JP3708465B2 - 画像処理方法および画像処理用プログラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、階調画像を数レベル程度の記録・表示系で2値もしくは多値再生するための画像処理方法、画像処理装置、画像処理システム、および、画像処理用プログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、パソコンの普及によって、プリンタ需要が飛躍的に増加し、それに伴いプリンタの画質も向上している。インクジェットプリンタでも各色2値でフルカラーを表現していたものが、多値化によりより高画質を得ることができるようになっている。少ない記録値で多階調を表現するためには、デジタルハーフトーン処理によって擬似階調で表現するのが一般的であり、ディザ法や誤差拡散法がよく使われる。
【0003】
図53は従来の誤差拡散法の説明図である。原画像を画素単位でサンプリングしたデータレベルである濃度レベル(以下、データレベルを記録系とみなし、濃度レベルとして説明する)において、入力補正手段Z1で注目画素の濃度レベルIxyに集積誤差Sxyを加えて補正レベルI'xyを生成し、2値化手段Z2で所定のしきい値Thと比較する。I'xyがThより大きければ出力レベルPxyは「1」、それ以外は「0」となる。なお、以後の説明において、出力レベル「1」は濃度レベル「255」、出力レベル「0」は濃度レベル「0」と等しいとする。差分演算手段Z3でI'xyからPxy(濃度レベル)を引いて生成した2値化誤差Exyは誤差配分手段Z4に入力され、誤差の配分係数に基づき2値化誤差を配分し、誤差記憶手段Z5の対応する集積誤差に加算して記憶する。配分係数には図54(a)にある係数がよく知られており、フィルタ内の数字は配分比を表す。
【0004】
誤差拡散法は階調特性や分解能の点で優れた特性を持ち、印刷画像の再現において、モアレ模様の出現がきわめて低い反面、独特のテクスチャを発生する課題があり、これを解決するために特公平6−66873号や特公平6−81257号に示される方法が提案されている。
【0005】
特公平6−66873号で開示された画像信号処理装置のブロック図を図55に示す。図53に示す従来の誤差拡散法との大きな違いは配分係数発生手段Z14により、2値化誤差の配分係数を特定の周期で変更している点である。注目画素の周辺画素に対する2値化誤差の配分比率を一定とせず、画素処理とともに1組の配分係数セットから周辺画素位置に対応した複数の配分係数を無作為に選択して利用することにより、従来の誤差拡散法に見られた偽画像(テクスチャ)を大幅に抑制できるようになった。
【0006】
また、特公平6−81257号で開示された画像信号処理装置のブロック図を図56に示す。特公平6−66873号に示す画像信号処理装置(図55)のブロック図との大きな違いは、濃度付加手段Z20が加えられた点である。原画像における各画素の濃度レベルに原画像の濃度レベルと異なる濃度レベルを重畳することにより、濃度変化の少ない画像や計算機で生成された均一な濃度の画信号に対しても、従来の誤差拡散法に見られた偽画像(テクスチャ)を大幅に抑制することが可能となった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特公平6−66873号や特公平6−81257号に開示されている方法では、偽画像(テクスチャ)を抑制できる反面、あらゆる濃度レベルや画像に対しても同様な処理をしてしまうため、本来処理する必要がない領域の画像の粒状性を上げ、画質を劣化させてしまう課題があった。また、この構成だけでは粒状性が良くない色ドットの重なりの発生を十分に抑制することができなかった。また、中間調領域でも粒状性が場所によって異なり、粒状感の連続性がないという課題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために以下の手段を採用している。
まず、本発明の(第1の)画像処理方法は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目画素位置に対応する集積誤差を第1補正集積誤差と第2補正集積誤差とに分離し、注目画素のデータレベルに第1補正誤差を加算して補正レベルを生成し、補正レベルの多値レベルを決定し、補正レベルと多値レベルとの差分である多値化誤差を計算し、多値化誤差に第2補正集積誤差を加算して補正多値化誤差を計算し、補正多値化誤差から注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を所定の配分係数を用いて算出し、対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する。
【0009】
以上のように注目画素位置に対応する集積誤差を第1補正集積誤差と第2補正集積誤差に分離して、原画像のデータレベルに加えるようにしているので、他の色ドットが存在した場合に、誤差が所定の値より蓄積されない限り、注目画素のデータレベルを原画像より大きくしないようにすることができる。したがって、色ドットの重なりを抑制することができ、ドットが分散し粒状性が良くなる。
【0010】
また、本発明の(第2の)画像処理方法は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目画素位置に対応する集積誤差を第1補正集積誤差と第2補正集積誤差とに分離し、注目画素のデータレベルに第1補正誤差を加算して補正レベルを生成し、補正レベルの多値レベルを決定し、補正レベルと多値レベルとの差分である多値化誤差を計算し、多値化誤差に第2補正集積誤差を加算して補正多値化誤差を計算し、特定の周期で変わる配分係数を用いて修正多値化誤差から注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を算出し、対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する。
【0011】
以上のように配分係数を変動させることにより、第1の画像処理方法の効果に加え、テクスチャの発生を抑制できるようになる。
【0012】
また、本発明の(第3の)画像処理方法は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目画素に所定のデータレベルを加算し注目画素の入力レベルとし、注目画素位置に対応する集積誤差を、第1補正集積誤差と第2補正集積誤差とに分離し、入力レベルに第1補正誤差を加算して補正レベルを生成し、補正レベルの多値レベルを決定し、補正レベルと多値レベルとの差分である多値化誤差を計算し、多値化誤差に第2補正集積誤差を加算して補正多値化誤差を計算し、特定の周期で変わる配分係数を用いて補正多値化誤差から注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を算出し、対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する。
【0013】
以上のように注目画素のデータレベルに所定のデータレベルを付加することにより、第2の画像処理方法の効果に加え、濃度変化の少ない画像や計算機で生成された均一な濃度の画像に対してもテクスチャを大幅に抑制することができるようになる。
【0014】
また、本発明の(第4の)画像処理方法は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目画素位置に対応する集積誤差を第1補正集積誤差と第2補正集積誤差とに分離し、注目画素のデータレベルに第1補正集積誤差を加算して補正レベルを生成し、補正レベルの多値レベルを決定し、補正レベルと多値レベルとの差分である多値化誤差を計算し、多値化誤差に第2補正集積誤差を加算して補正多値化誤差を計算し、補正多値化誤差から注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を所定の配分係数を用いて算出し、対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する方法で、注目画素のデータレベルを用いて画像処理条件を決定し、画像処理条件を用いて第1補正集積誤差と第2補正集積誤差との分離を制御する。
【0015】
以上のように、第1補正集積誤差と第2補正集積誤差の分離を画像処理条件を用いて行うので、例えば処理条件決定手段でエッジを検出した場合(文字・線画領域)、他の色ドットが存在してもドットの重ね打ちをするので先鋭度が増し、文字・線画領域での画質が向上する。また、集積誤差の伝搬を制御できるので、下地領域での不必要なノイズの発生を抑制できる。
【0016】
また、本発明の(第5の)画像処理方法は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目画素のデータレベルに注目画素位置に対応する集積誤差を加算して補正レベルを生成し、補正レベルの多値レベルを決定し、補正レベルと多値レベルとの差分である多値化誤差を計算し、特定の周期で変わる配分係数を用いて修正多値化誤差から注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を算出し、対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する方法で、注目画素のデータレベルを用いて画像処理条件を決定し、画像処理条件を用いて配分係数を制御する。
【0017】
以上のように処理条件を決定し、その結果に基づいて配分係数の値を制御しているので、画像の粒状性を画像領域によってコントロールできるようになる。
【0018】
また、本発明の(第6の)画像処理方法は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目画素位置に対応する集積誤差を第1補正集積誤差と第2補正集積誤差とに分離し、注目画素のデータレベルに第1補正集積誤差を加算して補正レベルを生成し、補正レベルの多値レベルを決定し、補正レベルと多値レベルとの差分である多値化誤差を計算し、多値化誤差に第2補正集積誤差を加算して補正多値化誤差を計算し、特定の周期で変わる配分係数を用いて補正多値化誤差から注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を算出し、対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する方法で、注目画素のデータレベルを用いて画像処理条件を決定し、配分係数または第1補正集積誤差と第2補正集積誤差との分離の少なくとも1つを画像処理条件で制御する。
【0019】
以上のように構成することにより、第4の画像処理方法の効果に加え、第5の画像処理方法の効果を得ることができるようになり、集積誤差の分離と配分係数の2つを協調して制御できるので画質が向上する。
【0020】
また、本発明の(第7の)画像処理方法は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目画素に所定のデータレベルを加算して注目画素の入力レベルとし、入力レベルに注目画素位置に対応する集積誤差を加算して補正レベルを生成し、補正レベルの多値レベルを決定し、補正レベルと多値レベルとの差分である多値化誤差を計算し、多値化誤差から注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を所定の配分係数を用いて算出し、対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する方法で、注目画素のデータレベルを用いて画像処理条件を決定し、画像処理条件を用いて所定のデータレベルを制御する。
【0021】
以上のように、注目画素に付加するデータレベルを、注目画素もしくはその周辺の画素データを用いて制御するようにしているので、ドットの分散性を細かく制御できるようになる。例えば、ドットの分散性が悪くなるハイライトやシャドウ領域だけにデータレベルを付加できるようになる。
【0022】
また、本発明の(第8の)画像処理方法は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目画素に所定のデータレベルを加算し注目画素の入力レベルとし、注目画素位置に対応する集積誤差を第1補正集積誤差と第2補正集積誤差とに分離し、入力レベルに第1補正集積誤差を加算して補正レベルを生成し、補正レベルの多値レベルを決定し、補正レベルと多値レベルとの差分である多値化誤差を計算し、多値化誤差に第2補正集積誤差を加算して補正多値化誤差を計算し、補正多値化誤差から注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を所定の配分係数を用いて算出し、対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する方法で、注目画素のデータレベルを用いて画像処理条件を決定し、所定のデータレベルまたは第1補正集積誤差と第2補正集積誤差との分離の少なくとも1つを画像処理条件で制御する。
【0023】
以上のように構成することにより、第4の画像処理方法と、第7の画像処理方法の効果を得られるようになり、集積誤差の分離と付加するデータレベルの2つを協調して制御できるようになるので画質が向上する。
【0024】
また、本発明の(第9の)画像処理方法は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目画素に所定のデータレベルを加算し注目画素の入力レベルとし、入力レベルに注目画素位置に対応する集積誤差を加算して補正レベルを生成し、補正レベルの多値レベルを決定し、補正レベルと多値レベルとの差分である多値化誤差を計算し、特定の周期で変わる配分係数を用いて補正多値化誤差から注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を算出し、対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する方法で、注目画素のデータレベルを用いて画像処理条件を決定し、配分係数または所定のデータレベルの少なくとも1つを画像処理条件で制御する。
【0025】
以上のように構成することにより、第5の画像処理方法の効果に加え、第7の画像処理方法の効果を得られるようになり、配分係数と付加するデータレベルの2つを協調して制御できるようになるので画質が向上する。
【0026】
また、本発明の(第10の)画像処理方法は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目画素に所定のデータレベルを加算し注目画素の入力レベルとし、注目画素位置に対応する集積誤差を第1補正集積誤差と第2補正集積誤差とに分離し、入力レベルに第1補正集積誤差を加算して補正レベルを生成し、補正レベルの多値レベルを決定し、補正レベルと多値レベルとの差分である多値化誤差を計算し、多値化誤差に第2補正集積誤差を加算して補正多値化誤差を計算し、特定の周期で変わる配分係数を用いて補正多値化誤差から注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を算出し、対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する方法で、注目画素のデータレベルを用いて画像処理条件を決定し、配分係数または所定のデータレベルまたは第1補正集積誤差と第2補正集積誤差との分離の少なくとも1つを画像処理条件で制御する。
【0027】
以上のように構成することにより、第4の画像処理方法の効果、第5の画像処理方法の効果、第7の画像処理方法の効果を同時に得られるようになり、また、集積誤差の配分、配分係数、そして付加データレベルの3つを協調させることにより細かい制御が可能となり画質が向上する。
【0028】
また、本発明の(第11の)画像処理方法は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目画素のデータレベルに集積誤差を加算して補正レベルを生成し、変動するしきい値を用いて補正レベルの多値レベルを決定し、補正レベルと多値レベルとの差分である多値化誤差を計算し、多値化誤差から注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を所定の配分係数を用いて算出し、対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する方法で、注目画素のデータレベルのみを用いて画像処理条件を決定し、画像処理条件に基づきしきい値を生成することを特徴とする。
【0029】
以上のように、注目画素のデータレベルだけを用いてしきい値を生成しているので、周辺濃度も含めた画像領域検出より処理速度が早く、かつドットの遅延を抑制した画像を得ることができるようになる。
【0030】
また、本発明の(第12の)画像処理方法は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目注目画素位置に対応する集積誤差を第1補正集積誤差と第2補正集積誤差とに分離し、注目画素のデータレベルに第1補正集積誤差を加算して補正レベルを生成し、変動するしきい値を用いて補正レベルの多値レベルを決定し、補正レベルと多値レベルとの差分である多値化誤差を計算し、多値化誤差に第2補正集積誤差を加算して補正多値化誤差を計算し、補正多値化誤差から注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を所定の配分係数を用いて算出し、対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する方法で、注目画素のデータレベルを用いて画像処理条件を決定し、画像処理条件に基づきしきい値を生成し、さらに第1補正集積誤差と第2補正集積誤差とに分離する。
【0031】
以上のように構成することにより、第4の画像処理方法の効果に加え、第11の画像処理方法の効果も得ることができるようになり、集積誤差の分離としきい値生成の2つを協調して制御できるので画質が向上する。
【0032】
また、本発明の(第13の)画像処理方法は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目画素のデータレベルに注目画素位置に対応する集積誤差を加算して補正レベルを生成し、変動するしきい値を用いて補正レベルの多値レベルを決定し、補正レベルと多値レベルとの差分である多値化誤差を計算し、特定の周期で変わる配分係数を用いて補正多値化誤差から注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を算出し、対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する方法で、注目画素のデータレベルを用いて画像処理条件を決定し、画像処理条件に基づきしきい値を生成し、さらに配分係数を制御する。
【0033】
以上のように構成することにより、第5の画像処理方法の効果に加え、第11の画像処理方法の効果も得ることができるようになり、誤差の配分係数としきい値生成の2つを協調して制御できるので画質が向上する。
【0034】
また、本発明の(第14の)画像処理方法は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目画素位置に対応する集積誤差を第1補正集積誤差と第2補正集積誤差とに分離し、注目画素のデータレベルに第1補正集積誤差を加算して補正レベルを生成し、変動するしきい値を用いて補正レベルの多値レベルを決定し、補正レベルと多値レベルとの差分である多値化誤差を計算し、多値化誤差に第2補正集積誤差を加算して補正多値化誤差を計算し、特定の周期で変わる配分係数を用いて補正多値化誤差から注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を算出し、対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する方法で、注目画素のデータレベルを用いて画像処理条件を決定し、画像処理条件に基づきしきい値を生成し、さらに配分係数または第1補正集積誤差と第2補正集積誤差との分離の少なくとも1つを画像処理条件で制御する。
【0035】
以上のように構成することにより、第4の画像処理方法の効果、第5の画像処理方法の効果に加え、第11の画像処理方法の効果も得ることができるようになり、集積誤差の分離、誤差の配分係数、しきい値生成の3つを協調して制御できるので画質が向上する。
【0036】
また、本発明の(第15の)画像処理方法は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目画素に所定のデータレベルを加算して注目画素の入力レベルとし、入力レベルに注目画素位置に対応する集積誤差を加算して補正レベルを生成し、変動するしきい値を用いて補正レベルの多値レベルを決定し、補正レベルと多値レベルとの差分である多値化誤差を計算し、多値化誤差から注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を所定の配分係数を用いて算出し、対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する方法で、注目画素のデータレベルを用いて画像処理条件を決定し、画像処理条件に基づきしきい値を生成し、さらに所定のデータレベルを制御する。
【0037】
以上のように構成することにより、第7の画像処理方法の効果に加え、第11の画像処理方法の効果も得ることができるようになり、付加するデータレベルとしきい値生成の2つを協調して制御できるので画質が向上する。
【0038】
また、本発明の(第16の)画像処理方法は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目画素に所定のデータレベルを加算し注目画素の入力レベルとし、注目画素位置に対応する集積誤差を第1補正集積誤差と第2補正集積誤差とに分離し、入力レベルに第1補正集積誤差を加算して補正レベルを生成し、変動するしきい値を用いて補正レベルの多値レベルを決定し、補正レベルと多値レベルとの差分である多値化誤差を計算し、多値化誤差に第2補正集積誤差を加算して補正多値化誤差を計算し、補正多値化誤差から注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を所定の配分係数を用いて算出し、対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する方法で、注目画素のデータレベルを用いて画像処理条件を決定し、画像処理条件に基づきしきい値を生成し、さらに所定のデータレベルまたは第1補正集積誤差と第2補正集積誤差との分離の少なくとも1つを画像処理条件で制御する。
【0039】
以上のように構成することにより、第4の画像処理方法の効果、第7の画像処理方法の効果に加え、第11の画像処理方法の効果も得ることができるようになり、集積誤差の分離、付加するデータレベル、しきい値生成の3つを協調して制御できるので画質が向上する。
【0040】
また、本発明の(第17の)画像処理方法は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目画素に所定のデータレベルを加算し注目画素の入力レベルとし、入力レベルに注目画素位置に対応する集積誤差を加算して補正レベルを生成し、変動するしきい値を用いて補正レベルの多値レベルを決定し、補正レベルと多値レベルとの差分である多値化誤差を計算し、特定の周期で変わる配分係数を用いて修正多値化誤差から注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を算出し、対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する方法で、注目画素のデータレベルを用いて画像処理条件を決定し、画像処理条件に基づきしきい値を生成し、さらに配分係数または所定のデータレベルの少なくとも1つを画像処理条件で制御する。
