JP2005089873A - 撚糸モール糸を使用した車輛座席用布帛 - Google Patents

撚糸モール糸を使用した車輛座席用布帛 Download PDF

Info

Publication number
JP2005089873A
JP2005089873A JP2003320917A JP2003320917A JP2005089873A JP 2005089873 A JP2005089873 A JP 2005089873A JP 2003320917 A JP2003320917 A JP 2003320917A JP 2003320917 A JP2003320917 A JP 2003320917A JP 2005089873 A JP2005089873 A JP 2005089873A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
fabric
skin material
vehicle seat
yarns
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003320917A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinpei Tominaga
晋平 富永
Yukihiro Yamamoto
幸広 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suminoe Textile Co Ltd
Original Assignee
Suminoe Textile Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suminoe Textile Co Ltd filed Critical Suminoe Textile Co Ltd
Priority to JP2003320917A priority Critical patent/JP2005089873A/ja
Publication of JP2005089873A publication Critical patent/JP2005089873A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

【課題】自動車、鉄道車輛等の車輛の座席用表皮材としての布帛に、モール糸を使ったソフトタッチな布帛を提供すること。
【解決手段】花糸に繊度が0.1〜1.0デシテックスであるポリエステル極細繊維を25〜80%有しているソフトタッチのモール糸を製造し、このモール糸が、布帛表面に70%〜95%占めるように、モール糸の止め数が5〜10コ/寸で構成さる織り組織とすることにより、ソフトタッチな風合いの車輛用座席の表皮材用布帛が得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車、鉄道車輛、航空機等の車輛の座席用表皮材として使われる布帛に関するものである。
自動車、鉄道車輛、航空機等の車輛の座席用表皮材としての布帛には、表面形状の安定性を確保し、ソフトタッチでしかも伸縮性とボリューム感があり、高級感のある布帛が要求されている。
従来技術として特許文献1では、風合いがソフトで、毛倒れ性・白ボケの点で優れた最高級の車両用シートとして、パイル糸を繊度が3〜6デニールで、断面形状が偏平度2〜6の偏平断面であるポリエステル繊維Aと、繊度が2.5〜5デニールで、断面形状が丸断面または変形度偏平度3以下の多角断面であるポリエステル繊維Bとが混紡されたパイル糸を使ったモケットとして開示されている。
また、特許文献2でも同様に、風合いがソフトで、毛倒れ性・白ボケの点で優れた最高級の車両用シートとして、単糸繊度が3〜7デニールの太繊度群、単糸繊度が1〜4デニールの中繊度群、単糸繊度が0.5〜2デニールの細繊度群の、三つの繊度群が混綿されたパイル糸を使ったモケットが開示されている。
特開平03−120542号公報 特開平10−204748号公報
これらの、パイル糸を使ったモケットは、ソフトな風合いを有し、より高級感のある最高級の車両用シートであるが、さらにボリューム感があり、よりソフトタッチで豪華で、製造コストのかからない、自動車、鉄道車輛等の座席表皮材としての布帛が求められている。
本発明が解決しようとする課題は、自動車、鉄道車輛、航空機等の車輛の座席用表皮材としての布帛に、モール糸を使ったソフトタッチな布帛を提供することである。
従来からモール糸を用いた布帛は、自動車、鉄道車輛等の車輛の座席用表皮材として広く使用されてきたが、ソフトタッチ感、ボリューム感、伸縮性が不足し、高級感のあるものではなく、改善の必要があった。
特に、ソフトタッチ感を実現するためには、モール糸の花糸の単糸繊度を従来のものより細くする必要があるが、ただ単に花糸の単糸繊度を細くすると、花糸と芯糸及び押さえ糸との接着強度が著しく低下し、花糸が単糸繊維単位で布帛から脱落し、布帛に白ボケ、白化が発生し実用上問題が有った。
