JPWO2012176859A1 - スウェード調難燃性交織織物 - Google Patents

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Abstract

意匠性や風合いに優れ、快適で、高い難燃性を有するスウェード調難燃性交織織物を低コストで提供することを課題とする。経糸と緯糸からなり、少なくとも一方の面の経糸が起毛しているスウェード調難燃性交織織物であって、前記交織織物中の、経糸がポリエステル系糸であり、緯糸がセルロース系繊維を70重量%以上含有する紡績糸Aとハロゲン含有繊維100重量部に対し難燃剤3〜50重量部を含有させた難燃剤含有ハロゲン含有繊維を含有する紡績糸Bであり、緯糸に用いる紡績糸Aと紡績糸Bが交互に織り込まれているスウェード調難燃性交織織物を提供する。

Description

本発明は、風合いに優れたスウェード調難燃性交織織物に関する。
近年、衣食住の安全性確保の要求が強まり、難燃素材の必要性が高まってきている。そのような状況の中、インテリア素材において、意匠性を備えた難燃性付与の要求が高まっている。
従来、革の裏面をサンドペーパー等で起毛したなめし革は、安価でないこと、天然物であり品質にむらがあること、色以外の意匠性に乏しいことなどから、織物や編物、不織布などの表面を細かく毛羽立たせて革に似せた人工皮革又は合成皮革と呼ばれるスウェード調の布帛がインテリア素材として利用されている。
これらの布帛の多くは、ポリエステルなどの合成繊維を起毛させ、スウェードに模した外観を発現させているため、該布帛は非常に燃えやすい布帛である。
従来から、可燃性布帛の裏面に難燃剤を含有する樹脂を塗布する加工を施し、難燃性を付与する方法(特許文献1)が行われている。しかし、難燃性を高めようとして難燃剤を布帛の表面に付着させた場合、表面が白色化したり、べたつきが生じたりする。また、表面であっても裏面であっても加工時の熱などによる生地の変色や硬化、立毛部分のボリューム低下が生じたりする。また、日光、吸湿等のために経時的に難燃性能が低下したり、水洗い洗濯、ドライクリーニング洗濯により、難燃剤が脱落して効果を失ったりするという欠点を有している。そして、例えば、ウレタンフォームを使用する椅子での難燃性を確保するためには大量の難燃剤を要するため、意匠性や快適性に制約を受けるとともにコスト面でも不利になり、満足ではない面があった。
また、難燃性の改良に難燃性ポリエステル系繊維を使用することがある(特許文献2、3)。しかし、難燃性ポリエステル系繊維を使用した布帛は、燃焼時にポリエステル系繊維の溶融により大きな穴が開きやすいため、ウレタンフォームを使用する椅子に適用した場合、ウレタンフォームへの引火を引き起こし、該難燃性ポリエステル系繊維だけでの椅子張り生地の難燃性の確保は不十分であった。
その他にも、難燃性の改良に難燃性アクリル系繊維を使用することがある(特許文献4−6)。その場合にも、コストや意匠性、生産性の面でもっとも有利であり汎用的であるポリエステル系繊維を使用した織物用糸を経糸に使用する織物では、加工時に織物緯方向の収縮のために風合いが悪化した。また、燃焼時にポリエステル系繊維の溶融と難燃性アクリル系繊維の収縮や熱分解により穴が開きやすく、難燃性が不十分であったり、混紡糸等の複合繊維としてポリエステル系繊維を使用する必要があったりするなどの理由により、椅子張り生地用として該難燃性アクリル系繊維を汎用的に使うことができなかった。
また、難燃性アクリル系繊維に熱架橋型高分子と酸化アンチモンを添加した架橋高難燃性アクリル系繊維を使用することがある(特許文献7)。該架橋高難燃性アクリル系繊維は布帛が弛んだ状態では効果を発揮するが、椅子張り生地としてウレタンフォームなどに被せて燃焼させた場合、他のアクリル系繊維と同様に繊維の収縮により穴が開きやすく、ウレタンフォームへの引火を引き起こし、該架橋高難燃性アクリル系繊維だけでの難燃性の確保は不十分であった。
また、洗濯時の収縮抑制に関しては、ポリエステルとセルロースの糸を経緯とも交互に使用することで、セルロース糸の吸水時のみかけ体積増加に起因する洗濯収縮を改善させる発明がある(特許文献8)。しかし、この布帛は難燃性が不十分であるため、インテリア素材として使用するには適していなかった。
