JP5247274B2 - 加工糸と同加工糸からなる織編物 - Google Patents

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本発明は、従来にない意匠性を持ち、軽量性に優れ、中強撚織物の持つハリコシ感を有し、適度な透明感をもった織編物に関する。
従来より軽量で透明感のある織物を得るために、細繊度糸を用いた絹様織物が作成されている。例えば特開平1−148831号公報(特許文献1)には、経糸に15〜35デニール、緯糸に30〜55デニールのポリエステルフィラメント糸を用い、撚係数が15000〜25000の撚りを付与した絹様織物が提案されている。
特開平1−148831号公報
しかしながら、上記特許文献1により提案された該織物は、表面がフラットで意匠性に乏しく、また該織物に使用する撚糸を得るためには非常に時間が掛かりコスト的にも高価となる問題があった。さらに、この繊度域の織物は組織を工夫しなければ引き裂き強力が弱く、いわゆるリップタフタのような組織を用いなければならず、組織バリエーションが限定されるものであった。
本発明は、従来技術におけるかかる問題点を解決するものであり、その目的は意匠性および軽量性に優れ、中強撚織物の持つハリコシ感を有し、適度な透明感をもった織編物を提供することにある。
本発明は上記課題を達成するもので、次の構成よりなるものである。
すなわち、本発明は、糸長手方向に、三重捲付部と、一重捲付部を交互に有する加工糸であって、繊度が10dTex以上60dTex以下であることを特徴とする加工糸と、該加工糸を織編物の少なくとも一部に用いてなり、目付けが10g/m2 以上60g/m2 以下であることを特徴とする織編物である。
本発明により、従来にない意匠性を持ち、軽量性に優れ、中強撚織物の持つハリコシ感を有し、適度な透明感をもった織編物を得ることが可能である。
以下、本発明の好適な実施の形態について具体的に説明する。
本発明の加工糸は、糸長手方向に、三重捲付部と一重捲付部とを交互に有する加工糸であって、繊度が10dTex以上60dTex以下で、一重捲付部の長さが10.2cm以上100cm以下で、一重捲付部の撚係数が2500以上15000以下であることを特徴とする加工糸である。
糸長手方向に、三重捲付部と、一重捲付部を交互に有することで、布帛に適度な意匠性、すなわち紬調の表情感を与えることができる。
また、三重捲付部と一重捲付部には撚りが形成されていることが、織編物に適度なハリコシ感を付与できるため好ましい。
本発明の加工糸を用いた織編物を軽量とするためには、加工糸の繊度を10dTex以上60dTex以下にする必要がある。繊度が10dTex未満の場合、布帛の引き裂き強力が弱くなり過ぎる。60dTexを超えた場合、織編物の軽量性が損なわれるのみならず、透明感も損なわれる。
本発明の加工糸を構成する糸は特に限定するものではないが、比較的細い繊度であるため、ポリエステル等の合成繊維が好ましく用いられる。中でも、高重合度のポリマーの使用や、特定の延撚条件を採用することによって得られた高強力糸を使用することで、織編物の物性が安定しさらに好ましい。
本発明の加工糸は、一重捲付部の長さを、10.2cm以上100cm以下とすることが好ましく、40cm以上100cm以下であると更に好ましく、織編物としたときの三重捲付部の頻度が適度に現れ、繊細な紬調外観を与えることから優れた表面感を表現できる。一重捲付部の長さが10.2cm未満であると、織編物としたときの三重捲付部の頻度が高くなり、布帛表面感が粗野となり好ましくない。また、一重捲付部の長さが100cmを超えると、三重捲付部の頻度が低くなり、後述する織物引き裂き強力を補完する役割を果たすことが困難となる。
