JP3698541B2 - 擬似階調画像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、従来原画像を表わす多値画像入力信号を受け、それよりも低い階調(例えば2値)の信号を用い、特定の階調の画素の(例えば黒画素の)密度を変化させることにより、元の多値画像と同じ濃淡を感じさせるようにする擬似階調画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記のごとき擬似階調画像処理方法として、誤差拡散法やディザ法がある。
【0003】
誤差拡散法は、量子化する入力画素の階調値と出力画素の階調値との差を誤差とし、量子化する画素の周辺の画素の誤差に重み付けを施した後に量子化する画素の階調値に加算し、その加算値を固定閾値で量子化する方法であり、階調変換の際に発生する量子化誤差による階調差を補正するのに効果的である。出力画素が2値で表わされ、拡散法を一次元的に行なう場合を図19に示す。
【0004】
入力画素の階調Iに対する処理の順序は、図の左から右である。先ず、図19(b)に示す第1の画素P1は、固定閾値Thより大きいので、白(以後シンボル1と呼ぶ)と出力される。ここで、白は、図19(a)に示す線の値(階調値の最大値)であり、これと入力値との差(入力値−出力値)が誤差E1(負の値)となる。この誤差E1に、該誤差を拡散させる画素が1つなので、重み値1を掛けて右隣りの第2の画素P2に加算する。第2の画素P2は、前記誤差E1を加算して修正した後の値(修正階段調値)を固定閾値Thで2値化する。ここでの出力は黒(以後シンボル0と呼ぶ)であり、生じた誤差E2(正の値)を隣の第3の画素P3に加算する。このようにして、順次誤差E1,E2,E3,...を加算して固定閾値Thで2値化するのが一次元の誤差拡散法である。
【0005】
図20は、二次元の誤差拡散法の説明図であり、主走査方向x及び副走査方向yとして、注目画素P1に対して誤差を拡散させる近傍画素P1A,P1B,P1C,P1Dと、その近傍画素P1A,P1B,P1C,P1Dに対する重み値7/16,3/16,5/16,1/16が示されている。
【0006】
この二次元の誤差拡散法では、一次元の誤差拡散法と同様に(入力値−出力値)の誤差を求め、この求めた誤差に、所定の重み値を掛けて走査方向x,yの画素の階調値に拡散して加算し、その加算値を固定閾値Thで2値化している。いま2値化しようとしている着目画素P2からみると、既に処理済みの近傍4画素P2A,P2B,P2C,P2D から図21に示すように拡散誤差が集められることと等価となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記従来方法では、プリンタ等の出力装置の特性に合わせた、画素配置の最適化を行うことができなかった。
【0008】
即ち、変換された出力データの個々の値は、量子化誤差の値によってランダムに決定されるので、ある階調ではある特定の並びの出力データパターンにするのが好ましい場合であっても、そのような操作は不可能であった。例えば、階調が50%の近傍のグレーの入力であった場合、チェッカーフラッグ状のパターンで擬似階調を表すのが好ましいが、そうはならない。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の擬似階調画像処理装置は、周期的に変化し、該変化の周期の長さが互いに異なる複数の信号値を格納する格納部を備え、着目画素の座標値から前記格納部に格納された複数の信号値を取り出し、該信号値と該信号値に各々対応する重み値とを乗算した値に基いて閾値修正値を求め、該閾値修正値により固定閾値を修正することにより修正閾値を求める閾値設定部と、前記閾値設定部で求められた修正閾値を用いて擬似階調画像処理を行う擬似階調画像処理部とを有するものである。
【0010】
本発明を用いれば、モノクロプリンタやカラープリンタで出力できる2値ないし数階調程度の階調数で、擬似的に階調を再現することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
最初に本発明の基本概念を説明する。
【0012】
まず、簡単のために一次元の場合について説明する。図1の上部には、一次元的に16個の画素が配置されている。この階調値が最大値に対して12/16で、16個の画素の内4個を黒、残りの12個を白にしたい場合を考える。この場合、図1の下部に示すような周波数が異なる2種の周期信号を固定閾値Thに重畳して2値化すれば、図1の上部に示した画素配置が得られる。このように任意の画素配置制御は、白画素と黒画素の比率(階調値)に依存する形で、周期が互いに異なる周期信号を重ね合わせ、これにより固定閾値(Th=Imax/2:Imax:階調最大値)を周期的に修正することで行うことができる。
【0013】
二次元的に処理する場合には、上記一次元の周期波形の代わりに図2(a)〜(d)に示す閾値パターンマトリクスを用い、これを繰返して用いることにより、画面に周期性を持たせる。
【0014】
図2(a)〜(d)に示すパターンマトリクスPM1〜PM4は、2×2、4×4、8×8、16×16の4種類からなる。このパターンマトリクスを画面全体に繰返し、画面全体をこのパターンマトリクスで埋め尽くすことにより、2次元の周期性を持たせる。なお、図3は、パターンマトリクスPM1を画面全体で繰返す場合の配列を示し、図4は、パターンマトリクスPM2を画面全体で繰返す場合の配列を示す。図3及び図4において、実線がパターンマトリスクの境界を示し、点線は一つのパターンマトリクス内の画素の境界を示す。
