JP4008190B2 - 自動2輪車の車体構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動2輪車の車体構造に係り、特にスリムでかつ小型軽量化できるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動2輪車の車体フレーム構造の一つとして、エンジンを車体フレームの一部として利用するダイヤモンド型フレーム構造が公知である。このフレーム構造のうちエンジンの上方を前後方向へ配設された一本のメインフレームを有するバックボーン形式では、メインフレームとその後端部へ溶接されて上下方向へ長く配設された左右一対のピボットプレートと、メインフレームの後部から後方へ延出する左右一対のシートレールと、このシートレールの下方に配されてシートレールとピボットプレートを斜めに連結するロアフレームとを備え、かつピボットプレートの中間部にリヤアームを連結するとともに、下端部をエンジンハンガ部及びスタンド取付部としているものがある(例えば、特開平10−29582号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなピボットプレート構造を採用する場合、一つのピボットプレートでリヤアームのピボット部、ロアフレームとの連結部、エンジンハンガ及びスタンド取付部を兼ねるため、極めて高い剛性が要求され、鋳造や鍛造により形成されることがある。しかしこのようにすると、ピボットプレートは大型、重量化し、さらにはコストアップを招くことになる。また、ピボットプレートとメインフレーム等との連結部は、長い溶接長が必要となり、かつ複数のパッチにより補強する必要があるため、これらの要因によって車体フレームが大型化、重量増大及びコストアップを招くことになった。そこで、ピボットプレートを含むフレーム構造を変更することにより車体フレームの小型、軽量化並びにコストダウンが望まれている。本願は係る要請の実現を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本願の請求項1に係る発明は、エンジン上方を通って車体の前後方向へ配設されたメインフレームと、このメインフレームの後部へ支持された後輪支持用のリヤアームと、メインフレームからシート下方を通って車体後方側へ延出する左右一対のシートレールと、この左右シートレールの下方に配されてメインフレームとシートレールを連結する左右一対のロアフレームとを備えた自動2輪車において、
前記メインフレームは左右一対の本体部と、これらと別体に構成された前記リヤアームを支持する前方へ開放され、左右の側壁と背面壁からなる断面コ字状の一つのピボット部とを備えるとともに、前記シートレールはメインフレームの本体部の後部から延出し、
前記ピボット部は左右の側面壁下部が前記左右ロアフレーム間に連結され、左右ロアフレームの前端側をメインフレームの後端よりもさらに下方へ延出する下方延出部とし、この下方延出部にエンジンハンガ部を設けたことを特徴とする。
【0005】
請求項2の発明は、エンジン上方を通って車体の前後方向へ配設されたメインフレームと、このメインフレームの後部へ支持された後輪支持用のリヤアームと、メインフレームからシート下方を通って車体後方側へ延出する左右一対のシートレールと、この左右シートレールの下方に配されてメインフレームとシートレールを連結する左右一対のロアフレームとを備えた自動2輪車において、
前記メインフレームは左右一対の本体部と、これらと別体に構成された前記リヤアームを支持する前方へ開放され、左右の側壁と背面壁からなる断面コ字状の一つのピボット部とを備えるとともに、前記シートレールはメインフレームの本体部の後部から延出し、
前記ピボット部は左右の側面壁下部が前記左右ロアフレーム間に連結され、ロアフレームの前端側をメインフレームの後端よりもさらに下方へ延出する下方延出部とし、この下方延出部に少なくともサイドスタンド又はメインスタンドのいずれかを支持するためのスタンド取付部を設けたことを特徴とする。
【0006】
請求項3の発明は、上記請求項2において、下方延出部に、エンジンハンガ部をさらに備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項4の発明は前記請求項3において、前記エンジンハンガとスタンド取付部が一体の部材に形成されていることを特徴とする。