特表2005−522532号公報 特開2003−166121号公報 特開平10−72743号公報 特開平10−259542号公報 特開平11−1842号公報 特開2003−201642号公報 特開2005−179876号公報 特開平07−042044号公報
前述の状況を鑑み、本発明が解決しようとするところは、意匠性や風合いに優れ、快適で、高い難燃性を有するスウェード調難燃性交織織物を低コストで提供する点にある。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、経糸と緯糸からなり、少なくとも一方の面の経糸が起毛しているスウェード調難燃性交織織物であって、前記スウェード調難燃性交織織物中の、経糸がポリエステル系糸であり、緯糸がセルロース系繊維を70重量%以上含有する紡績糸Aとハロゲン含有繊維100重量部に対し難燃剤3〜50重量部を含有させた難燃剤含有ハロゲン含有繊維を含有する紡績糸Bであり、緯糸に用いる紡績糸Aと紡績糸Bが交互に織り込まれているスウェード調難燃性交織織物が、意匠性や風合いに優れ、快適で、高い難燃性を有することを見出し、本発明を完成するに至った。本願発明のスウェード調難燃性交織織物は低コストで提供することが可能であり、織物緯方向の収縮が抑制でき、また、ポリエステル系繊維をも含有していても、高度な難燃性を有している。
すなわち本発明の特徴の一つは、経糸と緯糸からなり、少なくとも一方の面の経糸が起毛しているスウェード調難燃性交織織物であって、前記スウェード調難燃性交織織物中の、経糸がポリエステル系糸であり、緯糸がセルロース系繊維を70重量%以上含有する紡績糸Aとハロゲン含有繊維100重量部に対し難燃剤3〜50重量部を含有させた難燃剤含有ハロゲン含有繊維を含有する紡績糸Bであり、緯糸に用いる紡績糸Aと紡績糸Bが交互に織り込まれているスウェード調難燃性交織織物である。
本発明の別の特徴の一つは、前記スウェード調難燃性交織織物全重量中に前記セルロース系繊維を15〜45重量%含有するスウェード調難燃性交織織物である。
本発明の別の特徴の一つは、前記スウェード調難燃性交織織物全重量中に前記難燃剤含有ハロゲン含有繊維を15〜45重量%含有するスウェード調難燃性交織織物である。
本発明の別の特徴の一つは、前記ハロゲン含有繊維の少なくとも1種類が、アクリロニトリル30〜70重量%、ハロゲン含有ビニル系単量体70〜30重量%、及び、これらと共重合可能なビニル系単量体0〜10重量%を含む総量100重量%の組成物を重合して得られる共重合体を含む繊維であるスウェード調難燃性交織織物である。
本発明の別の特徴の一つは、前記ハロゲン含有繊維の少なくとも1種類が、アクリロニトリル30〜70重量%、塩化ビニリデン70〜30重量%、及び、これらと共重合可能なビニル系単量体0〜10重量%を含む総量100重量%の組成物を重合して得られる共重合体を含む繊維であるスウェード調難燃性交織織物である。
本発明の別の特徴の一つは、前記難燃剤含有ハロゲン含有繊維が、ハロゲン含有繊維100重量部に対し難燃剤8〜50重量部を含有させた難燃剤含有ハロゲン含有繊維であるスウェード調難燃性交織織物である。
本発明の別の特徴の一つは、前記難燃剤が、Sb化合物、Sn化合物、Zn化合物、Mg化合物、及び、P化合物からなる群から選ばれる少なくとも1つを含む難燃剤であるスウェード調難燃性交織織物である。
本発明の別の特徴の一つは、前記難燃剤が、Sb化合物、Sn化合物、及び、Zn化合物からなる群から選ばれる少なくとも1つを含む難燃剤であるスウェード調難燃性交織織物である。
本発明の別の特徴の一つは、前記難燃剤が、少なくともSb化合物を含む難燃剤であるスウェード調難燃性交織織物である。
本発明の別の特徴の一つは、スウェード調難燃性交織織物の製造方法であって、前記経糸と前記緯糸から交織織物を作製する際に前記紡績糸Aと前記紡績糸Bを交互に織り込み、得られた難燃性交織織物を、105℃〜140℃の加圧熱水中で織物経方向長さを5〜20%緩和させた後、織物経方向に並行に現れる加工皺を解消させるよう緯方向に引っ張りながら乾燥し、加圧熱水処理時の緩和によって表面に浮き出てきた経糸に対して表面側を起毛処理するスウェード調難燃性交織織物の製造方法である。
本発明に係るスウェード調難燃性交織織物は、意匠性に優れつつ良好な風合いを有するものとなり、快適で、しかも高い難燃性を有するものとなる。特に、内部にウレタンフォームなどの易燃性クッション材を用いた椅子などの製品の張り地として、本発明のスウェード調難燃性交織織物を用いた場合には、該製品が炎に晒されても、本発明のスウェード調難燃性交織織物が自己消火性を有するとともに炭化膜を形成することで、内部の詰め物への着炎を防止することができる。