【0015】
2×2のパターンマトリクスPM1は周波数が高い最も周期パターンを構成し、16×16のパターンマトリクスPM4は周波数が低い周期パターンを構成する。パターンマトリクスPM1〜PM4は、各々第1ないし第4象限において異なる値(信号値)を有し、これを元に各画素に対する閾値が修正される。
【0016】
本発明においては、入力信号の階調値は、最小値(黒色)が0、最大(白色)が255であるものとする。
【0017】
この場合、誤差拡散法により2値化する場合の閾値は図5(a)から(c)に示すように、基本的には255/2=128となる。
【0018】
本発明においては、この閾値を下記複数のテーブル(パターンマトリクスの信号値を記憶するもの)に記憶された値(信号値)に基づき定められた値(閾値調整値)を重畳して図5(a)又は(b)のように変化させることにより入力に合わせた規則的な閾値変化を行う。
【0019】
これら各信号値は、最大値を127、最小値を−128とすることにより、基本的な閾値128を0〜255の間で変化させることができる。又、最大値及び最小値を127、−128として割り付けたことにより、その間を3等分する値として図5(c)に示すように、42(=127−256/3)と−43(127−2×256/3)を選んだ。この4つの値を第1ないし第4象限に割当て、この4つの値を元にして、入力信号に対する各象限の信号値を定めている。閾値修正に当っては、上記の4つの値に対し、入力画素値に応じたテーブル毎の重み値(重み付け係数)Wが乗じられ、それぞれのテーブルについて得られた値を加算し、さらに、加算結果に対して修正の度合いを調整するベース係数α(例えば、0.5程度の値が好ましい)が乗じられ、これにより、基本閾値128に近い範囲で調整される。
【0020】
次に、各パターンマトリクスについて説明する。パターンマトリクス2を例にとると、これは4×4のマトリクスで、左上の象限の2×2の4つの画素に対する信号値は全て−128の値であり、同様に右上の象限の2×2の4つの画素に対する信号値は全て127の値を取る。他の象限の信号値も同様に全て同じ値を取る。他のパターンマトリクスの信号値も4つに分けた象限毎に同じ値を取るように構成されている。
【0021】
尚、印刷する画像の総ドット数が大きい場合は、32×32のマトリクス、64×64のマトリクスと更にマトリクスの種類を増加していくと、より精度が向上する。
【0022】
各テーブルにおける横方向に隣接する象限同士で信号値を正負逆とし、絶対値を略同じ(−128と127、42とー43)とする理由はフーリエ級数展開に用いる周期関数として例えば(正の期間と負の期間が同じ)正弦波を用いるのと同様に、+の範囲(周期でいえば正の期間に相当)と−の範囲(負の期間)を同じにする為である。又、4つの象限の信号値の合計をほぼ0とすることにより、擬似階調化することによる画像濃度の変化を避けることができる。逆に言えば、この信号値の総和が0以下であれば、変換後の画像は白っぽくなり、0以上であれば黒っぽくなる。
【0023】
尚、本発明において−128、127、42、−43の値を用いたが、これを−128,127,127,−128とすれば、横方向のみならず、縦方向のフーリエ展開も同時に可能となる。
【0024】
重み値は、上記のように、各パターンマトリクスの信号値に掛けられるもので、各テーブルに対応した重み値をW1〜W4とすると、その値は、入力画素値に対して例えば図6に示すように変化する。各所定の入力画素値範囲でゼロ以外の値を取り、該所定の範囲以外ではゼロである。また、上記所定の入力画素値範囲内においては例えば図示のように正弦波の正側の半波の形状である。そして、より小さな周期のパターンマトリクスに対応する重み値の上記所定入力画素値範囲(ゼロ以外の値となる範囲)が、より高い入力画素値の領域に設定されている。また、パターンマトリクスを大きさ順を並べたとき、隣合うパターンマトリクスに対応した重み値の上記所定範囲は互に重なり合っている。より具体的には、最も小さいパターンマトリクスに対応した重み値W1は、上記所定範囲が170から255であり、255においてピークとなる正弦半波(の左半分)の形状である。2番目に小さいテーブルに対応した重み値W2は、上記所定範囲が85から255であり、170においてピークとなる正弦半波の形状である。3番目に小さいパターンマトリクスに対応した重み値W3は、上記所定範囲が0から170であり、85においてピークとなる正弦半波の形状である。最も大きいパターンマトリクスに対応した重み値W4は、上記所定範囲が0から85であり、0においてピークとなる正弦半波(の右半分)の形状である。重み値曲線のピークはすべて1であり、互いに重なりあう範囲において、一方が次第に小さくなるに連れ、他方が次第に大きくなっており、重なり合う重み値の和が1に近い値になるように設定されている。(位相が90度異なる正弦波を重ね合わせると、1〜1.4の範囲で変動するが、ここでは1.4も1に近い値と見る。)