【0008】
請求項5の発明は上記請求項1又は2において、ピボット部の上部が左右の本体部の各後端部間に挟まれて連結されかつ下部が前記ロアフレームへ連結されることを特徴とする。
【0009】
請求項6の発明は前記請求項5において、側面視で前記ピボット部に対してエアクリーナを車体後方側へ配し、かつ気化器を車体前方側へ配するとともに、エアクリーナと気化器を接続するコンチューブをピボット部の上方かつ左右の本体部間で形成される空間を通して配管したことを特徴とする。
【0010】
【発明の効果】
請求項1乃至3の発明によれば、ロアフレームの前端部側をメインフレームよりも下方へ延出させて下方延出部としたので、この下方延出部を利用してエンジンハンガ又はスタンド取付部のいずれかもしくは双方を設けることができる。その結果、従来のように大型かつ重量のあるピボットプレートを不用にできるので、車体フレームの小型、軽量化並びにコストダウンを実現できる。
【0011】
また、請求項4の発明のように、エンジンハンガとスタンド取付部を一体の比較的小型部品として形成することもできる。
【0012】
請求項5の発明によれば、メインフレームを左右一対の本体部と、その後端間へ上方が連結される一つのピボット部とで構成したので、ピボット部を従来のピボットプレートよりも小型軽量で車体幅方向をスリムにできる。
【0013】
また、請求項6の発明では、ピボット部の前後に気化器とエアクリーナを配設し、ピボット部上部と左右の本体部で形成された空間を利用してコンチューブを配管することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいてオフロード系自動2輪車に適用された一実施例を説明する。図1乃至図9は実施例に関するものであり、図1は車体全体の側面視図、図2はその後方視図、図3は車体フレーム要部に係る拡側面視図、図4は車体フレーム全体の側面視図、図5はその平面視図、図6はその背面視図、図7は図4の7−7線拡大断面図、図8はロアフレーム下端部の拡大側面視図、図9は同部の底面図である。
【0015】
まず、図1乃至図3を中心にして車体全体の概略構造を説明する。前輪1及び後輪2の間に配置された水冷4サイクル式のエンジン3を支持する車体フレーム4(図4)はダイヤモンド式であり、メインフレーム5、シートレール6及びロアフレーム7で構成され、エンジン3が車体フレーム4の一部として機能している。
【0016】
メインフレーム5はエンジン3の上方に前後方向へ配され、左右一対をなして設けられる本体部10とエンジン3の後方を上下方向へ配されるピボット部11を備える。
【0017】
ピボット部11の上端は左右の本体部10の後端間に挟まれて溶接され、かつこの溶接部の前方となる本体部10の後部にシートレール6の前端が溶接されている。また、ピボット部11の下端部はロアフレーム7の前部へ溶接されている。ロアフレーム7はシートレール6の下方に左右一対で配設され、シートレール6の後部とピボット部11を連結するとともに、その前端部はピボット部11の下端部よりさらに下方へ延出して下方延出部12をなしている。
【0018】
ピボット部11の中間部にはピボット軸13が設けられ、ここにリヤアーム14の前端が揺動自在に連結されている。リヤアーム14の前端部は左右に二股状をなす軸受部を備え、それぞれをピボット部11の左右各外側面へ重ねてピボット軸13により連結されている。リヤアーム14の後端部には後輪2が支持され、かつ中間部にはシートレール6の中間部との間を上下方向に連結して後輪サスペンションを構成するリヤクッション15が設けられている。
【0019】
本体部10の前端部にはヘッドパイプ16が取付けられ、このヘッドパイプ16を介してフロントフォーク17がハンドル18で操舵可能となるよう回動自在に支持されている。ヘッドパイプ16の前方にはフロントカウル20が取付けられている。
【0020】
図1に示すように、車体フレーム4はフロントカウル20を初めとする複数の車体カバーで覆われ、ヘッドパイプ16より後方部分では、前方から順にフロントカバー21、ラジエタカバー22、タンクカバー23及びリヤカウル24となっている。また、エンジン3の下部前方にはアンダーガード25が設けられている。