そこで、本発明は、花糸に0.1〜1.0デシテックスであるポリエステル極細繊維を25%〜80%用い、伸縮性のある芯糸及び押さえ糸に、あらかじめ融着糸と合糸等の前処理をしておき、かつそれらをもちいてモール形状にした後、通常よりも多い撚り数の撚糸セット加工を行い、形態の安定したモール糸を用いて布帛に組織することにより、ソフトタッチ感のある布帛を実現するものである。
また、モール糸は止め糸と呼ばれる糸で布帛組織に固定されるが、ソフトタッチ感と伸縮性をより引き出すために、止め糸の構成本数を検討し、ある特定の本数および組織においてのみ、伸縮性を有したままで風合いを損なわず、またホツレ問題も解決できることを見出し本発明に到達したものである。
すなわち第1の発明は、芯糸、押さえ糸、花糸、及びそれらを固定するための融着糸よりなるモール糸の花糸に、繊度が0.1〜1.0デシテックスであるポリエステル極細繊維を25%〜80%有した伸縮性あるモール糸と、ポリエステル繊維からなる伸縮性あるしめ糸と、ポリエステル繊維からなる伸縮性ある止め糸で織られる布帛において、布帛表面に70%〜95%モール糸が占めるように構成したことを特徴とする車輛用座席の表皮材用布帛である。
芯糸および押さえ糸は、伸縮性があり、50〜250デシテックスの伸縮性フィラメントがよい。50デシテックスより細いと毛抜け・毛倒れ等が発生し好ましくなく、250デシテックスより太いと、花糸密度を上げることができず好ましくない。
花糸に繊度が0.1〜1.0デシテックスであるポリエステル極細繊維を25%〜80%有するのは、ソフトタッチ感を実現するためで、花糸の単糸繊度は小さいほど良いが、0.1デシテックスより小さくなると、荷重が布帛にかかると花糸は変形して復元しないものとなり、毛倒れ・白ボケ等が発生し好ましくない。また、1.0デシテックスよりも大きくなるとソフトタッチ感が得られない。花糸の繊度で、0.1〜1.0デシテックスである極細繊維の混入率が25%を下回ると、より太い繊維による触感が勝ってしまい、ソフトタッチ感は得られないものとなる。また、極細繊維の混入率が80%を上回ると白ボケが発生し好ましくない。
融着糸としては、特に限定されるものではないが、融点が80〜130℃で、繊度が20〜100デシテックスのフィラメント糸を使うのが良い。
しめ糸としては、特に限定されるものではないが、30〜40%の伸縮性あるポリエステルフィラメント糸を使うのが好ましい。
止め糸としても、特に限定されるものではないが、30〜40%の伸縮性あるポリエステルフィラメント糸を使うのが好ましい。
布帛表面に70%〜95%モール糸が占めるように構成するために、モール糸の太さによる影響もあるが、綾織を変形した織組織とすることで得ることが出来る。布帛表面にモール糸が占める割合が70%以下では、布帛としてのソフトタッチ感が不足する。また布帛表面にモール糸が占める割合が95%を越えると、モール糸が布帛表面に浮いた部分が多くなり、ほつれやすく、耐磨耗性など車輛用座席の表皮材用布帛として不適である。なお、本発明における、布帛表面にモール糸が占める割合とは、布帛を黙視した状態をいい、組織図において布帛表面にモール糸が占める割合をいうものではない。
第2の発明の車輛用座席の表皮材用布帛は、前記布帛の糸密度がタテヨコとも25本〜250本/寸で、前記モール糸の止め数が5〜10コ/寸で構成された組織で織られ、伸び率が2%〜20%の伸縮性あることを特徴とする請求項1記載の車輛用座席の表皮材用布帛である。
糸密度は、タテヨコとも25本〜250本/寸であり、さらには50〜200本/寸が好ましい。
これは、布帛の疎密による強度低下などの基本物性を損なわないことと伸縮性を確保するために必要な値である。
止め数が10コ/寸を越えるとソフトタッチ感が損なわれ、伸縮性のない布帛となってしまう。また、止め数が5コ/寸以下ではほつれやすくなり好ましくない。
また車輛用座席の表皮材用布帛の伸び率は、座席に装着するためには、適度な伸縮性のあることが必要と言われており、伸び率として2%〜20%の伸縮性あることが好適である。また、芯糸及び押さえ糸の伸縮率、糸の太さ、布帛の糸密度、止め数等が、布帛の伸び率に影響する重要な要因となっている。
第3の発明の布帛の組織を固定するために、熱可塑性樹脂を前記布帛の裏面に10g〜100g/m塗布したことを特徴とする請求項1または2記載の車輛用座席の表皮材用布帛である。熱可塑性樹脂を布帛の裏面に10g〜100g/m(固形成分)塗布塗布するのは、布帛の組織を固定し、安定寸法を確保するためにおこなうもので、より好ましくは40g〜80g/m塗布するのがよい。
前記熱可塑性樹脂としては、特に限定しないが、SBR(スチレン−ブタジエン共重合体)、NBR(アクリロニトリル−ブタジエン共重合体)、MBR(メタクリル酸メチル−ブタジエン共重合体)、CR(クロロプレンラバー)、アクリル樹脂、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)、天然ゴムなどが挙げられる。中でも、ホツレ強度をより向上させることができる点でアクリル樹脂を用いるのが好ましい。
本発明の車輛用座席の表皮材用布帛は、花糸には繊度が0.1〜1.0デシテックスであるポリエステル極細繊維を25〜80%有しているので、ソフトタッチのモール糸が得られる。このモール糸が、布帛表面に70%〜99%占めるように構成しているので、ソフトタッチな風合いの車輛用座席の表皮材用布帛が得られる。