このように、入力画素の画面内の位置を、図2に示す基本周期パターンマトリクスに対応付けて、その画素の位置に応じて信号値を読み出すとともに、入力画素値によって、重み値W1〜W4を決め、上記閾値調整値の元となる値(パターンマトリクスの信号値)にそれぞれ対応する重み値を乗算し、乗算結果を加算することでフーリエ積分が実現できる。
【0025】
第1の実施の形態
図7は、本発明の第1の実施の形態の画像処理装置を示すブロック図である。図示のようにこの画像処理装置は、入力画像メモリ2と、誤差拡散部10と、閾値設定部30と、制御部10と、アドレス生成部4とを有する。
【0026】
入力画像メモリ2は、外部から入力される画素信号(0から255までの値を取る、256階調値で表わされる)を受け、各々画面内の位置に対応したアドレス(x’,y’で表わされる)に記憶する。
【0027】
アドレス生成部4は、後述の制御部10から、画面上の位置を表わすアドレスないし座標値x,yを受け、入力画像メモリ2への書込み及び読み出しのためのアドレス(x’,y’)を生成する。
【0028】
画像メモリ2に蓄えられた画素値は順に読み出され、誤差拡散部10、閾値設定部30による処理を受ける。読み出しの順序はラスタスキャンと同様、画面上の水平走査線に沿い、上から下へと読み出される。画面上の位置に対応したメモリ内の位置から順に読み出される。
【0029】
誤差拡散部10は、誤差拡散法により多値階調データを2値階調データに変換する回路ブロックである。
【0030】
閾値設定部30は、誤差拡散部10で用いられる閾値を設定するである。
【0031】
一画面分の処理が終わると、画像メモリ2の内容が書換えられる。書換えの時間中処理が中断するのを防ぐため、2画面分の容量を持つ画像メモリを用意し、2つの画面に対応する領域を交互に使うようにしても良い。
【0032】
誤差拡散部10は、加算部11と、比較部12と、0/1処理部13と、画像出力部14と、減算部15と、誤差メモリ16と、フィルタ17とを有する。
【0033】
加算部11は、画像メモリ2からの出力(入力原画像の画素の階調値)にフィルタ17からの出力を加算して修正階調値を発生し、これを比較部12に送る。
【0034】
比較部12は、加算部11からの出力I’(修正された階調値)を、閾値設定部30からの出力(修正された閾値)Th’と比較し、前者が後者以上であれば出力をImax=255とし、そうでなければ出力をImin=0とする。
【0035】
0/1処理部13は、比較部12の出力がImax=255のときはその出力を1(シンボル1)とし、比較部12の出力がImin=0のときはその出力を0(シンボル0)にする。
【0036】
画像出力部14は、0/1処理部13の出力を、画面内の座標値を表わす情報(x,y)に対応づけて出力する。
【0037】
減算部15は、加算部11の出力(修正階調値)と比較部12の出力(*変形例では、2値−256値変換部4’の出力)の差(2値化に伴う誤差)を求める。
【0038】
即ち、誤差=(修正階調値)−(2値化階調値)
で求められる。2値化階調値はImax=255またはImin=0の値を取る。
【0039】
誤差メモリ16は減算部15で計算された誤差(2値化によって発生した誤差)をその時の画素位置に対応するメモリ位置に記憶する。このため、誤差メモリ16は、2ライン分の記憶容量を有し、現在処理されている画素と同じ水平走査線上の、それより左のすべての画素、及び現在処理されている画素の属する水平走査線より一つ上の水平走査線上のすべての画素について誤差を記憶している。その誤差の計算法については後で詳細に説明する。
【0040】
フィルタ17は、誤差メモリ16に記憶されている誤差を元に、現に画像メモリ2から出力されている画素(着目画素)に対して適用すべき誤差を計算して出力する。この誤差の計算に当っては、着目画素を基準とし、そのそれより前に処理された画素、具体的には、図21に示すように着目画素の左隣の画素、着目画素の真上の画素、その左隣及び右隣の画素についての誤差を読み出し、これに近さの程度に応じた重み付け係数掛けて加算し、加算結果を誤差として出力する。このような処理を誤差フィルタリングと言う。
【0041】
図21は、重み付け係数の一例をも示している。右上の画素から重み付け係数が左上の画素からの重み付け係数よりも大きいのは、処理の順の関係で、着目画素の右側の誤差を考慮に入れることができないため、これを補償するためである。
【0042】
以上のようにして誤差拡散部10は、誤差拡散法により擬似階調処理を行なう。
【0043】
本発明の特徴は、誤差拡散部10で用いる修正閾値Th’の作成法、言換えると、これを設定する閾値設定部30の構成にある。
【0044】
閾値構成部30は、4つのテーブルT1、T2、T3、T4と、重み付けテーブル31と、乗算部M1〜M4と、加算部32と、乗算部33と加算部34とを有する。
【0045】
テーブル部T1〜T4は、それぞれ、周期の異なる二次元周期信号のパターンマトリクスPM1〜PM4を記憶している。信号値のアドレスは、(x,y)座標値に対応付けられている。
【0046】
パターンマトリクスPM1〜PM4は図3及び図4に示すように、画面全体に繰返されているが、画面全体に対応したアドレスを持つテーブルを用意する代りに、一つのパターンマトリクスを記憶したテーブルを用意し、アドレス変換により同じ部分を繰返しアクセスすることで所望の結果を得ることができる。
【0047】