【0021】
図1中の符号26はラジエタ、27はシート、28はサイドスタンド、29はメインスタンドである。
【0022】
次に図4乃至図9に基づいて車体フレーム4の詳細を説明する。左右一対の本体部10は、断面略長円形状をなす鉄製の角パイプであり、各前端側はヘッドパイプ16へ溶接され、かつガセット30a及び30bにより補強されている。
【0023】
本体部10の中間部下部にはステー31,32が下方へ向かって突出形成され、後端部にはエンジンハンガ34が下方へ突出形成されている。また、本体部10の後端部にはシートレール6の前端部がガセット35を介して溶接されている。左右の本体部10間はクロスメンバ36で連結されている(図5)。
【0024】
ピボット部11は断面コ字状をなして前方へ開放されかつ上下端が上方又は下方へ開放されている。その上部は左右の本体10の各後端部内側に挟まれた状態で溶接されている。ピボット部11は鉄板等の適宜金属板をプレス成形等によって容易に形成できる。但し、プレス成形以外の適宜方法ににより成型することも任意にできる。
【0025】
図7に示すように、ピボット部11は背面壁38と左右の側壁39を有し、左右の側壁39のそれぞれ対応位置に形成された取付穴40を貫通してクロスパイプ41が架け渡され、側壁39と溶接されている(図7)。
【0026】
左右のロアフレーム7は鉄製の角パイプ状をなし、図4及び図8に明らかなように、左右のロアフレーム7の前部間にピボット部11の下端部における左右側壁39が挟まれて溶接されている。左右のロアフレーム7の各前端部はピボット部11の下端よりもさらに下方へ突出する下方延出部12をなし、その下端部間にクロスパイプ42が架け渡され、その両端は左右へ突出している。
【0027】
左右の下方延出部12の各下端部には、支持ピース43が溶接され、その前部はエンジンハンガ部44として前方へ突出し、後部はメインスタンド取付部45として後方へ突出している。メインスタンド取付部45にはカラー46が設けられている。
【0028】
支持ピース43はエンジンハンガ部44とメインスタンド取付部45が一体に形成されかつ中央部が下方延出部12の車体内側へ被さる略コ字状断面部が形成されるように鉄板等の適宜金属をプレス成形等して容易に形成でき、この略コ字状断面部へ下方延出部12の下端部車体内側部分を嵌合した状態で総合に溶接されている。
【0029】
さらに、図8及び図9に明らかなように、車体左側における下方延出部12の下端部外表面に側面視で重なるようにサイドスタンド取付部47が設けられている。サイドスタンド取付部47は鉄等の適宜金属をプレス成形等の適宜方法によって形成され、上部をクロスパイプ42へ溶接されている。
【0030】
サイドスタンド取付部47の下部は外方へ斜めに開く斜面部47aをなし、ここに取付穴47b及びピン47cが設けられている。なお、本実施例におけるサイドスタンド取付部47は支持ピース43と別体に形成され、かつ車体の左右いずれか一方側へ設けられる。
【0031】
図2及び図6に示すように、左右のメインスタンド取付部45間にはメインスタンド29の回動軸48が入れられ、左右のカラー46と一致させてボルトで締結することによりロアフレーム7へ回動自在に支持される。符号49はリターンスプリングであり、下方延出部12側のステー50とメインスタンド29のステー51間に張設されている。
【0032】
一方、サイドスタンド28はその上端部に形成された二股部52でサイドスタンド取付部47の斜面部47aを挟み、ボルト・ナットにより回動自在に軸着される。サイドスタンド28のリターンスプリング53はピン47cと下部のステー54間に張設されている。
【0033】
ロアフレーム7の後端部はシートレール6の後部下面へ重ねて溶接され、この溶接部近傍にて略コ字状に車体側方へ張り出すグリップ56の一端が設けられている。この溶接部を前後に挟んでグリップ56の一端がロアフレーム7の後端部へ、他端がシートレール6へ取付けられている。
【0034】
左右のシートレール6とロアフレーム7の各中間部には補強プレート57が配設されている。補強プレート57はシートレール6とロアフレーム7を上下に連結し、その上端部近傍にはリヤクッション15の上部を支持するクッションブラケット58が側面視で補強プレート57から前方へずれた位置に設けられている。
