JP4335467B2 - 濃淡画像の階調再現方法および装置 - Google Patents

濃淡画像の階調再現方法および装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、濃淡画像の階調を3値以上の多値に変換する濃淡画像の階調再現方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタにおいて、1ドットをインクの有無、すなわち2値で表現する方式に対し、1ドットを濃淡インクを使い分けてプリントしたり、またドットの大きさを変えてプリントする、すなわち1ドットを多値で表現する方式のプリンタがある。このような方式のプリンタでは、2値の場合に比べて、階調の変化を滑らかに表現することができ、またハイライト部分でのドットを目立たなくできるというメリットがある。多値方式のプリンタでプリントするには、原画像の濃淡の階調を2値化ではなく、多値(少なくも3値)に変換する多値化処理が必要である。
【0003】
ここで多値化の対象となる入力画像データは、その階調数が十分(例えば256値)ある必要がある。また、多値化の多値とは、入力画像データの階調数より小さく、2より大きい値であり、例えば3値である。
【0004】
多値化するにあたっては、2値化でも有用な誤差拡散法を用いることができる。誤差拡散法とは、入力画像データを多値化する際、多値化の前後で発生する誤差を、重み係数による比率に基づいて後続の誤差のデータに拡散する手法である。前記誤差拡散法によると、多値化時に発生した階調の誤差を周囲の画素に拡散して誤差を解消し、濃淡画像の再現性を良好なものとしている。
【0005】
このような多値化−誤差拡散法による濃淡画像の階調再現方法を実施する装置としては、特開平11−17946号公報に記載された階調再現装置(以下、従来技術と称する)が知られている。
【0006】
前記公報に記載された前記従来技術には、多値化として3値化が例示されており、また不図示のホストコンピュータから入力される例えば256値(値0〜値255)で表される画素ごとの入力画像データが3値、例えば白色〔0〕、灰色〔1〕、黒色〔2〕で表される3値データ(多値データの一種)に変換されるものとして記述されている。
【0007】
図43に示すように、従来技術21は、3値化−誤差拡散法による階調再現装置の基本的構成として、ある特定の画素(注目画素)の入力画像データに補正誤差を加算して補正し補正データとする加算器22と、前記加算器22により得られた補正データを2個の閾値により3値化する3値化部23と、前記3値化部23により得られた3値データを記憶する3値データメモリ24と、注目画素についての前記補正データと3値データとの間の誤差を検出する誤差検出部25と、前記誤差検出部25で検出した誤差を注目画素の周囲に位置する未処理の画素(周囲画素)に対してどのように拡散するかという拡散具合を決める重み係数に基づいて前記周囲画素に拡散する誤差拡散器26と、前記誤差拡散器26により決められた誤差を画素ごとに蓄積した後、蓄積した誤差を補正誤差として前記加算器22に転送する誤差メモリ27とを備えている。
【0008】
前記3値化部23では、補正データを2個の閾値、例えば値64の第1の閾値、値192の第2の閾値により3値化する。ここで、値64は値0と値128との中間値、また値192は値128と値255との中間値である。
【0009】
これにより、3値化部23は、補正データが値63以下のとき補正データを3値データのうちの白色〔0〕とし、補正データが値63〜値192の範囲内のとき補正データを3値データのうちの灰色〔1〕とし、補正データが値193以上のとき補正データを3値データのうち黒色〔2〕とする。
【0010】
また、前記入力画像データが前記のように例えば値0〜値255で表現されるのに対して、前記補正データは、入力画像データに補正誤差が加算されるので値0未満のときもあり、値255を越えるときもある。
【0011】
誤差メモリ27から加算器22に転送される補正誤差は、上下に変動する振動状態を帯びている。したがって、入力画像データに補正誤差が加算された補正データも、補正誤差と同じ振幅の振動状態を帯びている。
【0012】
次に、前記従来技術21の前記基本的構成により、図44に示すテスト画像29の画素ごとの入力画像データを3値化した場合について述べる。
【0013】
図44にテスト画像29の平面図を示している。前記テスト画像29は、横が256ドット、縦が64ドットであり、横方向に黒ベタから白ベタにかけて階調が連続的に変化している。
【0014】
前記図44のテスト画像29のデータ値の分布図を図45に示している。図45は、その横軸が前記図44のテスト画像29の横方向の位置に対応されており、縦軸が前記テスト画像29の階調を値0〜値255の256値の範囲のデータ値で示しており、黒ベタが値255、白ベタが値0となっている。
【0015】
前記図44のテスト画像29を、前記図43の従来技術21の前記基本的構成により3値化して階調を再現する。すると、3値化するための2個の閾値が前記のように値64、値192と互いに広い間隔をあけて固定された閾値であるため、振動状態を帯びている補正データが2個の閾値の間に収まってしまい、2個の閾値の外側に突出する部分がなくなる。
【0016】
これにより得られた再現画像の概念平面図を図46に示している。図46の再現画像では、白ベタ部分からある程度の淡階調まで白色ドットおよび灰色ドットによる階調再現領域31が再現されており、また黒ベタ部分からある程度の濃階調まで黒色ドットおよび灰色ドットによる階調再現領域32が再現されているが、白ベタ部分と黒ベタ部分との中央部に位置する中間色階調で灰色ベタの領域33が生じ、前記灰色ベタの領域33が本来存在しない輪郭として認識され、その結果、階調に不連続性が発生するものとなる。
【0017】
前記図46の再現画像をドット分布で表現したドット分布図が図47である。図47のドット分布図に示すように、中間色階調で黒色ドットBLや白色ドットWHが無く、灰色ドットGRのみの領域が発生する。
【0018】
このような中間色階調で生ずる灰色ベタの領域33による階調の不連続性を解消するため、前記従来技術21では、前記図43に示すように、前記基本的構成に対してウィンドウ内画素検定部28が付加されている。
【0019】
前記ウィンドウ内画素検定部28は、前記3値データメモリ24における所定のウィンドウ(図43の符号28中に斜線で示している)内に存する複数個の画素の3値データの全数が灰色〔1〕であるかどうかを検定する。