第2の発明によれば、前記布帛の糸密度がタテヨコとも25本〜250本/寸で、前記モール糸の止め数が5〜10コ/寸で構成された組織で織られるので、2%〜20%の伸縮性のあることを特徴とする請求項1記載の車輛用座席の表皮材用布帛が得られる。
第3の発明によれば、布帛の組織を固定するために、熱可塑性樹脂を前記布帛の裏面に10g〜100g/m(固形成分)塗布したので、布帛の組織が固定され、ほつれにくく、安定した寸法と伸縮性のある布帛が得られる。
本発明の車輛用座席の表皮材用布帛について、図面を参照して詳細に説明する。図2は本発明の車輛用座席の表皮材用布帛の一実施形態を示す概略断面図である。同図において車輛用座席の表皮材用布帛はモール糸2と止め糸3としめ糸4とからなっている。
モール糸は、あらかじめフィラメント糸に熱融着糸を撚り合わした芯糸と押え糸とを撚り合わしながら、一定長に切断された花糸を、芯糸と押え糸の間に挟み込み、さらに撚りを加えてから熱セットし、融着糸を溶融させて芯糸と押え糸の間に一定長に切断された花糸を固定するもので、糸の長さ方向に対し、垂直方向に花糸が植え込まれたような糸が出来、これをモール糸と称している。
本発明は、モール糸の特色である、ボリューム感と、ソフトなタッチ感を生かし、車輛用座席の表皮材用布帛を製造するものであるが、車輛用座席の表皮材用布帛として最適なものとするため、花糸には繊度が0.1〜1.0デシテックスであるポリエステル極細繊維を25〜80%有していることが重要で、25%を下回るとソフトタッチ感が達成できないし、80%を上回ると白ボケが発生する。
ポリエステル極細繊維を25%以上混綿する方法は、花糸給糸を4本給糸とし、その内の一本をポリエステル極細繊維としてやればよい。
図2にあるように、経糸の16本に1本が、モール糸の上側に出て止め糸としてモール糸を固定する。止め糸はモール糸の花糸によって覆われて黙視では見えにくくなっている。(図1モール布帛複写図参照)このように、モール糸が、布帛表面に多く現われるような織組織は変形綾織組織で構成し、モール糸が布帛表面の70%〜95%占めるようにしている。このモール糸の布帛表面での占有比率は、組織上の表面積でなく、黙視で見える面積をいう。
モール糸の布帛表面での占有比率の算出方法は、布帛をコピーし、モール部分と非モール部分に選別し、その面積を測定し比率をだす。また、パソコン等でコピーした画像を画像処理ソフトを利用して算出してもよい。
また、経糸がモール糸の上に出ている部分を止めと称しているが、この止め数が5コ/寸をしたまわると、ホツレが多くなり好ましくない。止め数が10コ/寸を越えた組織で織られると、ソフトタッチ感、伸縮性が失われ好ましくない。なお、この止め数は、組織上の数で示し、黙視で見える数をいうものではない。
さらに、意匠性を付与するために止め糸、しめ糸以外に意匠糸を使い、柄を織り込んでも構わない。
織りあがった布帛の組織を固定し、安定寸法を確保するために樹脂加工をおこなうのが好ましく、樹脂を10g〜100g/m(固形成分)塗布することが好ましい。より好ましくは40g〜80g/m(固形成分)塗布するのがよい。
塗布する手段としては、特に限定されるものではないが、スプレー法、ドクターナイフ法、ロールコート法等が挙げられる。
さらに、布帛の諸性質の向上を目的として、撥水性、撥油性、防炎性、抗菌性、消臭性等の各種添加剤を付与するための加工をすることは、特に制限されるものではない。
次ぎに布帛を乾燥させるが、乾燥手段は特に限定されず、風乾により行ってもよいし、あるいは加熱処理により行なっても良いが、乾燥処理の効率を考慮すると加熱処理により乾燥するのが望ましい。加熱温度は、モール糸の風合い変化の少ない100〜160℃とするのが好ましい。
次ぎに実施例により、本発明を具体的に説明する。なお実施例における特性値の測定は次のように行った。
(1)伸度
JIS L 1096 8.12.1B法にて車輛用座席の表皮材用布帛の伸度を測定した。
(2)ソフトタッチ感
官能評価とし、ソフトタッチ感が最も好ましいものを5級とし、最も好ましくないものを1級とする5段階評価をした。なお、4級以上を合格とした。
(3)毛倒れ性
車輛用座席の表皮材用布帛を10cm四方に裁断し、その中央に直径が4cmで重さが500gの鉄製の円柱状の荷重を乗せ、80度の熱風乾燥機に2時間放置し、乾燥機から取り出すと共に、荷重を除去し、室温で30分間放置し、その後荷重を乗せた部分と乗せていない部分を観察し、元の状態に戻って荷重を乗せていない部分と変わらないものを5級、全体に毛倒れして元に戻らないものを1級とする5段階評価をした。なお、4級以上を合格とした。
(4)白ボケ性
車輛用座席の表皮材用布帛を平板の上に置き、順目方向から逆目方向に指で撫でた跡の白色感の少ないものを5級、白色感の強いものを1級とする5段階評価をした。なお、4級以上を合格とした。
(5)縫い目疲労性
JIS L 1096 8.21.1B法(縫目滑脱法)にて車輛用座席の表皮材用布帛の縫い目疲労性を測定した。タテ・ヨコ共に2.0mm以下を合格とした。
(6)目ずれ強さ
