JP3715257B2 - 自動二輪車におけるスタンド装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,エンジンと,出力軸に後輪を連結する変速機とからなるパワーユニットの前部に左右一対のハンガアームを形成し,これらハンガアームを水平な枢軸を介して車体フレームに回動可能に連結し,この車体フレーム及びパワーユニット間に該ユニットの上下揺動を緩衝するリアクッションを取り付けた自動二輪車に関し,特に,車体を自立させるためのスタンドをパワーユニットに取り付けるようにした,自動二輪車におけるスタンド装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動二輪車において,スタンドをパワーユニットに取り付けることは,例えば特開平5−246359号公報に開示されるように,既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
スタンドをパワーユニットに取り付けることは,例えばエンジンのクランクケースと共に,スタンドを支持するスタンド支持ボスを一体に成形することが可能となり,車体フレームにスタンド支持ボスを溶接して設ける場合よりコスト的に有利となる。しかしながら,スタンドをパワーユニットに取り付けると,スタンドの重量がリアクッションに対する荷重,即ちばね下荷重を増加させることになる。したがって,スタンドをパワーユニットに取り付けるものでは,スタンドの軽量化が強く要求される。
【0004】
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,スタンドを極力軽量化しゝパワーユニットに簡単に取り付け得るようにした,自動二輪車におけるスタンド装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために,本発明は,エンジンと,出力軸に後輪を連結する変速機とからなるパワーユニットのケーシングの前部に左右一対のハンガアームを形成し,これらハンガアームを水平な枢軸を介して車体フレームに回動可能に連結し,この車体フレーム及びパワーユニット間に該ユニットの上下揺動を緩衝するリアクッションを取り付けた自動二輪車において,左右一対の前記ハンガアームの基部に,これらハンガアームの,前記枢軸に支持される一対の軸受部の間隔より狭い間隔で並ぶ左右一対のスタンド支持ボスを一体に形成し,これらスタンド支持ボスにスタンドを起立位置及び格納位置間で回動し得るように支軸を介して連結したことを第1の特徴とする。
【0006】
尚,前記ケーシング及び枢軸は,後述する本発明の実施例中のクランクケース10及び第2枢軸15にそれぞれ対応する。
【0007】
この第1の特徴によれば,左右のハンガアームは,枢軸に支持される左右両軸受部の間隔を極力大きく取ってパワーユニットのケーシングに一体に形成することにより,枢軸によるパワーユニットの支持剛性を高め,パワーユニットに常に安定した上下揺動姿勢を与えることができて,良好な乗り心地を得ることができる。また上記両ハンガアームには,スタンドを支軸を介して支持する左右一対のスタンド支持ボスを一体に形成したことで,ケーシングにスタンド支持ボスを特別に形成する必要がなくなり,ケーシングの形状の単純化,延いてはその鋳造の容易化を図り,コストの低減に寄与することができる。特に,左右のスタンド支持ボスは,左右のハンガアームの比較的剛性の高い基部に,両軸受部の間隔より狭い間隔で並ぶように形成されるので,これらスタンド支持ボスに軸支されるスタンドの基端部を幅の狭いものとすることが可能となり,スタンドの軽量化を図ることができる。したがって,リアクッションの荷重負担の軽減をもたらし,乗り心地の向上に寄与し得る。
【0008】
また本発明は,第1の特徴に加えて,前記支軸に支持されるスタンドのハブを一対のスタンド支持ボス間に配置したことを第2の特徴とする。
【0009】
この第2の特徴によれば,左右両スタンド支持ボス間にスタンドのハブを配置することにより,短いハブの使用が可能となり,スタンドの軽量化をより図ることができると共に,両スタンド支持ボス間でのハブの位置決めが容易となり,スタンドの両スタンド支持ボスへの組付性が良好となる。
【0010】
さらに本発明は,第1又は第2の特徴に加えて,スタンドに,前記ハブ及び左右の支持脚間を連結する補強板を設け,この補強板と当接してスタンドの起立位置を規定する起立ストッパを前記ハンガアームに形成したことを第3の特徴とする。
