JP4241441B2 - 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム - Google Patents
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Description
例えば、複数の誤差拡散マスクを利用してドットの分散性を良くしようと試みたものがある。具体的には、2つのマスクを入力値に応じて切り替え、大きいマスクを高濃度部や低濃度部で使用してウォームと呼ばれるドットの繋がりの発生を防ぎ、小さいマスクを中濃度部で使用して処理の高速化と良好なドット分散を得ようとしたものである(例えば、特許文献1参照)。
その他にも、誤差拡散マスクのサイズ、係数を最適化する方法や、処理順序(走査方向)の変更などの種々の改良方法が提案されてきた。
なお、誤差拡散法の処理とディザ法の処理の実装方法については、広く知られている(例えば、特許文献6参照)。
多階調画像データからなる入力値を量子化して疑似中間調画像データからなる出力値に変換する画像処理装置において、
前記入力値を階調変換する階調変換手段と、
階調変換後の変換値の階調値と所定の切替値との比較結果に応じてディザ処理と誤差拡散処理のどちらの処理を行うかを選択する処理選択手段と、
前記変換値に対しノイズを加えるノイズ付加手段と、
誤差拡散処理を行う誤差拡散処理手段と、
ディザ処理を行うディザ処理手段と、
前記多階調画像データの解像度又は量子化後の前記疑似中間調画像データの階調数の少なくとも一方に応じて、前記切替値の設定を変更する切替値設定変更手段と、
を備え、
前記ノイズ付加手段は、
前記処理選択手段において誤差拡散処理が選択され、かつ変換値が切替値近傍である場合に付加するノイズ量を増加させるようになっていることを特徴としている。
その上で、ノイズ付加手段は、処理選択手段において誤差拡散処理が選択され、かつ変換値が切替値近傍である場合に付加するノイズ量を増加させるようになっているため、異なる量子化処理の切替部分における境界付近のドットにランダム性を生じさせることがで
き、境界部分を目立たなくさせることができる。
さらに、入力される多階調画像データの解像度又は量子化後の疑似中間調画像データの階調数の少なくとも一方に応じて、切替値の設定を変更する切替値設定変更手段を備えるため、処理の解像度、量子化階調数によってドットの分散の仕方が異なっていても、切替値設定を変更することで、ドット分布の繋がりが自然な部位を選択することができる。
前記ノイズ付加手段は、
前記処理選択手段において誤差拡散処理が選択され、かつ変換値が特定の階調値近傍である場合にも付加するノイズ量を増加させるようになっていることを特徴としている。
前記誤差拡散処理手段には、後の誤差拡散処理のために誤差拡散処理における誤差を記憶保持しておく誤差保持手段が含まれており、
当該誤差保持手段は、
後の誤差拡散処理のために、ディザ処理における変換値と出力値との誤差も記憶保持するようになっていることを特徴としている。
ディザ処理におけるディザマスクのデータと、誤差拡散処理において変換値に付加するノイズのデータとが、共通のデータに基づき形成されるようになっていることを特徴としている。
、
前記処理選択手段は、
ドット密度が疎な部分はディザ処理、ドット密度が密な部分は誤差拡散処理を行うように選択することを特徴としている。
前記処理選択手段は、
出力値が3値以上となる多値化を行う際に、各値においてドット密度が疎な部分はディザ処理、ドット密度が密な部分は誤差拡散処理を行うように選択することを特徴としている。
前記処理選択手段は、
画像においてエッジを有する部分を検出し、当該エッジを有する部分は誤差拡散処理を行うように選択することを特徴としている。
多階調画像データからなる入力値を量子化して疑似中間調画像データからなる出力値に変換する画像処理方法において、
前記入力値を階調変換する階調変換工程と、
階調変換後の変換値の階調値と所定の切替値との比較結果に応じてディザ処理と誤差拡散処理のどちらの処理を行うかを選択する処理選択工程と、
前記変換値に対しノイズを加えるノイズ付加工程と、
誤差拡散処理を行う誤差拡散処理工程と、
ディザ処理を行うディザ処理工程と、
前記多階調画像データの解像度又は量子化後の前記疑似中間調画像データの階調数の少なくとも一方に応じて、前記切替値の設定を変更する切替値設定変更工程と、