この試験はJIS L 0105の4.1(試験場所)に規定する試験場所で行なうものである。試験片は縦方向または横方向に巾50mm長さ200mmのものを、原則としてそれぞれ5枚以上、経糸もしくは緯糸と平行になるように裁断する。その後図4に示すように長さ方向の中心より6mmのところに巾方向に端より21mmの切れ込みを入れる。また中心より切れ込みを入れた逆側の6mmのところに、巾方向の中心部に12mmの切れ込みを入れる。その後標準状態にした上、試験片とする。
次に、JIS B7721に規定する精度がある引っ張り試験機に、試験片を次の条件で初期荷重を加えて取り付ける。
a:つかみの大きさは、上下表裏ともに、巾50mm以上のものを用いる。
b:つかみの間隔は、76mmとし、図4で示す試料の中心がつかみ間の中央になるようにする。
試験片を引っ張り速度200±10mm/minで引っ張り、試験中央部の8mm巾部分の糸が抜けた時または切れた時の最大荷重を、有効数字3桁まで測定する。数字の丸め方はJIS 8401による。縦方向または横方向とも、試験で得た数値の最小値を代表値とする。縦方向横方向共に30N以上を合格とした。
<実施例1>
芯糸及び押さえ糸に伸縮性のあるナイロンフィラメント110デシテックス24フィラメントを用い、融着糸に低融点ナイロン糸70デシテックス、花糸に0.5デシテックスのポリエステル極細繊維を50%混入(4本給糸のうち2本を極細繊維)したポリエステル糸(84デシテックス144フィラメント)を用い、モール糸製造機で花糸長を4.0mm、撚り数700回/mとして製造した。モール糸としては3300デシテックスの太さのモール糸となった。次ぎに経糸として止め糸(167デシテックス36フィラメントポリエステル伸縮糸)、緯糸としてしめ糸(167デシテックス36フィラメントポリエステル伸縮糸)と前記モール糸を使用し、糸密度をタテ120本/寸、ヨコ70本/寸、止め数7.5本/寸、織組織を図3のような変形綾織組織にして製織し、モール糸の表面占有率が80%の布帛を得た。その後この布帛の裏面にアクリル樹脂を85g/m(固形成分)ローラーコーティングで塗布し、150度、1.5分間乾燥機で乾燥させて車輛用座席の表皮材用布帛を得た。
この布帛の伸度は縦方向8%横方向11%で、シートに装着して評価したところ、ソフトタッチで毛倒れ性も良好で、白ボケ性、縫い目性、目づれ性も良いものであった。
<実施例2>
花糸に0.1デシテックスのポリエステル極細繊維を50%混入した以外は実施例1と同様に車輛用座席の表皮材用布帛を得た。実施例1よりもさらにソフトタッチの布帛を得ることが出来た。
<実施例3>
表面占有率が87%の布帛とするためにモール糸の太さを3600デシテックスとした以外は実施例1と同様に車輛用座席の表皮材用布帛を得た。実施例1よりも、毛倒れ性と白ボケ性共に問題かった。
<実施例4>
糸密度を、タテ120本/寸、ヨコ90本/寸とした以外は実施例1と同様に車輛用座席の表皮材用布帛を得た。実施例1よりも伸縮性は低下したがさらに高級感のある良いものとなった
<比較例1>
止め数が4.5コ/寸で構成された組織とした以外は実施例1と同様に車輛用座席の表皮材用布帛を得た。止め数が減少したので縫い目性、目づれ性が悪く、ホツレも多く発生していた。
<比較例2>
止め数が12コ/寸で構成された組織とした以外は実施例1と同様に車輛用座席の表皮材用布帛を得た。止め数が増大したので伸縮性が低下し、ソフトタッチ感で満足のいくものではなかった。
<比較例3>
布帛の裏面にアクリル系樹脂を8g/mスプレーコーティングで塗布し150度、1.0分間乾燥機で乾燥させた以外は実施例1と同様に車輛用座席の表皮材用布帛を得た。実施例1と比較して、目ずれ性が劣り不合格であった。
<比較例4>
花糸に繊度が2.0デシテックスであるポリエステル繊維を33%有したモール糸とした以外は実施例1と同様に車輛用座席の表皮材用布帛を得た。実施例1よりもソフトタッチ感の劣るものとなった。
<比較例5>
モール糸が、布帛表面に60%占めるように織り組織を構成しした以外は実施例1と同様に車輛用座席の表皮材用布帛を得た。シートに装着して評価したところ、ソフトタッチ感において実施例1より劣るもので高級感のないものであった。
<比較例6>
花糸に0.1デシテックスのポリエステル極細繊維を20%混入した以外は実施例1と同様に車輛用座席の表皮材用布帛を得た。シートに装着して評価したところ、実施例1よりもソフトタッチ感の劣る車輛用座席の表皮材用布帛となった。
<比較例7>
花糸に0.5デシテックスのポリエステル極細繊維を100%混入とした以外は実施例1と同様に車輛用座席の表皮材用布帛を得た。実施例1、2よりもさらにソフトタッチの布帛を得ることが出来たが、白ボケ性が悪く、商品とはならなかった。
本発明はモール糸のもつ、特色を織物に生かし、よりソフトタッチの高級感ある車輛用座席の表皮材用布帛を製造するものであるが、車輛用織物に限らず、カーテン、テーブルクロス等広くインテリア用布帛としても利用できるものである。
本発明の車輛用座席の表皮材用布帛の表面複写図 本発明の車輛用座席の表皮材用布帛の概略斜視図 本発明の車輛用座席の表皮材用布帛の織組織図 目ずれ強さを測定するときの、試験片の図面
符号の説明
1 車輛用座席の表皮材用布帛
2 モール糸
3 しめ糸
4 止め糸