【0041】
以上のように構成することにより、第5の画像処理方法の効果、第7の画像処理方法の効果に加え、第11の画像処理方法の効果も得ることができるようになり、配分係数の発生、付加するデータレベル、しきい値生成の3つを協調して制御できるので画質が向上する。
【0042】
また、本発明の(第18の)画像処理方法は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目画素に所定のデータレベルを加算し注目画素の入力レベルとし、注目画素位置に対応する集積誤差を第1補正集積誤差と第2補正集積誤差とに分離し、入力レベルに第1補正集積誤差を加算して補正レベルを生成し、変動するしきい値を用いて補正レベルの多値レベルを決定し、補正レベルと多値レベルとの差分である多値化誤差を計算し、多値化誤差に第2補正集積誤差を加算して補正多値化誤差を計算し、特定の周期で変わる配分係数を用いて補正多値化誤差から注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を算出し、対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する方法で、注目画素のデータレベルを用いて画像処理条件を決定し、画像処理条件に基づきしきい値を生成し、さらに配分係数または所定のデータレベルまたは第1補正集積誤差と第2補正集積誤差との分離の少なくとも1つを画像処理条件で制御する。
【0043】
以上のように構成することにより、第4の画像処理方法の効果、第5の画像処理方法の効果、第7の画像処理方法の効果に加え、第11の画像処理方法の効果も得ることができるようになり、集積誤差の分離、配分係数の発生、付加するデータレベル、しきい値生成の4つを協調して制御できるので画質が向上する。
【0044】
なお、少なくとも1色のデータレベルのハイライト領域もしくはシャドウ領域のいずれか一方を含む領域を検出し、処理条件を決定するようにしても良く、また、注目画素のデータレベルのみ用いて決定するようにしても良い。
【0045】
また、少なくとも最大データレベルもしくは最小データレベルのいずれか一方を含む領域を検出し、処理条件を決定するようにしても良いし、エッジ量が所定の値以上ある領域を検出し、処理条件を決定するようにしても良い。
【0046】
また、画像領域は粒状性が所定の値以上変化する領域を検出し、処理条件を決定するようにしても良い。
【0047】
また、第1補正集積誤差および第2補正集積誤差は、同じ画素位置で色が異なる多値データによって分割が制御されるようにしても良く、所定の処理条件の場合に、注目画素の第1補正集積誤差、及び第2補正集積誤差を共に0にするようにしても良い。なお、所定の処理条件とは、処理条件信号が少なくとも最大データレベルもしくは最小データレベルのいずれか一方を検出した場合にしても良い。
【0048】
また、誤差の配分係数の特定周期を処理条件によって変動させるようにしても良く、処理条件によって配分係数の配分値やフィルタサイズを変動させるようにしても良い。
【0049】
また、配分係数は第2補正集積誤差用と多値化誤差用の2通り設けても良い。
【0050】
また、色によって注目画素に付加するデータレベルを変えるようにしても良く、処理条件に基づき、原画像の特定のデータレベルだけに、所定のデータレベルを付加するこようにしても良い。なお、特定のデータレベルとは、少なくとも1色のデータレベルが低いデータレベル、もしくは高いデータレベルとしても良く、多値化後の粒状性が極端に小さくなるデータレベルとしても良い。
【0051】
また、処理条件に基づき、1色の入力レベルが低いデータレベルの場合、多値化するしきい値を下げるようにし、1色の入力レベルが高いデータレベルの場合、多値化するしきい値を上げるようにしても良いし、処理条件に基づき、原画像の特定のデータレベルを多値化する場合のしきい値を特定周期で変動させるようにしても良い。
【0052】
また、処理条件に基づき、しきい値を生成する場合、少なくとも1色のしきい値を他の色と変えるようにしても良い。
【0053】
また、本発明の(第1の)画像処理装置は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、注目画素位置に対応した集積誤差を注目画素のデータレベルである入力レベルに加算するための第1補正集積誤差と、注目画素周辺の画素位置に再配分するための第2補正集積誤差とに分割する誤差再配分値決定手段と、入力レベルと第1補正集積誤差を加算する入力補正手段と、入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、補正レベルと多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、多値化誤差と第2補正集積誤差とから注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段とを備えたものである。
【0054】
以上に示すように集積誤差を誤差再配分制御信号によって第1補正集積誤差と第2補正集積誤差へ分離しているので、ドットの分散性を制御することができるようになる。特に、誤差再配分制御信号として他の色のドットの配置情報を用いると、ドットの重なりが少なくなり、粒状性がよい画像を得ることができる。
【0055】
また、本発明の(第2の)画像処理装置は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、注目画素位置に対応した集積誤差を注目画素のデータレベルである入力レベルに加算するための第1補正集積誤差と、注目画素周辺の画素位置に再配分するための第2補正集積誤差とに分割する誤差再配分値決定手段と、注目入力レベルと第1補正集積誤差を加算する入力補正手段と、入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、補正レベルと多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、多値化誤差と第2補正集積誤差とから注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段と、誤差配分更新手段で用いる配分係数を所定の周期で変更しながら発生する配分係数発生手段とを備えたものである。
【0056】
誤差配分値決定手段により色ドットの重なりが少ない粒状性のよい画像を得ることができるようになるだけではなく、配分係数発生手段を設けたことにより画像のテクスチャの発生を抑制することができるようになる。
【0057】
また、本発明の(第3の)画像処理装置は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、原画像のデータレベルに、所定のデータレベルを付加し注目画素の入力レベルとするデータ付加手段と、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、注目画素位置に対応した集積誤差を入力レベルに加算するための第1補正集積誤差と、注目画素周辺の画素位置に再配分するための第2補正集積誤差とに分割する誤差再配分値決定手段と、入力レベルと第1補正集積誤差を加算する入力補正手段と、入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、補正レベルと多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、多値化誤差と第2補正集積誤差とから注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段と、誤差配分更新手段で用いる配分係数を所定の周期で変更しながら発生する配分係数発生手段とを備えたものである。
【0058】
データ付加手段を設けたことにより、第2の画像処理装置の効果に加え、濃度変化の少ない画像や計算機で生成された均一な濃度の画像に対してもテクスチャを大幅に抑制することができるようになる。
【0059】
また、本発明の(第4の)画像処理装置は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、注目画素のデータレベルを用いて処理条件を決定する処理条件決定手段と、注目画素位置に対応した集積誤差を注目画素のデータレベルである入力レベルに加算するための第1補正集積誤差と、注目画素周辺の画素位置に再配分するための第2補正集積誤差とに分割する誤差再配分値決定手段と、入力レベルに第1補正集積誤差を加算する入力補正手段と、入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、補正レベルと多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、多値化誤差から注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段とを備え、処理条件決定手段から出力される処理条件信号によって第1補正集積誤差と第2補正集積誤差の分割が制御されるものである。
【0060】
以上のように、第1補正集積誤差と第2補正集積誤差の分離を画像処理条件を用いて行うので、例えば処理条件決定手段でエッジを検出した場合(文字・線画領域)、他の色ドットが存在してもドットの重ね打ちをするので先鋭度が増し、文字・線画領域での画質が向上する。また、集積誤差の伝搬を制御できるので、下地領域での不必要なノイズの発生を抑制できる。
【0061】
また、本発明の(第5の)画像処理装置は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、注目画素のデータレベルを用いて処理条件を決定する処理条件決定手段と、注目画素のデータレベルである入力レベルに注目画素の集積誤差を加算する入力補正手段と、入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、補正レベルと多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、多値化誤差から注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段と、誤差配分更新手段で用いる配分係数を所定の周期で変更しながら発生する配分係数発生手段とを備え、係数発生手段は処理条件決定手段から出力される第2処理条件信号によって制御されるものである。
【0062】
以上のように処理条件を決定し、その結果に基づいて配分係数の値を制御しているので、画像の粒状性を画像領域によってコントロールできるようになる。
【0063】
また、本発明の(第6の)画像処理装置は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、注目画素のデータレベルを用いて処理条件を決定する処理条件決定手段と、注目画素位置に対応した集積誤差を注目画素のデータレベルである入力レベルに加算するための第1補正集積誤差と、注目画素周辺の画素位置に再配分するための第2補正集積誤差とに分割する誤差再配分値決定手段と、入力レベルに第1補正集積誤差を加算する入力補正手段と、入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、補正レベルと多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、多値化誤差から注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段と、誤差配分更新手段で用いる配分係数を所定の周期で変更しながら発生する配分係数発生手段とを備え、第1補正集積誤差と第2補正集積誤差の分割、または配分係数発生手段から出力される配分係数の少なくとも1つが処理条件決定手段から出力される処理条件信号によって制御されるものである。
【0064】
以上のように構成することにより、第4の画像処理装置の効果に加え、第5の画像処理装置の効果を得ることができるようになり、集積誤差の分離と配分係数の2つを協調して制御できるので画質が向上する。
【0065】
また、本発明の(第7の)画像処理装置は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、注目画素のデータレベルを用いて処理条件を決定する処理条件決定手段と、処理条件決定手段から出力される第3処理条件信号により制御されるデータレベルを原画像のデータレベルに付加し注目画素の入力レベルとするデータ付加手段と、入力レベルに注目画素の集積誤差を加算する入力補正手段と、入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、補正レベルと多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、多値化誤差から注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段とを備えたものである。
【0066】
以上のように、注目画素に付加するデータレベルを、注目画素もしくはその周辺の画素データを用いて制御するようにしているので、ドットの分散性を細かく制御できるようになる。例えば、ドットの分散性が悪くなるハイライトやシャドウ領域だけにデータレベルを付加できるようになる。
【0067】
また、本発明の(第8の)画像処理装置は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、注目画素のデータレベルを用いて処理条件を決定する処理条件決定手段と、原画像のデータレベルに、所定のデータレベルを付加し注目画素の入力レベルとするデータ付加手段と、注目画素位置に対応した集積誤差を入力レベルに加算するための第1補正集積誤差と、注目画素周辺の画素位置に再配分するための第2補正集積誤差とに分割する誤差再配分値決定手段と、入力レベルに第1補正集積誤差を加算する入力補正手段と、入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、補正レベルと多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、多値化誤差から注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段とを備え、第1補正集積誤差と第2補正集積誤差の分割、またはデータ付加手段で付加されるデータレベルの少なくとも1つが処理条件決定手段から出力される処理条件信号によって制御されるものである。
【0068】
以上のように構成することにより、第4の画像処理装置と、第7の画像処理装置の効果を得られるようになり、集積誤差の分離と付加するデータレベルの2つを協調して制御できるようになるので画質が向上する。
【0069】
また、本発明の(第9の)画像処理装置は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、注目画素のデータレベルを用いて処理条件を決定する処理条件決定手段と、原画像のデータレベルに、所定のデータレベルを付加し注目画素の入力レベルとするデータ付加手段と、入力レベルに注目画素の集積誤差を加算する入力補正手段と、入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、補正レベルと多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、多値化誤差から注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段と、誤差配分更新手段で用いる配分係数を所定の周期で変更しながら発生する配分係数発生手段とを備え、配分係数、またはデータ付加手段で付加されるデータレベルの少なくとも1つが処理条件決定手段から出力される処理条件信号によって制御されるものである。
【0070】
以上のように構成することにより、第5の画像処理装置の効果に加え、第7の画像処理装置の効果を得られるようになり、配分係数と付加するデータレベルの2つを協調して制御できるようになるので画質が向上する。
【0071】
また、本発明の(第10の)画像処理装置は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、注目画素のデータレベルを用いて処理条件を決定する処理条件決定手段と、原画像のデータレベルに、所定のデータレベルを付加し注目画素の入力レベルとするデータ付加手段と、注目画素位置に対応した集積誤差を入力レベルに加算するための第1補正集積誤差と、注目画素周辺の画素位置に再配分するための第2補正集積誤差とに分割する誤差再配分値決定手段と、入力レベルに第1補正集積誤差を加算する入力補正手段と、入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、補正レベルと多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、多値化誤差から注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段と、誤差配分更新手段で用いる配分係数を所定の周期で変更しながら発生する配分係数発生手段とを備え、第1補正集積誤差と第2補正集積誤差の分割、データ付加手段で付加されるデータレベル、または配分係数の少なくとも1つが、処理条件決定手段から出力される処理条件信号によって制御されるものである。
【0072】
以上のように構成することにより、第4の画像処理装置の効果、第5の画像処理装置の効果、第7の画像処理装置の効果を同時に得られるようになり、また、集積誤差の配分、配分係数、そして付加データレベルの3つを協調させることにより細かい制御が可能となり画質が向上する。
【0073】
また、本発明の(第11の)画像処理装置は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、注目画素のデータレベルのみを用いて処理条件を決定する処理条件決定手段と、注目画素のデータレベルである入力レベルに注目画素の集積誤差を加算する入力補正手段と、処理条件決定手段から出力される第4処理条件信号を用いて、多値化する場合のしきい値を生成するしきい値生成手段と、しきい値生成手段から出力されるしきい値を用いて入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、補正レベルと多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、多値化誤差から注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段とを備えたものである。
【0074】
以上のように、注目画素のデータレベルだけを用いてしきい値を生成しているので、周辺濃度も含めた画像領域検出より処理速度が早く、かつドットの遅延を抑制した画像を得ることができるようになる。
【0075】
また、本発明の(第12の)画像処理装置は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、注目画素のデータレベルを用いて処理条件を決定する処理条件決定手段と、注目画素位置に対応した集積誤差を注目画素のデータレベルである入力レベルに加算するための第1補正集積誤差と、注目画素周辺の画素位置に再配分するための第2補正集積誤差とに分割する誤差再配分値決定手段と、入力レベルに第1補正集積誤差を加算する入力補正手段と、処理条件決定手段から出力される第4処理条件信号を用いて、多値化する場合のしきい値を生成するしきい値生成手段と、しきい値生成手段から出力されるしきい値を用いて入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、補正レベルと多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、多値化誤差から注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段とを備え、処理条件決定手段から出力される処理条件信号によって第1補正集積誤差と第2補正集積誤差の分割が制御されるものである。
【0076】
以上のように構成することにより、第4の画像処理装置の効果に加え、第11の画像処理装置の効果も得ることができるようになり、集積誤差の分離としきい値生成の2つを協調して制御できるので画質が向上する。
【0077】
また、本発明の(第13の)画像処理装置は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、注目画素のデータレベルを用いて処理条件を決定する処理条件決定手段と、注目画素のデータレベルである入力レベルに注目画素の集積誤差を加算する入力補正手段と、処理条件決定手段から出力される第4処理条件信号を用いて、多値化する場合のしきい値を生成するしきい値生成手段と、しきい値生成手段から出力されるしきい値を用いて入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、補正レベルと多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、多値化誤差から注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段と、誤差配分更新手段で用いる配分係数を所定の周期で変更しながら発生する配分係数発生手段とを備え、配分係数は処理条件決定手段から出力される処理条件信号によって制御されるものである。
【0078】
以上のように構成することにより、第5の画像処理装置の効果に加え、第11の画像処理装置の効果も得ることができるようになり、誤差の配分係数としきい値生成の2つを協調して制御できるので画質が向上する。
【0079】
また、本発明の(第14の)画像処理装置は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、注目画素のデータレベルを用いて処理条件を決定する処理条件決定手段と、注目画素位置に対応した集積誤差を注目画素のデータレベルである入力レベルに加算するための第1補正集積誤差と、注目画素周辺の画素位置に再配分するための第2補正集積誤差とに分割する誤差再配分値決定手段と、入力レベルに第1補正集積誤差を加算する入力補正手段と、処理条件決定手段から出力される第4処理条件信号を用いて、多値化する場合のしきい値を生成するしきい値生成手段と、しきい値生成手段から出力されるしきい値を用いて入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、補正レベルと多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、多値化誤差から注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段と、誤差配分更新手段で用いる配分係数を所定の周期で変更しながら発生する配分係数発生手段とを備え、第1補正集積誤差と第2補正集積誤差の分割、または配分係数の少なくとも1つが処理条件決定手段から出力される処理条件信号によって制御されるものである。
【0080】
以上のように構成することにより、第4の画像処理装置の効果、第5の画像処理装置の効果に加え、第11の画像処理装置の効果も得ることができるようになり、集積誤差の分離、誤差の配分係数、しきい値生成の3つを協調して制御できるので画質が向上する。
【0081】