本発明の加工糸において、三重捲付部と、一重捲付部の平均長さは、一重捲付部の方が長くなることが、織編物表面感が虫食い様とならず自然な見え方となり好ましい。
また、三重捲付部の長さは特に規定するものではないが、2cm以上25cm以下が好ましい。
本発明の加工糸は、一重捲付部の撚係数が2500以上15000以下であることが好ましく、4000以上12000以下であると更に好ましい。
一重捲付部の撚係数が該範囲にあることで、織編物に適度なハリコシ感を付与でき、ソフトオーガンジー様の織編物が表現可能となる。
一重捲付部の撚係数が2500未満であると、織編物に十分なハリコシを与えられなくなるばかりか、三重捲付部の収束性も悪く、製織性困難となり好ましくない。また、一重捲付部の撚係数が12000を超えると、織編物の風合いが粗硬な物となってしまい、さらに過剰なトルク発現により、織編物にループやツノが飛び出してしまう。
本発明の加工糸の製造方法は、特に限定するものではないが、例えば仮撚加工機を用い、いわゆる仮撚スラブ加工にて作成することができる。図1に、本発明の仮撚加工糸の一例の製造工程をモデル的に示す。第1フィラメント糸(1)は、マグネットテンサー(3)により一定張力でガイド(5)を経て仮撚加工装置に供給される。一方、第2フィラメント糸(2)は、供給ローラー(4)よりガイド(6)を経て、仮撚ユニット(8)により加撚されつつ第1引き取りローラー(9)に引き取られて走行する第1フィラメント糸(1)に対して、オーバーフィード下に供給される。第2フィラメント糸(2)は、ガイド(6)を支点として、走行している第1フィラメント糸(1)の走行方向に対して平行に(図の矢印で示すように上下に)トラバースしつつ、第1フィラメント糸(1)の周囲に三重に捲き付いた三重捲付部と一重に捲き付いた一重捲付部とを交互に形成する。
次いで、第2フィラメント糸(2)により三重捲付部と一重捲付部とが交互に形成された第1フィラメント糸(1)及び第2フィラメント糸(2)からなる複合糸を、接触式の第1ヒーター(7)により加熱固定し、仮撚ユニット(8)の通過とともに冷却する。同時に、仮撚ユニット(8)の通過後、複合糸の一重捲付部は、解撚されて仮撚方向とは逆方向の撚り形態を呈し、一方、三重捲付部は、強固に固定されているために加撚時の形態をそのまま保持する。
引き続き、この複合糸に、第1引き取りローラー(9)と第2引き取りローラー(11)の間で、非接触式の第2ヒーター(10)により熱セット処理を行い、第2引き取りローラー(11)を介して、ワインダー(12)で仮撚加工糸として巻き取る。なお、前述の熱セット処理は、仮撚加工糸の要求される糸特性や用いる加工機により省略することもできる。
また、一重捲付部の長さを調整する手法としては特に限定するものではないが、例えば、供給ローラー(4)の供給量を少なくしたり、任意に可変させたり、さらにはガイド(6)を上下、若しくは前後に移動させたりと種々の方法を用いることが可能である。
前記加工糸を用いることで、繊細な紬調の表情感、軽量感、適度なハリコシを織編物に付与することが可能となる。
本発明の織編物は、前記加工糸を織編物の少なくとも一部に用いており、目付が10〜60g/m2 以下である織編物からなることが好ましい。織編物の目付が10g/m2 未満であると布帛の引き裂き強力が弱くなり過ぎる。織編物の目付が60g/m2 を超えると、布帛の軽量性が損なわれるのみならず、透明感も損なわれる。
また、本発明の織編物は目付が小さい軽量織編物であるが、前記加工糸を用いているので、加工糸の三重捲付部が布帛の随所に存在することで、軽量織編物としたときに問題になりやすい引き裂き強力の低下を回避することができる。
このことにより、制約を受けず自由な組織を用いることが可能となり、織編物のバリエーションの広がりを持たせることが可能となる。