Claims (3)

  1. 芯糸、押さえ糸、花糸、及びそれらを固定するための融着糸よりなるモール糸の花糸に、繊度が0.1〜1.0デシテックスであるポリエステル極細繊維を25%〜80%有した伸縮性あるモール糸と、ポリエステル繊維からなる伸縮性あるしめ糸と、ポリエステル繊維からなる伸縮性ある止め糸で織られる布帛において、布帛表面に70%〜95%モール糸が占めるように構成したことを特徴とする車輛用座席の表皮材用布帛。
  2. 前記布帛の糸密度がタテヨコとも25本〜250本/寸で、前記モール糸の止め数が5〜10コ/寸で構成された組織で織られ、伸び率が2%〜20%の伸縮性あることを特徴とする請求項1記載の車輛用座席の表皮材用布帛。
  3. 布帛の組織を固定するために、熱可塑性樹脂を前記布帛の裏面に10g〜100g/m塗布したことを特徴とする請求項1または2記載の車輛用座席の表皮材用布帛。
JP2003320917A 2003-09-12 2003-09-12 撚糸モール糸を使用した車輛座席用布帛 Pending JP2005089873A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003320917A JP2005089873A (ja) 2003-09-12 2003-09-12 撚糸モール糸を使用した車輛座席用布帛