【0020】
そして、前記所定のウィンドウ内の画素の3値データの中に白色〔0〕や黒色〔2〕がある場合、前記3値化部23は、前記のような通常の3値化処理、すなわち値64の閾値および値192の閾値により3値化する。
【0021】
一方、前記所定のウィンドウ内の画素の3値データの全数が灰色〔1〕である場合には、3値化部23は、特別の3値化処理、つまり前記2個の閾値の間隔を狭めるように変更、具体的には前記値64の閾値を値120の閾値に変更し、値192の閾値を値136の閾値に変更する。
【0022】
これにより、3値化部23は、補正データが値119以下のとき補正データを3値データのうちの白色〔0〕とし、補正データが値120〜値136の範囲内のとき補正データを3値データのうちの灰色〔1〕とし、補正データが値137以上のとき補正データを3値データのうちの黒色〔2〕とする。
【0023】
前記のように閾値の間隔を狭めると、3値化の結果が灰色〔1〕となる確率が減少し、白色〔0〕および黒色〔2〕が発生しやすくなる。その結果、中間色階調において、2個の閾値の外側に振動を帯びた補正データが突出する。したがって、灰色〔1〕だけではなく、白色〔0〕およひ黒色〔2〕も3値化され、プリント(画像再現)時に、灰色ドット、白色ドットおよび黒色ドットが適度に混在し、前記ような灰色のベタ(図27の符号33参照)が発生せず、中間色階調でも連続的な階調が実現される。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来技術21(図43参照)にあっては、前記のように、前記3値データメモリ24における所定のウィンドウ内に存する複数個の画素の3値データの全数が1(灰色)であると検定すると、2個の閾値の間隔を狭める。
【0025】
しかしながら、前記従来技術21にあっては、次のような問題点がある。
【0026】
(1)2個の閾値の間隔を実際にどの程度狭めれば、中間色階調において灰色ドット、黒色ドットおよび白色ドットが適度に混在するようになるのか判断する基準がない。
【0027】
2個の閾値の間隔を狭め過ぎると、中間色階調において黒色ドットや白色ドットが多くなりすぎ、灰色ドットが少なくなりすぎる。一方、2個の閾値の間隔の狭め方が足りないと、中間色階調における灰色のベタが解消されない。
【0028】
従来技術21は、このように適度の閾値の判断基準がない結果、実用性に乏しい技術となっている。
【0029】
(2)3値データメモリにおける所定ウィンドウ内にある複数個の画素の3値データを読み出し、それら3値データの全数が1(灰色)であるかどうかを検出する必要があるので、アルゴリズムが複雑化する。
【0030】
本発明の主たる目的は、中間色階調に連続性を持たせるために好適な閾値の間隔を確実に実現できる判断基準を有する濃淡画像の階調再現方法および装置を提供することにある。
【0031】
本発明の他の目的は、所定範囲の多値データの全数が同一値がどうかを検出する必要がなく、アルゴリズムが簡素化された濃淡画像の階調再現装置を提供することにある。
【0032】
【課題を解決する為の手段】
前記主たる目的を達成するため、本発明の濃淡画像の階調再現方法は、濃淡画像の入力画像データの階調を少なくとも2組の閾値組により少なくとも3値に多値化した多値データに変換して階調を再現する際に、多値化前後のデータ間の階調の誤差を、重み係数により決められた拡散具合に基づいて補正誤差として、連続して入力される複数個の後続の入力画像データに拡散して補正データとし、前記補正データを多値化する誤差拡散法による濃淡画像の階調再現方法であって、前記入力画像データの階調に対応する複数の閾値からなる前記閾値組が予め閾値ルックアップテーブルに設定されているものであって、前記重み係数に依存して変動する前記補正誤差の振幅に連動して変動する前記補正データの振幅が、少なくとも最濃色の階調と最淡色の階調との中間の中間色階調において、前記閾値組で挟まれる領域を超える部分および超えない部分を有するように前記閾値組間の間隔が設定されていることを特徴とする濃淡画像の階調再現方法である。
【0033】
同じく前記主たる目的を達成するため、本発明の濃淡画像の階調再現方法は、上記に記載された誤差拡散法による濃淡画像の階調再現方法であって、前記入力画像データのダイナミックレンジの最小値、最小値近傍、最大値および最大値近傍においては振幅の制限値が前記ダイナミックレンジの他の領域に対して小さく、前記ダイナミックレンジの中央および中央付近における前記振幅の制限値が前記ダイナミックレンジの他の領域に対して大きくなるように局所的に前記振幅の制限値を変化させ、前記入力画像データの階調に対応して振幅を前記振幅の制限値に応じて制限させた擬似乱数を発生させ、前記入力画像データに前記擬似乱数を加えることを特徴とする濃淡画像の階調再現方法である。
【0034】
また前記他の目的を達成するため、本発明の濃淡画像の階調再現方法は、前記重み係数に応じた前記閾値の間隔が予め設定されていると共に、前記入力画像データの階調に応じた前記閾値が予め設定された閾値ルックアップテーブルを用い、
前記閾値ルックアップテーブルを参照して、前記閾値の間隔を決定すると共に、前記入力画像データを前記閾値ルックアップテーブルに入力し、前記閾値ルックアップテーブルにより前記入力画像データの階調に応じた前記閾値を決定することを特徴とする濃淡画像の階調再現方法である。
【0035】
同じく前記主たる目的を達成するため、本発明の濃淡画像の階調再現方法は、前記擬似乱数の振幅は、特定の値以内に制限されるるようにし、また入力画像データの値に応じて可変であるようにし、また入力画像データがゼロあるいはダイナミックレンジの最大値においてゼロであるようにし、さらに入力画像データに対して滑らかに変化する値であるようにする。
【0036】
また、前記主たる目的を達成するため、本発明の濃淡画像の階調再現方法は、前記入力画像データに応じた前記擬似乱数の振幅の制限値が予め設定された振幅制限値ルックアップテーブルを参照して、前期擬似乱数の振幅を決定することを特徴とする濃淡画像の階調再現方法である。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の濃淡画像の階調再現方法および装置の実施形態を図を参照しながら説明する。
【0038】
図1〜図5に本発明の濃淡画像の階調再現装置の一実施形態を示している。
【0039】
本実施形態の階調再現装置を説明する前に、本実施形態の階調再現装置を一部に含む画像処理システムについて述べる。