【0011】
この第3の特徴によれば,ハブ及び支持脚間を連結する補強板が,スタンドの起立位置を規定するストッパ板を兼ねることになり,スタンドの構造の簡素化に寄与し得る。
【0012】
さらにまた本発明は,第1〜第3の特徴の何れかに加えて,左右の前記ハンガアームを,両者の間隔が前記軸受部から基部に向かって狭くなるように平面視で略ハ字状に形成したことを第4の特徴とする。
【0013】
この第4の特徴によれば,左右のハンガアームは枢軸との連結により,互いに横方向の剛性を高めると共に,両ハンガアームの間隔の狭まった基部に左右のスタンド支持ボスを形成することで,スタンドの軽量化と,スタンドの強固な支持を達成することができる。
【0014】
さらにまた本発明は,エンジンと,出力軸に後輪を連結する変速機とからなるパワーユニットのエンジン下部に左右一対のハンガアームを形成し,これらハンガアームを水平な枢軸を介して車体フレームに回動可能に連結し,この車体フレーム及びパワーユニット間に該ユニットの上下揺動を緩衝するリアクッションを取り付けた自動二輪車において,エンジン下部に,ハンガアームの,前記枢軸に支持される一対の軸受部の後方でそれら軸受部の間隔より狭い間隔で並ぶ左右一対のスタンド支持ボスを形成し,これらスタンド支持ボスにスタンドを起立位置及び格納位置間で回動し得るように支軸を介して連結したことを第5の特徴とする。
【0015】
この第5の特徴によれば,左右のハンガアームは,枢軸に支持される左右両軸受部の間隔を極力大きく取ってパワーユニットのエンジン下部に一体に形成することにより,枢軸によるパワーユニットの支持剛性を高め,パワーユニットに常に安定した上下揺動姿勢を与えることができて,良好な乗り心地を得ることができる。また左右のスタンド支持ボスは,左右のハンガアームが形成されるエンジン下部の比較的剛性が高い部位に,両軸受部の後方でそれらの間隔より狭い間隔で並ぶように形成されることになるから,これらスタンド支持ボスに軸支されるスタンドの基端部を幅の狭いものとすることが可能となり,スタンドの軽量化を図ることができる。したがって,リアクッションの荷重負担の軽減をもたらし,乗り心地の向上に寄与し得る。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の一実施例に基づいて以下に説明する。
【0017】
図1は本発明のスタンド装置を備えた自動二輪車の側面図,図2は図1のスタンド装置周りの拡大側面図でスタンドの起立状態を示し,図3はスタンドの格納状態を示す,図2との対応図,図4は図3の底面図,図5は図4の5−5線断面図,図6はスタンドの背面図,図7は図6の7−7線断面図,図8は図6の8−8線断面図である。
【0018】
先ず,図1において,自動二輪車Sの車体フレーム1は,フロントフォーク2を操向可能に支持するヘッドパイプ1hから下方に延びてステップフロワ3を支持する前部フレーム1fと,この前部フレーム1fの後端から斜め上方に延びてラゲッジボックス4及び乗員用シート5を支持する後部フレーム1rとからなっており,フロントフォーク2には下端に前輪6fが軸支され,後部フレーム1rには,後輪6rを支持しつゝそれを駆動するパワーユニットPが上下揺動可能に懸架され,そして後部フレーム1rとパワーユニットPとの間には,パワーユニットPの上下揺動を緩衝するリアクッション8が取り付けられる。またパワーユニットPには,車体を自立させ得るスタンド9が取り付けされる。こうして,自動二輪車Sはスクータ型に構成される。
【0019】
パワーユニットPは,エンジンEと,このエンジンEのクランクケース10にミッションケース11を一体に連ねて,その内部にベルト式無段変速機構を収容する変速機Tとからなっており,そのミッションケース11の後端部に,上記変速機構の,後輪6rを取り付ける出力軸が支持され,またこのミッションケース11の後端上部には,後部フレーム1rに上端を連結した前記リアクッション8の下端が取り付けられる。
【0020】
次に,図2〜図4により上記パワーユニットPの懸架装置について説明する。
【0021】
後部フレーム1rの前端部に形成される左右一対のブラケット12,12に,懸架リンク13が水平な第1枢軸14を介して揺動可能に連結される。この懸架リンク13は,1本の前部アーム13aと,左右一対の後部アーム13b,13bとを備え,左右の後部アーム13b,13bの先端は水平な筒軸13cにより相互に一体に連結されており,その前部アーム13aは前部フレーム1fの後端部内にクッションゴム16を介して挿入される。