パターンマトリクスの大きさ(画素数で表わされた大きさ)が2のべきである場合、上記アドレス変換は、例えば図8のように、アドレスの下位ビットのみを用いることで実現できる。例えば、テーブルT1に対しては最下位ビットのみでアクセスする。テーブルT2に対しては、下位2ビットでアクセスする。テーブルT3には下位3ビットを用いる。テーブルT4には下位4ビットを用いる。これにより、画像メオリ2内の全画素が順に読み出される間に、テーブルT1〜T4内の各位置が繰返しアクセスされる。
【0048】
テーブルの他の例が図9に示されている。この例では、各テーブルとも記憶位置は4つ(2×2)ずつであり、一方x,yアドレスも各1ビットずつしか入力されない。即ち、テーブルT1には最下位ビットのみが供給され、テーブルT2には下位から2番目のビットのみが供給され、テーブルT3には下位から3番目のビットのみが供給され、テーブルT4には下位から4番目のビットのみが供給される。このような構成であれば、テーブル内の同じ位置が繰返しアクセスされる。例えば、テーブルT4の場合、画像メモリ2の8つの画素が出力される間、テーブルT4内の同じ位置が繰返しアクセスされ、同じ値が出力される。
【0049】
重み付けテーブル31は、画像メモリから出力される入力画素値を入力とし、それに対応して重み値W1〜W4を出力する。重み値W1〜W4はそれぞれテーブルT1〜T4に対応する。入力画素値と重み値W1〜W4の関係は図6に示す通りである。
【0050】
この重み値テーブル31は入力画素の階調値により図6のグラフに対応するいずれかの値を出力する。尚、重み値として図6のような正弦波を用いる場合はテーブルに代え計算により算出するようにしてもよい。
【0051】
乗算部M1〜M4はテーブルT1〜T4の出力と、対応する重み値W1〜W4を乗算する。即ち、乗算部M1はテーブルT1の出力と重み値W1を乗算する。乗算部M2はテーブルT2の出力と重み値W2を乗算する。乗算部M3はテーブルT3の出力と重み値W3を乗算する。乗算部M4はテーブルT4の出力と重み値W4を乗算する。
【0052】
加算部32は、乗算部M1〜M4の出力を加算する。
【0053】
各テーブルの出力である信号値は各乗算部により重み値テーブル31の出力である係数Wと掛け合わされた後加算されることにより、フーリエ展開される。
【0054】
乗算部33は、加算部32の出力にベース係数αを掛ける。ベース係数αの値は制御部10から与えられる。ベース係数の値は0.5程度に定められる。ベース係数αとの乗算により、閾値変化の範囲が調整される。
【0055】
加算部34は、乗算部33の出力ΔThを固定の閾値Thに加算する。閾値Thは128(0と255の中間)に定められる。
【0056】
加算部34の出力が修正された閾値Th’として誤差拡散部10の比較部12に入力される。
【0057】
重み値テーブル31の値及びベース係数αの値は、出力装置(例えばプリンタ)の特性に応じて設定される。
【0058】
なお、重み値テーブルの関数を一例として余弦波、正弦波としたが、出力装置の特性に合わせて半円あるいは三角波を用いることもできる。更に、ベース係数も出力装置の特性に応じて規則性を減じたい場合には0.4等、0.5より小さい値を用い、逆に規則性を大きくしたい場合には0.6等、0.5より大きな値を用いるとよい。
【0059】
次に、上記の装置の動作を図10及び図11のフローチャートを用いて説明する。
【0060】
step 1:最初に、入力原画像の座標値、即ち、画面上の座標値を初期化する。この初期化処理は制御部10が行う(step 1)。
【0061】
step 2 :誤差メモリ1の内容を全て「0」で初期化する。メモリの初期化処理も制御部10が行う。
【0062】
step 3 :誤差メモリ16の内容の内、着目画素(図21のP(x,y)の近傍4画素の位置に対応する誤差値(図21参照)を読み出し、重み付き和
E(x,y)
=A(x-1,y-1)・E(x-1,y-1)
+A(x,y-1)・E(x,y-1)
+A(x+1,y-1)・E(x+1,y-1)
+A(x-1,y)・E(x-1,y)
を求め、これをフィルタリング値E(x,y)とする。ここでE(x-1,y-1),E(x,y-1),E(x+1,y-1),E(x-1,y)はそれぞれ着目画素の近傍の画素の誤差であり、A(x-1,y-1),A(x,y-1),A(x+1,y-1),A(x-1,y)は近傍の画素に与えられる重み付け計数である。このフィルタリングは、フィルタ17が誤差メモリ16を使用し行う処理である。
【0063】
step 4 :入力原画像の画素の階調値I(x,y)にE(x,y)を加えた修正階調値I'(x,y)を求める。この加算演算は加算部11が行う。
【0064】
step 5 :着目画素の座標値(x,y)から4個のテーブルT1〜T4を参照し、(x,y)の値に依存したテーブル値(パターンマトリクスPMの信号値)Kj(x,y)とする(但し、j=1,2,3又は4)。
【0065】
step 6 :4個のテーブル値K(x,y))にそれぞれ対応する重み値W1〜W4を掛け、その積の総和
K1(x,y)・W1 + K2(x,y)・W2
+ K3(x,y)・W3 + K4(x,y)・W4
=Q
を求める。総和Qを求める計算は加算部32で行なう。
【0066】
次に加算部32での加算結果Qにαを乗算し、閾値修正値ΔTh(x,y)を求める。この乗算は乗算部33で行なう。ΔTh(x,y)と固定閾値Thを加算して、修正閾値Th'(x,y)を求める。この加算は加算部34が行う。