【0040】
前記画像処理システムは、図2に示すように、ホストコンピュータ1と、前記ホストコンピュータ1に接続されたプリンタ2とを備えている。
【0041】
ここで、ホストコンピュータ1は、原画像のデータをプリンタ2に転送するものである。
【0042】
前記ホストコンピュータ1から転送される原画像のデータとしては、例えば、不図示のイメージスキャナにより読み込んだ画像データ、ホストコンピュータ1の記憶手段に蓄積されている画像データ、またはホストコンピュータ1で人工的に作られたコンピュータグラフィックス等の画像データがある。
【0043】
プリンタ2は、前記ホストコンピュータ1から原画像のデータを入力し、画素ごとに例えば256値(値0〜値255)等の多階調の画像データ(入力画像データ)に表現する画像データ入力手段3と、前記画像データ入力手段3から転送されてきた画像データを入力し、3値データ(例えば白色[0],灰色[1],黒色[2]と3値化されたデータ)に変換するものであり、本実施形態の階調再現装置に相当する3値化処理手段4と、前記3値化処理手段4から出力された3値データに基づいてプリント(階調再現)する3値データプリント手段5とを備えている。
【0044】
3値化処理手段4(階調再現装置)の構成を図1に示している。
【0045】
図1に示すように、3値化処理手段4は、3値化−誤差拡散法による階調再現のための基本的構成として、前記ホストコンピュータ1(図2参照)から入力される注目画素の入力画像データINに擬似乱数FNを加算する加算器A13と、擬似乱数FNを発生する擬似乱数部12と、擬似乱数FNを付加した入力画像データINに補正誤差MEを加算して補正し補正データMIとする加算器B6と、前記加算器B6により得られた補正データMIを2組の閾値により3値化する3値化部7と、注目画素についての前記補正データMIと3値化部7により3値化された注目画素についての3値データとの間の誤差を算出する誤差算出部8と、前記誤差算出部8で算出した誤差を所定の重み係数により周囲画素に拡散させる誤差拡散部9と、前記誤差拡散部9により拡散された誤差を画素ごとに蓄積し且つ蓄積した誤差を補正誤差MEとして前記加算器22に転送する誤差メモリ10とを備えている。
【0046】
前記誤差拡散部9による誤差拡散時に用いられる重み係数とは、誤差を拡散する周囲画素の範囲、また誤差を周囲画素に拡散するときの個々の画素に対する拡散割合を表すものである。
【0047】
前記重み係数の具体例を挙げて説明すると、図1の誤差拡散部9において、注目画素を×とし、誤差Erを拡散する未処理の周囲画素の範囲をA,B,C,D,E,Fの6個の画素とした場合、また前記画素A〜Fに対する拡散割合を例えば次のようにする。
【0048】
画素Aに対して、(3/10)×Er。
【0049】
画素Bに対して、(1/10)×Er。
【0050】
画素Cに対して、(1/10)×Er。
【0051】
画素Dに対して、(3/10)×Er。
【0052】
画素Eに対して、(1/10)×Er。
【0053】
画素Fに対して、(1/10)×Er。
【0054】
そして、誤差メモリ10において画素A〜Fに蓄積された誤差は、それぞれの画素A〜Fが注目画素の入力画像データINとして入力されたとき、前記加算器6に転送されて補正誤差MEとして前記入力画像データINに加算される。
【0055】
さらに、前記3値化処理手段4には、2組の閾値の大きさおよび2組の閾値の間隔を決めるときに参照する閾値ルックアップテーブル(以下、閾値LUTと略称する)11が設けられている。
【0056】
閾値としては、例えば3値化する場合であれば、前記のように例えば値64の第1の閾値と値192の第2の閾値のように、2個の値を用いればよいが、本実施形態では、これを拡張し、入力画像データの大きさに応じた閾値が用いられるようにした場合について説明する。すなわち、本実施形態では、値0〜値255の256通りの値に対し、それぞれ256個の閾値からなる閾値組が定義され、前記閾値2組を用いて3値化処理を行うものとしている。
【0057】
前記補正誤差の振幅は、前記重み係数の態様に依存している。すなわち、誤差を拡散する周囲画素の数が多いほど、補正誤差の振幅が小さくなる。
【0058】
また、補正誤差の振幅(補正データの振幅に等しい)に対して2組の閾値の間隔を狭め過ぎると、2組の閾値の間に補正データがほとんどなくなり、2組の閾値の外側に突出する補正データがほとんどとなる。その結果、再現画像は、原画像に比べて、黒色や白色が多くなりすぎ、灰色が少なくなりすぎる。
【0059】
一方、補正誤差の振幅に対して閾値の間隔の狭め方が足りない(広すぎると)と、2組の閾値の間に補正データがほとんど収まり、2組の閾値の外側に突出する補正データがなくなる。その結果、灰色が多くなりすぎ、灰色のベタが発生する。
【0060】
3値データプリント手段5は、本実施形態では、画像の濃淡をドットの濃淡により表現してプリントするようになっており、黒色を濃いドット、灰色を淡いドット、白色をドット無しとしている。以下の説明では、濃いドットを黒色ドット、淡いドットを灰色ドット、ドット無しを白色ドットというものとする。
【0061】
本実施形態では、3値データが[0]のとき白色ドット、[1]のとき灰色ドット、[2]のとき黒色ドットとする。
【0062】
なお、このように画像の濃淡をドットの濃淡で表現する他に、例えばドットの大小で表現するようにしてもよい。
【0063】
前記のように構成された3値化処理手段4の動作について、図1、図2の構成図および図3のフローチャートを参照して次に述べる。
【0064】
まず、原画像を縦横に並べた画素に区分し、前記画素を縦方向の行、横方向の列で表現すると、3値化処理手段4が0行、0列の画素から読み込み始めて(図3のStep1)、i行、j列の画素(注目画素)の入力画像データPijを読み込む(Step2)。次に擬似乱数部より発生される擬似乱数を、読み込んだ入力画像データに付加する(Step3)。
【0065】
次いで、前記注目画素の周囲画素から拡散、蓄積された注目画素に対する誤差を補正誤差として、誤差メモリ10から読み込む(Step4)。
【0066】
そして、前記誤差メモリ10から読み込んだ補正誤差を加算器B6において、前記注目画素の入力画像データPijに加算して補正し、補正データを計算する(Step5)。
【0067】
また、閾値LUT11が注目画素の入力画像データPijに応じて2個の閾値を算出する(Step6)。
【0068】