【0022】
図4に明示するように,エンジンEのクランクケース10は,鉛直方向の分割面で互いに接合された左ケース半体10a及び右ケース半体10bから構成されており,これらケース半体10a,10bの下面に,各前端に軸受部17a,17aを持つ左右一対のハンガアーム17,17が一体に形成される。このように左右のハンガアーム17,17を左右のケース半体10a,10bにそれぞれ個別に一体に形成することにより,左右のケース半体及びハンガアーム10a,17;10b,17のそれぞれの一体成形(鋳造)を容易に行うことができる。
【0023】
ところで,左右のハンガアーム17,17は,両者の間隔がそれらの軸受部17a,17aから基部に向かって狭くなるように,平面視でハ字状に形成される。上記軸受部17a,17aは各内周面にゴムブッシュが圧入されており,これら軸受部17a,17aと,それらの間に配置される上記筒軸13cとが,それらに挿通される水平な第2枢軸15を介して相対回動可能に連結される。したがって,パワーユニットPは,第2枢軸15周りに上下揺動可能であり,このパワーユニットPから懸架リンク13に作用する揺動衝撃力がクッションゴム16により吸収される。
【0024】
左右の上記ハンガアーム17,17の基部には,それらの軸受部17a,17a相互の間隔L1より狭い間隔L2で並ぶ左右一対のスタンド支持ボス19,19が一体に形成され,これらスタンド支持ボス19,19にスタンド9が次のように取り付けられる。
【0025】
図4〜図8に示すように,スタンド9は,U字状に一体に連結された左右の支持脚21,21と,支持脚21,21の回動中心部に配置される,パイプ材からなるハブ22と,スタンド9の前面側でハブ22及び左右の支持脚21,21間を連結するように溶接される前部補強板23と,スタンド9の後面側でハブ22と左右の支持脚21,21の連結部との間を連結するように溶接される後部補強板24とから構成され,そのハブ22が左右一対の前記スタンド支持ボス19,19間に配置される。こうして水平方向に一列に並ぶスタンド支持ボス19,19及びハブ22に膨大頭部25aを有する支軸25が嵌挿され,その先端部に抜け止め用の割りピン26が装着される。
【0026】
左右の支持脚21,21は,それぞれ外側方に屈曲してハブ22の長さより長い接地間隔をもって接地し得る一対の接地部21a,21aを一体に備えており,その左側の接地部21aの外端には起立用ペダル28が一体に連設される。
【0027】
而して,スタンド9は,左右の支持脚21,21の接地部21a,21aを接地させて車体を自立させる起立位置Aと,支持脚21,21をスタンド支持ボス19,19の後方へ格納する格納位置Bとの間を支軸25周りに回動し得るもので,その起立位置Aを規定すべく,前部補強板23前面の左右側部を受け止める左右一対の起立ストッパ29が左右の前記ハンガアーム17,17に形成される。またその格納位置Bを規定すべく,左右の支持脚21,21の一方に付設されるストッパゴム30を受け止める格納ストッパ34がクランクケース10の底面に形成される。
【0028】
図2,図3及び図6において,右方の支持脚21の外側面に溶接されたフック31と,右方のハンガアーム17に一側面に突設された係止ピン32との間にスタンド保持ばね33が張設される。このスタンド保持ばね33は,その張力の作用線がスタンド9の起立位置A及び格納位置B間での回動に伴い支軸25の中心を横切り,その張力によりスタンド9を起立及び格納の何れの位置にも保持し得るようになっている。
【0029】
次に,この実施例の作用について説明する。
【0030】
左右のハンガアーム17,17は,第2枢軸15に支持される左右両軸受部17a,17aの間隔L1を極力大きく取ってクランクケース10に一体に形成することにより,第2枢軸15によるパワーユニットPの支持剛性を高め,パワーユニットPに常に安定した上下揺動姿勢を与えることができて,良好な乗り心地を得ることができる。特に,左右の前記ハンガ13は,両者の間隔がそれらの軸受部17a,17aから基部に向かって狭くなるように平面視で略ハ字状に形成されるので,第2枢軸15を介して懸架リンク13と連結された状態では,互いに横方向の剛性を高めることになり,パワーユニットPの支持剛性の一層の強化に寄与し得る。
【0031】
