JP4121631B2 - 画像データ処理システム及び画像データ処理方法 - Google Patents

画像データ処理システム及び画像データ処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4121631B2
JP4121631B2 JP26177998A JP26177998A JP4121631B2 JP 4121631 B2 JP4121631 B2 JP 4121631B2 JP 26177998 A JP26177998 A JP 26177998A JP 26177998 A JP26177998 A JP 26177998A JP 4121631 B2 JP4121631 B2 JP 4121631B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
noise
value
threshold
pixel
level
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26177998A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11164146A (ja
Inventor
ジェイ.メトカルフェ デイビッド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Xerox Corp
Original Assignee
Xerox Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Xerox Corp filed Critical Xerox Corp
Publication of JPH11164146A publication Critical patent/JPH11164146A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4121631B2 publication Critical patent/JP4121631B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/405Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels
    • H04N1/4051Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a dispersed dots halftone pattern, the dots having substantially the same size
    • H04N1/4052Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a dispersed dots halftone pattern, the dots having substantially the same size by error diffusion, i.e. transferring the binarising error to neighbouring dot decisions
    • H04N1/4053Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a dispersed dots halftone pattern, the dots having substantially the same size by error diffusion, i.e. transferring the binarising error to neighbouring dot decisions with threshold modulated relative to input image data or vice versa