次いで、3値化部7において、前記補正データと前記2個の閾値とを比較し、前記補正データを3値化し、3値データとする(Step7)。
【0069】
また、誤差算出部8において前記補正データと前記3値データとを比較することにより発生する誤差Eijを算出する(Step8)。
【0070】
次いで、誤差拡散部9が、前記誤差Eijを所定の重み係数により周囲画素に拡散して、誤差メモリ10の内容を更新し、画素ごとに誤差を蓄積する(Step9)。
【0071】
このようにしてj列の画素の処理が終了したら、j=j+1、すなわち列を1列進める(Step10)。そして、列の画素の処理を順次進め、当該行の最後の列の画素に達したら(Step11)、i=i+1、すなわち行を1行進めて、j=0すなわちその行の最初の列から処理を始め(Step12)、行を変えるたびに誤差メモリ10の中を1ライン分シフトし、最後の行が終了したら、全処理を完了する(Step13,14)。
【0072】
前記のように誤差メモリ10から読み込んだ補正誤差を加算器B6で入力画像データに加算して補正データを計算するStep5の動作、閾値LUT11が入力画像データから2個の閾値を算出するStep6の動作、3値化部7で補正データと2個の閾値とを比較して補正データを3値化するStep7の動作等に係わる部分を図4、図5を参照して次に詳しく述べる。なお、以下の説明においては、最初は擬似乱数の付加は行わないものとして説明する。
【0073】
図4は、前記3値化処理手段4(図1参照)における各種パラメータを説明するためのグラフであり、パラメータとして2組の閾値T1,T2、入力画像データIN、補正誤差ME、補正データMIを示している。パラメータはここでは過渡的な影響を避けるため、画像の中央部分の横方向1ラインの各ドットを処理する際の値を調べ表示している。
【0074】
前記入力画像データINとしては、本実施形態では、前記図44に示すような黒ベタから白ベタにかけて階調が連続的に変化しているテスト画像のデータとしている。前記入力画像データINに補正誤差MEを加算したものが、補正データMIである。前記補正データMIを閾値T1,T2と比較して3値化する。ここでは、例として閾値の形状として入力画像データとともに単調に増加する形状が用いられているが、本質的には2組の閾値の間隔が重要であり、本発明の閾値は本実施形態の形状に限定されるものではない。
【0075】
図5は、前記図4のパラメータによる黒色ドットBL、灰色ドットGRおよび白色ドットWHのドット分布を示したドット分布図である。
【0076】
ここでは、横256値の画素、縦64値の画素で、横方向に0→255と順次変化し、縦方向に画素の値が一定である画像を用い、この画像に3値化処理を施し、各値の画素数を数えて縦方向に合計した。
【0077】
前記図4に示すように、補正データMIの上下の変動の振幅(補正誤差MEの振幅と同じ)を2組の閾値T1,T2の外側に突出させるように、閾値T1,T2の間隔を設定する。そのため、補正データMIの中間色階調で閾値T1より下方の黒色、閾値T1と閾値T2との間の灰色、閾値T2より上方の白色が適度に分布するものとなる。
【0078】
これにより、補正データMIの中間色階調でも振幅があるものとなる。すなわち、補正データMIの中間色階調において、補正誤差MEを加算されずに補正誤差MEの振幅が無くなる過渡的領域が発生することが防止される。
【0079】
したがって、図5のドット分布図に示すように、中間色階調にあって、黒色ドットBL、灰色ドットGRおよび白色ドットWHが適度に混在した状態となるので、灰色のベタが発生せず、連続性のある再現階調が実現される。
【0080】
【実施例】
次に、本発明の実施例について比較例を挙げて説明する。
【0081】
実施例1
実施例1を図6、図7および前記図1を参照して述べる。
【0082】
本実施例1では、重み係数を図7に示すようなAの態様としてあり、誤差を拡散する周囲画素の数が6個となっている(*は注目画素である)。補正誤差MEの振幅は重み係数Aの態様に依存しており、重み係数Aのように誤差を拡散する画素の数が比較的少ないと、補正誤差MEの振幅は図6に示すように比較的大きくなる。
【0083】
閾値LUT11(図1参照)には、図6に示すように、2組の閾値T1,T2の間隔が等間隔であり、且つ補正データMIの振幅(補正誤差MEの振幅と同じ)に比べて十分に狭くなるように設定されている。
【0084】
これにあっては、中間色階調で閾値T1,T2の間隔が補正データMIの振幅より小さく、中間色階調で黒色、灰色、白色が適度に分布して3値化されるので、補正データMIの中間色階調で振幅が過少となる過渡的領域(図10の符号TRを参照)が発生することが防止される。
【0085】
したがって、図7に示すように、中間色階調にあって、黒色ドットBL、灰色ドットGRおよび白色ドットWHが適度に混在した状態となるので、灰色のベタが発生せず、連続性のある再現階調が実現する。
【0086】
ただし、本実施例1では、前記図4,図5に示した実施形態に比べると、閾値T1,T2の間隔に比べて補正データMEの振幅が大きい。そのため、本実施例1の図7に示した灰色ドットGRの割合が、前記実施形態の図5に示した灰色ドットGRに比べると少なくなっている。このように灰色ドットGRがやや少ない結果、灰色ドットを活用するという観点からすると、本実施例1は前記実施形態に比べると、やや劣るといえる。
【0087】
実施例2
実施例2を図8、図9を参照して述べる。
【0088】
本実施例2では、重み係数を図9に示すようなBの態様としてあり、誤差を拡散する周囲画素の数が12個となっている。重み係数Bのように誤差を拡散する画素の数が前記実施例1の重み係数Aに比べて多いと、図8に示す補正誤差MEの振幅は前記実施例1(図6参照)に比べて小さくなる。一方、2組の閾値T1,T2の間隔は、図8に示すように、前記実施例1(図6参照)と同じものとなっている。
【0089】
本実施例2にあっては、図8に示すように、2組の閾値T1,T2の間隔が、補正データMIの振幅の大きさに比べると狭く、中間色階調で過渡的領域(図10の符号TRを参照)が発生することがないので、図9に示すように、中間色階調にあって、黒色ドットBL、灰色ドットGRおよび白色ドットWHが適度に混在した状態となり、灰色ベタが発生せず、再現階調の連続性が実現する。
【0090】
灰色ドットGRの数も適度に存在し、階調の再現性に優れたものとなる。
【0091】
比較例1
比較例1を図10、図11を参照して述べる。