【0035】
補強プレート57の下端はロアフレーム7へ溶接され、その溶接部近傍のロアフレーム7にはブラケット59が下方へ突出して設けられ、その下端にピリオレステップ59aが設けられている。
【0036】
図4及び図5に示すように、補強プレート57の上端部はシートレール6の車体内側面へ重なってその長さ方向へ長く延びる補強プレート60と連続一体化している。この補強プレート60は左右のシートレール6の内側面及び上下面を嵌合して上下面と溶接され、かつそれぞれに設けられた穴へ左右のシートレール6間に架け渡されるクロスパイプ61の軸方向両端をシートレール6の表面と間隙dを形成するように嵌合し、嵌合部周囲でクロスパイプ61と溶接されている。このクロスパイプ61の中間部にはクッションブラケット58が溶接されている。
【0037】
クロスメンバ61より後方における左右のシートレール6間には、クロスメンバ62、64が設けられ、各シートレール6の上面にシート支持ステー64が設けられている。(図5)。図4中の符号65は、左右の本体部10の各後端部から側方へ張り出すステーである。
【0038】
次に、車体フレーム4に対するエンジン3及び一部の補機類等に関する配置を説明する。再び図1及び図3において、エンジン3はクランクケース71の中央上部をハンガ34で本体部10の下部へ支持されている。また、クランクケース71後部の上方部分はピボット軸13の上方に位置するピボット部12の取付部72で支持され、下方部分はエンジンハンガ部44で支持されている。
【0039】
また、クランクケース71の後部側面にはステップホルダ74が設けられている。ステップホルダ74は上部をピボット軸13へ支持され、下部をクロスパイプ42へ支持される(図2)とともに、下部の前方部分を前方突出部73とする略L字状をなす部材である。
【0040】
このステップホルダ74は鉄板等の適宜金属をプレス成形等の適宜方法で容易に形成されるものであり、前方突出部73の上部にはフロントステップ75が取付けられ、下部には支軸76が設けられている。支軸76にはチェンジペダル77が回動自在に支持され、その回動はチェンジリンク78を介してシフト軸79を回動するようになっている。
【0041】
ピボット部11、シートレール6及びロアフレーム7によって囲まれた側面視略三角形の空間にはエアクリーナ80が配置されている。エアクリーナ80の後部で車体左側は車体中央側へ凹入する逃げ部81をなし、この逃げ部81を利用してリヤクッション15が略車体中央を上下方向へ配設されている。
【0042】
エアクリーナ80は、後輪2の前方に左右の車体フレーム4を横断して配設され、そのリッドは図では見えないが車体右側に設けられて車体右側から開閉可能である。エアクリーナ80は前端下部のステー80aでピボット部11のステー11aへ取付けられ、かつ上部のステー80bをシートレール6へ係合することにより車体フレーム4へ支持されている。
【0043】
エアクリーナ80から前方へ延出するコンチューブ82が接続する気化器83は、ピボット部11を隔ててエアクリーナ80と車体の前後方向へ分離して配置される。また、エンジン3が4サイクル式であってそのシリンダヘッド70へ直線的吸気を可能にするために比較的高い位置に配置され、側面視で本体部10と重なっている。
【0044】
コンチューブ82はエアクリーナ80の上部から延出し、側面視で一部がシートレール6の上部よりも高くなるように配され、左右の本体部10の後部間とピボット部11の上端部で囲まれた空間を通って気化器83へ至るように配管されている。
【0045】
コンチューブ82の前端で気化器83との接続部近傍にはレゾネータ84の一端が取付けられている。レゾネータ84は略水平に前後方向へ配設される長尺管状に形成され、その後端部は燃料タンク85とエアクリーナ80の各前部間の空間内まで延びている。燃料タンク85は左右のシートレール6上に支持され、かつ上方をシート27で開閉されるようになっている。
【0046】
さらに、気化器83より前側における左右の本体部10間には、排気系に供給する2次空気を制御する2次空気制御弁86が設けられ、それぞれチューブ87でシリンダヘッド70と、チューブ88でエアクリーナ80のクリーンサイドと接続されている。チューブ87はステー33で支持される。
【0047】