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像データ処理システム及び画像データ処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は、一般的な誤差拡散2値化システムのフローチャートを示す。このプロセスのステップS1において、画素Xのビデオ信号はそれより前の閾値処理プロセスからこの画素に拡散された、蓄積された誤差を含むよう変更される。この変更ビデオ信号値Xは、ステップS2で値128と比較される(ビデオ範囲は0〜255とする)。ステップS2で変更ビデオ信号値Xが128以上であると決定した場合、プロセスはステップS4に進み、ここで画素XをONにすることを示す値が出力される。このプロセスは、次に進んでステップS6で閾値処理プロセスに関連する誤差を算出し、ここでこの誤差Yは、X−255として計算される。
【0003】
一方、ステップS2で変更ビデオ信号値Xが128未満であると決定した場合、ステップS3で画素XがOFFにされるべきであることを示す信号が出力される。このプロセスは次のステップS5に進み、ここで誤差Yは値Xと同値であるものとして計算される。
【0004】
ステップS5又はS6で計算された誤差は、ステップS7で重み付け係数で乗算され、下流の画素に分配される。従って、閾値処理プロセスから生じた誤差は、隣接する画素に拡散される。係数は、誤差を隣接する下流の画素に拡散するのに通常使用される。
【0005】
上記の一般的な誤差拡散の他に、ハイブリッド高アドレス可能度誤差拡散プロセスも同様に用いることができる。これに関し、以下に簡単に説明を行う。
【0006】
一般に、印刷システムの画像処理方式は、スクリーン処理関数、閾値処理関数、及び誤差拡散関数のいずれかを使用する。スクリーン処理される画素のために、画素位置において画素ビデオ信号V及びスクリーン値Sから同様の変更ビデオ信号VS ’が算出される。従来のスクリーン処理で用いられる変更ビデオ信号VS ’は、256のグレイレベルを有するシステムにおいてVS ’=(S+255−V)/2として定義される。スクリーン値Sは、用いられているハーフトーンスクリーン処理パターン及び画素位置に従って変わる。ラインスクリーン及びドットスクリーンのいずれかが使用可能であることに注意されたい。
【0007】
2値化の最終ステップにおいて、変更ビデオ信号Vs は128と比較されて画素のON又はOFFの特性を決める。即ち、変更ビデオ信号が128以上であれば画素はOFF(ブラック)であり、そうでなければON(ホワイト)である。図2は、スクリーン値がモジュレータ1によりビデオ信号に加えられ、比較装置3が変更ビデオ信号を閾値と比較する、スクリーン処理を実行するための一般的な回路を示す。この例は、閾値を用いる代わりにビデオV自体をスクリーンと比較する、より一般的なアプローチの場合と同じ結果をもたらすことに注意されたい。
【0008】
高アドレス可能度環境において、変更された画素値P0i =Vi-1 +ei-1 =P1i-1 及びP1i =Vi +ei が入力分解能に対応する2つの位置で算出される。式中、Vi =(GL −Vi )+(Si −Th)であり、Vi-1 =(GL −Vi-1 )+(Si-1 −Th)である。これに関する1つの例が図17に示されており、サブピクセルは0〜N−1で示されている。図17において、高アドレス可能度指数部Nは4に等しい。
【0009】
図16に示されたように、P0値とP1値を結ぶラインが引かれている。(iの下付き文字は簡潔化のために省略されている。)更に、閾値128を表すために破線が引かれている。(ここでは、0〜255がビデオ信号の範囲であるが、いかなる範囲及びいかなる閾値が使用されてもよいことに注意されたい。)P0値とP1値とを結ぶラインと、閾値128を表す破線との交点により、どのサブピクセルがレンダリングされるもしくは印刷されるかが決定される。交点の位置のX座標は、式X=N(128−P0)/(P1−P0)によって決定され、Nに正規化される。
【0010】
次に、どのサブピクセルがONにされるかが決定される。Xが0以下であって、且つP1が128以上であれば、全てのサブピクセルはONになる。そうでなければ、全てのサブピクセルはOFFになる。この決定は、画素の完全なレンダリング又は非レンダリングを表す。全画素の部分的なレンダリングを決定するために、サブピクセルの解析がなされなければならない。この場合、X値は個々のサブピクセル値と比較されなければならない。
【0011】
図16に示されたように、Xの値は全部の数もしくはサブピクセルまで必ずしも演算する必要はなく、従って全ての解析は小数部を含むことに注意されたい。これを避けるために、図17に示されるようにXは整数もしくはサブピクセル値に変換される。この変換のために、nはXの切捨て整数値と等しくされる。次にこれらの値n及びXは、どのサブピクセルがONにされて、どのサブピクセルがOFFにされるかを決定するために使用され得る。更に詳細には、Xが0より大きくてnより小さく、且つP1が128より小さければ、0〜nまでのサブピクセルのみがONとなり、その他のサブピクセルはOFFになる。そうでなければ、0〜nまでのサブピクセルがOFFとなり、その他のサブピクセルはONになる。Xがn以上で且つP0が128以上であれば、全てのサブピクセルはONとなり、そうでなければ全てのサブピクセルはOFFになる。
【0012】
この閾値処理プロセスによって誤差が生じ、この誤差は下流の画素に送られる必要がある。更に、先に記したように、この誤差は元の低分解能入力である必要がある。元の分解能への変換は、所望の出力、即ち(P0+P1)/2、及び実出力、即ちb* 255/Nの間の差異を決定することによってなされ、ここでbはONにされたサブピクセルの数である。変換された誤差は次に重み付け係数のセットで乗算され、下流の画素に分配される。
【0013】
ハイブリッド高アドレス可能度誤差拡散方法の実施に関して、第二補間方法は、第二の実施の場合には変更された画素値がP0i =Vi +ei 及びP1i =Vi+1 +ei (式中、Vi =(GL −Vi )+(Si −Th)であり、Vi-1 =(GL −Vi-1 )+(Si-1 −Th)である。)の式に従って算出されるという点を除いて第一の実施と同じである。この2つの実施の相違に関しては、図18及び図19に示す。
【0014】
図18は、高アドレス可能度誤差拡散方法の第一補間バージョンを用いた場合の、隣接する画素同士間の高アドレス可能度関係を表す。更に詳細には、現在処理されている画素のP1値は、次の画素のP0値として利用されることに注意されたい。
【0015】
一方、図19は、高アドレス可能度誤差拡散方法の第二補間バージョンを用いた場合の、画素間の高アドレス可能度関係を表す。この場合、先の画素のP1値と現在の画素のP0値との間に連続性はない。従って、これらの2つの図から、ハイブリッド高アドレス可能度誤差拡散方法の2つのバージョンからの誤差出力は異なることが分かる。
【0016】
画像をドキュメントにレンダリングする際に、一般的な誤差拡散プロセス又はハイブリッド高アドレス可能度誤差拡散プロセスの利用に関連して生じる問題の1つに、定期的に繰り返されるパターンの発生がある。これらのパターンは、画像データのグレイレベルを表すために8ビットのデータワードを用いる場合、グレイレベルが85、128、及び170のときに最もはっきりと発生する。例えば、グレイレベル入力が128であるとき、2値化された画像はチェスボードパターンと垂直ラインパターンとを交互に繰り返して現れることがある。プリンタのスポットサイズ及びそのスポットがマッピングされるグレイレベルにより、チェスボードパターンと比較して垂直ラインパターンはより薄く現れ、そのために不都合なアーチファクトを引き起こす。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術においては、視覚的に認識される、規則的で決定的な性質をもつアーチファクトを克服するため、ディザリング、又は閾値の摂動の付加という概念が利用されてきた。例えば、ロバート・ユリクニー(Robert Ulichney) による論文「デジタルハーフトーニング」の中で、画像全体にわたり、誤差重みのエレメント又は閾値にランダムノイズを加え、上記の視覚的に認識されるアーチファクトを克服することが提案されている。しかしながら、画像の全領域にわたりノイズを加えることは、画像の品質を低下させ、強調領域及び影の領域において確立されたドットパターンを破壊する傾向がある。
【0018】
