JP3560442B2 - 自動2輪車のスタンド装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は自動2輪車のスタンド装置に係り、特に有利なスタンドロック機構の配置構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平7−69255号には車体フレームとパワーユニットの上部とをエンジンハンガリンクを介して揺動自在に支持するとともに、このパワーユニットより下方にスタンドを回動自在に支持したスクータが示されている。
【0003】
このスタンドロック機構は車体フレームに設けられた車体側ブラケットにメインスタンドを回動自在に支持するとともに、車体側ブラケットをボックス状に形成し、このボックス部内ににスタンドロック機構を設けている。
【0004】
スタンドロック機構は、メインスタンドを立てて駐車したとき、盗難防止の目的でメインスタンドを収納不能にロックし、以後、メインスイッチをオンにする等所定の正規手順を経ないとメインスタンドを跳ね上げて収納することができないようにするため、正規手順のあるまでロック状態を維持するための機構である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例と異なり、エンジンハンガリンクをパワーユニットの下側に設けたい場合がある。しかし、このような形式と同時にスタンドロック機構も採用しようとすれば車体の大型化を避けることができない。
【0006】
すなわち、スタンドロック機構は、いたずらされにくくするため周囲へ手が入りにくいようにガードされた構造が要求され、通常の場合は上記従来例のように車体側ブラケットをボックス状にする等、スタンドロック機構上方を覆うカバー部材を一体又は別体に設けなければならない。
【0007】
しかし、このようにすると、スタンドロック機構を囲う空間を形成するためにかなりの厚みがある構造を設け、さらにその下方に所定の最低地上高を確保しなければならないから、それだけエンジンの取付位置が高くなり、その結果、車体が大型化してしまうのである。
【0008】
そこで本願発明は、車体を大型化せずに、パワーユニットの下側にエンジンハンガリンクを設けることができるスタンド装置の提供を主たる目的とし、併せて有利なスタンドロック機構の配置構造の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1に係る自動2輪車のスタンド装置は、車体フレームに設けられた車体側ブラケットと、これに回動自在に支持されたメインスタンドと、前記車体側ブラケットにエンジンハンガーリンクを介して支持されたエンジンとを備えた自動2輪車において、前記車体側ブラケットとエンジンハンガーリンクとで囲まれた空間内に前記メインスタンドを収納不能にロックするためのスタンドロック機構を配設し、かつ前記車体側ブラケットとエンジンハンガーリンクとで前記スタンドロック機構を覆ったことを特徴とする。
【0010】
請求項2に係る自動2輪車のスタンド装置は、上記請求項1において、前記エンジンハンガーリンクが、前記メインスタンド支持部を挟んで前後に配設される前記エンジンハンガーリンクの揺動支点とエンジン支持部とを備え、
かつ、これらエンジンハンガーリンクの揺動支点とエンジン支持部とを連結する連結部を備えるとともに、
この連結部に厚肉の強度メンバー部を設け、この強度メンバー部を、車体側ブラケットの内側でかつメインスタンド側ブラケットの外側に配設したことを特徴とする。
【0012】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2のいずれかに記載された自動2輪車のスタンド装置において、前記車体側ブラケットとエンジンハンガーリンクとで囲まれた空間 前記エンジンハンガーリンクを鋳造又は鍛造により成形したことを特徴とする。
【0013】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、車体側ブラケットとエンジンハンガーリンクで囲まれた空間内へスタンドロック機構を配設すると、車体側ブラケットとエンジンハンガーリンクでスタンドロック機構をいたずらされにくいように囲むことができ、しかもエンジンハンガーリンクを利用するので、車体側ブラケットをボックス状に形成する必要がなくなり、従来のスタンドロック機構の上方を覆うために車体側ブラケットと一体又は別体に設けられていたカバーを省略できる。
【0014】