本発明の織編物中の加工糸の使用箇所は、経糸、緯糸等を問わず何れにも用いることができ、本発明の効果を損なわない範囲にて、他の糸と配列、例えば、織物においては本加工糸とフィラメント糸との経糸、緯糸ともに2:2の配列、また、経糸又は緯糸のみに本加工糸を用いることもできる。
本発明の織編物中に用いる加工糸の割合は、40%以上が引裂強力保持の観点及び、意匠性を得る点から好ましい。
本発明の織編物は、ハリ感(布の曲がりにくさ)が800以上1400以下であることが好ましい。
ハリ感が800を下回ると、いわゆるドレープ性が高すぎ実際の目付よりも重く感じてしまい、せっかくの軽量感を損なってしまう。また、1400を越えると、強すぎるハリコシ、すなわち風合いの粗硬化を招いてしまう。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。また、風合いや外観、発色性等はハンドリングと目視によって評価し、その他の評価は次のように実施した。
1. 三重捲付部の長さ
加工糸の三重捲付部を任意の箇所10点の長さを測定し、平均値、最小値、最大値の長さを求めた。また、測定荷重は「JIS L1013正量繊度」を使用した。
2. 一重捲付部の長さ
加工糸の一重捲付部を任意の箇所10点の長さを測定し、平均値、最小値、最大値の長さを求めた。また、測定荷重は「JIS L1013正量繊度」を使用した。
3. 一重捲付部の撚数
加工糸の一重捲付部を任意の箇所10点の撚数を検撚機にて測定し、平均値、最小値、最大値の撚係数を求めた。
4.ハリ感
織物の経方向及び緯方向の布帛を「JIS L1096A法」により、カンチレバーを使用し、各5点づつ測定し、下記式によりハリ感を求めた。
ハリ感=目付(g/m2 )/(経方向剛軟性(m)+緯方向剛軟性(m))×2
〔実施例1〕
単糸丸型断面のポリエステルフィラメント糸(三菱レイヨン社製、ブライト11dTex/4フィラメント(f)(強度:5.12cN/、伸度:21.1%))を、芯糸及び鞘糸に使用し仮撚加工機を用いて仮撚スラブ加工糸を作成した。この仮撚スラブ糸は繊度が28dTex、三重捲付部の長さが平均7.9cm、最大13.2cm、最小4.6cm、一重捲付部の長さが平均61.0cm、最大80.2cm、最小48.4cm、一重捲付部の撚係数が平均5437、最大が7619、最小が4233であった。
この仮撚スラブ加工糸を、織物の経糸および緯糸に用い、平織り組織の織物を作成した。得られた織物の生機を常法により分散染料にてオフホワイトに染色し仕上加工して、仕上経糸密度が122本/ 2.54cm、仕上緯糸密度が125本/ 2.54cm、目付28.8g/m2 、ハリ感976の一般にファイユと呼ばれる平織物を得た。
得られた織物は繊細な紬調の表情感をもち、重さをほとんど感じさせないほどの軽量感で、ソフトオーガンジーの様な適度なハリコシを持ち、適度な透明感を持つ織物であった。
また、引き裂きについても、適度に配置された三重捲付部の効果で、経方向800cN、緯方向850cNと良好であった。
〔実施例2〕
単糸丸型断面のポリエステルフィラメント糸(三菱レイヨン社製、ブライト11dTex/4フィラメント(f)(強度:5.12cN/、伸度:21.1%))を、芯糸及び鞘糸に使用し仮撚加工機を用いて仮撚スラブ加工糸を作成した。この仮撚スラブ糸は繊度が34dTex、三重捲付部の長さが平均7.2cm、最大12.5cm、最小5.1cm、一重捲付部の長さが平均10.2cm、最大15.3cm、最小6.2cm、一重捲付部の撚係数が平均5613、最大が7870、最小が4311であった。
この仮撚スラブ加工糸を、織物の経糸および経糸に用い、平織り組織の織物を作成した。得られた織物の生機を常法により分散染料にてオフホワイトに染色し仕上加工して、仕上経糸密度が122本/ 2.54cm、仕上緯糸密度が125本/ 2.54cm、目付36.3g/m2 、ハリ感1310の一般にファイユと呼ばれる平織物を得た。