【0092】
本比較例1では、図11に示すような重み係数を図示するCの態様としてあり、誤差を拡散する周囲画素の数が20個となっている。重み係数Cのように誤差を拡散する画素の数が前記実施例2の重み係数Bに比べてさらに多いものであると、図10に示すように補正誤差MEの振幅は前記実施例2(図8参照)に比べてさらに小さくなる。
【0093】
一方、閾値T1,T2の間隔は、前記実施例1(図6参照)、実施例2(図8参照)の場合と同じに設定されている。
【0094】
本比較例1では、補正誤差MEの振幅が非常に小さく、図10に示すように、閾値T1,T2の間隔が補正誤差MEの振幅の大きさに比べて広くなりすぎるので、中間色階調で閾値T1と閾値T2との間の灰色のみとなり、閾値T1より下方の黒色および閾値T2より上方の白色がなくなる過渡的状態TRが発生する。その結果、図11に示すように、中間色階調にあって、主に灰色ドットGRのみ存在する一方、黒色ドットBLおよび白色ドットWHが無くなり、灰色のベタが発生し、再現階調に不連続性が発生する。
【0095】
前記実施例1,2と前記比較例1から、次のことが確認された。
【0096】
補正誤差MEの振幅の大きさは、重み係数A,B,Cの態様に依存する。
【0097】
また、閾値T1,T2の間隔を補正データMIの振幅の大きさに比べて狭くすると、中間色階調で過渡的領域TRが発生せず、再現階調が連続性となる。一方、閾値T1,T2の間隔を補正データMIの振幅の大きさに比べて広くすると、中間色階調で過渡的領域TRが発生し、再現階調が不連続性となる。
【0098】
実施例3
実施例3を図12、図13を参照して述べる。
【0099】
本実施例3は、補正誤差MEの振幅の大きさに対して閾値T1,T2の間隔が過剰に狭い場合である。
【0100】
本実施例3では、図12に示すように、閾値T1,T2の間隔が補正誤差MEの振幅の大きさに比べて狭いので、前記比較例1のような過渡的状態TR(図10参照)が発生することはない。
【0101】
しかしながら、閾値T1,T2の間隔が過剰に狭いので、閾値T1,T2の間の灰色がほとんどなくなり、主に閾値T1,T2の外側の黒色および白色だけとなる。そのため、図13に示すように、中間色階調で黒色ドットBLおよび白色ドットWHが多くなりすぎ、灰色ドットGRが非常に少なくなる。
【0102】
本実施例3では、閾値T1,T2の間隔が補正データMIの振幅に対して、前記実施例1に比べて更に狭くなっている。したがって、階調の再現性が前記実施例1に比べて更に劣るものとなっている。
【0103】
本実施例3および前記実施例1に対して、前記実施例2では、中間色階調において黒色、白色および灰色を適度に混在させるために、補正誤差MEの振幅の大きさに対して狭すぎることのないように閾値T1,T2の間隔が好適に設定されている。
【0104】
前記実施例2と、前記実施例1および本実施例3とから、閾値T1,T2の間隔は、好適な階調再現性を得るに必要な適度の灰色を確保するだけの広さを持った間隔があることが好ましいことが確認された。
【0105】
実施例4
実施例4を図14、図15を参照して述べる。
【0106】
本実施例4では、図14に示すように、閾値T1,T2の間隔が黒色階調、白色階調付近の両端部で広いが、中間色階調の中央部で狭くなるように中細の曲線状とされている。
【0107】
本実施例4にあっては、中間色階調で閾値T1,T2の間隔が補正誤差MEの振幅に比べて狭いので、過渡的領域が発生せず、図15に示すように、黒色ドットBL、白色ドットWHおよび灰色ドットGRが適度に混在し、再現階調が連続性があるものとなる。
【0108】
比較例2
比較例2を図16、図17を参照して述べる。
【0109】
本比較例2では、図16に示すように、前記実施例4とは反対に、閾値T1,T2の間隔が中間色階調の中央部で最も広く、黒色階調、白色階調の両端部で最も狭くなるように中太の曲線状とされている。
【0110】
本比較例2にあっては、中間色階調で閾値T1,T2の間隔が補正誤差MEの振幅に比べて広いので、過渡的領域TRが発生し、図17に示すように、中間色階調で主に灰色GRのみとなり、階調に不連続性が発生する。
【0111】
前記実施例4と本比較例2とから、閾値T1,T2の間隔は、中間色階調において補正誤差MEの振幅の大きさに対して狭くすることが必要である一方、黒色階調、白色階調の両端部において補正誤差MEの振幅に比べて狭いか広いかは、階調の連続性の実現について無関係であることが確認された。
【0112】
実施例5
つぎに、一定値の画像データで特に値が中間色階調の再現について説明する。図18に示すテスト画像30の画素ごとの入力画像データを3値化した場合について述べる。
【0113】
図18にテスト画像40の平面図を示している。前記テスト画像40は、横が256ドット、縦が64ドットであり、すべての画素の値が中間色階調すなわちここでは128で一定である。
【0114】
図19は、図18のテスト画像40を3値化した場合の結果を32×32画素の領域について示す。ここで、斜線で示した画素は灰色ドット[1]を示す。すなわち、値が中間色階調で一定の画像については灰色ドット[1]のみで再現されてしまい、連続階調画像の白色ドット[0]、灰色ドット[1]、黒色ドット[2]が混在した場合とは異なった結果となる。
【0115】
そこで、本発明においては、入力画像データに擬似乱数を付加し、その後同様の処理を施すようにする。まず、図1において、擬似乱数部12を設け、擬似乱数FNを得る。図20は上記擬似乱数部12の構成を示すブロック図である。擬似乱数部12は、擬似乱数発生部14と振幅制限部15から構成される。上記擬似乱数発生部14における擬似乱数の発生方法は、公知の擬似乱数の発生方法でよい。発生した擬似乱数は、振幅制限部15において最大振幅を制限される。擬似乱数部12で得られる擬似乱数は加算器A13にて入力画像データINに加算される。擬似乱数を加算された入力画像データはその後同様の処理を施され3値化される。
【0116】
図21〜24は擬似乱数部にて発生した、擬似乱数を示す説明図である。横軸は発生する擬似乱数の発生順を示し、縦軸は擬似乱数の値を示す。図21は最大振幅が0の場合すなわち擬似乱数がない場合、図22は最大振幅が4の場合、図23は最大振幅が6の場合、図24は最大振幅が8の場合である。ここで、振幅とは振動の中心から振動の両端までの最大距離とする。各図において、波線は最大振幅を示す。ここで発生している擬似乱数は、それぞれ最大振幅以内の振幅でほぼランダムに発生している。