を備え、
前記ノイズ付加工程では、
前記処理選択工程において誤差拡散処理が選択され、かつ変換値が切替値近傍である場合に付加するノイズ量を増加させるようになっていることを特徴としている。
程とを備えているため、ディザ処理により、低濃度部の分散性を確保し、誤差拡散処理により中濃度部から高濃度部の分散性を確保することができる。
その上で、ノイズ付加工程では、処理選択工程において誤差拡散処理が選択され、かつ変換値が切替値近傍である場合に付加するノイズ量を増加させるようになっているため、異なる量子化処理の切替部分における境界付近のドットにランダム性を生じさせることができ、境界部分を目立たなくさせることができる。
さらに、入力される多階調画像データの解像度又は量子化後の疑似中間調画像データの階調数の少なくとも一方に応じて、切替値の設定を変更する切替値設定変更工程を備えるため、処理の解像度、量子化階調数によってドットの分散の仕方が異なっていても、切替値設定を変更することで、ドット分布の繋がりが自然な部位を選択することができる。
前記ノイズ付加工程では、
前記処理選択工程において誤差拡散処理が選択され、かつ変換値が特定の階調値近傍である場合にも付加するノイズ量を増加させるようになっていることを特徴としている。
前記誤差拡散処理工程には、後の誤差拡散処理のために誤差拡散処理における誤差を記憶保持しておく誤差保持工程が含まれており、
当該誤差保持工程では、
後の誤差拡散処理のために、ディザ処理における変換値と出力値との誤差も記憶保持するようになっていることを特徴としている。
ディザ処理におけるディザマスクのデータと、誤差拡散処理において変換値に付加するノイズのデータとが、共通のデータに基づき形成されるようになっていることを特徴としている。
タと、誤差拡散処理において変換値に付加するノイズのデータとが、共通のデータに基づき形成されるようになっているため、ディザ処理に必要なマスク記憶領域と誤差拡散処理のノイズ加算に必要なノイズデータ記憶領域とを共通化できる。
前記処理選択工程では、
ドット密度が疎な部分はディザ処理、ドット密度が密な部分は誤差拡散処理を行うように選択することを特徴としている。
前記処理選択工程では、
出力値が3値以上となる多値化を行う際に、各値においてドット密度が疎な部分はディザ処理、ドット密度が密な部分は誤差拡散処理を行うように選択することを特徴としている。
前記処理選択工程では、
画像においてエッジを有する部分を検出し、当該エッジを有する部分は誤差拡散処理を行うように選択することを特徴としている。
多階調画像データからなる入力値を量子化して疑似中間調画像データからなる出力値に変換する画像処理装置に、
前記入力値を階調変換する階調変換機能と、
階調変換後の変換値の階調値と所定の切替値との比較結果に応じてディザ処理と誤差拡散処理のどちらの処理を行うかを選択する処理選択機能と、
前記変換値に対しノイズを加えるノイズ付加機能と、
誤差拡散処理を行う誤差拡散処理機能と、
ディザ処理を行うディザ処理機能と、
前記多階調画像データの解像度又は量子化後の前記疑似中間調画像データの階調数の少なくとも一方に応じて、前記切替値の設定を変更する切替値設定変更機能と、
を実現させるための画像処理プログラムであり、
前記ノイズ付加機能は、
前記処理選択機能において誤差拡散処理が選択され、かつ変換値が切替値近傍である場合に付加するノイズ量を増加させる機能を備えることを特徴としている。
その上で、ノイズ付加機能は、処理選択機能において誤差拡散処理が選択され、かつ変換値が切替値近傍である場合に付加するノイズ量を増加させるようになっているため、異なる量子化処理の切替部分における境界付近のドットにランダム性を生じさせることができ、境界部分を目立たなくさせることができる。
さらに、画像処理装置に、入力される多階調画像データの解像度又は量子化後の疑似中間調画像データの階調数の少なくとも一方に応じて、切替値の設定を変更する切替値設定変更機能を実現させるため、処理の解像度、量子化階調数によってドットの分散の仕方が異なっていても、切替値設定を変更することで、ドット分布の繋がりが自然な部位を選択することができる。
前記ノイズ付加機能は、
前記処理選択機能において誤差拡散処理が選択され、かつ変換値が特定の階調値近傍である場合にも付加するノイズ量を増加させる機能を備えることを特徴としている。
