JP2003175876A - 折畳み三輪車 - Google Patents

折畳み三輪車

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JP2003175876A JP2001376660A JP2001376660A JP2003175876A JP 2003175876 A JP2003175876 A JP 2003175876A JP 2001376660 A JP2001376660 A JP 2001376660A JP 2001376660 A JP2001376660 A JP 2001376660A JP 2003175876 A JP2003175876 A JP 2003175876A
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Masanori Yamagishi
昌紀 山岸
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 折畳みおよび展開が円滑で、コンパクトに折
り畳めて、車輪による三点支持の格納状態を安定した維
持は無論のこと、ロック機構などの余分な部品を必要と
することなく、折畳み状態の確実な維持を可能とする折
畳み三輪車を提供する。 【解決手段】 車輪軸と略平行な折畳み軸6、7により
フレーム部材1に対して前輪支持部材3および後輪支持
部材4を折畳み可能に構成し、前記前輪支持部材3およ
び後輪支持部材4間を連結するリンクバー5を配設し
て、前記折畳み軸6、7とリンクバー5の両端部とによ
り四辺リンクが形成されるように構成し、折畳み完了直
前に、前記リンクバーの後端部5Bが、リンクバーの前
端部5Aと後輪折畳み軸7とを結ぶ線上を超える死点乗
超え形状に構成することによって、円滑な折畳みおよび
展開が可能となり、格別のロック手段を設けずとも、折
畳み形状を安定させることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輪軸と略平行な
折畳み軸によりフレーム部材に対して前輪支持部材およ
び後輪支持部材を折畳み可能な折畳み三輪車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自転車等の二輪車あるいはベビー
カー等の四輪車は、比較的大きなことから種々の折畳み
形態のものが提案されて使用されている。幼児が乗るこ
とが多い三輪車にあっては、小型なこともあって折畳み
の必要性が少ない故に、折畳み機能を有するものは少な
い。そのような中で、後脚ブラケットをサドル支持棒に
回動可能に取り付けるとともに、ハンドルをサドル支持
棒から取外し自在に構成した実公平2−36794号公
報に開示された第1従来例のものや、登録実用新案第3
062151号公報に開示された第2従来例のものが提
案された。
【0003】これら第1および第2従来例に記載された
ものの出現によって、梱包外寸を小さくしてコンパクト
な輸送を可能とし、工場から販売店への輸送時の低コス
ト化が図れる他、ユーザー使用時における玄関等での格
納スペースを小さくすることも可能となった。しかしな
がら、これらの折畳み三輪車では、サドル支持棒等のフ
レーム部材からハンドル部分を取り外してしまうため、
折り畳んだ三輪車を床面に横たわらせざるを得ない他、
再乗車のための組立が面倒であった。
【0004】そこで、フレーム部材からハンドルを取り
外す必要のない折畳み三輪車が提案された。そのような
ものの例として、後輪の連杆の一部を折曲可能に構成す
ることにより、フレーム本体に対して前輪および後輪を
リンク機構によって後方へ折り畳むように構成した実公
平2−15754号公報に開示された第3従来例のもの
が提案された。これにより、取外し部材がないので折畳
みおよび再乗車のための組立が容易となった。しかしな
がら、このものでは、前輪および後輪のいずれもがフレ
ームに対して後方へ折り畳まれるため、折畳み時の床面
への接地部は後輪の二輪のみとなって不安定な格納形態
となった。
【0005】そこで、図5および図6に示したような、
車輪軸と略平行な折畳み軸によりフレーム部材に対して
前輪支持部材および後輪支持部材を折畳み可能に構成し
た実開昭51−149276号公報に開示された第4従
来例の折畳み三輪車が提案された。このものは、後方上
部にサドル21を設置したサドル支杆22と、後下端部
に左右一対の後輪23を軸支した後輪支杆24とを枢支
ピン25によりX字状に枢着して、各杆22、24の前