それ故に、定期的に繰り返されるパターンの発生により混乱が生じるような領域においてのみ閾値の摂動を行うことが好ましい。更に詳細には、パターンの中の1つの発生率を極度に低下させることにより、パターンシフトアーチファクトを除去することが好ましい。他方で、パターン間の移行がより頻繁に起こるようにし、それによりレギュラーパターンを崩壊させることにより、このアーチファクトをマスキングすることが好ましい。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明のある態様は、画素を表すマルチレベルグレイスケール画素値のレベル数を減少させ、このレベル数の減少により生じた誤差を拡散するシステムである。このシステムは、第一の分解能を有する画素を表すマルチレベルグレイスケール画素値を受け取る手段を含む。減少手段はマルチレベルグレイスケール画素値のレベル数を減少させる。誤差手段は、前記減少手段による減少プロセスの結果として誤差値を生成する。また、拡散手段は誤差値を隣接する画素のマルチレベルグレイスケール画素値に拡散する。摂動手段は、マルチレベルグレイ信号の画像分類に従って閾値とマルチレベルグレイ信号との関係を摂動させ、それにより減少手段からの出力に影響を与える。
【0020】
本発明の別の態様は、画素を表すマルチレベルグレイスケール画素値のレベル数を減少させ、このレベル数の減少により生じた誤差を拡散する方法である。この方法は、第一の分解能を有する画素を表すマルチレベルグレイスケール画素値を受け取る。マルチレベルグレイスケール画素値のレベル数は減少されて誤差値を生成し、この誤差値は隣接する画素のマルチレベルグレイスケール画素値に拡散される。閾値とマルチレベルグレイ信号との関係はマルチレベルグレイ信号の画像分類に従って摂動され、それにより出力を行う。
【0021】
本発明の更なる目的及び利点は、以下に述べる本発明の種々の態様及び本発明の特性を示す特色に関する説明により、明らかにされる。
【発明の実施の形態】
【0022】
以下、本発明を表す図面に関する詳細な説明を行う。この説明においては、図面に関しても同様であるが、同一の参照番号は装置、回路、又は同一或いは同等の機能を有する回路を表す。
【0023】
図3は、ランダムノイズのハイブリッド高アドレス可能度誤差拡散変更ビデオへの付加、ハイブリッド高アドレス可能度誤差拡散2値化システムにおける閾値信号へのランダムノイズの付加、ランダムノイズのビデオ信号への付加、或いはランダムノイズのビデオ信号を変更する際に用いられる誤差信号への付加、のいずれかにより変更ビデオ画像信号と閾値信号との関係を摂動する、一つの実施の形態を表す。
【0024】
図3は、8ビットの画像値のスクリーン処理/誤差拡散プロセスを行う回路を図示している。示されるように、変更されていないビデオもしくは画像信号がモジュレータ1によってスクリーン処理され、好適な式VS ' =(GL −Vi )+(Si −Th)を用いて変更信号VS ' を生成する。式中、Si はハーフトーンスクリーンパターンより得られたスクリーン値と等しく、Vi はグレイ入力ビデオであり、GL はそのシステムにおける画素の最大グレイレベル値であり、Thは2値化プロセスで使用される閾値である。
【0025】
変更された信号VS ' は加算装置5に送られ、そこでこの信号は上流の処理画素位置から送られた誤差値を加えられて更に変更され、VS ”を生成する(VS ”=VS ' +ei )。加算装置5によって使用される誤差成分(eFIFO+eFB)は、送られた誤差を格納する誤差バッファ7(eFIFO)及び2値化回路9(eFB)より受け取られる。
【0026】
この更に変更された信号VS ”は2値化回路9に送られ、この回路9によってマルチレベル変更信号VS ”は誤差拡散/閾値処理プロセスを使用して2値出力に変換される。このプロセスより生じた誤差(eFB)の中には、次に処理される画素に直接フィードバックされるものもあるが、それ以外(eFIFO)は次の走査線の画素を処理するために誤差バッファ7中に格納される。誤差は重み付け係数に基づいて分配される。任意のセットの係数が使用され得る。好適な実施の形態において、重み付け係数は米国特許第5,353,127号に記載された係数である。米国特許第5,353,127号の開示内容は全て参照として本明細書中に援用される。
【0027】
この2値化プロセスにおいて、生じた誤差は所望の出力と、マルチレベル画像データ値と、及び実出力値との間の差異を表し、この実出力は画像データのマルチレベルが8ビットで表されるならば255又は0である。この誤差が拡散されることによって、可能な限り多くのグレイレベル情報が維持される。スクリーン処理及び高アドレス可能度誤差拡散レンダリングを組み合わせたものは、図6に表されたシンプルな垂直ラインスクリーンパターンを用いて使用され得る。更に、該プロセスは図7に示されたような45°のラインスクリーンを用いて使用され得る。該プロセスは、ドットスクリーン又は定数(constant)スクリーンを用いて使用されることもできる。好適な実施の形態において、ドットスクリーンが連続トーン領域で使用され、及び定数スクリーンがテキスト領域で使用されることによって、単純な誤差拡散プロセスをエミュレートする。これによって、バッファ中に格納された誤差が連続的トーン及びテキスト領域の両方で同じ範囲内になるため、ウィンドウからウィンドウへの、又はエフェクト(影響)からエフェクト(effect-to-effect)へのより平滑な移行を生み出す。
【0028】
画素ビデオ信号Vからスクリーン変調信号VS ’への変換は、図4に表されている。固定ビデオ信号Vの場合、スクリーン変調ビデオ信号VS ’は、スクリーン値Sが0から255の間で変化するときに、レベルAからレベルBまでの間で変化する値を有する。従って、誤差拡散プロセス又は演算で使用される有効ホワイト値及びブラック値は、この例ではホワイト値が64、及びブラック値が192である。この値は、ホワイト値がV’=0、及びブラック値がV’=255である一般的な誤差拡散値とは異なっている。
【0029】
スクリーン処理プロセスに関連して使用される高アドレス可能度誤差拡散プロセスは、図5に関連して更に詳細に説明される。この説明において、値ei は先の画素から現在のi番目の画素に送られたレンダリング誤差を表す。i番目の画素位置において、サブピクセル値はP0=VS i +ei =VS i 及びP1=VS i+1 +ei =VS i+1 とする。これらの値は図5に示されたように、B0 からBN-1 の補間値を得るために使用される。図5に示された高アドレス可能度ファクタはN=4であることに注意されたい。
【0030】
これらの補間値は次に128と比較され、サブピクセルのON又はOFF特性を決定する。ブラックでレンダリングされるサブピクセルの数がnで表されるとすれば、現在のレンダリング誤差は、(所望の出力)−(実出力)、即ち、e’i =((P0+P1)/2)−64−(n(192−64)/N)で表される。換言すると、実出力は、(所望の出力、即ち(P0+P1)/2)−64−(ONのサブピクセルの数×ブラック及びホワイトのリファレンス値との間の差/高アドレス可能度指数部)で定義される。この新しい誤差は次に重み付け係数のセットで乗算され、この重み付けされた誤差が下流の画素に送られる。
【0031】
更に、図3はビデオ信号を変更するために加算装置5か、又は閾値を変更するための閾値回路のいずれかに送られるノイズを生成するノイズ回路10を表す。閾値回路は2値化回路9によって実行される2値化プロセスに用いられる閾値を生成する。ノイズ生成回路10の更に詳細な図示が図9においてなされている。
【0032】
図9は好適な実施の形態で利用されているランダムノイズジェネレータを表す。ランダムノイズジェネレータ回路10は、乗算装置15に送られるランダムノイズ信号を生成するランダムノイズジェネレータ11を含む。好適な実施の形態では、ランダムノイズジェネレータ11により生成されたランダム数は、1400万以上の期間で−255又は+255の間に均一に分配される。
【0033】
ノイズジェネレータ回路10はノイズルックアップテーブル13を更に含み、該ノイズルックアップテーブル13は、ルックアップテーブルにより受け取られるグレイレベル情報に対応する係数の出力を行う。ルックアップテーブル13は、入力グレイレベルの1つの関数として、閾値又は画像信号に加えられるランダムノイズの振幅をプログラムし、又は調整する。ノイズルックアップテーブル13は、Nビットの小数、係数(入力グレイレベルの1つの関数として)を含み、これらはランダムノイズジェネレータ11により生成されるランダムノイズ(数)を乗ぜられ、次いで閾値又は画像信号値のいずれかに加算される。あらゆるノイズプロファイルはルックアップテーブルにロードされ、あらゆる不都合なパターンの定期性を崩壊させるために、閾値置換の位置及び大きさを選択的に変化させる。