前記誤差拡散処理機能には、後の誤差拡散処理のために誤差拡散処理における誤差を記憶保持しておく誤差保持機能が含まれており、
当該誤差保持機能は、
後の誤差拡散処理のために、ディザ処理における変換値と出力値との誤差も記憶保持する機能を備えることを特徴としている。
ディザ処理におけるディザマスクのデータと、誤差拡散処理において変換値に付加するノイズのデータとが、共通のデータに基づき形成されるようになっていることを特徴としている。
前記処理選択機能は、
ドット密度が疎な部分はディザ処理、ドット密度が密な部分は誤差拡散処理を行うように選択する機能を備えることを特徴としている。
前記処理選択機能は、
出力値が3値以上となる多値化を行う際に、各値においてドット密度が疎な部分はディザ処理、ドット密度が密な部分は誤差拡散処理を行うように選択する機能を備えることを特徴としている。
前記処理選択機能は、
画像においてエッジを有する部分を検出し、当該エッジを有する部分は誤差拡散処理を行うように選択する機能を備えることを特徴としている。
、良好な画像を形成することができる。
また、高速なディザ処理に加え、誤差拡散処理の際も大きなマスクを用いる必要がなく、処理量の増加を抑えることができるため、画像処理の高速化を図ることができる。さらに、ディザ処理におけるディザマスクは、処理する階調値が限られるので、設計が容易になるという効果も奏する。
さらに、処理の解像度、量子化階調数によってドットの分散の仕方が異なっていても、切替値設定を変更することで、ドット分布の繋がりが自然な部位を選択することができ、さらに量子化処理の切替部分を目立たなくすることができる。その結果、さらに良好な画像を形成することができる。
さらに、量子化処理の切替部分における境界付近を目立たなくさせるノイズと誤差拡散処理の特定の階調値近傍で生じやすい特異的なパターンを崩すためのノイズは同じパターンから生成されるので、ノイズパターンの記憶容量を低減することができる。
また、高速なディザ処理に加え、誤差拡散処理の際も大きなマスクを用いる必要がなく、処理量の増加を抑えることができるため、画像処理の高速化を図ることができる。さらに、ディザ処理におけるディザマスクは、処理する階調値が限られるので、設計が容易になるという効果も奏する。
さらに、請求項1に記載の発明と同様に、処理の解像度、量子化階調数によってドットの分散の仕方が異なっていても、切替値設定を変更することで、ドット分布の繋がりが自然な部位を選択することができ、さらに量子化処理の切替部分を目立たなくすることができる。その結果、さらに良好な画像を形成することができる。
さらに、量子化処理の切替部分における境界付近を目立たなくさせるノイズと誤差拡散処理の特定の階調値近傍で生じやすい特異的なパターンを崩すためのノイズは同じパターンから生成されるので、ノイズパターンの記憶容量を低減することができる。
また、高速なディザ処理に加え、誤差拡散処理の際も大きなマスクを用いる必要がなく、処理量の増加を抑えることができるため、画像処理の高速化を図ることができる。さらに、ディザ処理におけるディザマスクは、処理する階調値が限られるので、設計が容易になるという効果も奏する。
さらに、請求項1に記載の発明と同様に、処理の解像度、量子化階調数によってドットの分散の仕方が異なっていても、切替値設定を変更することで、ドット分布の繋がりが自然な部位を選択することができ、さらに量子化処理の切替部分を目立たなくすることができる。その結果、さらに良好な画像を形成することができる。
良好な量子化処理を行うことが可能となる。その結果、より良好な画像を形成することができる。
さらに、量子化処理の切替部分における境界付近を目立たなくさせるノイズと誤差拡散処理の特定の階調値近傍で生じやすい特異的なパターンを崩すためのノイズは同じパターンから生成されるので、ノイズパターンの記憶容量を低減することができる。
図1は、本実施の形態に係る画像処理装置1の概略構成を示すブロック図である。この図に示すように、画像処理装置1は、入力される多階調画像データからなる入力値を量子化して擬似中間調画像データからなる出力値に変換するための演算処理部2を備えている。なお、この画像処理装置1は、インクジェットプリンタ等の周知の出力装置に搭載可能となっている。また、本実施の形態においては、多階調画像データを、各画素値が8bitのグレースケールを持つモノクロ画像に関するデータとして説明する。また、本実施の形態では、前記8bit(256階調)の多階調画像データを、1画素に関し、0(非記録)、1(ドット記録)の2つのレベル(値)に量子化するようになっている。