また、左右の本体部10の前部間中央にはサブエアクリーナ90が配置され、配管91で気化器83に接続されている。さらにクランクケース71の後部上面中央からブローバイガスホース92が車体右側へ張り出して本体部10の側方を通過してエアクリーナ80のクリーンサイド前部へ接続するよう配管され、エンジン3側からの熱影響を避けるようになっている。
【0048】
なお、図1及び図2に示すように、エアクリーナ80のリヤカウル24より下方部分及びピボット部11の側方はピボットカバー19で覆われている。ピボットカバー19は樹脂等の適宜部材からなる側面視略Y字状の部材であり、ステップホルダ74の外側へ重なり、中央をエンジン3でステップホルダ74とピボット部11へ共締めされ、かつ上部はリヤカウル24の下端に沿うとともに、前部が本体部10の後端部に設けられているステー65へ取付けられている。
【0049】
また、図3に示す符号93はラジエータリザーブタンクであり、車体左側におけるシートレール6とロアフレーム7の間に形成される空間を利用して配設され、側面視で一部が燃料タンク85と重なっている。また、符号8は排気管であり、シリンダヘッド70の前部からクランクケース71の下方へ回り込んで後方へ延び、マフラー9へ接続している。マフラー9は図2に示すように車体右側へ出て後輪2の右側面へ重なってピリオレステップ60の下方へ延びている。
【0050】
次に本実施例の作用を説明する。図4、図8及び図9等に明らかなように、ハンドル17の前端をピボット部11の下端よりもさらに下方へ延出して下方延出部12とし、ここにエンジンハンガ部44及びメインスタンド取付部45を一体化した支持ピース43及びサイドスタンド取付部47を設けたので、ピボット部11は従来と比べて支持ピース43及びサイドスタンド取付部47に加わる大荷重を直接受けなくなるから、それだけ要求される剛性を低くでき、その結果ピボット部11を小型かつ軽量化でき、かつ車幅方向をスリムにできる。特にピボット部11を一つのプレス成型品として形成すれば、ピボット部11を格段にコストダウンできる。
【0051】
また、エンジン3やサイドスタンド28、メインスタンド29等の大荷重をうける支持ピース43及びサイドスタンド取付部47も角パイプである下方延出部12の剛性を利用するため、それぞれが小型、軽量になるとともにプレス成形等で容易に成形できるからやはりコストダウンできる。しかも、エンジンハンガ部44とメインスタンド取付部45を支持ピース43として一体に形成したので、これらを単一部品にできるから部品点数を削減し製造が容易になる。したがって、車体フレーム4全体を小型、軽量化でき、車体をスリム化できるとともにコストダウン可能になる。
【0052】
さらに、ピボット部11の前後に気化器83とエアクリーナ80を分離配置し、かつピボット部11を単一部材とし、背面壁38で背面側を覆うにもかかわらず、コンチューブ82をエアクリーナ80の上方から前方へ出してピボット部11の上端部及び左右の本体部10の各後端部間に形成される空間を利用することにより、無理なく配管できる。
【0053】
しかも、エンジン3が4サイクル式であるため、気化器83を左右の本体部10に挟まれた比較的高い位置へ配置した場合、このような配置に対してエアクリーナ80の上方から延出する上記コンチューブ82の配管がより好都合になるから、これら各部品の配置が4サイクルエンジンに適したものになる。
【0054】
なお、本願発明は上記実施例に限定されるものではなく、本願発明の原理内において種々に変形や応用が可能である。例えば、ピボット部11を本体部10と連続一体のものとして形成することもできる。また、ピボット部11におけるピボット軸13を廃止し、代わりにクランクケース71の後部へリヤアーム14のピボット部を設けるようにしてもよい。
【0055】
さらに、ピボット部11、支持ピース43及びサイドスタンド取付部47はプレス成形に限らずアルミ合金等を用いた鋳造や鍛造等の適宜方法で成形できる。また、上記実施例ではエンジンハンガ部44とメインスタンド取付部45を一体の支持ピース43としてあるが、エンジンハンガ部44と一体化させるスタンド取付部の組合せは自由であり、エンジンハンガ部44とサイドスタンド取付部47を一体にすることも、サイドスタンド取付部47とメインスタンド取付部45を両方ともエンジンハンガ部44と一体化させることもできる。後者の場合は支持ピース43だけでエンジンハンガ部、サイドスタンド取付部及びメインスタンド取付部の3機能を同時に有するこになる。