【0067】
step 7 :Th'(x,y)とI'(x,y)の大小比較を行う。大小比較は比較部12が行う。Th'(x,y)<I'(x,y)ならば、step 8に分岐する。そうでなければstep 10に分岐する。
【0068】
step 8 :座標(x,y)の2値化出力シンボルを1とする。この処理は、0/1処理部13が行う。
【0069】
step 9 :座標(x,y)での2値化誤差をE(x,y)=I'(x,y)-Imaxで求め、誤差メモリ16の所定の位置に格納する。E(x,y)の計算(I'(x,y)-Imaxの減算)は減算部15が行う。その後、step 12 (図11)に進む。
【0070】
step 10 :座標(x,y)の2値化出力シンボルを0とする。この処理は0/1処理部13が行う。
【0071】
step 11:座標(x,y)での2値化誤差をE(x,y)=I'(x,y)-Iminで求め、誤差メモリ16の所定の位置に格納する。E(x,y)の減算は減算部15が行う。その後step 12に進む。
【0072】
step 12:xがxmaxに達しているかどうか判定する。ここでxmaxは画面上の右端のx座標値である。達していれば、step 14に分岐する。達していなければstep 13に分岐する。
【0073】
step 13:xを1だけ大きくする。その後step 2に戻る。
【0074】
step 14:yがymaxに達しているかどうか判定する。ここでymaxは画面上の下端のx座標値である。達していれば、終了する。達していなければstep 15に分岐する。
【0075】
step 15:xを0に戻し、yを1だけ大きくする。その後step 2に戻る。
【0076】
以上にように、step 12〜step 15において、上記step 1 〜step 11の処理が画面上のすべの画素について行なわれたかどうかを判断し、終っていなければ、座標値制御を行ない、step 3に分岐し、次の画素について処理を行なうこととする。すべての画素について処理が終った場合、一旦処理を終了し、次の画面についての処理の開始命令を待つ。
【0077】
以上説明した実施の形態によれば、階調特性に依存した二次元空間周波数の画素配置構造の枠組みに拘束され、拘束位置を中心にランダム性を持って変動する画素配置構造を持つ(言換えれば、大きな枠の規則性を有する)画像を生成することができる。このことにより、階調値に依存したプリンタドットのノイズ特性のキャンセルや、階調値に依存したカラードットの重なり合わせ特性の制御を行うことができ、プリンタデバイスの特性に合わせた、高品質の擬似階調画像を生成できる。
【0078】
また、上記のようなテーブルT1〜T4を用いることにより、各テーブルの第2象限、第4象限の位置の画素は信号値に応じて白く変換され易くなり、第1象限、第3象限の画素は信号値に応じて黒く変換され易くなる。この様な枠組みがテーブルT4〜テーブルT1に至る階層構造で得られこれら各象限の枠組みと言う規則の中でランダムな画素変換がなされるようになる。
【0079】
尚、擬似階調画像処理部として、誤差拡散法による処理を行なうものを用い、誤差拡散法の代りにディザ法による処理を行なうものを用いてもよい。この場合は、周期信号の信号値がディザマトリクスの数だけ存在するが、擬似階調処理を行う対象のディザ閾値にフーリエ展開された信号値を加算した結果の閾値を用いて擬似階調処理を行う。
【0080】
第2の実施の形態
図12は、本発明の第2の実施の形態を示すブロック図である。図7と同一の符号は同一又は対応する部材を示す。
【0081】
12の画像処理装置は図7のものと類似である。異なるのは、誤差拡散部10内の、減算部15と誤差メモリ16の間に、累加算部17を挿入し、フィルタ17と加算部11の間に割算部21を挿入し、制御部10とアドレス生成部4の間に座標値変換部6を挿入したことである。
【0082】
この実施の形態は、誤差拡散が画素毎にではなく、ブロック毎に行なわれる。ここでブロックとは、例えば図13に示す縦m個、横n個(m,n≧1)の画素マトリクスからなる矩形の領域である。画面全体には、このような複数の矩形領域は縦横に配列されている。
【0083】
誤差拡散部10における画素の処理順は、第1の実施の形態のように水平走査線毎にではなく、ブロック毎に行なう。即ち、最初に最も上の行の、最も左のブロックが選択され、その中の画素を順次選択する。ブロック内における画素の選択順は、水平走査線を上から下へ、各水平走査線内では左から右へと言う順である。
【0084】
このような順で処理を行なうため、制御部10は、処理すべきブロックのアドレスxb, yb及びブロック内の画素の順位i (iは0からm×nの範囲で変化する)を順に出力する。座標変換部6は、xb,yb,iに基づきx,yを出力する。
【0085】
累加算部17は、減算部15から供給される誤差を累積加算し、ブロックごとの総和を求める。このため、各ブロックの始めに制御部10によりリセットされ、そのブロックのすべての画素についての誤差の累積加算が終ったら、これが誤差メモリ16に記憶される。
【0086】
誤差メモリ16は、各画素についての誤差ではなく、各ブロックについての誤差を記憶する。着目画素を含むブロックと同じ行で左側の全てのブロックと、一つ上の行の全てのブロック全部とについて、誤差を記憶している。(図14参照。)