ROM3には、本発明に係る画像処理プログラムが格納されている。この画像処理プログラムは、多階調画像データに対してディザ処理、誤差拡散処理を含む種々の画像処理を演算処理部2に実行させる機能を有するものである。
RAM4には、CPU5による作業領域が備えられている。
CPU5は、ROM3に格納されている画像処理プログラムをRAM4内の作業領域に展開し、多階調画像データから出力用画像を生成するようになっている。
また、本実施の形態の処理選択手段22は、ドット密度が疎な部分はディザ処理、ドット密度が密な部分は誤差拡散処理を行うように選択するようになっている。
さらに、本実施の形態の処理選択手段22は、出力値が3値以上となる多値化を行う際に、各値においてドット密度が疎な部分はディザ処理、ドット密度が密な部分は誤差拡散処理を行うように選択するようになっている。
またさらに、処理選択手段22は、画像においてエッジを有する部分を検出し、当該エッジを有する部分は誤差拡散処理を行うように選択するようになっている。
なお、特定の階調値としては、例えばドットの面積率が50%付近の階調値が挙げられる。ドットの面積率が50%付近の階調値は、一般的にドットが規則的に並び易く、その結果、市松模様が現れ易いため、これを防止するために付加するノイズ量を増加させるものである。また、同様にドットの面積率が33%付近、66%付近の階調値についても、付加するノイズ量を増加させるようになっていても良い。
まず、本発明に係る画像処理方法における第1の実施形態について説明する。図4は、画像処理装置1の演算処理部2が前記画像処理プログラムに基づいて、モノクロの2値画像データを生成する第1の実施形態における処理を経時的に示したフローチャートである。
S2において、変換値が切替値以下である場合には、ディザ処理手段26により、ディザ処理を行う。
ここで、ディザ処理では、変換値を合計値Aとし(ステップS5)、前記合計値Aとディザノイズとを加算した値を合計値Bとする(ステップS6)。なお、前記ディザノイズの加算はディザノイズ付加手段24aにより行われる。
ここで、誤差拡散処理では、変換値と処理済み周囲画素で発生した誤差の重み付き加算値とを加算した値を合計値Aとし(ステップS3)、前記合計値Aと変換値に応じた振幅量のノイズとを加算した値を合計値Bとする(ステップS4)。なお、前記ノイズの加算は誤差拡散ノイズ付加手段24bにより行われる。
それから、閾値=(2n−1)/2×(m−1)を計算する(ステップS8)。本実施の形態では、閾値は(210−1)/2×(2−1)=511.5≒512となる。
ここで、S9において、余りが閾値より大きい場合には、仮出力値に1を加算して出力値とする(ステップS10)。
一方、S9において、余りが閾値以下である場合には、仮出力値をそのまま出力値とする(ステップS11)。
これらの処理により、当該画素の出力値が決定する。
ここで、S2で階調値が切替値より大きいために、誤差拡散処理を行う選択をした場合には、(評価値)={(2n−1)/(m−1)}×(出力値)を計算し(ステップS13)、(誤差)=(合計値A)−(評価値)を計算する(ステップS14)。
一方、S12において、S2で階調値が切替値より小さいために、ディザ処理を行う選択をした場合には、誤差を0とする(ステップS15)。
その後、前記誤差を誤差保持手段27としての誤差バッファに保存し(ステップS16)、1画素、1色分の処理を終了する。
本実施の形態では、ディザ処理で生じた誤差を計算し、誤差拡散処理の時の誤差として加算するようになっている。これにより、誤差拡散でのドットの発生が遅れにくくなり、より誤差拡散処理とディザ処理との境界部が目立たなくなる。このような例は、ディザ処理の際の分解能が誤差拡散処理の分解能に等しいか、高い場合に有効である。
図5は、画像処理装置1の演算処理部2が前記画像処理プログラムに基づいて、モノクロの2値画像データを生成する第2の実施形態における処理を経時的に示したフローチャートである。
次に、処理選択手段22により、変換値の階調値と所定の切替値との比較を行う(ステップS22)。