また、本発明の(第15の)画像処理装置は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、注目画素のデータレベルを用いて処理条件を決定する処理条件決定手段と、処理条件決定手段から出力される第3処理条件信号により制御されるデータレベルを原画像のデータレベルに付加し注目画素の入力レベルとするデータ付加手段と、入力レベルに注目画素の集積誤差を加算する入力補正手段と、処理条件決定手段から出力される第4処理条件信号を用いて、多値化する場合のしきい値を生成するしきい値生成手段と、しきい値生成手段から出力されるしきい値を用いて入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、補正レベルと多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、多値化誤差から注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段とを備えたものである。
【0082】
以上のように構成することにより、第7の画像処理装置の効果に加え、第11の画像処理装置の効果も得ることができるようになり、付加するデータレベルとしきい値生成の2つを協調して制御できるので画質が向上する。
【0083】
また、本発明の(第16の)画像処理装置は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、注目画素のデータレベルを用いて処理条件を決定する処理条件決定手段と、原画像のデータレベルに、所定のデータレベルを付加し注目画素の入力レベルとするデータ付加手段と、注目画素位置に対応した集積誤差を入力レベルに加算するための第1補正集積誤差と、注目画素周辺の画素位置に再配分するための第2補正集積誤差とに分割する誤差再配分値決定手段と、入力レベルに第1補正集積誤差を加算する入力補正手段と、処理条件決定手段から出力される第4処理条件信号を用いて、多値化する場合のしきい値を生成するしきい値生成手段と、しきい値生成手段から出力されるしきい値を用いて入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、補正レベルと多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、多値化誤差から注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段とを備え、データ付加手段で付加されるデータレベル、または第1補正集積誤差と第2補正集積誤差の分割の少なくとも1つが処理条件決定手段から出力される処理条件信号によって制御されるものである。
【0084】
以上のように構成することにより、第4の画像処理装置の効果、第7の画像処理装置の効果に加え、第11の画像処理装置の効果も得ることができるようになり、集積誤差の分離、付加するデータレベル、しきい値生成の3つを協調して制御できるので画質が向上する。
【0085】
また、本発明の(第17の)画像処理装置は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、注目画素のデータレベルを用いて処理条件を決定する処理条件決定手段と、原画像のデータレベルに、所定のデータレベルを付加し注目画素の入力レベルとするデータ付加手段と、入力レベルに注目画素の集積誤差を加算する入力補正手段と、処理条件決定手段から出力される第4処理条件信号を用いて、多値化する場合のしきい値を生成するしきい値生成手段と、しきい値生成手段から出力されるしきい値を用いて入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、補正レベルと多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、多値化誤差から注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段と、誤差配分更新手段で用いる配分係数を所定の周期で変更しながら発生する配分係数発生手段とを備え、データ付加手段で付加されるデータレベル、または配分係数の少なくとも1つが処理条件決定手段から出力される処理条件信号によって制御されるものである。
【0086】
以上のように構成することにより、第5の画像処理装置の効果、第7の画像処理装置の効果に加え、第11の画像処理装置の効果も得ることができるようになり、配分係数の発生、付加するデータレベル、しきい値生成の3つを協調して制御できるので画質が向上する。
【0087】
また、本発明の(第18の)画像処理装置は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、注目画素のデータレベルを用いて処理条件を決定する処理条件決定手段と、原画像のデータレベルに、所定のデータレベルを付加し注目画素の入力レベルとするデータ付加手段と、注目画素位置に対応した集積誤差を入力レベルに加算するための第1補正集積誤差と、注目画素周辺の画素位置に再配分するための第2補正集積誤差とに分割する誤差再配分値決定手段と、入力レベルに第1補正集積誤差を加算する入力補正手段と、処理条件決定手段から出力される第4処理条件信号を用いて、多値化する場合のしきい値を生成するしきい値生成手段と、しきい値生成手段から出力されるしきい値を用いて入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、補正レベルと多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、多値化誤差から注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段と、誤差配分更新手段で用いる配分係数を所定の周期で変更しながら発生する配分係数発生手段とを備え、第1補正集積誤差と第2補正集積誤差の分割、データ付加手段で付加されるデータレベル、または配分係数の少なくとも1つが処理条件決定手段から出力される処理条件信号によって制御されるものである。
【0088】
以上のように構成することにより、第4の画像処理装置の効果、第5の画像処理装置の効果、第7の画像処理装置の効果に加え、第11の画像処理装置の効果も得ることができるようになり、集積誤差の分離、配分係数の発生、付加するデータレベル、しきい値生成の4つを協調して制御できるので画質が向上する。
【0089】
なお、処理条件決定手段は、少なくとも1色のデータレベルのハイライト領域もしくはシャドウ領域のいずれか一方を含む領域を検出し、処理条件を決定するようにしても良いし、注目画素のデータレベルのみ用いて処理条件を決定するようにしても良いし、
また、処理条件決定手段は、少なくとも最大データレベルもしくは最小データレベルのいずれか一方を含む領域を検出し、処理条件を決定するようにしても良いし、画像領域のエッジ量が所定の値以上ある領域を検出し、処理条件を決定するようにしても良い。
【0090】
また、処理条件決定手段は、画像領域は粒状性が所定の値以上変化する領域を検出し、処理条件を決定するようにしても良い。
【0091】
誤差再配置決定手段は、同じ画素位置で色が異なる多値データによって分割が制御されるようにしても良いし、処理条件信号が所定の信号になった場合、注目画素の第1補正集積誤差、及び第2補正集積誤差を共に0にするようにしても良い。なお、所定の信号を、処理条件信号が少なくとも最大データレベルもしくは最小データレベルのいずれか一方を検出した信号としても良い。
【0092】
また、配分係数の特定の周期を処理条件信号によって変動させるようにしても良いし、配分係数の配分値やフィルタのサイズを処理条件信号によって変動させるようにしても良い。
【0093】
また、配分係数発生手段から出力される配分係数は第2補正集積誤差用と多値化誤差用の2通り出力されるようにしても良い。
【0094】
また、データ付加手段は、色によって付加するデータレベルを変えるようにしても良く、処理条件決定信号に基づき、原画像の特定のデータレベルだけに、所定のデータレベルを付加するようにしても良い。なお、特定のデータレベルとは、少なくとも1色のデータレベルが低いデータレベル、もしくは高いデータレベルであるとしても良く、多値化後の粒状性が極端に小さくなるデータレベルであるとしても良い。
【0095】
また、しきい値生成手段は、処理条件決定信号に基づき、1色の入力レベルが低いデータレベルの場合、多値化するしきい値を下げ、1色の入力レベルが高いデータレベルの場合、多値化するしきい値を上げるようにしても良い。
【0096】
また、しきい値生成手段は、処理条件決定信号に基づき、原画像の特定のデータレベルを多値化する場合のしきい値を特定周期で変動させるようにしても良く、しきい値を生成する場合、少なくとも1色のしきい値を他の色と変えるようにしても良い。
【0097】
なお、本発明の画像処理システムおよび画像処理用プログラムについては、上記の画像処理方法および画像処理装置と同一の特徴を有しており、記載を省略する。
【0098】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
【0099】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における画像処理装置のブロック図である。図1に示す画像処理装置は入力補正手段1、多値化手段2、差分演算手段3、誤差再配分値決定手段4、誤差配分更新手段5、そして誤差記憶手段6からなる。
【0100】
以後、実施の形態では、記録系の場合を示し、データレベルを濃度レベルとして説明する。
【0101】
誤差再配分値決定手段4は、注目画素位置に対応する集積誤差17を誤差再配分制御信号19に従って、第1補正集積誤差12と第2補正集積誤差16とに分離する。入力補正手段1は原画像を画素単位でサンプリングした多階調の濃度レベル10に、誤差再配分値決定手段4から出力される第1補正集積誤差12を加算し、補正レベル11を生成する。多値化手段2は補正レベル11と複数の所定のしきい値13とを比較し、多値データ14を出力する。差分演算手段3では補正レベル11と多値データ14とから多値化誤差15を求める。誤差配分更新手段5は多値化誤差15と第2補正集積誤差16を所定の配分係数(配分比)で分配し、誤差記憶手段6に格納(もしくは誤差配分更新手段5に格納)されている注目画素周辺の未処理画素に対応する画素位置の集積誤差18に加算し集積誤差を更新する。
【0102】
図2はカラー画像処理装置の実施例である。カラー信号の場合、多階調の濃度レベル10であるC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の信号はそれぞれ、画像処理装置21〜24に入力される。多値化されたデータは信号線19,30,31,32に出力される。図2に示すカラー画像処理装置では、本発明の実施の形態1における画像処理装置を画像処理装置22に配置した形態を取っている(この形態に限られるものではない。)。
【0103】
この実施例では図1で入力される誤差再配分制御信号19は、画像処理装置21から出力される他の色の多値データになる。注目画素位置に他の色のドットが配置されたとき、粒状性を良くするために、他の色のドットを配置しない方が画質が向上する場合がある。したがって、この場合注目画素位置に対応する集積誤差を注目画素の濃度レベルに加えず、原画像の濃度レベルのみで多値化を行った方が、同じ位置にドットが配置されにくくなり、高画質を得ることができる。
【0104】
なお、誤差再配分制御信号を用いて集積誤差を第1補正集積誤差と第2補正集積誤差に分離する色を1色のみにしても良い。
【0105】
また、誤差再配分制御信号19は他の色のドットの配置の情報に限られるものではないが、本発明の実施の形態では、他の色のドットが存在するか否かを示す信号として説明する。
【0106】
図3は誤差再配分値決定手段4の実施例である第1誤差再配分値決定回路のブロック図である。第1誤差再配分値決定回路は比較器41,42、論理素子43、セレクタ44,45からなる。注目画素位置に対応する集積誤差17はまず比較器41,42に入力される。比較器41では所定の値46と比較する。所定の値46は例えば濃度レベル「0」がある。また、集積誤差17は比較器42で所定の値47と比較される。所定の値47は例えば濃度レベル「128」がある。比較器41は集積誤差17が所定のしきい値46より大きいとき、信号線48をハイレベルにする。また、比較器42は集積誤差17が所定の値47より小さいとき、信号線49をハイレベルにする。つまり、これらの出力信号48,49により集積誤差17が所定の範囲内(所定の値46より大きく、所定の値47より小さい)にあるか否かが判断できる。
【0107】
論理素子43は、誤差再配分制御信号19がハイレベル(他の色のドットが打たれたことを示す)で、比較器48,49の出力がハイレベルのときのみ、信号線50をハイレベルにする。セレクタ44は信号線50がハイレベルのとき所定の値51を出力し、信号線50がローレベルのとき、集積誤差17を出力する。つまり、注目画素位置で他のドットが打たれ、かつ注目画素位置に対応する集積誤差が所定の範囲内にあるとき、集積誤差17の替わりに所定の値51(例えば値「0」)を出力する。これにより、色ドットが重なる割合を減らすことができる。セレクタ44から出力される値は、第1補正集積誤差12となる。セレクタ45は、逆に信号線50がハイレベルのとき集積誤差17を出力し、信号線50がローレベルのとき所定の値52(例えば値「0」)を出力する。セレクタ45から出力される値が第2補正集積誤差16となる。
【0108】
なお、本実施例は所定の値46、47を固定値としたが、注目画素もしくは注目画画素周辺の濃度レベルによって変動させてもよい。
【0109】
また、第1補正集積誤差12および第2補正集積誤差16として、集積誤差17もしくは所定の値「0」のいずれかを選択する構成にしたが、この方法に限られるものではなく、選択信号によって配分比を変える構成にしても良い。
【0110】
入力補正手段1は加算器で構成することができ、多値化手段2は複数の比較器とセレクタで構成することができ、また差分演算手段3は差分器で構成することができる(図示していない)。一般に知られている方法を用いると良い。また、誤差記憶手段6としてはRAM(ランダム・アクセス・メモリ)、もしくはラインバッファを用いると良い。
【0111】
図4は誤差配分更新手段5の実施例である第1誤差配分更新回路のブロック図である。第1誤差配分更新回路は加算器61〜64、乗算器65〜68、レジスタ69〜71、除算器72からなる。
【0112】
加算器61は誤差再配分値決定手段4から出力される第2補正集積誤差16と、差分演算手段3から出力される多値化誤差15を加算する。得られた補正多値化誤差76は、それぞれ所定の値77a〜77dと乗算器65〜68で乗算される。所定の値77a〜77dとしては図54(a)に示す配分係数を用いるとよい。すなわち、所定の値77aは値「7」、所定の値77bは値「1」、所定の値77cは値「5」、所定の値77dは値「3」がある。乗算器66で生成された配分誤差82はレジスタ70へ格納される。レジスタは画素のサンプリングに同期してデータを格納する。つまり、レジスタ70からは前の画素の乗算結果が出力されている。加算器63は前の画素の配分誤差85と乗算器67から出力される配分誤差83とを加算し、レジスタ71へ出力する。同様にレジスタ71は1画素分データを遅延させる。加算器64から出力される信号は配分係数の下段分を集積した集積誤差18aとなり、誤差記憶手段6で記憶される。
【0113】
加算器62では1ライン前の集積誤差18bと注目画素の配分誤差81が加算される。加算結果は除算器72へ入力され、所定の値で除算される。所定の値は配分係数をすべて加えた値を用いる。なお、本実施例では図54(a)に示す配分係数を用いているので、値「16」で除算する。なお、回路を簡略化するため加算結果88を4ビットのシフトで実現してもよい。除算結果89はレジスタ69へ格納され、次の画素の処理で、最終的な集積誤差17として出力される。
【0114】
なお、本実施例では第2補正集積誤差16と多値化誤差15を加算して、同じ配分係数で配分したが、それぞれ別の配分係数で分配してもよい。
【0115】
以上に示すように集積誤差を誤差再配分制御信号によって第1補正集積誤差と第2補正集積誤差へ分離しているので、粒状性のよい画像を得ることができるようになる。特に、誤差再配分制御信号として他の色のドットの配置情報を用いると、ドットの重なりが少なくなり、粒状性がよい画像を得ることができる。
【0116】
(実施の形態2)
図5は本発明の実施の形態2における画像処理装置のブロック図である。図5に示す画像処理装置は入力補正手段91、多値化手段92、差分演算手段93、誤差再配分値決定手段94、誤差配分更新手段95、配分係数発生手段96、そして誤差記憶手段97からなる。
【0117】
誤差再配分値決定手段94は、注目画素位置に対応する集積誤差107を誤差再配分制御信号110に従って、第1補正集積誤差101と第2補正集積誤差106とに分離する。入力補正手段91は原画像を画素単位でサンプリングした多階調の濃度レベル100に、誤差再配分値決定手段94から出力される第1補正集積誤差101を加算し、補正レベル102を生成する。多値化手段92は補正レベル102と複数の所定のしきい値103とを比較し、多値データ104を出力する。差分演算手段93では補正レベル102と多値データ104とから多値化誤差105を求める。配分係数発生手段96は、所定の周期で配分係数108を発生し、誤差配分更新手段95に出力する。誤差配分更新手段95は多値化誤差105と第2補正集積誤差106を配分係数108で分配し、誤差記憶手段97に格納(もしくは誤差配分更新手段95に格納)されている注目画素周辺の未処理画素に対応する画素位置の集積誤差109に加算し、集積誤差を更新する。
【0118】
図5において、入力補正手段91、多値化手段92、差分演算手段93、誤差再配分値決定手段94、誤差配分更新手段95、そして誤差記憶手段97は実施の形態1と同じ構成でそれぞれ実現できる。したがって、配分係数発生手段96について説明する。
【0119】
図6は配分係数発生手段96の実施例である第1配分係数発生回路のブロック図である。第1配分係数発生回路はランダム信号発生手段111、セレクタ112からなる。ランダム信号発生手段111からは1ビットのランダム信号118が出力される。ランダム信号118は、コンピュータなどで生成した1ビットのランダム値をあらかじめテーブルに格納しておき、画素毎に出力する構成にするとよい。セレクタ112はランダム信号118により、第1配分係数113と第2配分係数のいずれか一方を選択し、配分係数108として出力する。出力された配分係数108は誤差配分更新手段95へ入力される。第1配分係数113としては、図54(b)に示す配分係数、第2配分係数114としては図54(c)に示す配分係数を用いると良い。なお、配分係数はこれに限られるものではない。また、配分係数のフィルタのサイズを変えても良い。さらに、配分係数も2通りに限られるものではなく、3つ以上の配分係数を切り替えるようにしても良い(以後の実施の形態でも同様である。)。
【0120】
また、配分係数発生手段96から出力される配分係数108を第2補正集積誤差106用と多値化誤差105用の2通り出力しても良い。この場合、第2補正集積誤差106と多値化誤差105は別の配分係数で配分されることになる。分配後、合成(加算)してそれぞれの位置の集積誤差にするとよい。
【0121】
誤差配分値決定手段94により色ドットの重なりが少ない粒状性のよい画像を得ることができるようになるだけではなく、配分係数発生手段96を設けたことにより画像のテクスチャの発生を抑制することができるようになる。
【0122】
(実施の形態3)
図7は本発明の実施の形態3における画像処理装置のブロック図である。図7に示す画像処理装置はデータ付加手段121、入力補正手段122、多値化手段123、差分演算手段124、誤差再配分値決定手段125、誤差配分更新手段126、配分係数発生手段127、そして誤差記憶手段128からなる。
【0123】
データ付加手段121は原画像を画素単位でサンプリングした多階調の濃度レベル131に、注目画素の濃度レベルとは異なる所定の周期で変動する濃度レベル(データレベル)を加え、入力レベル132を生成する。誤差再配分値決定手段125は、注目画素位置に対応する集積誤差139を誤差再配分制御信号140に従って、第1補正集積誤差136と第2補正集積誤差138とに分離する。入力補正手段122はデータ付加手段121から出力される入力レベル132に、誤差再配分値決定手段125から出力される第1補正集積誤差136を加算し、補正レベル133を生成する。多値化手段123は補正レベル133と複数の所定のしきい値134とを比較し、多値データ135を出力する。差分演算手段124では補正レベル133と多値データ135とから多値化誤差137を求める。配分係数発生手段127は、所定の周期で配分係数141を発生し、誤差配分更新手段126に出力する。誤差配分更新手段126は多値化誤差137と第2補正集積誤差138を配分係数141で分配し、誤差記憶手段128に格納(もしくは誤差配分更新手段126に格納)されている注目画素周辺の未処理画素に対応する画素位置の集積誤差142に加算し、集積誤差を更新する。
【0124】
図7において、入力補正手段122、多値化手段123、差分演算手段124、配分係数発生手段127、誤差再配分値決定手段125、誤差配分更新手段126、そして誤差記憶手段128は実施の形態2と同じ構成でそれぞれ実現できる。したがって、データ付加手段121について説明する。
【0125】
図8はデータ付加手段121の実施例である第1データ付加回路のブロック図である。第1データ付加回路はデータ発生手段151と加算器152とからなる。原画像を画素単位でサンプリングした多階調の濃度レベル131は加算器152でデータ発生手段151から出力される濃度レベル164と加算され、入力レベル132を生成する。
【0126】
データ発生手段151は、ラインデータ発生手段153〜156とセレクタ157からなる。セレクタ157は、注目画素のライン情報165に基づきラインデータ発生手段153〜156から出力される付加データレベル170〜173のいずれか一つを選択し出力する。本実施の形態では4ラインの周期で選択する付加データレベル170〜173が変化する。なお、本実施の形態ではラインデータ発生手段を4つにしたが、4つに限られるものではない。
【0127】
ラインデータ発生手段153は、複数のレジスタ(あるいはフリップフロップの集合)158〜161からなる。レジスタの値が画素毎に巡回するため、レジスタ161から出力されるデータは、4画素周期で変化する。レジスタの初期値は信号線166を通して設定される。
【0128】
なお、本実施例ではラインデータ発生手段153に4つのレジスタ158〜161を設けたが、4つに限られるものではない。
【0129】
また、複数のレジスタに設定する初期値を色によって変えることによって、各色で異なるドットの分散を発生させることができるようになる。
【0130】
データ付加手段121を設けたことにより、実施の形態2に示す効果に加え、濃度変化の少ない画像や計算機で生成された均一な濃度の画像に対してもテクスチャを大幅に抑制することができるようになる。
【0131】
また、データレベルを付加しないで多値化した場合に、粒状性が極端に小さくなるデータレベルにデータを付加することにより、粒状感の連続性をよくすることができる。
【0132】
(実施の形態4)
図9は本発明の実施の形態4における画像処理装置のブロック図である。図9に示す画像処理装置は入力補正手段181、多値化手段182、差分演算手段183、処理条件決定手段184、誤差再配分値決定手段185、誤差配分更新手段186、そして誤差記憶手段187からなる。
【0133】
処理条件決定手段184は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調の濃度レベル191のうち、注目画素のみ、もしくは注目画素と注目画素位置周辺の濃度レベルを用いて、処理条件を決定し、第1処理条件信号196を出力する。誤差再配分値決定手段185は、注目画素位置に対応する集積誤差199を誤差再配分制御信号200と第1処理条件信号196とに基づき、第1補正集積誤差197と第2補正集積誤差198とに分離する。入力補正手段181は注目画素の濃度レベルである入力レベル191に第1補正集積誤差197を加算し、補正レベル192を生成する。多値化手段182は補正レベル192と複数の所定のしきい値193とから、多値データ194を生成する。差分演算手段183では補正レベル192と多値データ194とから多値化誤差195を求める。誤差配分更新手段186は多値化誤差195を配分係数で分配し、誤差記憶手段187に格納(もしくは誤差配分更新手段186に格納)されている注目画素周辺の未処理画素に対応する画素位置の集積誤差201に加算し、集積誤差を更新する。