割算部21は、処理ブロックの誤差を画素数Lで割り、1画素あたりの誤差を求める。
【0087】
上記のように、誤差拡散部10においてブロック毎に処理を行なうのに伴い、閾値設定部30における画素の処理順も第1の実施の形態とは異なる。しかし、その他の点では、第2の実施の形態は第1の実施の形態と同じである。
【0088】
以下本実施の形態の動作を、図15及び図16のフローチャートを参照して説明する。
【0089】
step 101 :入力原画像の処理ブロックの座標値を初期化する。初期化処理は制御部10が行う。
【0090】
step 102 :誤差メモリ16の内容を全て0で初期化する。メモリの初期化処理は制御部13が行う。
【0091】
step 103 :誤差メモリ16の内容のうち、着目画素を含むブロックの近傍の4つのブロック(図14参照)の誤差値を読み出し、重み付き和
Eb(xb,yb)
=Ab(xb-1,yb-1)・Eb(xb-1,yb-1)
+Ab(xb,yb-1)・Eb(x,yb-1)
+Ab(xb+1,yb-1)・Eb(xb+1,yb-1)
+Ab(xb-1,yb)・Eb(xb-1,yb)
を求め、これをフィルタリング値Eb(x,y)とする。ここでEb(xb-1,yb-1),E(xb,yb-1),E(xb+1,yb-1),E(xb-1,yb)はそれぞれ着目画素を含むブロックの近傍のブロックの誤差であり、Ab(xb-1,yb-1),Ab(xb,yb-1),Ab(xb+1,yb-1),A(x-1,y)は近傍の画素に与えられる重み付け計数である。このフィルタリングは、フィルタ17が誤差メモリ16を使用して行う処理である。
【0092】
step 104 :座標(xb,yb)のブロック内の画素インデックスiを初期化する。この画素インデクスiは、ブロック内における画素の処理順を示す番号であり、左への画素が1、右下の最後の画素がm×nである。
【0093】
step 105 :インデックスiの画素の階調値I(xb,yb,i)をstep 103でもとめたEb(xb,yb)で修正し、I'(xb,yb,i)とする。この修正は加算部11が行う。ここでLは1ブロック内に含まれる画素数であり、Eb(xb,yb)の1/Lが各画素での修正値となる。m×nが2のべきである場合には、Lで割る計算は、割算部8をシフタで構成することにより容易に行なえる。
【0094】
step 106 :xb,yb, i から4個のテーブルを読み、テーブル値をK1〜K4を得る。
【0095】
step 107 :4個のテーブル値K1〜K4に、乗算部M1〜M4でそれぞれ重み付け計数を掛けて、加算部32で総和Qを求める。
【0096】
step 108 :加算部32の出力Qにベース係数αをかけ、閾値の修正値ΔTh(xb,yb,i)を求める。次に、加算部34で閾値修正値ΔTh(xb,yb,i)を固定閾値Thに加算して、修正閾値Th'(xb,yb,i)とする。
【0097】
step 109 :比較部12で、Th(xb,yb,i)とI'(xb,yb,i)の大小比較を行う。
Th'(xb,yb,i)<I'(xb,yb,i)ならば、step 110に分岐し、そうでなければstep 112に分岐する。
【0098】
step 110:座標(xb,yb,i)の2値化出力シンボルを1とする。
【0099】
step 111:2値化誤差E(xb,yb,i)をE(xb,yb,i)=I'(xb,yb,i)−Imaxで求める。その後、step 114に進む。
【0100】
step 112:座標(xb,yb,i)の2値化出力シンボルを0とする。
【0101】
step 113:2値化誤差E(xb,yb,i)をE(xb,yb,i)=I'(xb,yb,i)−Iminで求める。
【0102】
step 114:インデックスiを1つインクリメントし、i≦Lならばstep 115に戻る。
【0103】
step 115:そうでなければ、step 116に進む。
【0104】
step 116:1ブロック内で発生した誤差の総和E(xb,yb)を求め、誤差メモリの所定の位置に格納する。
【0105】
step 117:xbがxbmaxに達しているかどうか判定する。ここでxbmaxは画面上の右端のブロックのxb座標値である。達していれば、step 119に分岐する。達していなければstep 118に分岐する。
【0106】
step 118:xbを1だけ大きくする。その後step 103に戻る。
【0107】
step 119:ybがybmaxに達しているかどうか判定する。ここでybmaxは画面上の下端のブロックのxb座標値である。達していれば、終了する。達していなければstep 120に分岐する。
【0108】
step 120:xbを0に戻し、ybを1だけ大きくする。その後step 103に戻る。
【0109】
このように、step 117〜step 120では、全てのブロックについて、処理が終了したならば処理を終了する。そうでなければ、ブロック座標位置制御を行い、step 113に戻る。
【0110】
第2の実施の形態によれば、階調特性に依存した二次元空間周波数の構造の枠組みの中でランダム性を持って変動する画素配置構造を持つ画像を生成することができる。このランダム性は、処理ブロックが大きくなる程減少し、ランダム製の制御も可能となる。またランダム性も制御可能である。このことにより、階調値に依存したプリンタドットのノイズ特性のキャンセルや、階調値に依存したカラードットの重なり合わせ特性の制御を行うことができ、プリンタデバイスの特性に合わせた、高品質の擬似階調画像を生成できる。