S22において、変換値が切替値以下である場合には、ディザ処理手段26により、ディザ処理を行う。
ここで、ディザ処理では、変換値を合計値Aとし(ステップS25)、前記合計値Aとディザノイズとを加算した値を合計値Bとする(ステップS26)。なお、前記ディザノイズの加算はディザノイズ付加手段24aにより行われる。
ここで、誤差拡散処理では、変換値と処理済み周囲画素で発生した誤差の重み付き加算値とを加算した値を合計値Aとし(ステップS23)、前記合計値Aと変換値に応じた振幅量のノイズとを加算した値を合計値Bとする(ステップS24)。なお、前記ノイズの加算は誤差拡散ノイズ付加手段24bにより行われる。
それから、閾値=(2n−1)/2×(m−1)を計算する(ステップS28)。本実施の形態では、閾値は(210−1)/2×(2−1)=511.5≒512となる。
ここで、S29において、余りが閾値より大きい場合には、仮出力値に1を加算して出力値とする(ステップS30)。
一方、S29において、余りが閾値以下である場合には、仮出力値をそのまま出力値とする(ステップS31)。
これらの処理により、当該画素の出力値が決定する。
その後、前記誤差を誤差保持手段27としての誤差バッファに保存し(ステップS34)、1画素、1色分の処理を終了する。
本実施の形態では、ディザ処理をする場合も周囲誤差を含めた誤差を算出し、その誤差を誤差拡散処理の際に用いるようになっている。これにより、前記した第2の実施形態よりもディザ処理と誤差拡散処理との境界部が目立たなくなる。このような例は、ディザ処理の際の分解能が誤差拡散処理の分解能に等しいか、高い場合に有効である。
図6は、画像処理装置1の演算処理部2が前記画像処理プログラムに基づいて、モノクロの2値画像データを生成する第3の実施形態における処理を経時的に示したフローチャートである。
次に、処理選択手段22により、変換値の階調値と所定の切替値との比較を行う(ステップS42)。
S42において、変換値が切替値以下である場合には、ディザ処理手段26により、ディザ処理を行う。
ここで、ディザ処理では、変換値と処理済み周囲画素で発生した誤差の重み付き加算値とを加算した値を合計値Aとし(ステップS45)、前記合計値Aとディザノイズとを加算した値を合計値Bとする(ステップS46)。なお、前記ディザノイズの加算はディザノイズ付加手段24aにより行われる。
ここで、誤差拡散処理では、変換値と処理済み周囲画素で発生した誤差の重み付き加算値とを加算した値を合計値Aとし(ステップS43)、前記合計値Aと変換値に応じた振幅量のノイズとを加算した値を合計値Bとする(ステップS44)。なお、前記ノイズの加算は誤差拡散ノイズ付加手段24bにより行われる。
それから、閾値=(2n−1)/2×(m−1)を計算する(ステップS48)。本実施の形態では、閾値は(210−1)/2×(2−1)=511.5≒512となる。
ここで、S49において、余りが閾値より大きい場合には、仮出力値に1を加算して出力値とする(ステップS50)。
一方、S49において、余りが閾値以下である場合には、仮出力値をそのまま出力値とする(ステップS51)。
これらの処理により、当該画素の出力値が決定する。
その後、前記誤差を誤差保持手段27としての誤差バッファに保存し(ステップS54)、1画素、1色分の処理を終了する。
これにより、例えば単一濃度のドット系の場合であっても、全階調領域で階調性、分散性の良好な量子化処理を行うことが可能となる。その結果、良好な画像を形成することができる。
例えば、前記した各実施形態における仮出力値及び評価値は処理するビット数、量子化階調数に応じて変化させてよい。また仮出力値は出力系に依存する。例えば、2値化処理のプリンタの場合、1はドットを打つ、0はドットを打たないとすることができる。また、濃ドット、淡ドット、打たない、の3値のプリンタの場合、3値化処理の結果、2は濃ドットを打つ、1は淡ドットを打つ、0はドットを打たない、としても良い。
さらに、ディザのためのデータは、使用階調値に対してディザ特性、あるいは良好な分散特性を持てばよい。すなわち、階調値の全範囲に関してディザ特性を持つ必要はない。
2 演算処理部
3 ROM
4 RAM
5 CPU
21 階調変換手段
22 処理選択手段
23 切替値設定変更手段
24a ディザノイズ付加手段(ノイズ付加手段)