本発明は、経糸と緯糸からなり、少なくとも一方の面の経糸が起毛しているスウェード調難燃性交織織物であって、前記スウェード調難燃性交織織物中の、経糸がポリエステル系糸であり、緯糸がセルロース系繊維を70重量%以上含有する紡績糸Aとハロゲン含有繊維100重量部に対し難燃剤3〜50重量部を含有させた難燃剤含有ハロゲン含有繊維を含有する紡績糸Bであり、緯糸に用いる紡績糸Aと紡績糸Bが交互に織り込まれているスウェード調難燃性交織織物に関する。
本発明において、「スウェード調難燃性交織織物」とは風合いがスウェードに似ている難燃性交織織物を指す。市場において、スウェードの代替品として認知されうる難燃性交織織物である限り、「スウェード調難燃性交織織物」に含める。
本発明において「難燃性」とは、ポリエステル繊維を用いて作製される同等のスウェード調交織織物に比べて、難燃性能に優れることを意味する。難燃性能は、英国における家庭用椅子類を対象とした難燃性試験BS 5852:1990のSource1法準拠の方法にて評価することができる。Source1法準拠とは、British Standardsの「Methods of test for assessment of the ignitability of upholstered seating by smouldering and flaming ignition sources」、規格番号BS 5852:1990に記載されるSource1法準拠を指す。
本発明において、「繊維」とは、単繊維のことをいい、例えば、長繊維(フィラメント)や短繊維(ステープル)などが挙げられる。また、「糸」とは、前記繊維を寄せ集めてなる細長い線状の繊維集束物のことをいい、例えば、前記短繊維を並行状態に並べて繋ぎ合わせて撚りをかけた紡績糸や、前記長繊維を引きそろえただけの引揃え糸などが挙げられる。さらに、「織物」とは、紡績糸などの織物用の糸を用いて、織機によって織りあげられた繊維複合体生地のことをいい、また、「交織織物」とは、経糸と緯糸とが互いに直角の方向に交差してできた織物のことをいう。
本発明において、「起毛」とは、例えば、1デニール以下の極細繊維を有する繊維集束物であったり、また、海島繊維とよばれるような、外的な力や溶剤による処理などにより割繊されて極細繊維を発現する繊維を有する布帛から、サンドペーパーやブラシなどを用いた機械的な起毛工程を経て得られる構造のことをいう。本発明でいうスウェード調難燃性交織織物は、この起毛によってスウェード調の外観を発現させている織物である。
本発明で用いる織物の起毛加工の方法は特に限定されるものではなく、通常に行われているアザミ起毛機、針金起毛機、エメリー起毛機などを用いた方法を使用することができる。
本発明において、交織織物中の緯糸は生地の表面と裏面に露出することになり、その露出を調整することにより、生地表面に織りの模様柄を与えることができる。織り組織には、平織り、繻子織、綾織などあるが、これらに限定されるものではない。ジャガード織機やドビー織機などを用いることも可能である。また、織物の形態を安定させたり、織物裏側の摩擦を上げたりするために、アクリル樹脂などでバックコーティングを行ったり、織物の耐摩耗性や、撥水性、防汚性、抗菌性、耐候性などを向上させるために織物表面に処理を施したりすることを、織物の風合いや難燃性を著しく損なわない範囲で行ってもよい。
本発明において、ポリエステル系糸は次の繊維から構成される。例えば、テレフタル酸のエステル単位と2価アルコールのエステル単位を繊維重量中の質量比で85重量%以上含む長鎖状合成高分子を主成分とする繊維を好適に用いることができる。このような繊維として、ポリエチレンテレフタレート繊維やポリトリメチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維などが例示できる。また、難燃剤を用いて後加工等により難燃化したポリエステル系繊維や、難燃剤を含有させたポリエステル系繊維を使用してもよい。また、必要に応じて、上記ポリエステル系繊維には各種の添加剤、例えば、艶消し剤、熱安定剤、消泡剤、整色剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、結晶核剤、蛍光増白剤などを含有させてもよい。これらの添加剤は単独使用しても良く、2種類以上組み合わせて用いてもよい。