【0034】
あるパターン又は関係が図15に示されている。図15では、グラフがノイズ係数とグレイレベル値との関係を示す。例えば、一つの実施の形態において、グレイレベル値が128のときノイズ振幅係数は0.375であり、グレイレベル値が64及び192のときノイズ振幅係数は0.125である。これらの値は印刷装置の個々の特性を反映して調整され得る。更に、パターンは3つのピークパターンに限定されるものではない。パターンは多数のピークを有していてもよい。
【0035】
ルックアップテーブル13より出力された係数は乗算装置15に送られ、そこで係数と、ランダムノイズジェネレータ11で生成されたノイズ信号とが乗算される。この乗算の積が実ランダムノイズ信号であり、この信号が図3の加算装置5又は閾値回路12に送られる。
【0036】
図8は、所定のパターンを誤差拡散変更ビデオ信号に加えることにより変更ビデオ画像信号と閾値信号との間の閾値関係を摂動する、もう一つの実施の形態を示す。この実施の形態では、誤差拡散変更ビデオ信号に射出されるパターンは、後に示す表1及び表2に表されたチェスボードパターン或いは表3及び表4に表された垂直ラインパターンのいずれかである。
【0037】
図8においてパターンジェネレータ17は、ノイズジェネレータ回路10により生成されるノイズの代わりに、図3で用いられた上記の1つのパターンを生成する。換言すると、図8のパターンジェネレータ回路10は図3のノイズジェネレータ回路10を置き換えたものである。このパターンはルックアップテーブルに記憶され、このルックアップテーブルにおいて誤差拡散変更ビデオ信号、画素クロック信号、及びライン同期(linesync)信号のグレイレベル値により正確なパターン値が決定される。このようにして適切なパターン値が入力されるビデオ信号の正確な画素と突合される。
【0038】
図20及び図21は、いくつかのグレイレベルにおける閾値関係を摂動するために本発明により用いられる全般的な概念上の方法を表す。例えば図20は、ハイブリッド高アドレス可能度誤差拡散プロセスのために上記の第一補間方法を用いる際の、閾値/信号関係の摂動を表す。
【0039】
図20に示されるように、ステップS1において、閾値処理される画像のグレイレベルが1/4、1/3、又は1/2のいずれかと同値であるか否かが決定される。画像データがこれらのグレイレベルのいずれかと同値であった場合は、ステップS2において閾値/信号関係が摂動される。ステップS2で閾値信号関係が摂動された後、又は画像データが1/4、1/3、又は1/2のいずれかと同値でない場合、ステップS10においてビデオデータの画素がN個のサブピクセルに分割される。
【0040】
ステップS20において、P0i 及びP1i 値は先に述べた方法で算出される。次にステップS30において、交点のX座標が128とP0の差をN値で乗算し、この積をP1とP0との差で割ることにより決定されて正規化される。ステップS40で、正規化された値Xは値0と比較される。Xが0以下であれば、ステップS50は値P1を値128と比較する。値P1が128以上であれば、ステップS60において全てのサブピクセルがONの状態にセットされる。しかし、P1が128未満であれば、ステップS70は全てのサブピクセルをOFFの状態にセットする。
【0041】
一方、ステップS40がXは0より大きいと決定すれば、ステップS90はXの整数値を決定し、この整数値をYと等しくセットする。ステップS100で、整数値Yは値0及びNと比較される。値Yが0とNとの間であれば、ステップS110はP1値が128以下であるか否かを決定する。P1値が128未満であれば、ステップS120はサブピクセル0〜YをONの状態にセットし、サブピクセルY+1〜NをOFF状態にセットする。しかし、ステップS110でP1値が128以上であると決定すれば、ステップS130はサブピクセル0〜YをOFFの状態に、及びサブピクセルY+1〜Nをオンの状態にセットする。
【0042】
ステップS100が、値Yが値0〜Nの間にはないと決定すれば、ステップS140はP1値が128以上であるか否かを決定する。P1値が128以上であれば、ステップS160は全てのサブピクセルをONの状態にする。しかし、ステップS140がP1値が128未満であると決定すれば、ステップS150は全てのサブピクセルをOFFの状態にセットする。
【0043】
ステップS60、S70、S120、S130、S150、及びS160のいずれかで処理が完了すると、誤差拡散方法はステップS170に進む。ステップS170で、ONのサブピクセルの数が算出され、Zに等しくセットされる。次に、ステップS180で下流の画素に送られる画素が算出される。即ち、誤差は元の低空間的分解能を表すように演算される。ステップS180で誤差の演算が行われるとステップS190はこの誤差を重み付け係数で乗算し、この重み付けされた誤差項を下流の画素に分配する。
【0044】
図21はハイブリッド高アドレス可能度誤差拡散プロセスにおいて上記の第二補間方法を用いる際の、閾値/信号関係の摂動を表す。
【0045】
図21に示されるように、ステップS1において、閾値処理される画像のグレイレベルが1/4、1/3、又は1/2のいずれかと同値であるか否かが決定される。画像データがこれらのグレイレベルのいずれかと同値であった場合は、ステップS2において閾値/信号関係が摂動される。ステップS2で閾値信号関係が摂動された後、又は画像データが1/4、1/3、又は1/2のいずれかと同値でない場合、ステップS10においてビデオデータの画素はN個のサブピクセルに分割される。
【0046】
ステップS200において、P0及びP1値が先に述べたように算出される。ステップS210で、Y値及びZ値は0と等しくセットされる。ここでYはONにされるサブピクセルの数を表し、Zは高アドレス可能度係数を表す。ステップS220でZはNと比較され、変更ビデオ信号内の全てのサブピクセルが閾値処理されたか否かを決定する。サブピクセルが閾値処理されていない状態にあると決定すれば、プロセスはステップS230に進み、ここで次のサブピクセル値が算出される。次にステップS240はこの算出されたサブピクセル値を閾値、即ち128と比較する。このサブピクセル値がこの閾値以上であれば、ステップS260はこのサブピクセル値をONに状態にセットし、ステップS270はONにされたサブピクセルの数を表すY値を増分する。しかし、サブピクセル値が128未満であれば、ステップS250はサブピクセル値をOFFにセットする。
【0047】
ステップS250又はステップS270のいずれかでの処理が完了すると、プロセスはステップS280に進み、ここで高アドレス可能度値Zが増分される。このサブルーチンは、変更ビデオ信号内の全てのサブピクセル値が閾値と比較されるまで繰り返される。全てのサブピクセル値の比較が完了すると、プロセスはステップS290に進み、ここでONのサブピクセルの数が算出される。ステップS300で、閾値処理プロセスより生じた誤差が算出され、この値は元の低空間分解能を表す。誤差を算出すると、ステップS310はこの誤差を重み付け係数で乗算し、この誤差を下流の画素に分配する。
【0048】
図20及び図21に示された方法ではステップS1が3つのグレイレベル値に関しての決定を行うことを示しているが、ステップS1は3つの値を決定する状態から画像信号の実グレイレベル値に関する決定を行う状態へと変更されてもよいことに注意されたい。この変更がなされると、ステップS1からステップS10への直接の分岐が削除され、ステップS2、S21、S22、S23、及びS24において、異なる値毎の各画素の閾値/信号関係の摂動が行われる。このようにして画像の全領域にわたり閾値/信号関係の摂動がなされ、その領域において各可能グレイレベルは図8に示された個々の摂動パターン値或いは図9に示された個々の係数値が割り当てられる。
【0049】
画像の中間調領域において、同数のホワイト及びブラック画素で周期的に現れる可能性のあるパターンはチェスボード、垂直ライン、又は水平ラインである。一般には、画像は画像処理操作の重み付け係数及び境界状態に応じてこれらの段階のうちの1つに設定される。しかしながら、均整という観点から考えると、誤差拡散プロセスにおける閾値がある方法で摂動された場合、閾値処理プロセスによる出力はある状態を有する2値の出力にロック(lock)され得る。このロックは結果として、先に述べたパターンシフトアーチファクトを低減させることにより、画像の最終的な外観に影響を与える。