得られた織物は軽量感とハリコシは良好で、意匠感は強く、また若干透明感に乏しい織物であった。
〔比較例1〕
単糸丸型断面のポリエステルフィラメント糸(三菱レイヨン社製、ブライト11dTex/4フィラメント(f)(強度:5.12cN/、伸度:21.1%))を、芯糸及び鞘糸に使用し仮撚加工機を用いて仮撚スラブ加工糸を作成した。この仮撚スラブ糸は繊度が34dTex、三重捲付部の長さが平均7.1cm、最大12.6cm、最小4.2cm、一重捲付部の長さが平均150cm、最大181.5cm、最小123.3cm、一重捲付部の撚係数が平均3012、最大が4322、最小が2610であった。
この仮撚スラブ加工糸を、織物の経糸および経糸に用い、平織り組織の織物を作成した。得られた織物の生機を常法により分散染料にてオフホワイトに染色し仕上加工して、仕上経糸密度が122本/ 2.54cm、仕上緯糸密度が125本/ 2.54cm、目付23.4g/m2 、ハリ感815の一般にファイユと呼ばれる平織物を得た。
得られた織物は軽量感とハリコシ、及び透明感は良好であったが、意匠感が弱いものとなった。
また、引き裂きについては、三重捲付部がほとんど効果を示さず、経緯方向とも300cN以下となってしまい、実用に耐えなかった。
〔比較例2〕
単糸丸型断面のポリエステルフィラメント糸(三菱レイヨン社製、セミダル33dTex/12フィラメント(f))を芯糸に、単糸丸型断面のポリエステルフィラメント糸(三菱レイヨン社製、セミダル22dTex/12フィラメント(f))を鞘糸に使用し仮撚加工機を用いて仮撚スラブ加工糸を作成した。この仮撚スラブ糸は繊度が75dTex、三重捲付部の長さが平均8.1cm、最大13.3cm、最小5.1cm、一重捲付部の長さが平均62.5cm、最大82.3cm、最小42.5cm、一重捲付部の撚係数が平均5310、最大が7811、最小が4325であった。
この仮撚スラブ加工糸を、織物の経糸および経糸に用い、平織り組織の織物を作成した。得られた織物の生機を常法により分散染料にてオフホワイトに染色し仕上加工して、仕上経糸密度が90本/ 2.54cm、仕上緯糸密度が85本/ 2.54cm、目付63.5g/m2 、ハリ感1210の一般にファイユと呼ばれる平織物を得た。
得られた織物は繊細な紬調の表情感、適度なハリコシを持っていたが、軽量感、透明性に乏しい織物であった。
〔実施例3〕
実施例1にて作成した仮撚スラブ加工糸を、織物の経糸および緯糸に用い、2/1綾織り組織の織物を作成した。得られた織物の生機を常法により分散染料にてオフホワイトに染色し仕上加工して、仕上経糸密度が145本/ 2.54cm、仕上緯糸密度が160本/ 2.54cm、目付35.3g/m2 、ハリ感891の織物を得た。
得られた織物は繊細な紬調の表情感をもち、重さをほとんど感じさせないほどの軽量感で、適度なハリコシをと透明感を持つ織物であった。
また、引き裂きについても、適度に配置された三重捲付部の効果で、経方向900cN、緯方向950cNと良好であった。
〔実施例4〕
実施例1にて作成した仮撚スラブ加工糸を、織物の緯糸に用い、経糸に単糸丸型断面のポリエステルフィラメント糸(三菱レイヨン社製、ブライト11dTex/4フィラメント(f)(強度:5.12cN/、伸度:21.1%))を用い、ストライプ織り(図2)組織の織物を作成した。得られた織物の生機を常法により分散染料にてオフホワイトに染色し仕上加工して、仕上経糸密度が270本/ 2.54cm、仕上緯糸密度が118本/ 2.54cm、目付21.9g/m2 、ハリ感865の平織物を得た。