【0111】
なお、上記の説明では、誤差を拡散されたブロック内で各画素に対しブロック内の画素数で割って、誤差を各画素に均等に割り当てているが、各画素に対し重みを付けて分配しても良い。この重みは、例えば、ブロック内の画素の位置を考慮して定めることしても良い。
【0112】
第3の実施の形態
第1の実施の形態、第2の実施の形態では、2値化を行う実施の形態を示したが、多値(>2)化を行うものに拡張することもできる。
【0113】
図17に多値の一次元誤差拡散の説明図を示す。この例は4値(g0,g1,g2,g3)化を行うものであり、g0とg1の中間、g1とg2の中間、g2とg3の中間にそれぞれ閾値Th1,Th2,Th3が設定されている。4値のいずれかに量子化されたときの量子化誤差が次に処理する画素の階調値を修正し、以下同様の処理を繰り返す。図17の原画像階調値に対しては、誤差の拡散により、階調値が図の破線のように逐次修正され、量子化シンボルは、g3,g2,g3…となっている。
【0114】
この多値誤差拡散法についても、発明が解決しようとする課題で述べた問題があり、第1の実施の形態、第2の実施の形態と同様の構成で解決することができる。
【0115】
第1の実施の形態、第2の実施の形態において、比較部12をTh1,Th2,Th3の閾値についての4値化の比較機能を持つようにし、0/1処理部13の代りに0/1/2/3処理部を用い、4値のシンボルを生成するようにする。他は第1の実施の形態の図7のブロック図と同様の機能で、第1の実施の形態、第2の実施の形態の多値化が行える。
【0116】
第4の実施の形態
入力画像が複数色プレーンによって構成されるカラー画像になっている場合を考える。図18は第1の実施の形態において、カラー画像が入力される場合の実施の形態のブロック図を示すものである。この場合、色プレーンは3であり、各色プレーンに対応して別個の入力画像メモリ2C(シアン用)、2M(マゼンタ用)、2Y(イエロー用)を有する。
【0117】
3つの色の信号は順に処理される。即ち、ある色(例えばC)について1画面分の処理が行なわれ、同じ画面について別の色(M)が処理され、最後に第3の色(Y)が処理され、その後次の画面の処理に移る。
【0118】
図示の装置は図7に示すものと類似であるが、入力画像メモリが3つのプレーン2C、2M、2Yを有し、その出力側に選択器22が設けられ、制御部8は、座標値x,yのほか色を指定する信号jを出力し、閾値設定部30は割算器35を有する。
【0119】
制御部8からの座標値x,yに基づき、アドレス発生器4からアドレスx’,y’が発生され、これが3つの色プレーン2C、2M、2Yに同時に入力される。制御部8からの信号jにより選択器22が制御される。即ち処理すべき色に応じて色プレーン2C、2M、2Yの出力の何れかが選択される。選択された色信号が符号Zで表わされている。
【0120】
Z=C、M又はY
である。
【0121】
信号Zに対する誤差拡散部10内の処理は第1の実施の形態で述べたのと同様である。
【0122】
色プレーン2C、2M、2Yの出力信号及び選択器22の信号Zは割算器35に供給される。割算器では、
Z/(C+M+Y)×Imax
の計算を行ない、その出力を重みテーブル31に供給する。重みテーブル31では、入力されるZ/(C+M+Y)×Imaxに基づいて重み値W1〜W4を出力する。これ以外の点では、閾値設定部30は第1の実施の形態と同様に動作する。
【0123】
Z/(C+M+Y)
の計算を行なうことにより、インクの総量に示す各色の比率で重み値を制御することができ、他の色のインクによって占有される面積も考慮して画素配置を制御することができる。即ち、インクの総量に示す比率が低い場合、比較的分散して配置し、インクの総量に示し比率が高い場合、比較的集中して配置することとなる。
【0124】
上記の実施の形態によれば、C、M、Yの各色の値が小さい場合、各色のドットをできるだけ重ねないように制御する(色毎に2次元空間配置の位相がずれるように画素配置構造の枠組を設定)ことで、ドットを分散配置し、粒状感の少ないカラー階調を再現することができる。
【0125】
また、C、M、Yの各色の値が大きい場合、色ドットをできるだけ重ねるように制御することで、ドットを集中配置(色毎に2次元空間の位相が合うように画素配置構造の枠組みを設定)し、階調特性に優れたカラー階調を再現することができる。
【0126】
なお、第2の実施の形態についても、テーブル部T1〜T4の構成を同様にすることで、色プレーン間の色重ね合わせの制御を行うことができる。
【0127】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、周期的に変化し、該変化の周期が互いに異なる信号値を、信号値に対応する重み値で重畳し、固定閾値に加算して固定閾値の値を修正することで、画素値配置構造の拘束条件の中で、誤差拡散法によるランダムに変動する画素配置を実現することができ、これにより、階調値に依存したプリンタドットのノイズ特性のキャンセルや、階調値に依存したカラードットの重なり合わせ特性の制御を行うことができ、プリンタデバイスの特性に合わせた、高品質の擬似階調画像を生成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における一次元の誤差拡散法で得られる出力画素の一例、及び本発明で用いられる周波数の異なる2つの周期信号及びそれによる閾値の修正を示す図である。