【0117】
振幅制限部における振幅の制限は、例えば擬似乱数発生部にて発生した擬似乱数を制限する振幅の値で割り、その余りを取るなどの方法が知られており、そのような方法を用いればよい。この場合、元の乱数の符号は振幅制限後も保存する。
【0118】
図25〜28は画像30に対して、図4と同様、3値化処理手段4(図1参照)における各種パラメータを説明するためのグラフである。図25は擬似乱数の振幅がゼロすなわち擬似乱数が付加されない場合である。この場合はすべての値が定常的な状態となり、補正データMIは閾値T1、T2の間に常にあるため、灰色ドット[1]しか出力されない。ここで、閾値T1、T2は、図4の場合と同様に入力画像データに応じて可変であるが、入力画像データが一定であるため、図25中の閾値T1、T2も一定値となっている。
【0119】
図26は擬似乱数の振幅が4の場合で、入力画像データINに擬似乱数が付加されて振動が生じ、補正誤差ME、補正データMIにも振動が生じる。しかし、補正データMIは閾値閾値T1、T2の間にあるため、灰色ドット[1]しか出力されない。図27、図28はそれぞれ擬似乱数の振幅が6,8の場合である。これらの場合は、入力画像データINの振動が大きくなり、その結果補正誤差ME、補正データMIの振動も大きくなって、補正データMIが閾値T1、T2を越えて白色ドット[0]や黒色ドット[2]も灰色ドット[1]とともに発生するようになる。
【0120】
図29および図30は、図23および図24の擬似乱数に対する、図18の画像を3値化した場合の結果を32×32の領域について示したものである。ここで斜線で示した画素は灰色ドット[1]、白で示した画素は白色ドット[0]、黒で示した画素は黒色ドット[2]である。このように一定の大きさの擬似乱数を入力画像データに付加することにより、灰色ドット[1]とともに白色ドット[0]や黒色ドット[2]が混在して発生させることができる。図23の振幅6の場合は、灰色ドット[1]に対して白色ドット[0]と黒色ドット[2]が偏って分布しているが、図24の振幅が8の場合は、灰色ドット[1]に対して白色ドット[0]と黒色ドット[2]が適度に混在し、連続階調画像の場合と同様の結果を得ることができるようになった。
【0121】
実施例6
図31および図32は一定値ゼロの画像を3値化した結果を32×32の領域で示す。図31は擬似乱数を付加せずに3値化した結果である。この場合は、白色ドット[0]しか発生していない。一方図32は振幅8の擬似乱数を入力画像データに付加した場合の平面図である。この場合、白色ドット[0]の中に灰色ドット[1]が発生している。本来一定値ゼロの画像に対しては、本来3値化処理行っても、白色ドット[0]のみが再現されることが望ましい。しかし、本例では擬似乱数を付加することにより、画質の低下につながる不要なドットが発生してしまうという問題がある。
【0122】
そこで本発明では、擬似乱数の最大振幅を入力画像データの値によって変えられるようにした。また、入力画像データがゼロやダイナミックレンジの最大値のときには、擬似乱数の値をゼロにするようにした。図33は図32における、振幅制限部15の構成を表すブロック図である。振幅制限部15は振幅変換部16と振幅テーブル17とからなる。振幅テーブル17では、入力画像データの値に対する擬似乱数の制限振幅の値が格納されている。すなわち、入力画像データの値値0〜値255の256通りの値に対し、それぞれ256個の値からなる振幅制限値が記憶されている。振幅変換部16では、入力画像データの値に基づいて振幅テーブル17を参照して得られる制限振幅の値を用いて、擬似乱数の振幅を変換する。
【0123】
図34および図35は振幅テーブルの具体例を示す説明図である。横軸は入力画像データの値、縦軸は振幅制限値である。図34では、入力画像データが0〜7および248〜255の幅8の領域においては、振幅制限値がゼロすなわち擬似乱数がなく、他の領域においては振幅制限値が8で、擬似乱数の振幅の最大値が8となる。この場合先に述べた一定値ゼロの画像に対しては、擬似乱数の発生がなく、図31のような再現が得られ、不要なドットが発生することがない。しかしながら、図34のような振幅の場合、連続階調画像において、ある階調から急に擬似乱数が発生し、階調再現に不連続性が生じてしまうという問題がある。図35は他の振幅テーブルの具体例を示す説明図である。図35の場合、入力画像データの取り得る最大、最小値では擬似乱数の振幅はゼロで、そこから振動値および傾きが連続的に変化するようになっている。そのため、連続的な階調画像の再現においても不連続性が生じず、なおかつ不要なドットの発生がない再現が得られる。
【0124】
このような振幅制限の特性を有する擬似乱数を入力画像データに付加することにより、中間色データにおいては白色ドット[0]、灰色ドット[1]、黒色ドット[2]が混在する再現が得られ、階調の変化が滑らかに表現でき、白ベタや黒ベタの再現においては、不要なドットが再現されず、さらに連続階調画像の再現でも不連続性がなく、良好な階調再現が可能となった。
【0125】
実施例7
中間階調部分において、白色ドット[0]、灰色ドット[1]、黒色ドット[2]の比率は、前述のように閾値の間隔で変化する。図39、図40、図41は閾値の幅をそれぞれ18、24、28とした場合の、図5と同様なドット分布図である。図5および図39〜41より分かるように、閾値の間隔が広いほど中間階調部分において灰色ドット[1]の比率は高くなり、閾値の間隔が狭いほど中間階調部分において灰色ドット[1]の比率は低くなる。そして、閾値の間隔が十分広い場合が、図47に示した従来の3値化に拡張した誤差拡散法であり、灰色ドット[1]しか生じない部分が生じる場合である。また、閾値の間隔がない場合が、閾値がひととおりの従来の2値化誤差拡散法であり、灰色ドット[1]の発生がない場合である。
【0126】
白色ドット[0]、灰色ドット[1]、黒色ドット[2]の3種類のドットを用いて階調の再現を行う場合、灰色ドット[1]の存在を十分に活かすため、中間階調部分において灰色ドット[1]の比率をなるべく高く取り、なおかつ従来の3値化に拡張した誤差拡散法のように、灰色ベタの領域が生じないようにすることが望ましい。そのためには、灰色ドット[1]の比率を100%に近く、なおかつ100%以下の値にする必要がある。例えば、図39〜41の場合においては、図41の場合が中間階調部分において灰色ドット[1]の比率が高くなる。しかしながら、このようなドット比率の場合は中間階調部分において灰色ドット[1]の比率が多く、白色ドット[0]と黒色ドット[2]の分布が途切れて階調の不連続性が感じられてしまい、好ましくない。