また上記両ハンガアーム17,17には,スタンド9のハブ22を支軸25を介して支持する左右一対のスタンド支持ボス19,19が一体に形成されるので,クランクケース10にスタンド支持ボス19,19を特別に形成する必要がなくなり,クランクケース10の形状の単純化,延いてはその鋳造の容易化を図り,コストの低減に寄与することができる。
【0032】
しかも,左右のスタンド支持ボス19,19は,左右のハンガアーム17,17の比較的剛性の高い基部に,両軸受部17a,17aの間隔L1より狭い間隔L2で並ぶように形成されるので,これらスタンド支持ボス19,19に連結されるスタンド9の基端部を幅の狭いものとすることが可能となり,スタンド9の軽量化と,スタンド9の強固な支持をもたらすことができる。
【0033】
その際,特に,両スタンド支持ボス19,19間にスタンド9のハブ22を配置することにより,短いハブ22の使用が可能となり,スタンド9の一層の軽量化を図ることができると共に,両スタンド支持ボス19,19間でのハブ22の位置決めが容易となり,スタンド9の両スタンド支持ボス19,19への組付性が良好となる。
【0034】
またスタンド9において,ハブ22及び支持脚21,21間を連結する前部補強板23が,クランクケース10の起立ストッパ29に当接してスタンド9の起立位置Aを規定するようにしたので,前部補強板23がストッパ板を兼ねることになり,スタンド9の構造の簡素化に寄与し得る。
【0035】
本発明は上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
【0036】
【発明の効果】
以上のように本発明の第1の特徴によれば,エンジンと,出力軸に後輪を連結する変速機とからなるパワーユニットのケーシングの前部に左右一対のハンガアームを形成し,これらハンガアームを水平な枢軸を介して車体フレームに回動可能に連結し,この車体フレーム及びパワーユニット間に該ユニットの上下揺動を緩衝するリアクッションを取り付けた自動二輪車において,左右一対の前記ハンガアームの基部に,これらハンガアームの,前記枢軸に支持される一対の軸受部の間隔より狭い間隔で並ぶ左右一対のスタンド支持ボスを一体に形成し,これらスタンド支持ボスにスタンドを起立位置及び格納位置間で回動し得るように支軸を介して連結したので,左右のハンガアームは,枢軸に支持される左右両軸受部の間隔を極力大きく取ってパワーユニットのケーシングに一体に形成することにより,枢軸によるパワーユニットの支持剛性を高め,パワーユニットに常に安定した上下揺動姿勢を与えることができて,良好な乗り心地を得ることができる。また上記両ハンガアームには,スタンドを支軸を介して支持する左右一対のスタンド支持ボスを一体に形成したことで,ケーシングにスタンド支持ボスを特別に形成する必要がなくなり,ケーシングの形状の単純化,延いてはその鋳造の容易化を図り,コストの低減に寄与することができる。しかも,左右のスタンド支持ボスは,左右のハンガアームの比較的剛性の高い基部に,両軸受部の間隔より狭い間隔で並ぶように形成されるので,これらスタンド支持ボスに連結されるスタンドの基部を幅の狭いものとすることが可能となり,スタンドの軽量化を図ることができ,リアクッションの荷重負担の軽減をもたらし,乗り心地の向上に寄与し得る。
【0037】
また本発明の第2の特徴によれば,第1の特徴に加えて,前記支軸に支持されるスタンドのハブを一対のスタンド支持ボス間に配置したので,左右両スタンド支持ボス間にスタンドのハブを配置することにより,短いハブの使用が可能となり,スタンドの軽量化をより図ることができると共に,両スタンド支持ボス間でのハブの位置決めが容易となり,スタンドの両スタンド支持ボスへの組付性が良好となる。
【0038】
さらに本発明の第3の特徴によれば,第1又は第2の特徴に加えて,スタンドに,前記ハブ及び左右の支持脚間を連結する補強板を設け,この補強板と当接してスタンドの起立位置を規定する起立ストッパを前記ハンガアームに形成したので,ハブ及び支持脚間を連結する補強板が,スタンドの起立位置を規定するストッパ板を兼ねることになり,スタンドの構造の簡素化に寄与し得る。
【0039】