このため、車体を大型化せずに、エンジンの下側にエンジンハンガリンクを設け、かつスタンドロック機構を配設できるとともに、軽量化も可能になる。
【0015】
請求項2の発明によれば、メインスタンドの支持部を挟んで、エンジンハンガーリンクの揺動支点とエンジン支持部とを前後に配置したので、これら厚みのある各部を前後方向へずらすことになり、その結果、エンジンの下側にエンジンハンガリンクを設けても車体寸法を上下方向へ拡大しないで済むとともに、前後方向寸法も短縮できる。
【0016】
しかも、エンジンハンガーリンクに必要な剛性の多くを連結部に設けた厚肉の強度メンバー部でまかない、かつこの強度メンバー部を、車体側ブラケットの内側でかつメインスタンド側ブラケットの外側に配設したので、厚みのある部分である強度メンバー部をこれらのブラケットと干渉しないように配設でき、その結果、エンジンハンガリンクにおけるレイアウトの自由度を高め、かつ必要な揺動ストロークを確保できる。
【0018】
請求項3の発明によれば、エンジンハンガーリンクを鋳造又は鍛造により成形するので、薄型高強度に成形でき、車体の軽量化に役立つ。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1はメインスタンドの支持部を図3の1−1線に沿って示す断面図、図2は、本願発明の適用された自動2輪車である小型スクータの主要骨格部側面図、図3はメインスタンド支持部を示す平面図、図4はエンジンハンガーリンクを省略した図3と同様の図、図5は車体側ブラケットの平面図、図6はスタンドロック機構の平面図、図7はエンジンハンガーリンクの平面図、図8は図7の8−8線に沿う断面図、図9はメインスタンドの平面図、図10は図6の10−10線断面図、図11はロック状態を示す拡大断面図、図12はメインスタンド支持部の拡大断面図である。
【0020】
まず、図2において、前輪1及び後輪2を前後に支持する車体フレームは、ハンドルステム3から斜め下がりに後方へ延びるメインパイプ4と、その下端部から左右対をなして略水平に後方へ延びるフロア部5及びそれぞれの後端部から連続して斜め上がりに上方へ延びるリヤ部6で構成されている。
【0021】
フロア部5には燃料タンク7が支持され、かつリヤ部6にはヘルメットを収容可能な程度に大容量に形成された物入れ8が支持され、その上部開口を開閉自在なシート9により覆われている。なお、この物入れ8内に後述するメインスタンドのロック機構を操作するためのハンドル等(図示省略)を設ける場合もある。
【0022】
物入れ8の後方には、オイルタンク10とバッテリ11が配設され、オイルタンク10は直接、バッテリ11はオイルタンク10を介してそれぞれリヤ部6へ支持されている。
【0023】
後輪2はスイング式のパワーユニット12のクランクケース13の後端部に支持されている。このようなパワーユニット12は、エンジンと伝動機構を一体化してあり、全体が後輪2とともに上下方向へ揺動自在に車体側へ支持される公知のものである。
【0024】
スイング式パワーユニット12は前側下部に突出形成された連結部14でエンジンハンガーリンク15へ連結され、かつエンジンハンガーリンク15は一端がリヤ部6へ溶接され、他端が後方へ延出する車体側ブラケット16の中間部へ揺動自在に支持されている。
【0025】
この車体側ブラケット16の後端部にはメインスタンド17が回動自在に支持されている。符号18は緩衝器、ACはエアクリーナ、CBは気化器、MFはマフラーである。
【0026】
図1、3及び4において、車体側ブラケット16は上方へ開放された容器状をなし、その内側底部にスタンドロック機構20が取付けられ、さらにこの上方を覆うようにエンジンハンガーリンク15が配設されている。
【0027】
エンジンハンガーリンク15と車体側ブラケット16は上下に重なって、その間にスタンドロック機構20の配設空間21が形成されている(図1)。
【0028】
エンジンハンガーリンク15は車体側ブラケット16へ揺動支点22で揺動自在に連結され、かつ後端部のエンジン支持部23においては、スイング式パワーユニット12の連結部14と連結軸23aにより回動自在に連結されている。
【0029】
また、車体側ブラケット16の後端部はメインスタンド支持部25をなし、後述する取付軸でメインスタンド17を回動自在に支持している。
【0030】
車体側ブラケット16は図5並びに図1、3及び図8に明らかなように、金属製等の剛性部材により上方に開放された容器状に形成され、底部30はリヤ部6の後方かつ下方に形成されている。