【0127】
一方、誤差拡散法では、100%近くの分布比率を細かく制御することは閾値間隔の変更のみでは、困難である。それは、この領域では閾値間隔のわずかな違いによりドットの分布比率の挙動が大きく変化しやすいためである。
【0128】
そこで、本発明では擬似乱数の最大振幅を入力値のダイナミックレンジの中央値あるいはその付近の値に対しては、擬似乱数の最大振幅をわずかに大きくするようにした。
【0129】
図36は本発明による振幅制限値の具体例を示す説明図である。横軸は入力画像データの値、縦軸は振幅制限値である入力値のダイナミックレンジの中央値あるいはその付近の値に対して擬似乱数の最大振幅をわずかに大きくするようにしている。具体的には本例では、入力画像データ値が127および128の場合のみ、振幅制限値を9にしている。図42は本例における、ドット発生比率を示すドット分布図である。振幅制限値を入力値のダイナミックレンジの中央値あるいはその付近の値に対してわずかに上げることにより、疑似乱数の値がわずかに大きくなって入力データの値の変動が大きくなり、その結果灰色ドット[1]の発生がわずかに不安定になり、比率が低下し、図42のようなドット分布が得られる。図42のようなドット分布においては、灰色ドット[1]の比率が高く、なおかつ白色ドット[0]と黒色ドット[2]の分布が途切れることもなく、階調再現の連続性が保たれ、視覚的に良好な階調再現が得られるようになった。
図37および図38は本発明における振幅制限値の他の具体例を示す説明図である。図37では擬似乱数の最大振幅をわずかに大きくする度合いを図36の場合より増したものであり、入力画像データ値が127および129の場合、振幅制限値を9に、入力画像データ値が128の場合、振幅制限値を10にしている。図38では擬似乱数の最大振幅をわずかに大きくする入力画像データ値を複数とし、入力画像データ値が127および129の場合、振幅制限値を9にしている。
【0130】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されず、本発明の効果を奏する限り、種々の変形例が実施可能である。
【0131】
2組の閾値T1,T2の大きさや間隔を決定する手段としては、演算部(図示省略)が別に設られ、閾値T1,T2の大きさや互いの間隔をそれぞれ入力画像データや重み係数に応じて演算するようにしてもよいが、前記実施形態のように閾値LUT11が設けられていると、その都度、演算する必要がなくなるので、処理が簡素化される。
【0132】
また、多値化の一例としては、前記実施形態および実施例1〜7では3値化を挙げているが、4値化以上としてもよい。
【0133】
さらに、誤差拡散法として、前記実施形態では、狭義の誤差拡散法、すなわち注目画素について生じた誤差を所定の重み係数で未処理の周囲画素に拡散する手法を挙げているが、処理済の複数個の画素の誤差を所定の重み係数で集積し補正値を求める平均誤差最小法にも本発明が適用可能である。要するに、本発明にいて誤差拡散法とは、狭義の誤差拡散法の他に平均誤差最小法を含む広義の誤差拡散法を意味するものである。
【0134】
【発明の効果】
前記本発明の濃淡画像の階調再現方法および装置によると、次のような効果を奏する。
【0135】
(1)請求項1の濃淡画像の階調再現方法によると、補正画像データの中間色階調で誤差分の振幅が過少となる過渡的領域の発生を防止するように、閾値の間隔を決定するので、階調に連続性を持たせるための好適な閾値の間隔を確実に実現することができる。
【0136】
(2)請求項2の濃淡画像の階調再現方法によると、重み係数の態様により適度の閾値を決定するので、適度の閾値を容易に実現することができる。
【0137】
(3)請求項3の濃淡画像の階調再現方法によると、閾値LUTを参照して適度の閾値を決定するので、閾値の大きさや間隔をそれぞれ入力画像データや重み係数に応じてその都度、演算する場合に比べて、多値化処理を簡素化することができる。
【0138】
(4)補正画像データの中間色階調で誤差分の振幅が過少となる過渡的領域の発生を防止するように、閾値の間隔を決定するので、階調に連続性を持たせるための好適な閾値の間隔を確実に実現することができるとともに、擬似乱数の付加により一致値の中間階調データに対しても良好な階調再現が得られる。
【0139】
(5)入力画像データに対して擬似乱数の振幅を制御することにより、中間色データにおいては白色ドッ、灰色ドット、黒色ドットが混在する再現が得られ、階調の変化が滑らかに表現でき、白ベタや黒ベタの再現においては、不要なドットが再現されず、さらに連続階調画像の再現でも不連続性がなく、良好な階調再現が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の濃淡画像の階調再現装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の濃淡画像の階調再現装置を一部に含むシステムを示すブロック図である。
【図3】 図1の濃淡画像の階調再現装置による濃淡画像の階調再現方法を説明するためのフローチャートである。
【図4】 図1の濃淡画像の階調再現装置のパラメータの関係を説明するためのグラフである。
【図5】 図4のパラメータをもつ動作によるドット分布を示したグラフである。
【図6】 本発明の実施例1の濃淡画像の階調再現装置の閾値、補正誤差、補正データ等のパラメータの関係を説明するためのグラフである。
【図7】 図6のパラメータをもつ動作によるドット分布を示したグラフである。
【図8】 本発明の実施例2の濃淡画像の階調再現装置の閾値、補正誤差、補正データ等のパラメータの関係を説明するためのグラフである。
【図9】 図8のパラメータをもつ動作によるドット分布を示したグラフである。
【図10】 本発明の比較例1の濃淡画像の階調再現装置の閾値、補正誤差、補正データ等のパラメータの関係を説明するためのグラフである。
【図11】 図10のパラメータをもつ動作によるドット分布を示したグラフである。
【図12】 本発明の実施例3の濃淡画像の階調再現装置の閾値、補正誤差、補正データ等のパラメータの関係を説明するためのグラフである。
【図13】 図12のパラメータもつ動作によるドット分布を示したグラフである。
【図14】 本発明の実施例4の濃淡画像の階調再現装置の閾値、補正誤差、補正データ等のパラメータの関係を説明するためのグラフである。