【0056】
さらに、適用する自動2輪車はオフロード系に限らず、種々の形式のものが可能であり、かつ水冷4サイクル式エンジンに限らず、空冷や2サイクル式エンジンの搭載車両にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車体全体の側面視図
【図2】その後方視図
【図3】車体フレーム要部に係る拡側面視図
【図4】車体フレーム全体の側面視図
【図5】その平面視図
【図6】その背面視図
【図7】図4の7−7線拡大断面図
【図8】下方延出部部分の拡大図
【図9】その底面図
【符号の説明】
3:エンジン、4:車体フレーム、5:メインフレーム、6:シートレール、7:ロアフレーム、10:本体部、11:ピボット部、12:下方延出部、13:ピボット軸、27:シート、28:サイドスタンド、29:メインスタンド、43:支持ピース、44:エンジンハンガ部、45:メインスタンド取付部、47:サイドスタンド取付部、80:エアクリーナ、82:コンチューブ、83:気化器

Claims (6)

  1. エンジン上方を通って車体の前後方向へ配設されたメインフレームと、このメインフレームの後部へ支持された後輪支持用のリヤアームと、メインフレームからシート下方を通って車体後方側へ延出する左右一対のシートレールと、この左右シートレールの下方に配されてメインフレームとシートレールを連結する左右一対のロアフレームとを備えた自動2輪車において、
    前記メインフレームは左右一対の本体部と、これらと別体に構成された前記リヤアームを支持する前方へ開放され、左右の側壁と背面壁からなる断面コ字状の一つのピボット部とを備えるとともに、
    前記シートレールはメインフレームの本体部の後部から延出し、
    前記ピボット部は左右の側面壁下部が前記左右ロアフレーム間に連結され
    記左右ロアフレームの前端側を前記メインフレームの後端よりもさらに下方へ延出する下方延出部とし、この下方延出部にエンジンハンガ部を設けたことを特徴とする自動2輪車の車体構造。
  2. エンジン上方を通って車体の前後方向へ配設されたメインフレームと、このメインフレームの後部へ支持された後輪支持用のリヤアームと、メインフレームからシート下方を通って車体後方側へ延出する左右一対のシートレールと、この左右シートレールの下方に配されてメインフレームとシートレールを連結する左右一対のロアフレームとを備えた自動2輪車において、
    前記メインフレームは左右一対の本体部と、これらと別体に構成された前記リヤアームを支持する前方へ開放され、左右の側壁と背面壁からなる断面コ字状の一つのピボット部とを備えるとともに、前記シートレールはメインフレームの本体部の後部から延出し、
    前記ピボット部は左右の側面壁下部が前記左右ロアフレーム間に連結され、
    前記ロアフレームの前端側を前記メインフレームの後端よりもさらに下方へ延出する下方延出部とし、この下方延出部に少なくともサイドスタンド又はメインスタンドのいずれかを支持するためのスタンド取付部を設けたことを特徴とする自動2輪車の車体構造。
  3. 前記下方延出部に、エンジンハンガ部をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載した自動2輪車の車体構造。
  4. 前記エンジンハンガとスタンド取付部が一体の部材に形成されていることを特徴とする請求項3に記載した自動2輪車の車体構造。
  5. 前記ピボット部は上部が前記左右の本体部の各後端部間に挟まれて連結されかつ下部が前記ロアフレームへ連結されることを特徴とする請求項1又は2に記載した自動2輪車の車体構造。
  6. 側面視で前記ピボット部に対してエアクリーナを車体後方側へ配し、かつ気化器を車体前方側へ配するとともに、エアクリーナと気化器を接続するコンチューブをピボット部の上方かつ左右の本体部間で形成される空間を通して配管したことを特徴とする請求項5に記載した自動2輪車の車体構造。
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