【0050】
図10は、画像信号が8ビットバイトで表されるとき1/2に相当するグレイレベル、即ち128で生じるパターンシフトアーチファクトを示す。121に相当するセクションにおいてパターンは垂直ラインパターンの1つであり、一方セクション122におけるパターンはチェスボードパターンであることに注意されたい。更に、画像がセクション123に進むと、パターンは垂直ラインパターンへとシフトバックする。それは、画像の実外観を混乱させる可能性のあるパターンシフトアーチファクトを生成する、中間調領域(最大可能な255のうち128のグレイレベルを有する領域)におけるパターンシフトである。
【0051】
図10において影を付けた正方形は、再現される画像のブラック画素を表し、又、図10において影を付けていない正方形は、再現される画像のホワイト画素を表すことに注意されたい。この約束ごとは図11、図12、図13及び図14においても同様に用いられる。本発明がカラー装置で用いられる場合には、図12の影を付けた正方形は特定の色空間(トナー又はインク)で印刷された画素をあらわし、図12の影を付けていない正方形は、特定の色空間(トナー又はインク)で印刷されない画素を表す。
【0052】
図11は図10に示したものと同じ中間調領域(1/2即ち128グレイレベル)で、パターンシフトアーチファクトがない場合を示す。更に詳細には、図11に示される画像は128で固定閾値を用いてレンダリングされ、128の固定閾値は20の振幅でチェスボードパターン或いはスキームに変調される。更に詳細には、2値化回路で利用するために生成された実閾値は以下の表1に示されるパターンにより表されている。
【0053】
【表1】
Figure 0004121631
【0054】
一方、表2は、システムが画像信号を変更する際にチェスボードパターンを実行するために画像信号に加えられた値のパターンを表している。
【0055】
【表2】
Figure 0004121631
【0056】
図12は図10に示したものと同じ中間調領域(1/2即ち128グレイレベル)で、パターンシフトアーチファクトがない場合を示す。更に詳細には、図12に示される画像は128の固定閾値を用いてレンダリングされている。128の固定閾値は20の振幅で垂直パターン或いはスキームに変調される。更に詳細には、2値化回路で利用するために生成された実閾値は以下の表3に示されるパターンにより表されている。
【0057】
【表3】
Figure 0004121631
【0058】
一方、表4は,システムが画像信号を変更する際に垂直ラインパターンを実行するために画像信号に加えられた値のパターンを表している。
【0059】
【表4】
Figure 0004121631
【0060】
上の表において、行は高速走査方向又は電子走査方向を表し、一方で列は低速走査方向又は機械走査方向を表すことに注意されたい。
【0061】
図13は、中間調領域(8ビット画像データバイトで128即ち1/2に相当するグレイレベル)におけるもう1つのパターンシフトアーチファクトの画素の図である。図13において、セクション170は主として水平ラインパターンがみられる領域である。更に、セクション270も主として水平ラインパターンを有する領域を表している。従って、高速走査方向に移動するとき、パターンはセクション170における水平ラインパターンからチェスボードパターンへ移行し、さらに270で水平ラインパターンに戻ることに注意されたい。このパターンシフトアーチファクトは図14では実質上低減される。
【0062】
図14において、中間調領域(128即ち1/2グレイレベル)はランダムノイズを付加して閾値/信号関係を摂動することによりレンダリングされる。画像のレンダリングにおいて、水平ラインパターンはセクション171及びセクション172がセクション170と重なり合う領域、又はセクション270とセクション271、272及び273とが重なり合う部分に相当する領域に限定されている。特定のグレイレベルにランダムノイズを加えることにより、パターンシフトアーチファクトが実質上低減された画像をレンダリングすることが可能となる。
【0063】
閾値関係の摂動の位置及び強度(intensity) を共にプログラム可能にすることの更なる有利な点は、正確な量の摂動ノイズを、誤差拡散の適用に先立って、事前処理されたあらゆるタイプの画像へ適切に適用するための柔軟性である。事前処理操作はグレイスケール再生曲線(TRC:tonal reproduction curve))入力マッピング、ゲイン及びオフセットの調整、スポットオーバーラップ補償、などを含む。これらの事前処理操作は全て、定期的に繰り返される不都合なパターンを、従来期待されていた入力グレイレベル位置以外の位置に変換させる傾向がある。
【0064】
更に、ノイズルックアップテーブルは独自にプログラムされることができ、上記のいかなる状況にも対応する良好な品質の画像をレンダリングするよう最適化される。更に詳細には、TRC入力マッピング、ゲイン及びオフセットの調整を利用して画像の事前処理がなされた場合、パターンシフトのアーチファクトはほぼ入力グレイレベル220を中心とすることができる。それ故に、パターンシフトアーチファクトがある異なった入力グレイレベルを中心としていることを知ることで、画像信号がほぼ新たなパターンシフトグレイレベルのグレイレベルであるとき、ノイズルックアップテーブルが閾値/ビデオ信号関係にランダムノイズを射出するようプログラムされ得る。従って、ノイズルックアップテーブルをプログラムすることができるため、本発明は印刷のあらゆる状況に容易に適用され得る。
【0065】
前に触れたように、誤差拡散に関連する1つの問題は、定期的に繰り返されるパターンの発生である。従来は、不都合なパターンを生む可能性を潜在的に有するとみなされたいくつかのグレイレベルにおいてのみ、誤差拡散閾値レベルの摂動が行われていた。しかしながら、ビデオ信号のグレイレベルに基づく誤差拡散閾値レベルを摂動するだけでは不都合なパターンを除去できない場合もある。更に、従来技術の摂動システムは静的なものであるため、システムが必要に応じて誤差拡散閾値レベルの動的な摂動を行うことを妨げる。
【0066】
ノイズプロファイル(図26〜28に示されるレジスタおよびルックアップテーブル)の摂動は、多くのファクタに基づいて摂動の適用を制御することにより、画像のあらゆる部分の不都合なパターンを除去することができる。更に詳細には、誤差拡散閾値レベルの摂動は幾つかのノイズプロファイルを利用することができ、あるグレイレベルに加えて、ウィンドウエフェクトポインタ又は画像分類に基づいて画素毎に自動分割ルーチンから動的に選択されることができる。この誤差拡散閾値レベルの摂動の動的な側面は、所定のウィンドウ領域の各々が異なったノイズプロファイル要求をもつことを可能とする。
【0067】
図22〜図24は本発明の概念に従った動的摂動システムにおいて利用可能な種々のノイズプロファイルを示す。例えば、図22はいかなるグレイレベル又はいかなるウィンドウエフェクトポインタにおいても誤差拡散閾値レベルが摂動されない場合のノイズプロファイルを示す。一方、図23はビデオ信号のグレイレベル及び処理される画素に関連するウィンドウエフェクトポインタに基づいて選択され得るノイズプロファイルを示す。図24はノイズが過度に増幅されている図23のノイズプロファイルを変更したものを示す。
【0068】
上に示したように、用いられるノイズプロファイルを割り当て、誤差拡散閾値レベルを摂動するためにビデオ信号のグレイレベルに単に依存することは、必ずしもレンダリングされた画像の不都合なアーチファクトを全て除去することにはならない。例えば、画像が指定のTRC、指定数の高アドレス可能度ビット、又はある外観に合わせて特に調整されたスポットオーバーラップルックアップテーブルを用いて処理されている場合、不都合なパターンは入力グレイレベルに関連して同一の場所に存在するとは限らない。このような状況において、不都合な2値出力レベルは他の入力グレイレベルにシフトされ得る。従って、ノイズプロファイルの選択は受け取られるビデオ信号のグレイレベルのみに基づいて行われるのではなく、ビデオ信号を処理するのに利用されるウィンドウエフェクトポインタ又は他の画像分類情報にも基づいてなされる。ウィンドウエフェクトポインタは、関連画素の画像分類に関する情報を含むデータワードであり、これによりその画素において適切な画像処理操作が行われる。この情報は従来のあらゆる画像分割ルーチン又は自動分割ルーチンにより引き出される。ウィンドウエフェクトポインタ及び画像分類情報を生じるプロセスの例が米国特許第5,513,282号に開示されている。米国特許第5,513,282号の全内容は参照として本明細書中に援用される。