端部をハンドル縦杆26の中途部にブラケット27、2
8を介してそれぞれ個別に枢着するとともに、後輪支杆
24にはその前部に前記枢支ピン25とブラケット27
との間において該支杆24が真直状態から折畳み時に上
向きく字状に屈曲し得るヒンジ継手29を設け、又サド
ル支杆22にはその後部に展開時に後輪支杆24、24
と当接して、サドル支杆22の下向き荷重を支持するリ
ンク支片30を枢設し、前記ハンドル縦杆26の下端部
にクランクペダル31、32にて駆動される前輪33を
軸支して構成したものである。
【0006】ところが、前記第4従来例の折畳み三輪車
では、サドル支杆22と後輪支杆24との揺動を規制す
る手段は何ら設けられておらず、その結果、三輪車を折
り畳んだ状態が維持できずに、不意に展開してしまう虞
れが生じた。さらに、図6に示すように、折り畳んだ状
態での三輪車のサドル21やサドル支杆22が、折角近
接配置されて折り畳まれた前輪33および後輪23から
大きくはみ出し、安定した格納状態が保持できないもの
であった。しかも、折り畳むための各支杆24やヒンジ
継手29等が乗員の膝等に干渉する虞れがあって危険で
ある他、リンク機構としては複雑な構造であった。
【0007】そのようなことから、登録実用新案第30
81977号公報に開示されたもののおよび一部の市販
三輪車に見られるような、車輪軸と略平行な折畳み軸に
よりフレーム部材に対して前輪支持部材および後輪支持
部材を折畳み可能に構成した折畳み三輪車であって、前
輪支持部材および後輪支持部材間を連結するリンクバー
を配設することによって、前記折畳み軸とリンクバーの
両端部とにより四辺リンクが形成されるように構成し
て、円滑な折畳み動作と比較的安定した折畳み状態の維
持が可能な折畳み三輪車が提案された。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の折畳み三輪車では、四辺リンクの挙動によって円滑な
折畳み動作が可能となったものの、折畳み状態の維持の
ための複雑なロック機構を必要としているため、不可欠
な部品点数が増大してコストアップを招く他、操作が面
倒であった。
【0009】そこで本発明は、前記従来の折畳み三輪車
における諸課題を解決して、折畳みおよび展開が円滑
で、コンパクトに折り畳めて、車輪による三点支持の格
納状態を安定した維持は無論のこと、ロック機構などの
余分な部品を必要とすることなく、折畳み状態の確実な
維持を可能とする折畳み三輪車を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、車輪
軸と略平行な折畳み軸によりフレーム部材に対して前輪
支持部材および後輪支持部材を折畳み可能に構成した折
畳み三輪車であって、前記前輪支持部材および後輪支持
部材間を連結するリンクバーを配設することによって、
前記折畳み軸とリンクバーの両端部とにより四辺リンク
が形成されるように構成した折畳み三輪車において、折
畳み完了直前に、前記リンクバーの一端部が、リンクバ
ーの他端部と前記一端部側の車輪折畳み軸とを結ぶ線上
を超える死点乗超え形状に構成されたことを特徴とす
る。また本発明は、前記折畳み形状および走行展開形状
を維持する固定ロック部材を、フレーム部材と車輪支持
部材との間に設置したことを特徴とする。また本発明
は、前記四辺リンクがサドルにおける着座部の下部に納
められることを特徴とする。また本発明は、前記リンク
バーの両端部における前輪支持部材と後輪支持部材との
間の連結部の少なくとも一方が所定量にて遊嵌されて構
成したことを特徴とする。また本発明は、前記車輪支持
部材間にサスペンション部材を配設したことを特徴とす
る。
【0011】このような解決手段により、床面に対して
前輪1、後輪2の三点支持により安定した格納状態が維
持されるとともに、これら前後輪間に重量物であるサド
ルが位置して荷重分布上も安定し、リンクバーの配設に
よる四辺リンク機構によって、円滑な折畳みおよび展開
が可能となる他、固定ロック部材の設置あるいは死点乗
超え形状の採用によって、特に格別のロック手段を設け
ずとも、折畳み格納状態が確実に維持される。しかも、
折畳みのための四辺リンク等がサドルにおける着座部の
下部にあって、走行時に何らの障害となることはなく安
全である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図面に基づ
いて詳細に説明する。図1は本発明の折畳み三輪車の第
1実施の形態を示すもので、図1(A)は走行使用状態
の全体側面図、図1(B)は折畳み格納状態の全体側面
図、図2(A)は図1(A)の要部拡大断面図、図2
(B)は図1(B)の要部拡大断面図、図3は図2
(A)の分解斜視図である。本発明の折畳み三輪車は、
図1(A)(B)に示すように、車輪軸と略平行な折畳
み軸6、7によりフレーム部材1に対して前輪支持部材
3および後輪支持部材4を折畳み可能に構成した折畳み
三輪車であって、前記前輪支持部材3および後輪支持部
材4間を連結するリンクバー5を配設することによっ
て、前記折畳み軸6、7、とリンクバー5の両端部とに
より四辺リンクが形成されるように構成した折畳み三輪
車において、折畳み完了直前に、前記リンクバーの一端
部が、リンクバーの他端部と前記一端部側の車輪折畳み
軸とを結ぶ線上を超える死点乗超え形状に、図示の例で
は、前記リンクバー5の後端部5Bが、リンクバー5の
前端部5Aと後輪折畳み軸7とを結ぶ線上を超える死点
乗超え形状に構成したことを特徴とする。
【0013】以下に詳述する。図1(A)に示すよう
に、ペダルにより駆動される1個の前輪17を下端部に
軸支するハンドル16は、前輪支持部材であるハンドル
ブラケット3に対して転向自在に軸支されている。サド
ル2は、フレーム部材を構成するサドル台座1上に設置
された着座部2Bと、サドル台座1から後方上部へ延設
されて構成された背もたれ2Aとからなる。サドル台座
1の前部には、前記ハンドルブラケット3が車輪軸と略
平行な折畳み軸6により軸支され、サドル台座1の後部
には、後方下端部に左右一対の後輪18、18を軸支す
る後輪支持部材であるリヤパイプ4の上端部が車輪軸と
略平行な折畳み軸7により軸支される。
【0014】図2(A)に拡大して示すように、前輪支
持部材であるハンドルブラケット3の折畳み軸6近傍と
後輪支持部材であるリヤパイプ4の折畳み軸7近傍間に
リンクバー5を配設することによって、これらハンドル
ブラケット3とリヤパイプ4とを連結する。前記折畳み
軸6、7とリンクバー5の前後端部5A、5Bとにより
四辺リンクが形成される。これらリンクバー5の前後端
部5A、5Bは、ハンドルブラケット3とリヤパイプ4
の嵌合孔5A、5Bに対して少なくとも一方が所定量に
て遊嵌されて構成される。嵌合孔5A、5Bの両方が長
孔等の遊嵌連結部とされてもよい。
【0015】また、前記リンクバー5の後端部近傍にお
いて、リヤパイプ4を貫通する固定ボルト12が設置さ
れ、前記折畳み軸7周りの固定ボルト12の回動軌跡に
沿って円弧溝1A(図2(B))が刻設される。後述す
るように、固定ボルト12をサドル台座1の外側面に押
し付けて緊締することにより、円弧溝1Aの任意の位置
にて折畳み状態(展開使用位置でも可能)を維持するこ
とができる。前記固定ボルト12がガイドされる円弧溝
1Aについては必ずしも必要でなく、固定ボルト12に
よるサドル台座1の外側面への押付けを必要とする、少
なくとも使用状態および折畳み格納状態の2つの位置で
固定ボルト12によるサドル台座1の外側面への押付け
が可能な形状に構成されていればよい。
【0016】図3に示すように、フレーム部材であるサ
ドル台座1は門型断面を呈しており(図面では車体右側
の側面は省略して描いてある)、それらの両側面間に前
記ハンドルブラケット3およびリヤパイプ4が、折畳み
軸を構成するアンカーピン6とアンカーボルト9および
アンカーピン7とアンカーボルト8とによりそれぞれ軸
支されている。固定ボルト12の対向側には固定ノブ1
3が螺合され、固定ノブ13と固定ボルト12の相対回
転による締結力にて固定ノブ13をサドル台座1の外側
面に押し付けることで、リヤパイプ4を任意の位置、特
に折畳み位置に緊締固定する固定ロック部材が構成され
る。なお、符号10、11はワッシャー、14、15は
樹脂ワッシャーを示す。
【0017】このように構成された折畳み三輪車を、図
1(A)の状態から(固定ボルト12が固定されている
ならその固定を解き)、サドル2における背もたれ2A
を把持して上方へ引き起こすと、フレーム部材であるサ
ドル台座1は、ハンドルブラケット3における折畳み軸
であるアンカーピン6を支点として上方に揺動を始め
る。それに伴って、図1(B)に示すように、前輪17
と後輪18とが近接し、ハンドル16とリヤパイプ4と
が略平行に起立してくるとともに、前後輪17、18間
にサドル2が位置するように折り畳まれてくる。
【0018】図2(B)の拡大図にて明確なように、折
畳み完了直前に、前記リンクバー5の後端部5Bが、リ