【0134】
図9において、入力補正手段181、多値化手段182、差分演算手段183、誤差配分更新手段186、そして誤差記憶手段187は実施の形態1と同じ構成でそれぞれ実現できる。したがって、処理条件決定手段184、および誤差再配分値決定手段185について説明する。
【0135】
図10は処理条件決定手段184の第1の実施例である処理条件決定回路Aのブロック図である。本実施例の処理条件決定回路Aは画像のハイライト領域およびシャドウ領域を検出するための回路である。
【0136】
図10に示す処理条件決定回路Aはラインバッファ204,205、加算器206,207,213,214、レジスタ(フリップフロップの集合)211,212、比較器208,209、論理素子210からなる。なお、ブロック231,232,233は同じ構成である。
【0137】
原画像を画素単位でサンプリングした多階調の濃度レベル191aはレジスタ211に入力される。1画素分遅延した後、レジスタ211の出力信号228はレジスタ212に入力される。さらに1画素分遅延した後、レジスタ212は信号230を出力する。これらにより3画素分の濃度レベル191a,228,230を同時に扱えるようになる。加算器213は濃度レベル191aと信号228を加算し、さらに加算結果229は加算器214で信号230と加算される。これにより、3画素分の画像データが加算されることになる。ラインバッファ204は1ライン分の画像データを遅延させる。また、ラインバッファ205はさらに1ライン分画像データを遅延させる。ブロック232,233はブロック231と同じ回路で構成なので、これらにより3行3列の画素の濃度レベルが同時に扱えるようになる。加算器206,207により、3ライン分の画像データが加算される。合計9画素の加算データ223は比較器208,209でそれぞれ所定の値224,225と比較される。加算データ223が所定のしきい値224より小さい場合、比較器208はハイライト領域であることを示すハイレベル信号を信号線226に出力し、一方しきい値225より大きい場合、比較器209はシャドウ領域であることを示すハイレベル信号を信号線227に出力する。信号線226,227のいずれか一方がハイレベルのとき、論理素子210は(第1)処理条件信号196aをハイレベルにする。
【0138】
本実施例では注目画素の画素位置は3行3列目の画像データ(最も古い画素データ)になる。したがって、入力補正手段181に入力される濃度レベル191も遅延させる必要がある(遅延回路は図示していない)。遅延回路は図10に示す処理条件決定回路Aのラインバッファやレジスタを共通で用いてもよい。
【0139】
なお、注目画素位置はこの画素位置のデータに限るものではない。また、3×3画素の領域の濃度レベルから画像領域を検出したが、この領域サイズに限るものではない。
【0140】
図11は処理条件決定手段184の第2の実施例である処理条件決定回路Bのブロック図である。本実施例の処理条件決定回路Bは原画像の注目画素が最小濃度レベルもしくは最大濃度レベルであるか否かを検出する。
【0141】
図11に示す処理条件決定回路Bは比較器241,242、論理素子243からなる。注目画素の濃度レベル191bは比較器241に入力され最小濃度レベル246と等しいか否かが判定される。濃度レベル191bが最小濃度レベル246と等しい場合、比較器241は信号線247へハイレベルを出力する。また、濃度レベル191bは比較器242に入力され、最大濃度レベル248に等しいか否かが判定される。濃度レベル191bが最大濃度レベル248と等しい場合、比較器242は信号線249へハイレベルを出力する。信号線247,249の一方がハイレベルになった場合、論理素子243は(第1)処理条件信号196bをハイレベルにする。
【0142】
図12は処理条件決定手段184の第3の実施例である処理条件決定回路Cのブロック図である。本実施例の処理条件決定回路Cはエッジ検出により文字・線画領域を検出する。
【0143】
図12に示す処理条件決定回路Cはラインバッファ251,252、レジスタ253〜256、加算器257〜259、乗算器260、差分器261、比較器262からなる。処理条件決定回路Cはエッジ検出回路として良く知られている。ラインバッファは画像データを1ライン分遅延させる。従ってラインバッファ251から出力される画像は1ライン分遅延し、ラインバッファ252から出力される画像は2ライン分遅延している。またレジスタは1画素分画像データを遅延させる。本実施例における注目画素位置の濃度レベルはレジスタ254から出力される濃度レベル270である。加算器258から出力されるデータは注目画素周辺の縦横に隣接する濃度レベル267,269,272,273をすべて加算した値となる。注目画素位置の濃度レベル270は乗算器260に入力され、所定の値(例えば値「4」)と乗算される。乗算器260の出力と加算器258の出力の差分値(絶対値)が差分器261で計算される。差分値277は比較器262で所定の値278と比較され、所定の値278より差分値277が大きい場合、比較器は(第1)処理条件信号196cをハイレベルにする。
【0144】
なお、本実施例の処理条件決定回路Cを用いる場合、入力補正手段181に入力される濃度レベル191も遅延させる必要がある(遅延回路は図示していない)。
【0145】
図13は処理条件決定手段184の第4の実施例である処理条件決定回路Dのブロック図である。本実施例の処理条件決定回路Dは、原画像の特定領域の平均濃度レベルを検出する。特定の濃度レベルの画像を多値化した場合、粒状性が他よりも顕著に変化する(小さくなる)濃度レベル領域があり、これがグラデーションのような画像において、粒状感の連続性を悪くする場合がある。したがって、この濃度領域を検出する。
【0146】
図13に示す処理条件決定回路Dはラインバッファ281、レジスタ282,283、加算器284、除算器285、ルックアップテーブル286からなる。注目画素位置の濃度レベルはレジスタ283から出力される濃度レベル293である。ラインバッファ281は画像データを1ライン分遅延させ、レジスタ282,283は画像データを1画素分遅延させる。したがって、加算器284は2×2の領域の濃度レベルをすべて加算した結果を信号線294へ出力する。除算器285では加算結果を値「4」で除算し、平均濃度レベル295を出力する。なお、値「4」の場合は単に2ビットシフトで構成してもよい。ルックアップテーブル286では、平均濃度レベル295から、濃度レベルが所定の範囲にあるかどうかを判定した信号である(第1)処理条件信号196dを出力する。
【0147】
なお、ルックアップテーブル286を用いたが、比較器で濃度レベルが所定の範囲内にあるかを判定しても良い。
【0148】
また、処理条件決定回路Dで2×2の領域の平均濃度レベルを計算する構成にしたが、この領域サイズに限られるものではない。また、本実施例の処理条件決定回路Dを用いる場合、入力補正手段181に入力される濃度レベル191も遅延させる必要がある(遅延回路は図示していない)。
【0149】
以上のように処理条件決定手段184として様々な回路を実現できるが、それぞれ単独で構成してもよいし、いくつかを組み合わせてもよい。組み合わせる場合、複数の(第1)処理条件信号から画像領域を判定する画像領域判定手段を設けるとよい。
【0150】
図14は前述の4つの処理条件決定回路を組み合わせた場合の、第1処理条件信号を生成する画像領域判定手段の実施例である画像領域判定回路である。
【0151】
処理条件決定回路Aから出力される(第1)処理条件信号196a、処理条件決定回路Bから出力される(第1)処理条件信号196b、処理条件決定回路Cから出力される(第1)処理条件信号196c、処理条件決定手段Dから出力される(第1)処理条件信号196dは、ルックアップテーブル301へ入力される。ルックアップテーブル301から出力される制御信号が第1処理条件信号196となる。詳細な制御のしかたについては後述する。
【0152】
なお、処理条件決定手段184の本実施例ではラインバッファによって画像データを遅延させ、同時に複数ライン分の濃度レベルを処理できるようにしたが、ラインバッファを用いずにメモリから直接読み取る構成にしてもよい。
【0153】
図15は誤差再配分値決定手段185の実施例である第2誤差再配分値決定回路である。図15に示す第2誤差再配分値決定回路は論理素子311〜313、比較器314,315、セレクタ316,317からなる。
【0154】
注目画素位置に対応する集積誤差199はまず比較器314,315に入力される。比較器314では所定の値321と比較する。所定の値321は例えば濃度レベル「0」がある。また、集積誤差199は比較器315で所定の値322と比較される。所定の値322は濃度レベル「128」がある。比較器314は集積誤差199が所定のしきい値321より大きい場合、出力線323をハイレベルにする。また、比較器315は集積誤差199が所定の値322より小さい場合、出力線324をハイレベルにする。つまり、これらの出力信号323,324により集積誤差199が所定の範囲内にあるか否かが判断できる。
【0155】
論理素子311は、誤差再配分制御信号200がハイレベル(他の色のドットが打たれたことを示す)で、比較器314,315の出力がハイレベルで、かつ処理条件決定手段184から出力される第1処理条件信号196cがローレベルのときのみ、信号線325をハイレベルにする。第1処理条件信号196cとしては、図12で示した文字・線画領域の検出信号が好ましい。つまり、文字・線画領域が検出された場合は、論理素子311はローレベルを出力する。また、本実施例では第1処理条件信号196bも第2誤差再配分値決定回路の入力信号としている。第1処理条件信号196bとしては、図11で示した最大濃度レベルもしくは最小濃度レベル検出信号が好ましい。論理素子312は、第1処理条件信号196bがハイレベル(最大濃度レベルもしくは最小濃度レベルを検出した場合)であるか、論理素子311の出力がハイレベルのとき、信号線326にハイレベルを出力する。セレクタ316は信号線326がハイレベルのとき所定の値328を出力し、信号線326がローレベルのとき、集積誤差199を出力する。つまり、最大濃度レベルもしくは最小濃度レベルを検出した場合、もしくは注目画素位置で他の色のドットが打たれ、かつ注目画素位置に対応する集積誤差199が所定の範囲内にあるとき、集積誤差199ではなく所定の値328(例えば値「0」)を出力する。これにより、下地等の最白部や最黒部における不要な誤差の伝搬の抑制、もしくは色ドットが重なる割合を減らすことができる。セレクタ316から出力される値は、第1補正集積誤差197となる。セレクタ317は、信号線325がハイレベルで、第1処理条件信号196bがローレベル(最大濃度レベルおよび最大濃度レベルを検出していない)のとき集積誤差199を出力し、信号線325がローレベルまたは第1処理条件信号196bがハイレベルのときは所定の値329(例えば値「0」)を出力する。セレクタ317から出力される値が第2補正集積誤差198となる。
【0156】
なお、本実施例は所定の値321、322を固定値としたが、注目画素もしくは注目画画素周辺の濃度レベルによって変動させてもよい。
【0157】
また、第1補正集積誤差197および第2補正集積誤差198として、集積誤差199もしくは所定の値「0」のいずれかを選択する構成にしたが、この方法に限られるものではなく、選択信号によって集積誤差199の配分比を変える構成にしても良い。
【0158】
また、第1処理条件信号196b,196cを用いたが、この信号に限るものではなく、その他の第1処理条件信号196a,196dやこれらを複合させた信号を用いても良い。
【0159】
(実施の形態5)
図16は本発明の実施の形態5における画像処理装置のブロック図である。図16に示す画像処理装置は入力補正手段331、多値化手段332、差分演算手段333、誤差配分更新手段334、配分係数発生手段335、処理条件決定手段336、そして誤差記憶手段337からなる。
【0160】
処理条件決定手段336は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調の濃度レベル341のうち、注目画素もしくは注目画素位置周辺の濃度レベルを用いて、処理条件を決定し、第2処理条件信号346を出力する。入力補正手段331は多階調の濃度レベル341に、注目画素位置に対応する集積誤差349を加算し、補正レベル342を生成する。多値化手段332は補正レベル342と複数の所定のしきい値343とから、多値データ344を生成する。差分演算手段333では補正レベル342と多値データ344とから多値化誤差345を求める。配分係数発生手段335は、特定の周期で配分係数347を発生し、誤差配分更新手段334に出力する。このとき配分係数発生手段335の特定の周期は処理条件決定手段336から出力される第2処理条件信号346によって制御される。誤差配分更新手段334は多値化誤差345を配分係数347で分配し、誤差記憶手段337に格納(もしくは誤差配分更新手段334に格納)されている注目画素周辺の未処理画素に対応する画素位置の集積誤差348に加算し、集積誤差を更新する。
【0161】
図16において、入力補正手段331、多値化手段332、差分演算手段333、処理条件決定手段336、そして誤差記憶手段337は実施の形態4と同じ構成でそれぞれ実現できる。したがって、誤差配分更新手段334、配分係数発生手段335について説明する。
【0162】
誤差配分更新手段334の実施例である第2誤差配分更新回路は、図4に示す第1誤差配分更新回路を若干変更して実現できる。第2誤差配分更新回路は第2補正集積誤差16が存在しないため、加算器61をなくした構成となる(図示していない。)。
【0163】
図17は配分係数発生手段335の実施例である第2配分係数発生回路のブロック図である。図17に示す第2配分係数発生回路は、第1ランダム信号発生手段351、第2ランダム信号発生手段352、セレクタ353、そして配分係数選択手段115からなる。配分係数選択手段115は図6に示す第1配分係数発生回路の点線で囲まれているブロック115と同じ構成で実現できる。
【0164】
第1ランダム信号発生手段351と第2ランダム信号発生手段352とは、1ビットのランダム信号の値「0」と値「1」の発生割合が異なる。例えば、図54(b)、図54(c)の2つの配分係数を切り替える場合、第1ランダム信号発生手段351からは統計的にほぼ半分ずつそれぞれの配分係数を選択する信号を発生させ、第2ランダム信号発生手段352からは、どちらか一方の配分係数が多く選択されるランダム信号を発生するようにするとよい。セレクタ353は第2処理条件信号346に基づいて、第1ランダム信号354と第2ランダム信号355を切り替える。配分係数選択手段115からは選択された配分係数347が出力される。
【0165】
なお、本実施例では第1ランダム信号発生手段351と第2ランダム信号発生手段352の2つのランダム信号発生手段を設けたが、2つに限られるものではなく、細かく制御するために3つ以上のランダム信号発生手段を設けてもよい。また、複数のランダム信号発生手段を設けるのではなく、処理条件決定手段から出力される第2処理条件信号により、1つのランダム信号を制御して、配分係数を選択する割合を変化させてもよい。例えば、ランダム信号を遅延させ複数のランダム信号を発生させ、OR素子やAND素子でその信号を論理合成することにより、値「1」と値「0」の割合を変化させることができる。
【0166】
また、ランダム信号を制御するだけでなく、配分係数の選択自体を第2処理条件信号で制御する(セレクタ112を制御する)ようにしてもよい(以後の実施例でも同様である。)。
【0167】
ランダムに配分係数を切り替えると、テクスチャの発生は抑制することができるが、逆に粒状性は悪くなる。したがって、粒状性とテクスチャの関係から適切な配分係数やランダム割合を選択した方が、画質が向上する。ハイライトやシャドウ領域の場合、ドットを分散させた方が誤差拡散法に見られるドット遅延が少なくなり、画質が良くなる。そのためランダムに配分係数が切り替わる方が良い。また、最小濃度レベルや最大濃度レベルの場合は、配分係数をすべて値「0」にして、誤差を伝搬しないようにすると、不必要なドットの発生を防ぐことができる。文字・線画領域のようなテクスチャが目立たない領域では逆にランダムに配分係数を切り替えない方が画質が向上する。さらに、粒状度が極端に低くなるため、逆に粒状性を悪くした方がよい濃度レベルの領域(例えば、多値レベル付近の濃度レベル)も存在し、その領域の場合は配分係数を粒状度が悪くなるように切り替えると、他の濃度レベル領域との粒状感の均一性が保てるようになる。
【0168】
(実施の形態6)
図18は本発明の実施の形態6における画像処理装置のブロック図である。図18に示す画像処理装置は入力補正手段361、多値化手段362、差分演算手段363、処理条件決定手段364、誤差再配分値決定手段365、誤差配分更新手段366、配分係数発生手段367、そして誤差記憶手段368からなる。
【0169】
処理条件決定手段364は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調の濃度レベル371のうち、注目画素もしくは注目画素位置周辺の濃度レベルから、特定の画像領域を検出し、第1処理条件信号375と第2処理条件信号374を出力する。誤差再配分値決定手段365は、注目画素位置に対応する集積誤差382を誤差再配分制御信号383と第1処理条件信号375とに基づき、第1補正集積誤差373と第2補正集積誤差381とに分離する。入力補正手段361は多階調の濃度レベル371に第1補正集積誤差373を加算し、補正レベル372を生成する。多値化手段362は補正レベル372と複数の所定のしきい値376とから、多値データ377を生成する。差分演算手段363では補正レベル372と多値データ377とから多値化誤差378を求める。配分係数発生手段367は、特定の周期で配分係数379を発生し、誤差配分更新手段366に出力する。このとき配分係数発生手段367の配分係数は処理条件決定手段364から出力される第2処理条件信号374によって制御される。誤差配分更新手段366は多値化誤差378を配分係数379で分配し、誤差記憶手段368に格納(もしくは誤差配分更新手段366に格納)されている注目画素周辺の未処理画素に対応する画素位置の集積誤差380に加算し、集積誤差を更新する。
【0170】
図18において、入力補正手段361、多値化手段362、差分演算手段363、処理条件決定手段364、誤差再配分値決定手段365、誤差配分更新手段366、配分係数発生手段367、そして誤差記憶手段368は前述した構成と同じ構成でそれぞれ実現できる。なお、処理条件決定手段364からは、第1処理条件信号375と第2処理条件信号374が出力されているが、図14に示すルックアップテーブルから、それぞれ別の処理条件信号として出力しても良いし、同じ処理条件信号としてもよい。
【0171】
なお、本実施の形態では処理条件決定手段364によって、誤差再配分値決定手段365と配分係数発生手段367の両方を制御する構成にしたが、どちらか一方だけ制御するようにしても良い。
【0172】
本実施の形態をとることにより、文字・線画領域では他の色ドットが存在してもドットの重ね打ちするので、文字・線画のエッジの先鋭度が増し、文字・線画領域での画質が向上する。また、最大濃度レベルもしくは最小濃度レベルを検出した場合に、集積誤差の伝搬を止めることができ、不必要なノイズの発生を抑制できる効果もある。
【0173】
(実施の形態7)
図19は本発明の実施の形態7における画像処理装置のブロック図である。図19に示す画像処理装置は入力補正手段391、多値化手段392、差分演算手段393、処理条件決定手段394、データ付加手段395、誤差配分更新手段396、そして誤差記憶手段397からなる。
【0174】
処理条件決定手段394は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調の濃度レベル401のうち、注目画素もしくは注目画素位置周辺の濃度レベルを用いて、第3処理条件信号409を出力する。データ付加手段395は第3処理条件信号409に基づいて、濃度レベル401に所定の周期で変動する濃度レベルを加え、入力レベル402を生成する。入力補正手段391は入力レベル402に、注目画素位置に対応する集積誤差408を加算し、補正レベル403を生成する。多値化手段392は補正レベル403と複数の所定のしきい値404とから、多値データ405を生成する。差分演算手段393では補正レベル403と多値データ405とから多値化誤差406を求める。誤差配分更新手段396は多値化誤差406を配分係数で分配し、誤差記憶手段397に格納(もしくは誤差配分更新手段396に格納)されている注目画素周辺の未処理画素に対応する画素位置の集積誤差407に加算し、集積誤差を更新する。
【0175】
図19において、入力補正手段391、多値化手段392、差分演算手段393、処理条件決定手段394、誤差配分更新手段396、そして誤差記憶手段397は前述と同じ構成でそれぞれ実現できる。したがって、データ付加手段395について説明する。なお、処理条件決定手段394からは第3処理条件信号409が出力されているが、前述の処理条件信号のいずれか、もしくは図14に示すルックアップテーブルから出力される処理条件信号を用いると良い。
【0176】
図20はデータ付加手段395の実施例である第2データ付加回路である。図20に示す第2データ付加回路はデータ発生手段151、乗算器411、加算器412、セレクタ413からなる。データ発生手段151は図8に示す第1データ付加回路のブロック151と同じ回路で構成できる。処理条件決定手段394から出力される第3処理条件信号409はセレクタ413に入力され、乗数417〜419の選択信号となる。選択された乗数420は乗算器411で付加データレベル416と乗算され、乗算結果である付加レベル421は加算器412に出力される。加算器412では濃度レベル401と付加レベル421を加算して、入力レベル402を生成する。
【0177】
また乗数417〜419の1つを「0」にすることにより、特定の濃度レベルだけにデータを付加できるようにすることもできる。
【0178】
本実施例ではデータ付加手段395で、濃度レベル401を第3処理条件信号409に基づいて修正する構成にしている。したがって、原画像の濃度レベル401に付加するデータレベルを画像の領域毎に変更することができ、さらに粒状性を細かく制御できるようになる。
【0179】
(実施の形態8)
図21は本発明の実施の形態8における画像処理装置のブロック図である。図21に示す画像処理装置は入力補正手段431、多値化手段432、差分演算手段433、誤差配分更新手段434、誤差再配分値決定手段435、処理条件決定手段436、データ付加手段437、そして誤差記憶手段438からなる。
【0180】
処理条件決定手段436は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調の濃度レベル441のうち、注目画素もしくは注目画素位置周辺の濃度レベルを用いて、第1処理条件信号451、第3処理条件信号452を出力する。誤差再配分値決定手段435は、注目画素位置に対応する集積誤差448を誤差再配分制御信号450と第1処理条件信号451とに基づき、第1補正集積誤差453と第2補正集積誤差449とに分離する。データ付加手段437は第3処理条件信号452に基づいて、濃度レベル441に所定の周期で変動する濃度レベルを加え、入力レベル442を生成する。入力補正手段431は入力レベル442に第1補正集積誤差453を加算し、補正レベル443を生成する。多値化手段432は補正レベル443と複数の所定のしきい値444とから、多値データ445を生成する。差分演算手段433では補正レベル443と多値データ445とから多値化誤差446を求める。誤差配分更新手段434は多値化誤差446を配分係数で分配し、誤差記憶手段438に格納(もしくは誤差配分更新手段434に格納)されている注目画素周辺の未処理画素に対応する画素位置の集積誤差447に加算し、集積誤差を更新する。