さらに、本発明のポリエステル系糸として、糸中にポリエステル系繊維がフィラメント、ステープルなどの状態で含有されているものを好適に用いることができる。また、ポリエステル系繊維からなるレギュラー糸、加工糸、さらには、ポリエステル系繊維とコットンやレーヨンなどの天然繊維あるいは合成繊維との混紡糸、加工糸など、通常、織物に使用される糸を用いることができる。これらは単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせてもよい。織物の経糸用としての糸強力の点からポリエステル系繊維の含有量は30重量%以上であることが好ましい。また、入手の容易さの点では100重量%であることがより好ましい。
中でも、本発明に用いるポリエステル系糸に特に適した糸として、1.2デニール以下の極細のポリエステル系繊維を使用して撚り合わせて糸にしたものなどを例示できる。また、海島繊維と呼ばれるような、繊維断面に海成分と島成分を持つように繊維化され、後の工程で海成分、あるいは、島成分を洗浄や溶解などで除去、あるいは、分離させ、その結果として極細繊維が得られることを目的とした繊維なども例示できる。布帛にした後に布帛表面を毛羽立たせることでスウェード調の外観を得ることができる糸であれば本発明に用いることができる。
本発明において難燃剤含有ハロゲン含有繊維はハロゲン含有繊維100重量部に対し難燃剤3〜50重量部を含有させた繊維である。
本発明においてハロゲン含有繊維としては、たとえば、ハロゲンを含有する単量体の重合体よりなる繊維を例示できる。また、ハロゲンを含有する単量体とハロゲンを含有しない単量体との共重合体よりなる繊維を例示できる。さらに、ハロゲンを含有する重合体とハロゲンを含有しない重合体とのポリマーブレンド物や、後加工によりハロゲンを導入したハロゲン含有重合体よりなる繊維を例示できる。他にも、ハロゲンを含有しない重合体よりなる繊維に後加工によりハロゲンを含有させた繊維を例示できる。
特に好ましいハロゲン含有繊維として、たとえば塩化ビニル、塩化ビニリデンなどのハロゲン含有モノマーの単独重合体や共重合体を挙げることができる。その他にも、前記ハロゲン含有モノマーと共重合可能なモノマー、たとえばアクリロニトリル、スチレン、酢酸ビニル、アクリル酸エステルなどとの共重合体を挙げることができる。さらには、ハロゲン含有モノマーがPVA系ポリマーにグラフトした形のグラフト重合体などからなる繊維が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
最も好ましいハロゲン含有繊維として、ハロゲン含有モノマーとアクリロニトリルの共重合体からなる繊維であるモダアクリル繊維が挙げられる。
上記ハロゲン含有繊維には、必要に応じて、各種の添加剤、例えば、艶消し剤、熱安定剤、消泡剤、整色剤、難燃剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、蛍光増白剤などを含有させてもよい。また、これら添加剤は単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせてもよい。
本発明において、難燃剤として、Sb化合物、Sn化合物、Zn化合物、Mg化合物、Mo化合物、Ti化合物、P化合物、Al化合物、Zr化合物、及び、Si化合物からなる群から選ばれる少なくとも1つであることが好ましい。
Sb化合物の具体例としては、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン、アンチモン酸、オキシ塩化アンチモン等を挙げることができる。Sn化合物の具体例としては、酸化第二スズ、メタスズ酸、オキシハロゲン化第一スズ、オキシハロゲン化第二スズ、水酸化第一スズ、四塩化スズ等を挙げることができる。Zn化合物の具体例としては、酸化亜鉛等を挙げることができる。Mg化合物の具体例としては、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム等を挙げることができる。Mo化合物の具体例としては、酸化モリブデン等を挙げることができる。Ti化合物の具体例としては、酸化チタン、チタン酸バリウム等を挙げることができる。