ンクバー5の前端部5Aと後輪折畳み軸7とを結ぶ線上
を超える(死点乗超え)ことによって、重量物であるサ
ドル2が下方に移動しようとしても、その荷重は後輪折
畳み軸7に対して下方に加わるので、リンクバー5をさ
らに折畳み方向(図2(B)で時計方向)に揺動させよ
うとする。すなわち、重量物であるサドル2の自重が三
輪車の折畳み形状を安定して維持することが可能とな
る。しかも、この形状は、床面に対して前輪1、後輪2
の三点支持により安定した格納状態が維持されるととも
に、これら前後輪間に重量物であるサドルが位置して荷
重分布上も安定する。
【0019】また、前記四辺リンクを構成するハンドル
ブラケット3における前輪折畳み軸6やリヤパイプ4に
おける後輪折畳み軸7、さらにはリンクバー5がサドル
における着座部2の下部に納められて構成され、走行時
に何らの障害となることはなく安全である。そして、図
2に明確なように、前記リンクバー5の前後端部5A、
5Bは、ハンドルブラケット3とリヤパイプ4の嵌合孔
5A、5Bに対して少なくとも一方が所定量にて遊嵌
(嵌合孔5A、5Bの少なくとも一方が長孔に形成)さ
れて構成されているため、設計上の寸法が比較的ルーズ
であっても、リンクバー5の後端部5Bが、リンクバー
5の前端部5Aと後輪折畳み軸7とを結ぶ線上を超える
死点乗超えが円滑に行える。
【0020】図4は本発明の折畳み三輪車の第2実施の
形態を示すもので、図2(A)に相当する要部拡大断面
図である。本実施の形態のものは、車輪支持部材間にサ
スペンション部材19を配設したことを特徴とするもの
である。図示の例では、前輪支持部材であるハンドルブ
ラケット3側を特に長孔3Aとし、該長孔3Aにリンク
バー5の前端部5Aを遊嵌したものにおいて、前輪支持
部材であるハンドルブラケット3と後輪支持部材である
リヤパイプ4との間に引っ張りばねからなるサスペンシ
ョン部材16を配設した。
【0021】このような構成により、リンクバー5の前
端部5Aと後輪折畳み軸7とを結ぶ線上を超えるリンク
バー5の後端部5Bによる死点乗超えが円滑に行えるこ
とを可能にしつつ、長孔3Aによる遊嵌連結部の特性を
活かして、前輪側と後輪側との間の相対揺動によるサス
ペンション機能を発揮させて乗り心地の改善に寄与する
ことができる。なお、折畳み時には、引っ張りばねから
なるサスペンション19がハンドルブラケット3とリヤ
パイプ4とを接近させるので、折畳みに何らの支障とな
ることはない。
【0022】以上、本発明の実施の形態について説明し
てきたが、本発明の趣旨の範囲内で、前後車輪の形状、
形式(前2輪、後1輪でもよい)、フレーム部材である
サドル台座の形状、前輪支持部材であるハンドルブラケ
ットの形状、後輪支持部材であるリヤパイプの形状(直
線に限らない)、サドル台座へのハンドルブラケットお
よびリヤパイプの折畳み軸による軸支形態(門型のみな
らず、平板状のサドル台座の両側に二股状のハンドルブ
ラケットおよびリヤパイプを折畳み軸により軸支しても
よい)、サドルの形状、形式、固定ロック部材によるフ
レーム部材と車輪支持部材との間の固定形態、リンクバ
ーの形状およびその前輪支持部材および後輪支持部材へ
の遊嵌連結を含む連結形態、リンクバー端部の死点乗超
え形態(実施の形態では、リンクバーの後端部が、リン
クバーの前端部と後輪折畳み軸とを結ぶ線上を超える死
点乗超え形状に構成した例を示したが、設計上許容され
るなら、サドルの前端部側を上方へ持ち上げて折り畳む
ように構成して、リンクバーの前端部が、リンクバーの
後端部と前輪折畳み軸とを結ぶ線上を超える死点乗超え
形状に構成することもできる)、サスペンション部材の
形式およびその配設形態等については適宜選定できるも
のである。
【0023】
【発明の効果】以上詳細に説明してきたように、本発明
によれば、車輪軸と略平行な折畳み軸によりフレーム部
材に対して前輪支持部材および後輪支持部材を折畳み可
能に構成した折畳み三輪車であって、前記前輪支持部材
および後輪支持部材間を連結するリンクバーを配設する
ことによって、前記折畳み軸とリンクバーの両端部とに
より四辺リンクが形成されるように構成した折畳み三輪
車において、折畳み完了直前に、前記リンクバーの一端
部が、リンクバーの他端部と前記一端部側の車輪折畳み
軸とを結ぶ線上を超える死点乗超え形状に構成したこと
により、分解等をすることなく、折畳み時の各部材の相
対位置の正確な挙動が確保されて円滑な折畳みおよび展
開が可能となり、床面に対して前輪1、後輪2の三点支
持により安定した格納状態が維持されるとともに、これ