【0181】
図21におけるすべての手段は、前述の実施の形態と同じ構成で実現できる。
【0182】
なお、本実施の形態では処理条件決定手段436によって、誤差再配分値決定手段435とデータ付加手段437の両方を制御する構成にしたが、どちらか一方だけ制御するようにしても良い。
【0183】
(実施の形態9)
図22は本発明の実施の形態9における画像処理装置のブロック図である。図22に示す画像処理装置はデータ付加手段461、入力補正手段462、多値化手段463、差分演算手段464、誤差配分更新手段466、処理条件決定手段465、配分係数発生手段467、そして誤差記憶手段468からなる。
【0184】
処理条件決定手段465は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調の濃度レベル471のうち、注目画素もしくは注目画素位置周辺の濃度レベルを用いて、第2処理条件信号478と第3処理条件信号472を出力する。データ付加手段461は第3処理条件信号472に基づいて、入力レベルに所定の周期で変動するデータレベルを加え、入力レベルを生成する。入力補正手段462は入力レベル473に、注目画素位置に対応する集積誤差480を加算し、補正レベル474を生成する。多値化手段463は補正レベル474と複数の所定のしきい値475とから、多値データ476を生成する。差分演算手段464では補正レベル474と多値データ476とから多値化誤差477を求める。配分係数発生手段467は、特定の周期で配分係数479を発生し、誤差配分更新手段466に出力する。このとき配分係数発生手段467の配分係数は処理条件決定手段465から出力される第2処理条件信号478によって制御される。誤差配分更新手段466は多値化誤差477を配分係数479で分配し、誤差記憶手段468に格納(もしくは誤差配分更新手段466に格納)されている注目画素周辺の未処理画素に対応する画素位置の集積誤差481に加算し、集積誤差を更新する。
【0185】
図22におけるすべての手段は、前述の実施の形態と同じ構成で実現できる。
【0186】
なお、本実施の形態では処理条件決定手段465によって、データ付加手段461と配分係数発生手段467の両方を制御する構成にしたが、どちらか一方だけ制御するようにしても良い。
【0187】
(実施の形態10)
図23は本発明の実施の形態10における画像処理装置のブロック図である。図23に示す画像処理装置はデータ付加手段491、入力補正手段492、多値化手段493、差分演算手段494、処理条件決定手段495、誤差再配分値決定手段496、誤差配分更新手段497、配分係数発生手段498、そして誤差記憶手段499からなる。
【0188】
処理条件決定手段495は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調の濃度レベル501のうち、注目画素もしくは注目画素位置周辺の濃度レベルを用いて、第1処理条件信号514、第2処理条件信号508、そして第3処理条件信号503を出力する。誤差再配分値決定手段496は、注目画素位置に対応する集積誤差511を誤差再配分制御信号515と第1処理条件信号514とに基づき、第1補正集積誤差509と第2補正集積誤差510とに分離する。データ付加手段491は第3処理条件信号503に基づいて、濃度レベル501に所定の周期で変動する濃度レベルを加え、入力レベル502を生成する。入力補正手段492は入力レベル502に第1補正集積誤差509を加算し、補正レベル504を生成する。多値化手段493は補正レベル504と複数の所定のしきい値505とから、多値データ506を生成する。差分演算手段494では補正レベル504と多値データ506とから多値化誤差507を求める。配分係数発生手段498は、特定の周期で配分係数512を発生し、誤差配分更新手段497に出力する。このとき配分係数発生手段498の配分係数は処理条件決定手段495から出力される第2処理条件信号508によって制御される。誤差配分更新手段497は多値化誤差507を配分係数512で分配し、誤差記憶手段499に格納(もしくは誤差配分更新手段497に格納)されている注目画素周辺の未処理画素に対応する画素位置の集積誤差513に加算し、集積誤差を更新する。
【0189】
図23において、すべての手段は、前述の実施の形態と同じ構成で実現できる。なお、処理条件決定手段495からは、第1処理条件信号514、第2処理条件信号508、そして第3処理条件信号503が出力されているが、図14に示すルックアップテーブルから、それぞれ別の処理条件信号として出力しても良いし、すべて同じ処理条件信号としてもよい。
【0190】
なお、本実施の形態では処理条件決定手段495によって、誤差再配分値決定手段496、配分係数発生手段498、そしてデータ付加手段491のすべてを制御する構成にしたが、少なくとも1つだけ制御するようにしても良い。
【0191】
処理条件決定手段から出力される第1〜第3処理条件信号による誤差再配分値決定手段、配分係数発生手段、データ付加手段の制御について説明する。
【0192】
好ましい実施例では図10に示す処理条件決定回路Aでハイライト領域およびシャドウ領域を検出した場合、データ付加手段では付加する濃度レベルを大きくし、また誤差再配分値決定手段では第2補正集積誤差の割合を増やし、配分係数発生手段による配分変数の変動を大きくすると良い。また、図11に示す処理条件決定回路Bで注目画素が最大濃度レベルもしくは最小濃度レベルであることが検出された場合、データ付加手段では付加する濃度レベルを「0」にし、誤差再配分値決定手段では第1補正集積誤差および第2補正集積誤差を「0」にし、配分係数発生手段では配分係数をすべて0にすると良い。また、図12に示す処理条件決定回路Cで文字・線画領域を検出した場合、データ付加手段では付加する濃度レベルを「0」にし、誤差再配分値決定手段では第1補正集積誤差の割合を増やし、配分係数発生手段では配分係数を変動させないようにすると良い。また、図13に示す処理条件決定回路Dで粒状性が他の領域と比べ著しく変化する領域を検出した場合、データ付加手段では付加する濃度レベルを増大し、誤差再配分値決定手段では第1修正集積誤差の割合を増やし、配分係数発生手段では配分係数を大きく変動すると良い。
【0193】
以上により、テクスチャがなく、文字・線画の先鋭度が高く、粒状感の連続性がよい高質な画像を得ることができるようになる。
【0194】
(実施の形態11)
図24は本発明の実施の形態11における画像処理装置のブロック図である。図24に示す画像処理装置はしきい値生成手段521、入力補正手段522、多値化手段523、差分演算手段524、誤差配分更新手段525、処理条件決定手段526、そして誤差記憶手段527からなる。
【0195】
処理条件決定手段526は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調の濃度レベル531のうち、注目画素の濃度レベルを用いて、第4処理条件信号532を出力する。しきい値生成手段521は処理条件決定手段526から出力される第4処理条件信号532を用いて、多値化のための複数のしきい値533を生成する。入力補正手段522は注目画素の濃度レベルである入力レベル531に集積誤差538を加算し、補正レベル535を生成する。多値化手段523は補正レベル535と複数のしきい値533とから、多値データ534を生成する。差分演算手段524では補正レベル535と多値データ534とから多値化誤差536を求める。誤差配分更新手段525は多値化誤差536を配分係数で分配し、誤差記憶手段527に格納(もしくは誤差配分更新手段525に格納)されている注目画素周辺の未処理画素に対応する画素位置の集積誤差537に加算し、集積誤差を更新する。
【0196】
図24において、しきい値生成手段521以外のすべての手段は、前述の実施の形態と同じ構成で実現できる。なお、処理条件決定手段526からから出力される第4処理条件信号532は、本実施の形態では注目画素のみの濃度レベルである。
【0197】
図25はしきい値生成手段521の実施例であるしきい値生成回路のブロック図である。図25に示すしきい値生成回路は、ルックアップテーブル541〜545、セレクタ547、加算器548、ランダム信号発生器546からなる。
【0198】
処理条件決定手段526から出力される第4処理条件信号532はルックアップテーブル541〜545へ入力される。ルックアップテーブル541は、C(シアン)データ用のしきい値発生テーブルであり、ルックアップテーブル542はM(マゼンタ)用、ルックアップテーブル543はY(イエロー)用、ルックアップテーブル544はK(ブラック)用である。セレクタ547は、色情報555に従って、ルックアップテーブル541〜544から出力されるしきい値551〜554のいずれか1つを選択して出力する。なお、信号線は1本で表記しているが、ルックアップテーブルから出力されるのは、複数のしきい値である。
【0199】
ルックアップテーブル545からは第4処理条件信号532とランダム信号発生器546から出力されるランダム信号557とから、例えば特定の濃度レベルの場合にランダムなノイズデータ558を出力する。特定の濃度レベル以外の場合は、ルックアップテーブル545からは値「0」(ノイズなし)が出力されるようにしておくと良い。
【0200】
図26は本実施の形態でのしきい値の説明図であり、ルックアップテーブルに格納するデータをグラフ化したものである。横軸はルックアップテーブル541に入力される第4処理条件(本実施の形態では注目画素の濃度レベル)の値を表し、縦軸はルックアップテーブルから出力されるしきい値を示している。本実施の形態では3値化する場合を例にして説明する。3値化するためには、しきい値は2つ必要である。入力される値がP0からP2の間の場合、しきい値は固定のTh0,Th1が出力される。入力値がP0より小さい場合、しきい値をそれぞれTh0,Th1より小さくし、逆に入力値がP2より大きければ、しきい値をそれぞれTh0,Th1より大きくすると、ドットの遅延を低減することができる。なお、入力値がP1のときもルックアップテーブル541は固定のしきい値Th0,Th1を出力する。
【0201】
他のルックアップテーブル542〜544の場合、P0より小さい入力値、あるいはP2より大きい入力値の場合のしきい値をルックアップテーブル541の場合と異ならせるとドットの重なりを低減することができる。具体的にはしきい値曲線の傾き561,562,564,565を変えたテーブルを生成すると良い。
【0202】
ルックアップテーブル545から出力されるノイズ信号558によって、特定濃度レベルP1の場合にしきい値は変動する。例えば、563,566の範囲を変動するような値になる。これにより、特定の濃度レベルで粒状度が急激に変化する(極端に低くなる)のを防ぐことができ、均一な粒状感を得ることができるようになる。
【0203】
なお、本実施の形態では第4処理条件信号として注目画素のみの濃度レベルを用いたが他の実施の形態では、注目画素のみでなくとも良い。
【0204】
また、本実施の形態では4色分のルックアップテーブル541〜544を用意し、各色のしきい値を生成する構成にしたが、1色分のみの構成にしても良い。
【0205】
また、複数のルックアップテーブル541〜544とセレクタ547、加算器548を用いる構成にしたが、この構成に限るものではなく、例えばこれらを1つのルックアップテーブルで構成してもよい。また、1色のしきい値だけ他と異なり、他色のしきい値が同じになるようにしても良い。
【0206】
(実施の形態12)
図27は本発明の実施の形態12における画像処理装置のブロック図である。図27に示す画像処理装置はしきい値生成手段571、入力補正手段572、多値化手段573、差分演算手段574、処理条件決定手段575、誤差再配分値決定手段576、誤差配分更新手段577、そして誤差記憶手段578からなる。
【0207】
処理条件決定手段575は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調の濃度レベル581のうち、注目画素もしくは注目画素位置周辺の濃度レベルを用いて、第1処理条件信号587と第4処理条件信号582を出力する。しきい値生成手段571は処理条件決定手段575から出力される第4処理条件信号582を用いて、多値化のための複数のしきい値583を生成する。誤差再配分値決定手段576は、注目画素位置に対応する集積誤差590を誤差再配分制御信号589と第1処理条件信号587とに基づき、第1補正集積誤差591と第2補正集積誤差588とに分離する。入力補正手段572は注目画素の濃度レベルである入力レベル581に第1補正集積誤差591を加算し、補正レベル585を生成する。多値化手段573は補正レベル585と複数のしきい値583とから、多値データ584を生成する。差分演算手段574では補正レベル585と多値データ584とから多値化誤差586を求める。誤差配分更新手段577は多値化誤差586を配分係数で分配し、誤差記憶手段578に格納(もしくは誤差配分更新手段577に格納)されている注目画素周辺の未処理画素に対応する画素位置の集積誤差592に加算し、集積誤差を更新する。
【0208】
図27において、すべての手段は、前述の実施の形態と同じ構成で実現できる。
【0209】
(実施の形態13)
図28は本発明の実施の形態13における画像処理装置のブロック図である。図28に示す画像処理装置はしきい値生成手段601、入力補正手段602、多値化手段603、差分演算手段604、処理条件決定手段605、誤差配分更新手段606、配分係数発生手段607、そして誤差記憶手段608からなる。
【0210】
処理条件決定手段605は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調の濃度レベル611のうち、注目画素もしくは注目画素位置周辺の濃度レベルを用いて、第2処理条件信号618と第4処理条件信号612を出力する。しきい値生成手段601は処理条件決定手段605から出力される第4処理条件信号612を用いて、多値化のための複数のしきい値613を生成する。入力補正手段602は注目画素の濃度レベルである入力レベル611に集積誤差615を加算し、補正レベル616を生成する。多値化手段603は補正レベル616と複数のしきい値613とから、多値データ614を生成する。差分演算手段604では補正レベル616と多値データ614とから多値化誤差617を求める。配分係数発生手段607は、特定の周期で配分係数619を発生し、誤差配分更新手段606に出力する。このとき配分係数発生手段606の配分係数は処理条件決定手段605から出力される第2処理条件信号618によって制御される。誤差配分更新手段606は多値化誤差617を配分係数619で分配し、誤差記憶手段608に格納(もしくは誤差配分更新手段606に格納)されている注目画素周辺の未処理画素に対応する画素位置の集積誤差620に加算し、集積誤差を更新する。
【0211】
図28において、すべての手段は、前述の実施の形態と同じ構成で実現できる。
【0212】
(実施の形態14)
図29は本発明の実施の形態14における画像処理装置のブロック図である。図29に示す画像処理装置はしきい値生成手段631、入力補正手段632、多値化手段633、差分演算手段634、処理条件決定手段635、誤差再配分値決定手段636、誤差配分更新手段637、配分係数発生手段638、そして誤差記憶手段639からなる。
【0213】
処理条件決定手段635は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調の濃度レベル641のうち、注目画素もしくは注目画素位置周辺の濃度レベルを用いて、第1処理条件信号649、第2処理条件信号648、そして第4処理条件信号642を出力する。しきい値生成手段631は処理条件決定手段635から出力される第4処理条件信号642を用いて、多値化のための複数のしきい値643を生成する。誤差再配分値決定手段636は、注目画素位置に対応する集積誤差652を誤差再配分制御信号650と第1処理条件信号649とに基づき、第1補正集積誤差645と第2補正集積誤差651とに分離する。入力補正手段632は注目画素の濃度レベルである入力レベル641に第1補正集積誤差645を加算し、補正レベル646を生成する。多値化手段633は補正レベル646と複数のしきい値643とから、多値データ644を生成する。差分演算手段634では補正レベル646と多値データ644とから多値化誤差647を求める。配分係数発生手段638は、特定の周期で配分係数653を発生し、誤差配分更新手段637に出力する。このとき配分係数発生手段638の配分係数653は処理条件決定手段635から出力される第2処理条件信号648によって制御される。誤差配分更新手段637は多値化誤差647を配分係数653で分配し、誤差記憶手段639に格納(もしくは誤差配分更新手段637に格納)されている注目画素周辺の未処理画素に対応する画素位置の集積誤差654に加算し、集積誤差を更新する。
【0214】
図29において、すべての手段は、前述の実施の形態と同じ構成で実現できる。
【0215】
また、本実施の形態では処理条件決定手段635によって、しきい値生成手段631、誤差再配分値決定手段636、そして配分係数発生手段638のすべてを制御する構成にしたが、しきい値生成手段631と、他の手段の少なくとも1つだけ制御するようにしても良い。
【0216】
(実施の形態15)
図30は本発明の実施の形態15における画像処理装置のブロック図である。図30に示す画像処理装置はしきい値生成手段661、データ付加手段662、入力補正手段663、多値化手段664、差分演算手段665、誤差配分更新手段666、処理条件決定手段667、そして誤差記憶手段668からなる。
【0217】
処理条件決定手段667は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調の濃度レベル671のうち、注目画素もしくは注目画素位置周辺の濃度レベルを用いて、第3処理条件信号677と第4処理条件信号672を出力する。しきい値生成手段661は処理条件決定手段667から出力される第4処理条件信号672を用いて、多値化のための複数のしきい値673を生成する。データ付加手段662は第3処理条件信号677に基づいて、濃度レベル671に所定の周期で変動する濃度レベルを加え、入力レベル674を生成する。入力補正手段663は入力レベル674に集積誤差678を加算し、補正レベル675を生成する。多値化手段664は補正レベル675と複数のしきい値673とから、多値データ676を生成する。差分演算手段665では補正レベル675と多値データ676とから多値化誤差679を求める。誤差配分更新手段666は多値化誤差679を配分係数で分配し、誤差記憶手段668に格納(もしくは誤差配分更新手段666に格納)されている注目画素周辺の未処理画素に対応する画素位置の集積誤差680に加算し、集積誤差を更新する。
【0218】
図30において、すべての手段は、前述の実施の形態と同じ構成で実現できる。
【0219】
(実施の形態16)
図31は本発明の実施の形態16における画像処理装置のブロック図である。図31に示す画像処理装置はしきい値生成手段691、データ付加手段692、入力補正手段693、多値化手段694、差分演算手段695、処理条件決定手段696、誤差再配分値決定手段697、誤差配分更新手段698、そして誤差記憶手段699からなる。
【0220】
処理条件決定手段696は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調の濃度レベル701のうち、注目画素もしくは注目画素位置周辺の濃度レベルを用いて、第1処理条件信号710、第3処理条件信号707、そして第4処理条件信号702を出力する。しきい値生成手段691は処理条件決定手段696から出力される第4処理条件信号702を用いて、多値化のための複数のしきい値703を生成する。誤差再配分値決定手段697は、注目画素位置に対応する集積誤差713を誤差再配分制御信号711と第1処理条件信号710とに基づき、第1補正集積誤差708と第2補正集積誤差712とに分離する。データ付加手段692は第3処理条件信号707に基づいて、濃度レベル701に所定の周期で変動する濃度レベルを加え、入力レベル704を生成する。入力補正手段693は入力レベル704に第1補正集積誤差708を加算し、補正レベル705を生成する。多値化手段694は補正レベル705と複数のしきい値703とから、多値データ706を生成する。差分演算手段695では補正レベル705と多値データ706とから多値化誤差709を求める。誤差配分更新手段698は多値化誤差709を配分係数で分配し、誤差記憶手段699に格納(もしくは誤差配分更新手段698に格納)されている注目画素周辺の未処理画素に対応する画素位置の集積誤差714に加算し、集積誤差を更新する。
【0221】
図31において、すべての手段は、前述の実施の形態と同じ構成で実現できる。
【0222】
また、本実施の形態では処理条件決定手段696によって、しきい値生成手段691、誤差再配分値決定手段697、そしてデータ付加手段692のすべてを制御する構成にしたが、しきい値生成手段691と、他の手段の少なくとも1つだけ制御するようにしても良い。
【0223】
(実施の形態17)
図32は本発明の実施の形態17における画像処理装置のブロック図である。図32に示す画像処理装置はしきい値生成手段721、データ付加手段722、入力補正手段723、多値化手段724、差分演算手段725、処理条件決定手段726、誤差配分更新手段727、配分係数発生手段728、そして誤差記憶手段729からなる。
【0224】
処理条件決定手段726は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調の濃度レベル731のうち、注目画素もしくは注目画素位置周辺の濃度レベルを用いて、第2処理条件信号740、第3処理条件信号737、そして第4処理条件信号732を出力する。しきい値生成手段721は処理条件決定手段726から出力される第4処理条件信号732を用いて、多値化のための複数のしきい値733を生成する。データ付加手段722は第3処理条件信号737に基づいて、濃度レベル731に所定の周期で変動する濃度レベルを加え、入力レベル734を生成する。入力補正手段723は入力レベル734に集積誤差738を加算し、補正レベル735を生成する。多値化手段724は補正レベル735と複数のしきい値733とから、多値データ736を生成する。差分演算手段725では補正レベル735と多値データ736とから多値化誤差739を求める。配分係数発生手段728は、特定の周期で配分係数741を発生し、誤差配分更新手段727に出力する。このとき配分係数発生手段728の配分係数741は処理条件決定手段726から出力される第2処理条件信号740によって制御される。誤差配分更新手段727は多値化誤差739を配分係数741で分配し、誤差記憶手段729に格納(もしくは誤差配分更新手段727に格納)されている注目画素周辺の未処理画素に対応する画素位置の集積誤差742に加算し、集積誤差を更新する。
【0225】
図32において、すべての手段は、前述の実施の形態と同じ構成で実現できる。
【0226】
また、本実施の形態では処理条件決定手段726によって、しきい値生成手段721、配分係数発生手段728、そしてデータ付加手段722のすべてを制御する構成にしたが、しきい値生成手段721と、他の手段の少なくとも1つだけ制御するようにしても良い。
【0227】
(実施の形態18)
図33は本発明の実施の形態18における画像処理装置のブロック図である。図33に示す画像処理装置はしきい値生成手段751、データ付加手段752、入力補正手段753、多値化手段754、差分演算手段755、処理条件決定手段756、誤差再配分値決定手段757、誤差配分更新手段758、配分係数発生手段759、そして誤差記憶手段760からなる。