24b 誤差拡散ノイズ付加手段(ノイズ付加手段)
25 誤差拡散処理手段
26 ディザ処理手段
27 誤差保持手段
Claims (21)
- 多階調画像データからなる入力値を量子化して疑似中間調画像データからなる出力値に変換する画像処理装置において、
前記入力値を階調変換する階調変換手段と、
階調変換後の変換値の階調値と所定の切替値との比較結果に応じてディザ処理と誤差拡散処理のどちらの処理を行うかを選択する処理選択手段と、
前記変換値に対しノイズを加えるノイズ付加手段と、
誤差拡散処理を行う誤差拡散処理手段と、
ディザ処理を行うディザ処理手段と、
前記多階調画像データの解像度又は量子化後の前記疑似中間調画像データの階調数の少なくとも一方に応じて、前記切替値の設定を変更する切替値設定変更手段と、
を備え、
前記ノイズ付加手段は、
前記処理選択手段において誤差拡散処理が選択され、かつ変換値が切替値近傍である場合に付加するノイズ量を増加させるようになっていることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置において、
前記ノイズ付加手段は、
前記処理選択手段において誤差拡散処理が選択され、かつ変換値が特定の階調値近傍である場合にも付加するノイズ量を増加させるようになっていることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1又は2に記載の画像処理装置において、
前記誤差拡散処理手段には、後の誤差拡散処理のために誤差拡散処理における誤差を記憶保持しておく誤差保持手段が含まれており、
当該誤差保持手段は、
後の誤差拡散処理のために、ディザ処理における変換値と出力値との誤差も記憶保持するようになっていることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
ディザ処理におけるディザマスクのデータと、誤差拡散処理において変換値に付加するノイズのデータとが、共通のデータに基づき形成されるようになっていることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
前記処理選択手段は、
ドット密度が疎な部分はディザ処理、ドット密度が密な部分は誤差拡散処理を行うように選択することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項5に記載の画像処理装置において、
前記処理選択手段は、
出力値が3値以上となる多値化を行う際に、各値においてドット密度が疎な部分はディザ処理、ドット密度が密な部分は誤差拡散処理を行うように選択することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
前記処理選択手段は、
画像においてエッジを有する部分を検出し、当該エッジを有する部分は誤差拡散処理を行うように選択することを特徴とする画像処理装置。 - 多階調画像データからなる入力値を量子化して疑似中間調画像データからなる出力値に変換する画像処理方法において、
前記入力値を階調変換する階調変換工程と、
階調変換後の変換値の階調値と所定の切替値との比較結果に応じてディザ処理と誤差拡散処理のどちらの処理を行うかを選択する処理選択工程と、
前記変換値に対しノイズを加えるノイズ付加工程と、
誤差拡散処理を行う誤差拡散処理工程と、
ディザ処理を行うディザ処理工程と、
前記多階調画像データの解像度又は量子化後の前記疑似中間調画像データの階調数の少なくとも一方に応じて、前記切替値の設定を変更する切替値設定変更工程と、
を備え、
前記ノイズ付加工程では、
前記処理選択工程において誤差拡散処理が選択され、かつ変換値が切替値近傍である場合に付加するノイズ量を増加させるようになっていることを特徴とする画像処理方法。 - 請求項8に記載の画像処理方法において、
前記ノイズ付加工程では、
前記処理選択工程において誤差拡散処理が選択され、かつ変換値が特定の階調値近傍である場合にも付加するノイズ量を増加させるようになっていることを特徴とする画像処理方法。 - 請求項8又は9に記載の画像処理方法において、
前記誤差拡散処理工程には、後の誤差拡散処理のために誤差拡散処理における誤差を記憶保持しておく誤差保持工程が含まれており、
当該誤差保持工程では、