得られた織物は繊細な紬調の表情感をもち、重さをほとんど感じさせないほどの軽量感で、ソフトオーガンジーの様な適度なハリコシを持ち、適度な透明感を持つ織物であった。
〔実施例5〕
単糸丸型断面のポリエステルフィラメント糸(三菱レイヨン社製、ブライト33dTex/12フィラメント(f)(常圧可染タイプ))を芯糸に、単糸丸型断面のポリエステルフィラメント糸(三菱レイヨン社製、ブライト11dTex/4フィラメント(f)(高強力タイプ))を鞘糸に使用し仮撚加工機を用いて仮撚スラブ加工糸を作成した。この仮撚スラブ糸は、繊度が57dTex、三重捲付部の長さが平均11.5cm、最大17.8cm、最小8.3cm、一重捲付部の長さが平均38.1cm、最大53.2cm、最小23.8cm、一重捲付部の撚係数が平均10612、最大が11400、最小が9966であった。
この仮撚スラブ加工糸を、織物の経糸および経糸に用い、平織り組織の織物を作成した。得られた織物の生機を常法により分散染料にてオフホワイトに染色し仕上加工して、仕上経糸密度が91本/ 2.54cm、仕上緯糸密度が86本/ 2.54cm、目付40.5g/m2 、ハリ感883の一般にファイユと呼ばれる平織物を得た。
得られた織物は繊細な紬調の表情感をもち、重さをほとんど感じさせないほどの軽量感で、ソフトオーガンジーの様な適度なハリコシを持ち、適度な透明感を持つ織物であった。
また、引き裂きについても、適度に配置された三重捲付部の効果で、経方向850cN、緯方向900cNと良好であった。
〔実施例6〕
実施例1にて作成した仮撚スラブ加工糸を、丸編み機(28ゲージ、30インチ)で天竺組織を作成した。得られた織物の生機を常法により分散染料にてオフホワイトに染色し仕上加工してウエール(26.3ループ/2.54cm)、コース(20.4/2.54cm)、目付29.5g/m2 、ハリ感852の編物を得た。
得られた編物は繊細な紬調の表情感をもち、重さをほとんど感じさせないほどの軽量感で、適度なハリコシをと透明感を持つ編物であった。
〔比較例3〕
経糸及び緯糸に、単糸丸型断面のポリエステルフィラメント糸(三菱レイヨン社製、ブライト33dTex/12フィラメント(f)(常圧可染タイプ))に1000t/m(Z方向)を用いた以外は実施例1と同様な平織り組織の織物を作成した。得られた織物の生機を常法により分散染料にてオフホワイトに染色し仕上加工して、仕上経糸密度が122本/ 2.54cm、仕上緯糸密度が125本/ 2.54cm、目付25.6g/m2 、ハリ感521の平織物を得た。
得られた織物は軽量感のある布帛であったが、意匠性、ハリコシに乏しい織物であった。また、引き裂きについては、経方向400cN、緯方向450cNと低いものであった。
本発明の仮撚加工糸の製造方法の一例を示す工程説明図である。 実施例4にて用いる織物組織図である。
符号の説明
1 第1フィラメント糸
2 第2フィラメント糸
3 マグネットテンサー
4 供給ローラー
5 ガイド
6 ガイド
7 第1ヒーター
8 仮撚ユニット
9 第1引き取りローラー
10 第2ヒーター
11 第2引き取りローラー
12 ワインダー

Claims (3)

  1. 糸長手方向に、三重捲付部と一重捲付部とを交互に有する加工糸であって、繊度が10dTex以上60dTex以下で、一重捲付部の長さが10.2cm以上100cm以下で、一重捲付部の撚係数が2500以上15000以下であることを特徴とする加工糸。
  2. 請求項1に記載の加工糸を織編物の少なくとも一部に用いてなり、目付けが10g/m 以上60g/m 以下であることを特徴とする織編物。
  3. 織編物のハリ感が800以上1400以下であることを特徴とする請求項2記載の織編物。
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