【図2】 本発明による二次元誤差拡散法で用いられる異なる大きさのパターンマトリクスを示す図である。
【図3】 2×2パターンマトリクスの画面上における配列を示す図である。
【図4】 4×4パターンマトリクスの画面上における配列を示す図である。
【図5】 パターンの各象限の、閾値修正値の元となる信号値の設定の仕方を示す図である。
【図6】 入力画素の階調値に対する各パターンマトリクスに対するの重み値の変化を示す図である。
【図7】 第1の実施の形態の画像処理装置を示すブロック図である。
【図8】 一つの構成例における、パターンマトリクステーブルと、該テーブルに与えるアドレス信号を示す図である。
【図9】 他の構成例における、パターンマトリクステーブルと、該テーブルに与えるアドレス信号を示す図である。
【図10】 図7の装置の動作を示すフローチャートである。
【図11】 図7の装置の動作を示すフローチャートである。
【図12】 第2の実施の形態の画像処理装置を示すブロック図である。
【図13】 画素のブロックの構成及びその配列を示す図である。
【図14】 着目画素を含むブロックと、その処理の際誤差を参照する近傍のブロックとの位置関係を示す図である。
【図15】 図12の装置の動作を示すフローチャートである。
【図16】 図12の装置の動作を示すフローチャートである。
【図17】 多値の一次元誤差拡散の説明図である。
【図18】 カラー画像を処理する装置を示すブロック図である。
【図19】 一次元誤差拡散法を説明するための図である。
【図20】 ある画素と、その画素における誤差を拡散する相手の画素との位置関係を示す図である。
【図21】 着目画素とその処理の際誤差を参照する近傍の画素との位置関係を示す図である。
【符号の説明】
2:入力画像メモリ; 8:制御部; 10:誤差拡散部; 30:閾値設定部; T1〜T4:テーブル; 31:重み値テーブル; M1〜M4,33:乗算部; 32、34:加算部。

Claims (13)

  1. 周期的に変化し、該変化の周期の長さが互いに異なる複数の信号値を格納する格納部を備え、着目画素の座標値から前記格納部に格納された複数の信号値を取り出し、該信号値と該信号値に各々対応する重み値とを乗算した値に基いて閾値修正値を求め、該閾値修正値により固定閾値を修正することにより修正閾値を求める閾値設定部と
    前記閾値設定部で求められた修正閾値を用いて擬似階調画像処理を行う擬似階調画像処理部と
    を有する擬似階調画像処理装置。
  2. 上記信号値の周期的変化が水平走査線に沿う、一次元的なものであることを特徴とする請求項1に記載の擬似階調画像処理装置。
  3. 上記信号値の周期的変化が、二次元的なものであることを特徴とする請求項1に記載の擬似階調画像処理装置。
  4. 上記信号値が原画像信号の座標値に対応するものであり、上記重み値が原画像階調値に依存するものであり、上記信号値と上記信号値に各々対応する重み値を掛けて重み付けされた上記複数の信号値を加算し、該加算結果を用いてn値化(nは2以上の自然数)のための閾値の修正を行うことを特徴とする請求項1に記載の擬似階調画像処理装置。
  5. 上記閾値設定部は、上記加算結果に、調整係数(α)を乗算し、この乗算結果(ΔTh)を固定の閾値(Th)に加算することにより、上記n値化のための閾値を得ることを特徴とする請求項4に記載の擬似階調画像処理装置。
  6. 上記複数の信号値のそれぞれに掛けられる重み値が、所定の原画像階調値の所定の範囲においてゼロ以外の値であり、上記所定の範囲以外においてゼロであることを特徴とする請求項4に記載の擬似階調画像処理装置。
  7. 上記所定の範囲において、上記重み値が正弦波状に変化することを特徴とする請求項6に記載の擬似階調画像処理装置。
  8. 上記複数の信号値のうち、周期のより短いもののための重み値がゼロ以外の値となる上記所定の範囲が、より高い原画像階調値を含むものであることを特徴とする請求項7に記載の擬似階調画像処理装置。
  9. 上記複数の信号値のための重み値がゼロ以外の値となる上記所定の範囲が、一部互いに重なりあっていることを特徴とする請求項8に記載の擬似階調画像処理装置。
  10. 上記擬似階調画像処理部が、誤差拡散法による画像処理を行なうものであることを特徴とする請求項1に記載の擬似階調画像処理装置。
  11. 上記nが2であることを特徴とする請求項1に記載の擬似階調画像処理装置。
  12. 上記nが3以上の値であることを特徴とする請求項1に記載の擬似階調画像処理装置。
  13. 上記擬似階調画像処理部が、処理画像をm画素×nライン(1≦m,n)のブロックの各々の内部で発生したn値量子化誤差の総和を近傍のブロックに重み値を掛けて拡散し、拡散されたブロック内で拡散誤差を所定の比率でブロック内の各画素に分配し、各画素では分配された誤差を原画像階調値に加算することにより、原画像の画素の階調値を修正する誤差拡散を行うことを特徴とする請求項3に記載の擬似階調画像処理装置。
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