P化合物の具体例としては、ポリ燐酸アンモニウム、ジブチルアミノフォスフェート等を挙げることができる。Al化合物の具体例としては、水酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、珪酸アルミニウム等を挙げることができる。Zr化合物の具体例としては、酸化ジルコニウム等を挙げることができる。Si化合物の具体例としては、シリケート、ガラス等を挙げることができる。これらの難燃剤を含む天然若しくは合成鉱産物系化合物も好適に用いることができ、例えば、カオリン、ゼオライト、モンモリロナイト、タルク、パーライト、ベントナイト、バーミキュライト、珪藻土、黒鉛等をあげることができる。また、錫酸マグネシウム、錫酸亜鉛、錫酸ジルコニウム等の複合化合物であってもよい。
これらの難燃剤の中で、入手のしやすさと難燃性付与効果の点から、Sb化合物、Sn化合物、Zn化合物、Mg化合物、及び、P化合物、からなる群から選ばれる少なくとも1つであることが好ましい。さらに好ましくは、Sb化合物、Sn化合物、及び、Zn化合物からなる群から選ばれる少なくとも1つであり、最も好ましくはSb化合物である。これらについては、単独でもよく、2種以上が混在するものを用いてもよい。
前記セルロース系繊維として、例えば木綿、麻、レーヨン、ポリノジック、キュプラ、アセテートおよびトリアセテートがあげられる。また、難燃剤を用いた後加工等により難燃化したセルロース系繊維や、難燃剤として珪酸または/および珪酸アルミニウムを含有させた珪酸含有セルロース系繊維を使用してもよい。これらは単独使用しても良く、2種類以上組み合わせて用いてもよい。
前記の後加工等により難燃化する際に用いられる難燃剤としては、リン酸エステル系化合物、含ハロゲンリン酸エステル系化合物、縮合リン酸エステル系化合物、ポリリン酸塩系化合物、ポリリン酸エステル系化合物、その他の難燃剤を用いることができる。
リン酸エステル系化合物としては、例えばトリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、クレジルフェニルホスフェート、キシレニルジフェニルホスフェート、レゾルシノールビス(ジフェニルホスフェート)、2−エチルヘキシルジフェニルホスフェート、ジメチルメチルホスフェート、トリアリルホスフェート(レオフォス)、芳香族リン酸エステル、ホスホノカルボン酸アミド誘導体、テトラキス・ヒドロキシメチルホスホニウム誘導体、N−メチロールジメチルホスホノプロピオンアミドなどを例示できる。含ハロゲンリン酸エステル系化合物としては、例えばトリス(クロロエチル)ホスフェート、トリスジクロロプロピルホスフェート、トリス−β−クロロプロピルホスフェート、クロロアルキルホスフェート、トリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェート、ジエチル−N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノメチルホスフェート、トリス(2,6−ジメチルフェニル)ホスフェートなどを例示できる。縮合リン酸エステル系化合物としては、例えば芳香族縮合リン酸エステル、含ハロゲン縮合リン酸エステルなどを例示できる。ポリリン酸塩系化合物としては、例えばポリリン酸アンモニウム・アミド、ポリクロロホスフォネートなどを例示できる。ポリリン酸エステル系化合物としては、例えばポリリン酸カルバメートなどを例示できる。その他の難燃剤としては、赤リン、アミン化合物、ホウ酸、ハロゲン化合物、臭化物、尿素―ホルムアルデヒド化合物、含リンアミノプラストなどのリン酸塩―尿素化合物、硫酸アンモニウム、グアニジン系縮合物等があげられる。これら後加工等により難燃化する際に用いられる難燃剤については単独で使用しても良く、2種以上組み合わせ用いても良い。
また、必要に応じて、前記セルロース系繊維には各種の添加剤、例えば、艶消し剤、熱安定剤、消泡剤、整色剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、蛍光増白剤などを含有させてもよい。
本発明の織物は、ハロゲン含有繊維100重量部に対し難燃剤を3〜50重量部を含有させた難燃剤含有ハロゲン含有繊維を含む紡績糸とセルロース系繊維を70%以上含有する紡績糸を使用することで、ポリエステル系糸を経糸に使用する交織織物においても燃焼時に穴が開くことを防ぐ効果が得られる。このことにより、該織物の難燃性を向上させることができる。