【0069】
図25は、指定のTRC、指定数の高アドレス可能度ビット、又は所定の外観に合わせて特に調整されたスポットオーバーラップルックアップテーブルを用いて画像を処理するために、ほぼ入力グレイレベル228を中心としたノイズプロファイルを示す。このノイズプロファイルは画素のウィンドウエフェクトポインタ及び画素のグレイレベルに基づいて、又はノイズプロファイルが画素のグレイレベルからプログラム可能なプログラム可能ルックアップテーブルから生成される場合は単にウィンドウエフェクトポインタに基づいて選択される。
【0070】
図26は本発明の概念に従ったノイズプロファイル回路のブロック図を示す。図26に示すように、レジスタ401及び403は誤差拡散及びハイブリッド誤差拡散に関連する一定のノイズプロファイルをそれぞれ含む。図26はプログラム可能なノイズルックアップテーブル402を更に示し、該ノイズルックアップテーブル402においては、ルックアップテーブル402により出力されたノイズプロファイルはビデオ信号の入力グレイレベルに従う。レジスタ401及び403、ルックアップテーブル402はマルチプレクサ406に送られ、ここにおいて復号回路405より出力される復号情報に基づいて誤差拡散閾値レベルの摂動に用いられるノイズプロファイルが選択される。
【0071】
復号回路405は、処理される画素に関連するウィンドウエフェクトビットに基づいて適切なノイズプロファイルを選択する信号並びにノイズオプションを利用するべきか抑制するべきかを表示するノイズオプション信号を生成する。マルチプレクサ406から出力されるノイズプロファイルは乗算装置407に送られ、ここでノイズプロファイルはノイズジェネレータ404において生成された信号を乗算され、誤差拡散閾値レベルを摂動するのに用いられるノイズ信号を生成する。このノイズ信号は加算装置408に送られ、ここでノイズ信号は閾値と入力されるビデオ信号との関係を摂動するために閾値に加算される。図26では、ノイズが閾値信号に加算されることを示しているが、このノイズはビデオ信号、誤差信号、又は拡散された誤差信号により変更された後のビデオ信号に直接加算されてもよい。いずれの状況においても、ノイズはビデオ信号と閾値信号との関係を摂動している。
【0072】
図26の回路は更に拡張されて、ウィンドウエフェクトポインタに基づいて幾つかのノイズプロファイルルックアップテーブルへのアクセス及びノイズプロファイルルックアップテーブルの選択を可能とする包括的方式を提供することができる。この拡張の例は図27に示される。図27に示されているように、複数のプログラム可能なノイズルックアップテーブル4021、4022、4023、……402Nがマルチプレクサ4060に接続される。マルチプレクサ4060は、一定のノイズ及びノイズオプションが抑制された場合に選択される入力0を有するレジスタ4030に更に接続される。復号回路4050は、ウィンドウエフェクトポインタビットに基づき、即ち処理される画素の画像分類に基づき、どのプログラム可能なノイズプロファイルがマルチプレクサ4060より出力されるかを決定する。図26に示すように、マルチプレクサ4060より出力されるノイズ乗数は乗算装置407に送られ、ノイズジェネレータ404によって生成されたノイズが乗算される。
【0073】
先に述べたように、不都合なテクスチャー又はアーチファクトの位置は、スポットオーバーラップルックアップテーブルの変更、及び/又はスクリーン変調の量の変化が起こる度に変わってもよい。このことは、各ウィンドウ領域がそのオブジェクトの分類及び特徴に基づいて摂動を行うための特定の異なるテクスチャーを有する、即ちオブジェクトのヒストグラム及び全ウィンドウ分割統計より決定される、自動ウィンドウ環境において特に重要性が高い。従って各オブジェクトは、動的に査定され、ウィンドウエフェクトポインタに基づいて選択される、独特のノイズプロファイルを用いて処理される。
【0074】
図28は、各画素毎にただ1つのノイズ値のみを必要とするため、各ノイズプロファイルを格納するのに外部メモリを用いた別の方式を示す。この例において、図27の種々のプログラム可能なノイズルックアップテーブルが外部メモリ4020中に格納され、外部メモリ4020は所望のノイズプロファイルをマルチプレクサ4061に出力する。ウィンドウエフェクトポインタ及びグレイレベルビデオ値は、ランダムアクセスメモリアドレス復号回路501を介して外部ランダムアクセスメモリバンクを復号し、それへアクセスする際に使用される。ウィンドウエフェクトポインタは復号回路4050において、マルチプレクサ4061がどの値を乗数として乗算装置407へ出力するかを決定するのに更に用いられる。この例で利用されるノイズプロファイルの数は、単により多くのメモリを外部メモリ4020に加えることにより、容易に拡張することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な誤差拡散プロセスを表すフローチャートを示す。
【図2】従来技術のスクリーン処理回路のブロック図である。
【図3】ランダムノイズを加えることにより閾値の摂動を行う、一つの実施の形態を表すブロック図である。
【図4】一般的なスクリーン処理プロセスをグラフで表した図である。
【図5】補間及び2値化プロセスをグラフで表した図である。
【図6】垂直ラインスクリーンパターンをグラフで表した図である。
【図7】傾斜ラインスクリーンパターンをグラフで表した図である。
【図8】所定のパターンを生成することにより閾値/信号を摂動する、従来技術の一つの態様を表すブロック図である。
【図9】従来技術の一つの態様で使用されるノイズジェネレータを表すブロック図である。
【図10】ある特定のグレイレベル画像領域において定期的に繰り返されるチェスボードラインパターン及び垂直ラインパターンのアーチファクトを示す、画素を表した図である。
【図11】ある特定のグレイレベルにおける画像を強制的にチェスボードパターンにレンダリングすることにより図10のアーチファクトを除去した、画素を表した図である。
【図12】特定のグレイレベルを強制的に垂直ラインパターンに現れるようにすることにより図10のアーチファクトを除去することを示す、画素を表した図である。
【図13】閾値置換を行っていない、あるグレイレベルの画素を表した図である。
【図14】図13の画像上で閾値置換を行った結果を示す、画素を表した図である。
【図15】ノイズ振幅係数と、ビデオ信号のグレイレベル値との好ましい関係をグラフで表した図である。
【図16】サブピクセルの補間をグラフで表した図である。
【図17】サブピクセルの補間をグラフで表した図である。
【図18】補間スキームのためのサブピクセル関係をグラフで表したものである。
【図19】補間スキームのためのサブピクセル関係をグラフで表したものである。
【図20】ビデオ/閾値関係の摂動を表すフローチャートを示す。
【図21】ビデオ/閾値関係の摂動を表すフローチャートを示す。
【図22】ビデオ/閾値関係にノイズを加えない、本発明の概念に従ったノイズプロファイルを示す。
【図23】3つのグレイレベル値を中心としたビデオ/閾値関係にノイズを加えない、本発明の概念に従ったノイズプロファイルを示す。
【図24】3つのグレイレベル値を中心としたビデオ/閾値関係に増幅したノイズを加えた、本発明の概念に従ったノイズプロファイルを示す。
【図25】処理される画素の画像分類に基づいた1つのグレイレベルを中心としたビデオ/閾値関係にノイズを加えた、本発明の概念に従ったノイズプロファイルを示す。
【図26】本発明の概念に従って画像処理モードに基づくノイズプロファイルを選択する回路のブロック図を示す。
【図27】本発明の概念に従って、処理される画素の画像処理分類に基づくノイズプロファイルを動的に選択する回路のブロック図を示す。
【図28】本発明の概念に従って、ノイズプロファイルを格納する外部RAMを用いて、処理される画素の画像処理分類に基づくノイズプロファイルを動的に選択する回路のブロック図を示す。
【図29】本発明の概念に従った、閾値/信号の摂動を表すフローチャートを示す。
【符号の説明】
1 モジュレータ
5 加算装置
7 誤差バッファ
9 2値化回路
10 ノイズ回路
11 ランダムノイズジェネレータ
12 閾値回路
13 ノイズルルックアップテーブル
15 乗算装置
17 パターンジェネレータ