さらにまた本発明の第4の特徴によれば,第1〜第3の特徴の何れかに加えて,左右の前記ハンガアームを,両者の間隔が前記軸受部から基部に向かって狭くなるように平面視で略ハ字状に形成したので,左右のハンガアームは枢軸との連結により,互いに横方向の剛性を高めると共に,両ハンガアームの間隔の狭まった基部に左右のスタンド支持ボスを形成することで,スタンドの軽量化と,スタンドの強固な支持を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のスタンド装置を備えた自動二輪車の側面図。
【図2】 図1のスタンド装置周りの拡大側面図でスタンドの起立状態を示す。
【図3】 スタンドの格納状態を示す,図2との対応図。
【図4】 図3の底面図。
【図5】 図4の5−5線断面図。
【図6】 スタンドの背面図。
【図7】 図6の7−7線断面図。
【図8】 図6の8−8線断面図。
【符号の説明】
A・・・・・スタンドの起立位置
B・・・・・スタンドの格納位置
E・・・・・エンジン
T・・・・・変速機
S・・・・・自動二輪車
L1・・・・左右のハンガアームの軸受部間隔
L2・・・・左右のスタンド支持ボス間隔
1・・・・・車体フレーム
6r・・・・後輪
8・・・・・リアクッション
9・・・・・スタンド
10・・・・ケーシング(クランクケース)
15・・・・枢軸(第2枢軸)
17・・・・ハンガアーム
17a・・・軸受部
21・・・・支持脚
22・・・・ハブ
23・・・・補強板(前部補強板)
25・・・・支軸
29・・・・起立ストッパ

Claims (5)

  1. エンジン(E)と,出力軸に後輪(6r)を連結する変速機(T)とからなるパワーユニット(P)のケーシング(10)の前部に左右一対のハンガアーム(17,17)を形成し,これらハンガアーム(17,17)を水平な枢軸(15)を介して車体フレーム(1)に回動可能に連結し,この車体フレーム(1)及びパワーユニット(P)間に該ユニット(P)の上下揺動を緩衝するリアクッション(8)を取り付けた自動二輪車において,
    左右一対の前記ハンガアーム(17,17)の基部に,これらハンガアーム(17,17)の,前記枢軸(15)に支持される一対の軸受部(17a,17a)の間隔(L1)より狭い間隔(L2)で並ぶ左右一対のスタンド支持ボス(19,19)を一体に形成し,これらスタンド支持ボス(19,19)にスタンド(9)を起立位置(A)及び格納位置(B)間で回動し得るように支軸(25)を介して連結したことを特徴とする,自動二輪車におけるスタンド装置。
  2. 請求項1記載の自動二輪車におけるスタンド装置において,
    前記支軸(25)に支持されるスタンド(9)のハブ(22)を一対のスタンド支持ボス(19,19)間に配置したことを特徴とする,自動二輪車におけるスタンド装置。
  3. 請求項1又は2記載の自動二輪車におけるスタンド装置において,
    スタンド(9)に,前記ハブ(22)及び左右の支持脚(21,21)間を連結する補強板(23)を設け,この補強板(23)と当接してスタンド(9)の起立位置(A)を規定する起立ストッパ(29)を前記ハンガアーム(17,17)に形成したことを特徴とする,自動二輪車におけるスタンド装置。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の自動二輪車におけるスタンド装置において,
    左右の前記ハンガアーム(17,17)を,両者の間隔が前記軸受部(17a,17a)から基部に向かって狭くなるように平面視で略ハ字状に形成したことを特徴とする,自動二輪車におけるスタンド装置。
  5. エンジン(E)と,出力軸に後輪(6r)を連結する変速機(T)とからなるパワーユニット(P)のエンジン(E)下部に左右一対のハンガアーム(17,17)を形成し,これらハンガアーム(17,17)を水平な枢軸(15)を介して車体フレーム(1)に回動可能に連結し,この車体フレーム(1)及びパワーユニット(P)間に該ユニット(P)の上下揺動を緩衝するリアクッション(8)を取り付けた自動二輪車において,
    エンジン(E)下部に,ハンガアーム(17,17)の,前記枢軸(15)に支持される一対の軸受部(17a,17a)の後方でそれら軸受部(17a,17a)の間隔(L1)より狭い間隔(L2)で並ぶ左右一対のスタンド支持ボス(19,19)を形成し,これらスタンド支持ボス(19,19)にスタンド(9)を起立位置(A)及び格納位置(B)間で回動し得るように支軸(25)を介して連結したことを特徴とする,自動二輪車におけるスタンド装置。
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