また、該紡績糸を交互に織り込むことで、起毛前処理や染色などの加工後にも良好な風合いを維持することができる。これは、セルロース系繊維を70%以上含有する紡績糸は加熱による収縮率が低く、このような収縮率の低い紡績糸が織物に均一に存在することにより、起毛前処理や染色などの加工時の織物緯方向の収縮を抑制させる効果が得られるからである。そのため、前記セルロース系繊維はセルロース系繊維含有紡績糸中に70%以上含有させることが好ましい。セルロース系繊維の含有率はより好ましくは75%以上であり、さらに好ましくは80%以上であり、さらにより好ましくは100%である。
本発明において、難燃剤含有ハロゲン含有繊維は交織織物全重量中に15〜45重量%含有させることが好ましい交織織物全重量中の難燃剤含有ハロゲン含有繊維含有量が15重量%未満の場合、難燃性が不十分となり織物の難燃性を維持することが困難になる。また、45重量%を超える場合には、織物の耐熱性が劣り、加工性の悪化や難燃性の低下を引き起こすため好ましくない。前記難燃剤含有ハロゲン含有繊維は交織織物全重量中に20〜40重量%含有させることが特に好ましく、25〜40重量%であることが最も好ましい。
本発明において、セルロース系繊維は交織織物全重量中に15〜45重量%含有させることが好ましい。交織織物全重量中のセルロース系繊維含有量が15重量%未満の場合、燃焼時に穴が開くことを防ぐ効果が小さく、45重量%を超える場合には、穴は開かないが燃焼を継続しやすく、いずれも織物の難燃性が不十分であるため好ましくない。前記セルロース系繊維含有量は交織織物全重量中に20〜40重量%であることが特に好ましく、25〜40重量%であることが最も好ましい。
本発明において、難燃剤含有ハロゲン含有繊維は、ハロゲン含有繊維100重量部に対し難燃剤3〜50重量部を含有させた難燃剤含有ハロゲン含有繊維であることが好ましい。難燃剤の含量の下限値は8重量部であることがより好ましく、9重量部であることがさらに好ましい。難燃剤の含量の上限値は30重量部であることがより好ましく、25重量部であることがさらに好ましい。3重量部未満である場合、難燃性が不十分となり織物の難燃性を維持することが困難になり、また50重量部を超えると強度などの物性が劣り織加工性低下を引き起こすため好ましくない。
本発明において、ハロゲン含有繊維は、アクリロニトリル30〜70重量%、ハロゲン含有ビニル系単量体70〜30重量%、及び、これらと共重合可能なビニル系単量体0〜10重量%を含む総量100重量%の組成物を重合して得られる共重合体を含む繊維であることが耐熱性付与の点から好ましい。前記組成物中のハロゲン含有ビニル系単量体は35〜60重量%であることが好ましく、40〜55重量%であることがさらに好ましい。ハロゲン含有ビニル系単量体が30重量%未満では難燃性が不十分となり最終製品である織物の難燃性を維持することが困難になり、また70重量%を超えると耐熱性が劣ることにより加工性の悪化や織物の難燃性の低下を引き起こすため好ましくない。前記ハロゲン含有ビニル系単量体は、ハロゲン含有ビニリデン系化合物であることが好ましく、特に塩化ビニリデンであることが織物への難燃性付与の点から好ましい。
本発明に係るスウェード調難燃性交織織物は、経糸と緯糸からなる難燃性交織織物であって、前記交織織物中の、経糸にポリエステル系糸を用い、緯糸にセルロース系繊維を70重量%以上含有する紡績糸Aとハロゲン含有繊維100重量部に対し難燃剤3〜50重量部を含有させた難燃剤含有ハロゲン含有繊維を含有する紡績糸Bとを織り込んだ後に、105℃〜140℃の加圧熱水中で織物経方向長さを5〜20%緩和させた後、織物経方向に並行に現れる加工皺を解消させるよう緯方向に引っ張りながら乾燥した織物の、加圧熱水処理時の緩和によって表面に浮き出てきた経糸に対して表面側を起毛して作製することが可能である。加圧熱水中で緩和させることにより、経糸に使用されるポリエステル系糸に緩みや解れなどを生じさせるため、起毛を容易にさせることが可能となる。105℃未満では温度が不足し緩みや解れが十分に起こらず、また、140℃を超える場合には緯糸の効果が生じるため風合いが悪化し好ましくない。また、緩和は5%未満では緩みが不十分のため起毛が困難であり、20%を超える場合には生地の生産性が劣るために好ましくない。緩和処理の温度は、110〜135℃であることがさらに好ましく、特に好ましくは120〜130℃である。また、緩和率は5〜15%であることがさらに好ましく、5〜10%であることが特に好ましい。