Claims (2)

  1. 第1の数のグレイレベルを有するマルチレベルグレイ信号を含む画像データを処理するシステムであって、
    マルチレベルグレイスケール画素値を受け取る手段と、
    閾値を生成する閾値処理手段と、
    相互に異なり、前記マルチレベルグレイスケール画素の値にもとづいて相互に異なるノイズ乗数を決定する複数のノイズ乗数決定手段と、
    前記マルチレベルグレイスケール画素を含む画像の画像分類に従って、前記複数のノイズ乗数決定手段の一つを選択する選択手段と、
    ノイズを生成するノイズ生成手段と、
    前記ノイズ生成手段により生成されたノイズに、前記選択手段により選択されたノイズ乗数決定手段によって決定されたノイズ乗数を乗じてノイズ乗算結果を取得する乗算手段と、
    前記ノイズ乗算結果に前記閾値を加算してノイズ加算閾値を取得する加算手段と、
    前記ノイズ加算閾値にもとづいて、前記グレイレベルの第1の数より小さい第2の数のグレイレベルを有するように、前記マルチレベルグレイスケール画素の値を減少させる減少手段と、
    前記減少手段による減少プロセスの結果として誤差値を生成する誤差手段と、
    誤差値を隣接する画素のマルチレベルグレイスケール画素に拡散する拡散手段と、
    を含
    前記画像分類は、少なくとも連続トーン、テキストの一つを含む、
    画像データ処理システム。
  2. 第1の数のグレイレベルを有するマルチレベルグレイ信号を含む画像データを処理する方法であって、
    (a) 画素を表すマルチレベルグレイスケール画素値を受け取るステップと、
    (b) 閾値を生成するステップと、
    (c) 前記マルチレベルグレイスケール画素を含む画像の画像分類に従って、複数のノイズ乗数決定手段の一つを選択するステップと、
    (d) ノイズを生成するステップと、
    (e) (d)において生成されたノイズに、(c)により選択されたノイズ乗数決定手段によって決定されたノイズ乗数を乗じてノイズ乗算結果を取得するステップと、
    (f) 前記ノイズ乗算結果に前記閾値を加算してノイズ加算閾値を取得するステップと、
    (g) 前記ノイズ加算閾値にもとづいて、前記グレイレベルの第1の数より小さい第2の数のグレイレベルを有するように、前記マルチレベルグレイスケール画素の値を減少させるステップと、
    (h) (g)による減少プロセスの結果として誤差値を生成するステップと、
    (i) 誤差値を隣接する画素のマルチレベルグレイスケール画素に拡散するステップと、
    を含
    前記画像分類は、少なくとも連続トーン、テキストの一つを含み、
    前記複数のノイズ乗数決定手段は相互に異なり、前記マルチレベルグレイスケール画素の値にもとづいて相互に異なるノイズ乗数を決定する、
    画像データ処理方法。
JP26177998A 1997-09-23 1998-09-16 画像データ処理システム及び画像データ処理方法 Expired - Fee Related JP4121631B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US5975897P 1997-09-23 1997-09-23
US059758 1997-09-23