【0228】
処理条件決定手段756は、原画像を画素単位でサンプリングした多階調の濃度レベル761のうち、注目画素もしくは注目画素位置周辺の濃度レベルを用いて、第1処理条件信号771、第2処理条件信号770、第3処理条件信号767、そして第4処理条件信号762を出力する。しきい値生成手段751は処理条件決定手段756から出力される第4処理条件信号762を用いて、多値化のための複数のしきい値763を生成する。誤差再配分値決定手段772は、注目画素位置に対応する集積誤差774を誤差再配分制御信号772と第1処理条件信号771とに基づき、第1補正集積誤差768と第2補正集積誤差773とに分離する。データ付加手段752は第3処理条件信号767に基づいて、濃度レベル761に所定の周期で変動する濃度レベルを加え、入力レベル765を生成する。入力補正手段753は入力レベル765に第1補正集積誤差768を加算し、補正レベル766を生成する。多値化手段754は補正レベル766と複数のしきい値763とから、多値データ764を生成する。差分演算手段755では補正レベル766と多値データ764とから多値化誤差769を求める。配分係数発生手段759は、特定の周期で配分係数775を発生し、誤差配分更新手段758に出力する。このとき配分係数発生手段759の配分係数は処理条件決定手段756から出力される第2処理条件信号770によって制御される。誤差配分更新手段758は多値化誤差769を配分係数775で分配し、誤差記憶手段760に格納(もしくは誤差配分更新手段758に格納)されている注目画素周辺の未処理画素に対応する画素位置の集積誤差776に加算し、集積誤差を更新する。
【0229】
図33において、すべての手段は、前述の実施の形態と同じ構成で実現できる。
【0230】
また、本実施の形態では処理条件決定手段756によって、しきい値生成手段751、誤差再配分値決定手段757、配分係数発生手段759、そしてデータ付加手段752のすべてを制御する構成にしたが、しきい値生成手段751と、他の手段の少なくとも1つだけ制御するようにしても良い。
【0231】
(実施の形態19)
実施の形態19から実施の形態36は、実施の形態1から実施の形態18をソフトウエア(画像処理用プログラム)として実現したものである。
【0232】
図34は本発明の画像処理方法をソフトウェアで実現するためのMPUシステムのブロック図である。図34に示すMPUシステムはMPU(マイクロ・プロセッシング・ユニット)782、ROM(リード・オンリー・メモリ)781、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)783、入出力ポート784からなる。このMPUシステムは一般によく知られている回路なので、簡単に説明する。MPU782はROM781に格納されている画像処理用プログラムを作業メモリであるRAM783を使い実行する。入出力ポート784は画像の入力796、出力797を行う。画像データは入出力ポート784からRAM783に転送され、ROM781の画像処理用プログラムに従い、画像処理が実行される。なお、画像処理用プログラムを入出力ポート784からRAM783に転送して、RAM上で実行してもよい。処理が終わると画像データは入出力ポート784を通して出力される。なお、画像処理はパーソナルコンピュータ上で行ってもよい。
【0233】
図35は本発明の実施の形態19における画像処理方法のフローチャートである。実施の形態19における画像処理方法は実施の形態1における画像処理装置の処理内容を画像処理プログラムとしてソフトウェア化したものである。
【0234】
本発明の画像処理方法がスタートする(ステップ1)と、まずステップ2で注目画素の濃度レベルを読み取る。ステップ3では注目画素位置に相当する集積誤差を第1、第2補正集積誤差に分離する。集積誤差を分離する分配比は他の色のドットが打たれたか否かの情報を用いるとよい。また、第1、第2補正集積誤差を計算するときに、集積誤差が正の数で所定の値以下の場合にのみ、第2補正集積誤差を生成するようにしてもよい。ステップ4では注目画素の濃度レベルに第1補正集積誤差を加算する。得られた補正レベルをステップ5で多値化する。ステップ6では補正レベルと多値レベルの差分である多値化誤差を計算する。ステップ7では得られた多値化誤差に第2補正集積誤差を加算し補正多値化誤差を生成し、ステップ8で配分係数にしたがって分配して、注目画素周辺の位置に対応する集積誤差に加え、集積誤差値を更新する。全ての画素について処理を行ったら(ステップ9)、本画像処理は終了する(ステップ10)。
【0235】
以上のように注目画素位置に対応する集積誤差を第1補正集積誤差と第2補正集積誤差に分離して、原画像の濃度レベルに加えるようにしているので、他の色ドットが存在した場合に、誤差が所定の値より蓄積されない限り、注目画素の濃度レベルを原画像より大きくしないようにすることができる。したがって、色ドットの重なりを抑制することができ、ドットが分散し粒状性が良くなる。
【0236】
(実施の形態20)
図36は本発明の実施の形態20における画像処理方法のフローチャートである。実施の形態20における画像処理方法は実施の形態2における画像処理装置の処理内容を画像処理用プログラムとしてソフトウェア化したものである。
【0237】
図35で示した実施の形態19の画像処理方法のフローチャートに、新たなステップ20を加えることによって実現できる。ステップ20はステップ8の前に付加すれば良い。本実施の形態ではステップ7の後に付加している。すなわち、ステップ7で多値化誤差に第2補正集積誤差を加え、補正多値化誤差を生成した後、補正多値化誤差を配分する配分係数をランダム関数を用いて決定する。なお、ランダム関数を用いるかわりに、あらかじめテーブルを作成しておき、処理時にテーブルからランダム値を取り出してもよい。
【0238】
以上のように配分係数を変動させることにより、実施の形態19の効果に加え、テクスチャの発生を抑制できるようになる。
【0239】
(実施の形態21)
図37は本発明の実施の形態21における画像処理方法のフローチャートである。実施の形態21における画像処理方法は実施の形態3における画像処理装置の処理内容を画像処理用プログラムとしてソフトウェア化したものである。
【0240】
図36(実施の形態20)のステップ2とステップ3の間にステップ30を加えることによって実現できる。すなわち、ステップ2で読み取った注目画素の濃度レベルに所定の周期で変化する濃度を付加する。付加する濃度は所定のサイズで要素をすべて加算すると合計が値「0」になるものが望ましい。
【0241】
以上のように注目画素の濃度レベルと異なる濃度レベルを付加することにより、実施の形態20の効果に加え、濃度変化の少ない画像や計算機で生成された均一な濃度の画像に対してもテクスチャを大幅に抑制することができるようになる。
【0242】
(実施の形態22)
図38は本発明の実施の形態22における画像処理方法のフローチャートである。実施の形態22における画像処理方法は実施の形態4における画像処理装置の処理内容を画像処理用プログラムとしてソフトウェア化したものである。
【0243】
図35(実施の形態19)のステップ2とステップ3の間にステップ40を加えることによって実現できる。すなわち、ステップ2で読み取った注目画素およびその周辺の濃度レベルを用いて処理条件を決定する。具体的には注目画素もしくは注目画素周辺の濃度レベルを用いて、画像の特定領域を検出する。画像の特定領域としては、ハイライト領域、シャドウ領域、最大濃度レベル(領域)、最小濃度レベル(領域)、文字・線画領域、粒状性低下領域などがある(実施の形態4で説明した)。その結果によって第1,第2補正集積誤差の分離を制御する。これにより、色ドットの重なりを細かく制御できるようになり、さらに不要なドットの発生を抑制できるようになる。
【0244】
(実施の形態23)
図39は本発明の実施の形態23における画像処理方法のフローチャートである。実施の形態23における画像処理方法は実施の形態5における画像処理装置の処理内容を画像処理用プログラムとしてソフトウェア化したものである。
【0245】
本発明の画像処理方法がスタートする(ステップ1)と、まずステップ2で注目画素の濃度レベルを読み取る。次にステップ40で注目画素を用いて処理条件が決定される。ステップ50では注目画素の濃度レベルに集積誤差を加算する。得られた補正レベルをステップ5で多値化する。ステップ6では補正レベルと多値レベルの差分である多値化誤差を計算する。ステップ20では、多値化誤差を配分する配分係数をランダム関数を用いて決定する。このとき、実施の形態5の処理内容と同じように、ステップ40で求めた処理条件によりに、配分係数の発生方法を変える。周期やフィルタサイズ等を変える方法がある。ステップ51で配分係数にしたがって多値化誤差を分配して、注目画素周辺の位置に対応する集積誤差に加え、集積誤差値を更新する。全ての画素について処理を行ったら(ステップ9)、本画像処理は終了する(ステップ10)。
【0246】
注目画素を用いて処理条件を決定し、配分係数を変えているのでテクスチャの発生をさらに抑制できるようになる。。
【0247】
(実施の形態24)
図40は本発明の実施の形態24における画像処理方法のフローチャートである。実施の形態24における画像処理方法は実施の形態6における画像処理装置の処理内容を画像処理用プログラムとしてソフトウェア化したものである。
【0248】
実施の形態24では、実施の形態20にステップ40を加えたもので、処理条件を決定しているので、第1、第2補正集積誤差の分離や、配分係数の変動を制御できるようになる。したがって、不要なドットの発生を抑制し、テクスチャの発生をさらに抑制できるようになる。
【0249】
(実施の形態25)
図41は本発明の実施の形態25における画像処理方法のフローチャートである。実施の形態25における画像処理方法は実施の形態7における画像処理装置の処理内容を画像処理用プログラムとしてソフトウェア化したものである。
【0250】
実施の形態25は、実施の形態23で行った処理条件による配分係数の制御を行わず、代わりに注目画素への付加データを制御するようにしたものである。これはステップ40、ステップ30によって実現している。
【0251】
処理条件によって注目画素への付加データを変えているので、入力の濃度レベルに応じた付加データを生成でき、低濃度レベルや高濃度レベルでのドットの分散性を向上させることができる。
【0252】
(実施の形態26)
図42は本発明の実施の形態26における画像処理方法のフローチャートである。実施の形態26における画像処理方法は実施の形態8における画像処理装置の処理内容を画像処理用プログラムとしてソフトウェア化したものである。
【0253】
実施の形態22に加え、ステップ40とステップ3の間にステップ30を加えることにより、処理条件によって注目画素への付加データを制御している。したがって、入力の濃度レベルに応じた付加データを生成でき、低濃度レベルや高濃度レベルでのドットの分散性を向上させることができる。
【0254】
(実施の形態27)
図43は本発明の実施の形態27における画像処理方法のフローチャートである。実施の形態27における画像処理方法は実施の形態9における画像処理装置の処理内容を画像処理用プログラムとしてソフトウェア化したものである。
【0255】
実施の形態23に加え、ステップ40とステップ50の間にステップ30を加えることにより、注目画素への付加データを制御している。処理条件によって注目画素への付加データを変えているので、入力の濃度レベルに応じた付加データを生成でき、低濃度レベルや高濃度レベルでのドットの分散性を向上させることができる。
【0256】
(実施の形態28)
図44は本発明の実施の形態28における画像処理方法のフローチャートである。実施の形態28における画像処理方法は実施の形態10における画像処理装置の処理内容を画像処理用プログラムとしてソフトウェア化したものである。
【0257】
実施の形態26に加え、ステップ7とステップ8の間にステップ20を加えることにより、配分係数の発生を制御している。処理条件によって配分係数を変えているので、テクスチャの発生をさらに抑制できるようになる。
【0258】
(実施の形態29)
図45は本発明の実施の形態29における画像処理方法のフローチャートである。実施の形態29における画像処理方法は実施の形態11における画像処理装置の処理内容を画像処理用プログラムとしてソフトウェア化したものである。
【0259】
本発明の画像処理方法がスタートする(ステップ1)と、まずステップ2で注目画素の濃度レベルを読み取る。次にステップ40で注目画素の濃度レベルだけ用いて処理条件が決定される。ステップ60では、処理条件に応じて、ステップ5で多値化するときの複数のしきい値を生成する。ステップ50では注目画素の濃度レベルに集積誤差を加算し、補正レベルを生成する。ステップ5では、得られた補正レベルをステップ60で生成した複数のしきい値を用いて多値化する。ステップ6では補正レベルと多値レベルの差分である多値化誤差を計算する。ステップ51で配分係数にしたがって分配して、注目画素周辺の位置に対応する集積誤差に加え、集積誤差値を更新する。全ての画素について処理を行ったら(ステップ9)、本画像処理は終了する(ステップ10)。
【0260】
以上のように処理条件によって、しきい値の生成を制御しているので、ドットの遅延を抑制することができるようになる。
【0261】
(実施の形態30)
図46は本発明の実施の形態30における画像処理方法のフローチャートである。実施の形態30における画像処理方法は実施の形態12における画像処理装置の処理内容を画像処理用プログラムとしてソフトウェア化したものである。
【0262】
本発明の画像処理方法がスタートする(ステップ1)と、まずステップ2で注目画素の濃度レベルを読み取る。次にステップ40で注目画素を用いて処理条件が決定される。ステップ60では、処理条件に応じて、ステップ5で多値化するときの複数のしきい値を生成する。ステップ3では注目画素位置に相当する集積誤差を第1、第2補正集積誤差に分離する。集積誤差を分離するとき分配比は他の色のドットが打たれたか否かの情報を用いるとよい。また、第1、第2補正集積誤差を計算するときに、集積誤差が正の数で所定の値以下の場合にのみ、第2補正集積誤差を生成するようにしてもよい。またこのとき、ステップ40で求めた処理条件により、第1、第2補正集積誤差の分離を制御する。ステップ4では注目画素の濃度レベルに第1補正集積誤差を加算し、補正レベルを生成する。ステップ5では、得られた補正レベルをステップ60で生成した複数のしきい値を用いて多値化する。ステップ6では補正レベルと多値レベルの差分である多値化誤差を計算する。ステップ7では得られた多値化誤差に第2補正集積誤差を加算し補正多値化誤差を生成し、ステップ8で配分係数にしたがって分配して、注目画素周辺の位置に対応する集積誤差に加え、集積誤差値を更新する。全ての画素について処理を行ったら(ステップ9)、本画像処理は終了する(ステップ10)。
【0263】
以上のように処理条件によって、しきい値の生成を制御しているので、ドットの遅延を抑制することができるようになり、さらに第1、第2補正集積誤差の分離を制御しているので、不要なドットの発生を抑制できるようになる。
【0264】
(実施の形態31)
図47は本発明の実施の形態31における画像処理方法のフローチャートである。実施の形態31における画像処理方法は実施の形態13における画像処理装置の処理内容を画像処理用プログラムとしてソフトウェア化したものである。
【0265】
実施の形態29に加え、ステップ6とステップ51の間にステップ20を付加している。処理条件によって配分係数の発生を制御しているので、テクスチャの発生をさらに抑制できるようになる。
【0266】
(実施の形態32)
図48は本発明の実施の形態32における画像処理方法のフローチャートである。実施の形態32における画像処理方法は実施の形態14における画像処理装置の処理内容を画像処理用プログラムとしてソフトウェア化したものである。
【0267】
実施の形態30に加え、ステップ7とステップ8の間にステップ20を付加している。処理条件によって配分係数の発生を制御しているので、テクスチャの発生をさらに抑制できるようになる。
【0268】
(実施の形態33)
図49は本発明の実施の形態33における画像処理方法のフローチャートである。実施の形態33における画像処理方法は実施の形態15における画像処理装置の処理内容を画像処理用プログラムとしてソフトウェア化したものである。
【0269】
実施の形態29に加え、ステップ60とステップ50の間にステップ30を付加している。処理条件によって注目画素に付加するデータを制御しているので、ドットの分散性を注目画素の濃度レベルによって細かく制御できるようになる。
【0270】
(実施の形態34)
図50は本発明の実施の形態34における画像処理方法のフローチャートである。実施の形態34における画像処理方法は実施の形態16における画像処理装置の処理内容を画像処理用プログラムとしてソフトウェア化したものである。
【0271】
実施の形態30に加え、ステップ60とステップ3の間にステップ30を付加している。処理条件によって注目画素に付加するデータを制御しているので、ドットの分散性を注目画素の濃度レベルによって細かく制御できるようになる。
【0272】
(実施の形態35)
図51は本発明の実施の形態35における画像処理方法のフローチャートである。実施の形態35における画像処理方法は実施の形態17における画像処理装置の処理内容を画像処理用プログラムとしてソフトウェア化したものである。
【0273】
実施の形態33に加え、ステップ6とステップ51の間にステップ20を付加している。処理条件によって配分係数の発生を制御しているので、テクスチャの発生をさらに抑制できるようになる。
【0274】
(実施の形態36)
図52は本発明の実施の形態36における画像処理方法のフローチャートである。実施の形態36における画像処理方法は実施の形態18における画像処理装置の処理内容を画像処理用プログラムとしてソフトウェア化したものである。
【0275】
実施の形態34に加え、ステップ7とステップ8の間にステップ20を付加している。処理条件によって配分係数の発生を制御しているので、テクスチャの発生をさらに抑制できるようになる。
【0276】
なお、本発明のすべての多値化では複数のしきい値と補正レベルを比較して多値化を行ったが、この方法に限るものではなく、たとえば、ルックアップテーブルを用いて、補正レベルをアドレスとしてテーブルを引き、多値データを求めてもよい。同様に、多値化誤差もルックアップテーブルを用いて求めてもよい。
【0277】
また、本発明の実施の形態における画像処理装置では、同期信号を図示していないが、必要に応じて回路を同期させパイプラインで処理を実行するとよい。
【0278】
また、本発明の実施の形態では配分係数の例として図54(c)(b)の配分係数を用いたが、これに限るものではなく、例えばフィルタサイズの異なる図54(d),(e)の配分係数などを用いて構成しても良く、また3つ以上の配分係数を切り替える構成にしても良い。
【0279】
また、処理条件決定手段の実施例である処理条件決定回路では、注目画素とその周辺画素を用いて処理条件を決定したが、注目画素のみを用いて処理条件を決定しても良い。この場合、処理条件決定回路Bを複数組み合わせることにより、注目画素の濃度レベル、もしくは濃度レベル範囲を検出できるようになり、得られた情報によって、後段の手段を制御する。
【0280】
また、本発明では記録系を例にとって濃度レベル等を使い説明しているが、表示系に用いてもよく、その場合濃度レベルではなく、RGBレベルや輝度レベルなど表示系のレベルを用いると良い。
【0281】
なお、上記の実施形態においては、集中処理系として、単体の画像処理装置に適用したが、これに限らず、例えば、画像出力プリンタを外部サーバなどのコンピュータシステムに連結した、分散処理系としての画像処理システムに適用することも可能である。
【0282】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、注目画素位置に対応する集積誤差を第1補正集積誤差と第2補正集積誤差に分離して、ドットの発生を制御しているので、他の色ドットが存在した場合に、注目画素の濃度レベルを原画像より大きくしないようにすることができる。これにより色ドットの重なりを抑制することができ、ドットが分散し粒状性が良くなる。また、集積誤差の拡散を抑制する効果もあり、不必要なドットの発生を抑制することができるようになる。
【0283】
また、特定の周期で誤差の配分係数(配分比)を変えたり、注目画素のデータレベルに別のデータを付加することにより、テクスチャの発生を抑え、ドットの分散性を向上させることができる。
【0284】
また、特定の画像領域を検出して、集積誤差の分離、多値化誤差の配分係数の周期、多値化誤差の配分係数の値、注目画素の濃度レベルに加える付加濃度レベルの周期、付加濃度レベルの量、しきい値などを細かく制御することができるので、画像の粒状性を大きくしたい領域や、逆に粒状性を小さくしたい領域に適した画像処理を施すことができるようになる。これにより、文字・線画領域、ハイライト領域、シャドウ領域等の画質が向上し、また中間調領域の粒状性の連続感が向上し、高画質を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における画像処理装置のブロック図
【図2】カラー画像処理装置のブロック図
【図3】誤差再配分値決定手段の実施例である第1誤差再配分値決定回路のブロック図
【図4】誤差配分更新手段の実施例である第1誤差配分更新回路のブロック図
【図5】本発明の実施の形態2における画像処理装置のブロック図
【図6】配分係数発生手段の実施例である第1配分係数発生回路のブロック図
【図7】本発明の実施の形態3における画像処理装置のブロック図
【図8】データ付加手段の実施例である第1データ付加回路のブロック図
【図9】本発明の実施の形態4における画像処理装置のブロック図
【図10】処理条件決定手段の実施例である処理条件決定回路Aを示す図
【図11】処理条件決定手段の実施例である処理条件決定回路Bを示す図
【図12】処理条件決定手段の実施例である処理条件決定回路Cを示す図
【図13】処理条件決定手段の実施例である処理条件決定回路Dを示す図
【図14】画像領域判定手段の実施例である画像領域判定回路を示す図
【図15】誤差再配分値決定手段の実施例である第2誤差再配分値決定回路を示す図
【図16】本発明の実施の形態5における画像処理装置のブロック図
【図17】配分係数発生手段の実施例である第2配分係数発生回路のブロック図
【図18】本発明の実施の形態6における画像処理装置のブロック図
【図19】本発明の実施の形態7における画像処理装置のブロック図
【図20】データ付加手段の実施例である第2データ付加回路のブロック図
【図21】本発明の実施の形態8における画像処理装置のブロック図
【図22】本発明の実施の形態9における画像処理装置のブロック図
【図23】本発明の実施の形態10における画像処理装置のブロック図
【図24】本発明の実施の形態11における画像処理装置のブロック図
【図25】しきい値生成手段の実施例であるしきい値生成回路のブロック図
【図26】しきい値の説明図
【図27】本発明の実施の形態12における画像処理装置のブロック図
【図28】本発明の実施の形態13における画像処理装置のブロック図
【図29】本発明の実施の形態14における画像処理装置のブロック図
【図30】本発明の実施の形態15における画像処理装置のブロック図
【図31】本発明の実施の形態16における画像処理装置のブロック図
【図32】本発明の実施の形態17における画像処理装置のブロック図
【図33】本発明の実施の形態18における画像処理装置のブロック図
【図34】MPUシステムのブロック図
【図35】本発明の実施の形態19における画像処理方法のフローチャート
【図36】本発明の実施の形態20における画像処理方法のフローチャート