【0031】
前端部31の左右部分32はもっとも高い位置でリヤ部6へ溶接され、底部30の前部で左側部分には、前後方向へ開放された筒状部33が形成され、さらにその近傍で車体中央側部分にはスタンドロック機構20の取付穴34が形成され、その裏面にナット27が溶接されている(図5)。
【0032】
底部30の左右両側は立壁状の側面壁35をなし、ここに揺動支点22の取付穴35aが形成されている。
【0033】
底部30の後端部はメインスタンド支持部25をなし、この部分は平面視略コ字状の立壁部36で構成され、その前面側には車幅方向へ広いスリット36aが形成され、左右の側部36bにはメインスタンド支持部25の取付穴36cが形成されている。
【0034】
左右一方側の取付穴36c(本例では左側)の一部には半径方向外方へ切り込まれた抜け止めスリット36dが形成されている。また、立壁部36の前部左右には前方へ延びている立壁状の側壁37が形成されている。
【0035】
スタンドロック機構20は、図6並びに図4、10及び11に示すように、前後方向へ延びるロックプレート40とカム部材41を備え、ロックプレート40の前端には取付穴42が設けられ、かつ中間部には枝状突部43が設けられ、後端部には取付穴44が設けられている。
【0036】
カム部材41は、図10に最も明らかなように、カムプレート45と連結部材46を上下に重ねて溶接一体化したものであり、中央部に取付穴44と一致する通し穴47が形成されている。
【0037】
連結部材46には通し穴47の半径方向外方へ突出する2つの突部46aと46bが形成され、一方の突部46aと枝状突部43の先端間にリターンスプリング48が取付けられ、カム部材41を図の時計回り方向へ回動させることにより、カムプレート45をロック解除方向へ回動付勢している。
【0038】
他方の突部46bにはロックワイヤ49の後端部が連結され、ロックワイヤ49を前方へ引くことによりカム部材41をリターンスプリング48に抗して図の反時計回り方向へ回動させてメインスタンド17を起立状態でロックするようになっている。
【0039】
エンジンハンガーリンク15は、図7並びに図1、3及び8に示すように、アルミ等の軽合金又は鉄等を用いて鋳造もしくは鍛造により成形され、中間部に厚みのある揺動軸支持部50が横断方向へ形成され、その中間部は半円弧状断面をなし、両端部には筒状のボス部51が形成され、ここに環ブッシュ52が嵌合されている。
【0040】
環ブッシュ52の内筒52aは車体中央側へ長く延出して、左右の内筒52aが車体中心状で接続するようになっており(図8)、この中に揺動支点22を構成するボルト22aを貫通し、ナット22bで締結するようになっている。
【0041】
左側のボス部51近傍から前方へはストッパーアーム53が一体に突出し、その前端部にストッパーゴム54が取付けられ、筒状部33の内側へ差し込まれるようになっている(図7、1)。
【0042】
揺動軸支持部50より後方側はカバー部55をなし、この部分は左右両側に全体の必要な剛性の大半をまかなうように厚肉で形成された強度メンバー部56を残して薄肉に形成され、後端部にはエンジン支持部23を構成するボス部57が形成されている。
【0043】
メインスタンド17は、図9並びに図1、3、4及び11に示すように、中央部を略U字状に湾曲した本体部60と、その湾曲部に溶接された略コ字状のスタンド側ブラケット61を備え、スタンド側ブラケット61の前面壁62にはメインスタンド17を駐車時の起立位置にしたとき、立壁部36のスリット36aと一致するロック穴63が形成されている。
【0044】
なお、このメインスタンド17の起立時には、スタンド側ブラケット61が立壁部36に当接して回動停止されるため、立壁部36がメインスタンド17の起立時におけるストッパーになっている(図11)。
【0045】
スタンド側ブラケット61の左右壁64間にはカラー65が横断方向へ設けられ、その一端(本例では進行方向に向かって左側)の一部に端部からスリット状の切り込み溝66が軸線方向に形成されている。
【0046】
さらに、スタンド側ブラケット61の本体部60上に重なった部分からスタンドスプリング(図示せず)の取付部67が一体に突出形成されている。
【0047】
図12に示すように、立壁部36とメインスタンド17の連結は、立壁部36の左右の側部36b間にカラー65の両端を入れて取付穴36cと一致させ、進行方向に向かって左側からボルト形状の取付軸70を取付穴36c及びカラー65に通す。