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003320917A JP2005089873A (ja) 2003-09-12 2003-09-12 撚糸モール糸を使用した車輛座席用布帛

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005089873A true JP2005089873A (ja) 2005-04-07

Family

ID=34452748

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003320917A Pending JP2005089873A (ja) 2003-09-12 2003-09-12 撚糸モール糸を使用した車輛座席用布帛

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005089873A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007132872A1 (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Honda Motor Co., Ltd. 自動車内装ポリプロピレンテレフタレート繊維布帛
JP2012229512A (ja) * 2011-04-27 2012-11-22 Toyota Boshoku Corp 織物及びその製造方法並びに車両用シート
CN103668701A (zh) * 2013-12-25 2014-03-26 苏州曼诚纺织有限公司 一种弹力面料
JP2015024769A (ja) * 2013-07-29 2015-02-05 住江織物株式会社 自動車内装材用布帛およびその製造方法、
JP2021001415A (ja) * 2019-06-24 2021-01-07 株式会社森傳 繊維製品及びその製造方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007132872A1 (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Honda Motor Co., Ltd. 自動車内装ポリプロピレンテレフタレート繊維布帛
JPWO2007132872A1 (ja) * 2006-05-15 2009-09-24 本田技研工業株式会社 自動車内装ポリプロピレンテレフタレート繊維布帛
JP4674675B2 (ja) * 2006-05-15 2011-04-20 本田技研工業株式会社 自動車内装ポリプロピレンテレフタレート繊維布帛
US8142872B2 (en) 2006-05-15 2012-03-27 Honda Motor Co., Ltd. Vehicular upholstery polypropyleneterephthalate fiber fabric
JP2012229512A (ja) * 2011-04-27 2012-11-22 Toyota Boshoku Corp 織物及びその製造方法並びに車両用シート
JP2015024769A (ja) * 2013-07-29 2015-02-05 住江織物株式会社 自動車内装材用布帛およびその製造方法、
CN103668701A (zh) * 2013-12-25 2014-03-26 苏州曼诚纺织有限公司 一种弹力面料
JP2021001415A (ja) * 2019-06-24 2021-01-07 株式会社森傳 繊維製品及びその製造方法
JP7349704B2 (ja) 2019-06-24 2023-09-25 株式会社森傳 繊維製品及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3749549B2 (ja) パイル織物
US5874372A (en) Highly stretchable fabrics and process for producing same
MXPA02007495A (es) Tela tejida elastica.
JP4385199B2 (ja) 人造皮革と車両椅子張地
CN108291335B (zh) 织物
JP3085811B2 (ja) 低通気性織物及びその製造方法
JP2005089873A (ja) 撚糸モール糸を使用した車輛座席用布帛
JP4228113B2 (ja) 高密度織物
JPS6235494B2 (ja)
JP2004218162A (ja) 芯地用複合糸及び芯地用布帛
JP3633197B2 (ja) 炭素繊維織物およびその製造方法
JPH11158751A (ja) 地割れ調の外観を呈する接着芯地
JP3752352B2 (ja) 内装用モケット
JP5247274B2 (ja) 加工糸と同加工糸からなる織編物
JP4418281B2 (ja) ポリアミド混繊糸及び織編物
JP2012229512A (ja) 織物及びその製造方法並びに車両用シート
JP7292994B2 (ja) 車両用複合材
JP5551895B2 (ja) 布バネ材用織物
JPH09111578A (ja) 織物芯地
WO2023132242A1 (ja) ストレッチ性織物および繊維製品
JP2005154952A (ja) 内装用モケット
JP2017137587A (ja) 広幅且つ伸びを有する人工皮革
JPH10331051A (ja) スエード調織物
JP2023068667A (ja) 緯二重織物
JPH08120542A (ja) モケットパイル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060821

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090123

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090331

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090721