ら前後輪間に重量物であるサドルが位置して荷重分布上
も安定することは無論のこと、リンクバーの一端部の死
点乗超え後は、重量物であるサドルの自重が三輪車の折
畳み形状を維持させる方向に作用して、格別のロック手
段を設けずとも、折畳み形状を安定させることが可能と
なる。
【0024】また、前記折畳み形状および走行展開形状
を維持する固定ロック部材を、フレーム部材と車輪支持
部材との間に設置した場合は、折畳み形状および走行展
開形状の維持をより確実にすることができる。さらに、
前記四辺リンクがサドルにおける着座部の下部に納めら
れる場合は、走行時に何らの障害となることはなく安全
である。さらにまた、前記リンクバーの両端部における
前輪支持部材と後輪支持部材との間の連結部の少なくと
も一方が所定量にて遊嵌されて構成した場合は、設計上
の寸法が比較的ルーズであっても、リンクバーの後端部
による前記死点乗超えが円滑に行える。
【0025】また、前記車輪支持部材間にサスペンショ
ン部材を配設した場合は、リンクバーの一端部による死
点乗超えが円滑に行えることを可能にしつつ、長孔によ
る遊嵌連結部の特性を活かして、前輪側と後輪側との間
の相対揺動によるサスペンション機能を発揮させること
ができて、乗り心地が向上する。かくして、折畳みおよ
び展開が円滑で、コンパクトに折り畳めて、車輪による
三点支持の格納状態を安定した維持は無論のこと、ロッ
ク機構などの余分な部品を必要とすることなく、折畳み
状態の確実な維持を可能とする折畳み三輪車が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の折畳み三輪車の第1実施の形態を示す
もので、図1(A)は走行使用状態の全体側面図、図1
(B)は折畳み格納状態の全体側面図である。
【図2】同、図2(A)は図1(A)の要部拡大断面
図、図2(B)は図1(B)の要部拡大断面図である。
【図3】同、図2(A)の分解斜視図である。
【図4】本発明の折畳み三輪車の第2実施の形態を示す
もので、図2(A)に相当する要部拡大断面図である。
【図5】従来の折畳み三輪車の使用状態にある側面およ
び平面図である。
【図6】同、折畳み状態の三輪車の側面図である。
【符号の説明】
1 サドル台座(フレーム部材) 2 サドル 2A 背もたれ 2B 着座部 3 ハンドルブラケット(前輪支持部材) 3A 嵌合孔(長孔) 4 リヤパイプ(後輪支持部材) 4A 嵌合孔 5 リンクバー 5A 前端部 5B 後端部 6 第1アンカーピン(前輪折畳み軸) 7 第2アンカーピン(後輪折畳み軸) 8 第1アンカーボルト 9 第2アンカーボルト 12 固定ボルト 13 固定ノブ 16 ハンドル 17 前輪 18 後輪 19 サスペンション部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪軸と略平行な折畳み軸によりフレー
    ム部材に対して前輪支持部材および後輪支持部材を折畳
    み可能に構成した折畳み三輪車であって、前記前輪支持
    部材および後輪支持部材間を連結するリンクバーを配設
    することによって、前記折畳み軸とリンクバーの両端部
    とにより四辺リンクが形成されるように構成した折畳み
    三輪車において、折畳み完了直前に、前記リンクバーの
    一端部が、リンクバーの他端部と前記一端部側の車輪折
    畳み軸とを結ぶ線上を超える死点乗超え形状に構成され
    たことを特徴とする折畳み三輪車。
  2. 【請求項2】 前記折畳み形状および走行展開形状を維
    持する固定ロック部材を、フレーム部材と車輪支持部材
    との間に設置したことを特徴とする請求項1に記載の折
    畳み三輪車。
  3. 【請求項3】 前記四辺リンクがサドルにおける着座部
    の下部に納められることを特徴とする請求項1または2
    に記載の折畳み三輪車。
  4. 【請求項4】 前記リンクバーの両端部における前輪支
    持部材と後輪支持部材との間の連結部の少なくとも一方
    が所定量にて遊嵌されて構成したことを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれかに記載の折畳み三輪車。
  5. 【請求項5】 前記車輪支持部材間にサスペンション部
    材を配設したことを特徴とする請求項4に記載の折畳み
    三輪車。
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