【0048】
この状態で取付軸70の他端に形成された横断穴73がカラー65の右端から外方へ突出するので、ここへピン74を差し込むことにより取付軸70が抜け止めされる。
【0049】
なお、この取付軸70の着脱はメインスタンド17を跳ね上げて収納位置へ回動したときのみ可能であり、このとき、抜け止めスリット36dと切り込み溝66が一致する。
【0050】
一方、取付軸70には、その頭部71から側部36bの肉厚部分だけ開けるように内方側へ入った位置に突部72が半径方向外方へ一体に突出形成され、この突部72が抜け止めスリット36dを通って切り込み溝66内へ入るようになっている。
【0051】
このため、メインスタンド17を起立状態に回動すると、切り込み溝66と抜け止めスリット36dの位相が異なり、突部72が側部36bの内側へ当接して抜き取り不能になる。
【0052】
このメインスタンドを組み立てるには、まず、図10に示すように、予めボルト28とナット29でロック部材41とロックプレート40が連結一体化されているスタンドロック機構20を車体側ブラケット16の底部30上へ置き、ロックプレート40の取付穴42を底部30の取付穴34と重ね、ボルト26とナット29で連結する。
【0053】
続いて、エンジンハンガーリンク15の前半側を車体側ブラケット16上へ重ね、ストッパーアーム53の先端部を予め取付けてあるストッパーゴム54と共に筒状部33の内側へ挿入し、左右のボス部51を左右の側面壁35内へ入れて取付穴35aと一致させ、揺動支点22をなすボルト22a及びナット22bで連結する(図1、3及び8)。
【0054】
さらに、エンジンハンガーリンク15の後端部に設けられたボス部57をパワーユニット12の底部に設けられている左右一対の連結部14間に入れ、エンジン支持部23の連結軸であるボルト23a及びナット23bで連結する(図3)。
【0055】
これにより、メインスタンド支持部25を挟んで、前方に揺動支点22、後方にエンジン支持部23がそれぞれ振り分け配置される(図1及び3)。
【0056】
また、エンジンハンガーリンク15の強度メンバー部56は、平面視で外側に位置する車体側ブラケット16の側部36bと、内側にあるスタンド側ブラケット61の左右壁64との間を前後方向へ通るようになっている(図3)。
【0057】
次に、本実施形態の作用を説明する。駐車のためメインスタンド17の起立状態では、図11に示すように、スタンド側ブラケット61の前面壁62に形成されたロック穴63と車体側ブラケット16の立壁部36に形成されたスリット36aとが一致する。
【0058】
そこで、図示しないメインスイッチにより開閉する物入れ8内のハンドルを施錠方向へ回動する等によりロックワイヤ49が引かれると、ロック穴63及びスリット36aにカムプレート45が嵌合することにより、メインスタンド17を跳ね上げて収納状態にできないようにロックされる。
【0059】
このロック状態は、メインスイッチにより開閉する物入れ8内の前記ハンドルを解錠方向へ回動する等所定の正規手順を経ると、ロックワイヤ49が開放され、リターンスプリング48によりカムプレート45がロック穴63から離脱するよう回動してロック解除となる。
【0060】
したがって、駐車時にメインスタンド17を起立状態にして一度ロックしてしまうと、その後は上記所定の正規手順を経ない限りロック解除できず、不本意にメインスタンド17を跳ね上げて走行可能にできないようロック状態を維持するため、効果的に盗難を防止できる。
【0061】
そのうえ、図1及び図3に示すように、スタンドロック機構20は周囲及び下方を車体側ブラケット16で囲まれ、さらに上方をエンジンハンガーリンク15のカバー部55で覆われ、外方より手を入れてスタンドロック機構20をいたずらすることが困難な構造になっている。
【0062】
このため、エンジンハンガーリンク15のカバー部55が、従来例における車体側ブラケットへ一体又は別体に設けられていたカバーを兼用するので、このような専用のカバーを省略でき、構造の簡単化並びに軽量化を実現できる。
【0063】
しかも、エンジンハンガーリンク15と車体側ブラケット16の間に配設空間21を設け、ここにスタンドロック機構20を収容したので、スタンドロック機構20を設けても、車体寸法を上下方向へ拡大せずに済み、その結果、スイング式パワーユニット12の下方にエンジンハンガーリンク15を配設する形式を採用しても、必要な最低地上高を確保した上で、なおかつ車体の大型化を防止することができる。
【0064】
また、メインスタンド支持部25を挟んでエンジンハンガーリンク15の揺動支点22を前方に、エンジン支持部23を後方に配設すると、エンジンハンガーリンク15と車体側ブラケット16の上下方向における厚み寸法を可及的に小さくできるので、この構造によっても車体寸法を上下方向へ拡大せずに済むとともに、車体の前後方向における寸法も短縮できる。
【0065】
そのうえ、カバー部55は左右の強度メンバー部56並びに前後のそれぞれ厚みがある揺動支点支持部50及びエンジン支持部のボス57で高剛性にできるため、中間のカバー部55を薄肉にでき、この薄肉部分を利用して十分な高さの配設空間21を形成できる。
【0066】
さらに、左右の強度メンバー部56を、内側にあるスタンド側ブラケット61と、外側にある車体側ブラケット16の側部36bとの間を通すことにより、厚みのある強度メンバー部56を、車体側ブラケット16及びスタンド側ブラケット61と干渉しないように配設できる。
【0067】
その結果、エンジンハンガリンク15におけるレイアウトの自由度を高め、かつ必要な揺動ストロークを確保でき、しかも外方からスタンドロック機構20のロック部材41側へ手を入れにくい構造になる。
【0068】
そのうえさらに、前後を揺動軸支持部50と立壁部36及びメインスタンド側ブラッケット61で挟まれ、左右を側面壁35で挟まれ、さらに上下をカバー部55と底部30に囲まれた空間21内へスタンドロック機構20を配設した。
【0069】
このため、パワーユニット12の下方にエンジンハンガーリンク15を配設する形式を採用し同時にスタンドロック機構20を配設しても、単純にエンジンハンガーリンク15と車体側ブラケット16を上下方向へ配設した場合よりも、さらに一層、車体寸法を上下方向に拡大せず並びに前後方向を短縮できるので、車体の大型化をより確実に回避できる。
【0070】
しかも、エンジンハンガーリンク15を鋳造又は鍛造で一体に成形できるので、薄肉高強度に成形でき、この点でも軽量化を実現できる。
【0071】
さらにまた、図12に示すような抜け止めスリット36d等による取付軸70の抜取防止構造を設けたので、より確実な盗難防止構造が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】メインスタンドの支持部を図3の1−1線に沿って示す断面図
【図2】本願発明の適用された自動2輪車の主要骨格部側面図
【図3】メインスタンド支持部を示す平面図
【図4】エンジンハンガーリンクを省略した図3と同様の図
【図5】車体側ブラケットの平面図
【図6】スタンドロック機構の平面図
【図7】エンジンハンガーリンクの平面図
【図8】図7の8−8線に沿う断面図
【図9】メインスタンドの平面図
【図10】図6の10−10線断面図
【図11】ロック状態を示す拡大断面図
【図12】メインスタンド支持部の拡大断面図
【符号の説明】
15:エンジンハンガリンク、16:車体側ブラケット、17:メインスタンド、20:スタンドロック機構、21:配設空間、22:揺動支点、23:エンジン支持部、25:メインスタンド支持部
Claims (3)
- 車体フレームに設けられた車体側ブラケットと、これに回動自在に支持されたメインスタンドと、前記車体側ブラケットにエンジンハンガーリンクを介して支持されたエンジンとを備えた自動2輪車において、前記車体側ブラケットとエンジンハンガーリンクとで囲まれた空間内に前記メインスタンドを収納不能にロックするためのスタンドロック機構を配設し、かつ前記車体側ブラケットとエンジンハンガーリンクとで前記スタンドロック機構を覆ったことを特徴とする自動2輪車のスタンド装置。
- 前記エンジンハンガーリンクが、前記メインスタンド支持部を挟んで前後に配設される前記エンジンハンガーリンクの揺動支点とエンジン支持部とを備え、かつ、これらエンジンハンガーリンクの揺動支点とエンジン支持部とを連結する連結部を備えるとともに、
この連結部に厚肉の強度メンバー部を設け、この強度メンバー部を、車体側ブラケットの内側でかつメインスタンド側ブラケットの外側に配設したことを特徴とする請求項1に記載した自動2輪車のスタンド装置。 - 前記エンジンハンガーリンクを鋳造又は鍛造により成形したことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載した自動2輪車のスタンド装置。
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