【図15】 図14のパラメータをもつ動作によるドット分布を示したグラフである。
【図16】 本発明の比較例2の濃淡画像の階調再現装置の閾値、補正誤差、補正データ等のパラメータの関係を説明するためのグラフである。
【図17】 図16のパラメータをもつ動作によるドット分布を示したグラフである。
【図18】 すべての画素の値が中間色階調であるテスト画像の概念平面図である。
【図19】 図6のテスト画像を3値化した場合の一例を示す平面図である。
【図20】 擬似乱数部の構成を示すブロック図である。
【図21】 擬似乱数部にて発生した、擬似乱数を示す説明図である。
【図22】 擬似乱数部にて発生した、擬似乱数を示す説明図である。
【図23】 擬似乱数部にて発生した、擬似乱数を示す説明図である。
【図24】 擬似乱数部にて発生した、擬似乱数を示す説明図である。
【図25】 図18のテスト画像の階調再現装置のパラメータの関係を説明するためのグラフである。
【図26】 図18のテスト画像の階調再現装置のパラメータの関係を説明するためのグラフである。
【図27】 図18のテスト画像の階調再現装置のパラメータの関係を説明するためのグラフである。
【図28】 図18のテスト画像の階調再現装置のパラメータの関係を説明するためのグラフである。
【図29】 図18の画像を3値化した場合の他の例を示す平面図である。
【図30】 図18の画像を3値化した場合の他の例を示す平面図である。
【図31】 一定値ゼロの画像を3値化した結果の一例を示す平面図である。
【図32】 一定値ゼロの画像を3値化した結果の一例を示す平面図である。
【図33】 振幅制限部15の構成を表すブロック図である。
【図34】 振幅テーブルの具体例を示す説明図である。
【図35】 振幅テーブルの他の具体例を示す説明図である。
【図36】 振幅テーブルの他の具体例を示す説明図である。
【図37】 振幅テーブルの他の具体例を示す説明図である。
【図38】 振幅テーブルの他の具体例を示す説明図である。
【図39】 ドット分布を示したグラフである。
【図40】 ドット分布を示したグラフである。
【図41】 ドット分布を示したグラフである。
【図42】 ドット分布を示したグラフである。
【図43】 従来技術の構成を示すブロック図である。
【図44】 階調が連続的に変化しているテスト画像の概念平面図である。
【図45】 図44のテスト画像のデータ値の分布図である。
【図46】 図44のテスト画像を誤差拡散法の基本的手法によりプリントした再現画像を示す概念平面図である。
【図47】 図44のテスト画像のドット分布図である。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ
2 プリンタ
3 画像データ入力手段
4 3値化処理手段(階調再現装置)
5 3値データプリント手段
6 加算器B
7 3値化部
8 誤差算出部
9 誤差拡散部
10 誤差メモリ
11 閾値LUT
12 擬似乱数部
13 加算器A
14 擬似乱数発生部
15 振幅制限部
16 振幅変換部
17 振幅テーブル
T1,T2 閾値
IN 入力画像データ
ME 補正誤差
MI 補正データ
BL 黒色ドット
GR 灰色ドット
WH 白色ドット
FN 擬似乱数

Claims (2)

  1. 濃淡画像の入力画像データの階調を少なくとも2組の閾値組により少なくとも3値に多値化した多値データに変換して階調を再現する際に、多値化前後のデータ間の階調の誤差を、重み係数により決められた拡散具合に基づいて補正誤差として、連続して入力される複数個の後続の入力画像データに拡散して補正データとし、前記補正データを多値化する誤差拡散法による濃淡画像の階調再現方法であって、
    前記入力画像データのダイナミックレンジの最小値、最小値近傍、最大値および最大値近傍においては振幅の制限値が前記ダイナミックレンジの他の領域に対して小さく、前記ダイナミックレンジの中央および中央付近における前記振幅の制限値が前記ダイナミックレンジの他の領域に対して大きくなるように局所的に前記振幅の制限値を変化させ、前記入力画像データの階調に対応して振幅を前記振幅の制限値に応じて制限させた擬似乱数を発生させ、前記入力画像データに前記擬似乱数を加え、
    前記入力画像データの階調に対応する複数の閾値からなる前記閾値組が予め閾値ルックアップテーブルに設定されているものであって、前記重み係数に依存して変動する前記補正誤差の振幅に連動して変動する前記補正データの振幅が、少なくとも最濃色の階調と最淡色の階調との中間の中間色階調において、前記閾値組で挟まれる領域を超える部分および超えない部分を有するように前記閾値組間の間隔が設定されていることを特徴とする濃淡画像の階調再現方法。
  2. 入力画像データの階調を少なくとも2組の閾値組により、少なくとも3値の多値データに変換する変換部と、
    前記変化部で多値データに変換する際に、多値化前後のデータ間の階調の誤差を、重み係数により決められた拡散具合に基づいて補正誤差として、連続して入力される複数個の後続の入力画像データに拡散して補正データとする誤差拡散部と、を備え前記補正データを多値化する誤差拡散法による濃淡画像の階調再現装置であって、さらに、前記入力画像データの階調に対応する複数の閾値からなる前記閾値組が予め設定された閾値ルックアップテーブルを備え、
    前記入力画像データのダイナミックレンジの最小値、最小値近傍、最大値および最大値近傍においては振幅の制限値が前記ダイナミックレンジの他の領域に対して小さく、前記ダイナミックレンジの中央および中央付近における前記振幅の制限値が前記ダイナミックレンジの他の領域に対して大きくなるように局所的に前記振幅の制限値を変化させ、前記入力画像データの階調に対応して振幅を前記振幅の制限値に応じて制限させた擬似乱数を発生させ、前記入力画像データに前記擬似乱数を加え、
    前記閾値ルックアップテーブルに設定されている前記閾値組は、前記重み係数に依存して変動する前記補正誤差の振幅に連動して変動する前記補正データの振幅が、少なくとも最濃色の階調と最淡色の階調との中間の中間色階調において、前記閾値組で挟まれる領域を超える部分および超えない部分を有するように前記閾値組間の間隔が設定された閾値組であって、
    前記入力画像データの階調に応じて前記閾値を決定することを特徴とする濃淡画像の階調再現装置。
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