平滑な平台上にサンプル片をおき、斜面方向にサンプル片をゆるやかに押出し、サンプル片の先端が斜面に接した時の押し出された距離L(mm)を測る。
(6)軽量感
最終仕上モケットの目付(g/m2)で表現する。モケット織物とバッキング重量は45〜50g/m2である。
(7)扁平率
モケット織物の地経方向、地緯糸方向の断面写真を撮影し、地組織内に囲まれていてる地糸の断面形状の最大径(L)と最小径(S)の比L/Sを扁平度とする。
(8)地厚
モケット織物の断面写真により地糸部分の厚さ(mm)を測定する。(断面写真を複写した図1参照)
(9)地割れ感
2cmφの円筒にモケットをパイル面が外側になるように巻きつけ、パイルの地割れ感を5段階に分類して評価、地割れのないものを5級とし、地割れ目立つものを1級に等級付けする。
(10)TC(全捲縮率)
試料(捲縮糸)を0.1g/deの荷重下で一定長の長さ(l0)にマークをつけ、除重後沸水中で10分間処理後、取出し乾燥後の長さを0.1g/deの荷重下で測定する(l1)次いで2mg/deの荷重下で長さ(l2)を測定する。
TC=(l1−l2)/l0×100%
実施例1〜3
地部の経糸および緯糸にポリエステル300de〜60filのノントルクの仮撚捲縮糸を有する(150de〜36filの方向のSトルクを有する糸と150de〜24filZ方向のトルクを有するとを合糸し、105ケ/mのインターレースを有するノントルク無撚糸・交絡)を用い、パイル糸としてポリエステル200de〜60filのTCが2%の低捲縮の仮撚捲縮糸の単糸(実施例1)、双糸(実施例2)及びポリエステルの綿番手20番('S)双糸(実施例3)の内装用モケットを表1に掲げる条件で製織した。表1の織組織の“1越”とは地緯糸に1本おきにパイル糸が接結する組織であり、“8越”とは地緯糸2本に1本パイル糸が接結する組織をいう。
得られた生機を整毛(ブラッシング)、毛捌きを行い、シャーリング工程にてパイル長を揃え、次いで裏面にアクリル酸エステル経樹脂を固形分で45g/m2コーティングした。得られた内装用モケットの断面図は図1に示すように、地糸は扁平状態であり、扁平度は2.1〜2.2であり、従来にない軽量なモケットで、地割れもせず、かつ、シート縫製性を示すミシン針の貫通抵抗力も低く、接着シートとして良好な定荷重伸びを示している。
又、剛軟度も70mm以下であり、ソフトなシート地が得られた。
比較例1〜2
地糸の経糸、緯糸としてT/R紡績糸(混繊率65%/35%)の綿番手20番双糸(比較例1)及び30番双糸(比較例2)を用い、パイル糸としてはそれぞれポリエステル綿番手20番双糸、綿番手30番双糸を用いて、表の条件で製織後、実施例1〜3と同様の工程を経て、内装用モケットを得た。
地組織は図2に示すように地糸は丸味を帯びており扁平度1.1で、地厚なモケットであり、目付も高く縫製性を示すミシン針の貫通抵抗も大きい。定荷重伸びも小さく、成型しにくい。
Figure 0003749549
実施例4〜7
実施例1でパイル糸として用いた、TCが2%の仮撚捲縮に代えてそれぞれ、以下のパイルヤーンを採用する以外は、実施例1と同様な操作を実施した。
実施例4
ポリエステルフィラメント(150de/72fil)よりなるTC=0.3%の仮撚捲縮糸をパイル糸として用いて製織した後に染色してベルベット調モケット織物を得た。
実施例5
ポリエステルフィラメント(50de/72fil)を2本引揃え、インターレース処理した後に丸編に編立て、編地を染色後乾燥して得たKDK糸を用いて、アストラカン調モケット織物を得た。
実施例6
ポリエステル仮撚捲縮糸(50de/144fil)を2本引揃え、インターレース処理し、KDK糸を得た。この糸をパイル糸として用いて、アムンゼン調モケット織物を得た。
実施例7
ポリエステル仮撚捲縮糸(100de/144fil)にインターレース処理を施しモケット製織した後に染色してスウェード調モケット織物を得た。
結果を表2に示す。
Figure 0003749549
産業上の利用可能性
本発明によれば、従来のモケット織物の地部の厚みに比べて、より薄く、且つ成形性に優れた地部が提供される。その際地部の経糸および緯糸として、細デニール使いが可能になるので、これに伴って細デニールのパイル糸を配することによってパイル密度を格段に上げることができる。さらに、このパイル糸を構成するフィラメントとして0.1〜1.5deのものを採用し、ヤーン全体として形態を種々変更することにより、アストラカン調、アムンゼン調さらにはスウェード調といった、多様性のあるモケット織物の創出につながる。
これらの製品は、従来の車輌内装、または椅子張りなどのインテリア用途のみならず、外衣、スカート、スラックスなどの衣料分野への道を開いた点において多大の意義を有する。

Claims (17)

  1. パイル織物の地部を構成する地糸として、ノントルク(0)ないし100T/m以下の低トルクのポリエステルマルチフィラメントからなる無撚・交絡糸であってS方向のトルクを有する仮撚捲縮糸とZ方向のトルクを有する仮撚捲縮糸との合糸に交絡が付与された仮撚捲縮糸が扁平状態で配されていることを特徴とするパイル織物。
  2. 地糸が着色糸である請求項1記載のパイル織物。
  3. 地糸の扁平度が1.5〜3.2の範囲にある請求項1記載のパイル織物。
  4. 地部の厚み(地厚)が0.2〜0.8mmの範囲にある請求項1記載のパイル織物。
  5. 地部の曲げ剛さが20〜90mmの範囲にある請求項1記載のパイル織物。
  6. パイル長が0.5mm以上1.2mm未満である請求項1記載のパイル織物。
  7. 地糸の着色糸である請求項1記載のパイル織物。
  8. パイル糸が無撚のポリエステルマルチフィラメント捲縮糸である請求項1記載のパイル織物。
  9. パイル密度が200,000〜500,000de/inch2である請求項1または記載のパイル織物。
  10. パイル糸の太さが30〜600deである請求項1または記載のパイル織物。
  11. パイル糸の構成フィラメントの太さが0.1〜1.5deである請求項1または記載のパイル織物。
  12. パイル糸のTC(全捲縮率)が10%以下である請求項1または記載のベルベット調パイル織物。
  13. パイル糸が、フラットヤーンにニット・デ・ニットの捲縮加工を施した捲縮糸である請求項1または記載のアストラカン調パイル織物。
  14. パイル糸が、仮撚捲縮糸にニット・デ・ニットの捲縮加工を施した捲縮糸である請求項1または記載のアムンゼン調パイル織物。
  15. パイル糸が、実質的に無撚の仮撚捲縮糸にニット・デ・ニットの捲縮加工を施した捲縮糸である請求項1または記載のスウェード調パイル織物。
  16. 地部の裏面に、樹脂が地組織内へ不均一に浸透したバックコーティングが施された請求項1記載のパイル織物。
  17. パイル織物の裏面に撥水処理を施した後にバックコーティングが施されている請求項1または記載のパイル織物。
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