【図37】本発明の実施の形態21における画像処理方法のフローチャート
【図38】本発明の実施の形態22における画像処理方法のフローチャート
【図39】本発明の実施の形態23における画像処理方法のフローチャート
【図40】本発明の実施の形態24における画像処理方法のフローチャート
【図41】本発明の実施の形態25における画像処理方法のフローチャート
【図42】本発明の実施の形態26における画像処理方法のフローチャート
【図43】本発明の実施の形態27における画像処理方法のフローチャート
【図44】本発明の実施の形態28における画像処理方法のフローチャート
【図45】本発明の実施の形態29における画像処理方法のフローチャート
【図46】本発明の実施の形態30における画像処理方法のフローチャート
【図47】本発明の実施の形態31における画像処理方法のフローチャート
【図48】本発明の実施の形態32における画像処理方法のフローチャート
【図49】本発明の実施の形態33における画像処理方法のフローチャート
【図50】本発明の実施の形態34における画像処理方法のフローチャート
【図51】本発明の実施の形態35における画像処理方法のフローチャート
【図52】本発明の実施の形態36における画像処理方法のフローチャート
【図53】従来の誤差拡散処理装置のブロック図
【図54】誤差の配分係数の説明図
【図55】従来の画像信号処理装置のブロック図
【図56】従来の別の画像信号処理装置のブロック図
【符号の説明】
1 入力補正手段
2 多値化手段
3 差分演算手段
4 誤差再配分値決定手段
5 誤差配分更新手段
6 誤差記憶手段
96 配分係数発生手段
121 データ付加手段
184 処理条件決定手段
571 しきい値生成手段

Claims (27)

  1. 原画像を画素単位でサンプリングした複数の色成分で構成される多階調のデータを多値化する際に、注目画素位置に対応する集積誤差を前記注目画素位置と同じ画素位置で色成分が異なる多値データによって制御して第1補正集積誤差と第2補正集積誤差とに分離し、注目画素のデータレベルに前記第1補正集積誤差を加算して補正レベルを生成し、前記補正レベルの多値レベルを決定し、前記補正レベルと前記多値レベルとの差分である多値化誤差を計算し、前記多値化誤差に前記第2補正集積誤差を加算して補正多値化誤差を計算し、前記補正多値化誤差から注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を所定の配分係数を用いて算出し、対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する方法で、前記注目画素のデータレベルを用いて画像処理条件を決定し、前記画像処理条件を用いて前記第1補正集積誤差と第2補正集積誤差との分離を制御することを特徴とする画像処理方法。
  2. 原画像を画素単位でサンプリングした複数の色成分で構成される多階調のデータを多値化する際に、注目画素のデータレベルに所定のデータレベルを加算して注目画素の入力レベルとし、前記入力レベルに注目画素位置に対応する集積誤差を加算して補正レベルを生成し、前記補正レベルの多値レベルを決定し、前記補正レベルと前記多値レベルとの差分である多値化誤差を計算し、前記多値化誤差から前記注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を所定の配分係数を用いて算出し、対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する方法で、前記注目画素のデータレベルを用いて画像処理条件を決定し、
    前記画像処理条件を用いて前記多階調のデータを構成する色成分ごとに前記所定のデータレベルを変え、前記画像処理条件は、前記多階調のデータを構成する色成分の少なくとも1つの色成分のデータレベルが、ハイライト領域もしくはシャドウ領域のいずれか一方を含む領域を検出するもので、前記ハイライト領域もしくは前記シャドウ領域を検出したとき、前記多階調のデータを構成する色成分ごとに前記所定のデータレベルを変えることを特徴とする画像処理方法。
  3. 原画像を画素単位でサンプリングした複数の色成分で構成される多階調のデータを多値化する際に、注目画素のデータレベルに所定のデータレベルを加算して注目画素の入力レベルとし、前記入力レベルに注目画素位置に対応する集積誤差を加算して補正レベルを生成し、前記補正レベルの多値レベルを決定し、前記補正レベルと前記多値レベルとの差分である多値化誤差を計算し、前記多値化誤差から前記注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を所定の配分係数を用いて算出し、対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する方法で、前記注目画素のデータレベルを用いて画像処理条件を決定し、
    前記画像処理条件を用いて前記多階調のデータを構成する色成分ごとに前記所定のデータレベルを変え、前記画像処理条件は、少なくとも最大データレベルもしくは最小データレベルのいずれか一方を含む領域を検出するもので、前記最大データレベルもしくは前記最小データレベルを検出したとき、前記多階調のデータを構成する色成分ごとに前記所定のデータレベルを変えないことを特徴とする画像処理方法。
  4. 原画像を画素単位でサンプリングした複数の色成分で構成される多階調のデータを多値化する際に、注目画素のデータレベルに所定のデータレベルを加算して注目画素の入力レベルとし、前記入力レベルに注目画素位置に対応する集積誤差を加算して補正レベルを生成し、前記補正レベルの多値レベルを決定し、前記補正レベルと前記多値レベルとの差分である多値化誤差を計算し、前記多値化誤差から前記注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を所定の配分係数を用いて算出し、対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する方法で、前記注目画素のデータレベルを用いて画像処理条件を決定し、
    前記画像処理条件を用いて前記多階調のデータを構成する色成分のうち少なくとも1つの色成分のデータレベルが所定の第1のしきい値よりも低いもしくは所定の第2のしきい値よりも高い特定のデータレベルだけに前記所定のデータレベルを付加し、前記画像処理 条件は前記多階調のデータを構成する色成分の少なくとも1つの色成分のデータレベルが、ハイライト領域もしくはシャドウ領域のいずれか一方を含む領域を検出するもので、前記ハイライト領域もしくは前記シャドウ領域を検出したとき、前記特定のデータレベルだけに前記所定のデータレベルを付加することを特徴とする画像処理方法。
  5. 原画像を画素単位でサンプリングした複数の色成分で構成される多階調のデータを多値化する際に、注目画素のデータレベルに所定のデータレベルを加算して注目画素の入力レベルとし、前記入力レベルに注目画素位置に対応する集積誤差を加算して補正レベルを生成し、前記補正レベルの多値レベルを決定し、前記補正レベルと前記多値レベルとの差分である多値化誤差を計算し、前記多値化誤差から前記注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を所定の配分係数を用いて算出し、対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する方法で、前記注目画素のデータレベルを用いて画像処理条件を決定し、
    前記画像処理条件を用いて前記多階調のデータを構成する色成分のうち少なくとも1つの色成分のデータレベルが所定の第1のしきい値よりも低いもしくは所定の第2のしきい値よりも高い特定のデータレベルだけに前記所定のデータレベルを付加し、前記画像処理条件は、少なくとも最大データレベルもしくは最小データレベルのいずれか一方を含む領域を検出するもので、前記最大データレベルもしくは前記最小データレベルを検出しなかったとき、前記所定のデータレベルを付加することを特徴とする画像処理方法。
  6. 原画像を画素単位でサンプリングした複数の色成分で構成される多階調のデータを多値化する際に、注目画素のデータレベルに所定のデータレベルを加算し注目画素の入力レベルとし、注目画素位置に対応する集積誤差を前記注目画素位置と同じ画素位置で色成分が異なる多値データによって制御して第1補正集積誤差と第2補正集積誤差とに分離し、前記入力レベルに前記第1補正集積誤差を加算して補正レベルを生成し、前記補正レベルの多値レベルを決定し、前記補正レベルと前記多値レベルとの差分である多値化誤差を計算し、前記多値化誤差に前記第2補正集積誤差を加算して補正多値化誤差を計算し、前記補正多値化誤差から前記注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を所定の配分係数を用いて算出し、対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する方法で、前記注目画素のデータレベルを用いて画像処理条件を決定し、前記所定のデータレベルまたは前記第1補正集積誤差と第2補正集積誤差との分離の少なくとも1つを前記画像処理条件で制御し、
    前記画像処理条件を用いて前記多階調のデータを構成する色成分ごとに前記所定のデータレベルを変え、前記画像処理条件は、前記多階調のデータを構成する色成分の少なくとも1つの色成分のデータレベルが、ハイライト領域もしくはシャドウ領域のいずれか一方を含む領域を検出するもので、前記ハイライト領域もしくは前記シャドウ領域を検出したとき、前記多階調のデータを構成する色成分ごとに前記所定のデータレベルを変えることを特徴とする画像処理方法。
  7. 原画像を画素単位でサンプリングした複数の色成分で構成される多階調のデータを多値化する際に、注目画素のデータレベルに所定のデータレベルを加算し注目画素の入力レベルとし、注目画素位置に対応する集積誤差を前記注目画素位置と同じ画素位置で色成分が異なる多値データによって制御して第1補正集積誤差と第2補正集積誤差とに分離し、前記入力レベルに前記第1補正集積誤差を加算して補正レベルを生成し、前記補正レベルの多値レベルを決定し、前記補正レベルと前記多値レベルとの差分である多値化誤差を計算し、前記多値化誤差に前記第2補正集積誤差を加算して補正多値化誤差を計算し、前記補正多値化誤差から前記注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を所定の配分係数を用いて算出し、対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する方法で、前記注目画素のデータレベルを用いて画像処理条件を決定し、前記所定のデータレベルまたは前記第1補正集積誤差と第2補正集積誤差との分離の少なくとも1つを前記画像処理条件で制御し、
    前記画像処理条件を用いて前記多階調のデータを構成する色成分ごとに前記所定のデータレベルを変え、前記画像処理条件は、少なくとも最大データレベルもしくは最小データ レベルのいずれか一方を含む領域を検出するもので、前記最大データレベルもしくは前記最小データレベルを検出したとき、前記多階調のデータを構成する色成分ごとに前記所定のデータレベルを変えないことを特徴とする画像処理方法。
  8. 原画像を画素単位でサンプリングした複数の色成分で構成される多階調のデータを多値化する際に、注目画素のデータレベルに所定のデータレベルを加算し注目画素の入力レベルとし、注目画素位置に対応する集積誤差を前記注目画素位置と同じ画素位置で色成分が異なる多値データによって制御して第1補正集積誤差と第2補正集積誤差とに分離し、前記入力レベルに前記第1補正集積誤差を加算して補正レベルを生成し、前記補正レベルの多値レベルを決定し、前記補正レベルと前記多値レベルとの差分である多値化誤差を計算し、前記多値化誤差に前記第2補正集積誤差を加算して補正多値化誤差を計算し、前記補正多値化誤差から前記注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を所定の配分係数を用いて算出し、対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する方法で、前記注目画素のデータレベルを用いて画像処理条件を決定し、前記所定のデータレベルまたは前記第1補正集積誤差と第2補正集積誤差との分離の少なくとも1つを前記画像処理条件で制御し、
    前記画像処理条件を用いて前記多階調のデータを構成する色成分のうち少なくとも1つの色成分のデータレベルが所定の第1のしきい値よりも低いもしくは所定の第2のしきい値よりも高い特定のデータレベルだけに前記所定のデータレベルを付加し、前記画像処理条件は前記多階調のデータを構成する色成分の少なくとも1つの色成分のデータレベルが、ハイライト領域もしくはシャドウ領域のいずれか一方を含む領域を検出するもので、前記ハイライト領域もしくは前記シャドウ領域を検出したとき、前記特定のデータレベルだけに前記所定のデータレベルを付加することを特徴とする画像処理方法。
  9. 原画像を画素単位でサンプリングした複数の色成分で構成される多階調のデータを多値化する際に、注目画素のデータレベルに所定のデータレベルを加算し注目画素の入力レベルとし、注目画素位置に対応する集積誤差を前記注目画素位置と同じ画素位置で色成分が異なる多値データによって制御して第1補正集積誤差と第2補正集積誤差とに分離し、前記入力レベルに前記第1補正集積誤差を加算して補正レベルを生成し、前記補正レベルの多値レベルを決定し、前記補正レベルと前記多値レベルとの差分である多値化誤差を計算し、前記多値化誤差に前記第2補正集積誤差を加算して補正多値化誤差を計算し、前記補正多値化誤差から前記注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を所定の配分係数を用いて算出し、対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する方法で、前記注目画素のデータレベルを用いて画像処理条件を決定し、前記所定のデータレベルまたは前記第1補正集積誤差と第2補正集積誤差との分離の少なくとも1つを前記画像処理条件で制御し、
    前記画像処理条件を用いて前記多階調のデータを構成する色成分のうち少なくとも1つの色成分のデータレベルが所定の第1のしきい値よりも低いもしくは所定の第2のしきい値よりも高い特定のデータレベルだけに前記所定のデータレベルを付加し、前記画像処理条件は、少なくとも最大データレベルもしくは最小データレベルのいずれか一方を含む領域を検出するもので、前記最大データレベルもしくは前記最小データレベルを検出しなかったとき、前記所定のデータレベルを付加することを特徴とする画像処理方法。
  10. 原画像を画素単位でサンプリングした複数の色成分で構成される多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、注目画素のデータレベルを用いて処理条件を決定する処理条件決定手段と、注目画素位置に対応した集積誤差を前記注目画素位置と同じ画素位置で色成分が異なる多値データによって制御して注目画素のデータレベルである入力レベルに加算するための第1補正集積誤差と、前記注目画素周辺の画素位置に再配分するための第2補正集積誤差とに分割する誤差再配分値決定手段と、前記入力レベルに前記第1補正集積誤差を加算する入力補正手段と、前記入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、前記補正レベルと前記多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、前記多値化誤差から前記注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、前記誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段とを備え、前記処理条件決定手段から出力される処理条件信号によって前記第1補正集積誤差と前記第2補正集積誤差の分割が制御されることを特徴とする画像処理装置。
  11. 原画像を画素単位でサンプリングした複数の色成分で構成された多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、注目画素のデータレベルを用いて処理条件を決定する処理条件決定手段と、前記処理条件決定手段から出力される第3処理条件信号により制御される所定のデータレベルを原画像のデータレベルに付加し注目画素の入力レベルとするデータ付加手段と、前記入力レベルに注目画素の集積誤差を加算する入力補正手段と、前記入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、前記補正レベルと前記多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、前記多値化誤差から前記注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、前記誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段とを備え、
    前記処理条件を用いて前記多階調のデータを構成する色成分ごとに前記所定のデータレベルを変え、前記処理条件は、前記多階調のデータを構成する色成分の少なくとも1つの色成分のデータレベルが、ハイライト領域もしくはシャドウ領域のいずれか一方を含む領域を検出するもので、前記ハイライト領域もしくは前記シャドウ領域を検出したとき、前記多階調のデータを構成する色成分ごとに前記所定のデータレベルを変えることを特徴とする画像処理装置。
  12. 原画像を画素単位でサンプリングした複数の色成分で構成された多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、注目画素のデータレベルを用いて処理条件を決定する処理条件決定手段と、前記処理条件決定手段から出力される第3処理条件信号により制御される所定のデータレベルを原画像のデータレベルに付加し注目画素の入力レベルとするデータ付加手段と、前記入力レベルに注目画素の集積誤差を加算する入力補正手段と、前記入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、前記補正レベルと前記多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、前記多値化誤差から前記注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、前記誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段とを備え、
    前記処理条件を用いて前記多階調のデータを構成する色成分ごとに前記所定のデータレベルを変え、前記処理条件は、少なくとも最大データレベルもしくは最小データレベルのいずれか一方を含む領域を検出するもので、前記最大データレベルもしくは前記最小データレベルを検出したとき、前記多階調のデータを構成する色成分ごとに前記所定のデータレベルを変えないことを特徴とする画像処理装置。
  13. 原画像を画素単位でサンプリングした複数の色成分で構成された多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、注目画素のデータレベルを用いて処理条件を決定する処理条件決定手段と、前記処理条件決定手段から出力される第3処理条件信号により制御される所定のデータレベルを原画像のデータレベルに付加し注目画素の入力レベルとするデータ付加手段と、前記入力レベルに注目画素の集積誤差を加算する入力補正手段と、前記入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、前記補正レベルと前記多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、前記多値化誤差から前記注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、前記誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段とを備え、
    前記処理条件を用いて前記多階調のデータを構成する色成分のうち少なくとも1つの色成分のデータレベルが所定の第1のしきい値よりも低いもしくは所定の第2のしきい値よ りも高い特定のデータレベルだけに前記所定のデータレベルを付加し、前記処理条件は前記多階調のデータを構成する色成分の少なくとも1つの色成分のデータレベルが、ハイライト領域もしくはシャドウ領域のいずれか一方を含む領域を検出するもので、前記ハイライト領域もしくは前記シャドウ領域を検出したとき、前記特定のデータレベルだけに前記所定のデータレベルを付加することを特徴とする画像処理装置。
  14. 原画像を画素単位でサンプリングした複数の色成分で構成された多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、注目画素のデータレベルを用いて処理条件を決定する処理条件決定手段と、前記処理条件決定手段から出力される第3処理条件信号により制御される所定のデータレベルを原画像のデータレベルに付加し注目画素の入力レベルとするデータ付加手段と、前記入力レベルに注目画素の集積誤差を加算する入力補正手段と、前記入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、前記補正レベルと前記多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、前記多値化誤差から前記注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、前記誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段とを備え、
    前記処理条件を用いて前記多階調のデータを構成する色成分のうち少なくとも1つの色成分のデータレベルが所定の第1のしきい値よりも低いもしくは所定の第2のしきい値よりも高い特定のデータレベルだけに前記所定のデータレベルを付加し、前記処理条件は、少なくとも最大データレベルもしくは最小データレベルのいずれか一方を含む領域を検出するもので、前記最大データレベルもしくは前記最小データレベルを検出しなかったとき、前記所定のデータレベルを付加することを特徴とする画像処理装置。
  15. 原画像を画素単位でサンプリングした複数の色成分で構成される多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、注目画素のデータレベルを用いて処理条件を決定する処理条件決定手段と、原画像のデータレベルに、所定のデータレベルを付加し注目画素の入力レベルとするデータ付加手段と、注目画素位置に対応した集積誤差を前記注目画素位置と同じ画素位置で色成分が異なる多値データによって制御して注目画素のデータレベルである入力レベルに加算するための第1補正集積誤差と、前記注目画素周辺の画素位置に再配分するための第2補正集積誤差とに分割する誤差再配分値決定手段と、前記入力レベルに前記第1補正集積誤差を加算する入力補正手段と、前記入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、前記補正レベルと前記多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、前記多値化誤差から前記注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、前記誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段とを備え、前記第1補正集積誤差と前記第2補正集積誤差の分割、または前記データ付加手段で付加されるデータレベルの少なくとも1つが前記処理条件決定手段から出力される処理条件信号によって制御され、