本発明の難燃性交織織物が優れた難燃性を持つ理由は、織物の燃焼時に、織物が含有するハロゲンと難燃剤が燃焼時にガス化され、不燃性ガスを発生するのと同時に、織物に含有されるセルロース成分の炭化を促進させることにより、炭化された強固な骨格を形成し、ポリエステル系繊維を含有する織物でさえも大きな穴が開くことを防止する役割を果たすためであると推定する。
本発明のスウェード調難燃性交織織物は織物緯方向収縮率が20%未満であり、このことも、好ましい風合い奏する一因である。織物緯方向収縮率は加圧熱水処理および乾燥操作の前後の収縮率を用いて評価しうる。
以下、実施例をあげて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はかかる実施例に限定されるものではない。なお、実施例の記載に先立って、各種特性の評価方法を示す。また、ハロゲン含有繊維の製造方法を示す。
(実験例1):織物緯方向収縮率
織物の緯方向の収縮率を次式(式1)によって算出し、織物緯方向収縮率が20%以上のものを「×」、10%以上20%未満のものを「○」、10%未満のものを「◎」とした。収縮が大きいものは、収縮のために単位面積当たりの生地重量が大きくなり、触感が硬くなる。
[織物緯方向収縮率(%)]=([織物生機幅(150cm)]−[加圧熱水処理、および、乾燥後の織物幅])×100/[織物生機幅(150cm)] (式1)
(実験例2):難燃性評価
厚さ7.5cm、密度22kg/m3のポリウレタンフォーム(東洋ゴム工業(株)製タイプ360S)を後述する織物で覆ったものを、英国における家庭用椅子類を対象とした難燃性試験BS 5852:1990のSource1法準拠にて試験を行った。Source1法準拠とは、British Standardsの「Methods of test for assessment of the ignitability of upholstered seating by smouldering and flaming ignition sources」、規格番号BS 5852:1990に記載されるSource1法準拠を指す。
本難燃性評価では、試験時の燃焼により開く穴の大きさを織物経糸方向に2回測定したとき、連続して2cm以下のものを「◎」、2cmを越える穴が開くもののうち、ウレタンフォームに着炎しなかったものを「○」とし、ウレタンフォームに着炎し延焼したものを「×」とした。
(製造例1):難燃剤含有ハロゲン含有繊維<B1〜B5>の作製
<B1〜B5>
アクリロニトリル49.5重量%、塩化ビニリデン49.5重量%、スチレンスルホン酸ソーダ1.0重量%を重合してハロゲン含有共重合体を得た。このハロゲン含有重合体を重合体濃度27重量%になるようにアセトンに溶解した。得られた重合体溶液中の重合体に対し、<B1>は3重量部の三酸化アンチモンを、<B2>は10重量部の三酸化アンチモンを、<B3>は30重量部の三酸化アンチモンを、<B4>は3重量部の錫酸亜鉛を、<B5>は8重量部の五酸化アンチモンを加え紡糸原液とした。これらの紡糸原液を、口径0.08ミリメートル、ホール数300ホールのノズルを通して、30重量%アセトン水溶液中に押し出し、水洗、乾燥工程の後、120℃で3倍に延伸し、150℃で5分間熱処理を行い、紡績用仕上げ油剤を添付、クリンプを付け、51ミリメートルにカットし、2デニール/51ミリメートルの繊維を得た。得られた繊維を表1に示した。
Figure 2012176859
(実施例1〜7、および、比較例1〜4)