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11164146A JPH11164146A (ja) 1999-06-18
JP4121631B2 true JP4121631B2 (ja) 2008-07-23

Family

ID=22025025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26177998A Expired - Fee Related JP4121631B2 (ja) 1997-09-23 1998-09-16 画像データ処理システム及び画像データ処理方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6449061B2 (ja)
EP (1) EP0903932B1 (ja)
JP (1) JP4121631B2 (ja)
DE (1) DE69837462T2 (ja)

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3921678B2 (ja) * 1998-02-24 2007-05-30 ソニー株式会社 画像処理方法および装置
EP1095505A1 (en) * 1998-07-01 2001-05-02 Equator Technologies, Inc. Image processing circuit and method for modifying a pixel value
JP2000287086A (ja) * 1999-03-31 2000-10-13 Minolta Co Ltd 画像処理装置
JP3999406B2 (ja) * 1999-05-18 2007-10-31 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 拡散率の適応化を用いた誤差拡散方法及び装置
US6671068B1 (en) * 1999-09-30 2003-12-30 Sharp Laboratories Of America, Inc. Adaptive error diffusion with improved edge and sharpness perception
US6956673B2 (en) * 2000-03-02 2005-10-18 Minolta Co., Ltd. Image processing apparatus and method to reduce gray levels of image
JP4335467B2 (ja) * 2000-03-07 2009-09-30 セイコーインスツル株式会社 濃淡画像の階調再現方法および装置
JP3583048B2 (ja) * 2000-03-10 2004-10-27 富士通株式会社 画像処理方法、その装置及びその記憶媒体
EP1331804A3 (en) * 2002-01-24 2003-11-19 Ricoh Company, Ltd. Image forming device, image forming method, computer program, and recording medium
JP2003338928A (ja) * 2002-05-21 2003-11-28 Nec Corp 画像信号の誤差拡散処理回路
JP2005252695A (ja) * 2004-03-04 2005-09-15 Sony Corp 誤差拡散処理方法、画像信号処理装置、印刷装置、プログラム及びデータテーブル構造
US7369276B2 (en) * 2004-03-05 2008-05-06 Eastman Kodak Company Multi-level halftoning providing improved texture uniformity
US8022909B2 (en) * 2004-12-08 2011-09-20 Via Technologies, Inc. System, method, and apparatus for generating grayscales in an LCD panel
EP1758071A1 (en) * 2005-08-22 2007-02-28 Deutsche Thomson-Brandt Gmbh Method and device for processing video data to be displayed on a display device
US7697074B2 (en) * 2006-02-08 2010-04-13 Broadcom Corporation System and method for video processing demonstration
CN100393099C (zh) * 2006-08-31 2008-06-04 北京北大方正电子有限公司 调频调幅混合网点层次连续调控制方法
US8314959B2 (en) * 2007-07-03 2012-11-20 Xerox Corporation Adaptive cycle up convergence criteria
WO2009031165A1 (en) * 2007-09-03 2009-03-12 Telecom Italia S.P.A. Image processing method and apparatus
US7869095B2 (en) * 2007-11-01 2011-01-11 Xerox Corporation System and method to perturb error diffusion patterns
US8018623B2 (en) * 2008-02-29 2011-09-13 Eastman Kodak Company Multi-level halftoning providing reduced error diffusion artifacts
JP5282787B2 (ja) * 2008-12-03 2013-09-04 富士通株式会社 表示装置及び表示制御プログラム
JP5035400B2 (ja) * 2010-08-06 2012-09-26 ブラザー工業株式会社 画像形成装置及び画像形成プログラム
JP5505355B2 (ja) * 2011-03-31 2014-05-28 ブラザー工業株式会社 画像処理装置およびプログラム

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5760772A (en) * 1980-09-29 1982-04-12 Tomokazu Kato Picture processing device
US4654721A (en) * 1985-04-12 1987-03-31 International Business Machines Corporation System for reproducing multi-level digital images on a bi-level printer of fixed dot size
DE69033372T2 (de) * 1989-04-27 2000-05-11 Canon Kk Bildverarbeitungsvorrichtung
US5608821A (en) * 1994-08-03 1997-03-04 Xerox Corporation Method of high addressability error diffusion
US5528384A (en) 1994-08-03 1996-06-18 Xerox Corporation System and method for implementing fast high addressability error diffusion process
US6427030B1 (en) 1994-08-03 2002-07-30 Xerox Corporation Method and system for image conversion utilizing dynamic error diffusion
JPH08237483A (ja) 1994-12-01 1996-09-13 Xerox Corp イメージデータを処理するためのシステム及び方法
US5805738A (en) 1995-12-21 1998-09-08 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and method
US5809177A (en) * 1996-06-06 1998-09-15 Xerox Corporation Hybrid error diffusion pattern shifting reduction using programmable threshold perturbation

Also Published As

Publication number Publication date
DE69837462D1 (de) 2007-05-16
EP0903932A2 (en) 1999-03-24
US6449061B2 (en) 2002-09-10
JPH11164146A (ja) 1999-06-18
US20010015816A1 (en) 2001-08-23
EP0903932B1 (en) 2007-04-04
DE69837462T2 (de) 2007-12-20
EP0903932A3 (en) 2000-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4121631B2 (ja) 画像データ処理システム及び画像データ処理方法
US5809177A (en) Hybrid error diffusion pattern shifting reduction using programmable threshold perturbation
US5880857A (en) Error diffusion pattern shifting reduction through programmable threshold perturbation
US5870503A (en) Image processing apparatus using error diffusion technique
US5488673A (en) Image processing with fixed or variable threshold
US5353127A (en) Method for quantization gray level pixel data with extended distribution set
US5394250A (en) Image processing capable of handling multi-level image data without deterioration of image quality in highlight areas
US6011878A (en) Image processing method and apparatus
US5805738A (en) Image processing apparatus and method
US5289294A (en) Image processing apparatus
JPH05219377A (ja) 画像内画素値量子化方法
US5835238A (en) Phantom level edge enhanced error diffusion
US5805724A (en) Method and system for hybrid error diffusion processing of image information using dynamic screens based on brightness/darkness settings
US5822464A (en) Method and system for processing image information using video dependent dampened screening and error diffusion
US6233360B1 (en) Method and system for hybrid error diffusion processing of image information using adaptive white and black reference values
JPH1070659A (ja) 誤差拡散方法及びシステム
JPH1070661A (ja) 誤差拡散方法及び誤差拡散システム
US5204760A (en) System and method for converting continuous half tone image into pseudo half tone image
US6333793B1 (en) Image quality in error diffusion scheme
JP4068181B2 (ja) マルチレベル階調画素値のレベル数減少方法及びシステム
JP3223803B2 (ja) 画像処理装置
US7027183B2 (en) Image processing apparatus and method allowing control of degree of edge enhancement
US8422080B2 (en) Image processing apparatus and image processing method in which composite tone pixel data is provided based on tone pixel data generated by error diffusion processing and dither processing
JP4107108B2 (ja) 画像処理方法および装置
JPH0738767A (ja) 画像2値化処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070828

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080401

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080430

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120509

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130509

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130509

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees