JPH10287284A - 自動2輪車のスタンド装置 - Google Patents

自動2輪車のスタンド装置

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JPH10287284A
JPH10287284A JP9733097A JP9733097A JPH10287284A JP H10287284 A JPH10287284 A JP H10287284A JP 9733097 A JP9733097 A JP 9733097A JP 9733097 A JP9733097 A JP 9733097A JP H10287284 A JPH10287284 A JP H10287284A
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stand
side bracket
vehicle body
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hanger link
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Shuichi Kawamoto
秀一 河本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車体を大型化することなく、エンジンの下方に
エンジンハンガーリンクとスタンド装置を設ける。 【解決手段】車体側ブラケット16は上方へ開放された
容器状をなし、この上方をエンジンハンガーリンク15
で覆って両部材間にスタンドロック機構20の配設空間
21を形成し、ここにスタンドロック機構20を配設
し、車体側ブラケット16の後端部であるメインスタン
ド支持部25へ回動自在に支持されたはメインスタンド
17を駐車時にスタンドロック機構20によりロックす
る。エンジンハンガーリンク15の中間部を揺動支点2
2として車体側ブラケット16へ揺動自在に取付け、か
つスイング式パワーユニット12をその前側下部に突出
形成された連結部14でエンジンハンガーリンク15の
後端部であるエンジン支持部23へ連結する。これによ
り、メインスタンド支持部25を挟んでエンジンハンガ
ーリンク15の揺動支点22とエンジン支持部23を前
後に振り分け配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動2輪車のスタ
ンド装置に係り、特に有利なスタンドロック機構の配置
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平7−69255号には車体フレー
ムとパワーユニットの上部とをエンジンハンガリンクを
介して揺動自在に支持するとともに、このパワーユニッ
トより下方にスタンドを回動自在に支持したスクータが
示されている。
【0003】このスタンドロック機構は車体フレームに
設けられた車体側ブラケットにメインスタンドを回動自
在に支持するとともに、車体側ブラケットをボックス状
に形成し、このボックス部内ににスタンドロック機構を
設けている。
【0004】スタンドロック機構は、メインスタンドを
立てて駐車したとき、盗難防止の目的でメインスタンド
を収納不能にロックし、以後、メインスイッチをオンに
する等所定の正規手順を経ないとメインスタンドを跳ね
上げて収納することができないようにするため、正規手
順のあるまでロック状態を維持するための機構である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例と異なり、
エンジンハンガリンクをパワーユニットの下側に設けた
い場合がある。しかし、このような形式と同時にスタン
ドロック機構も採用しようとすれば車体の大型化を避け
ることができない。
【0006】すなわち、スタンドロック機構は、いたず
らされにくくするため周囲へ手が入りにくいようにガー
ドされた構造が要求され、通常の場合は上記従来例のよ
うに車体側ブラケットをボックス状にする等、スタンド
ロック機構上方を覆うカバー部材を一体又は別体に設け
なければならない。
【0007】しかし、このようにすると、スタンドロッ
ク機構を囲う空間を形成するためにかなりの厚みがある
構造を設け、さらにその下方に所定の最低地上高を確保
しなければならないから、それだけエンジンの取付位置
が高くなり、その結果、車体が大型化してしまうのであ
る。
【0008】そこで本願発明は、車体を大型化せずに、
パワーユニットの下側にエンジンハンガリンクを設ける
ことができるスタンド装置の提供を主たる目的とし、併
せて有利なスタンドロック機構の配置構造の提供を目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1に係る自動2輪車のスタンド装置は、車体フレ
ームに設けられた車体側ブラケットと、これに回動自在
に支持されたメインスタンドと、前記車体側ブラケット
にエンジンハンガーリンクを介して支持されたエンジン
とを備えた自動2輪車において、前記車体側ブラケット
とエンジンハンガーリンクとで囲まれた空間内に前記メ
インスタンドを収納不能にロックするためのスタンドロ
ック機構を配設したことを特徴とする。
【0010】請求項2に係る自動2輪車のスタンド装置
は、車体フレームに設けられた車体側ブラケットと、こ
れに回動自在に支持されたメインスタンドと、前記車体
側ブラケットにエンジンハンガーリンクを介して支持さ
れたエンジンとを備えた自動2輪車において、前記エン
ジンハンガーリンクは、前記メインスタンド支持部を挟
んで前後に配設される前記エンジンハンガーリンクの揺
動支点とエンジン支持部とを備え、かつ、これらエンジ
ンハンガーリンクの揺動支点とエンジン支持部とを連結
する連結部を備えるとともに、この連結部に厚肉の強度
メンバー部を設け、この強度メンバー部を、車体側ブラ
ケットの内側でかつメインスタンド側ブラケットの外側
に配設したことを特徴とする。
【0011】請求項3に係る発明は、請求項2に記載さ
れた自動2輪車のスタンド装置において、前記車体側ブ
ラケットとエンジンハンガーリンクとで囲まれた空間内
に前記メインスタンドを収納不能にロックするためのス
タンドロック機構を設けたことを特徴とする。
【0012】請求項4に係る発明は、請求項1乃至3の
いずれかに記載された自動2輪車のスタンド装置におい
て、前記車体側ブラケットとエンジンハンガーリンクと
で囲まれた空間 前記エンジンハンガーリンクを鋳造又
は鍛造により成形したことを特徴とする。
【0013】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、車体側ブラケ
ットとエンジンハンガーリンクで囲まれた空間内へスタ
ンドロック機構を配設すると、車体側ブラケットとエン
ジンハンガーリンクでスタンドロック機構をいたずらさ
れにくいように囲むことができ、しかもエンジンハンガ
ーリンクを利用するので、車体側ブラケットをボックス
状に形成する必要がなくなり、従来のスタンドロック機
構の上方を覆うために車体側ブラケットと一体又は別体
に設けられていたカバーを省略できる。
【0014】このため、車体を大型化せずに、エンジン
の下側にエンジンハンガリンクを設け、かつスタンドロ
ック機構を配設できるとともに、軽量化も可能になる。
【0015】請求項2の発明によれば、メインスタンド
の支持部を挟んで、エンジンハンガーリンクの揺動支点
とエンジン支持部とを前後に配置したので、これら厚み
のある各部を前後方向へずらすことになり、その結果、
エンジンの下側にエンジンハンガリンクを設けても車体
寸法を上下方向へ拡大しないで済むとともに、前後方向
寸法も短縮できる。
【0016】しかも、エンジンハンガーリンクに必要な
剛性の多くを連結部に設けた厚肉の強度メンバー部でま
かない、かつこの強度メンバー部を、車体側ブラケット
の内側でかつメインスタンド側ブラケットの外側に配設
したので、厚みのある部分である強度メンバー部をこれ
らのブラケットと干渉しないように配設でき、その結
果、エンジンハンガリンクにおけるレイアウトの自由度
を高め、かつ必要な揺動ストロークを確保できる。
【0017】請求項3の発明によれば、請求項2に記載
した上下方向並びに前後方向寸法を短縮できるエンジン
ハンガーリンクと車体側ブラケットの組合構造による空
間内へスタンドロック機構を配設できるので、車体を大
型化せずに、エンジンの下側にエンジンハンガリンクと
スタンドロック機構を配設できるとともに、軽量化も可
能になる。
【0018】請求項4の発明によれば、エンジンハンガ
ーリンクを鋳造又は鍛造により成形するので、薄型高強
度に成形でき、車体の軽量化に役立つ。
【0019】
【発明の実施の形態】図1はメインスタンドの支持部を
図3の1−1線に沿って示す断面図、図2は、本願発明
の適用された自動2輪車である小型スクータの主要骨格
部側面図、図3はメインスタンド支持部を示す平面図、
図4はエンジンハンガーリンクを省略した図3と同様の
図、図5は車体側ブラケットの平面図、図6はスタンド
ロック機構の平面図、図7はエンジンハンガーリンクの
平面図、図8は図7の8−8線に沿う断面図、図9はメ
インスタンドの平面図、図10は図6の10−10線断
面図、図11はロック状態を示す拡大断面図、図12は
メインスタンド支持部の拡大断面図である。
【0020】まず、図2において、前輪1及び後輪2を
前後に支持する車体フレームは、ハンドルステム3から
斜め下がりに後方へ延びるメインパイプ4と、その下端
部から左右対をなして略水平に後方へ延びるフロア部5
及びそれぞれの後端部から連続して斜め上がりに上方へ
延びるリヤ部6で構成されている。
【0021】フロア部5には燃料タンク7が支持され、
かつリヤ部6にはヘルメットを収容可能な程度に大容量
に形成された物入れ8が支持され、その上部開口を開閉
自在なシート9により覆われている。なお、この物入れ
8内に後述するメインスタンドのロック機構を操作する
ためのハンドル等(図示省略)を設ける場合もある。
【0022】物入れ8の後方には、オイルタンク10と
バッテリ11が配設され、オイルタンク10は直接、バ
ッテリ11はオイルタンク10を介してそれぞれリヤ部
6へ支持されている。
【0023】後輪2はスイング式のパワーユニット12
のクランクケース13の後端部に支持されている。この
ようなパワーユニット12は、エンジンと伝動機構を一
体化してあり、全体が後輪2とともに上下方向へ揺動自
在に車体側へ支持される公知のものである。
【0024】スイング式パワーユニット12は前側下部
に突出形成された連結部14でエンジンハンガーリンク
15へ連結され、かつエンジンハンガーリンク15は一
端がリヤ部6へ溶接され、他端が後方へ延出する車体側
ブラケット16の中間部へ揺動自在に支持されている。
【0025】この車体側ブラケット16の後端部にはメ
インスタンド17が回動自在に支持されている。符号1
8は緩衝器、ACはエアクリーナ、CBは気化器、MF
はマフラーである。
【0026】図1、3及び4において、車体側ブラケッ
ト16は上方へ開放された容器状をなし、その内側底部
にスタンドロック機構20が取付けられ、さらにこの上
方を覆うようにエンジンハンガーリンク15が配設され
ている。
【0027】エンジンハンガーリンク15と車体側ブラ
ケット16は上下に重なって、その間にスタンドロック
機構20の配設空間21が形成されている(図1)。
【0028】エンジンハンガーリンク15は車体側ブラ
ケット16へ揺動支点22で揺動自在に連結され、かつ
後端部のエンジン支持部23においては、スイング式パ
ワーユニット12の連結部14と連結軸23aにより回
動自在に連結されている。
【0029】また、車体側ブラケット16の後端部はメ
インスタンド支持部25をなし、後述する取付軸でメイ
ンスタンド17を回動自在に支持している。
【0030】車体側ブラケット16は図5並びに図1、
3及び図8に明らかなように、金属製等の剛性部材によ
り上方に開放された容器状に形成され、底部30はリヤ
部6の後方かつ下方に形成されている。
【0031】前端部31の左右部分32はもっとも高い
位置でリヤ部6へ溶接され、底部30の前部で左側部分
には、前後方向へ開放された筒状部33が形成され、さ
らにその近傍で車体中央側部分にはスタンドロック機構
20の取付穴34が形成され、その裏面にナット27が
溶接されている(図5)。
【0032】底部30の左右両側は立壁状の側面壁35
をなし、ここに揺動支点22の取付穴35aが形成され
ている。
【0033】底部30の後端部はメインスタンド支持部
25をなし、この部分は平面視略コ字状の立壁部36で
構成され、その前面側には車幅方向へ広いスリット36
aが形成され、左右の側部36bにはメインスタンド支
持部25の取付穴36cが形成されている。
【0034】左右一方側の取付穴36c(本例では左
側)の一部には半径方向外方へ切り込まれた抜け止めス
リット36dが形成されている。また、立壁部36の前
部左右には前方へ延びている立壁状の側壁37が形成さ
れている。
【0035】スタンドロック機構20は、図6並びに図
4、10及び11に示すように、前後方向へ延びるロッ
クプレート40とカム部材41を備え、ロックプレート
40の前端には取付穴42が設けられ、かつ中間部には
枝状突部43が設けられ、後端部には取付穴44が設け
られている。
【0036】カム部材41は、図10に最も明らかなよ
うに、カムプレート45と連結部材46を上下に重ねて
溶接一体化したものであり、中央部に取付穴44と一致
する通し穴47が形成されている。
【0037】連結部材46には通し穴47の半径方向外
方へ突出する2つの突部46aと46bが形成され、一
方の突部46aと枝状突部43の先端間にリターンスプ
リング48が取付けられ、カム部材41を図の時計回り
方向へ回動させることにより、カムプレート45をロッ
ク解除方向へ回動付勢している。
【0038】他方の突部46bにはロックワイヤ49の
後端部が連結され、ロックワイヤ49を前方へ引くこと
によりカム部材41をリターンスプリング48に抗して
図の反時計回り方向へ回動させてメインスタンド17を
起立状態でロックするようになっている。
【0039】エンジンハンガーリンク15は、図7並び
に図1、3及び8に示すように、アルミ等の軽合金又は
鉄等を用いて鋳造もしくは鍛造により成形され、中間部
に厚みのある揺動軸支持部50が横断方向へ形成され、
その中間部は半円弧状断面をなし、両端部には筒状のボ
ス部51が形成され、ここに環ブッシュ52が嵌合され
ている。
【0040】環ブッシュ52の内筒52aは車体中央側
へ長く延出して、左右の内筒52aが車体中心状で接続
するようになっており(図8)、この中に揺動支点22
を構成するボルト22aを貫通し、ナット22bで締結
するようになっている。
【0041】左側のボス部51近傍から前方へはストッ
パーアーム53が一体に突出し、その前端部にストッパ
ーゴム54が取付けられ、筒状部33の内側へ差し込ま
れるようになっている(図7、1)。
【0042】揺動軸支持部50より後方側はカバー部5
5をなし、この部分は左右両側に全体の必要な剛性の大
半をまかなうように厚肉で形成された強度メンバー部5
6を残して薄肉に形成され、後端部にはエンジン支持部
23を構成するボス部57が形成されている。
【0043】メインスタンド17は、図9並びに図1、
3、4及び11に示すように、中央部を略U字状に湾曲
した本体部60と、その湾曲部に溶接された略コ字状の
スタンド側ブラケット61を備え、スタンド側ブラケッ
ト61の前面壁62にはメインスタンド17を駐車時の
起立位置にしたとき、立壁部36のスリット36aと一
致するロック穴63が形成されている。
【0044】なお、このメインスタンド17の起立時に
は、スタンド側ブラケット61が立壁部36に当接して
回動停止されるため、立壁部36がメインスタンド17
の起立時におけるストッパーになっている(図11)。
【0045】スタンド側ブラケット61の左右壁64間
にはカラー65が横断方向へ設けられ、その一端(本例
では進行方向に向かって左側)の一部に端部からスリッ
ト状の切り込み溝66が軸線方向に形成されている。
【0046】さらに、スタンド側ブラケット61の本体
部60上に重なった部分からスタンドスプリング(図示
せず)の取付部67が一体に突出形成されている。
【0047】図12に示すように、立壁部36とメイン
スタンド17の連結は、立壁部36の左右の側部36b
間にカラー65の両端を入れて取付穴36cと一致さ
せ、進行方向に向かって左側からボルト形状の取付軸7
0を取付穴36c及びカラー65に通す。
【0048】この状態で取付軸70の他端に形成された
横断穴73がカラー65の右端から外方へ突出するの
で、ここへピン74を差し込むことにより取付軸70が
抜け止めされる。
【0049】なお、この取付軸70の着脱はメインスタ
ンド17を跳ね上げて収納位置へ回動したときのみ可能
であり、このとき、抜け止めスリット36dと切り込み
溝66が一致する。
【0050】一方、取付軸70には、その頭部71から
側部36bの肉厚部分だけ開けるように内方側へ入った
位置に突部72が半径方向外方へ一体に突出形成され、
この突部72が抜け止めスリット36dを通って切り込
み溝66内へ入るようになっている。
【0051】このため、メインスタンド17を起立状態
に回動すると、切り込み溝66と抜け止めスリット36
dの位相が異なり、突部72が側部36bの内側へ当接
して抜き取り不能になる。
【0052】このメインスタンドを組み立てるには、ま
ず、図10に示すように、予めボルト28とナット29
でロック部材41とロックプレート40が連結一体化さ
れているスタンドロック機構20を車体側ブラケット1
6の底部30上へ置き、ロックプレート40の取付穴4
2を底部30の取付穴34と重ね、ボルト26とナット
29で連結する。
【0053】続いて、エンジンハンガーリンク15の前
半側を車体側ブラケット16上へ重ね、ストッパーアー
ム53の先端部を予め取付けてあるストッパーゴム54
と共に筒状部33の内側へ挿入し、左右のボス部51を
左右の側面壁35内へ入れて取付穴35aと一致させ、
揺動支点22をなすボルト22a及びナット22bで連
結する(図1、3及び8)。
【0054】さらに、エンジンハンガーリンク15の後
端部に設けられたボス部57をパワーユニット12の底
部に設けられている左右一対の連結部14間に入れ、エ
ンジン支持部23の連結軸であるボルト23a及びナッ
ト23bで連結する(図3)。
【0055】これにより、メインスタンド支持部25を
挟んで、前方に揺動支点22、後方にエンジン支持部2
3がそれぞれ振り分け配置される(図1及び3)。
【0056】また、エンジンハンガーリンク15の強度
メンバー部56は、平面視で外側に位置する車体側ブラ
ケット16の側部36bと、内側にあるスタンド側ブラ
ケット61の左右壁64との間を前後方向へ通るように
なっている(図3)。
【0057】次に、本実施形態の作用を説明する。駐車
のためメインスタンド17の起立状態では、図11に示
すように、スタンド側ブラケット61の前面壁62に形
成されたロック穴63と車体側ブラケット16の立壁部
36に形成されたスリット36aとが一致する。
【0058】そこで、図示しないメインスイッチにより
開閉する物入れ8内のハンドルを施錠方向へ回動する等
によりロックワイヤ49が引かれると、ロック穴63及
びスリット36aにカムプレート45が嵌合することに
より、メインスタンド17を跳ね上げて収納状態にでき
ないようにロックされる。
【0059】このロック状態は、メインスイッチにより
開閉する物入れ8内の前記ハンドルを解錠方向へ回動す
る等所定の正規手順を経ると、ロックワイヤ49が開放
され、リターンスプリング48によりカムプレート45
がロック穴63から離脱するよう回動してロック解除と
なる。
【0060】したがって、駐車時にメインスタンド17
を起立状態にして一度ロックしてしまうと、その後は上
記所定の正規手順を経ない限りロック解除できず、不本
意にメインスタンド17を跳ね上げて走行可能にできな
いようロック状態を維持するため、効果的に盗難を防止
できる。
【0061】そのうえ、図1及び図3に示すように、ス
タンドロック機構20は周囲及び下方を車体側ブラケッ
ト16で囲まれ、さらに上方をエンジンハンガーリンク
15のカバー部55で覆われ、外方より手を入れてスタ
ンドロック機構20をいたずらすることが困難な構造に
なっている。
【0062】このため、エンジンハンガーリンク15の
カバー部55が、従来例における車体側ブラケットへ一
体又は別体に設けられていたカバーを兼用するので、こ
のような専用のカバーを省略でき、構造の簡単化並びに
軽量化を実現できる。
【0063】しかも、エンジンハンガーリンク15と車
体側ブラケット16の間に配設空間21を設け、ここに
スタンドロック機構20を収容したので、スタンドロッ
ク機構20を設けても、車体寸法を上下方向へ拡大せず
に済み、その結果、スイング式パワーユニット12の下
方にエンジンハンガーリンク15を配設する形式を採用
しても、必要な最低地上高を確保した上で、なおかつ車
体の大型化を防止することができる。
【0064】また、メインスタンド支持部25を挟んで
エンジンハンガーリンク15の揺動支点22を前方に、
エンジン支持部23を後方に配設すると、エンジンハン
ガーリンク15と車体側ブラケット16の上下方向にお
ける厚み寸法を可及的に小さくできるので、この構造に
よっても車体寸法を上下方向へ拡大せずに済むととも
に、車体の前後方向における寸法も短縮できる。
【0065】そのうえ、カバー部55は左右の強度メン
バー部56並びに前後のそれぞれ厚みがある揺動支点支
持部50及びエンジン支持部のボス57で高剛性にでき
るため、中間のカバー部55を薄肉にでき、この薄肉部
分を利用して十分な高さの配設空間21を形成できる。
【0066】さらに、左右の強度メンバー部56を、内
側にあるスタンド側ブラケット61と、外側にある車体
側ブラケット16の側部36bとの間を通すことによ
り、厚みのある強度メンバー部56を、車体側ブラケッ
ト16及びスタンド側ブラケット61と干渉しないよう
に配設できる。
【0067】その結果、エンジンハンガリンク15にお
けるレイアウトの自由度を高め、かつ必要な揺動ストロ
ークを確保でき、しかも外方からスタンドロック機構2
0のロック部材41側へ手を入れにくい構造になる。
【0068】そのうえさらに、前後を揺動軸支持部50
と立壁部36及びメインスタンド側ブラッケット61で
挟まれ、左右を側面壁35で挟まれ、さらに上下をカバ
ー部55と底部30に囲まれた空間21内へスタンドロ
ック機構20を配設した。
【0069】このため、パワーユニット12の下方にエ
ンジンハンガーリンク15を配設する形式を採用し同時
にスタンドロック機構20を配設しても、単純にエンジ
ンハンガーリンク15と車体側ブラケット16を上下方
向へ配設した場合よりも、さらに一層、車体寸法を上下
方向に拡大せず並びに前後方向を短縮できるので、車体
の大型化をより確実に回避できる。
【0070】しかも、エンジンハンガーリンク15を鋳
造又は鍛造で一体に成形できるので、薄肉高強度に成形
でき、この点でも軽量化を実現できる。
【0071】さらにまた、図12に示すような抜け止め
スリット36d等による取付軸70の抜取防止構造を設
けたので、より確実な盗難防止構造が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 メインスタンドの支持部を図3の1−1線に
沿って示す断面図
【図2】 本願発明の適用された自動2輪車の主要骨格
部側面図
【図3】 メインスタンド支持部を示す平面図
【図4】 エンジンハンガーリンクを省略した図3と同
様の図
【図5】 車体側ブラケットの平面図
【図6】 スタンドロック機構の平面図
【図7】 エンジンハンガーリンクの平面図
【図8】 図7の8−8線に沿う断面図
【図9】 メインスタンドの平面図
【図10】 図6の10−10線断面図
【図11】ロック状態を示す拡大断面図
【図12】メインスタンド支持部の拡大断面図
【符号の説明】
15:エンジンハンガリンク、16:車体側ブラケッ
ト、17:メインスタンド、20:スタンドロック機
構、21:配設空間、22:揺動支点、23:エンジン
支持部、25:メインスタンド支持部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体フレームに設けられた車体側ブラケッ
    トと、これに回動自在に支持されたメインスタンドと、
    前記車体側ブラケットにエンジンハンガーリンクを介し
    て支持されたエンジンとを備えた自動2輪車において、
    前記車体側ブラケットとエンジンハンガーリンクとで囲
    まれた空間内に前記メインスタンドを収納不能にロック
    するためのスタンドロック機構を配設したことを特徴と
    する自動2輪車のスタンド装置。
  2. 【請求項2】車体フレームに設けられた車体側ブラケッ
    トと、これに回動自在に支持されたメインスタンドと、
    前記車体側ブラケットにエンジンハンガーリンクを介し
    て支持されたエンジンとを備えた自動2輪車において、
    前記エンジンハンガーリンクは、前記メインスタンド支
    持部を挟んで前後に配設される前記エンジンハンガーリ
    ンクの揺動支点とエンジン支持部とを備え、かつ、これ
    らエンジンハンガーリンクの揺動支点とエンジン支持部
    とを連結する連結部を備えるとともに、この連結部に厚
    肉の強度メンバー部を設け、この強度メンバー部を、車
    体側ブラケットの内側でかつメインスタンド側ブラケッ
    トの外側に配設したことを特徴とする自動2輪車のスタ
    ンド装置。
  3. 【請求項3】前記車体側ブラケットとエンジンハンガー
    リンクとで囲まれた空間内に前記メインスタンドを収納
    不能にロックするためのスタンドロック機構を設けたこ
    とを特徴とする請求項2に記載した自動2輪車のスタン
    ド装置。
  4. 【請求項4】前記エンジンハンガーリンクを鋳造又は鍛
    造により成形したことを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれかに記載した自動2輪車のスタンド装置。
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