    前記処理条件を用いて前記多階調のデータを構成する色成分ごとに前記所定のデータレベルを変え、前記処理条件は、前記多階調のデータを構成する色成分の少なくとも1つの色成分のデータレベルが、ハイライト領域もしくはシャドウ領域のいずれか一方を含む領域を検出するもので、前記ハイライト領域もしくは前記シャドウ領域を検出したとき、前記多階調のデータを構成する色成分ごとに前記所定のデータレベルを変えることを特徴とする画像処理装置。
  16. 原画像を画素単位でサンプリングした複数の色成分で構成される多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、注目画素のデータレベルを用いて処理条件を決定する処理条件決定手段と、原画像のデータレベルに、所定のデータレベルを付加し注目画素の入力レベルとするデータ付加手段と、注目画素位置に対応した集積誤差を前記注目画素位置と同じ画素位置で色成分が異なる多値データによって制御して注目画素のデータレベ ルである入力レベルに加算するための第1補正集積誤差と、前記注目画素周辺の画素位置に再配分するための第2補正集積誤差とに分割する誤差再配分値決定手段と、前記入力レベルに前記第1補正集積誤差を加算する入力補正手段と、前記入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、前記補正レベルと前記多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、前記多値化誤差から前記注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、前記誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段とを備え、前記第1補正集積誤差と前記第2補正集積誤差の分割、または前記データ付加手段で付加されるデータレベルの少なくとも1つが前記処理条件決定手段から出力される処理条件信号によって制御され、
    前記処理条件を用いて前記多階調のデータを構成する色成分ごとに前記所定のデータレベルを変え、前記処理条件は、少なくとも最大データレベルもしくは最小データレベルのいずれか一方を含む領域を検出するもので、前記最大データレベルもしくは前記最小データレベルを検出したとき、前記多階調のデータを構成する色成分ごとに前記所定のデータレベルを変えないことを特徴とする画像処理装置。
  17. 原画像を画素単位でサンプリングした複数の色成分で構成される多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、注目画素のデータレベルを用いて処理条件を決定する処理条件決定手段と、原画像のデータレベルに、所定のデータレベルを付加し注目画素の入力レベルとするデータ付加手段と、注目画素位置に対応した集積誤差を前記注目画素位置と同じ画素位置で色成分が異なる多値データによって制御して注目画素のデータレベルである入力レベルに加算するための第1補正集積誤差と、前記注目画素周辺の画素位置に再配分するための第2補正集積誤差とに分割する誤差再配分値決定手段と、前記入力レベルに前記第1補正集積誤差を加算する入力補正手段と、前記入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、前記補正レベルと前記多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、前記多値化誤差から前記注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、前記誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段とを備え、前記第1補正集積誤差と前記第2補正集積誤差の分割、または前記データ付加手段で付加されるデータレベルの少なくとも1つが前記処理条件決定手段から出力される処理条件信号によって制御され、
    前記処理条件を用いて前記多階調のデータを構成する色成分のうち少なくとも1つの色成分のデータレベルが所定の第1のしきい値よりも低いもしくは所定の第2のしきい値よりも高い特定のデータレベルだけに前記所定のデータレベルを付加し、前記処理条件は前記多階調のデータを構成する色成分の少なくとも1つの色成分のデータレベルが、ハイライト領域もしくはシャドウ領域のいずれか一方を含む領域を検出するもので、前記ハイライト領域もしくは前記シャドウ領域を検出したとき、前記特定のデータレベルだけに前記所定のデータレベルを付加することを特徴とする画像処理装置。
  18. 原画像を画素単位でサンプリングした複数の色成分で構成される多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、注目画素のデータレベルを用いて処理条件を決定する処理条件決定手段と、原画像のデータレベルに、所定のデータレベルを付加し注目画素の入力レベルとするデータ付加手段と、注目画素位置に対応した集積誤差を前記注目画素位置と同じ画素位置で色成分が異なる多値データによって制御して注目画素のデータレベルである入力レベルに加算するための第1補正集積誤差と、前記注目画素周辺の画素位置に再配分するための第2補正集積誤差とに分割する誤差再配分値決定手段と、前記入力レベルに前記第1補正集積誤差を加算する入力補正手段と、前記入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、前記補正レベルと前記多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、前記多値化誤差から前記注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、前記誤差記憶手段内の対応 する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段とを備え、前記第1補正集積誤差と前記第2補正集積誤差の分割、または前記データ付加手段で付加されるデータレベルの少なくとも1つが前記処理条件決定手段から出力される処理条件信号によって制御され、
    前記処理条件を用いて前記多階調のデータを構成する色成分のうち少なくとも1つの色成分のデータレベルが所定の第1のしきい値よりも低いもしくは所定の第2のしきい値よりも高い特定のデータレベルだけに前記所定のデータレベルを付加し、前記処理条件は、少なくとも最大データレベルもしくは最小データレベルのいずれか一方を含む領域を検出するもので、前記最大データレベルもしくは前記最小データレベルを検出しなかったとき、前記所定のデータレベルを付加することを特徴とする画像処理装置。
  19. 画像処理装置または画像処理システムを、
    原画像を画素単位でサンプリングした複数の色成分で構成される多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、
    注目画素のデータレベルを用いて処理条件を決定する処理条件決定手段と、
    注目画素位置に対応した集積誤差を前記注目画素位置と同じ画素位置で色成分が異なる多値データによって制御して注目画素のデータレベルである入力レベルに加算するための第1補正集積誤差と、前記注目画素周辺の画素位置に再配分するための第2補正集積誤差とに分割する誤差再配分値決定手段と、
    前記入力レベルに前記第1補正集積誤差を加算する入力補正手段と、
    前記入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、
    前記補正レベルと前記多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、
    前記多値化誤差から前記注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、前記誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段、
    として機能させ、
    前記処理条件決定手段から出力される処理条件信号によって前記第1補正集積誤差と前記第2補正集積誤差の分割が制御されるように実現させることを特徴とする画像処理用プログラム。
  20. 画像処理装置または画像処理システムを、
    原画像を画素単位でサンプリングした複数の色成分で構成される多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、
    注目画素のデータレベルを用いて処理条件を決定する処理条件決定手段と、
    前記処理条件決定手段から出力される第3処理条件信号により制御される所定のデータレベルを原画像のデータレベルに付加し注目画素の入力レベルとするデータ付加手段と、
    前記入力レベルに注目画素の集積誤差を加算する入力補正手段と、
    前記入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、
    前記補正レベルと前記多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、
    前記多値化誤差から前記注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、前記誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段
    として機能させ、
    前記処理条件を用いて前記多階調のデータを構成する色成分ごとに前記所定のデータレベルを変え、前記処理条件は、前記多階調のデータを構成する色成分の少なくとも1つの色成分のデータレベルが、ハイライト領域もしくはシャドウ領域のいずれか一方を含む領域を検出するもので、前記ハイライト領域もしくは前記シャドウ領域を検出したとき、前記多階調のデータを構成する色成分ごとに前記所定のデータレベルを変えることを特徴とする画像処理用プログラム。
  21. 画像処理装置または画像処理システムを、
    原画像を画素単位でサンプリングした複数の色成分で構成される多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、
    注目画素のデータレベルを用いて処理条件を決定する処理条件決定手段と、
    前記処理条件決定手段から出力される第3処理条件信号により制御される所定のデータレベルを原画像のデータレベルに付加し注目画素の入力レベルとするデータ付加手段と、
    前記入力レベルに注目画素の集積誤差を加算する入力補正手段と、
    前記入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、
    前記補正レベルと前記多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、
    前記多値化誤差から前記注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、前記誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段
    として機能させ、
    前記処理条件を用いて前記多階調のデータを構成する色成分ごとに前記所定のデータレベルを変え、前記処理条件は、少なくとも最大データレベルもしくは最小データレベルのいずれか一方を含む領域を検出するもので、前記最大データレベルもしくは前記最小データレベルを検出したとき、前記多階調のデータを構成する色成分ごとに前記所定のデータレベルを変えないことを特徴とする画像処理用プログラム。
  22. 画像処理装置または画像処理システムを、
    原画像を画素単位でサンプリングした複数の色成分で構成される多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、
    注目画素のデータレベルを用いて処理条件を決定する処理条件決定手段と、
    前記処理条件決定手段から出力される第3処理条件信号により制御される所定のデータレベルを原画像のデータレベルに付加し注目画素の入力レベルとするデータ付加手段と、
    前記入力レベルに注目画素の集積誤差を加算する入力補正手段と、
    前記入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、
    前記補正レベルと前記多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、
    前記多値化誤差から前記注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、前記誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段
    として機能させ、
    前記処理条件を用いて前記多階調のデータを構成する色成分のうち少なくとも1つの色成分のデータレベルが所定の第1のしきい値よりも低いもしくは所定の第2のしきい値よりも高い特定のデータレベルだけに前記所定のデータレベルを付加し、前記処理条件は前記多階調のデータを構成する色成分の少なくとも1つの色成分のデータレベルが、ハイライト領域もしくはシャドウ領域のいずれか一方を含む領域を検出するもので、前記ハイライト領域もしくは前記シャドウ領域を検出したとき、前記特定のデータレベルだけに前記所定のデータレベルを付加することを特徴とする画像処理用プログラム。
  23. 画像処理装置または画像処理システムを、
    原画像を画素単位でサンプリングした複数の色成分で構成される多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、
    注目画素のデータレベルを用いて処理条件を決定する処理条件決定手段と、
    前記処理条件決定手段から出力される第3処理条件信号により制御される所定のデータレベルを原画像のデータレベルに付加し注目画素の入力レベルとするデータ付加手段と、
    前記入力レベルに注目画素の集積誤差を加算する入力補正手段と、
    前記入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、
    前記補正レベルと前記多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、
    前記多値化誤差から前記注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を 用いて算出し、前記誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段
    として機能させ、
    前記処理条件を用いて前記多階調のデータを構成する色成分のうち少なくとも1つの色成分のデータレベルが所定の第1のしきい値よりも低いもしくは所定の第2のしきい値よりも高い特定のデータレベルだけに前記所定のデータレベルを付加し、前記処理条件は、少なくとも最大データレベルもしくは最小データレベルのいずれか一方を含む領域を検出するもので、前記最大データレベルもしくは前記最小データレベルを検出しなかったとき、前記所定のデータレベルを付加することを特徴とする画像処理用プログラム。
  24. 画像処理装置または画像処理システムを、
    原画像を画素単位でサンプリングした複数の色成分で構成される多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、
    注目画素のデータレベルを用いて処理条件を決定する処理条件決定手段と、
    原画像のデータレベルに、所定のデータレベルを付加し注目画素の入力レベルとするデータ付加手段と、
    注目画素位置に対応した集積誤差を前記注目画素位置と同じ画素位置で色成分が異なる多値データによって制御して注目画素のデータレベルである前記入力レベルに加算するための第1補正集積誤差と、前記注目画素周辺の画素位置に再配分するための第2補正集積誤差とに分割する誤差再配分値決定手段と、
    前記入力レベルに前記第1補正集積誤差を加算する入力補正手段と、
    前記入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、
    前記補正レベルと前記多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、
    前記多値化誤差から前記注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、前記誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段、
    として機能させ、
    前記第1補正集積誤差と前記第2補正集積誤差の分割、または前記データ付加手段で付加されるデータレベルの少なくとも1つが前記処理条件決定手段から出力される処理条件信号によって制御され、
    前記処理条件を用いて前記多階調のデータを構成する色成分ごとに前記所定のデータレベルを変え、前記処理条件は、前記多階調のデータを構成する色成分の少なくとも1つの色成分のデータレベルが、ハイライト領域もしくはシャドウ領域のいずれか一方を含む領域を検出するもので、前記ハイライト領域もしくは前記シャドウ領域を検出したとき、前記多階調のデータを構成する色成分ごとに前記所定のデータレベルを変えることを特徴とする画像処理用プログラム。
  25. 画像処理装置または画像処理システムを、
    原画像を画素単位でサンプリングした複数の色成分で構成される多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、
    注目画素のデータレベルを用いて処理条件を決定する処理条件決定手段と、
    原画像のデータレベルに、所定のデータレベルを付加し注目画素の入力レベルとするデータ付加手段と、
    注目画素位置に対応した集積誤差を前記注目画素位置と同じ画素位置で色成分が異なる多値データによって制御して注目画素のデータレベルである前記入力レベルに加算するための第1補正集積誤差と、前記注目画素周辺の画素位置に再配分するための第2補正集積誤差とに分割する誤差再配分値決定手段と、
    前記入力レベルに前記第1補正集積誤差を加算する入力補正手段と、
    前記入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、
    前記補正レベルと前記多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、
    前記多値化誤差から前記注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、前記誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段、
    として機能させ、
    前記第1補正集積誤差と前記第2補正集積誤差の分割、または前記データ付加手段で付加されるデータレベルの少なくとも1つが前記処理条件決定手段から出力される処理条件信号によって制御され、
    前記処理条件を用いて前記多階調のデータを構成する色成分ごとに前記所定のデータレベルを変え、前記処理条件は、少なくとも最大データレベルもしくは最小データレベルのいずれか一方を含む領域を検出するもので、前記最大データレベルもしくは前記最小データレベルを検出したとき、前記多階調のデータを構成する色成分ごとに前記所定のデータレベルを変えないことを特徴とする画像処理用プログラム。
  26. 画像処理装置または画像処理システムを、
    原画像を画素単位でサンプリングした複数の色成分で構成される多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、
    注目画素のデータレベルを用いて処理条件を決定する処理条件決定手段と、
    原画像のデータレベルに、所定のデータレベルを付加し注目画素の入力レベルとするデータ付加手段と、
    注目画素位置に対応した集積誤差を前記注目画素位置と同じ画素位置で色成分が異なる多値データによって制御して注目画素のデータレベルである前記入力レベルに加算するための第1補正集積誤差と、前記注目画素周辺の画素位置に再配分するための第2補正集積誤差とに分割する誤差再配分値決定手段と、
    前記入力レベルに前記第1補正集積誤差を加算する入力補正手段と、
    前記入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、
    前記補正レベルと前記多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、
    前記多値化誤差から前記注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、前記誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段、
    として機能させ、
    前記第1補正集積誤差と前記第2補正集積誤差の分割、または前記データ付加手段で付加されるデータレベルの少なくとも1つが前記処理条件決定手段から出力される処理条件信号によって制御され、
    前記処理条件を用いて前記多階調のデータを構成する色成分のうち少なくとも1つの色成分のデータレベルが所定の第1のしきい値よりも低いもしくは所定の第2のしきい値よりも高い特定のデータレベルだけに前記所定のデータレベルを付加し、前記処理条件は前記多階調のデータを構成する色成分の少なくとも1つの色成分のデータレベルが、ハイライト領域もしくはシャドウ領域のいずれか一方を含む領域を検出するもので、前記ハイライト領域もしくは前記シャドウ領域を検出したとき、前記特定のデータレベルだけに前記所定のデータレベルを付加することを特徴とする画像処理用プログラム。
  27. 画像処理装置または画像処理システムを、
    原画像を画素単位でサンプリングした複数の色成分で構成される多階調のデータを多値化する際に、注目画素の多値化誤差を注目画素周辺の画素位置に対応させて記憶するための誤差記憶手段と、
    注目画素のデータレベルを用いて処理条件を決定する処理条件決定手段と、
    原画像のデータレベルに、所定のデータレベルを付加し注目画素の入力レベルとするデータ付加手段と、
    注目画素位置に対応した集積誤差を前記注目画素位置と同じ画素位置で色成分が異なる多値データによって制御して注目画素のデータレベルである前記入力レベルに加算するための第1補正集積誤差と、前記注目画素周辺の画素位置に再配分するための第2補正集積 誤差とに分割する誤差再配分値決定手段と、
    前記入力レベルに前記第1補正集積誤差を加算する入力補正手段と、
    前記入力補正手段から出力される補正レベルの多値レベルを決定する多値化手段と、
    前記補正レベルと前記多値レベルの差分である多値化誤差を求める差分演算手段と、
    前記多値化誤差から前記注目画素周辺の未処理画素に対応する誤差配分値を配分係数を用いて算出し、前記誤差記憶手段内の対応する画素位置の集積誤差と加算して更新する誤差配分更新手段、
    として機能させ、
    前記第1補正集積誤差と前記第2補正集積誤差の分割、または前記データ付加手段で付加されるデータレベルの少なくとも1つが前記処理条件決定手段から出力される処理条件信号によって制御され、
    前記処理条件を用いて前記多階調のデータを構成する色成分のうち少なくとも1つの色成分のデータレベルが所定の第1のしきい値よりも低いもしくは所定の第2のしきい値よりも高い特定のデータレベルだけに前記所定のデータレベルを付加し、前記処理条件は、少なくとも最大データレベルもしくは最小データレベルのいずれか一方を含む領域を検出するもので、前記最大データレベルもしくは前記最小データレベルを検出しなかったとき、前記所定のデータレベルを付加することを特徴とする画像処理用プログラム。
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