Jiangsu Xinmin Textile Science & Technology社製30デニール/12フィラメントの高収縮ポリエステルマルチフィラメントを芯糸とし、同社製75デニール/144フィラメントのポリエステルマルチフィラメントを鞘糸として仮撚して製造した105デニール/156フィラメントの複合仮撚加工糸を経糸として使用し、緯糸として表2に記載した緯糸1と緯糸2を使用して織物を作製した。緯糸として使用するレーヨンにはオーミケンシ社製ホープ(登録商標)2デニール/51ミリメートルのものを使用し、緯糸として使用するポリエステルには東レ社製テトロン(登録商標)2デニール/51ミリメートルのものを使用し、それぞれ紡績糸を得た。緯糸は経糸に対し垂直方向に、緯糸1と緯糸2が交互に並行して並ぶように配置した。織物の横方向長さあたりの経糸の打ち込み本数が94本/センチメートルとなるように、また、織物の縦方向長さあたりの緯糸の打ち込み本数が36本/センチメートルとなるように織り込み、織物幅が150cmの2/1綾織物を作製した。その後、液流型染色機を用い130℃の加圧熱水中で30分間処理を行い、織物経方向長さを10%緩和させた後、テンター式乾燥機を用い130℃で5分間加熱して織物経方向に並行に現れる加工皺を解消させるよう緯方向に引っ張りながら乾燥した織物に、前記の加圧熱水処理時の緩和によって表面に浮き出てきた経糸に対してエメリー加工機を用い、400番のエメリーペーパーによる起毛を実施した。エメリーロール5本、ペーパー表面回転速度500m/min、布速度10m/min、接圧1.0kgで2回通し、表面側の起毛を行い、スウェード調交織織物を作製した。それらの結果を表2に示した。
Figure 2012176859
このように比較例1の織物は織物緯方向収縮率が大きく、触感が劣っていた。また、比較例2〜4の織物は難燃性が不十分であった。比較例1においては紡績糸中のセルロース系繊維の含有量の不足、比較例2においては織物中のセルロース系繊維量の不足、比較例3〜4においてはハロゲン量、難燃剤量の不足による難燃性の不足が原因であると考えられた。

Claims (10)

  1. 経糸と緯糸からなり、少なくとも一方の面の経糸が起毛しているスウェード調難燃性交織織物であって、前記交織織物中の、経糸がポリエステル系糸であり、緯糸がセルロース系繊維を70重量%以上含有する紡績糸Aとハロゲン含有繊維100重量部に対し難燃剤3〜50重量部を含有させた難燃剤含有ハロゲン含有繊維を含有する紡績糸Bであり、緯糸に用いる紡績糸Aと紡績糸Bが交互に織り込まれているスウェード調難燃性交織織物。
  2. 前記交織織物全重量中に前記セルロース系繊維を15〜45重量%含有する請求項1に記載のスウェード調難燃性交織織物。
  3. 前記交織織物全重量中に前記難燃剤含有ハロゲン含有繊維を15〜45重量%含有する請求項1又は2に記載のスウェード調難燃性交織織物。
  4. 前記ハロゲン含有繊維の少なくとも1種類が、アクリロニトリル30〜70重量%、ハロゲン含有ビニル系単量体70〜30重量%、及び、これらと共重合可能なビニル系単量体0〜10重量%を含む総量100重量%の組成物を重合して得られる共重合体を含む繊維である請求項1〜3のいずれか一項に記載のスウェード調難燃性交織織物。
  5. 前記ハロゲン含有繊維の少なくとも1種類が、アクリロニトリル30〜70重量%、塩化ビニリデン70〜30重量%、及び、これらと共重合可能なビニル系単量体0〜10重量%を含む総量100重量%の組成物を重合して得られる共重合体を含む繊維である請求項4に記載のスウェード調難燃性交織織物。
  6. 前記難燃剤含有ハロゲン含有繊維が、ハロゲン含有繊維100重量部に対し難燃剤8〜50重量部を含有させた難燃剤含有ハロゲン含有繊維である請求項1〜5記載のスウェード調難燃性交織織物。
  7. 前記難燃剤が、Sb化合物、Sn化合物、Zn化合物、Mg化合物、及び、P化合物からなる群から選ばれる少なくとも1つを含む難燃剤である請求項1〜6に記載のスウェード調難燃性交織織物。
  8. 前記難燃剤が、Sb化合物、Sn化合物、及び、Zn化合物からなる群から選ばれる少なくとも1つを含む難燃剤である請求項7に記載のスウェード調難燃性交織織物。
  9. 前記難燃剤が、少なくともSb化合物を含む難燃剤である請求項8に記載のスウェード調難燃性交織織物。
  10. 請求項1〜9に記載のスウェード調難燃性交織織物の製造方法であって、前記経糸と前記緯糸から交織織物を作製する際に前記紡績糸Aと前記紡績糸Bを交互に織り込み、得られた難燃性交織織物を、105℃〜140℃の加圧熱水中で織物経方向長さを5〜20%緩和させた後、織物経方向に並行に現れる加工皺を解消させるよう緯方向に引っ張りながら乾燥し、加圧熱水処理時の緩和によって表面に浮き出てきた経糸に対して表面側を起毛処理するスウェード調難燃性交織織物の製造方法。
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