後の誤差拡散処理のために、ディザ処理における変換値と出力値との誤差も記憶保持するようになっていることを特徴とする画像処理方法。 - 請求項8〜10のいずれか一項に記載の画像処理方法において、
ディザ処理におけるディザマスクのデータと、誤差拡散処理において変換値に付加するノイズのデータとが、共通のデータに基づき形成されるようになっていることを特徴とする画像処理方法。 - 請求項8〜11のいずれか一項に記載の画像処理方法において、
前記処理選択工程では、
ドット密度が疎な部分はディザ処理、ドット密度が密な部分は誤差拡散処理を行うように選択することを特徴とする画像処理方法。 - 請求項12に記載の画像処理方法において、
前記処理選択工程では、
出力値が3値以上となる多値化を行う際に、各値においてドット密度が疎な部分はディザ処理、ドット密度が密な部分は誤差拡散処理を行うように選択することを特徴とする画像処理方法。 - 請求項8〜13のいずれか一項に記載の画像処理方法において、
前記処理選択工程では、
画像においてエッジを有する部分を検出し、当該エッジを有する部分は誤差拡散処理を行うように選択することを特徴とする画像処理方法。 - 多階調画像データからなる入力値を量子化して疑似中間調画像データからなる出力値に変換する画像処理装置に、
前記入力値を階調変換する階調変換機能と、
階調変換後の変換値の階調値と所定の切替値との比較結果に応じてディザ処理と誤差拡散処理のどちらの処理を行うかを選択する処理選択機能と、
前記変換値に対しノイズを加えるノイズ付加機能と、
誤差拡散処理を行う誤差拡散処理機能と、
ディザ処理を行うディザ処理機能と、
前記多階調画像データの解像度又は量子化後の前記疑似中間調画像データの階調数の少なくとも一方に応じて、前記切替値の設定を変更する切替値設定変更機能と、
を実現させるための画像処理プログラムであり、
前記ノイズ付加機能は、
前記処理選択機能において誤差拡散処理が選択され、かつ変換値が切替値近傍である場合に付加するノイズ量を増加させる機能を備えることを特徴とする画像処理プログラム。 - 請求項15に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記ノイズ付加機能は、
前記処理選択機能において誤差拡散処理が選択され、かつ変換値が特定の階調値近傍である場合にも付加するノイズ量を増加させる機能を備えることを特徴とする画像処理プログラム。 - 請求項15又は16に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記誤差拡散処理機能には、後の誤差拡散処理のために誤差拡散処理における誤差を記憶保持しておく誤差保持機能が含まれており、
当該誤差保持機能は、
後の誤差拡散処理のために、ディザ処理における変換値と出力値との誤差も記憶保持する機能を備えることを特徴とする画像処理プログラム。 - 請求項15〜17のいずれか一項に記載の画像処理プログラムにおいて、
ディザ処理におけるディザマスクのデータと、誤差拡散処理において変換値に付加するノイズのデータとが、共通のデータに基づき形成されるようになっていることを特徴とする画像処理プログラム。 - 請求項15〜18のいずれか一項に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記処理選択機能は、
ドット密度が疎な部分はディザ処理、ドット密度が密な部分は誤差拡散処理を行うように選択する機能を備えることを特徴とする画像処理プログラム。 - 請求項19に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記処理選択機能は、
出力値が3値以上となる多値化を行う際に、各値においてドット密度が疎な部分はディザ処理、ドット密度が密な部分は誤差拡散処理を行うように選択する機能を備えることを特徴とする画像処理プログラム。 - 請求項15〜20のいずれか一項に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記処理選択機能は、
画像においてエッジを有する部分を検出し、当該エッジを有する部分は誤差拡散処理を行うように選択する機能を備えることを特徴とする画像処理プログラム。
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